JP4039460B1 - 射出成形機における計量方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】計量開始時、計量完了時の射出スクリュの位置を正確に検出して溶融樹脂の射出量を正確に計量、計測し、また、溶融樹脂の射出量を正確に計量、計測する。
【解決手段】射出成形機における計量方法は、加熱筒8内に挿入された射出スクリュ9を背圧を加えて回転させながら後退させることにより、加熱筒8の基端部側に供給された樹脂を溶融して加熱筒8の先端部側に溶融樹脂を計量する場合に、溶融樹脂の樹脂圧と射出スクリュ9の位置とをコントローラ20でロードセル10aとエンコーダ15aとの検出値にもとづいて監視しながら、射出スクリュ9が計量完了設定位置まで後退したときに、射出スクリュ9を回転を停止させて強制後退させ、前記樹脂圧が位置検出指示圧になったときの射出スクリュ9の位置を計量完了位置として検出する構成とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、計量開始時、計量完了時の射出スクリュの位置を的確に検出して溶融樹脂の計量を正確に行え、射出量を正確に計測することができる射出成形機における計量方法に関するものである。
従来、射出成形機において、加熱筒内への溶融樹脂の計量完了時に、射出スクリュに低圧の計測圧を付与して、その時点での射出スクリュの位置を射出開始位置として検出、記憶すると共に、溶融樹脂の射出完了後に再び射出スクリュに低圧の計測圧を付与して、その時点での射出スクリュの位置をクッション位置として検出、記憶し、前記射出開始位置から前記クッション位置を減算して射出量を算出し、これにより、射出工程初期の弁閉動作による射出量の誤差要因と射出終了後のクッションの厚み変化に由来する誤差要因とを消去して正確に射出量を計測しようとする射出量の計測方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−30228号公報
しかしながら、一般に、射出成形機においては、加熱筒内への溶融樹脂の計量完了後に、計量した溶融樹脂の射出ノズルからの樹脂漏れ等を防止する目的で、射出スクリュに樹脂の溶融を伴わない無転後退動作を行わせるが、前記従来の射出量の計測方法では、その無転後退による射出スクリュの移動位置について何ら考慮していないので、該射出スクリュの無転後退量に起因して正確な射出開始位置を検出することがことができず、射出量の計測を正確に行うことができない問題がある。
また、溶融樹脂はこれに加わる圧力によって体積変化が生じるため、前記射出開始位置とクッション位置において射出スクリュの位置を検出する際に、加熱筒内の溶融樹脂に加わる圧力が同一とならない場合には、それらの間の圧力差が前記射出開始位置とクッション位置の検出の誤差要因となって、前記と同様に射出量の正確な計測を行えない問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、計量開始時、計量完了時の射出スクリュの位置を正確に検出して溶融樹脂の計量を正確に行うことができる射出成形機における計量方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、溶融樹脂の射出量を正確に計量、計測することができる射出成形機における計量方法を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の構成としたことを特徴とする。
すなわち、請求項1に係る射出成形機における計量方法は、加熱筒内に挿入されたスクリュを背圧を加えて回転させながら後退させることにより、前記加熱筒の基端部側に供給された樹脂を溶融して加熱筒の先端部側に溶融樹脂を計量する射出成形機における計量方法において、前記溶融樹脂の樹脂圧と射出スクリュの位置とを監視しながら、前記射出スクリュが計量完了設定位置まで後退したときに、該射出スクリュを回転を停止させて前記樹脂圧が位置検出指示圧になるまで強制後退させ、前記樹脂圧が位置検出指示圧になったときの前記射出スクリュの位置を計量完了位置として検出し、また、射出スクリュの前進による計量した溶融樹脂の射出動作が終了したときに、該射出スクリュを強制後退させて前記樹脂圧が前記位置検出指示圧になったときの前記射出スクリュの位置を計量開始位置として検出し、前記計量完了位置と計量開始位置との差にもとづいて射出量に対応する計量値を求めることを特徴としている。
本発明は以下の優れた効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る射出成形機における計量方法によれば、射出スクリュの計量開始位置と計量完了位置とを同じ一定の位置検出指示圧の条件のもとで正確に計測することができるので、溶融樹脂の体積変化の影響を受けることがなく、射出スクリュによる射出量を正確に計量、計測することができ、これにより、射出成形された製品の重量を間接的に知ることができる。
先ず、本発明の一実施の形態に係る射出成形機における計量方法を実施する射出成形機の射出装置について添付図面を参照して説明する。
図1において、1は電動式射出成形機Mの射出装置の一例を示す。この射出装置1は、マシンベース2の一側(図1で右側)に設置されて、他側(図1で左側に設置された型締装置3で型締めされた金型Kの成形キャビティに溶融樹脂を射出するものであり、前記マシンベース2上に図1で左右に摺動可能に支持されたスライドベース4と、スライドベース4に固定されたフロントプレート5と、これにガイドロッド6で連結されると共にスライドベース4に固定されたリヤプレート7と、前記フロントプレート5に固定された加熱筒8と、該加熱筒8の内部に軸方向に進退自在にかつ周方向に回転自在に挿入された射出スクリュ9と、フロントプレート5とリヤプレート7との間で前記ガイドロッド6に支持されると共に、前記射出スクリュ9の基端部を回転自在に支持しているプッシャプレート(射出スクリュ9を移動させる駆動部材)10と、前記リヤプレート7に回転自在に支持されたねじ軸11を前記プッシャプレート10に固定されたナット12に螺合してなるねじ機構(直線移動機構)13と、前記リヤプレート7に固定され、伝動機構14を介して前記ねじ軸11を回転させて前記射出スクリュ9を軸方向に進退移動させるスクリュ前後進用電動サーボモータ(射出モータ)15と、前記プッシャプレート10に固定され、伝動機構16を介して前記射出スクリュ9を回転させるスクリュ回転用電動サーボモータ(スクリュ回転モータ)17とを備えている。
そして、前記スクリュ回転モータ17を回転させることにより、加熱筒8の基端部側に設けたホッパ8aから加熱筒8内に導入される樹脂材料が溶融、混練されて、加熱筒8の先端部側の樹脂溜まり部8bに溶融樹脂が供給されて計量され、また、射出モータ15を回転させることにより、前記ねじ機構13を介してプッシャプレート10が移動され、前記樹脂溜まり部8bに計量される溶融樹脂に対し後退移動する射出スクリュ9を介して背圧が付加され、また、計量された溶融樹脂が射出スクリュ9の前進移動によって加熱筒8の射出ノズル8cから金型Kの成形キャビティに射出されるようになっている。
なお、前記射出モータ15にはエンコーダ(スクリュ位置検出器)15aが設けられ、また、前記スクリュ回転モータ17にはエンコーダ17aが設けられ、さらに、プッシャープレート10には射出スクリュ9に作用する押圧力(荷重)を検出するロードセル(荷重検出器)10aが設けられている。
また、前記射出装置1には、前記射出モータ15を作動させて射出スクリュ9の前後進移動を制御するスクリュ前後進制御装置18と、前記スクリュ回転モータ17を作動させて射出スクリュ9の回転を制御するスクリュ回転制御装置19と、前記射出成形機Mの全体の動作を制御するコントローラ20と、各種操作スイッチ21aを有し前記コントローラ20に各種の指示項目を入力する機械操作パネル21と、コントローラ20から出力される各種データの表示や各種の設定数値を入力する表示器22とが付設されている。
前記スクリュ前後進制御装置18は、サーボアンプを有し、前記コントローラ20からの動作指令にもとづいて動作して前記射出モータ15を作動させると共に、前記エンコーダ15aで検出されるスクリュ位置信号pと前記ロードセル10aで検出される荷重信号kとを前記コントローラ20に供給するようになっている。
さらに、前記スクリュ前後進制御装置18は、前記射出モータ15の負荷電流i1の定格電流に対する比率%(負荷率)を演算し、この負荷率で表された値を前記射出モータ15で前後進される射出スクリュ9の軸方向の押圧力として、前記各エンコーダ15aによる検出信号pと共に前記コントローラ20に送るようになっている。また、前記エンコーダ15aで検出されるスクリュ位置信号pとロードセル10aで検出される荷重信号kにもとづいて、射出モータ15の回転量(回転位置)と回転力(駆動トルク)、すなわち、射出スクリュ9の前後進位置、射出速度および射出圧、背圧をフィードバック制御するようになっている。
また、前記スクリュ回転制御装置19は、前記サーボアンプを有し、前記コントローラ20からの動作指令にもとづいて動作して前記スクリュ回転モータ17を作動させると共に、前記エンコーダ17aで検出されるスクリュ回転速度信号fを前記コントローラ20
に供給するようになっており、さらに、前記エンコーダ17aで検出されるスクリュ回転速度信号fにもとづいて、前記スクリュ回転モータ17の回転速度、すなわち射出スクリュ9の回転速度をフィードバック制御するようになっている。
前記表示器22は、タッチパネル付き表示器からなり、前記射出スクリュ9の前後進の移動速度を設定する移動速度設定器22a、射出スクリュ9に作用する射出圧、背圧、位置検出指示圧を設定する圧力設定器22b、射出スクリュ9の移動速度の変速位置や溶融樹脂の計量完了設定位置等を設定するスクリュ位置設定器22c、機械諸元設定器22d、溶融樹脂の射出時間(射出動作時間)を設定する射出時間設定器22gおよびその他を設定する設定器と、射出スクリュ9の計量開始位置、計量完了位置、その他の位置を表示する位置表示部22e、射出量表示部22fおよびその他の表示部とを備えている。
前記コントローラ20は、前記射出成形機Mの全体の動作を制御するシーケンスプログラムや前記表示器22における前記各設定器22a,22b,22c,22d,22g等で設定された設定値等(射出成形機1の成形条件)を記憶するメモリ20aと、該メモリ20aに記憶されている設定値や前記ロードセル10a、各エンコーダ15a,17aの検出値にもとづいて、所要の演算処理等を行って射出成形機Mを動作させるための種々の制御データを作成する演算手段20bと、該演算手段20cで作成された制御データを前記スクリュ前後進制御装置18と前記スクリュ回転制御装置19に出力し、また、前記表示器22に所要の表示項目を出力する制御手段20cとを備えている。
前記制御手段20cは、前記スクリュ前後進制御装置18から入力されるロードセル10aによる荷重信号kとスクリュ位置検出器15aによるスクリュ位置信号pとによって、加熱筒8内の溶融樹脂の樹脂圧と射出スクリュ9の位置とを監視し、射出スクリュ9が回転して背圧を受けながら加熱筒8内に溶融樹脂を計量して後退する位置が、表示器22のスクリュ位置設定器22cで設定された計量完了設定位置に達した後に、前記射出スクリュ9が無転強制後退され、樹脂圧が表示器22に設定された位置測定指示圧になったときのスクリュ位置を、計量完了位置として前記メモリ20aに記憶させ、表示部の位置表示部22e表示させるようになっている。
また、前記制御手段20cは、射出スクリュ9が加熱筒内に計量された溶融樹脂を射出ノズル8cから射出して射出動作終了位置に達した後に、射出スクリュ9が強制後退され、樹脂圧が前記位置検出指示圧になったときのスクリュ位置を、計量開始位置として前記メモリ20aに記憶させ、表示器22の位置表示部22eに表示させるようになっている。そして、演算手段20bは、前記メモリ20aに記憶された前記計量完了位置と計量開始位置との差と、前記メモリ20aに予め記憶されている加熱筒8の内径、射出スクリュ9の直径等の機械諸元とにもとづいて所要の演算を行って、金型K内に射出された射出量を求め、これを前記メモリ20aに記憶させると共に、前記制御手段20cを介して表示器22の射出量表示部22fに表示するようになっている。
次に、前記構成の射出装置1によって行う一実施の形態に係る射出成形機における計量方法について、図3、図4をも参照して説明する。
前記射出成形機Mによる成形作業を開始するに先立ち、先ず、前記表示器22の移動速度設定器22a、圧力設定器22b、スクリュ位置設定器22c、射出時間設定器22gに所定の数値を入力すると共に、表示器22の機械諸元設定器22dに射出スクリュ9の直径等の機械諸元、その他の所要の数値を設定、入力する。前記圧力設定器22bには、大気圧(圧力ゼロ)から前記ロードセル10a等の荷重検出器における測定可能な最低荷重(最小目盛に相当する荷重)にもとづいて換算される圧力までの圧力範囲内の任意の圧力を位置測定指示圧として設定する。前記設定、入力された数値は前記コントローラ20の制御手段20cを介して前記メモリ20aに記憶されると共に、選択された所要のものが表示器22に表示される。その後に、前記機械操作パネル20の操作スイッチ20aを操作して射出成形機Mによる成形動作を開始させる。
前記成形動作を開始させると、図3に示すように、前記コントローラ20のメモリに20aに記憶されているシーケンスプログラムに従って成形動作が実行され、前記コントローラ20の制御手段20cが前記ロードセル10aからの荷重信号kと前記エンコーダ15aからのスクリュ位置信号pとを前記スクリュ前後進制御装置18を介して入力して、加熱筒8内の溶融樹脂の樹脂圧Hと射出スクリュ9の位置を監視する動作に入る(ステップS1)。同時に、前記制御手段20cの指令により、前記スクリュ前後進制御装置18とスクリュ回転制御装置19を介して前記射出モータ15とスクリュ回転モータ17が回転を開始し、伝動機構14、16を介してねじ軸11が回転されると共に射出スクリュ9が所定の回転速度で回転し、これにより、前記ホッパ8aから加熱筒8内に導入された樹脂材料が溶融、混練されて、溶融樹脂が前記加熱筒8の樹脂溜まり部8bに供給される。
その際、樹脂溜まり部8bに供給される溶融樹脂で押圧されて後退される射出スクリュ9に、前記ねじ軸11の回転でねじ機構13を介して移動されるプッシャープレート10によって押圧力を加えることにより、前記樹脂溜まり部8b内の溶融樹脂に前記圧力設定器22bで設定された所定の背圧を付加する。このようにして、前記射出スクリュ9を、樹脂溜まり部8bの溶融樹脂に所定の背圧を付加した状態で回転させながら計量開始位置P1(図2(b)参照)から後退させ(ステップS2)、前記コントローラ20の制御手段20cが、前記スクリュ位置検出器15aからのスクリュ位置信号pにもとづく射出スクリュ9の位置がスクリュ位置設定器22cで設定された計量完了設定位置P2に到達したと判断したときに(ステップS3)、前記スクリュ回転モータ17を停止して前記射出スクリュ9の回転を停止させる(ステップS4)。
このとき、前記制御手段20cが、前記ロードセル10aによる荷重信号kにより測定される加熱筒8内の溶融樹脂の樹脂圧Hが、前記メモリ20aに記憶された前記位置検出指示圧Hoに達したか否かを判断し(ステップS5)、位置検出指示圧Hoに達していない場合は、該位置検出指示圧Hoに達するまで前記射出スクリュ9を背圧を付加させることなく、所定の速度で強制後退させる(ステップS5’)。そして、溶融樹脂の樹脂圧H位置検出指示圧Hoに達したと判断したときに、前記射出スクリュ9の後退位置を前記射出モータ15のスクリュ位置検出器15aで検出し、その検出位置を計量完了位置P3として表示器22の位置表示部22eに表示させると共に前記メモリ20aに記憶させると(ステップS6)同時に、前記射出モータ15を停止させて射出スクリュ9の後退を停止させ(ステップS7)、加熱筒8内への溶融樹脂の計量動作を終了する。
次に、加熱筒8内に計量された溶融樹脂を射出するには、図4に示すように、前記と同様に前記コントローラ20の制御手段20cが前記ロードセル10aからの荷重信号kと前記エンコーダ15aからのスクリュ位置信号pとを前記スクリュ前後進制御装置18とスクリュ回転制御装置19を介して入力して、加熱筒8内の溶融樹脂の樹脂圧Hと射出スクリュ9の位置を監視する動作に入る(ステップS8)。同時に、前記制御手段20cの指令により、前記スクリュ前後進制御装置18を介して前記射出モータ15が回転されて、伝動機構14を介してねじ軸11が回転され、前記射出スクリュ9が前記計量完了位置P3から前進して、前記加熱筒8の樹脂溜まり部8b内の溶融樹脂を加熱筒8の射出ノズル8cから金型K内に射出する(ステップS9)。
前記制御手段20cが、射出スクリュ9が計量完了位置P3から前進を開始してから前記表示器22の射出時間設定器22gに予め設定された射出時間が経過したことにより、射出動作が終了したと判断したときに(ステップS10)、前記射出スクリュ9の前進を停止させる(ステップS11)。そして、前記制御手段20cが、前記ロードセル10aによる荷重信号kによって測定される加熱筒8内に残留した溶融樹脂の樹脂圧Hが、前記メモリ20aに記憶された前記位置検出指示圧Hoに達したか否かを判断し(ステップS12)、位置検出指示圧Hoに達していないと判断したときには、射出スクリュ9を所定の速度で無転で強制後退させ(ステップS12’)、位置検出指示圧Hoに達していると判断したときには、前記射出スクリュ9の後退位置を前記射出モータ15のスクリュ位置検出器15aで検出し、その検出位置を計量開始位置P1として表示器22の位置表示部22eに表示させると共に前記メモリ20aに記憶させる(ステップS13)と共に、前記射出スクリュ9の強制後退を停止させ(ステップS14)、加熱筒8内からの溶融樹脂の射出動作を終了する。この後、図3に示すステップS1に戻って次工程の計量動作を開始する。
前記において、コントローラ20の制御手段20cは、前記射出スクリュ9の前進による射出動作時における溶融樹脂の射出量を、図5に示すように、溶融樹脂の計量、射出動作中に前記メモリ20aに記憶された計量開始位置P1と計量完了位置P3を読み出す(ステップS15)と共に、予めメモリ20aに機械諸元を読み出し(ステップS16)、前記計量完了位置P3と計量開始位置P1との差および射出スクリュ9の直径等の機械諸元とにもとづいて射出量を演算し(ステップS17)、この射出量を制御手段20cを介して前記表示器22の射出量表示部22fに表示させ、前記メモリ20aに記憶させる(ステップS18)。
このように、前記計量方法によれば、計量開始時および計量完了時に、加熱筒8内の溶融樹脂が体積変化を生じさせない一定の位置検出指示圧Hoまで解放された同一の圧力条件になった時点での射出スクリュ9の位置を計量開始位置P1、計量完了位置P3とするので、射出スクリュ9の計量完了位置P3と計量開始位置P1が正確に検出されて溶融樹脂の計量、射出量の計測が正確に行える。また、従来のように射出スクリュ9を予め設定した無転後退位置、圧抜き完了位置まで強制的に後退させる動作を行わなくても、計量完了時における加熱筒8内の溶融樹脂の樹脂圧や、射出動作終了時における加熱筒8の樹脂溜まり部8bの残留樹脂の圧力により溶融樹脂が加熱筒8の射出ノズル8aから漏れ出るのが確実に防止される。
以上説明したように、前記実施の形態に係る射出成形機における計量方法は、加熱筒8内に挿入された射出スクリュ9を背圧を加えて回転させながら後退させることにより、前記加熱筒8の基端部側に供給された樹脂を溶融して加熱筒8の先端部側に溶融樹脂を計量する場合に、前記溶融樹脂の樹脂圧Hと射出スクリュ9の位置とをコントローラ20の制御手段20cで監視しながら、前記射出スクリュ9が計量完了設定位置P2まで後退したときに、該射出スクリュ9を回転を停止させて前記樹脂圧Hが位置検出指示圧Hoになるまで強制後退させ、前記樹脂圧が位置検出指示圧Hoになったときの前記射出スクリュ9の位置を計量完了位置P3として検出し、また、射出スクリュ9の前進による計量した溶融樹脂の射出動作が終了したときに、該射出スクリュ9を強制後退させて前記樹脂圧Hが前記位置検出指示圧Hoになったときの前記射出スクリュ9の位置を計量開始位置P1として検出し、演算手段20bにより、前記計量完了位置P3と計量開始位置P1との差および加熱筒8や射出スクリュ9等に関する機械諸元にもとづいて演算して射出量に対応する計量値を求める構成とされている。
したがって、前記実施の形態に係る射出成形機における計量方法によれば、射出スクリュ9の計量開始位置P1と計量完了位置P3とを同じ一定の測定指示圧Hoの条件のもとで正確に計測することができるので、溶融樹脂の体積変化の影響を受けることがなく、射出スクリュ9による射出量を、計量開始位置P1と計量完了位置P3の差および加熱筒8や射出スクリュ9等に関する機械諸元にもとづいて容易、正確に計量、計測することがができ、これにより、射出成形された製品の重量を間接的に知ることができる。
また、前記溶融樹脂の樹脂圧Hは、前記射出スクリュ9を移動させるプッシャープレート10に作用する押圧力を測定して求め、前記射出スクリュ9の計量開始位置P1、計量完了設定位置P2、計量完了位置P3は、前記プッシャープレート10をねじ機構13を介して移動させるスクリュ前後進用電動サーボモータ15に付設されているエンコーダ15aで測定して求める構成とされているので、電動式射出成形機において、加熱筒8にその内部の溶融樹脂の樹脂圧Hを検出する高価な圧力センサを付設したり、射出スクリュ9を移動させるプッシャープレート10に専用の位置センサを付設したりする必要がなく、射出スクリュ9に掛かる押圧力を間接的に測定することにより、樹脂圧Hを容易に知ることができると共に、射出スクリュ9の位置をそれを移動させる前記エンコーダ15aにより間接的に測定することができ、溶融樹脂の計量を適切、容易に行うことができる。
なお、前記加熱筒内の溶融樹脂の樹脂圧Hは、加熱筒8に圧力センサを付設し、これにより直接測定するようにすることができ、また、前記射出スクリュ9の位置は、該射出スクリュ9と一緒に移動するプッシャープレート10やその他の移動部材にリニヤスケール等の位置センサを取り付け、これにより直接測定するようにすることもできる。
なお、前記実施の形態に係る射出成形機における計量方法においては、本発明を電動式射出成形機における計量方法に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限らず油圧式射出成形機における計量方法にも適用することができる。
本発明の一実施の形態に係る射出成形機における計量方法を実施する射出装置の一例を示す系統図である。 本発明の一実施の形態に係る射出成形機における計量方法を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る射出成形機における計量方法(その1)を示すフロー図である。 同じく計量方法(その2)を示すフロー図である。 同じく計量方法(その3)を示すフロー図である。
符号の説明
1 射出装置
8 加熱筒
8b 樹脂溜まり部
9 射出スクリュ
10 プッシャープレート(駆動部材)
10a ロードセル(樹脂圧検出器)
13 直線移動機構
15 スクリュ前後進用電動サーボモータ(射出モータ)
15a エンコーダ(スクリュ位置検出器)
17 スクリュ回転用電動サーボモータ(スクリュ回転モータ)
18 スクリュ前後進制御装置
19 スクリュ回転制御装置
20 コントローラ
20a メモリ
22a 移動速度設定器
20b 演算手段
20c 制御手段
22 表示器
22b 圧力設定部
22c スクリュ位置設定部
22d 機械諸元設定部
22e 位置表示部
22f 射出量表示部
22g 射出時間設定器
K 金型
M 電動式射出成形機(射出成形機)

Claims (1)

  1. 加熱筒内に挿入されたスクリュを背圧を加えて回転させながら後退させることにより、前記加熱筒の基端部側に供給された樹脂を溶融して加熱筒の先端部側に溶融樹脂を計量する射出成形機における計量方法において、
    前記溶融樹脂の樹脂圧と射出スクリュの位置とを監視しながら、前記射出スクリュが計量完了設定位置まで後退したときに、該射出スクリュを回転を停止させて前記樹脂圧が位置検出指示圧になるまで強制後退させ、前記樹脂圧が位置検出指示圧になったときの前記射出スクリュの位置を計量完了位置として検出し、また、射出スクリュの前進による計量した溶融樹脂の射出動作が終了したときに、該射出スクリュを強制後退させて前記樹脂圧が前記位置検出指示圧になったときの前記射出スクリュの位置を計量開始位置として検出し、前記計量完了位置と計量開始位置との差にもとづいて射出量に対応する計量値を求めることを特徴とする射出成形機における計量方法。
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