JP5001073B2 - 射出成形機および成形制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インラインスクリュ式の射出成形機によってディスク基板などの薄物成形製品を成形するための技術に係り、特に、連続自動成形運転の開始から射出成形機の温度制御が安定するまでの間の、射出の制御手法にかかわる技術に関する。
加熱シリンダ内にスクリュを回転並びに前後進可能であるように配設したインラインスクリュ式の射出成形機では、計量工程時には、スクリュの後端側に供給された樹脂材料を、スクリュの回転と加熱シリンダからの加熱とによって混練・可塑化しつつ前方に移送して、スクリュの先端側に1ショット分の溶融樹脂を貯える。また、射出工程の1次射出工程時には、スクリュを射出開始位置から保圧切り替え位置まで急速前進させて、溶融樹脂を金型のキャビティ内に射出充填し、1次射出工程に引き続く射出工程の保圧工程時には、スクリュの先端側に残存したクッション量と称される樹脂を介して、スクリュからキャビティ内の樹脂に保圧力を付与するようになっている。
このようなインラインスクリュ式の射出成形機で、例えばDVD用のディスク基板を成形する場合の成形サイクルは2.0秒というごく短時間であることと、薄肉の成形製品で固化が速やかであることとにより、ディスク基板の成形においては、射出工程で重要なのは1次射出工程であり、特に、成形製品の重量は1次射出工程で略決定されるようになっている。
ディスク基板の成形品質で重要なものの1つに、ディスク基板の板厚が挙げられるが、この板厚はディスク基板の重量と相関がある。図5は、ディスク基板の板厚と重量との関係を示しており、横軸はショット数を表し、縦軸は板厚および重量を表している。図5に示すように、ディスク基板の板厚と重量には密接な相関関係があり、重量が大きいと板厚も大きくなり、重量が小さいと板厚も小さくなる。そこで、成形現場においては、ディスク基板の板厚を精密測定する煩わしさを回避するために、ロボットなどによって取り出されたディスク基板の重量を測定することで、成形製品であるディスク基板の板厚の良/不良判定を行っている。
ところで、インラインスクリュ式の射出成形機などの射出成形機では、連続自動成形運転を立ち上げると、運転開始から所定ショット数が経過するまでは、加熱シリンダの温度制御が安定しないことが知られており、このため、運転開始から所定ショット数が経過するまでは、成形製品の品質が所期の範囲に収まらない。図6は、加熱シリンダにおけるホッパーに最も近い温度コントロール箇所(チャンネル(CH)5)の温度と、成形製品であるディスク基板の重量との関係を示しており、横軸はショット数を表し、縦軸はディスク基板の重量およびCH5の温度を表している。図6に示した例では、1サイクルが2.0秒であり、初期の5ショットを捨てて、6ショット目から135ショットまでをサンプリングしたデータを示してあり、図6では6ショット目のデータを1ショット目のデータとしてある。図6に示すように、連続自動成形運転の立ち上げの初期には、スクリュの1次射出前進ストロークを同一にしているにも拘わらず、ディスク基板の重量は軽くなる傾向を示し、ディスク基板の重量が所期の範囲に収まるまでには、約100ショット(捨てショットを除いて約100ショット)を要することが判る。
なお、射出成形機においては、運転開始から所定ショット数が経過するまでは捨てショットとするという考え方が一般的であるが、これでは、成形運転の立ち上げ時に多数の無駄なショットを行うことになる。そこで、成形運転の立ち上げ時に成形条件を変化させることで、早期に良品を得るようにする技術が、特公平6−81697号公報(特許文献1)、特許第2990406号明細書(特許文献2)などによって提案されている。
特公平6−81697号公報 特許第2990406号明細書
ところで、特許文献1や特許文献2に示された技術では、成形運転の立ち上げ時に複数項目の制御条件を段階的に変化させており、このような制御を行うためのプログラムの作成や好適制御条件の選定が難しいという問題があり、しかも、成形サイクルが2.0秒程度とごく短いディスク基板の成形への適用を意図したものではない。
先にも述べたように、例えばDVD用のディスク基板を成形する場合には、その成形サイクルは2.0秒というごく短時間であることと、薄肉の成形製品で固化が速やかであることとにより、ディスク基板の重量、すなわち重量と相関のあるディスク基板の板厚は、1次射出工程で略決定される。このようなディスク基板の成形では、成形サイクルが短いので、成形運転の立ち上げ時に多数の捨てショットを行うことは非常に不経済であり、成形運転の立ち上げ時の無駄ショットを可及的に低減できることが望ましく、また、このことの達成を簡易な制御手法で実現できるようにすることが望まれる。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、インラインスクリュ式の射出成形機によりディスク基板などを成形する際に、成形運転の立ち上げ時の無駄ショットを可及的に低減し、また、このことの達成を簡易な制御手法で実現できるようにすることにある。
本発明は上記した目的を達成するため、インラインスクリュ式の射出成形機において、連続自動成形運転を開始して複数の捨てショットを行った後から所定ショット数が経過するまで、または、連続自動成形運転の開始から所定ショット数が経過するまでは、スクリュの射出開始位置は同一であるも、ショット毎にクッション量が漸次増加するように、1次射出工程のスクリュの前進ストロークを変化させるように制御する。
本発明では、連続自動成形運転を開始して複数の捨てショットを行った後から所定ショット数が経過するまで、または、連続自動成形運転の開始から所定ショット数が経過するまでは、スクリュの射出開始位置は同一であるも、ショット毎にクッション量が漸次増加するように、1次射出工程のスクリュの前進ストロークを変化させる。成形運転の立ち上げ時、このようなクッション量の漸次増加制御を行うと、成形製品である例えばディスク基板の重量が、早期に所期の範囲に収まることが実験によって確認された。また、クッション量の漸次増加制御は、1次射出工程のスクリュの前進ストロークを漸次短くするという単純な制御であるので、その実現も容易・確実なものとなる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1〜図4は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)によるインラインスクリュ式の射出成形機に係り、本実施形態は、成形製品としてDVD用のディスク基板を成形する射出成形機への適用例であり、図1は、本実施形態の射出成形機の主として射出系の構成を示す要部断正面図である。
図1において、1は、図示せぬ主フレーム部材上に配設された射出ユニットベース盤、2は、射出ユニットベース盤1上に固設されたヘッドストック、3は、同じく射出ユニットベース盤1上に固設された保持プレート、4は、その後端側をヘッドストック2に固定された加熱シリンダ、5は、加熱シリンダ4の先端に取り付けられたノズル、6は、加熱シリンダ4の外周に巻装されたバンドヒータ、7は、加熱シリンダ4内に回転並びに前後進可能であるように配設されたスクリュ、8は、ヘッドストック2と保持プレート3との間に架け渡されたガイドバー、9は、ガイドバー8に挿通・案内されて前後進可能な直動ブロック、10は、直動ブロック9に回転可能に保持されると共に、スクリュ7の後端部が固着されたスクリュ保持回転体、11は、スクリュ保持回転体10に固着された被動プーリ、12は、直動ブロック9に搭載された計量用(スクリュ回転駆動用)サーボモータ、13は、計量用サーボモータ12の出力軸に固着され、図示せぬタイミングベルトを介して計量用サーボモータ12の回転を被動プーリ11に伝える駆動プーリである。
また、14は、ネジ軸と該ネジ軸に螺合されたナット体とをもつボールネジ機構、15は、軸受けを介して保持プレート3に回転可能に保持されたボールネジ機構14のネジ軸(ボールネジ機構14の回転部)、16は、ネジ軸15に螺合されて、ネジ軸15の回転で直線移動するボールネジ機構14のナット体(ボールネジ機構14の直動部)、17は、ナット体16と直動ブロック9とに挟持される形で配設され、ナット体16と直動ブロック9とを一体に連結するロードセルブロック、18は、ネジ軸15の端部に固着された被動プーリ、19は、保持プレート3に搭載された射出用(スクリュ直線駆動用)サーボモータ、20は、射出用サーボモータ19の出力軸に固着され、図示せぬタイミングベルトを介して射出用サーボモータ19の回転を被動プーリ18に伝える駆動プーリである。
また、21は、固定側金型22を搭載した固定ダイプレート、23は、可動側金型24を搭載した前後進可能な可動ダイプレートで、可動ダイプレート23の前後進によって型締め(型閉じ)または型開きがなされるようになっていて、型締め完了状態では、固定金型22と可動金型24とによってキャビティ25が形づくられるようになっている。なお、ディスク基板を自動成形する連続自動成形運転時には、ノズル5の先端は固定側金型22の樹脂注入口の近傍に、図示せぬノズルタッチ/バック機構とその駆動源によって押し付けられた状態を維持するようになっている。
図1に示す構成において、計量工程時には、後記するシステムコントローラ31からの指令で計量用サーボモータ12が回転駆動され、これにより、駆動プーリ13、図示せぬタイミングベルトを介して被動プーリ11が回転駆動され、被動プーリ11と一体のスクリュ保持回転体10が回転し、スクリュ保持回転体10と一体のスクリュ7が所定方向に回転する。このスクリュ7の回転によって、スクリュ7の後端側に供給された樹脂材料が、混練・可塑化されつつ、スクリュ7のネジ送り作用によって前方に移送され、スクリュ7の先端側に溶融樹脂が貯まるにしたがって、スクリュ7は後退する。このとき、後記するシステムコントローラ31からの指令で、射出用サーボモータ19が圧力フィードバック制御で駆動制御されて、これにより、射出用サーボモータ19の回転が、駆動プーリ20、図示せぬタイミングベルト、被動プーリ18を介してボールネジ機構14のネジ軸15に伝達されて、ボールネジ機構14によって回転運動が直線運動に変換され、ボールネジ機構14のナット体16、ロードセルブロック17、直動ブロック9、スクリュ保持回転体10を介して、スクリュ7に付与する圧力(背圧)が制御されつつ、スクリュ7が後退する。そして、スクリュ7の先端側に1ショット分の溶融樹脂が貯えられた時点(スクリュ7が所定の計量完了位置まで後退した時点)で、計量用サーボモータ12によるスクリュ7の回転駆動は停止される。
一方、射出工程の1次射出工程時には、後記するシステムコントローラ31からの指令で、射出用サーボモータ19が速度フィードバック制御で駆動制御されて、これにより、射出用サーボモータ19の回転が、駆動プーリ20、図示せぬタイミングベルト、被動プーリ18を介してボールネジ機構14のネジ軸15に伝達されて、ネジ軸15が回転駆動され、このネジ軸15の回転でボールネジ機構14のナット体16が急速に前進駆動されて、ロードセルブロック17を介して直動ブロック9が急速前進駆動されることで、直動ブロック9と一体に前後進する部材であるスクリュ7が急速前進駆動され、これにより、スクリュ7の先端側に貯えられた溶融樹脂が、金型のキャビティ25内に急速に射出充填される。
また、1次射出工程に引き続く射出工程の保圧工程時には、後記するシステムコントローラ31からの指令で、射出用サーボモータ19が圧力フィードバック制御で駆動制御されて、これにより、射出用サーボモータ19の回転が、駆動プーリ20、図示せぬタイミングベルト、被動プーリ18を介してボールネジ機構14のネジ軸15に伝達されて、ボールネジ機構14によって回転運動が直線運動に変換され、ボールネジ機構14のナット体16、ロードセルブロック17、直動ブロック9、スクリュ保持回転体10を介して、スクリュ7に付与する圧力(保圧)が制御されて、スクリュ7からノズル5内に残存する樹脂(クッション量と称される樹脂)を介して、金型内の樹脂に保圧力が付与される。
なお、本実施形態は先にも述べたように、DVD用のディスク基板を成形する射出成形機への適用例であり、1成形サイクルは2.0秒というごく短時間であることと、薄肉の成形製品で固化が速やかであることとにより、ディスク基板の重量、すなわち重量と相関のあるディスク基板の板厚は、1次射出工程で略決定されるようになっていて、保圧工程がディスク基板の重量に及ぼす影響は実質上無視できるものとなる。
図2は、本実施形態の射出成形機の制御系の構成を簡略化して示すブロック図である。図2において、31は、マシン(射出成形機)全体の制御を司るシステムコントローラ、32は、作業者が各種の入力操作を行うための入力装置、33は、作業者に各種の表示モードの画像を表示するための表示装置、34は、マシンの各部に配設された多数のセンサ(位置センサ、速度センサ、圧力センサ、回転量検出センサ、温度センサ等)よりなるセンサ群、35は、マシンの各部に配置されたアクチュエータ(前記したモータ12、19や、型開閉系のモータ等)やヒータなどを駆動制御するための多数のドライバ(モータドライバ、ヒータドライバ等)からなるドライバ群である。なお、表示装置33はタッチパネル付きの表示装置となっていて、入力装置32の一部はタッチパネルによって構成されている。
また、システムコントローラ31内において、41は統括制御部、42は運転条件設定格納部、43は保圧切替位置可変条件格納部、44は測定値格納部、45は運転プロセス制御部、46は表示制御部である。
統括制御部41は、システムコントローラ31内の各部の状態を監視・把握して、システムコントローラ31内の各部を制御する。
運転条件設定格納部42には、入力装置32を用いて入力された、あるいは、システムコントローラ31に接続された図示せぬリムーバブル記憶媒体から入力された、各種の運転制御条件が書き換え可能に格納されている。この運転条件設定格納部42に格納される運転制御条件としては、計量工程、型閉じ(型締め)工程、射出(1次射出および保圧)工程、冷却工程、エジェクト前進工程、成形品取り出しロボットによるディスク基板取り出し工程、エジェクト後退工程といった各工程の運転制御条件や、加熱シリンダ4や金型の温度制御条件などが挙げられる。なお、運転条件設定格納部42に格納される保圧切り替え位置(すなわち、1次射出工程のスクリュ前進ストロークを示す値)は、連続自動成形運転が立ち上げられて運転開始から所定ショット数が経過して、加熱シリンダ4の温度制御が安定した状態となっているときにおいて好適な値となっている。
保圧切替位置可変条件格納部43には、連続自動成形運転が開始された際に、運転開始から所定ショット数が経過するまでの間に、運転条件設定格納部42に設定・格納された保圧切替位置のデータを、どのように可変して用いるかの演算条件が、書き換え可能に格納されている。
測定値格納部44には、センサ群34などによりマシンの各部の計測情報(位置情報、速度情報、圧力情報、回転角情報、回転数情報、温度情報など)がリアルタイムで取り込まれて格納される。
運転プロセス制御部45は、予め用意された各工程の運転制御プログラムと、運転条件設定格納部42に格納された各工程の運転条件の設定値とに基づき、状態確認用情報や測定値格納部43中の計測情報や自身の計時情報を参照しつつ、ドライバ群35を駆動制御して、各工程の運転を実行させる。また、運転プロセス制御部45は、運転開始から所定ショット数が経過するまでの間は、保圧切替位置可変条件格納部43に格納された保圧切替位置の可変条件にしたがって、各成形サイクル毎に保圧切替位置(すなわち、1次射出工程のスクリュ前進ストローク)を変化させ、これによって各成形サイクル毎のクッション量を変化させる。
表示制御部46は、予め用意された各種の表示処理プログラムと、表示用固定データに基づき、必要に応じて、運転条件設定格納部42や測定値格納部44の内容を参照して、各種の表示モードの画像を生成し、これを表示装置33に表示させる。
図3は、本実施形態の射出成形機における連続自動成形運転の立ち上げ時の保圧切替位置の遷移を示す図である。図3に示した例では、連続自動成形運転の開始から当初の10ショットを捨てショットとし、11ショットを1ショット目として表している。また、ここでの例では、運転条件設定格納部42に格納された射出工程の運転制御条件の1つとしての保圧切替位置は3.00mmとなっている。
システムコントローラ31の運転プロセス制御部45は、連続自動成形運転の開始から当初の10サイクルは、運転条件設定格納部42に格納された射出工程の運転制御条件をそのまま用いて射出工程を実行させ、システムコントローラ31の統括制御部41は、この当初の10サイクルの10ショットは捨てショットとして取り扱う。このようにする所以は、当初の10ショット分は樹脂のパージングなどのため、成形製品とすることができないためである。
システムコントローラ31の運転プロセス制御部45は、当初の10サイクルが経過すると、保圧切替位置可変条件格納部43の内容を参照して、11成形サイクル目の(図3では1ショット目の)保圧切替位置を2.65mmとして射出を行わせ、12成形サイクル(図3では2ショット目)から20成形サイクル(図3では10ショット目)までは、第1特性線51にしたがって保圧切替位置を漸次大きくする。ここで、保圧切替位置の数値が小さい程、1次射出工程のスクリュ前進ストロークが大きく、クッション量が小さいので、11成形サイクル(図3では1ショット目)から20成形サイクル(図3では10ショット目)までの間に、クッション量は徐々に小さくなる。また、運転プロセス制御部45は、21成形サイクル(図3では11ショット目)から50成形サイクル(図3では40ショット目)までの間は、保圧切替位置可変条件格納部43の内容を参照して、第2特性線52にしたがって保圧切替位置を漸次大きくする。また、運転プロセス制御部45は、51成形サイクル(図3では41ショット目)から110成形サイクル(図3では100ショット目)までの間は、保圧切替位置可変条件格納部43の内容を参照して、第3特性線53にしたがって保圧切替位置を漸次大きくし、110成形サイクル(図3では100ショット目)では保圧切替位置は3.00mmとする。そして、保圧切替位置が3.00mmとなった後は、運転プロセス制御部45は、保圧切替位置を可変する制御を停止する。
なお、第1特性線51→第2特性線52→第3特性線53の順に傾斜が小さくなっている。このようにしている所以は、保圧切替位置の可変制御を行っていない場合には、図6に示すように連続自動成形運転の立ち上げの早期には重量の低減の程度が大きく、成形運転のサイクルが進むにしたがって重量の低減の度合いは徐々に解消される傾向にあるので、これに応じて重量の低減を適正に補正するためである。
図4の丸いプロットは、連続自動成形運転の開始から当初の10ショットを捨てショットとし、11ショット目から110ショット目までの保圧切替位置を、図3に示した特性線のように変化させた場合における、11ショット目から210ショットまでのディスク基板の重量をサンプリングしたデータを示してあり、図4では11ショット目のデータを1ショット目のデータとしてある。また、図4の四角いプロットは、連続自動成形運転の開始から当初の10ショットを捨てショットとし、保圧切替位置を3.00mmと一定とした場合における、11ショット目から210ショットまでのディスク基板の重量をサンプリングしたデータを示してあり、図4では11ショット目のデータを1ショット目のデータとしてある。
図4から明らかなように、本実施形態のように、連続自動成形運転の立ち上げ時にクッション量を漸次増加させる制御を行うことで、連続自動成形運転の初期からディスク基板の重量が安定し、ディスク基板の重量と相関のあるディスク基板の板厚も安定することが判る。よって、成形運転の立ち上げ時の無駄ショットを可及的に低減することが可能となり、連続自動成形運転の立ち上げの早期から、良品のディスク基板を得ることが可能となる。また、クッション量の漸次増加制御は、保圧切替位置を漸次大きくする(1次射出工程のスクリュの前進ストロークを漸次短くする)という単純な制御であるので、その実現も容易・確実なものとなる。
なお、上述した実施形態においては、連続自動成形運転を開始して複数の捨てショットを行った後から所定ショット数が経過するまでの期間に、ショット毎にクッション量が漸次増加するような制御を行っているが、連続自動成形運転の開始から所定ショット数が経過するまでの期間に、ショット毎にクッション量が漸次増加するような制御を行うようにしてもよく、このようにしても、先の実施形態と同等の効果が得られる。
本発明の一実施形態に係る射出成形機の主として射出系の構成を示す要部断正面図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機の制御系の構成を簡略化して示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、ショット数に応じた保圧切替位置の遷移特性を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機によるショット数とディスク基板の重量との関係、および従来の射出成形機によるショット数とディスク基板の重量との関係を、対比して示す説明図である。 ディスク基板の重量とディスク基板の板厚との関係を示す説明図である。 従来の射出成形機による、ショット数に応じた、加熱シリンダ特定部位の温度とディスク基板の重量との関係を示す説明図である。
符号の説明
1 射出ユニットベース盤
2 ヘッドストック
3 保持プレート
4 加熱シリンダ
5 ノズル
6 バンドヒータ
7 スクリュ
8 ガイドバー
9 直動ブロック
10 スクリュ保持回転体
11 被動プーリ
12 計量用サーボモータ
13 駆動プーリ
14 ボールネジ機構
15 ネジ軸
16 ナット体
17 ロードセルブロック
18 被動プーリ
19 射出用サーボモータ
20 駆動プーリ
21 固定ダイプレート
22 固定側金型
23 可動ダイプレート
24 可動側金型
25 キャビティ
31 システムコントローラ
32 入力装置
33 表示装置
34 センサ群
35 ドライバ群
41 統括制御部
42 運転条件設定格納部
43 保圧切替位置可変条件格納部
44 測定値格納部
45 運転プロセス制御部
46 表示制御部
51 第1特性線
52 第2特性線
53 第3特性線

Claims (3)

  1. インラインスクリュ式の射出成形機において、
    連続自動成形運転を開始して複数の捨てショットを行った後から所定ショット数が経過するまで、または、連続自動成形運転の開始から所定ショット数が経過するまでは、スクリュの射出開始位置は同一であるも、ショット毎にクッション量が漸次増加するように、1次射出工程のスクリュの前進ストロークを変化させるように制御するコントローラを備えたことを特徴とする射出成形機。
  2. 請求項1に記載の射出成形機において、
    前記コントローラは、前記したクッション量の増加度合いを、運転開始直後には大きくし、前記所定ショット数の手前では小さくすることを特徴とする射出成形機。
  3. インラインスクリュ式の射出成形機の成形制御方法であって、
    連続自動成形運転を開始して複数の捨てショットを行った後から所定ショット数が経過するまで、または、連続自動成形運転の開始から所定ショット数が経過するまでは、スクリュの射出開始位置は同一であるも、ショット毎にクッション量が漸次増加するように、1次射出工程のスクリュの前進ストロークを変化させることを特徴とする成形制御方法。
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