JP2007321694A - コモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置及びコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置 - Google Patents

コモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置及びコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コモンレール式内燃機関において燃料噴射弁の温度に対応した高精度な燃料噴射量の温度補正及び燃料噴射弁の温度を高精度に推定する。
【解決手段】燃料噴射弁の推定温度THFiを重回帰式にて算出するに際して、燃料温度、冷却水温、レール圧、内燃機関回転数及び燃料噴射量Qinjを用いている。レール圧及び燃料噴射量Qinjは、放出時に激しく発熱する動リーク量に影響する。更に燃料噴射弁での熱量の動向に影響する内燃機関回転数、燃料温度及び冷却水温のパラメータを燃料噴射量精度に影響する要因として含めていることにより、高精度な推定温度THFiが得られ、燃料噴射量算出処理にて燃料噴射量Qinjを求める際に高精度に燃料噴射量の温度補正を行うことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、コモンレール式内燃機関の燃料噴射量を補正する燃料噴射量制御装置及びコモンレール式内燃機関の燃料噴射弁の温度推定装置に関する。
内燃機関の燃料噴射量は燃料噴射弁の温度に影響されることから、燃料噴射量の制御精度を高めるために燃料噴射弁の温度に基づいて燃料噴射量を補正する必要がある。しかし直接、燃料噴射弁に温度センサを設置して温度を検出することは配置性や耐久性の点から困難であり、設けられたとしても燃料噴射弁やその周辺装置の複雑化やコストアップの問題がある。
このため特別に温度センサを設けずに燃料噴射弁の温度を推定して、燃料噴射量の温度補正を行っている技術が存在する(例えば特許文献1参照)。この特許文献1の技術では、内燃機関運転上の各種パラメータ、具体的には燃料噴射弁への燃料流量、吸気温、冷却水温に基づいて燃料噴射弁の温度を推定している。
特開2005−180352号公報(第15−17頁、図6)
しかし上記特許文献1の技術ではガソリンエンジンでの燃料噴射が前提であり、コモンレール式ディーゼルエンジンのごとく高圧状態の燃料がコモンレールに蓄積されて分配される燃料噴射システムを前提としたものではない。このためコモンレール式内燃機関に対してそのまま適用したとしても、燃料噴射弁の推定温度と実際の温度との間に無視できないずれが生じ、高精度に燃料噴射量の温度補正ができないという問題がある。
本発明は、コモンレール式内燃機関において燃料噴射弁の温度に対応した高精度な燃料噴射量の温度補正及び燃料噴射弁の温度を高精度に推定することを目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置は、コモンレール式内燃機関の燃料噴射量を補正する燃料噴射量制御装置であって、コモンレール式内燃機関の運転状態に基づき、燃料温度、冷却水温、内燃機関回転数及び燃料噴射量の各データを取得するデータ取得手段と、該データ取得手段にて取得された前記データに基づいて燃料噴射量に対する温度補正量を算出して燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段とを備えたことを特徴とする。
このように燃料噴射量補正手段にて温度補正量を算出して燃料噴射量を補正させるために、データ取得手段は、燃料温度、冷却水温、内燃機関回転数及び燃料噴射量の各データを取得している。特に、燃料温度及び冷却水温のみでなく、内燃機関回転数及び燃料噴射量を含んでいる。これら内燃機関回転数及び燃料噴射量は燃料噴射弁における燃料流動状態による熱量の動向に大きく影響する。このため燃料噴射量の温度補正にも影響することから、燃料噴射量補正手段はこれらのデータに基づいて燃料噴射量に対する温度補正量を算出することで、高精度に燃料噴射量補正を行うことができる。
請求項2に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置は、コモンレール式内燃機関の燃料噴射量を補正する燃料噴射量制御装置であって、コモンレール式内燃機関の運転状態に基づき、燃料温度、冷却水温、レール圧、内燃機関回転数及び燃料噴射量の各データを取得するデータ取得手段と、該データ取得手段にて取得された前記データに基づいて燃料噴射量に対する温度補正量を算出して燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段とを備えたことを特徴とする。
ここではデータ取得手段は燃料温度、冷却水温、内燃機関回転数及び燃料噴射量以外に、レール圧も取得している。燃料噴射弁において動リークにより放出された燃料は、コモンレール内での燃料圧が高圧であるだけに激しく発熱する。このため動リーク量は燃料噴射弁における燃料流動状態による熱量の動向に影響する。この動リーク量はレール圧及び燃料噴射量の影響を受ける。したがって燃料噴射量補正手段はこれらのデータに基づいて燃料噴射量に対する温度補正量を算出することで、高精度に燃料噴射量補正を行うことができる。
請求項3に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置では、請求項1又は2において、前記燃料噴射量補正手段は、前記データ取得手段にて取得された前記データに基づいて、燃料噴射弁の温度を推定し、該推定温度に基づいて前記温度補正量を算出することを特徴とする。
データ取得手段にて取得されたデータに基づいて直接的に温度補正量を求めても良いが、これらのデータに基づいて一旦、燃料噴射弁の温度を推定し、この推定温度に基づいて温度補正量を算出することで燃料噴射量の補正を実行しても良い。
請求項4に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置では、請求項3において、前記燃料噴射量補正手段は、前記データ取得手段にて取得された前記データに基づいて、燃料と燃料噴射弁との間での熱量の授受、燃料噴射弁と冷却水との間での熱量の授受、及び動リーク量による燃料噴射弁での熱量の発生における熱量収支の関係により導いた数式から、燃料噴射弁の温度を推定することを特徴とする。
取得されたデータに基づいて、燃料と燃料噴射弁との間での熱量の授受、燃料噴射弁と冷却水との間での熱量の授受、及び動リーク量による燃料噴射弁での発生熱量を算出することができ、この熱量収支関係から燃料噴射弁の温度を推定できる数式を導き出すことができる。したがってこの数式を用いることにより、容易に燃料噴射弁の推定温度を得ることができる。
請求項5に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置では、請求項4において、前記動リーク量は、レール圧と燃料噴射量とをパラメータとして予め設定されている動リーク量マップから算出されることを特徴とする。
動リーク量の直接的な値が必要な場合には、このようなマップによって、簡易な構成でもレール圧と燃料噴射量とをパラメータとして容易に動リーク量を求めることができる。
請求項6に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置では、請求項4又は5において、前記数式は、重回帰式として求められていることを特徴とする。
前記数式は重回帰式として求めることにより推定温度を容易にかつ高精度に推定することが可能となる。
請求項7に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置では、請求項6において、燃料温度THF、冷却水温THW、内燃機関回転数Ne及び燃料噴射量Qinjから燃料噴射弁の温度THFiを求める前記数式は、k1,k2,k3を係数として、
Figure 2007321694
であることを特徴とする。
このような数式を用いて、推定温度を容易にかつ高精度に推定することが可能となる。
請求項8に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置では、請求項6において、燃料温度THF、冷却水温THW、レール圧Pc、内燃機関回転数Ne及び燃料噴射量Qinjから燃料噴射弁の温度THFiを求める前記数式は、動リーク量Qdが前記動リーク量マップから求められるものとし、k11,k12,k13,k14,k15を係数として、
Figure 2007321694
であることを特徴とする。
特に動リーク量Qdを考慮する場合には、このような数式を用いて、推定温度を容易にかつ一層高精度に推定することが可能となる。
請求項9に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置では、請求項1〜8のいずれかにおいて、前記燃料温度は、コモンレールに燃料を圧送する燃料ポンプから排出される位置での燃料温度であることを特徴とする。
このように燃料温度は燃料ポンプから排出される位置での燃料温度を検出して用いることができる。
請求項10に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置は、コモンレール式内燃機関の運転状態に基づき、燃料温度、冷却水温、内燃機関回転数及び燃料噴射量の各データを取得するデータ取得手段と、該データ取得手段にて取得された前記データに基づいて燃料噴射弁の温度を推定する燃料噴射弁温度推定手段とを備えたことを特徴とする。
データ取得手段にて取得された燃料温度、冷却水温、内燃機関回転数及び燃料噴射量の各データにより燃料噴射弁での熱量の動向が高精度に推定でき、このことにより燃料噴射弁温度推定手段は燃料噴射弁の温度を高精度に推定することができる。
請求項11に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置は、コモンレール式内燃機関の運転状態に基づき、燃料温度、冷却水温、レール圧、内燃機関回転数及び燃料噴射量の各データを取得するデータ取得手段と、該データ取得手段にて取得された前記データに基づいて燃料噴射弁の温度を推定する燃料噴射弁温度推定手段とを備えたことを特徴とする。
データ取得手段は燃料温度、冷却水温、内燃機関回転数及び燃料噴射量以外にレール圧も取得している。このため動リークも考慮した燃料噴射弁での熱量の動向が高精度に推定でき、このことにより燃料噴射弁温度推定手段は燃料噴射弁の温度を一層高精度に推定することができる。
請求項12に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置では、請求項10又は11において、前記燃料噴射弁温度推定手段は、前記データ取得手段にて取得された前記データに基づいて、燃料と燃料噴射弁との間での熱量の授受、燃料噴射弁と冷却水との間での熱量の授受、及び動リーク量による燃料噴射弁での熱量の発生における熱量収支の関係により導いた数式から、燃料噴射弁の温度を推定することを特徴とする。
このような熱量収支関係から燃料噴射弁の温度を推定できる数式を導き出すことができ、この数式を用いることにより、容易に燃料噴射弁の推定温度を得ることができる。
請求項13に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置では、請求項12において、前記動リーク量は、レール圧と燃料噴射量とをパラメータとして予め設定されている動リーク量マップから算出されることを特徴とする。
動リーク量の直接的な値が必要な場合には、このようなマップによって、簡易な構成でもレール圧と燃料噴射量とをパラメータとして容易に動リーク量を求めることができる。
請求項14に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置では、請求項12又は13において、前記数式は、重回帰式として求められていることを特徴とする。
前記数式は重回帰式として求めることにより推定温度を容易にかつ高精度に推定することが可能となる。
請求項15に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置では、請求項14において、燃料温度THF、冷却水温THW、内燃機関回転数Ne及び燃料噴射量Qinjから燃料噴射弁の温度THFiを求める前記数式は、k1,k2,k3を係数として、
Figure 2007321694
であることを特徴とする。
このような数式を用いて、推定温度を容易にかつ高精度に推定することが可能となる。
請求項16に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置では、請求項14において、燃料温度THF、冷却水温THW、レール圧Pc、内燃機関回転数Ne及び燃料噴射量Qinjから燃料噴射弁の温度THFiを求める前記数式は、動リーク量Qdが前記動リーク量マップから求められるものとし、k11,k12,k13,k14,k15を係数として、
Figure 2007321694
であることを特徴とする。
特に動リーク量Qdを考慮する場合には、このような数式を用いて、推定温度を容易にかつ一層高精度に推定することが可能となる。
請求項17に記載のコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置では、請求項10〜16のいずれかにおいて、前記燃料温度は、コモンレールに燃料を圧送する燃料ポンプから排出される位置での燃料温度であることを特徴とする。
このように燃料温度は燃料ポンプから排出される位置での燃料温度を検出して用いることができる。
[実施の形態1]
図1は、上述した発明が適用された内燃機関である車載用ディーゼルエンジンの燃料噴射システムを表すブロック図である。図1では一例として4 気筒のディーゼルエンジン(以下、エンジンと略す)2を示すが、他の気筒数のエンジンであっても良い。
エンジン2に各気筒毎に設けられた燃料噴射弁2a,2b,2c,2dはコモンレール4から高圧燃料を分配されている。コモンレール4へはディーゼルエンジン2により駆動される燃料ポンプ6により燃料タンク8から汲み上げられた燃料が高圧化されて供給されている。
コモンレール4 は、燃料噴射弁2a〜2dに供給する高圧燃料を蓄圧する蓄圧容器であり、燃料噴射弁2a〜2dへの燃料供給圧として高圧(レール圧Pc)が蓄圧されるように燃料配管6aを介して高圧燃料を圧送する燃料ポンプ6の吐出口側と接続されている。燃料ポンプ6内に発生する高圧燃料の内で、レール圧Pc調節用として燃料配管6aに供給されない過剰な燃料は、燃料ポンプ6内部に設けられたポンプ制御弁により燃料戻し管6bからリーク管10側へ排出されて燃料タンク8に戻される。
コモンレール4から燃料タンク8側へ燃料を戻すリリーフ管4aには、圧力安全弁として機能するプレッシャリミッタ4bが取り付けられ、コモンレール4内の燃料圧が限界設定圧を越えると開弁して、コモンレール4の燃料圧を限界設定圧以下に抑える。
燃料噴射弁2a〜2dからのリーク燃料はリーク管10側に排出されて燃料タンク8に戻されるが、リーク管10の途中には燃料噴射弁2a〜2dのリーク側の圧力を一定に維持するためのチェックバルブ11が設けられている。
燃料噴射弁2a〜2dは、各気筒内に燃料を噴射供給するものであり、コモンレール4に蓄圧された高圧燃料を各気筒に燃料噴射タイミングにて噴射供給する。
電子制御ユニット(以下、ECUと称す)12は、各種制御演算を行うCPU、各種制御演算のためのプログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROM、RAM等のメモリ)、入出力回路、電源回路、インジェクタ駆動回路やポンプ駆動回路等の駆動回路を含んだマイクロコンピュータとして構成されている。そしてECU12に読み込まれた各種センサ類の信号に基づいて各種の演算処理を行っている。
ECU12に接続されるセンサ類には、図1に示すように回転数センサ14、冷却水温センサ16、レール圧センサ18、燃温センサ20が存在し、これ以外にECU12は運転者による操作状態を検出するセンサ、例えばアクセル開度を検出するアクセル開度センサ等の他のセンサ類からの信号も読み込んでいる。尚、回転数センサ14はエンジン2のクランク軸の回転数を内燃機関回転数Ne(rpm)として検出し、冷却水温センサ16はエンジン2の冷却水温THWを検出している。レール圧センサ18はコモンレール4内の燃料圧力であるレール圧Pcを検出し、燃温センサ20は燃料ポンプ6から燃料戻し管6bへ排出される位置での燃料温度THFを検出している。
ECU12は、燃料の各噴射タイミング毎にROMに記憶されたプログラムとRAMに読み込まれたデータや演算結果とに基づいて現在の運転状態に応じた要求噴射量(燃料噴射量Qinj)と燃料噴射弁2a〜2dの要求噴射タイミングを求め、その要求噴射タイミングにて燃料噴射弁2a〜2dから燃料噴射を実行している。
図2に各燃料噴射弁2a〜2dの縦断面図を示す。燃料噴射弁2a〜2dのハウジング22内部には、軸方向先端側から、ノズル室24、摺動孔26、スプリング収納部28、シリンダ部30、排出通路32及び電磁弁収納部34が連続して形成されている。ノズル室24から摺動孔26にかけてはニードル36が配置され、スプリング収納部28にはスプリング38が配置されて、ニードル36をノズル室24の先端のシート部40へ付勢している。シリンダ部30内にはコマンドピストン42が摺動可能に配置されており、このコマンドピストン42はプレッシャピン44によりニードル36に連結され、コマンドピストン42とニードル36とが一体に移動するようにされている。電磁弁収納部34内には電磁弁46が配置されてスプリング46aにより弁体46bを排出通路32を閉塞する方向に付勢している。コモンレール4から高圧燃料(レール圧Pc)が供給される高圧燃料通路48は、ノズル室24に対して高圧燃料を供給すると共に、シリンダ部30においてコマンドピストン42より上側の部分である制御室30aへはインオリフィス48aを介して減圧された高圧燃料を供給している。電磁弁収納部34及びスプリング収納部28へは排圧燃料通路50が接続されて高圧燃料を低圧側(リーク管10)へ排出している。
この燃料噴射弁2a〜2dの作動は次のごとくである。すなわちECU12がインジェクタ駆動回路に噴射パルスを与えると、インジェクタ駆動回路が電磁弁46の通電を開始する。このことにより電磁弁46が弁体46bを吸引することで排出通路32を開くので、制御室30aの圧力が低下を開始する。制御室30aの圧力が開弁圧力以下に低下すると、コマンドピストン42と共にニードル36がスプリング38の付勢力に抗して上昇を開始する。ニードル36がシート部40から離れると、ノズル室24と、ハウジング22の先端にある噴孔52とが連通して噴孔52からの燃料噴射が開始される。そしてニードル36の上昇に従って噴射率が上昇する。
尚、このように電磁弁46の開弁により排出通路32を介して低圧側(リーク管10)へなされる燃料リークが動リークであり、そのリーク量が動リーク量Qdである。
ECU12が燃料噴射弁2a〜2dに与えていた噴射パルスを停止すると、インジェクタ駆動回路が電磁弁46の通電を停止する。このことによりスプリング46aの付勢力により弁体46bがリフトダウンを開始する。そして弁体46bが排出通路32を閉じることにより制御室30aの圧力が上昇を開始する。制御室30aの圧力が閉弁圧以上まで上昇すると、コマンドピストン42と共にニードル36が下降を開始する。ニードル36が下降してシート部40に着座すると、ノズル室24と噴孔52の連通が遮断されて、燃料噴射が停止する。
尚、このように電磁弁46が閉弁状態の時に、燃料噴射弁2a〜2d内の摺動部(コマンドピストン42とシリンダ部30との間、ニードル36と摺動孔26との間)や閉塞部(電磁弁46の弁体46bが排出通路32を閉じている部分)を介して低圧側(リーク管10)へのリークが静リークである。そのリーク量が静リーク量である。
ここで、ECU12が燃料噴射弁2a〜2dに与える噴射パルスによる燃料噴射量制御においては、燃料噴射量を温度要因にて補正するために燃料噴射弁2a〜2dの推定温度THFiを算出している。この推定温度THFiについて説明する。尚、燃料噴射弁2a〜2dの推定温度THFiは実験的に測定できる燃料噴射弁2a〜2dのハウジング22での表面温度を想定するが、燃料噴射弁2a〜2dの他の部分を想定しても良い。
推定温度THFiを算出するための数式は次のようにして求められたものである。
まず式1,2,3にて3つの熱量W1,W2,W3を算出する。熱量W1は、1噴射当たりに、コモンレール4から燃料噴射弁2a〜2dへ流入した燃料(燃料温度THF)に対して燃料噴射弁2a〜2d(推定温度THFi)が与える熱量(J)であり、式1にて表される。
[式1]
Figure 2007321694
尚、式1における燃料量Qは、式2に示すごとく燃料噴射弁2a〜2dにおける1回当たりの燃料噴射量Qinjと動リーク量Qdとの和である。
[式2]
Figure 2007321694
熱量W2は、1噴射当たりに、エンジン2の冷却水との間での熱交換により燃料噴射弁2a〜2dへ移動する熱量(J)であり、式3にて表される。
[式3]
Figure 2007321694
熱量W3は、動リークにより1噴射当たりに燃料噴射弁2a〜2d内で発生した熱量(J)であり、式4にて表される。
[式4]
Figure 2007321694
燃料噴射弁2a〜2dにおける熱量収支から、3つの熱量W1,W2,W3は、式5の関係にある。
[式5]
Figure 2007321694
この式5に対して前記式1〜式4を代入すると、式6のようになる。
[式6]
Figure 2007321694
ここで式7のごとくの関係がある。
[式7]
Figure 2007321694
このことから、前記式6において、前記式7の右辺に該当する項を省略して、式8が得られる。
[式8]
Figure 2007321694
これを整理すると、式9のごとくとなる。
[式9]
Figure 2007321694
ここで式10のごとくの関係がある。
[式10]
Figure 2007321694
したがって前記式9において、前記式10の右辺に該当する項を省略すると共に、式11のごとくの定義により、前記式9を推定温度THFiを求める式として変形すると式12のごとくとなる。
[式11]
Figure 2007321694
[式12]
Figure 2007321694
そして前記式2の関係から、前記式12は式13のごとくとなる。
[式13]
Figure 2007321694
前記式13における定数部分を係数k11,k12,k13,k14,k15として整理し直すと式14のごとくになる。
[式14]
Figure 2007321694
このように変数(THW、Ne、THF、Qinj、Qd、Pcの組み合わせ)とその係数k11,k12,k13,k14,k15の数式が前記式14として得られたので、前記式14について実験より重回帰処理を行って、係数k11,k12,k13,k14,k15を決定する。
このことにより推定温度THFiを算出する式が決定し、燃料噴射量制御において用いることができる。ここでエンジン2の内燃機関回転数Ne、冷却水温THW、レール圧Pc、燃料温度THFについては、回転数センサ14、冷却水温センサ16、レール圧センサ18、燃温センサ20により検出されている。燃料噴射量Qinjは燃料噴射量制御にて算出されている値を用いる。尚、動リーク量Qdについては、予めレール圧Pcと燃料噴射量Qinjとをパラメータとして実験によりマップ化しておき、この動リーク量マップからレール圧Pcと燃料噴射量Qinjとに基づいて求める。
したがって燃料噴射量制御においては図3のフローチャートに示すごとく、上述のごとく予め設定されている上記式14により、冷却水温THW、内燃機関回転数Ne、燃料温度THF、燃料噴射量Qinj、動リーク量Qd、及びレール圧Pcから推定温度THFiを算出する(S100)。そしてこの推定温度THFiに基づいて関数やマップ[f(THFi)]から燃料温度補正係数TK(温度補正量に相当)を求める(S102)。そして、この燃料温度補正係数TKにより、他の補正係数Knと共に、式15のごとく、アクセル開度と内燃機関回転数Neとから求めた基本燃料噴射量Qbを補正して新たな燃料噴射量Qinjを求める(S104)。
[式15] Qinj ← Qb・TK・Kn
このことにより、この新たな燃料噴射量Qinjの燃料噴射が行われるように燃料噴射弁2a〜2dの電磁弁46に対する制御がなされることになる。
上述した構成において、請求項との関係は、コモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置及びコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置として機能するECU12がデータ取得手段、燃料噴射量補正手段及び燃料噴射弁温度推定手段に相当する。回転数センサ14、冷却水温センサ16、レール圧センサ18、燃温センサ20の信号から、内燃機関回転数Ne、冷却水温THW、レール圧Pc、燃料温度THFの各データを求め、これらデータから燃料噴射量Qinj及び動リーク量Qdを求めるECU12の処理がデータ取得手段としての処理に相当する。そして図3の処理が燃料噴射量補正手段としての処理に相当する。図3のステップS100が燃料噴射弁温度推定手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).本実施の形態では燃料噴射弁2a〜2dの推定温度THFiを算出するに際して、燃料温度THF及び冷却水温THWのみでなく、レール圧Pc、内燃機関回転数Ne及び燃料噴射量Qinjを含んでいる。これらレール圧Pc、内燃機関回転数Ne及び燃料噴射量Qinjは燃料噴射弁2a〜2dにおける燃料流動状態による熱量の動向に大きく影響する。
特にレール圧Pc及び燃料噴射量Qinjは動リーク量Qdに影響する。燃料噴射弁2a〜2dにおいて動リークにより放出された燃料は、コモンレール4内での燃料圧(レール圧Pc)が高圧であるだけに激しく発熱するので、動リーク量Qdが燃料噴射弁2a〜2dの温度に影響することになる。したがって上述のごとく燃料噴射量精度に影響する要因としてレール圧Pc及び燃料噴射量Qinjを含めている。
更に、燃料噴射弁2a〜2dでの熱量の動向に影響する内燃機関回転数Ne、燃料温度THF及び冷却水温THWのパラメータを燃料噴射量精度に影響する要因として含めることにより、燃料噴射量算出処理(図3)にて燃料噴射量Qinjを求める際に高精度に燃料噴射量の温度補正を行うことができる。
(ロ).推定温度THFiを求めるための前記式14は、特に燃料と燃料噴射弁2a〜2dとの間での熱量の授受、燃料噴射弁2a〜2dと冷却水との間での熱量の授受、及び動リーク量Qdによる燃料噴射弁2a〜2dでの発生熱量を算出し、これらの熱量収支関係から求めている。そして最終的には重回帰式として求めているので推定温度THFiを容易にかつ高精度に推定することが可能である。
更に推定温度THFiを求めるための前記式14に用いられる動リーク量Qdはレール圧Pcと燃料噴射量Qinjとをパラメータとする動リーク量マップから求めるので、簡易な構成でも容易に動リーク量Qdを求めることができる。
図4は噴射期間を一定として、#1気筒の燃料噴射弁2a及び#4気筒燃料噴射弁2dについて実測したハウジング22の表面温度(℃:燃料噴射弁の温度に相当)と燃料噴射量Qinj(mm3/1噴射)との相関を実験的に求めて表したグラフである。
#1気筒の燃料噴射弁2aについても#4気筒の燃料噴射弁2dについても共に、実線にて示す直線関係に対して非常に高い相関性を示している。したがって燃料噴射弁2a〜2dの温度を用いて、燃料噴射量を温度補正すれば高精度な燃料噴射量制御ができることが分かる。
そして本実施の形態にて前記式14の形で得られた重回帰式により算出される推定温度THFiと、燃料噴射弁2a〜2dの実測による表面温度とは図5に示すごとく5.0℃以内に収束しており、高精度に燃料噴射弁2a〜2dの温度が推定できていることが分かる。
このことにより推定温度THFiを用いることで高精度に燃料噴射量の温度補正を行うことができることが分かる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、前記式14の代わりに、より簡単化した数式にて推定温度THFiを算出するものである。他の構成は前記実施の形態1と同じであるので、図1〜3を参照して説明する。
まず、動リーク量Qdはレール圧Pcに対して式16に示すごとくの比例関係にある。
[式16]
Figure 2007321694
ここでτは燃料噴射時間である。
この式16により、前記式14は式17に示すごとくに表される。
[式17]
Figure 2007321694
この式17の内で寄与率の少ない右辺第3項を省略すると式18に示すごとくとなる。
[式18]
Figure 2007321694
次に燃料噴射時間τは、レール圧Pc及び燃料噴射量Qinjに対して概略式19に示す関係にあると考えられる。
[式19]
Figure 2007321694
このことから前記式18は式20のごとく表すことができる。
[式20]
Figure 2007321694
この式20の内で寄与率の少ない右辺第3項を省略し、係数k11,k12,k15をそれぞれ係数k1,k2,k3と置き直すと式21に示すごとくとなる。
[式21]
Figure 2007321694
このように変数(THW、Ne、THF、Qinjの組み合わせ)とその係数k1,k2,k3の数式が、前記式21として得られたので、前記式21について実験より重回帰処理を行って、係数k1,k2,k3を決定する。
このことにより推定温度THFiを算出する式が決定し、燃料噴射量制御において用いることができる。
したがって燃料噴射量制御において図3のフローチャートに示すごとく、上記式21により推定温度THFiを算出し(S100)、この推定温度THFiに基づいて関数やマップ[f(THFi)]から燃料温度補正係数TKを求める(S102)。そして、この燃料温度補正係数TKと更に他の補正係数Knとにより、前記式15のごとく、アクセル開度と内燃機関回転数Neとから求めた基本燃料噴射量Qbを補正して新たな燃料噴射量Qinj(要求噴射量)を求める(S104)。
このことにより、この新たな燃料噴射量Qinjでの燃料噴射が行われるように燃料噴射弁2a〜2dにおける電磁弁46の制御がなされることになる。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).前記実施の形態1の(イ)(ロ)とほぼ同様な効果を生じる。
すなわち、本実施の形態の前記式21の形で得られた重回帰式により算出される推定温度THFiと、燃料噴射弁2a〜2dの実測による表面温度とは図6に示すごとく5.3℃以内に収束しており、本実施の形態においても高精度に燃料噴射弁2a〜2dの温度が推定できる。このことにより上述した効果が生じることが分かる。
特に式21は、前記実施の形態1における式14に比較して、レール圧Pcや動リーク量Qdによる計算の項がなく、動リーク量Qd自体の算出も必要ないので、ECU12における演算負荷が少なくて済み、より高速な処理が可能となる。
[その他の実施の形態]
(a).前記各実施の形態では、燃料ポンプ6から排出される燃料温度THFを求める位置として、燃料戻し管6bでの燃料温度を測定して用いたが、これ以外の排出位置として、コモンレール4へ供給する燃料配管6a、あるいはコモンレール4にて燃料温度THFを測定して用いても良い。
(b).前記各実施の形態においては、一旦、前記式14あるいは前記式21により推定温度THFiを算出した後に、この推定温度THFiに基づいて関数やマップ[f(THFi)]から燃料温度補正係数TKを求めていた。この代わりに、f(THFi)を、f(THW,Ne,THF,Qinj,Qd,Pc)あるいはf(THW,Ne,THF,Qinj)のごとく、前記式14あるいは前記式21を含めた式として、各データTHW、Ne、THF、Qinj、Qd、Pcから直接、燃料温度補正係数TKを求めるようにしても良い。
実施の形態1としての車載用ディーゼルエンジンの燃料噴射システムを表すブロック図。 実施の形態1における燃料噴射弁の縦断面図。 実施の形態1の燃料噴射量制御処理のフローチャート。 実測した燃料噴射弁の表面温度と燃料噴射量との相関を実験的に求めて表したグラフ。 実施の形態1における推定温度と実測値との相関を示すグラフ。 実施の形態2における推定温度と実測値との相関を示すグラフ。
符号の説明
2…ディーゼルエンジン、2a,2b,2c,2d…燃料噴射弁、4…コモンレール、4a…リリーフ管、4b…プレッシャリミッタ、6…燃料ポンプ、6a…燃料配管、6b…燃料戻し管、8…燃料タンク、10…リーク管、11…チェックバルブ、12…ECU、14…回転数センサ、16…冷却水温センサ、18…レール圧センサ、20…燃温センサ、22…ハウジング、24…ノズル室、26…摺動孔、28…スプリング収納部、30…シリンダ部、30a…制御室、32…排出通路、34…電磁弁収納部、36…ニードル、38…スプリング、40…シート部、42…コマンドピストン、44…プレッシャピン、46…電磁弁、46a…スプリング、46b…弁体、48…高圧燃料通路、48a…インオリフィス、50…排圧燃料通路、52…噴孔。

Claims (17)

  1. コモンレール式内燃機関の燃料噴射量を補正する燃料噴射量制御装置であって、
    コモンレール式内燃機関の運転状態に基づき、燃料温度、冷却水温、内燃機関回転数及び燃料噴射量の各データを取得するデータ取得手段と、
    該データ取得手段にて取得された前記データに基づいて燃料噴射量に対する温度補正量を算出して燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段と、
    を備えたことを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置。
  2. コモンレール式内燃機関の燃料噴射量を補正する燃料噴射量制御装置であって、
    コモンレール式内燃機関の運転状態に基づき、燃料温度、冷却水温、レール圧、内燃機関回転数及び燃料噴射量の各データを取得するデータ取得手段と、
    該データ取得手段にて取得された前記データに基づいて燃料噴射量に対する温度補正量を算出して燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段と、
    を備えたことを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置。
  3. 請求項1又は2において、前記燃料噴射量補正手段は、前記データ取得手段にて取得された前記データに基づいて、燃料噴射弁の温度を推定し、該推定温度に基づいて前記温度補正量を算出することを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置。
  4. 請求項3において、前記燃料噴射量補正手段は、前記データ取得手段にて取得された前記データに基づいて、燃料と燃料噴射弁との間での熱量の授受、燃料噴射弁と冷却水との間での熱量の授受、及び動リーク量による燃料噴射弁での熱量の発生における熱量収支の関係により導いた数式から、燃料噴射弁の温度を推定することを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置。
  5. 請求項4において、前記動リーク量は、レール圧と燃料噴射量とをパラメータとして予め設定されている動リーク量マップから算出されることを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置。
  6. 請求項4又は5において、前記数式は、重回帰式として求められていることを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置。
  7. 請求項6において、燃料温度THF、冷却水温THW、内燃機関回転数Ne及び燃料噴射量Qinjから燃料噴射弁の温度THFiを求める前記数式は、k1,k2,k3を係数として、
    Figure 2007321694
    であることを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置。
  8. 請求項6において、燃料温度THF、冷却水温THW、レール圧Pc、内燃機関回転数Ne及び燃料噴射量Qinjから燃料噴射弁の温度THFiを求める前記数式は、動リーク量Qdが前記動リーク量マップから求められるものとし、k11,k12,k13,k14,k15を係数として、
    Figure 2007321694
    であることを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかにおいて、前記燃料温度は、コモンレールに燃料を圧送する燃料ポンプから排出される位置での燃料温度であることを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射量制御装置。
  10. コモンレール式内燃機関の運転状態に基づき、燃料温度、冷却水温、内燃機関回転数及び燃料噴射量の各データを取得するデータ取得手段と、
    該データ取得手段にて取得された前記データに基づいて燃料噴射弁の温度を推定する燃料噴射弁温度推定手段と、
    を備えたことを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置。
  11. コモンレール式内燃機関の運転状態に基づき、燃料温度、冷却水温、レール圧、内燃機関回転数及び燃料噴射量の各データを取得するデータ取得手段と、
    該データ取得手段にて取得された前記データに基づいて燃料噴射弁の温度を推定する燃料噴射弁温度推定手段と、
    を備えたことを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置。
  12. 請求項10又は11において、前記燃料噴射弁温度推定手段は、前記データ取得手段にて取得された前記データに基づいて、燃料と燃料噴射弁との間での熱量の授受、燃料噴射弁と冷却水との間での熱量の授受、及び動リーク量による燃料噴射弁での熱量の発生における熱量収支の関係により導いた数式から、燃料噴射弁の温度を推定することを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置。
  13. 請求項12において、前記動リーク量は、レール圧と燃料噴射量とをパラメータとして予め設定されている動リーク量マップから算出されることを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置。
  14. 請求項12又は13において、前記数式は、重回帰式として求められていることを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置。
  15. 請求項14において、燃料温度THF、冷却水温THW、内燃機関回転数Ne及び燃料噴射量Qinjから燃料噴射弁の温度THFiを求める前記数式は、k1,k2,k3を係数として、
    Figure 2007321694
    であることを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置。
  16. 請求項14において、燃料温度THF、冷却水温THW、レール圧Pc、内燃機関回転数Ne及び燃料噴射量Qinjから燃料噴射弁の温度THFiを求める前記数式は、動リーク量Qdが前記動リーク量マップから求められるものとし、k11,k12,k13,k14,k15を係数として、
    Figure 2007321694
    であることを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置。
  17. 請求項10〜16のいずれかにおいて、前記燃料温度は、コモンレールに燃料を圧送する燃料ポンプから排出される位置での燃料温度であることを特徴とするコモンレール式内燃機関燃料噴射弁温度推定装置。
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