JP7207253B2 - エンジン制御装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態のエンジン制御装置が適用されるエンジンの燃料系の構成を示している。本実施形態のエンジン制御装置は、V型6気筒の気筒配列を有しており、かつ気筒内に燃料を噴射する筒内噴射式の車載用エンジンに適用されている。
燃料噴射量制御に際して電子制御ユニット40はまず、エンジン回転数やエンジン負荷等のエンジン運転状態に応じてインジェクタ30の燃料噴射量の要求値である要求噴射量を演算する。続いて電子制御ユニット40は、高圧側燃圧センサ33の検出値に基づき、要求噴射量分の燃料噴射に要するインジェクタ30の燃料噴射時間を演算する。そして、電子制御ユニット40は、燃料噴射時間の間、燃料を噴射すべく各気筒のインジェクタ30を操作する。
続いて、フィード圧制御の詳細を説明する。フィード圧制御は、次の目的で行われる。フィードポンプ10より送出されて低圧燃料通路12を流れる燃料がエンジンの熱を受けて高温となると、低圧燃料通路12に燃料蒸気が発生して、デリバリパイプ31への燃料の供給が滞ることがある。燃料の圧力が高いほど、燃料の気化温度は高くなるため、低圧燃料通路12での燃料蒸気の発生を防止するには、低圧燃料通路12へのフィードポンプ10の燃料送出量を多くして低圧燃料通路12内の燃料の圧力を高くすればよい。しかしながら、燃料送出量を増加させれば、その分、フィードポンプ10の電力消費量も増えてしまう。そこで、フィード圧制御では、燃料蒸気の発生を防止可能な限りにおいて低圧燃料通路12内の燃料の圧力を低い圧力に維持すべく、フィードポンプ10の燃料吐出量を調整することで、電力消費を抑えつつ、燃料蒸気の発生を防止している。なお、以下の説明では、低圧燃料通路12内の燃料の圧力、すなわちフィードポンプ10により低圧燃料通路12に送出された燃料の圧力を、フィード圧Pと記載する。
続いて、推定処理S300での推定フィード圧Peの算出態様の詳細を説明する。
推定処理S300では、推定フィード圧Peの算出に際してまず、モータ電圧V、モータ電流I、モータ回転数N、タンク燃温T、及び燃料消費量Qのそれぞれの現在の値を取得する。タンク燃温Tは、燃料タンク11内の燃料の温度を示している。本実施形態では、エンジンの排気管からの燃料タンク11の受熱と燃料タンク11からその周囲の外気への放熱との熱収支のモデルを用いた推定によりタンク燃温Tの値を求めている。
本実施形態では、モータ電圧V、モータ電流I、モータ回転数N、タンク燃温T及び燃料消費量Qを取得するとともに、それら取得した値に対して式(3)の関係を満たすフィード圧Pの値を推定フィード圧Peの値として算出している。式(3)は、モータ13の供給電力、モータ13の電力損失である銅損及び鉄損、フィードポンプ10の動力損失である摩擦損失及び漏れ損失、並びにフィードポンプ10が燃料送出のために行った仕事率を、次元を揃えて一つに纏めた関係式となっている。そのため、フィード圧Pと各状態量(V,I,N,T,Q)との複雑な相関関係に拘わらず、推定フィード圧Peを精度良く算出できる。
(1)本実施形態では、取得した各状態量(V,I,N,T,Q)に対して式(3)の関係を満たすフィード圧Pの値を推定フィード圧Peの値として算出している。そのため、フィード圧Pを直接検出するセンサを設けずとも、高精度のフィード圧Pのフィードバック制御が可能となる。
・燃料タンク11内の燃料の温度を検出するセンサを設置し、そのセンサの検出値をタンク燃温Tの値として用いるようにしてもよい。
・上記実施形態におけるフィード圧の推定、及びその推定結果に基づくフィード圧の制御を、高圧燃料ポンプ20が設けられておらず、低圧燃料通路12の燃料をポート噴射用のインジェクタに供給する燃料系を有したエンジンに適用してもよい。また、筒内噴射用のインジェクタとポート噴射用のインジェクタとの2種のインジェクタが設けられたエンジンに上記実施形態におけるフィード圧の推定、及びその推定結果に基づくフィード圧の制御を適用してもよい。
Claims (3)
- 内蔵するモータへの給電に応じて燃料タンク内の燃料を吸入して送出する電動式のフィードポンプにより送出された燃料の圧力であるフィード圧Pを制御するエンジン制御装置において、
前記モータに供給されている電圧をモータ電圧Vとし、前記モータに供給されている電流をモータ電流Iとし、前記モータの回転数をモータ回転数Nとし、前記燃料タンク内の燃料の温度をタンク燃温Tとし、エンジンの単位時間あたりの燃料の消費量を燃料消費量Qとし、前記モータ電流I及び前記タンク燃温Tを独立変数とするとともに前記モータの銅損を値とする関数を銅損関数Fcとし、前記モータ電圧V、前記モータ電流I及び前記タンク燃温Tを独立変数とするとともに前記モータの鉄損を値とする関数を鉄損関数Fiとし、前記モータ回転数N及び前記タンク燃温Tを独立変数とするとともに前記フィードポンプの内部での摩擦により消費されるトルクを値とする関数を摩擦消費トルク関数Ffとし、前記モータ回転数N、前記タンク燃温T及び前記フィード圧Pを独立変数とするとともに前記フィードポンプの内部での燃料の漏れにより消費されるトルクを値とする関数を漏れ消費トルク関数Flとしたとき、
前記モータ電圧V、前記モータ電流I、前記モータ回転数N、前記タンク燃温T及び前記燃料消費量Qを取得するとともに、それら取得した値に対して式(1)の関係を満たす前記フィード圧Pの値を同フィード圧Pの推定値として算出する推定処理と、
前記フィード圧の目標値に対する前記推定値の偏差を縮小すべく前記モータに供給する電力を操作する操作処理と、
を行うエンジン制御装置。
- 前記エンジンを始動する際の前記モータの給電開始時に同モータの突入電流と同給電開始時の前記タンク燃温Tとを記憶しておき、記憶した前記突入電流及び前記タンク燃温Tの値に基づいて、前記銅損関数Fcを定義する係数の値を校正する請求項1又は請求項2に記載のエンジン制御装置。
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JP2019187699A JP7207253B2 (ja) | 2019-10-11 | 2019-10-11 | エンジン制御装置 |
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Citations (4)
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