JP2007315080A - 連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造により筒状部材同士の連結部における漏洩を低減することを可能とし、長期的な使用が可能で、かつ、安価な連結構造を提案する。
【解決手段】二本の可撓管2,2の端部に跨って形成された環状のスライドファスナー20と、この環状のスライドファスナー20の終端23と始端22との間に形成された欠損部21を遮蔽する遮蔽部材10とを備える連結構造1であって、遮蔽部材10が、可撓管2,2の内側に配置される内蓋11と、可撓管2,2の外側であって、内蓋11と対向する位置に配置される外蓋12と、内蓋11と外蓋11とを一体に固定する固定部材13とから構成されており、内蓋11は、欠損部21の周囲を覆った状態で可撓管2,2の内面に密着する。
【選択図】図2

Description

本発明は、筒状部材同士を連結するための連結構造、特に、流体を輸送する可撓管同士の端部を突き合わせた状態で連結する際に好適に用いられる連結構造に関する。
例えば、トンネル工事等において、切羽への送気または切羽からの排気を目的として、ビニール管等からなる可撓管を風管として坑外から切羽まで配管する場合がある。このような風管は、トンネルの掘進の進捗に応じて随時延長する必要がある。
従来、風管を延長する方法として、可撓管の先端に予めスライドファスナーを一体に形成し、このスライドファスナーを介して可撓管同士を連結する場合があった。ところが、このスライドファスナーによる連結部分から漏風が発生することによる問題が生じていた。そして、この連結部分からの漏風は、スライドファスナーの終端と始端との間に不可避的に形成される欠損部において特に大きく生じている。
このような可撓管同士の連結部における漏風を防止する対策として、特許文献1には、図4に示すように、可撓管110の下流側端部の内面に、スカート111を一体に形成し、このスカート111を介して継手部102からの漏風を防止する可撓風管の接続装置101が開示されている。
この可撓風管の接続装置101のスカート111は、下流側に連結された可撓管120の内部に挿入されるように、可撓管110の下流側先端から突出する長さを有している。可撓管110,120の接続は、上流側の可撓管110のスカート111を、下流側の可撓管120に挿入した状態で行う。この状態で送風することにより、スカート111が下流側の可撓管120の内面に押付けられて、可撓管110,120同士の連結部(スライドファスナー)102を内側から覆うため、この連結部102からの漏風が防止される。なお、図4における符号112は、スカート111の密着性を向上させることを目的として配置された、錘材である。
また、この他の風管からの漏風の防止策として、特許文献2には、図5(a)および(b)に示すように、風管の連結部を極力少なくすることを目的として、通常の長さ10mの可撓管の代わりに、長さ100mの長尺可撓管210を使用する風管延伸装置201が開示されている。この長尺可撓管210は、カプセル220に収縮した状態で収められたものを、トンネルの掘進に応じて順次カプセル220から引き出すことで伸長される。
特開2004−218344号公報([0006]−[0009]、図1) 特開2000−345800号公報([0011]−[0015]、図1)
ところが、特許文献1に記載の可撓風管の接続装置101は、風管内の風力が弱い場合に、スカート111の下流側の可撓管120への密着度が不完全となる場合があった。また、長年の使用により、スカート111にしわが生じて、漏風が大きくなる場合があることや、このしわの部分での風圧の圧力損失が大きくなる場合があり、トンネル延長が長い場合には、送風設備を大規模化して、風力を強める必要があるという問題点を有していた。
また、特許文献2に記載の風管延伸装置201は、長尺可撓管210が収容されたカプセル220が大規模となるため、トンネルの坑口において、このカプセル220を配置するスペースを確保できない場合があり、当該風管延伸装置201を使用できる施工現場が限られてしまうという問題点を有していた。特に、大都市部におけるシールドトンネルでは、坑口部の作業スペースが限られており、カプセル220を配置するためのスペースを確保できないことが多い。また、長尺可撓管210を収容するために特別に製造されたカプセル220が高価であるという問題点も有していた。
このような可撓管の連結部における漏洩の問題は、トンネル施工時の換気に使用される風管に限らず、あらゆる筒状部材同士の連結時において生じている。
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、簡易な構造により筒状部材同士の連結部における漏洩を低減することを可能とし、長期的な使用が可能で、かつ、安価な連結構造を提案することを課題とする。
前記の課題を解決するために、本発明は、二つの独立した筒状部材の端部に跨って形成された環状のスライドファスナーと、前記環状のスライドファスナーの終端と始端との間に形成された欠損部を遮蔽する遮蔽部材と、を備える連結構造であって、前記遮蔽部材が、前記筒状部材の内側に配置される内蓋と、前記筒状部材の外側であって、前記内蓋と対向する位置に配置される外蓋と、前記内蓋と前記外蓋とを一体に固定する固定部材とから構成されており、前記内蓋が、前記欠損部の周囲を覆った状態で前記筒状部材の内面に密着することを特徴としている。
かかる連結構造によれば、スライドファスナーを利用した筒状部材同士の連結部において、漏洩の原因の一つであるスライドファスナーの終端と始端との間に形成された欠損部が遮蔽部材の内蓋によって覆われるため、この連結部における漏洩が大幅に低減される。また、この連結構造は、筒状部材同士をスライドファスナーにより連結するとともに、内蓋が、このスライドファスナーの欠損部を覆った状態で、筒状部材の内面に密着されるように、外蓋と一体に固定されるのみの簡易な構造なため、安価である。また、内蓋を、所定の強度を有し、変形することのない部材により構成すれば、長期間にわたって使用しても、遮蔽効果が低減することがなく、好適である。
また、前記連結構造において、前記内蓋が板状部材により構成されており、該板状部材の前記筒状部材側面に、所定の厚みを有し少なくとも前記欠損部の縁部と密着し、欠損部を補完するようなシール材が固着されていてもよい。さらに、このシール材は、前記欠損部を内部に包含するような環状であってもよい。
かかる連結構造によれば、内蓋に固定されたシール材が、筒状部材の内面の凹凸に追従するため、内蓋の密着度が増加するため、好適である。なお、シール材を構成する材料は限定されるものではなく、ゴム、シリコン等、適宜公知の材料から選定して、使用すればよい。
また、前記連結構造において、前記外蓋が、平面形状が前記内蓋と略同一の板状部材により構成されており、該板状部材の前記内蓋のシール材に対向する位置に、所定の厚みを有したシール材が固着されていてもよい。
かかる連結構造によれば、外蓋にシール材が固定されていることにより、外蓋が、筒状部材の外面に密着するので、筒状部材を挟んで外蓋と対向する位置に配置された内蓋の密着度をより高めることが可能となる。
また、前記連結構造において、前記内蓋の前記筒状部材側の面が、前記筒状部材の内面形状に沿う形状に成形されていてもよい。
かかる連結構造によれば、筒状部材が円筒管である場合等において、内蓋の筒状部材の内面への密着度がより効果的となるため、好適である。
また、前記連結構造において、前記固定部材が、頭部が前記内蓋に係止されて、前記内蓋と前記外蓋と前記欠損部とを挿通した状態で配置されたボルトと、前記外蓋の前記筒状部材と反対側の面側において前記ボルトに螺号する締具と、から構成されていてもよい。
かかる連結構造によれば、スライドファスナーにより筒状部材同士を連結した後、スライドファスナーの欠損部において、ボルトと締具を介して外蓋と内蓋とを締着するのみで連結部からの漏洩が低減された連結構造が構成されるため、作業が簡便である。また、遮蔽部材およびスライドファスナーの着脱が容易なため、トンネルの風管等の仮設備に採用すれば、その設置、取り外しに要する手間を大幅に削減することが可能となり、工期を短縮することが可能となる。
また、前記スライドファスナーが気密性ファスナーであれば、スライドファスナーからの漏洩が防止されて、より機密性に優れた連結構造が形成されるため、好適である。
本発明の連結構造によれば、簡易な構造により筒状部材同士の連結部における漏洩を低減することが可能となり、さらに、長期的な使用が可能で、かつ、安価である。
本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
ここで、図1は、本実施形態に係る連結構造を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は平面図である。また、図2は、遮蔽部材の詳細を示す断面図であって、(a)は図1(b)におけるA−A断面、(b)は図1(b)におけるB−B断面である。さらに、図3は遮蔽部材の分解斜視図である。
本実施形態では、トンネル工事において使用される換気用の風管について、本発明の連結構造を使用する場合について説明する。
本実施形態に係る連結構造1は、図1(a)および(b)に示すように、円筒状の可撓管(筒状部材)2,2同士の端部を突き合わせた状態で、連結する構造であって、両可撓管2,2の端部に跨って形成された環状のスライドファスナー20と、この環状のスライドファスナー20の終端と始端との間に形成された欠損部21(図2(a)参照)を遮蔽する遮蔽部材10とを備えて構成されている。
遮蔽部材10は、図2(a)および(b)に示すように可撓管2の内側に配置される内蓋11と、可撓管2の外側であって、内蓋11と対向する位置に配置される外蓋12と、内蓋11と外蓋12とを一体に固定する固定部材13とから構成されている。
そして、内蓋11は、環状のスライドファスナー20の終端23と始端22との間に形成された欠損部21の周囲を覆った状態で可撓管2,2の内面に密着されている。
図2および図3に示すように、内蓋11は、平面視が円形に形成された塩ビ板により構成されており、この内蓋11の可撓管2側の表面の周縁11aには、所定の厚みを有した環状のシール材14が固定されている。
また、内蓋11には、段差加工が施されており、円形の凹部11bが形成されていて、常に可撓管2との間に空間が形成されるように構成されている。さらに、内蓋11の中心にはボルト13aを挿通するためのボルト孔11cが貫通されている。
なお、内蓋11の形状や構成は前記のものに限定されるものではなく、例えば、平面視が矩形状に形成されていたり、凹部11bを有していなくてもよい。また、ボルト孔11cは、固定部材13の形式に応じて形成されるものであって、必ずしも形成されるものではない。また、内蓋11を構成する材料は、所定の強度を有した板状の部材であれば、塩ビ板に限定されるものではない。
外蓋12は、図2および図3に示すように、平面形状が内蓋11と略同一に形成された円形の塩ビ板により構成されており、この外蓋12の周縁12aであって、内蓋11に固定されたシール材14に対向する位置には、所定の厚みを有したシール材14が一体に固定されている。
また、外蓋12には、段差加工が施されており、円形の凹部12bが形成されていて、常に可撓管2との間に空間が形成されるように構成されている。さらに、外蓋12の中心にはボルト13aを挿通するためのボルト孔12cが貫通されている。
なお、外蓋12の形状や構成は前記のものに限定されるものではなく、例えば、平面視が矩形状に形成されていたり、凹部12bを有していなくてもよい。また、ボルト孔12cは、固定部材13の形式に応じて形成されるものであって、必ずしも形成されるものではない。また、外蓋12を構成する材料は、所定の強度を有した板状の部材であれば、塩ビ板に限定されるものではない。
さらに、外蓋12には、図3に示すように、スライドファスナー20の終端23に対応する箇所に、切り欠き12dが形成されており、スライダー24の収容が可能に構成されている。ここで、外蓋12の形状が大きく、外蓋12の凹部12bと可撓管2との間の空間が、スライダー24を収容することが可能な程度に大きく構成されている場合には、切り欠き12dが形成されていなくてもよい。なお、切り欠き12dの形状は、外蓋12の可撓管2の外面との当接面に対して微小であるため、内蓋11の可撓管2への密着に影響をきたすものではない。
内蓋11に固定されたシール材14は、所定の弾力を有したゴム製のパッキンであって、図3に示すように、内蓋11(外蓋12)の周縁11a(12a)の形状に応じて円環状に形成されている。一方、外蓋12に固定されたシール材14は、切り欠き12dを有した外蓋12の周縁12aの形状に応じて、平面視が略C字状に形成されている。
シール材14は、図2(a)に示すように、スライドファスナー20の終端23(スライダー24)と始端22を含めた欠損部21の周囲を遮蔽することが可能な形状に形成されている。
なお、シール材14は、所定の厚みを有しており、可撓管2の曲率や凹凸またはスライドファスナー20の凹凸に追従して、隅間無く密着されるように構成されている。ここで、シール材14の形状は、欠損部21の周囲に対して隙間を形成することなく密着することが可能であれば、円環状に限定されないことはいうまでもない。また、シール材14を構成する材料も限定されないことはいうまでもなく、空気や水等の流体が浸透することのない材質であれば、適宜公知のパッキン材のなかから選定して使用すればよい。また、シール材14は、必ずしも内蓋11または外蓋12に固定されている必要はなく、遮蔽部材10の設置の際に、内蓋11または外蓋12と可撓管2との間に介在させることにより配置してもよい。
固定部材13は、図2および図3に示すように、内蓋11の外面(図2において下面)に頭部13bが係止された状態で、内蓋11のボルト孔11cと外蓋12のボルト孔12cとスライドファスナー20の欠損部21とを挿通した状態で配置されたボルト13aと、外蓋12の外面(図2において上面)においてボルト13aに螺合された締具13cと、から構成されている。なお、ボルト13aの頭部13bと内蓋11との係止部は、ゴム板やシールテープ等のシール剤により、ボルト13aとボルト孔11cとの隙間からの漏風が防止されている。また、ボルト13aと内蓋11に座金上のゴム板あるいは流体の密封効果を高める座金などを挟み込むことにより漏風を防止しても良い。あるいは単に、内蓋に雌ねじを取り付けておき、ボルト13aと螺合することにより密封効果を高めても良い。
遮蔽部材10は、固定部材13を介して内蓋11と外蓋12とを締め付けることにより、内蓋11の凹部11bと外蓋12の凹部12bがそれぞれ可撓管2の方向にたわむため、その反力により、周縁11aと周縁12aが可撓管2方向に押付けられて、シール材14,14が可撓管2の内外面に密着する。シール材14は所定の厚みを有し、かつ、弾力性を有したゴム材により構成されているため、可撓管2の曲率や可撓管2およびスライドファスナー20の凹凸に追従して、欠損部21と可撓管2の内空とを遮蔽する。これにより、可撓管2の内空を通過する空気が欠損部21から漏洩することが防止される。
なお、締具13cの形式は限定されるものではなく、例えばナットを使用するなど、適宜公知のものから選定し使用すればよい。また、固定部材13の形式は、ボルト13aと締具13cに限定されるものではないことはいうまでもなく、例えば、下蓋11と欠損部21と外蓋12とを挿通するように配置されたネジ棒を、下蓋11と上蓋12の外面においてそれぞれナット等の締具より締め付ける構成であってもよい。
本実施形態では、スライドファスナー20として、気密性ファスナーを使用するものとし、スライドファスナー20からの漏風を防止(低減)している。なお、スライドファスナー20は、気密性ファスナーに限定されるものではなく、適宜公知のスライドファスナーが使用可能である。
本実施形態に係る連結構造による可撓管2,2の連結は、以下の手順により行う。
連結する2本の可撓管2,2の端部を互いに突き合わせた状態で、両端部に跨って形成されたスライドファスナー20を、スライダー24を摺動させることにより嵌合させる。この時、ボルト13aの先端(下端)に固定されたナット13bを下蓋11の外面(図2における下面)に係止した状態で、下蓋11が欠損部21を覆うように下蓋11を配置されている。そして、スライドファスナー20のスライダー24が、終端23に到達したら、外蓋12をボルト13aに挿通させて可撓管2を挟んで下蓋11と対向する位置に配置した後、外蓋12の外面(上面)から締具13cを締め付ける。なお、上蓋12は、スライドファスナー20を嵌合させる段階で、ボルト13aに挿通させておいてもよい。
本実施形態に係る連結構造1によれば、スライドファスナー20と、スライドファスナー20の欠損部に21に遮蔽部材10を配置するのみの簡易な構造なため、可撓管2同士の連結および取り外しを容易に行うことができ、作業性に優れている。また、製造費用も安価なため、経済的である。
また、遮蔽部材10は、比較的小さな部材であるため、持ち運びが容易であるとともに、保管にも場所をとらず、スペースの限られた大都市におけるトンネル施工においても、好適に本実施形態に係る連結構造1を採用することが可能である。
下蓋11のシール材14は、欠損部21の周囲を覆うように可撓管2の内面に密着されているため、可撓管2の内空の挿通する空気(流体物)が欠損部から流出することを確実の防止している。
また、内蓋11は、板状の部材であって、スライドファスナー20の欠損部21の周囲のみであって、可撓管2の内面に密着するように配置されているため、空気(流体物)に流れへの影響が小さく、連結部における流体の圧力損失が小さいため、好適である。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明したが、本発明は前記の実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、トンネル施工時の換気用の風管に本発明の連結構造を採用する場合について説明したが、本発明の連結構造は、風管の連結に限定されるものではなく、あらゆる流体物を輸送する管体の連結に適用可能であることはいうまでもない。また、例えば、密閉が必要な医療用のバッグやクーラーバッグ等の蓋の開閉に本発明の連結構造を採用してもよい。
また、前記実施形態では、外蓋として、内蓋と略同形状の板材を使用するものとしたが、内蓋を可撓管の内面に密着した状態で固定することが可能であれば外蓋の形状は限定されるものではなく、例えば、十字状に形成されていてもよい。
また、内蓋および外蓋は、可撓管の曲率に応じて曲率を有した板材により構成してもよい。これにより、シール材の厚みを薄くしても、可撓管の内面に内蓋が密着し、安価である。なお、この場合には、遮蔽部材の設置の際に、位置合わせが必要となる。
また、内蓋の可撓管の内面への密着が可能であれば、シール材は必ずしも配置されていなくてもよい。
また、前記実施形態では、ボルト式の固定部材を使用するものとしたが、固定部材の形式は限定されるものではなく、適宜公知の手段から選定して採用すればよい。例えば、内蓋と外蓋とを磁石を介して可撓管を挟んだ状態で固定してもよいし、あるいは紐状のゴムにより内蓋11と外蓋12を締め付けて固定してもよい。
以下、本発明に係る連結構造による、連結部の遮蔽性の向上について、実証実験を行った結果について記載する。
本実証実験では、前記実施形態において説明した連結構造1により連結された風管の連結部の漏風量と、通常のスライドファスナーのみにより連結された風管の連結部の漏風量と、を測定し比較を行った。
ここで、本実証実験では、可撓管(風管)として内径が300mmのものを使用し、風管の内圧が20kPaとなるように送風を行った。
表1に両連結構造による漏風率を示す。
Figure 2007315080
表1に示すように、本実施形態に係る連結構造によれば、漏風率を従来に比べて約1/50に低減することが可能となり、連結部からの漏風を大幅に低減することが可能であることが実証された。
このため、本発明の連結構造を風管の連結に使用すれば、漏風が大幅に改善されているため、長距離の配管が可能となるとともに、従来に比べて換気設備の省力化が可能となる。
本実施形態に係る連結構造を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 遮蔽部材の詳細を示す断面図であって、(a)は図1(b)におけるA−A断面、(b)は図1(b)におけるB−B断面である。 遮蔽部材の分解斜視図である。 従来の可撓管の連結構造を示す断面図である。 従来の可撓管の伸長構造を示す図であって、(a)は収縮時、(b)は伸長時を示している。
符号の説明
1 連結構造
2 可撓管(筒状部材)
10 遮蔽部材
11 内蓋
12 外蓋
13 固定部材
13a ボルト
13c 締具
14 シール材
20 スライドファスナー
21 欠損部
22 始端
23 終端

Claims (7)

  1. 二つの独立した筒状部材の端部に跨って形成された環状のスライドファスナーと、
    前記環状のスライドファスナーの終端と始端との間に形成された欠損部を遮蔽する遮蔽部材と、を備える連結構造であって、
    前記遮蔽部材が、前記筒状部材の内側に配置される内蓋と、前記筒状部材の外側であって、前記内蓋と対向する位置に配置される外蓋と、前記内蓋と前記外蓋とを一体に固定する固定部材とから構成されており、
    前記内蓋が、前記欠損部の周囲を覆った状態で前記筒状部材の内面に密着することを特徴とする、連結構造。
  2. 前記内蓋が板状部材により構成されており、該板状部材の前記筒状部材側面に、所定の厚みを有し少なくとも前記欠損部の縁部と密着し、欠損部を補完するようなシール材が固着されていることを特徴とする請求項1に記載の連結構造。
  3. 前記シール材が前記欠損部を内部に包含するような環状であることを特徴とする、請求項2に記載の連結構造。
  4. 前記外蓋が、平面形状が前記内蓋と略同一の板状部材により構成されており、該板状部材の前記内蓋のシール材に対向する位置に、所定の厚みを有したシール材が固着されていることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の連結構造。
  5. 前記内蓋の前記筒状部材側の面が、前記筒状部材の内面形状に沿う形状に成形されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の連結構造。
  6. 前記固定部材が、頭部が前記内蓋に係止されて、前記内蓋と前記外蓋と前記欠損部とを挿通した状態で配置されたボルトと、前記外蓋の前記筒状部材と反対側の面側において前記ボルトに螺号する締具と、から構成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の連結構造。
  7. 前記スライドファスナーが気密性ファスナーであることを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の連結構造。
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