JP2006305778A - 射出成形機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バレルの各個所における偏差温度の時間変化をグラフとして画面表示する。
【解決手段】外周部の複数箇所にヒータを配置したバレルを設け、合成樹脂材料をヒータH1〜H5,HNにより加熱溶融しつつ射出スクリュの回転により先端部の射出ノズルから金型に溶融樹脂を射出して成形品を成形する射出成形機において、各ヒータにより加熱されるバレルの各個所の温度をそれぞれ検知する複数の温度検知器D1〜D5,DHNと、この各温度検知器の検知温度に基づいて各ヒータをそれぞれ制御し、各箇所の温度をそれぞれ所定の温度に制御する温度制御部47と、検知した実温度と予め設定した各個所の設定温度との偏差温度を一定時間毎に算出する偏差温度算出手段と、算出したバレルの各個所の一定時間毎の偏差温度を記録する記録メモリと、記録したバレルの各個所の一定時間毎の偏差温度をグラフで画面表示する表示部43を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、合成樹脂材料を加熱溶融するバレルの先端から溶融樹脂を射出して成形する射出成形機の制御装置に関する。
射出成形機は、先端部に射出ノズルを形成し、内部に射出スクリュを回転自在にかつ進退可能に挿通配置し、外周部の複数箇所にヒータを配置した円筒形状のバレルの後部に合成樹脂材料を投入し、この合成樹脂材料を各ヒータにより加熱溶融しつつ射出スクリュの回転により先端部へ押出し、射出ノズルから金型に溶融樹脂を射出して成形品を成形するようになっている。成形品を成形するための金型は型開閉機構によって閉塞保持されており、射出ノズルから射出される溶融樹脂が充填される。その後、金型は射出ノズルから離間され、型開閉機構から開放されて金型から成形品が取出される。
このような射出成形機を制御する制御装置は、バレル内の樹脂の溶融が設定通りに正確に行われるように各ヒータによるバレルの各個所の温度を管理している。すなわち、バレルの各個所に予め温度を設定し、この設定温度に実際の温度である実温度が制御されるように各ヒータを、例えば、PID(比例・積分・微分)定数を使用して自動温度制御している。
そして、従来は、バレルにおける各個所の設定温度と実温度との偏差温度を時間経過に関係なく、その都度、数値や棒グラフによって表示部の画面に表示していた。
しかしながら、このようにバレルにおける各個所の偏差温度を時間経過に関係なく、その都度、数値や棒グラフによって表示するものでは、時間に対する実温度の変化が、設定温度との関係でどのようになっているのかを知ることができなかった。このため、立ち上げ時に実温度が設定温度に到達するまでの時間を推測することができなかった。
そこで、本発明は、バレルにおける各個所の偏差温度の時間経過による変化をグラフで画面表示でき、これにより、時間に対する実温度の変化を設定温度との関係で容易に把握でき、例えば、立ち上げ時に実温度が設定温度に到達するまでの時間を推測することが可能な射出成形機の制御装置を提供する。
本発明は、先端部に射出ノズルを形成し、内部に射出スクリュを回転自在にかつ進退可能に挿通配置し、外周部の複数箇所にヒータを配置した円筒形状のバレルの後部に合成樹脂材料を投入し、この合成樹脂材料を各ヒータにより加熱溶融しつつ射出スクリュの回転により先端部へ押出し、射出ノズルから金型に溶融樹脂を射出して成形品を成形する射出成形機において、各ヒータにより加熱されるバレルの各個所の温度をそれぞれ検知する複数の温度検知器と、この各温度検知器の検知温度に基づいて各ヒータをそれぞれ制御し、バレルの各箇所の温度をそれぞれ所定の温度に制御する温度制御部と、各温度検知器が検知した実温度と予め設定したバレルの各個所の設定温度との偏差温度を一定時間毎に算出する偏差温度算出手段と、この偏差温度算出手段が算出したバレルの各個所の一定時間毎の偏差温度を記録する記録メモリと、この記録メモリに記録したバレルの各個所の一定時間毎の偏差温度を、時間経過による偏差温度の変化を示すグラフで画面表示する表示部を備えたことにある。
本発明によれば、バレルにおける各個所の偏差温度の時間経過による変化をグラフで画面表示でき、これにより、時間に対する実温度の変化を設定温度との関係で容易に把握でき、例えば、立ち上げ時に実温度が設定温度に到達するまでの時間を推測することが可能な射出成形機の制御装置を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、この実施の形態は電動式射出成形機の制御装置に適用したものについて述べる。
図1は電動式射出成形機の構成を示す図で、射出成形機本体1は、ホッパ2を備えた円筒形状のバレル3内に、射出スクリュ4を回転自在にかつ進退可能に挿通配置している。前記バレル3の後部は前記ホッパ2と連通し、このホッパ2から合成樹脂材料が投入されるようになっている。前記バレル3の先端部には溶融樹脂を射出するための射出ノズル5が形成されている。
前記バレル3の外周には、後部から前部に渡って5個のヒータH1、H2、H3、H4、H5を所定の間隔をあけて配置し、射出ノズル5を形成した先端部にはヒータHNを配置している。前記バレル3は、これら各ヒータH1〜H5、HNによってそれぞれの個所を外周部から加熱し、ホッパ2から投入された合成樹脂材料を加熱溶融しつつ射出スクリュ4の回転により射出ノズル5へ押出す。前記バレル3の射出成形時のヒータH1〜H5、HNを配置した個所の設定温度は、それぞれ決められている。
前記射出スクリュ4は射出用サーボモータ6によって回転駆動するとともに進退動作するようになっている。すなわち、前記射出用サーボモータ6の回転駆動力を、プーリ7、タイミングベルト8、タイミングプーリ9からなる伝達機構を介して、サーボブラケット10に回転自在に配置されたボールねじ軸11に伝達するように構成されている。そして、前記ボールねじ軸11にボールナット12を螺合し、このボールナット12がスラストボックス13にボルト結合されている。さらに、このスラストボックス13に前記射出スクリュ4の後端部を、回転自在に設けられたS軸やベアリング(図示せず)を介して回転自在に結合している。
前記スラストボックス13に回転自在に結合されたS軸に対し、タイミングプーリ14を結合配置し、このタイミングプーリ14とタイミングベルト15とプーリ16とからなる伝達機構を介して計量用サーボモータ17を結合し、この計量用サーボモータ17の回転駆動力を、伝達機構を介してS軸に伝達するようになっている。これにより、計量用サーボモータ17の回転は、射出スクリュ4に計量動作を行わせる回転として伝達される。
前記バレル3の前方には、金型18及びこの金型18の開閉及び型締めを行う装置19が配置されている。そして、前記射出スクリュ4の先端部4aは、バレル3の先端部に形成された射出ノズル5を前記金型18のノズル口18aへ押圧当接させた際に、前進動作してバレル3内で生成した溶融樹脂を射出ノズル5から射出して金型キャビティ20内へ充填するように構成されている。
前記金型18の開閉及び型締めを行う装置19は、金型18の一方を支持する固定盤21に対し、タイバー22を介して金型18の他方を支持する可動盤23を移動自在に設けるとともにこの可動盤23をトグル式型締め機構24を介してトグル機構支持盤25に取り付けている。そして、前記トグル機構支持盤25にトグル式型締め機構24を駆動するための型締め用サーボモータ26を取り付けている。27はトグル式型締め機構24による型厚を調整する型厚調整機構である。
この電動式射出成形機は、先ず、型締め用サーボモータ26を駆動して金型18の型閉じを開始するとともにバレル3の射出ノズル5を金型18のノズル口18aへ押圧当接させる。次いで、計量用サーボモータ17を駆動して射出する溶融樹脂の計量を行った後、射出用サーボモータ6を駆動して射出スクリュ4を前進させ金型キャビティ20内に溶融樹脂の射出充填を行う。
この電動式射出成形機における成形機本体1の制御装置は、図2に示すように、CPU、ROM、RAMを有し、射出成形機本体の管理、監視を行い、各部を制御する主制御部31を備えている。また、CPU、ROM、RAMを有し、射出成形機本体の動作順序を制御するシーケンス処理部32、CPU、ROM、RAMを有し、前記射出用サーボモータ6及び計量用サーボモータ17を制御するサーボ指令部33を備えている。前記主制御部31、シーケンス処理部32、サーボ指令部33はバスライン34によって互いに電気的に接続している。
前記サーボ指令部33は、サーボアンプ35を制御して射出用サーボモータ6を駆動する。そして、射出用サーボモータ6の回転や電流値を検出部36で検出している。前記サーボ指令部33は、検出部36から検出信号を取り込んで前記射出スクリュ4の移動位置や回転速度やモータの電流値を検出し、それに基づいて射出用サーボモータ6を制御するフィードバック制御を行う。
また、前記サーボ指令部33は、サーボアンプ37を制御して計量用サーボモータ17を駆動する。そして、計量用サーボモータ17の回転や電流値を検出部38で検出している。前記サーボ指令部33は、検出部38から検出信号を取り込んで前記射出スクリュ4の移動位置や回転速度やモータの電流値を検出し、それに基づいて計量用サーボモータ17を制御するフィードバック制御を行う。
前記シーケンス処理部32には、I/Oバス39を介してI/O40等が電気的に接続されている。
前記主制御部31は、通信インターフェース部を備え、この通信インターフェース部に、CPU、ROM、RAM、汎用OS(オペレーティングシステム)を有するHMI(ヒューマンマシンインターフェース)部41をイーサネット(登録商標)等のLAN42によって接続している。前記HMI部41は、例えば、パーソナルコンピュータからなり、液晶ディスプレイの画面上にタッチパネルを配置したタッチパネル付表示部43の表示部に接続し、この表示部を表示制御する。
また、前記主制御部31は、複数の機械的な操作スイッチを設けた操作パネル部44をケーブル45によって接続し、また、前記タッチパネル付表示部43のタッチパネルをケーブル46によって接続し、さらに、前記バレル3の外周に配置した各ヒータH1〜H5、HNを加熱制御するとともにそれぞれの配置個所の温度を検知する温度検知器D1,D2,D3,D4,D5,DHNから温度検知信号を取り込んで各ヒータH1〜H5、HNへの通電を制御する温度制御部47をケーブル48によって接続している。前記温度制御部47は、各ヒータH1〜H5、HNへの通電制御を、PID(比例・積分・微分)定数を使用した自動温度制御方式で行ってバレル3の温度を制御するようになっている。
前記HMI部41は、図3に示すように、制御部本体を構成するCPU51、プログラムデータを格納したROM52、データ処理に使用するメモリ等を設けたRAM53、LAN42を介して主制御部31と通信を行う通信インターフェース(I/F)54、前記タッチパネル付表示部43の表示部を表示制御する表示コントローラ55、汎用OS等を格納したコンパクトフラッシュ(登録商標)カードやハードディスクなどの不揮発性記憶媒体を使用した記憶装置56、光ディスク等の外部記憶媒体57と接続し、この外部記憶媒体57とデータの通信を行う記憶媒体インターフェース(I/F)58を設け、互いにバスライン59によって電気的に接続している。
前記タッチパネル付表示部43は、前記HMI部41によって表示コントローラ55を介して表示部が表示制御される。そして、前記タッチパネル付表示部43からのキー信号が前記主制御部31に入力される構成になっており、主制御部31では入力したキー信号のうち、HMI部41で必要な信号を、LAN42を介してHMI部41に送信するようにしている。
前記記憶装置56の記憶媒体には、図4に示すように、前記バレル3の各個所の一定時間毎の偏差温度(実温度−設定温度)を記録する記録メモリ561が形成されている。
前記主制御部31は、各温度検知器D1〜D5,DHNが検知した実温度と予め設定した前記バレル3における各ヒータH1〜H5、HNが加熱する個所の設定温度との偏差温度を一定時間毎に算出する偏差温度算出手段を備え、CPUがROMに格納されているプログラムデータに基づいてこの手段を実行するようになっている。
すなわち、主制御部31のCPUは、内部に設けられた計時手段が一定時間を計時する毎に、図5に示す偏差温度の算出処理を行う。先ず、S1にて、温度制御部47を介して各温度検知器D1〜D5,DHNが検知した実温度を取り込む。続いて、S2にて、各温度検知器D1〜D5,DHNが検知した実温度とバレル3の各個所に予め設定されている設定温度との偏差温度を算出する。そして、S3にて、算出した各個所の偏差温度と実測した実温度をHMI部41へ送信してこの処理を終了する。
主制御部31から各個所の偏差温度と実温度を受信したHMI部41はその偏差温度と実温度を前記記録メモリ561に記録する。こうして、前記記録メモリ561には一定時間経過毎にバレル3の各個所の偏差温度と実温度が順次記録されることになる。
前記主制御部31はタッチパネル付表示部43のタッチパネルによるキー操作によってバレル温度の表示が選択されると、そのキー信号をHMI部41に送信する。前記HMI部41は偏差温度表示の選択のキー信号を受け取ると、タッチパネル付表示部43の表示部を制御して記録メモリ561に記録されたバレル3の各個所の今の偏差温度や実温度などの温度状態を表示する。
この状態で、さらに、タッチパネルによるキー操作によって偏差チャートの表示が選択されると、主制御部31はそのキー信号をHMI部41に送信する。前記HMI部41は偏差チャートの表示選択のキー信号を受け取ると、前記記録メモリ561に記録されたバレル3の各個所の過去の偏差温度に基づいて、各個所の時間経過による偏差温度の変化を示すグラフを編集する。そして、この状態で、さらに、タッチパネルによるキー操作によって各個所のヒータの1つを選択すると、前記HMI部41はタッチパネル付表示部43の表示部を制御して表示画面上に選択したヒータによる加熱個所の時間経過による偏差温度変化を示すグラフを表示する。
このときのタッチパネル付表示部43の表示画面は、図6に示すようになり、図中Aはバレル3の各個所の今の偏差温度や実温度などの温度状態を数値で示す領域を示し、図中Bは偏差チャートを示す領域を示している。
前記主制御部31は、また、タッチパネル付表示部43のタッチパネルによるキー操作によってバレルPID定数の設定及び初期化の表示が選択されると、そのキー信号をHMI部41に送信する。前記HMI部41はバレルPID定数の設定及び初期化の表示の選択のキー信号を受け取ると、タッチパネル付表示部43の表示部を制御し、図7に示すようなバレルPID定数の設定及び初期化の表示画面を表示する。
この表示画面にて、PID定数の入力を行うことで設定を行うことができる。また、この表示画面にて初期化を選択操作すると、PID定数を予め設定されている初期値に戻すようになっている。
このような構成においては、主制御部31は温度制御部47を制御する。温度制御部47は設定されたPID定数に従ってバレル3の各ヒータH1〜H5、HNを通電制御する。そして、温度制御部47は主制御部31に制御されて各温度検知器D1〜D5、DHNが検知する温度を実温度として一定時間毎に取り込み、ヒータH1〜H5、HNを配置したバレル3の各個所の温度が設定温度になるように制御する。主制御部31は温度制御部47から検知した実温度を取り込む。
このヒータによるバレル3の加熱動作において、主制御部31は、一定時間毎に取り込んだ各個所の実温度を予め設定した設定温度と比較し、その偏差温度を算出する。そして、算出した偏差温度と実温度をHMI部41に送信する。HMI部41では受信した偏差温度と実温度を記録メモリ561に順次記録する。
そして、バレル3の各個所の温度が設定温度に達すると、射出成形機は射出成形を開始する。射出成形においては、ホッパ2からバレル3内に投入された合成樹脂材料はヒータによる加熱によって徐々に溶融する。すなわち、合成樹脂材料はバレル3の後部で溶け始め、射出スクリュ4の回転によって前方に押出されながら溶融が進行される。そして、先ず、計量サーボモータ17が駆動して射出スクリュ4を移動させて射出する溶融樹脂量が計量される。
計量が終了すると、次に、射出用サーボモータ6が駆動して射出スクリュ4を前進させ、先端部4aで溶融樹脂を射出ノズル5へ押出す。これにより、射出ノズル5から金型18のノズル口18aに溶融樹脂が射出され、金型キャビティ20内に充填される。充填が終了すると、金型18の開閉及び型締めを行う装置19が動作して、金型18をバレル3から離間させるとともに金型18を開放し、成形された成形品が取出される。そして、1つの成形品が成形されるのを1サイクルとして成形が繰り返される。
このような作業中において、タッチパネル付表示部43のタッチパネルを操作してバレル温度の表示を選択するとタッチパネル付表示部43の表示部にバレル3の各個所の今の偏差温度や実温度などの温度状態が表示される。これにより、現在のバレル3の温度状態を知ることができる。
さらに、タッチパネルを操作してヒータの指定と偏差チャートの表示を選択すると、タッチパネル付表示部43の表示部に、例えば、立ち上げ時から現在までの指定されたヒータの加熱個所における偏差温度の時間変化がグラフとして表示される。そして、ヒータの指定を変更すれば新たに指定されたヒータの加熱個所における偏差温度の時間変化がグラフとして表示される。このようにして、ヒータH1〜H5、HNが加熱する個所の全ての偏差温度の時間変化がグラフとして表示される。これにより、作業者は、バレル3の温度の変化状態を一目で把握することができる。すなわち、バレル3の時間に対する実温度の変化を設定温度との関係で容易に把握でき、その後の対処がスムーズにできる。また、射出成形機の立ち上げ時において各個所の偏差温度の時間変化をグラフで確認することで、バレル3の温度が設定温度に達するまでの時間を容易に推測することが可能になる。これにより、射出成形動作をスムーズに開始させることができる。
また、ヒータH1〜H5、HNはPID制御方式で加熱制御されるが、PID定数を変更することで加熱温度の上昇カーブなどが変化する。このようなときに射出成形機の立ち上げ時における各個所の偏差温度の時間変化をグラフとして見ることで設定温度に対するオーバシュート量や安定性を確認することができる。
また、ヒータの温度制御に使用したPID定数は、初期値としてバレル3のサイズに最適なPID定数が予め設定されているが、成形温度やホッパ2の下部のバレルの温度等によってはより最適なPID定数を求めて変更する必要がある。しかし、PID定数を変更した結果、ハンチング等を起こし正常な温度制御ができなくなる場合がある。このような場合には、タッチパネル付表示部43の表示部にバレルPID定数の設定及び初期化の表示画面を表示し、この画面上で初期化を選択操作することでPID定数を初期値に戻すことができる。これにより、容易に正常な温度制御に戻すことが可能になる。
なお、この実施の形態では、バレルの各個所における偏差温度の時間変化をグラフとして表示するものについて述べたが、これを金型の偏差温度の時間変化をグラフとして表示するものにも適用できる。すなわち、金型に対してもヒータと温度検知器を配置して設定温度との偏差温度を一定時間毎に算出してメモリに記録すればよい。
また、この実施の形態では、タッチパネル付表示部をHMI部とは別体に設けたものについて述べたが、HMI部と一体であってもよい。
本発明の一実施の形態に係る電動式射出成形機の構成を示す図。 同実施の形態に係る射出成形機本体の制御装置のブロック図。 図2の制御装置におけるHMI部の構成を示すブロック図。 図3の記憶装置に形成された要部のメモリ構成を示す図。 図2の主制御部のCPUによる偏差温度の算出処理を示す流れ図。 図2のタッチパネル付表示部におけるバレル温度表示画面例を示す図。 図2のタッチパネル付表示部におけるバレルPID表示画面例を示す図。
符号の説明
1…射出成形機本体、18…金型、31…主制御部、32…シーケンス処理部、41…HMI(ヒューマンマシンインターフェース)部、43…タッチパネル付表示部、47…温度制御部、561…記録メモリ、H1,H2,H3,H4,H5,HN…ヒータ、D1、D2、D3、D4,D5,DHN…温度検知器。

Claims (1)

  1. 先端部に射出ノズルを形成し、内部に射出スクリュを回転自在にかつ進退可能に挿通配置し、外周部の複数箇所にヒータを配置した円筒形状のバレルの後部に合成樹脂材料を投入し、この合成樹脂材料を前記各ヒータにより加熱溶融しつつ前記射出スクリュの回転により先端部へ押出し、前記射出ノズルから金型に溶融樹脂を射出して成形品を成形する射出成形機において、
    前記各ヒータにより加熱される前記バレルの各個所の温度をそれぞれ検知する複数の温度検知器と、
    この各温度検知器の検知温度に基づいて前記各ヒータをそれぞれ制御し、前記バレルの各箇所の温度をそれぞれ所定の温度に制御する温度制御部と、
    前記各温度検知器が検知した実温度と予め設定した前記バレルの各個所の設定温度との偏差温度を一定時間毎に算出する偏差温度算出手段と、
    この偏差温度算出手段が算出した前記バレルの各個所の一定時間毎の偏差温度を記録する記録メモリと、
    この記録メモリに記録した前記バレルの各個所の一定時間毎の偏差温度を、時間経過による偏差温度の変化を示すグラフで画面表示する表示部を備えたことを特徴とする射出成形機の制御装置。
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