JP3986246B2 - 射出成形機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型内に射出された樹脂が固化する前に、金型内の樹脂に圧縮圧力を付与すると共に、この圧縮行程の途中で、金型内の樹脂のゲート部分をカットするためのゲートカット行程を開始させるようにした射出成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金型内に射出された樹脂が完全に固化する前に、金型内で樹脂のゲート部分の切断を行うゲートカットを行うと、型開きして金型から固化した樹脂を取り出した際に、成形製品部分とスプル部分等の不要樹脂部分とが、すでに分離されているので、型開き後にゲートカット作業を必要とせず、また、樹脂が完全に固化する前にゲートカットを行うので、切断面がなめらかで、切断面の後加工も必要としないという利点がある。
【0003】
このゲートカット動作の開始は、▲1▼射出(保圧)完了タイミング、▲2▼1次射出完了タイミング、▲3▼射出開始からのタイマ設定などが、一般的であった。
【0004】
また、金型内に射出された樹脂が固化する前に、金型内の樹脂に圧縮圧力を付与する射出圧縮を行うと、歪みがなく、複屈折を抑えた、良好な品質の成形品を得ることができるので、光ディスクや光学部品の射出成形には、射出圧縮成形が用いられることが多い。
【0005】
この圧縮動作の開始タイミングは、▲1▼射出(保圧)完了時点、▲2▼1次射出完了時点、▲3▼射出開始からのタイマ設定、▲4▼型締め完了からのタイマ設定時間、などが用いられているが、最近は、圧縮動作の遅れを見越して、1次射出行程の途中(金型内へ樹脂の射出・充填動作を継続している途中)から圧縮動作を開始させるケースが多くなってきている。
【0006】
さらに、最近では、圧縮動作とゲートカット動作とを、共に実行させることも多くなっており、上記のように1次射出行程の途中から圧縮動作を開始させる場合には、圧縮動作の開始タイミングを適正なものに設定する必要があると同時に、圧縮動作の進行状況に応じた適正タイミングに、ゲートカット動作の開始タイミングを設定することが必要となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、射出成形機においては、連続成形運転に先立ち、試ショットを繰り返しながら、種々の成形条件(運転条件)を変更・調整し、最も良好であろう条件だしを行うのが通例である。このような成形条件の調整過程では、ある1つの条件を変更・調整すると、これに伴って他の条件も変更・調整することを余儀なくされることが多々あった。
【0008】
例えば、前記したように1次射出行程の途中から圧縮行程を開始させる場合においては、試ショット結果に基づき射出条件や計量条件の変更を行うと、この射出条件や計量条件の変更に伴って、圧縮動作(圧縮行程)の開始タイミングも変更する必要があり、さらに、圧縮動作とゲートカット動作を共に実行させるようにした場合においては、圧縮動作の開始タイミングの変更に伴って、ゲートカット動作(ゲートカット行程)の開始タイミングも変更する必要が生じた。
【0009】
何となれば、前記したように1次射出行程の途中から圧縮行程を開始させる場合においては、圧縮動作は、金型内に一定量の樹脂が充填されたタイミングで、常に開始されることが望まれるが、例えば、圧縮行程の開始タイミングがタイマ設定でなされている場合に、射出速度の変更を行うと、この変更前と変更後とにおいては、圧縮開始タイミングにおける金型内の樹脂量が異なったものとなるので、圧縮行程の開始タイミングも変更を行う必要が生じるからであり、あるいは、圧縮行程の開始タイミングの設定がスクリューの通過位置でなされている場合において、射出量(すなわち、計量樹脂量)の変更を行うと、この変更前と変更後とにおいては、同様に、圧縮開始タイミングにおける金型内の樹脂量が異なったものとなるので、圧縮行程の開始タイミングも変更を行う必要が生じるからである。
【0010】
そこで、本願発明者らは、1次射出行程の途中から圧縮行程を開始させる場合において、連続運転の開始前に射出条件や計量条件の調整を行っても、圧縮開始タイミングにおける金型内の樹脂量が常に一定量となり、以って、射出条件や計量条件の調整に伴って圧縮行程の開始タイミングを調整する必要がない使い勝手のよいマシンを、特願2000−310743として提案した。これは、圧縮行程の開始タイミングの設定値を、スクリューの前進開始位置からの前進距離で保持するようにし、前進開始位置からのスクリューの実測前進距離が予め定められた上記の設定値になった時点で、圧縮行程を開始させるというものである。
【0011】
しかしながら、圧縮動作とゲートカット動作を共に実行させるようにした場合においては、圧縮動作の開始タイミングの変更を行うと、依然として、ゲートカット動作の開始タイミングを変更する必要があり、この変更操作が煩わしいという指摘があった。このように、圧縮動作の開始タイミングの変更に伴って、ゲートカット動作の開始タイミングを変更する必要がある所以は、圧縮動作の開始タイミングを変更すると、成形品のゲート付近の樹脂の圧縮・固化状態が変化するので、元のままのゲートカット開始タイミングでは、好適なゲートカット開始タイミングから外れるからである。
【0012】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、圧縮動作とゲートカット動作を共に実行させるようにした場合において、連続成形運転の開始前に圧縮動作の開始タイミングの調整を行っても、ゲートカット動作の開始タイミングにおける成形品のゲート付近の樹脂の圧縮・固化状態が常に略一定のものとなり、以って、圧縮動作(圧縮行程)の開始タイミングの調整に伴ってゲートカット動作(ゲートカット行程)の開始タイミングを調整する必要がない、使い勝手のよいマシンを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本願発明は、加熱シリンダ内のスクリューを前進させることにより、スクリューの先端側に蓄えられた溶融樹脂を金型内に射出し、金型内の樹脂が固化する前に金型内の樹脂に圧縮圧力を付与すると共に、この圧縮行程の途中で金型内の樹脂のゲート部分をカットするためのゲートカット行程を開始させるようにした射出成形機において、
前記ゲートカット行程の開始タイミングの設定値を、前記圧縮を行うための圧縮用部材が圧縮行程前進開始位置A1から前進完了位置の所定量だけ手前の位置A2まで前進する距離に設定した移動距離設定値Lと、圧縮用部材が前記移動距離設定値Lだけ前進したタイミングからの遅延時間設定値とで、保持するゲートカット開始設定値保持手段と、
前記圧縮用部材の位置を計測する圧縮用部材位置計測手段と、
この圧縮用部材位置計測手段からの出力により、圧縮行程前進開始位置A1からの前記圧縮用部材の移動距離を認知し、前記圧縮用部材の実測移動距離が予め定められた前記移動距離設定値Lになった時点から、予め定められた前記設定遅延時間を経過したタイミングで、前記ゲートカット行程を開始させる制御手段とを、
備えた構成をとる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る射出成形機の要部構成を示すブロック図である。
【0015】
図1において、1はマシン(射出成形機)全体の制御を司るコントローラで、該コントローラ1内には、運転実測値格納部2、射出条件格納部3、型開閉・圧縮条件格納部4、ゲートカット・イジェクト条件格納部5、運転プロセス制御部6などが設けられており、型開閉・圧縮条件格納部4は圧縮開始設定値保持部4aを有しており、ゲートカット・イジェクト条件格納部5はゲートカット開始設定値保持部5aを有している。
【0016】
10はマシンの各部に配設された複数のセンサよりなるセンサ群で、該センサ群10には、スクリューの位置を計測するスクリュー位置計測センサ11、スクリューにかかる圧力を計測する射出圧力計測センサ12、可動ダイプレートの位置を計測する可動ダイプレート位置計測センサ13、型締め機構(型開閉機構)による圧縮圧力(型締め力)を計測する圧縮圧力計測センサ14、ゲートカット用部材の位置を計測するゲートカット部材位置計測センサ15などが含まれている。
【0017】
20は、マシンの各部に配設されたアクチュエータやヒータなどを駆動制御するための複数のアクチュエータドライバやヒータドライバからなるドライバ群で、該ドライバ群20には、射出用ドライバ部21、型開閉用ドライバ部22、イジェクト用ドライバ部23などが含まれている。
【0018】
また、31は、射出用ドライバ部21で駆動制御され、スクリューを前後進駆動するための射出用サーボモータ、32は、型開閉用ドライバ部22で駆動制御され、可動ダイプレートを前後進駆動する型開閉用サーボモータ、33は、イジェクトピンなどのイジェクト部材およびゲートカッターピンなどのゲートカット部材を前後進駆動するためのイジェクト用サーボモータである。
【0019】
運転実測値格納部2には、センサ群10から出力される成形運転中のマシンの各部の計測情報(位置情報、速度情報、圧力情報、回転数情報、温度情報など)がリアルタイムで取り込まれて格納される。運転プロセス制御部6は、予め書き込まれた各運転制御プログラムと、各条件格納部に格納された運転条件の設定値とに基づき、運転実測値格納部2中の計測情報や自身の計時情報を参照しつつ、ドライバ群20を駆動制御して、一連の成形運転を実行させる。
【0020】
すなわち、射出行程時には、運転プロセス制御部6は、予め定められた射出運転制御プログラムと、射出条件格納部3に書き替え可能に保持された射出行程の各設定値とに基づき、運転実測値格納部2に取り込まれたスクリュー位置計測情報(スクリュー位置計測センサ11による情報)、射出圧力計測情報(射出圧力計測センサ12による情報)を参照しつつ、射出用ドライバ部21を駆動制御する。これにより、スクリューが射出用サーボモータ31によって前進駆動され、スクリューの先端側に蓄えられた溶融樹脂が、金型内に射出・充填される。
【0021】
また、型閉じ行程時には、運転プロセス制御部6は、予め定められた型閉じ運転制御プログラムと、型開閉・圧縮条件格納部4に書き替え可能に保持された型閉じ行程の設定値とに基づき、運転実測値格納部2に取り込まれた可動ダイプレート位置計測情報(可動ダイプレート位置計測センサ13による情報)などを参照しつつ、型開閉用ドライバ部22を駆動制御する。これにより、可動側金型を搭載した可動ダイプレートが、型開閉用サーボモータ32によって、型開き完了位置から固定側金型を搭載した固定ダイプレートに向けて前進駆動され、可動ダイプレートが型閉じ完了位置に至った時点で、可動ダイプレートの前進が停止されて、型閉じ行程が完了する。
【0022】
ここで、本実施形態では、1次射出行程の途中から圧縮行程を開始させ、この圧縮圧力を型開閉用駆動源による押圧力で得るようにしている。このため、上記した型閉じ完了位置においては、可動ダイプレートに搭載された可動側金型が、固定ダイプレートに搭載された固定側金型に対して所定量だけ離間する状態におかれるようになっている。図2は、可動ダイプレートが上記した型閉じ完了位置にある際の可動側金型41と固定側金型42とを示している。型閉じ完了位置においては、図2に示すように、可動側金型41と固定側金型42とは所定距離Sだけ離間しており、両金型41、42間のPL面が閉じきっていない状態にある。そして、図2に示した状態、すなわち、可動側金型41がA1位置にある状態において、射出が開始されるようになっている。なお、図2において、43は樹脂、44は、可動側金型41および図示せぬ可動ダイプレートに対して前後進可能とされたゲートカット部材(ゲートカットピン)、45は可動側金型41および図示せぬ可動ダイプレートに対して前後進可能とされたイジェクト部材(イジェクトピン)である。
【0023】
また、圧縮行程時には、運転プロセス制御部6は、予め定められた圧縮運転制御プログラムと、型開閉・圧縮条件格納部4に書き替え可能に保持された圧縮行程の設定値とに基づき、運転実測値格納部2に取り込まれたスクリュー位置計測情報(スクリュー位置計測センサ11による情報)、可動ダイプレート位置計測情報(可動ダイプレート位置計測センサ13による情報)、圧縮圧力計測情報(圧縮圧力計測センサ14による情報)を参照しつつ、型開閉ドライバ部22を駆動制御する。これにより、可動ダイプレートに搭載された可動側金型41が、型開閉用サーボモータ32によって、図3に示すように、前記した型閉じ完了位置(A1位置)からさらに前進駆動され、1次射出の途中から(つまり、1ショット分の樹脂43が金型内に完全に射出・充填し終わる手前から)金型内の樹脂43に圧縮圧力が付与され始める。この圧縮行程時の可動ダイプレート(可動側金型41)の前記A1位置からの移動距離は、圧縮行程の制御のために運転条件プロセス制御部6で監視されている同時に、後記するゲートカット行程の開始制御のためにも運転プロセス制御部6で監視されており、本実施形態では、後記するように、可動側金型41が前記A1位置から図3のA2位置に至ったことを認知すると、運転プロセス制御部6は、所定値に設定された遅延タイマのカウントを開始させるようになっている。そして、可動側金型41がA2位置からさらに前進駆動され、これにより可動側金型41と固定側金型42との間のPL面が完全に閉じきって、所定の圧縮圧力(所定の型締め力)が発生させられる。そして、この後、設定条件に応じて所定秒時間隔で圧縮圧力を可変制御し、圧縮行程全体のタイマが切れるまで圧縮行程が持続される。
【0024】
ここで、本発明では上述の圧縮行程は、スクリューが射出開始位置(前進開始位置)から予め設定された所定距離(所定射出幅)だけ前進した時点で、開始されるようになっており、このため本実施形態においては、前記型開閉・圧縮条件格納部4には、上記の所定距離(所定射出幅)のデータを書き替え可能に保持するための圧縮開始設定値保持部4aが設けられている。そして、運転条件プロセス制御部6は、射出行程を実行させつつ、スクリューの実測前進距離が圧縮開始設定値保持部4aに設定・保持された値と一致したタイミングで、圧縮行程を実行開始させるようになっている。
【0025】
図5は、スクリューの射出開始位置(前進開始位置)と圧縮行程の開始タイミングとの関係を示す図である。図5において、51はスクリュー、52は加熱シリンダ、53はノズルである。図5の(a)では、P1がスクリュー51の射出開始位置であり、この位置P1からスクリュー51が所定距離(所定射出幅)Dだけ前進したタイミングで圧縮行程が開始される。図5の(b)は、図5の(a)の状態から射出量を調整するために、射出開始位置をP1からP2に変更した場合を示しており(図示では変更量を誇張して示してある)、図5の(b)では、射出開始位置P2からスクリュー51が所定距離(所定射出幅)Dだけ前進したタイミングで圧縮行程が開始される。したがって、図5の(a)と図5の(b)とでは、圧縮開始タイミングにおける位置軸に沿ったスクリュー位置が異なったものとなるが、圧縮開始タイミングにおける金型内の樹脂43(図2参照)の量は、図5の(a)と図5の(b)とで等しいものとなる。つまり、連続運転の開始前に射出量の調整を行っても、圧縮開始タイミングにおける金型内の樹脂量が常に一定量となり、従来のように、射出量の調整(計量条件の調整)に伴って圧縮行程の開始タイミングを調整する必要がなくなる。同様に、射出速度の変更(調整)を行っても、圧縮開始タイミングはスクリュー51の所定射出幅Dで規定されるので、圧縮開始タイミングにおける金型内の樹脂43(図2参照)の量は常に一定のものとなる。よって、連続運転の開始前に射出速度の調整を行っても、圧縮開始タイミングにおける金型内の樹脂量が常に一定量となり、従来のように、射出速度の調整(射出条件の調整)に伴って圧縮行程の開始タイミングを調整する必要がなくなる。
【0026】
また、ゲートカット行程時には、運転プロセス制御部6は、予め定められたゲートカット運転制御プログラムと、ゲートカット・イジェクト条件格納部5に書き替え可能に保持されたゲートカット行程の設定値とに基づき、運転実測値格納部2に取り込まれた、可動ダイプレート位置計測情報(可動ダイプレート位置計測センサ13による情報)、ゲートカット部材位置計測情報(ゲートカット部材位置計測センサ15による情報)を参照しつつ、イジェクト用ドライバ部23を駆動制御する。これにより、可動ダイプレートに搭載されたイジェクト用サーボモータ33によって、図4に示すように、ゲートカット部材44が前進駆動されて、金型内の樹脂の43のゲートカットが行われる。このゲートカット行程の開始タイミングは、可動側金型41が、前記した型閉じ完了位置(A1位置)から所定量だけ前進し、図3の前記A2位置に至ったことを検知した時点から、予め設定された所定の遅延時間を経たタイミングとされるようになっている。このため、ゲートカット・イジェクト条件格納部5のゲートカット開始設定値保持部5aには、ゲートカット行程の開始タイミングの設定値として、前記圧縮を行うための可動側金型41の前進開始位置(A1位置)からの移動距離設定値(図3に示したL=A2−A1)と、可動側金型41がこの移動距離設定値Lだけ移動したことを検知したタイミングからの遅延時間設定値とが、書き替え可能に保持されるようになっている。
【0027】
上記したように、ゲートカット動作の開始を、圧縮用部材(可動側金型41)の圧縮行程前進開始位置からの所定の前進距離と、この前進距離だけ前進したタイミングからの所定遅延時間とで、規定するようになすと、圧縮行程の開始タイミングを変更・調整しても、ゲートカット開始時の成形品のゲート付近の樹脂の圧縮・固化状態は概略一定したものとなる。なんとなれば、圧縮開始タイミングが適正であれば、圧縮用部材(可動側金型41)が圧縮行程前進開始位置から所定の距離だけ前進した状態では、金型内の樹脂への圧縮力は常に概略一定したものとなるからである。ここで、本実施形態では、先にも述べたように、可動側金型41が図3の前記A2位置に至ったことを検知した時点から、予め設定された所定の遅延時間(例えば、0.1〜0.2秒)を経たタイミングで、ゲートカット動作をスタートさせるようにしている。このようにする所以は、ゲートカット動作の開始時点では、金型内に1ショット分の樹脂が略充填され終わり、かつ、可動側金型41が略前進完了位置まで移行したことを確認した後に行いたいからであるが、可動側金型41が略前進完了位置まで移行すると、樹脂からの反力によって可動側金型41が後退する場合もあり得ることを考慮し、前記A2位置を可動側金型41の前進完了位置の所定量(微量)だけ手前にして、圧縮行程前進開始位置から前記A2位置に至ったタイミングの検出を確実に行うためと、この後、所定秒時だけ遅延させてゲートカット動作を行った方が、成形品の形状や重量が所期のものにできるからである。
【0028】
ここで、本実施形態では、可動ダイプレートに搭載されたイジェクト用サーボモータ33の駆動力を、上述したゲートカット動作とイジェクト動作とに共用している。図6は、イジェクト用サーボモータ33と、前記ゲートカット部材(ゲートカットピン)44、前記イジェクト部材(イジェクトピン)45との関係を模式的に示す図である。
【0029】
図6に示す構成要素は、可動ダイプレート61に搭載されて可動ダイプレート61と共に移動するものである。前記イジェクト用サーボモータ33の回転は、ボールネジ機構などの回転→直線運動変換機構62によって直線運動に変換される。回転→直線運動変換機構62の直線運動出力部には、可動ダイプレート61に対し前後進可能に保持された駆動体63が固定され、この駆動体63には前記ゲートカット部材44が一体的に取り付けられている。また、駆動体63には、前記イジェクト部材45の端部が所定のクリアランスCをもって係合しており、駆動体63が図6に示した最後退位置から所定量だけ前進した後に、駆動体63とイジェクト部材45とは、一体となって前進するようになっている。
【0030】
そして、ゲートカット行程時には、駆動体63を最後退位置からクリアランスCに相当する距離だけ前進させることにより、ゲートカット部材45のみを前進駆動させ、これによって成形品のゲート部分の切断が行われる。このゲートカットの終了後、所定の冷却期間が経過した後に型開きが行われ、この型開きの完了後の所定タイミングで、駆動体63が上記の所定距離だけ前進した位置からさらに前進駆動されて、これにより、ゲートカット部材44とイジェクト部材45とが前進駆動され、イジェクト部材45によって成型品の突き出しが行われるようになっている。
【0031】
図7は、本実施形態における各行程のタイムチャートを参考までに示しており、同図に示すように、1次射出行程の途中においてスクリューが射出開始位置から前記所定距離(所定射出幅)Dだけ前進したタイミングで、圧縮行程が開始される。そして、圧縮行程の途中において、圧縮用部材が圧縮行程前進位置から前記所定距離(所定圧縮幅)Lだけ前進した時点から、所定遅延時間を経たタイミングで、ゲートカット行程が開始される。
【0032】
図8は、本実施形態における圧縮・ゲートカット運転条件の設定画面例(図示していないが、コントローラ1の画像処理部で制御される表示装置上の圧縮・ゲートカット運転条件の設定画面例)を示している。図8において、80は圧縮運転条件の設定画面で、圧縮開始タイミングの設定欄81、圧縮行程の速度制御条件の設定欄82、圧縮行程の圧縮圧力条件の設定欄83、ゲートカットを開始するためのタイミングを設定するための、圧縮用部材の圧縮行程前進位置からの前進距離の設定欄84および遅延タイマの設定欄85などが設けられている。
【0033】
なお、上述した実施形態においては、イジェクト用駆動源を、ゲートカット動作とイジェクト動作とに共用するようにしているが、イジェクト専用の駆動源とゲートカット専用の駆動源とを設けるようにしてもよい。なおまた、上述した実施形態においては、型開閉用駆動源による押圧力で圧縮圧力を得るようにしているが、圧縮圧力は、イジェクト用駆動源による押圧力で得るようにしてもよい。この場合には、可動金型と固定金型とを完全に閉じきって所定の型締め力を発生させた状態で、金型内へ溶融樹脂を射出開始し、スクリューが所定距離(所定射出幅)だけ前進した時点で、イジェクト機構により、イジェクト用部材と兼用される圧縮用部材を金型内で前進させ、これによって、1次射出行程の途中から金型内の樹脂に圧縮圧力を付与するようにして、ゲートカットには、別途専用の駆動源を設けれるようにすればよい。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、圧縮動作とゲートカット動作を共に実行させるようにした場合において、連続成形運転の開始前に圧縮動作の開始タイミングの調整を行っても、ゲートカット動作の開始タイミングにおける成形品のゲート付近の樹脂の圧縮・固化状態が常に略一定のものとなり、以って、圧縮動作(圧縮行程)の開始タイミングの調整に伴ってゲートカット動作(ゲートカット行程)の開始タイミングを調整する必要がない(連続運転の開始前に行う適正条件だしの作業性に優れた)、使い勝手のよいマシンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る射出成形機の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における、可動ダイプレートが型閉じ完了位置にある際の可動側金型と固定側金型との関係を示す説明図である。
【図3】図2の状態から可動側金型が所定距離Lだけ前進した際の状態を示す説明図である。
【図4】図3の状態から可動側金型がさらに前進し、かつ、ゲートカット動作が行われている状態を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態における、スクリューの射出開始位置(前進開始位置)と圧縮行程の開始タイミングとの関係を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態における、イジェクト用サーボモータと、ゲートカット部材、イジェクト部材との関係を模式的に示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態における、各行程のタイムチャートを示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態における、圧縮・ゲートカット運転条件の設定画面例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コントローラ
2 運転実測値格納部
3 射出条件格納部
4 型開閉・圧縮条件格納部
4a 圧縮開始設定値保持部
5 ゲートカット・イジェクト条件格納部
5a ゲートカット開始設定値保持部
6 運転プロセス制御部
10 センサ群
11 スクリュー位置計測センサ
12 射出圧力計測センサ
13 可動ダイプレート位置計測センサ
14 圧縮圧力計測センサ
15 ゲートカット部材位置計測センサ
20 ドライバ群
21 射出用ドライバ部
22 型開閉用ドライバ部
23 イジェクト用ドライバ部
31 射出用サーボモータ
32 型開閉用サーボモータ
33 イジェクト用サーボモータ
41 可動側金型
42 固定側金型
43 樹脂
44 ゲートカット部材(ゲートカットピン)
45 イジェクト部材(イジェクトピン)
51 スクリュー
52 加熱シリンダ
53 ノズル
61 可動ダイプレート
62 回転→直線運動変換機構
63 駆動体
Claims (3)
- 加熱シリンダ内のスクリューを前進させることにより、スクリューの先端側に蓄えられた溶融樹脂を金型内に射出し、金型内の樹脂が固化する前に金型内の樹脂に圧縮圧力を付与すると共に、この圧縮行程の途中で金型内の樹脂のゲート部分をカットするためのゲートカット行程を開始させるようにした射出成形機であって、
前記ゲートカット行程の開始タイミングの設定値を、前記圧縮を行うための圧縮用部材が圧縮行程前進開始位置A1から前進完了完了位置の所定量だけ手前の位置A2まで前進する距離に設定した移動距離設定値Lと、圧縮用部材が前記移動距離設定値Lだけ前進したタイミングからの遅延時間設定値とで、保持するゲートカット開始設定値保持手段と、
前記圧縮用部材の位置を計測する圧縮用部材位置計測手段と、
この圧縮用部材位置計測手段からの出力により、圧縮行程前進開始位置A1からの前記圧縮用部材の移動距離を認知し、前記圧縮用部材の実測移動距離が予め定められた前記移動距離設定値Lになった時点から、予め定められた前記設定遅延時間を経過したタイミングで、前記ゲートカット行程を開始させる制御手段とを、
備えたことを特徴とする射出成形機。 - 請求項1記載において、
前記圧縮行程は型開閉用駆動源による押圧力を用いるものであり、前記ゲートカット行程はイジェクト用駆動源による押圧力を用いるものであることを特徴とする射出成形機。 - 請求項1記載において、
前記圧縮行程は1次射出行程の途中から開始されることを特徴とする射出成形機。
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| JP2002127210A (ja) | 2002-05-08 |
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