JP5737548B2 - 鋼板コンクリート構造 - Google Patents
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Description
一方、鋼板コンクリート構造の鋼板厚さについては「鋼板コンクリート構造耐震設計技術指針/建物・構築物編(JEAG4618:日本電気協会電気技術指針)」において、溶接施工性及び脆性破断の可能性を考慮して最大厚さを40mmとしている。そのため、断面検定において部材仮定断面での必要鋼板厚さが40mmを超える場合には、鋼板厚さが40mm以下で許容応力度を満足するように部材断面積をさらに増大させる必要が生じる。
本例では、図示しているようにTGペデスタルの柱脚部の所要断面は3750mm×4500mmで充分なのであるが、その場合には鋼板1の所要厚がX方向では40mmに納まるもののY方向では45mmとなってしまい、したがって上記指針によりTGペデスタル自体の断面を更に増大させる必要がある。
しかし、TGペデスタルの断面をこれ以上に拡大することは周辺の機器(復水器など)や構築物(タービン建屋など)の配置設計にも影響が及んでしまうことから必ずしも容易に行えることではなく、それが不可能な場合には鋼板コンクリート構造の適用を断念して他の構造形式を選択するしかない。
しかも、リブ鋼板とコンクリートとを係合させるための係合手段を設けることにより、リブ鋼板が従来の鋼板コンクリート構造におけるスタッドボルトとしても機能し、鋼板とコンクリートとの構造的な一体化を支障なく確保し得るし、従来において多数設ける必要のあるスタッドボルトの所要本数を削減することができる。
すなわち、上記のリブ鋼板4には鋼板1内に充填されるコンクリート(図示略)と係合する係合手段としての補助スタッドボルト5を、(b)に示すようにリブ鋼板4の先端部両面に植設しており、これによりスタッドボルト2の一部を省略してもリブ鋼板4および補助スタッドボルト5を介して鋼板1とコンクリートとの構造的な一体化を確保し得るものとなっている。
したがって本実施形態によれば、従来一般の鋼板コンクリート構造に対してリブ鋼板4と補助スタッドボルト5を付加する必要はあるものの、少なからぬ本数のスタッドボルト2を省略することが可能であり、リブ鋼板4と補助スタッドボルト5を設置するためのコスト増を軽減ないし相殺することができる。
勿論、リブ鋼板4はTGペデスタルの軸方向(長手方向)に沿って溶接しているので、図4(b)に示したように横断面に沿って環状に設けられる環状リブ鋼材3のようにコンクリート打設時の障害になったりコンクリート充填性を阻害することもない。
また、係合手段として上記の補助スタッドボルト5を設けることに代えて、図2に示すようにリブ鋼板4の先端や側面にそれぞれ補助リブ鋼板6,7を溶接することによっても、同様にスタッドボルトとしての機能を持たせることができる。
さらには、そのような補助スタッドボルト5や補助リブ鋼板6,7を設けることに代えて、図3に示すようにリブ鋼板4に単に開口8を形成しておくことによっても、その開口8内に自ずとコンクリートが回り込むことによってスタッドボルトとしての機能を発揮し得るものとなる。その場合の開口8の径やピッチは適宜で良いが、たとえばφ90mmの円形の開口8を300mmピッチでリブ鋼板4の中央部に形成すれば良い。
さらになお、必要であれば上記の補助スタッドボルト5や補助リブ鋼板6,7、開口8を適宜組み合わせて併用することでも勿論良いし、コンクリートと確実に係合し得るものであれば他の形式の係合手段を採用することでも良い。
そして、リブ鋼板4を設置するためにスタッドボルト2を省略する場合にはそのスタッド耐力と等価になるようにリブ鋼板4に対して上記の補助スタッドボルト5や補助リブ鋼板6,7、開口8を設ければ良い。
2 スタッドボルト
3 環状リブ鋼材
4 リブ鋼板
5 補助スタッドボルト(係合手段)
6,7 補助リブ鋼板(係合手段)
8 開口(係合手段)
Claims (4)
- 中空の閉鎖断面とした鋼板の内部にコンクリートを充填して構造部材を形成するための鋼板コンクリート構造であって、
前記鋼板の内面に、該鋼板を補強するリブ鋼板を形成するべき構造部材の軸方向に沿って溶接するとともにスタッドボルトを植設し、且つ前記リブ鋼板に前記鋼板とその内部に充填されるコンクリートとを一体化するための単一もしくは複数の係合手段を設けてなり、
且つ、前記リブ鋼板と前記スタッドボルトを等間隔で配置するとともに、前記リブ鋼板を前記鋼板の一部として断面評価するように構成されていることを特徴とする鋼板コンクリート構造。 - 請求項1記載の鋼板コンクリート構造であって、
前記係合手段を、前記リブ鋼板に植設した補助スタッドボルトにより構成したことを特徴とする鋼板コンクリート構造。 - 請求項1または2記載の鋼板コンクリート構造であって、
前記係合手段を、前記リブ鋼板に溶接した補助リブ鋼板により構成したことを特徴とする鋼板コンクリート構造。 - 請求項1,2または3記載の鋼板コンクリート構造であって、
前記係合手段を、前記リブ鋼板に形成した開口により構成したことを特徴とする鋼板コンクリート構造。
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