JP2006289911A - 射出成形機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示部に成形条件を表示するときに該当する成形品の画像や成形時における注意事項等も表示し作業性の向上を図る。
【解決手段】1つの成形品を成形する時には、タッチパネル付表示部のタッチパネルおいて射出成形条件の設定を選択すると、成形条件を設定する画面が表示される。そして、この画面において、該当する成形品のファイル名をタイトルとして入力すると、画面のA部分には入力したタイトルに該当する成形品の、製品コード、金型コード、金型番号等が表示され、B部分には成形品の画像が表示される。
【選択図】 図4
【解決手段】1つの成形品を成形する時には、タッチパネル付表示部のタッチパネルおいて射出成形条件の設定を選択すると、成形条件を設定する画面が表示される。そして、この画面において、該当する成形品のファイル名をタイトルとして入力すると、画面のA部分には入力したタイトルに該当する成形品の、製品コード、金型コード、金型番号等が表示され、B部分には成形品の画像が表示される。
【選択図】 図4
Description
本発明は、射出成形機の制御装置に係り、特に、ヒューマンマシンインターフェース部を備えた制御装置に関する。
射出成形機は、ホッパからバレルに投入された合成樹脂材料をヒータによる加熱で溶融し、この溶融樹脂をバレル内に設けた射出スクリュの回転及び前進動作によって前方に押出し、さらに、バレル内で溶融樹脂を計量した後射出ノズルから金型に射出するように動作する。このとき金型は型開閉機構によって閉塞保持されており射出される溶融樹脂が充填されるようになる。その後、金型は射出ノズルから離間され、型開閉機構から開放される、そして、金型から成形品が取出される。
このような射出成形機を制御する制御装置は、ヒューマンマシンインターフェース部を設け、このヒューマンマシンインターフェース部の操作部を操作して射出、型開閉、押出し、計量等に関しての速度、圧力、時間等の数値データを設定し、それをヒューマンマシンインターフェース部の表示部で表示するようにしていた。
このような制御装置では、ヒューマンマシンインターフェース部において、射出や計量するための射出スクリュの速度や金型の開閉速度や圧力等の動きは判るが、成形品の形や成形するときの注意等、実際に成形するときに必要な情報が少なく、このため、知っている作業者に聞いて確認する、あるいは手順書等の書類を使用して確認するなど、作業性が悪かった。
そこで、本発明は、表示部に成形条件を表示するとき、合わせて該当する成形品の画像や成形時における注意事項等を表示でき、これにより、作業性を向上できる射出成形機の制御装置を提供する。
本発明は、合成樹脂材料を加熱溶融した溶融樹脂を計量しつつ金型に射出して成形品を成形する射出成形機において、汎用オペレーティングシステムを搭載したヒューマンマシンインターフェース部と、表示部の画面上にタッチパネルを配置したタッチパネル付表示部と、成形品毎に設定された各種成形条件を、識別情報を付して記憶した第1の記憶部と、各成形品の画像データを、識別情報を付して記憶した第2の記憶部と、成形品を各種成形条件で成形する場合の注意点等のメモ情報を、識別情報を付して記憶した第3の記憶部を備え、各記憶部を内部記憶媒体あるいは外部記憶媒体に形成し、ヒューマンマシンインターフェース部は、タッチパネル付表示部のタッチパネルを操作して識別情報の入力操作を行うと、第1の記憶部に記憶した成形条件から該当する成形条件を呼び出してタッチパネル付表示部に表示し、この状態でタッチパネル付表示部のタッチパネルにより選択操作することで第2の記憶部から該当する画像データを呼び出して表示部に表示する、又は、第3の記憶部からメモ情報を呼び出して表示部に表示することにある。
本発明によれば、表示部に成形条件を表示するとき、合わせて該当する成形品の画像や成形時における注意事項等を表示でき、これにより、作業性を向上できる射出成形機の制御装置を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、この実施の形態は電動式射出成形機の制御装置に適用したものについて述べる。
図1は電動式射出成形機の構成を示す図で、射出成形機本体1は、ホッパ2を備えた円筒形状のバレル3内に、射出スクリュ4を回転自在にかつ進退可能に挿通配置している。前記バレル3の後部は前記ホッパ2と連通し、このホッパ2から合成樹脂材料が投入されるようになっている。
図1は電動式射出成形機の構成を示す図で、射出成形機本体1は、ホッパ2を備えた円筒形状のバレル3内に、射出スクリュ4を回転自在にかつ進退可能に挿通配置している。前記バレル3の後部は前記ホッパ2と連通し、このホッパ2から合成樹脂材料が投入されるようになっている。
前記バレル3の外周に複数のヒータ(図示せず)を所定の間隔をあけて配置し、バレル外周部を加熱して投入された合成樹脂材料を溶融するようにしている。前記バレル3の先端部には溶融樹脂を射出するための射出ノズル5が形成されている。前記バレル3の温度は溶融樹脂の溶融度合いが先端部に向かって徐々に大きくなるように制御される。
前記射出スクリュ4は射出用サーボモータ6によって回転駆動するとともに進退動作するようになっている。すなわち、前記射出用サーボモータ6の回転駆動力を、プーリ7、タイミングベルト8、タイミングプーリ9からなる伝達機構を介して、サーボブラケット10に回転自在に配置されたボールねじ軸11に伝達するように構成されている。そして、前記ボールねじ軸11にボールナット12を螺合し、このボールナット12がスラストボックス13にボルト結合されている。さらに、このスラストボックス13に前記射出スクリュ4の後端部を、回転自在に設けられたS軸やベアリング介して回転自在に結合している。
前記スラストボックス13に回転自在に結合されたS軸に対し、タイミングプーリ14を結合配置し、このタイミングプーリ14とタイミングベルト15とプーリ16とからなる伝達機構を介して計量用サーボモータ17を結合し、この計量用サーボモータ17の回転駆動力を、伝達機構を介してS軸に伝達するようになっている。これにより、計量用サーボモータ17の回転は、射出スクリュ4に計量動作を行わせる回転として伝達される。
前記バレル3の前方には、金型18及びこの金型18の開閉及び型締めを行う装置19が配置されている。そして、前記射出スクリュ4の先端部4aは、バレル3の先端部に形成された射出ノズル5を前記金型18のノズル口18aへ押圧当接させた際に、前進動作してバレル3内で生成した溶融樹脂を射出ノズル5から射出して金型キャビティ20内へ充填するように構成されている。
前記金型18の開閉及び型締めを行う装置19は、金型18の一方を支持する固定盤21に対し、タイバー22を介して金型18の他方を支持する可動盤23を移動自在に設けるとともにこの可動盤23をトグル式型締め機構24を介してトグル機構支持盤25に取り付けている。そして、前記トグル機構支持盤25にトグル式型締め機構24を駆動するための型締め用サーボモータ26を取り付けている。27はトグル式型締め機構24による型厚を調整する型厚調整機構である。
この電動式射出成形機は、先ず、型締め用サーボモータ26を駆動して金型18の型閉じを開始するとともにバレル3の射出ノズル5を金型18のノズル口18aへ押圧当接させる。次いで、計量用サーボモータ17を駆動して射出する溶融樹脂の計量を行った後、射出用サーボモータ6を駆動して射出スクリュ4を前進させ金型キャビティ20内に溶融樹脂の射出充填を行う。
この電動式射出成形機本体1の制御装置は、図2に示すように、CPU、ROM、RAMを有し、射出成形機本体の管理、監視を行い、各部を制御する主制御部31を備えている。また、CPU、ROM、RAMを有し、射出成形機本体の動作順序を制御するシーケンス処理部32、CPU、ROM、RAMを有し、前記射出用サーボモータ6及び計量用サーボモータ17を制御するサーボ指令部33を備えている。前記主制御部31、シーケンス処理部32、サーボ指令部33はバスライン34によって互いに電気的に接続している。
前記サーボ指令部33は、サーボアンプ35を制御して射出用サーボモータ6を駆動する。そして、射出用サーボモータ6の回転や電流値を検出部36で検出している。前記サーボ指令部33は、検出部36から検出信号を取り込んで前記射出スクリュ4の移動位置や回転速度やモータの電流値を検出し、それに基づいて射出用サーボモータ6を制御するフィードバック制御を行う。
また、前記サーボ指令部33は、サーボアンプ37を制御して計量用サーボモータ17を駆動する。そして、計量用サーボモータ17の回転や電流値を検出部38で検出している。前記サーボ指令部33は、検出部38から検出信号を取り込んで前記射出スクリュ4の移動位置や回転速度やモータの電流値を検出し、それに基づいて計量用サーボモータ17を制御するフィードバック制御を行う。
前記シーケンス処理部32には、I/Oバス39を介してI/O40等が電気的に接続されている。
前記シーケンス処理部32には、I/Oバス39を介してI/O40等が電気的に接続されている。
前記主制御部31は、通信インターフェース部を備え、この通信インターフェース部に、CPU、ROM、RAM、汎用OS(オペレーティングシステム)を有するHMI(ヒューマンマシンインターフェース)部41をイーサネット(R)等のLAN42によって接続している。前記HMI部41は、例えば、パーソナルコンピュータからなり、液晶ディスプレイの画面上にタッチパネルを配置したタッチパネル付表示部43の表示部に接続し、この表示部を表示制御する。
また、前記主制御部31は、複数の機械的な操作スイッチを設けた操作パネル部44をケーブル45によって接続し、また、前記タッチパネル付表示部43のタッチパネルをケーブル46によって接続し、さらに、前記バレル3の外周部に配置したヒータによるバレルの温度を制御する温度制御部47をケーブル48によって接続している。
前記HMI部41は、図3に示すように、制御部本体を構成するCPU51、プログラムデータを格納したROM52、データ処理に使用するメモリ等を設けたRAM53、LAN42を介して主制御部31と通信を行う通信インターフェース(I/F)54、前記タッチパネル付表示部43の表示部を表示制御する表示コントローラ55、汎用OS等を格納したコンパクトフラッシュカードやハードディスクなどの不揮発性記憶媒体を使用した記憶装置56、光ディスク等の外部記憶媒体57と接続し、この外部記憶媒体57とデータの通信を行う記憶媒体インターフェース(I/F)58を設け、互いにバスライン59によって電気的に接続している。
前記タッチパネル付表示部43は、前記HMI部41によって表示コントローラ55を介して表示部が表示制御される。そして、前記タッチパネル付表示部43からのキー信号が前記主制御部31に入力される構成になっており、主制御部31では入力したキー信号のうち、HMI部41で必要な信号を、LAN42を介してHMI部41に送信するようにしている。
前記記憶装置56の記憶媒体には、成形品毎に設定された各種成形条件を、例えばファイル名からなる識別情報を付して記憶した第1の記憶部と、各成形品の画像データを、識別情報を付して記憶した第2の記憶部と、成形品を各種成形条件で成形する場合の注意点等のメモ情報を、識別情報を付して記憶した第3の記憶部が形成されている。なお、前記第1の記憶部、第2の記憶部、第3の記憶部の全て、あるいは一部を外部記憶媒体57に形成してもよい。
このような構成においては、1つの成形品を成形する時には、タッチパネル付表示部43の表示部に成形条件の設定を選択する画面が表示されている状態でタッチパネルをタッチ操作して成形条件の設定を選択すると、表示部には図4に示すように成形条件を設定する画面が表示される。そして、この画面において、該当する成形品のファイル名をタイトルとして入力すると、例えば画像を優先して表示するように設定されていれば、画面のB部分に成形品の画像が表示される。なお、画面のA部分には入力したタイトルやこのタイトルに該当する成形品の製品コード、金型コード、金型番号等が表示される。
これにより、成形品を正確に把握していない作業者においてはどのような成形品を成形するのかを容易に確認することができる。また、成形品を把握している作業者においては入力したタイトルが正しかったか画像から容易に確認することができる。
この状態でメモのアイコンC上のタッチパネルを指でタッチすると、図5に示すように、B部分に成形品の画像に代わって注意事項等成形時に必要な情報が文章として表示される。これにより、作業者は成形時に必要な情報を容易に確認することができる。
また、図4の画面において外部メモのアイコンD上のタッチパネルを指でタッチすると、図6に示すように、B部分に成形品の画像に代わって、後から外部設定された事項等が外部メモとして表示される。これにより、作業者はその他の必要な情報も容易に確認することができる。
なお、図5又は図6の画面において画像のアイコンE上のタッチパネルを指でタッチすれば、図4の画面に戻り、B部分に再び成形品の画像が表示されるようになる。
なお、図5又は図6の画面において画像のアイコンE上のタッチパネルを指でタッチすれば、図4の画面に戻り、B部分に再び成形品の画像が表示されるようになる。
このように、射出成形の作業に先立って、作業者がタッチパネル付表示部43のタッチパネルを操作して成形条件を設定する画面を表示し、この状態で該当する成形品のファイル名をタイトルとして入力することで、表示部の画面に該当する成形条件とともに成形品の画像が表示され、また、メモや外部メモのアイコンのタッチ操作によって注意事項等成形時に必要な情報や外部設定された事項等が表示されるので、射出成形の作業がスムーズに実行でき、作業性を向上できる。
そして、射出成形においては、主制御部31は温度制御部47を制御してホッパ2からバレル3内に投入された合成樹脂材料をヒータによる加熱によって溶融し、シーケンス処理部32及びサーボ指令部33を制御する。これにより、先ず、計量サーボモータ17が駆動して射出スクリュ4を移動させて射出する溶融樹脂量を計量する。次に、射出用サーボモータ6が駆動して射出スクリュ4を前進させ、先端部4aで溶融樹脂を射出ノズル5へ押出す。これにより、射出ノズル5から金型18のノズル口18aに溶融樹脂が射出され、金型キャビティ20内に充填される。充填が終了すると、金型18の開閉及び型締めを行う装置19が動作して、金型18をバレル3から離間させるとともに金型18を開放し、成形された製品が取出される。
1…射出成形機本体、18…金型、31…主制御部、41…ヒューマンマシンインターフェース(HMI)部、43…タッチパネル付表示部、51…CPU、56…記憶装置、57…外部記憶媒体。
Claims (1)
- 合成樹脂材料を加熱溶融した溶融樹脂を計量しつつ金型に射出して成形品を成形する射出成形機において、
汎用オペレーティングシステムを搭載したヒューマンマシンインターフェース部と、表示部の画面上にタッチパネルを配置したタッチパネル付表示部と、成形品毎に設定された各種成形条件を、識別情報を付して記憶した第1の記憶部と、各成形品の画像データを、識別情報を付して記憶した第2の記憶部と、成形品を各種成形条件で成形する場合の注意点等のメモ情報を、識別情報を付して記憶した第3の記憶部を備え、
前記各記憶部を内部記憶媒体あるいは外部記憶媒体に形成し、
前記ヒューマンマシンインターフェース部は、前記タッチパネル付表示部のタッチパネルを操作して識別情報の入力操作を行うと、前記第1の記憶部に記憶した成形条件から該当する成形条件を呼び出して前記タッチパネル付表示部に表示し、この状態で前記タッチパネル付表示部のタッチパネルにより選択操作することで前記第2の記憶部から該当する画像データを呼び出して前記表示部に表示する、又は、前記第3の記憶部からメモ情報を呼び出して前記表示部に表示することを特徴とする射出成形機の制御装置。
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