JP2007320256A - 成形機及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】立上げ時にオーバパックが生じるのを容易に防止することができるようにする。
【解決手段】シリンダ部材と、シリンダ部材内において、回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、初回の計量において、射出部材を計量開始位置から所定の位置まで後退させ、射出部材より前方に、初回計量用空間を形成する初回後退処理手段と、所定の位置で射出部材を軸方向において移動させることなく回転させる初回回転処理手段とを有する。初回の計量において、射出部材が、回転させられることなく計量開始位置から所定の位置まで後退させられ、所定の位置で軸方向において移動させることなく回転させられるので、射出部材より前方に蓄えられた成形材料の密度を低くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形機及びその制御方法に関するものである。
従来、成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において溶融させられた樹脂が、金型装置内のキャビティ空間に充填され、該キャビティ空間内において冷却され、固化させられて成形品が成形されるようになっている。
前記射出成形機は金型装置、型締装置及び射出装置を有し、該射出装置は、樹脂を加熱して溶融させる加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出する射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。また、前記型締装置によって可動金型を進退させることにより、金型装置の型閉じ、型締め及び型開きが行われ、型締めに伴って、固定金型と可動金型との間にキャビティ空間が形成される。
そして、計量用モータを駆動してスクリューを回転させると、樹脂の計量が行われ、スクリューヘッドの前方に溶融させられた樹脂が蓄えられる。それに伴って、スクリューが後退させられる。次に、射出用モータを駆動して前記スクリューを前進させると、射出ノズルから樹脂が射出され、キャビティ空間に充填される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−227016号公報
しかしながら、前記従来の射出成形機においては、立ち上げた後、例えば、取出機が不調になった場合等に、一時的に停止させられることがあるが、ヒータの制御が継続されるので、ヒータによって樹脂が加熱され続け、樹脂の粘度が低くなる。その結果、射出成形機の運転が再開されたときに、キャビティ空間に樹脂が過剰に充填され、オーバパックが生じてしまう。
その場合、成形品を熟知した操作者がVP切換位置を調整してオーバパックが生じるのを防止することができるが、そのための作業が煩わしい。
本発明は、前記従来の射出成形機の問題点を解決して、立上げ時にオーバパックが生じるのを容易に防止することができる成形機及びその制御方法を提供することを目的とする。
そのために、本発明の成形機においては、シリンダ部材と、該シリンダ部材内において、回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、初回の計量において、前記射出部材を計量開始位置から所定の位置まで後退させ、射出部材より前方に、初回計量用空間を形成する初回後退処理手段と、前記所定の位置で射出部材を軸方向において移動させることなく回転させる初回回転処理手段とを有する。
本発明によれば、成形機においては、シリンダ部材と、該シリンダ部材内において、回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、初回の計量において、前記射出部材を計量開始位置から所定の位置まで後退させ、射出部材より前方に、初回計量用空間を形成する初回後退処理手段と、前記所定の位置で射出部材を軸方向において移動させることなく回転させる初回回転処理手段とを有する。
この場合、初回の計量において、射出部材が、回転させられることなく計量開始位置から所定の位置まで後退させられ、該所定の位置で軸方向において移動させることなく回転させられるので、射出部材より前方に蓄えられた成形材料の密度を低くすることができる。
したがって、成形機を立ち上げた後、オーバパックが生じるのを防止することができる。その結果、金型装置が破損するのを防止することができる。
また、成形品を熟知した操作者がVP切換位置を調整してオーバパックが生じるのを防止する必要がないので、作業を簡素化することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この場合、成形機としての射出成形機について説明する。
図1は本発明の実施の形態における射出成形機を示す図、図2は本発明の実施の形態における計量処理手段の動作を示すタイムチャート、図3は本発明の実施の形態における成形条件入力画面の例を示す図である。
図において、11はシリンダ部材としての加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において回転自在に、かつ、進退自在に配設された計量部材としての、かつ、射出部材としてのスクリュー、13は前記加熱シリンダ11の前端に取り付けられた射出ノズル(図1においては、便宜上、加熱シリンダ11と射出ノズル13とは一体に形成されている。)、14は該射出ノズル13に形成されたノズル口、16は、前記加熱シリンダ11の後端の近傍の所定の位置に形成された樹脂供給口に取り付けられ、成形材料としての樹脂を収容し、加熱シリンダ11内に供給するホッパである。
前記加熱シリンダ11の外周の所定の箇所には、加熱シリンダ11を介して樹脂を加熱するための図示されないヒータが配設され、前記加熱シリンダ11内の樹脂を加熱する。。
前記スクリュー12は、前端にスクリューヘッド27を備え、該スクリューヘッド27より後方において、スクリュー12の本体、すなわち、スクリュー本体の外周面に形成された螺旋状のフライト23を備え、該フライト23に沿って螺旋状の溝24が形成される。
ところで、前記加熱シリンダ11の後端は前方射出サポート31に取り付けられ、該前方射出サポート31と所定の距離を置いて後方射出サポート32が配設される。そして、前記前方射出サポート31と後方射出サポート32との間にガイドバー33が架設され、該ガイドバー33に沿ってプレッシャプレート34が進退自在に配設される。なお、前記前方射出サポート31及び後方射出サポート32は、図示されないボルトによって図示されないスライドベースに固定される。
また、前記スクリュー12の後端にドライブシャフト35が連結され、該ドライブシャフト35は、ベアリング36、37によってプレッシャプレート34に対して回転自在に支持される。そして、計量用の駆動部としての、電動の計量用モータ41がプレッシャプレート34に取り付けられ、前記計量用モータ41とドライブシャフト35との間に、プーリ42、43及びタイミングベルト44から成る第1の回転伝動部が配設される。前記計量用モータ41を駆動することによって、スクリュー12を正方向又は逆方向に回転させることができる。
前記計量用モータ41には、回転速度検出部としての回転速度センサ49が配設され、該回転速度センサ49によって計量用モータ41の回転速度が検出され、検出信号が制御部71に送られる。該制御部71の図示されない回転速度算出処理手段(回転速度算出処理部)は、回転速度算出処理を行い、検出信号を読み込み、計量用モータ41の回転速度に基づいてスクリュー12の回転速度を算出する。
なお、本実施の形態においては、計量用の駆動部として、電動のサーボモータから成る計量用モータ41が使用されるようになっているが、該計量用モータ41に代えて油圧モータを使用することができる。また、本実施の形態においては、回転速度センサ49としてエンコーダが使用されるようになっているが、レゾルバを使用することもできる。
前記プレッシャプレート34より後方に、互いに螺合させられたボールねじ軸45及びボールナット46から成るボールねじ47が配設され、該ボールねじ47によって、ボールねじ軸45の回転運動をボールナット46の直進運動に変換する運動方向変換部が構成され、ボールねじ軸45によって第1の変換要素が、ボールナット46によって第2の変換要素が構成される。そして、前記ボールねじ軸45は、ベアリング48によって後方射出サポート32に対して回転自在に支持され、前記ボールナット46は、プレート51及びロードセル52を介してプレッシャプレート34に固定される。さらに、射出用の駆動部としての射出用モータ53が配設され、該射出用モータ53とボールねじ軸45との間に、プーリ54、55及びタイミングベルト56から成る第2の回転伝動部が配設される。したがって、前記射出用モータ53を駆動し、ボールねじ軸45を回転させることによって、ボールナット46及びプレッシャプレート34を進退させ、スクリュー12を進退させることができる。
前記射出用モータ53には、回転速度検出部としての回転速度センサ66が配設され、該回転速度センサ66によって射出用モータ53の回転速度が検出され、検出信号が制御部71に送られる。該制御部71の図示されない位置算出処理手段(位置算出処理部)は、検出信号を読み込み、射出用モータ53の回転速度に基づいてスクリュー12の位置、すなわち、スクリュー位置を算出する。
なお、本実施の形態においては、射出用の駆動部として、電動のサーボモータから成る射出用モータ53が使用されるようになっているが、該射出用モータ53に代えて射出用シリンダを使用することができる。また、本実施の形態においては、回転速度センサ66としてエンコーダが使用されるようになっているが、レゾルバを使用することもできる。
前記構成の射出成形機において、計量工程時に、制御部71の図示されない計量処理手段(計量処理部)は、計量処理を行い、計量用モータ41を駆動してスクリュー12をあらかじめ設定された回転速度Nkで正方向に回転させると、ホッパ16内のペレット状の樹脂が加熱シリンダ11内に進入し、溝24内を前進させられ、ヒータによって溶融させられて、スクリューヘッド27より前方に蓄えられる。それに伴って、前記スクリュー12は後退速度Vkで後退させられる。
前記計量処理において、前記スクリュー12は、前記計量開始位置Saから加速終了位置まで加速されて前記後退速度Vkが高くされ、加速終了位置から減速開始位置(前記計量完了位置Sbより2〜3〔mm〕前方の位置)まで後退速度Vkが一定にされ、減速開始位置から計量完了位置Sbまで減速させられて後退速度Vkが低くされる。この場合、該後退速度Vkは、計量用モータ41の回転速度Nkに比例し、更に、スクリュー12の回転速度Nsに比例するので、前記制御部71における処理上、後退速度Vkに代えて回転速度Nsが使用される。なお、前記回転速度Nkは、スクリュー12の位置の関数で表される。なお、前記回転速度Nkを時間の関数で表すことができる。
続いて、射出工程時に、前記制御部71の図示されない射出処理手段(射出処理部)は、射出処理を行い、射出用モータ53を駆動し、ボールねじ軸45を回転させると、プレッシャプレート34が前進させられ、スクリュー12が前進させられる。それに伴って、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13から射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。このとき、前記射出処理手段は、前記検出信号を読み込み、スクリュー位置を算出し、制御部71の図示されない記憶装置を参照し、スクリュー位置に対応するスクリュー速度を読み出し、該スクリュー速度を指令値として射出用モータ53を駆動し、スクリュー12を前進させる。このようにして、射出ノズル13から樹脂が射出される。前記記憶装置には、スクリュー位置とスクリュー速度とが対応させて記録される。なお、スクリュー位置とスクリュー速度との関係は、設定器72を操作することによって設定される。
そして、前記金型装置において、キャビティ空間内の樹脂が冷却され、固化すると、成形品が成形される。続いて、金型装置の型開きを行い、図示されない取出機によって成形品を取り出すことができる。
ところで、射出成形機を立ち上げた後、例えば、取出機が不調になった場合等に、一時的に射出成形機が停止させられることがあるが、ヒータの制御が継続されるので、ヒータによって樹脂が加熱され続け、樹脂の粘度が低くなる。その結果、射出成形機の運転が再開されたときに、キャビティ空間に樹脂が過剰に充填され、オーバパックが生じると、金型装置を破損してしまうことがある。
そこで、射出成形機を立ち上げたときの、初回の計量、すなわち、初回計量時において、スクリューヘッド27より前方に蓄えられた樹脂の密度を低くし、オーバパックが生じるのを防止するようにしている。
そのために、全自動/半自動モードにおいて、前記計量処理手段の初回計量処理手段(初回計量処理部)は、初回計量処理を行い、射出成形機を立ち上げたときの、あらかじめ設定された回数、本実施の形態においては、1回の初回計量を行う。また、前記計量処理手段の量産計量処理手段(量産計量処理部)は、量産計量処理を行い、初回計量に続いて量産の計量、すなわち、量産計量を行う。
そして、前記初回計量処理手段の初回後退処理手段(初回後退処理部)は、初回後退処理を行い、射出用モータ53を駆動し、図2に示されるように、計量開始位置Saから所定の位置、本実施の形態においては、計量完了位置Sbまでの区間Z1を、スクリュー12を回転させることなく(回転方向における位置を保持した状態で)、あらかじめ設定された後退速度Vkで後退させ、初回後退を行う。このとき、前記初回後退処理手段は、計量用モータ41を同時に駆動し、スクリュー12が後退させられるのに伴って回転させられることがないように、計量用モータ41の図示されないロータを保持する。これに伴って、スクリュー12より前方(スクリューヘッド27より前方)に初回計量用空間が形成されるが、スクリュー12が回転させられないので、原理的に、ホッパ16内の樹脂が加熱シリンダ11内に進入することはなく、前記初回計量用空間は空にされる。
続いて、加熱シリンダ11の温度が成形可能な温度であることが確認されると、前記初回計量処理手段の初回回転処理手段(初回回転処理部)は、初回回転処理を行い、前記計量完了位置Sbで、計量用モータ41を駆動し、スクリュー12を軸方向において移動させることなく(軸方向における位置を保持した状態で)、あらかじめ設定された計量時間τ1だけ、スクリュー12を設定された回転速度Nkで回転させる。このとき、前記初回回転処理手段は、射出用モータ53を計量用モータ41と同時に駆動し、スクリュー12が回転させられるのに伴って、軸方向に移動することがないように、射出用モータ53の図示されないロータを保持する。
これに伴って、ホッパ16内の樹脂が、加熱シリンダ11内に進入し、溝24内を前進させられ、ヒータによって溶融させられて、前記初回計量用空間に蓄えられる。なお、この間、スクリューヘッド27の前方に樹脂が充満されていないので、スクリュー12には背圧を加える必要はない。
前記計量時間τ1は、少なくとも前記初回計量用空間に樹脂が所定の圧力で満たされるのに十分な時間に設定される。また、前記回転速度Nkは、その後の前記量産計量処理において、減速開始位置におけるスクリュー12の回転速度Ns(減速が開始される直前までの回転速度Nk)と等しくなるように設定される。
続いて、前記初回計量処理手段の初回サックバック処理手段(初回サックバック処理部)は、初回サックバック処理を行い、射出用モータ53を駆動し、前記計量完了位置Sbから充填前位置Scまでの区間Z2を、スクリュー12を回転させることなく(回転方向における位置を保持した状態で)、あらかじめ設定された後退速度Vsで、あらかじめ設定された後退距離を表すサックバック量L1で後退させ、初回のサックバックを行う。このとき、前記初回サックバック処理手段は、計量用モータ41を同時に駆動し、スクリュー12が後退させられるのに伴って回転させられることがないように、計量用モータ41のロータを保持する。これに伴って、スクリュー12より前方に蓄えられた樹脂が射出ノズル13から漏れるのを防止する。
なお、前記初回計量が行われた後の計量完了位置Sbから充填前位置Scまでの初回のサックバックは必ずしも行う必要はなく、溶融させられた樹脂の状態を見ながら適宜行うことができる。
このようにして初回計量が行われると、前記射出処理手段は、射出用モータ53を駆動させてスクリュー12を前進させ、初回計量用空間に蓄えられた樹脂を金型装置のキャビティ空間に充填する。
このようにして成形された成形品は、適切な計量の設定値に基づいて成形されたものではなく、計量時間も通常より短いので、樹脂の粘度が低い場合でも、オーバパックが発生するのを防止することができる。その結果、金型装置が破損するのを防止することができる。なお、初回計量に伴って成形された成形品は、不良品として扱われる。
そして、初回計量によって成形された成形品が取り出されると、前記量産計量処理手段の量産回転処理手段(量産回転処理部)は、量産回転処理を行い、計量用モータ41を駆動し、計量開始位置Saから計量完了位置Sbまでの区間Z1において、スクリュー12を回転速度Nkで回転させる。これに伴って、ホッパ16内の樹脂が加熱シリンダ11内に進入し、溝24内を前進させられ、ヒータによって溶融させられて、スクリュー12より前方に蓄えられる。それに伴って、前記スクリュー12は後退させられる。
続いて、前記量産計量処理手段の量産サックバック処理手段(量産サックバック処理部)は、量産サックバック処理を行い、射出用モータ53を駆動し、前記計量完了位置Sbから充填前位置Scまでの区間Z2を、スクリュー12を回転させることなく(回転方向における位置を保持した状態で)、あらかじめ設定された後退速度Vsで、あらかじめ設定された後退距離を表すサックバック量L2で後退させ、サックバックを行う。このとき、前記量産サックバック処理手段は、計量用モータ41を同時に駆動し、スクリュー12が後退させられるのに伴って回転させられることがないように、計量用モータ41のロータを保持する。これに伴って、スクリュー12より前方に蓄えられた樹脂が射出ノズル13から漏れるのを防止する。
なお、量産回転処理においてスクリュー12が計量開始位置Saから計量完了位置Sbまで移動する時間、すなわち、計量時間をτ2とすると、前記計量時間τ1は、計量時間τ2より短くなるように設定される。
ところで、操作者は射出成形機の各種の成形条件を設定することができるようになっている。そのために、前記設定器72には、表示部及び操作部が配設され、操作者が操作部を操作すると、前記制御部71の図示されない表示処理手段(表示処理部)は、表示処理を行い、表示部に図3に示されるような成形条件入力画面を形成し、操作者が操作部を操作し、成形条件入力画面において、所定の成形条件について入力すると、制御部71の図示されない成形条件設定処理手段(成形条件設定処理部)は、成形条件設定処理を行い、射出装置について、計量工程の成形条件を計量条件として、射出工程の成形条件を射出条件として設定し、型締装置について、型閉じ、型締め及び型開きの成形条件を型開閉条件として設定する。
そして、前記表示処理手段は、設定された成形条件を前記成形条件表示画面に表示する。
図3において、実績値表示領域としての領域AR1には、射出工程を開始する際のスクリュー12の位置を表す充填前位置、スクリュー12を前進させるに当たり、速度制御と圧力制御とを切り換えるためのVP切換位置、スクリュー12の前進限位置を表すクッション位置、樹脂を充填する際の樹脂の圧力の最大値を表すピーク圧、保圧を完了するスクリュー12の位置を表す保圧完位置、スクリュー12の位置を表すスクリュー位置、成形サイクルの時間を表すサイクル時間、充填される時間を表す充填時間、計量が行われる時間を表す計量時間、スクリュー12の回転速度(スクリュー回転速度)、スクリュー12のトルクを表す回転トルク等が表示される。
また、設定値表示領域としての領域AR2には、保圧について、スクリュー12の速度(スクリュー速度)、保圧の時間、及び保圧の圧力が表示され、領域AR3には、充填について、充填時間、充填圧力、スクリュー12の位置(スクリュー位置)、スクリュー12の速度等が表示される。
そして、領域AR4には、冷却時間、休止時間、VP切換の方法等が表示され、領域AR5には、計量について、計量完了位置Sbからのサックバック量L2、サックバックを行う際のスクリュー12の後退速度Vs等が表示される。
また、領域AR6には、初回計量を行うかどうかを表す入切、計量時間τ1等を設定することができるようになっている。
このように、本実施の形態においては、初回の計量時において、スクリュー12を回転させることなく後退させ、初回サックバックを行った後、スクリュー12を回転させることによって樹脂をスクリューヘッド27の前方に蓄えるようにしているので、スクリューヘッド27より前方に蓄えられた樹脂の密度を低くすることができる。
したがって、射出成形機を立ち上げた後、例えば、取出機が不調になった場合等に、一時的に停止させられることがあり、そのとき、ヒータの制御が継続されるので、ヒータによって樹脂が加熱され続け、樹脂の粘度が低くなっても、樹脂の密度が低いので、射出成形機の運転が再開されたときに、キャビティ空間に樹脂が過剰に充填されることがなく、オーバパックが生じるのを防止することができる。その結果、射出成形機を一時的に停止させることによって、加熱シリンダ11内の樹脂の状態が変化しても、金型装置が破損するのを防止することができる。
また、樹脂替え等を行うためにパージ動作を行った後に成形を開始した場合も、前述されたような初回計量を行うことができる。この場合、樹脂が入れ替わり、加熱シリンダ11内で溶融させられる樹脂の状態が変化しても、金型装置が破損するのを防止することができる。
また、成形品を熟知した操作者がVP切換位置を調整してオーバパックが生じるのを防止する必要がないので、作業を簡素化することができる。
本実施の形態においては、初回後退処理において、スクリュー12を回転させることなく、後退させるようにしているが、スクリュー12を量産回転処理における回転速度Nsより低い回転速度で回転させながら後退させることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態における射出成形機を示す図である。 本発明の実施の形態における計量処理手段の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態における成形条件入力画面の例を示す図である。
符号の説明
11 加熱シリンダ
12 スクリュー
41 計量用モータ
53 射出用モータ
71 制御部
72 設定器
AR1〜AR6 領域
Sa 計量開始位置
Sb 計量完了位置
Sc 充填前位置

Claims (9)

  1. (a)シリンダ部材と、
    (b)該シリンダ部材内において、回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材と、
    (c)初回の計量において、前記射出部材を計量開始位置から所定の位置まで後退させ、射出部材より前方に、初回計量用空間を形成する初回後退処理手段と、
    (d)前記所定の位置で射出部材を軸方向において移動させることなく回転させる初回回転処理手段とを有することを特徴とする成形機。
  2. 前記初回後退処理手段は、射出部材を回転させることなく後退させる請求項1に記載の成形機。
  3. 前記初回後退処理手段は、射出用の駆動部を駆動することによって射出部材を後退させる請求項1又は2に記載の成形機。
  4. 前記初回回転処理手段は、計量用の駆動部を駆動することによって射出部材を回転させる請求項1に記載の成形機。
  5. 前記所定の位置で射出部材が回転させられた後、射出部材を回転させることなく、前記所定の位置から充填前位置まで後退させる初回サックバック処理手段を有する請求項1に記載の成形機。
  6. 前記所定の位置は計量完了位置である請求項1〜5のいずれか1項に記載の成形機。
  7. 前記計量完了位置で射出部材を回転させるときの回転速度は、その後の計量において計量開始位置から計量完了位置まで射出部材を後退させる間の、射出部材の減速が開始される位置における回転速度と等しくされる請求項6に記載の成形機。
  8. (a)表示部と、
    (b)該表示部に成形条件を入力するための成形条件入力画面を形成する表示処理手段とを有するとともに、
    (c)前記成形条件入力画面に、初回の計量、及びその後の計量についての各成形条件を設定するための領域が形成されることを特徴とする成形機。
  9. シリンダ部材、及び該シリンダ部材内において、回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材を有する成形機の制御方法において、
    (a)前記射出部材を、初回の計量において、計量開始位置から所定の位置まで後退させ、射出部材より前方に、初回計量用空間を形成し、
    (b)前記所定の位置で射出部材を軸方向において移動させることなく回転させることを特徴とする成形機の制御方法。
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