JP2007315136A - 既存杭と新設杭とを用いた基礎構造 - Google Patents
既存杭と新設杭とを用いた基礎構造 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】既存構造物を撤去することにより地中に残存した既存杭1と、この既存杭から離間した所定位置に打設された新設杭3と、これら既存杭および新設杭の杭頭に構築される新設基礎4とを備えてなり、既存杭1と新設杭3とは、それぞれ同じ固定条件によって新設基礎4に接合されているとともに、新設杭3は、その杭径D1が既存杭の杭径D2以上であって、かつ既存杭1よりも大きな水平荷重を負担するように形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
しかしながら、上記従来の基礎構造にあっては、既存杭に水平荷重を全く負担させない構造であるために、新設建物の構築にあたって打設すべき新設杭の杭径や本数が増加するために、施工性や経済性の面で種々の問題点があった。
この基礎構造は、新設建物の基礎に、既存杭を半剛接合によって接合するとともに、新設杭を剛接合または半剛接合によって接合することにより、既存杭が負担する水平荷重を新設杭が負担する水平荷重よりも小さくしたものである。
ここで、上記半剛接合とは、既存杭および新設杭の杭頭に新設基礎を載置することにより、新設基礎から既存杭または新設杭に作用するモーメントが、剛接合よりも小さく、かつピン接合よりも大きい接合形態であり、少なくとも既存杭および新設杭の主筋を新設基礎に定着しない限りにおいて、上記既存杭または新設杭と新設基礎とを、相互間の引張力を伝達する軸筋で繋ぐことまでを排除するものではない。
図1〜図5は、本発明に係る既存杭と新設杭とを用いた基礎構造の第1実施形態を示すもので、図中黒塗りで示した符号1の杭が、図示されない既存建物(既存構造物)を撤去することにより、地中2に残存した既存杭である。
これら既存杭1間の所定箇所には、新設建物を支持するために増設すべき新設杭3が打設されており、これら既存杭1と新設杭3との杭頭上に、新設基礎4が載置されている。そして、この新設基礎4上に、新設建物(新設構造物)5が構築されている。なお、符号1aは、新設建物5の面積等により利用されない既存杭である。
図6は、本発明の基礎構造の第2実施形態における新設杭の杭頭部分を示すもので、当該新設杭以外の構成部分については、第1実施形態に示したものと同様であるために、同一符号を用いて説明を簡略化する。
この実施形態においては、新設杭20として、拡頭杭が用いられている。
すなわち、一般に新設基礎4から作用する水平荷重によって新設杭20に作用するモーメントの分布は、新設基礎4に接合された錐台21から下方に向けた一定の範囲内において大きなものとなる。
また、本発明は、一般的な建物のみならず、地上タンク等の土木構造物に対しても、同様に適用することができる。
2 地中
3、20 新設杭
4 新設基礎
5 新設建物(新設構造物)
6a、7a 新設基礎との接触面
8、9 主筋
D1 新設杭の杭径
D2 既存杭の杭径
Claims (7)
- 既存構造物を撤去することにより地中に残存した既存杭と、この既存杭から離間した所定位置に打設された新設杭と、これら既存杭および新設杭の杭頭に構築される新設基礎とを備えてなり、
上記既存杭と新設杭とは、それぞれ同じ固定条件によって上記新設基礎に接合されているとともに、上記新設杭は、その杭径が上記既存杭の杭径以上であって、かつ上記既存杭よりも大きな水平荷重を負担するように形成されていることを特徴とする既存杭と新設杭とを用いた基礎構造。 - 上記新設杭は、上記新設基礎から下方に向けた所定の長さ寸法の範囲において、その杭径が上記既存杭の杭径よりも大きく形成された拡頭杭であることを特徴とする請求項1に記載の既存杭と新設杭とを用いた基礎構造。
- 上記固定条件は、上記既存杭および新設杭の主筋を、上記新設基礎に定着しない半剛接合であることを特徴とする請求項1または2に記載の既存杭と新設杭とを用いた基礎構造。
- 上記新設杭の断面積Anに対する当該新設杭と上記新設基礎との接触面積Ancの比(Anc/An)は、上記既存杭の断面積Aeに対する当該既存杭と上記新設基礎との接触面積Aecの比(Aec/Ae)よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の既存杭と新設杭とを用いた基礎構造。
- 上記新設杭の長期軸力は、上記既存杭の長期軸力よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の既存杭と新設杭とを用いた基礎構造。
- 上記新設杭の主筋量は、上記既存杭の主筋量よりも多いことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の既存杭と新設杭とを用いた基礎構造。
- 上記新設杭を構成するコンクリート強度は、上記既存構造物の撤去時における上記既存杭の実際のコンクリート強度よりも高いことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の既存杭と新設杭とを用いた基礎構造。
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2006
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