JP2004151813A - 産業機械並びに制御方法および制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】数値入力と機械制御用の入力手段と入力結果の表示手段からなる制御手段を備える産業機械において、入力された数値の演算手段と記憶手段とを有して入力手段によって入力された数値情報が、記憶手段に記憶されて、記憶された数値情報が演算手段の四則演算機能または工学単位変換機能によって変換されて変換値が表示される。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、射出成型機や工作機械等の産業機械に用いられる制御装置のヒューマン・マシン・インターフェイスに係り、制御装置の操作画面に工学単位変換機能と演算機能を設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成型機や工作機械等の産業機械を制御する場合、例えば加熱温度の値を制御装置に入力して所望の制御パラメータである設定値に加熱温度の値を維持する。この場合、作業者は図6に示すような操作画面78に設けられたタッチパネルに入力することとなる。操作画面78としては、マウス、トラックボール等のポインティングデバイスを用いて設定することもできる。図6における温度設定値ボックス28を選択すると、図7または図8に示される数値入力画面80または82が別ウインドウで表示される。
【0003】
図7は、従来の計測器の数値入力装置の入力部を模した数値入力画面80の第1例である。数値入力画面80は、数値表示84の上に描かれたアップボタン86がマウス等で1回クリックされれば1つ数値が増加し、逆にダウンボタン88がマウス等で1回クリックされれば1つ数値が減少する。これらのボタンが操作されて所望の数値が表示されて、書換ボタン90が選択されると、指定のパラメータが入力された値に書き換えられる。閉じボタン92が選択されると数値入力画面80は、操作画面26上から消去される。
【0004】
図8は、従来の数値キー94で数値が入力される数値入力画面82の第2例である。所望の数値キーが選択されて入力される。数値は、数値ウインドウ96に表示される。数値は入力される度に桁が上がり、最後に入力された数値が1桁目に表示される。数値は、数値ウインドウ96の桁数だけ入力可能であり、通常温度表示は3桁入力である。また、入力する数値を間違えた場合はCボタン98が選択されると、入力された総ての数値が消去される。入力された数値は、図7同様に書換ボタン100が選択されると、指定のパラメータが書き換えられる。閉じボタン98が選択されると数値入力画面82は、操作画面26上から消去される。
【0005】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0006】
【非特許文献1】
東芝機械株式会社、“東芝機械ホームページ”、[online]、平成14年9月23日、[平成14年10月16日検索]、インターネット<URL:http://www.toshiba−machine.co.jp/kouji/prod/is/system.html>
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特定の国で生産される産業機械を、他国へ輸出する場合は、制御装置に入力する制御パラメータの単位系はその他国で使用される単位系とする必要がある。すなわち、産業機械の操作は安全性の確保が必要であるため、作業者の慣れ親しんだ単位系を使用することで不要な操作がなく安全な制御が可能となるからである。一方、特定の国で生産される場合に、整備エンジニアは特定の国である場合が多々あり、他国の制御パラメータの単位系には慣れていない。
【0008】
例えば、日本で生産されて米国へ輸出された射出成型機を、日本人のエンジニアが米国で整備する場合を考える。ここで、射出成型機の制御部では、温度入力部は米国のユーザのために華氏温度入力モードとなっている。日本人エンジニアが米国で射出成型機の整備する場合、整備する前に射出成型機の制御装置の温度入力モードを摂氏温度に変更することも可能である。この場合に2つの課題が生じる。すなわち、日本人エンジニアが万が一にも射出成型機の整備後に、制御装置の入力モードを摂氏温度入力モードに変更したまま、米国ユーザに引渡してしまうと米国ユーザが使用時にその旨、設定変更するのを忘れて摂氏温度モードにも拘わらず、華氏温度の値を入力するという誤設定をする恐れがある。また、米国ユーザへのインストラクションを兼ねた整備である場合は、当然に摂氏温度入力モードで整備すると、インストラクションを受ける米国ユーザにとって操作がしづらい。このため、華氏温度入力モードで入力する必要がある。このため、日本人エンジニアは、華氏温度入力モードで整備することを余儀なくされる。
【0009】
そこで、日本人エンジニアは、整備において温度を電卓を片手にしながら摂氏温度から華氏温度へ変換してから入力する作業が必要となる。このため、操作が極めて煩雑となり、日本人エンジニアにとって敏速な対応と摂氏に基づいた制御が困難である。さらに不慣れな計算により計算誤り等の誤設定の原因ともなっている。
【0010】
そこで、上記の課題を解決すべく本発明の目的は、制御装置に入力する制御パラメータの単位系を含める工学単位系の変換ができ、さらに他の演算の実施可能な制御装置を備えた産業機械の提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明に係る制御手段を備える産業機械は、数値入力および機械制御用の入力手段と入力結果の表示手段を有する制御手段を備える産業機械において、入力された数値の演算手段と記憶手段とを有して入力手段によって入力された数値情報が、記憶手段に記憶されて、記憶された数値情報が演算手段の四則演算機能または工学単位変換機能によって変換されて変換値が表示される。
【0012】
また、工学単位変換機能は、非SI単位からSI単位またはSI単位から非SI単位に換算する機能であっても良い。
【0013】
さらに、演算手段は、入力された特定国の通貨単位を異なる国の通貨単位に換算する貨幣変換機能を備えることができる。
【0014】
その上、演算手段が演算した数値結果を記憶装置に記録して、他の入力手段にこの数値結果を入力できてもよい。
【0015】
また、本発明に係る産業機械の制御方法は、数値を機械制御用に入力してその入力結果を表示する産業機械の制御方法において、入力された数値が演算されてその結果が記憶装置に記憶されて、記憶された数値情報が演算されて、この演算が四則演算または工学単位変換であってその変換値が表示される。
【0016】
さらに、工学単位変換は、非SI単位からSI単位またはSI単位から非SI単位に換算する方法であってもよい。
【0017】
その上、演算は、入力された特定国の通貨単位を異なる国の通貨単位に換算する貨幣変換することもできる。
【0018】
一方、演算手段が演算した数値結果を記憶装置に記録して、他の入力手段にこの数値結果を入力できる。
【0019】
さらに、本発明に係る産業機械の制御プログラムは、数値を機械制御用に入力してその入力結果を表示する産業機械の制御プログラムにおいて、入力された数値が演算されてその結果が記憶装置に記憶されて、記憶された数値情報が演算により四則演算または工学単位変換されてその変換値が表示される。
【0020】
【作用】
本発明による産業機械においては、入力された数値が演算されてその結果が記憶装置に記憶されて、記憶された数値情報が演算により四則演算または工学単位変換されてその変換値が表示されるので、演算方法が四則演算や、工学単位変換演算ができることで、異なる単位系の数値で産業機械の制御装置に、容易かつ正確に入力することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下添付図面により本発明の実施の形態に基づく一実施例として前記産業機械が射出成形機である場合について詳細に説明する。図1は、本発明に係る射出成形機の制御装置の本発明に関連する点についてのシステムブロック図を示す。射出成形機の制御システムは、CPU2を中心として表示装置4と入力装置8とプログラムメモリ10とデータメモリ12とインターフェース14と電気的に接続される。さらにインターフェース14は、DAコンバータ16とADコンバータ18と電気的に接続されるとともに、指令電流生成装置20と温度センサ22と電気的に接続される。また、指令電流生成装置20は、ヒータ制御装置24に接続されてヒータによって射出温度の制御が行なわれる。
【0022】
CPU2は、本システムの中央演算処理素子であり入力装置8と表示装置4とプログラムメモリ10とデータメモリ12とインターフェース14とを制御する装置である。
【0023】
入力装置8は、温度を始めとする設定パラメータを入力する装置であって、キーボードと、マウスと、テンキーと、トラックボールとその他如何なる手段であっても良く、本例では表示装置上に設けられたタッチパネルから構成される。
【0024】
表示装置4は、温度を始めとする設定パラメータ入力結果、現状の温度その他プログラムの表示結果を表示するものである。表示装置としては、ブラウン管と、液晶ディスプレー装置、プラズマディスプレー装置と、ELディスプレー装置とその他表示可能な装置であれば如何なる装置であっても良い。
【0025】
プログラムメモリ10は、温度制御プログラムと工学単位変換関数と貨幣単位変換関数とを有する。温度制御プログラムは、CPU2がプログラムメモリ10より読み出して表示装置に複数のヒータの温度設定画面を表示させる。入力装置から、各温度設定ボックスに入力されてから、CPU2が温度制御プログラムに従って、各ヒータが設定温度となるようにヒータの電流値を制御する。
【0026】
工学単位変換関数は、入力された数値を、表示されている単位系から、入力装置から指示する異なる単位系に変換するプログラムである。ここでは、特に摂氏温度で入力された数値を華氏温度に変換する演算がなされる。
【0027】
貨幣単位変換関数は、入力された特定の通貨単位の金額を他の通貨単位に変更する関数である。例えば、日本円を米国ドルに変換する。
【0028】
データメモリ12は、プログラム実行時に必要なデータ及び入力されたデータおよび、測定されたデータを読み込み及び書込みするためのメモリである。
【0029】
インターフェース14は、CPU2より送信されるヒータ制御データを指令電流生成装置20へ送信する機能と、温度センサ22から送信されるヒータ温度情報をCPU2へ伝達する機能を有する。なお、CPU2とインターフェース14およびメモリの情報伝達はデジタル情報であるのに対して、指令電流生成装置20と、温度センサ22とに対する情報伝達はアナログデータを使用する。
【0030】
DAコンバータ16は、CPU2より指令電流生成装置20を制御するために送信されたデジタル信号を制御用のアナログ信号に変換する装置である。
【0031】
ADコンバータ18は、温度センサ22からの信号をデジタル化してCPU2へ送信するための装置である。
【0032】
指令電流生成装置20は、ヒータ制御装置24を制御するための電流を生成する装置であり、電流の流れる方向、電流値の大きさとオンとオフを用いて制御する装置である。本装置の制御電流がアナログ電流であるために直接デジタル信号で制御できないので、CPU2との間にDAコンバータ16が設置される。
【0033】
ヒータ制御装置24は、ヒータ毎に設けられてそれぞれヒータを駆動するそれぞれヒータに対応する温度センサからの温度信号と予め設定された温度との差が0となるようにCPU2は、設定温度より高すぎる場合はヒータ電流を下げ、設定温度より低すぎる場合はヒータ電流を上げる信号に応じてヒータを制御する。
【0034】
温度センサ22は、各ヒータ毎に設けられ、ヒータの温度を例えば温度を異種金属接合間の電圧で示す熱電対で実現される。温度を検知してアナログ信号である電圧を発生させるため、ADコンバータ18を介してデジタル信号に変換してCPU2に伝達する。
【0035】
続いて、図2乃至図5を用いて、本発明に係る射出成形機の制御装置の作用について示す。図2は、本発明に係る射出成形機の制御装置のフローチャートを示し、図3は、本発明に係る射出成形機の制御装置の操作画面を示し、図4は、本発明に係る射出成形機の制御装置の工学単位変換画面を示し、図5は、本発明に係る射出成形機の制御装置の通貨変換画面を示す。
【0036】
図2に示すフローに従って、図3乃至5を参照しながら本発明に係る射出成形機の制御装置の作用について、摂氏温度が華氏温度に変換される場合について順を追って説明すると、第一に温度制御画面26(図3)が表示される(A2)。以下で「選択」という単語については、タッチパネル又はマウス等で所望のキーをクリックまたは、押圧等して所望のキーを指示した状態とすることである。
【0037】
温度制御画面26は、射出成型機の加熱バレル温度制御の操作画面であり、上部にホッパーより加熱バレルおよびノズル部までの概略図がヒータ区分ごとに表示され、その下部にヒータノズルHN、ヒータゾーンH1、H2、H3、H4に対応してそれぞれに温度設定値ボックス28、現在温度ボックス30、温度偏差ボックス32が表示される。また、画面下部には、shiftキー34と、現在値キー36と、温度キー38と、圧力キー40と、生産キー42と、I/Oモニタキー44と、電卓キー46と、画面コピーキー48とが表示される。
【0038】
次に、電卓キー46がタッチパネルで選択される(A4)と、電卓画面51がポップアップして表示される(A6)(図4)。すなわち、電卓キー46選択信号が入力装置8より入力されると、CPU2がプログラムメモリ10より電卓画面表示プログラムを読出して表示装置4に電卓画面51を表示する。
【0039】
電卓画面51は、その中に工学単位変換選択キー52と貨幣単位変換選択キー54が配置される。これらのキーの選択により電卓画面51は、工学単位変換画面50(図4)と貨幣単位変換画面56(図5)とを切替えることができる(A8)。すなわち、プログラムメモリ10には、工学単位変換画面50と貨幣単位変換画面56とが予め登録されており、入力装置8からの工学単位変換選択キー52と貨幣単位変換選択キー54との選択信号に応じて表示装置に選択された画面を表示させる。
【0040】
ここで、まず、摂氏温度を華氏温度に変換するためには工学単位変換選択キー52が選択されて工学単位変換画面50が表示される。
【0041】
工学単位変換画面50は、単位58と数値60が表示される表示枠62と、工学単位を指定する工学単位キー64と、テンキー66と、四則演算及び消去キー68と、コピーキー70と貼付キー72と閉じキー74が配置される。
【0042】
次に摂氏温度入力のために工学単位キー64の摂氏温度キー「℃」キーが選択される(A10)。選択によって摂氏温度入力モードとなり、表示枠62の単位58が「℃」となる。すなわち、入力装置8で「℃」キーが選択されるとCPU2は、表示されている単位「℃」をプログラムメモリ10から読出して表示装置4に表示する。
【0043】
さらに所望の摂氏温度を入力するが、テンキー66で直接入力することもできるし、四則演算及び消去キー68を用いて演算してから入力することもできる(A12)。入力された摂氏温度は、入力装置8から入力されて、CPU2を介して、表示装置4に表示されるとともに、データメモリ12の演算用キャッシュメモリに格納される。
【0044】
(A12)工程で入力された摂氏温度が華氏温度に変換されるために、華氏キー「゜F」が選択される。「゜F」が選択されると、CPU2はプログラムメモリ10から、数式(1)で示される演算が読み出され、演算用キャッシュメモリに格納されたデータに対して実行される(A14)。
【0045】
【数1】
F=(9/5)×C+32 (1)
【0046】
すなわち、工程A12で入力された数値Cがプログラムメモリ10に格納された上式(1)に入力されて、CPU2が演算して華氏温度Fを算出して、表示装置14の表示枠62に数値60として表示する(A16)。
【0047】
次に、算出された温度を温度制御画面26に移動する工程である。華氏温度Fが表示装置14の表示枠62に数値60として表示された状態で、コピーキー70が選択される。入力装置8から入力されたコピーキー70の選択信号に従って、CPU2は華氏温度Fをデータメモリ12の格納キャッシュメモリに格納する(A18)。
【0048】
その後、タッチパネルで電卓画面51下に表示される温度制御画面26が選択されると温度制御画面26が表示される(A20)。
【0049】
そこで、華氏温度を入力したい項目を温度制御画面26の温度設定値ボックス28の中から選択する。ここで、単数のボックスを選択する場合は、設定値を選択するだけでよく、複数のボックスに入力する場合は、shiftキー34を選択してから所望のボックスを選択することで複数のボックスが選択されうる(A22)。入力装置8からshiftキー34とボックス選択信号が入るとデータメモリ12の一部が複数の格納キャッシュメモリとして確保される。
【0050】
その後、再び工学単位変換画面52が選択されて貼付キー72が選択されると温度制御画面26の選択されたボックスに華氏温度が入力される(A24)。すなわち、貼付キー72の選択がなされてその信号が入力装置8より入力されてCPU2に伝達されるとCPU2はデータメモリ12の格納キャッシュメモリに格納されたデータがA22工程で確保された複数の格納キャッシュメモリに入力される。複数の格納キャッシュメモリに格納されたデータは、温度制御の設定温度としてインターフェース14と指令電流生成装置20を介してヒータ制御装置24に伝達される。
【0051】
一方、工程A8で貨幣単位変換選択キー54を選択すると、貨幣単位変換画面56が表示される。ここで、入力する貨幣単位を貨幣単位キー76の「¥」キー、「EURO」キー、「$」キー、「£」キー、「yuan」キーが表示され、それぞれ日本国通貨円、欧州統合通貨ユーロ、米国通貨ドル、英国通貨ポンド、中国通貨人民元の各変換キーである。ここで、本変換機能でドルを円換算する場合をこのフローチャートに従って示す。
【0052】
ドル額面を入力するために、まず「$」キーが選択される(A26)。このとき単位が$となる。すなわち、貨幣単位キー76が入力されると入力装置8から、CPU2へ信号が伝達されて、CPU2はプログラムメモリから$変換プログラムを読み出すと共に表示装置4に$を表示させるよう伝達する。
【0053】
次に変換すべき米国ドルの金額Sをテンキー66で直接入力することもできるし、四則演算及び消去キー68を用いて演算してから入力することもできる(A28)。入力されたドル金額は、入力装置8から入力されて、CPU2を介して、表示装置4に表示されるとともに、データメモリ12の演算用キャッシュメモリに格納される。
【0054】
(A28)工程で入力されたドル金額が円換算額に変換されるために、「¥」キーが選択される。「¥」キーが選択される(A30)と、CPU2はプログラムメモリ10から、数式(2)で示される演算が読み出され、演算用キャッシュメモリに格納されたデータに対して実行される(A32)。実行後、演算された金額Yが表示装置に表示される(A34)。ここで、Rateは、円ドル換算レートであって、本装置とインターネット等のネットワークと接続して、ネットワークから為替レートを入手によって最新のレートを得ることができるが、予めキー入力する場合と、レートが記録されたファイルデータをメモリデータに格納して記憶させてもよい。
【0055】
【数2】
Y=Rate×S (2)
【0056】
以上のように演算することで、貨幣単位変換が可能となる。
【0057】
以上の実施例において工学単位変換として、摂氏から華氏への変換を行なったが、次の式(3)により
【0058】
【数3】
C=(5/9)×(F−32) (3)
【0059】
華氏温度から摂氏温度への変換や、キロニュートン(kN)とトン重(tf)との相互変換、及びlbsとkgとの相互変換、及びMPaとkgfとpsiを相互変換しても良く、inchとmmとを相互変換しても良く、さらに、重量についてオンスozとグラムgとの間で相互変換することができる。勿論他の単位系のキーとその演算方法を登録または記録しておき変換してもよいことは当然である。
【0060】
ここで、温度の設定値は整数3桁までなので、小数点以下の数値については四捨五入される。本入力が整数で4桁以上である場合は、エラーメッセージが出力され、現在値や偏差の欄には入力不可能である、
【0061】
また、今回はドル円換算をしたが円ドル換算やポンド£、ユーロEURO、人民元等の通貨を互いに変換演算することができる。また、通貨は代表的なものをキーとしているが、これらの通貨に限定されるものではなく、他の通貨を登録又は記憶させておき、相互に変換可能とさせても良いことも当然である。
【0062】
次に温度制御画面26の現在値を工学単位変換画面52にデータを貼込む場合について示す。
【0063】
まず、温度制御画面26の所望のヒータに対応する現在値32が入力装置8によって選択される。
【0064】
次に、電卓キー46が選択されて工学単位変換画面52が表示される。ここで、工学単位変換画面50のコピーキー70が選択される。ここで、入力装置8によってコピーキー70の選択によってデータメモリ12の格納キャッシュメモリに現在値が格納される。
【0065】
さらに、工学単位変換画面50の表示枠62を選択した上で、貼付キー72が選択されることで表示枠62に貼込される。すなわち、入力装置8から上記信号が入力されると、格納キャッシュメモリに入力された現在値32が演算用キャッシュメモリに入力されて表示装置4に表示される。
【0066】
ここで、予め同じ次元の単位を設定すれば、異なる単位でも表示される。すなわち、現在値が、華氏温度であっても貼込先の単位を摂氏とすれば摂氏表現できる。
【0067】
すなわち、摂氏温度で表示されていた演算用キャッシュメモリに格納された温度データは華氏温度に演算されて表示される。
【0068】
この現在値の本来の表示データの単位系である、「℃」キーを選択するとリアルタイムの現在温度表示が可能となる。また、等号(=)キーを選択することで、選択時のキーの値に固定させて表示させることができる。
【0069】
以上のように本発明の構成とすることで、工学単位変換画面50と温度制御画面26間のデータの移動が容易にでき、且つ工学単位変換が自在にできる。
【0070】
さらに、貨幣単位についても貨幣単位変更が容易に可能となる。
【0071】
【発明の効果】
本発明による産業機械においては、制御装置に入力する制御パラメータの単位系を含める工学単位系の変換ができ、さらに他の演算の実施することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形機の制御装置のシステムブロック図である。
【図2】本発明に係る射出成形機の制御装置のフローチャートである。
【図3】本発明に係る射出成形機の制御装置の操作画面である。
【図4】本発明に係る射出成形機の制御装置の工学単位変換画面である。
【図5】本発明に係る射出成形機の制御装置の通貨変換画面である。
【図6】従来の射出成形機の制御装置の操作画面である。
【図7】従来の射出成形機の制御装置の数値入力画面である。
【図8】従来の射出成形機の制御装置の数値入力画面である。
【符号の説明】
2 CPU
4 表示装置
8 入力装置
10 プログラムメモリ
12 データメモリ
14 インターフェース
16 DAコンバータ
18 ADコンバータ
20 指令電流生成装置
22 温度センサ
24 ヒータ制御装置
26 温度制御画面
30 現在温度ボックス
32 温度偏差ボックス
34 shiftキー
36 現在値キー
38 温度キー
40 圧力キー
42 生産キー
44 I/Oモニタキー
46 電卓キー
48 画面コピーキー
50 工学単位変換画面
51 電卓画面
52 工学単位変換選択キー
54 貨幣単位変換選択キー
58 単位
60 数値
62 表示枠
64 工学単位キー
66 テンキー
68 四則演算及び消去キー
70 コピーキー
72 貼付キー
76 貨幣単位キー
78 操作画面
80、82 数値入力画面
84 数値表示
86 アップボタン
88 ダウンボタン
90 書換ボタン
92 閉じボタン
94 数値キー
96 数値ウインドウ
98 Cボタン
100 書換ボタン
Claims (12)
- 数値入力および機械制御用の入力手段と入力結果の表示手段を有する制御手段を備える産業機械において、入力された数値の演算手段と記憶手段とを有して入力手段によって入力された数値情報が、記憶手段に記憶されて、記憶された数値情報が演算手段の四則演算機能または工学単位変換機能によって変換されて変換値が表示される制御手段を備える産業機械。
- 工学単位変換機能は、非SI単位からSI単位またはSI単位から非SI単位に換算する機能であることを特徴とする請求項1に記載の制御手段を備える産業機械。
- 演算手段は、さらに入力された特定国の通貨単位を異なる国の通貨単位に換算する貨幣変換機能を備えることを特徴とする請求項1乃至2いずれかに記載の制御手段を備える産業機械。
- 演算手段が演算した数値結果を記憶装置に記録して、他の入力手段にこの数値結果を入力できることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の制御手段を備える産業機械。
- 数値を機械制御用に入力してその入力結果を表示する産業機械の制御方法において、入力された数値が演算されてその結果が記憶装置に記憶されて、記憶された数値情報が演算されて、この演算が四則演算または工学単位変換であってその変換値が表示される産業機械の制御方法。
- 工学単位変換は、非SI単位からSI単位またはSI単位から非SI単位に換算する方法であることを特徴とする請求項5に記載の産業機械の制御方法。
- 演算は、さらに入力された特定国の通貨単位を異なる国の通貨単位に換算する貨幣変換することを特徴とする請求項5乃至6いずれかに記載の産業機械の制御方法。
- 演算手段が演算した数値結果を記憶装置に記録して、他の入力手段にこの数値結果を入力できることを特徴とする請求項5乃至7いずれかに記載の産業機械の制御方法。
- 数値を機械制御用に入力してその入力結果を表示する産業機械の制御プログラムにおいて、入力された数値が演算されてその結果が記憶装置に記憶されて、記憶された数値情報が演算により四則演算または工学単位変換されてその変換値が表示される産業機械の制御プログラム。
- 工学単位変換は、非SI単位からSI単位またはSI単位から非SI単位に換算する方法であることを特徴とする請求項9に記載の産業機械の制御プログラム。
- 演算は、入力された特定国の通貨単位を異なる国の通貨単位に換算する貨幣変換することを特徴とする請求項9乃至10いずれかに記載の産業機械の制御プログラム。
- 演算手段が演算した数値結果を記憶装置に記録して、他の入力手段にこの数値結果を入力できることを特徴とする請求項9乃至11いずれかに記載の産業機械の制御プログラム。
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Cited By (6)
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- 2002-10-29 JP JP2002313754A patent/JP2004151813A/ja active Pending
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