JP2007319362A - 段ボール製組立式椅子 - Google Patents

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秀雄 田代
Akio Numazawa
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Abstract

【課題】成人の荷重に耐えられる強度と、廃棄等の際に、環境問題を生じさせない段ボール製組立式椅子を提供すること。
【解決手段】段ボール製組立式椅子において、座面部材400の下方に、幅方向断面がV字をなし水平方向に延びる底部材200を設け、この底部材200を、一面を欠いた左右一対の四角錐形状の脚部材100の欠けた一面の位置に嵌込み、四角錐の向い合う頂点で支えることによって荷重を効果的に分散させるようにした。また、段ボール製組立式器具の連結具として、一対の差込み穴に差し込んで使用する連結具Jであって、左右対称で中心で折曲げ可能であり、一対の差込み穴に挿入されたとき抜止めとなる延長部JLを一方の端部に具えた連結具Jを開示している。
【選択図】図1

Description

本発明は、段ボール製組立式椅子(背凭れを有しないスツール形状のものと背凭れを有する形状のものがある。)に関する。
背景妓術
段ボール製組立式椅子の従来技術として、特許文献1のものがある。
特許第3651863号公報
しかし、特許文献1の段ボール製組立式椅子は、子供、特に幼児が用いるのに好適なように作られているため、強度不足で、耐荷重性に問題があり、大人の使用に堪えるものではなかった。
本発明は、上記の点に鑑み、成人の荷重に長期間耐えられるような十分な強度を有し、且つ、金具、接着剤等のリサイクルに適しない素材を一切使用することなく、紙素材のみで組立てることが可能な、段ボール製組立式椅子を提供することを目的とする。
本発明は、
座面部材の下方に、幅方向断面がV字をなし水平方向に延びる底部材を設け、前記底部材を、一面を欠いた左右一対の四角錐形状の脚部材の前記欠けた一面の位置に嵌込み、前記四角錐の向い合う頂点で支えるようにしたことを特徴とする段ボール製組立式椅子によって、前記課題を解決した。
さらに、本発明は、左右対称で中心で折曲げ可能であり、一対の差込み穴に挿入されたとき抜止めとなる延長部を一方の端部に具えたことを特徴とする組立式段ボール製器具の連結具によって、接着剤等を使用しないでも、連結強度を十分に保てるようにした。
本発明の段ボール製組立式椅子によれば、変形が生じにくい三角形と四角錐(ピラミッド形状)とを組合せた構造で荷重を支えるようにしたので、ピラミッドの頂点を支点として、荷重を効果的に分散させることができる。その結果、四角形を基本形状とする従来の段ボール製組立式椅子と比較して、耐荷重性能を飛躍的に向上させることができる。
荷重実験によれば、約200kgもの荷重に耐えることが実証された。
さらに、各部材同士は全て差込の嵌合で連結され、金具、接着剤、或いは、両面テープ等の紙以外の連結・接合材は一切使用しないため、リサイクルや焼却の際に、環境問題を発生させない。
なお、構成要素となる部材は、全て段ボール紙から打抜いて作られるため、量産に適する。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1乃至図5は、本発明の第1実施形態(背凭れのないスツール形状)を示す。
図1は、第1実施形態の段ボール製組立式椅子の完成図である。椅子への荷重は、三角形101、102及び103の面からなる、一面を欠いた四角錐形状の、左右一対の脚部材100により、幅方向の断面がV字をなし水平方向に延びる底部材200を受止めることで支えるようになっている。以下、椅子を構成する各部材の構造、次に組立方法という順で説明する。
図2は、基礎となる脚部を構成する脚部材100、底部材200、補強部材P、及び全体に共通する連結具J、閂部材Bを示す分解図である。
脚部材100は、二等辺三角形101の各二等辺に接するように、三角形102及び103を対称に並べた形状を有する。上部の複数の差込片102s及び103sは、底部材200の差込孔に挿入して嵌合する為のもの、両側の複数の差込孔102h及び103hは段ボール製の連結具Jを用いて、後述の側面部材400と連結させる為のもの、そして底部の差込孔101hは側面部材底部の差込片と結合させる為のものである。
連結具J(請求項6の連結具)には一対の延長部JL,JLがあるが、これは、一対の差込み穴にここを先頭にして挿入したときの抜止めとするためであり、他端にも、同様の目的で膨大部JM,JMがあることが望ましい。閂部材Bにも、同様の目的で、膨大部BL,BLが設けてある。
なお、実際の組立の場面では、同じ構造の脚部材100が2枚必要である。
底部材200は、図2(b)に示すように、当初は、ほぼ長方形状である。そこには、中央から図中の外側へ向けて順に、中央折目f21、座面折目f22及びf23、差込折目f24及びf25がある。中央折目f21と座面折目f22及びf23に挟まれた長方形状部202及び203には、それぞれ、脚部100の差込片と対応する差込孔202h及び203hが、また、座面折目f22及びf23と差込折目f24及びf25に挟まれた長方形状部204及び205には、それぞれ、側面部材400の差込片と対応する差込孔204h及び205hが設けられている。
差込折目f24の図中上方の長方形上部206、及び、差込折目f25の図中下方の長方形状部207には、後述の座面下構造体Yに対応した切込部206m及び207mが複数形成されている。
補強部材Pは、中央の切込部Pmで2枚噛合わせ、底部材の補強のために使用する。底部材200と同様に、脚部100の差込片と対応する差込孔Phが設けられている。
図3は、座面下構造体Yを構成するコの字部材Y1、三角部材Y2、連結部材Y3を示す展開図である。
コの字部材Y1には、上下に2本の平行する折目があり、折目に沿った両端に三角部材に対応する複数の切込部Y1mが形成されている。三角部材Y2、及び連結具Y3にも、それぞれに対応する切込部Y2m1,Y2m2、及びY3mが設けられている。
なお、三角部材の数は、限定されない。従って、対応する各部材の切込部の数も限定されない。多くすれば強度は増す一方、重量も増す。上記の約200kgの耐荷重性が証明された実験体は、三角部材を8枚使用したものである。
図4は、外周部30を構成する各部材を示す。図4(a)は側面部材300、図4(b)は座面部材400の展開図である。
側面部材300は、下辺、すなわち、椅子の底部の方が長い台形状を有し、差込片300s1(上部)及び300s2(底部)や差込孔300h1(上部)及び300h2(側部)が複数設けられている。座面400は長方形であり、それぞれ、側面部材300の差込孔、及び底部材200の差込孔に挿入する、差込片400s1(図中縦方向)、及び400s2(図中横方向)を有する。
次に、図5及び図2乃至図4を参照しながら、第1実施形態の組立方法について説明する。
図5は、外周部30を構成する部材側面部材300及び座面400を除いた各部材の分解図である。図中上から順に、コの字部材Y1、三角部材Y2、連結部材Y3、補強部材P、底部材200、脚部材100である。
先ず、脚部材100を折目f12及びf13で椅子側面から見て谷折りにし、上部の差込片102s及び103sを底部材の差込孔202h及び203hに差込み連結する。もう1枚の脚部材も同様に、底部材の前記差込孔とは反対側の差込孔に差込み、連結する。
次に、2枚合わせた補強部材を、底部材200の中央折目f21部のスリットから差し入れ、底部材と重ね、脚部材100の差込片102s及び103sを補強部材の差込孔Phにも差込み、底部材200と併せて閂Bで固定する。
次に座面下構造体Yを組立てる。
先ず、コの字部材Y1を、その2本の平行する折目で折曲げ、コの字型にする。次に、コの字部材の向い合う切込部Y1mと、三角部材Y2の底辺に設けた2つの切込部Y2m1を噛合わせ、固定する。これを三角部材の数だけ繰返し(図では8枚。)、複数の三角部材が平行に並ぶように固定する。
次に、連結部材Y3を三角部材の頂点にある切込部Y2m2と噛合わせ固定し、コの字部材Y1と協動して三角部材Y2の移動を制限する。
上記のように組立てた座面下構造体Yを、図示したように、三角部材の頂点が下になる方向で、脚部10の最上部にある補強部材P上に設置し、底部材200を座面折目f22及びf23で折曲げ、両側から座面下構造体Yを包み込むようにする。次に、底部材200の差込折目f24及びf25も椅子の内側方向に折曲げ、切込部206m及び207mと、三角部材の切込部Y2m1が噛合うように、底部材長方形部206及び207を座面下構造体Yの中に差込む。こうして、座面下構造体は、脚部の上部に固定され、椅子の台座Gが完成する。このとき、補強部材Pの三角形状の延長部PLの斜辺は中空の四角錐の下側の稜線に沿って、この部分を補強している。
椅子の台座G部分が完成したら、次に、側面部材300を組付ける。図2及び図4で図示した各部材の最外部にある袖部は、全て椅子内側へ向けて折込んで、差込孔や差込片を突出させておく。
先ず、脚部材100と側面部材300を互いに向かい合わせ、底部にある差込孔101hに、側面部材300の底部に設けられた差込片300s2を挿入し連結する。次に、それぞれ側面部の差込孔102h・103h、及び300h2を密着させ、連結具Jを差込み、連結し固定する。
側面部材上部は差込孔300h1がある折目で折曲げ、上部差込片300s1を、底部材200の差込孔204h及び205hに差込み、固定する。
最後に座面を載せる。図示してある袖部を折込み、差込片400s1及び400s2を突出させる。図中縦方向の3つ(×2)の差込片400s1は、側面部材300の上部差込孔300h1に挿入し、図中横方向の4つ(×2)の差込片400s2は、底部材200のf22及びf23上に打抜かれた差込孔f22h及びf23hに挿入し、それぞれ固定する。これで、本発明の第1実施形態の段ボール製組立式椅子が完成する。
以上の様に、本発明の第1実施形態の段ボール製組立式椅子は、簡単な構造・組立方法でありながら、前述のように、約200kg超の耐荷重性能を有する。平面状の各部材を組立てることによって三角形と四角錐構造を作出し、荷重を効果的に分散させている為である。
次に、本発明の第2実施形態について、その構造、組立方法の順に説明する。 図6乃至図17は、本発明の第2実施形態を示す。
図6は、第2実施形態の段ボール製組立式椅子の完成図である。図にあるように、第2実施形態においても、荷重を支える脚部は、三角形と四角錐、すなわち、ピラミッド構造を有する。後述するが、第1実施形態に比して構造が多少複雑になり、使用する部材も増えたことにより耐荷重性能は向上している。また、図より明らかであるが、背凭れが加わり、さらに背凭れの裏に、背面部にかかる荷重を支える補助部材を組込んだことで、成人でも安心して凭れ掛かることが可能となった。
図7乃至図10は、第2実施形態の脚部50を構成する各部材を示す。
それぞれ、図7は左脚部材500L、図8は右脚部材500R、図9(a)は後脚部材600、図9(b)は脚部補強部材P’、図10は底部材700を示す展開図である。
図7に示すように、左脚部材500Lは、二等辺三角形L−501を中心とし、その二等辺の一つである折目L‐f52側には、ほぼ三角形状に折曲げることができる形状L−502及びL−503、さらにL−503の一辺に隣接する袖部L−506が形成されている。二等辺のもう一辺である折目L−f54側には、同様にほぼ三角形状に折曲げることが可能な形状L−504及びL−505、さらにL−505の一辺に隣接するように袖部L−507が形成されており、左脚部材500Lは、全体として、鳥の翼に似た形状を有する。なお、袖部L−506の方が椅子の手前側である。
さらに、左脚部材500Lの折目上及び辺上には、差込嵌合の為の差込片(L−58s、L−59s)や差込孔(L‐51h、L−53h等)が、図のように多数設けられている。これらの嵌合方法、及び嵌合部分についても、後の組立方法の部分で詳述する。
図8に示すように、右脚部材500Rは左脚部材500Lと対称である。よって、その構造についての重複する説明は省く。なお、左右両脚部材500L及び500Rの各二等辺三角形L−501及びR−501は、後述するように折曲げ、他の部材と組合せることで、荷重を支えるピラミッド構造の向合う面となる。
図9(a)に示すように、後脚部材600は、下辺の方が長い左右対称の台形状を有し、下辺上には差込孔600h、両側辺上には差込片600sが設けられている。
図9(b)に示す脚部補強部材P’は、左右両脚部材の歪みを矯正し、均整なピラミッド構造を維持するための部材である。図示したように、2本の足が飛び出した形状の延長部を有する。この延長部が、中空四角錐の稜線の部分に沿って補強する。左右の差込孔P’hには、左右両脚部材の差込片がそれぞれ差込まれ、嵌合されることになる。
次に、図10は、座面下構造体の下支え、又は位置決めの役割を有する、底部材700を示す展開図である。
図にあるように、底部材700は、当初は、全体としてほぼ長方形の形状を有する。そして、長方形のほぼ中央に位置する中央折目f71、椅子完成品において前方に位置することになる前方座面折目f72、後方座面折目f73、座面下構造体に差込まれる、前方差込折目f74、後方差込折目f75がある。
中央折目f71と前方座面折目f72との間の台形状部702、及び中央折目f71と後方座面折目f73との間の台形状部703には、それぞれ、左右両脚部材の差込片を挿入して嵌合する為の差込孔702h及び703hが設けられている。
また、前方座面折目f72と前方差込折目f74の間の台形状部704、及び後方座面折目f73と後方差込折目f75の間の台形状部705にも、それぞれ、後述の左右側面部材の差込片を挿入して嵌合する為の差込孔704h及び705hが設けられている。
そして、前方差込折目f74の図中上方の長方形状部706、及び後方差込折目f75の図中下方の長方形状部707には、座面下構造体と合致するような切込部706m及び707mが、図のように形成されている。
図11は、座面下構造体Zを構成する3種の部材を示す展開図である。
図11(a)は、座面の直下に位置することになる、コの字部材Z1、図11(b)は、荷重を分散させるための三角部材Z2、図11(c)は、コの字部材Z1と協動して下から三角部材を固定するための、V字部材Z3を示す。
主要な構造は、第1実施形態における座面下構造体Yと殆ど変わらない。さらに強度を上げるために、三角部材Z2を、四角部材を折曲げて作ることとした点、及び、三角部材をより安定させるために、連結部材をV字型とした点の2点で異なるのみである。
図示されているように、コの字部材Z1は長方形状を有し、コの字型に折ることが可能である。その両端には三角部材を固定するための切込部Z1mが多数設けられている。
三角部材Z3は、中央に折目を有する対称の四角形状であり、折曲げることで三角形状となる。中央折目に直角に入った2つの打抜き穴は、折曲げることで、三角形の底辺に設けられた切込部Z2m1を形成し、コの字部材Z1の切込部Z1mと対応する。一方、四角形の辺上の切込部Z2m2は、後述するV字部材Z3の切込部と対応する。
V字部材Z3は、台形状を有し、V字に折曲げるための折目が3本入っている。そして、その両端には三角部材を固定する為の切込部Z3mが複数設けられている。
図12は、外周部80を構成する3種の部材のうち、2種の部材を示す展開図である。それぞれ、図12(a)は、右側面部材800R、図12(b)は左側面部材800L、図12(c)は背面部材900を示す。
図のように、左右両側面部材800L及び800Rは、椅子の側面を構成する部分L−810及びR−810と、背面部材900と結着して背面の一部を構成する部分L−805及びR−805とからなる。
L−810及びR−810には、上から順に多数の差込孔81h、82h、83h、84hが、また、差込片82sが、複数設けられている。
また、L−805及びR−805の円弧状の外周上には、背面部材900と連結させる為の差込片L‐85s及びR−85sが、複数形成されている。
後述するが、側面部と背面部を閂による連結方法を用いて固く結合し、紙の緊張を生み出すことで、座面に次いで大きい荷重のかかる背面の強度を確保している。
図12(c)に示すように、背面部材900は長方形状を有する。図中の複数の差込孔のうち、左右対称の円弧状のもの900h1は左右両側面部材800L及び800Rの差込片に対応する。上部の斜めの差込孔900h2は座面部材1000との、そして、下部の差込孔900h3は脚部50との連結用である。
図13は、背凭れ裏構造体Qを示す展開図である。
上記のように、背面には座面に次ぐ大きな負担がかかるため、補強部材が必要となる。
背凭れ裏構造体Qは、中央に通った2本の折目の両外側の基本部分Q10及びQ20と、背面に対し直角に立てて用いる部分Q50とからなる。
図14は、外周部80を構成する座面部材1000を示す展開図である。
図のように、座面部材1000は、座面部1010、背凭れ部1030、及び背面部1050からなる。
座面部1010には、座面前方で底部材700の差込孔に挿入して、連結させるための差込片1010s1、座面側面で外周部の左右両側面部材800の差込孔82hに挿入して、連結させるための差込片1010s2が形成されている。 背凭れ部1030の両側面には、外周部の左右両側面部材800の差込孔81hに挿入して連結するための差込片1030sが、背面部1050には、外周部背面部材900の上部差込孔900h2に挿入して連結するための差込片1050sが、それぞれ設けられている。
次に、図15乃至図17、及び補助的に図7乃至図14を参照しながら、第2実施形態の段ボール製組立式椅子の組立方法について説明する。
先ず、左脚部材800Lの二等辺三角形状部L−501の両二等辺の折目L−f52及びL−f54を、椅子側面から見て谷折りにする。次に、前記二等辺のうち椅子後方に位置する辺L−f54上の差込孔L−54hに、後脚部材600の側面の差込片600sを、山側から谷側に向けて挿入する。挿入した前記差込片を、今度は三角形状部L−504上に打抜かれた差込孔L−504hに差込み、再び山側に出し、前記差込片に打抜かれた穴に閂部材Bを挿入し固定する。これを、左脚部材の差込孔及び後脚部材の差込片の数だけ繰返し、左脚部材の折目L−f54と、後脚部材600を連結する。
対向する右脚部材も同様に、前記後脚部材の反対側側面の差込片と連結する。 図15は、この時、左右両脚部材と後脚部材が連結された状態を、椅子斜め後ろから見た斜視図である。
左右両脚部材と後脚部材の連結のみで自立は可能なものの、さらに強度を高めるために、補強部材P’を組付ける。補強部材P’の2本の足が、それぞれ、左右両脚部材の二等辺のうちの前方折目L−f52及びR−f52に沿うように、椅子後方から差込む。そうすると、補強部材P’の左右に設けられた差込孔P’hが、丁度、左右両脚部材の差込片L−59s及びR−59sと合致する。つまり、補強部材の差込孔のうち2本足に近い方(図中下方)が、脚部材の二等辺三角形の頂点に近い方(図中上方)の差込片と対応することになる。
差込片L−59s及びR−59sを前記補強部材P’の差込孔に挿入し連結することで、三角形状部L−504及びR−504の2つの辺が固定されることになるので、ピラミッド構造が安定する。
次に、底部材700を組付ける。先ず、中央折目f71を谷折りにし、折目が左右両脚部材二等辺三角形の両頂点に接するように載せる。そして、底部材台形状部703に形成された差込孔703hに、前記補強部材P’と連結したものと同じ差込片L−59s及びR−59sを差込み固定する。つまり、前記補強部材の面と、底部材台形状部703の面は重なり合うことになる。
次に、椅子前方に位置する台形状部702に打抜かれた差込孔702hと、左右両脚部材の前方差込片L−58s及びR−58sを連結する。この時点で、ピラミッド構造がほぼ作られ、荷重を支える基礎は整う。
続いて、座面下構造体Zを組立てる。組立て方は、前記第1実施形態における座面下構造体Yと殆ど変わらない。図11(a)に示した2本の平行する折目で折曲げ、コの字型にしたコの字部材Z1の切込部Z1mと、中央折目で折曲げ、三角形状にした三角部材Z2の底辺切込部Z2m1とを噛合わせ嵌合させる。V字部材Z3も同様に、図の通りの3本の平行する折目で折り曲げV字型にし、両端の切込部Z3mを、三角部材Z2の前記切込部とは異なる切込部Z2m2と噛合わせ嵌合させる。
座面下構造体Zを組立てたら、次は脚部と合体させる。この方法も、第1実施形態とほぼ同様である。V字部材の頂点を下にし、底部材700の中央折目f71と接するように、設置する。そして、底部材の前後の座面折目f72及びf73を椅子内側に向けて折込み、座面下構造Zを包み込む。次に、差込折目f74及びf75も椅子内側へ向けて折込み、両端に切込部706m及び707mを有する長方形状部706及び707を、座面下構造体Zの三角部材Z2の底辺切込部Z2m1にそれぞれ挿入し噛合わせ、嵌合させる。これにより、座面下構造体Zは脚部50上に固定される。
この段階では、未だ左右両脚部材の両翼は開いたままであるので、次に、図16を参照しながら、両脚部材の両翼の組み方について説明する。
両翼の組み方は、鳥が羽をしまう様子に似ている。先ず、左脚部材500Lの折目L−f53を、椅子側面から見て谷折りにし、前方三角形状部L−503とL−502が向い合うようにする。次に前記三角形状部L−503のもう一方の折目L−f56も内側に折曲げ、袖部L−506を補強部材P’の下に重なるように差込む。図16の(a)及び(b)は、両翼を折込む前の状態を示す斜視図であり、図16(a)は前面の様子を示したもの、図16(b)は図16(a)を少し回転させ、側面の様子を分かりやすく示した図である。
後方翼も同様に、折目L−f55を椅子側面から見て谷折にし、後方三角形状部L−505と、三角形状部L−504及びL−501が向い合うようにする。次に、前記後方三角形状部L−505のもう一方の折目L−f57も内側に折込み、差込片L−57sを突出させる。袖部L−507の方は、前記前方翼の袖部L−506の下に重ねるようにして同様の場所に差込み、袖部とは別に突出させた前記差込片L−57sは、前方翼の折目L−f56上の差込孔L−56hに差込み連結する。
つまり、上記のように両翼をまとめることで、椅子の側面から見た場合、左脚部材500Lの折目のうち、L−f52、L−f56、及びL−f57は、一直線上に位置することになる。
右脚部材500Rの組み方は、当然左脚部材と同様であるから、説明は省略する。
なお、第1実施形態に比して脚部が複雑な構造を有するのは、上下方向の荷重のみでなく、前後・左右方向の耐荷重性能をも向上させるためである。
以上で、第2実施形態の台座Gは完成する。次に、外周部を組立てる。
外周部材は比較的大きいので、横にしたまま組立てるのが便宜である。まず、左側面部材800Lの円弧上の差込片L−85sを垂直に持上げ、背面部材900の対応する差込孔900h1に差込み、閂部材Bで固定連結する。
右側面部材800Rも同様にして連結する。
次に、背凭れ裏構造体Qを組立てる。図のように2本入った平行な折目を、椅子前方から見て谷折りにし、Q10及びQ20を向かい合わせる。折目Qf部以外は切抜いてあるQ50部は、椅子手前に向けて垂直方向と直角になるように立ち上げ、溝部Q55と、Q10及びQ20の溝部Q15及びQ25と噛合わせ、両者を固定する。
こうすることで、上下方向と前後・左右方向の荷重の両方に対応できる。
次に、外周部及び背凭れ裏構造体を組付ける。先ず、外周部背面部材の下部差込孔900h3と、台座の背面底部を構成する、後脚部材600の下部差込孔600hとに連結具Jを差込み、連結する。
左右両側面部材の折目L−f85及びR−f85を、椅子前方へ向けて谷折りにし、台座の側面を覆う。次に、背凭れ裏構造体Qを図17のように組入れ、台座背面部と外周部背面部材900とで挟む。背凭れ用裏構造体Qの立体形状と、台座背面部の立体形状が合致し、特に連結具を用いなくても、背凭れ裏構造体Qはしっかり固定されるようになっている。
後は、外周部左右両側面部材800L及び800Rのそれぞれの折目を椅子内側に向けて折込み、台座の対応する部分と重ねて、順に連結具で連結するだけである。台座座面部との連結は、外周部左右両側面部材のそれぞれの差込片L−82s及びR−82sを、台座座面部を構成する底部材700の差込孔704h及び705hに差込む方法による。
最後に、座面を組付ける。先ず、図14に示した座面部材1000の上部三角形状部1050の差込片1050sを、外周部背面部材900の上部差込孔900h2に挿入し、閂で固定する。閂構造を用いるのは、比較的荷重のかかる場所だからである。
次に座面部材背凭れ部1030、及び座面部材座面部1010の袖部の折目を折込み、差込片のみを突出させる。座面部材背凭れ部の差込片1030sは、外周部左右両側面部材800L及び800Rの差込孔L−81h及びR−81hに差込み連結する。座面部材座面部の側部差込片1010s2は、左右両側面部材の差込孔L−82h及びR−82hに、前方差込片1010s1は、底部材に設けた差込孔f72hに、それぞれ順に差込む。そして、完成に至る。
以上の通り、本発明の段ボール製組立式椅子は、変形しにくい三角形と四角錐形状を採用し、荷重を効果的に分散させることを基本とし、さらに、荷重の比較的かかりやすい場所には閂による連結方法を用い強度を上げること、加えて、各別の紙部材を適切に重ねたり連結したりして、紙の緊張で耐荷重強度をさらに上げることで、全体として高度な強度を生み出している。
なお、差込片や三角部材等の数、及び各部材の細かい点は、図中及び上記の説明の中に示したものに限定されないことは言うまでもない。
本発明の第1実施形態の段ボール製組立式椅子の完成図。 第1実施形態の脚部を構成する各部材を示し、図2(a)は脚部材、図2(b)は底部材、図2(c)は補強部材、図2(d)は閂部材、図2(e)は連結具を示す展開図。 第1実施形態の座面下構造体を構成する各部材を示す。図3(a)は、コの字部材、図3(b)は三角部材、図3(c)は連結部材を示す展開図。 第1実施形態の外周部を構成する各部材を示す。図4(a)は側面部材、図4(b)は座面を示す展開図。 第1実施形態の外周部を除いた各部材の組立分解図。 本発明の第2実施形態の段ボール製組立式椅子の完成図。 第2実施形態の脚部を構成する左脚部材を示す展開図。 第2実施形態の脚部を構成する右脚部材を示す展開図。 図9(a)は第2実施形態の脚部を構成する後脚部材を示す展開図、図9(b)は補強部材の展開図。 第2実施形態の脚部を構成する底部材を示す展開図。 第2実施形態の座面下構造体を構成する各部材を示す。図11(a)はコの字部材、図11(b)は三角部材、図11(c)はV字部材を示す展開図。 第2実施形態の外周部を構成する各部材を示す。図12(a)は右側面部材、図12(b)は左側面部材、図12(c)は背面部材を示す展開図。 第2実施形態の背凭れ裏構造体を示す展開図。 第2実施形態の外周部を構成する座面部材を示す展開図。 第2実施形態において、左右両脚部材と後脚部材を連結した状態を示す右斜め後方よりの斜視図。 第2実施形態において、台座が完成する直前の状態を示す斜視図で、図16(a)は斜め方向から見た図、図16(b)は側面を少し手前に向けて見た図。 第2実施形態において、台座、背凭れ裏構造、及び座面を除いた外周部の結合関係を示す展開斜視図。
符号の説明
100、500:脚部材
600:後脚部材
200、700:底部材
300、800:側面部材
900:背面部材
400、1000:座面部材
G、G’:台座
P、P’:補強部材
B:閂部材
J:連結具
Y、Z:座面下構造体
Q:背凭れ裏構造体
f:折目
s:差込片
h:差込孔
m:切込部

Claims (7)

  1. 座面部材の下方に、幅方向断面がV字をなし水平方向に延びる底部材を設け、前記底部材を、一面を欠いた左右一対の四角錐形状の脚部材の前記欠けた一面の位置に嵌込み、前記四角錐の向い合う頂点で支えるようにしたことを特徴とする、
    段ボール製組立式椅子。
  2. 前記底部材の内部に、複数の三角部材を配置した座面下構造体を有する、請求項1の段ボール製組立式椅子。
  3. 前記座面下構造体の下に補強部材が配置され、前記四角錐形状の脚部材が中空で、その内部に、前記四角錐の稜線に沿うように前記補強部材の三角形状延長部が配置される、請求項1又は2の段ボール製組立式椅子。
  4. スツール形状をなす、請求項1から3のいずれかの段ボール製組立式椅子。
  5. 背凭れを有する、請求項1から3のいずれかの段ボール製組立式椅子。
  6. 左右対称で中心で折曲げ可能であり、一対の差込み穴に挿入されたとき抜止めとなる延長部を一方の端部に具えたことを特徴とする、組立式段ボール製器具の連結具。
  7. 他方の端部に抜止め用膨大部を具えた、請求項6の組立式段ボール製器具の連結具。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102146894B1 (ko) * 2020-01-21 2020-08-21 경기도재활공학서비스연구지원센터 친환경 diy 좌식용 착석 보조기기

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