JP5808382B2 - 風管の接続構造 - Google Patents

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本発明は、トンネルや下水等の土木工事現場において坑内換気に用いられる風管の接続構造に関するもので、特に、漏風に対する対策がなされておりながら、風管の連結が容易であるため、長大トンネルにおいてその威力を発揮する風管の接続構造の改良に関する。
従来のこの種の風管の接続構造としては、例えば、接続すべき風管の端部同士を、ファスナにて直接接続するものやカップリングと呼ばれる鋼製のリングを用いて挟持させて接続するようにしたものなどが提案されているが、これらは、いずれも接続部からの漏風の防止を目的として採用されるものであり、接続作業の容易性、利便性の面も考慮されている。
一例として、特許文献1では、各単位管の連結作業が容易になり、連結部からの漏風が殆ど阻止されるように密封され、かつ通風中に連結が外れることのない連結部となることを目的として、連結すべき両単位管の口縁がスライドファスナを介して連結してあり、一方の単位管の外周面より前記スライドファスナ及び他方の単位管の外局面を包被する被覆管が突設してあり、該被覆管の末端に、該被覆管の末端部と対向する単位管の直径よりも小さな直径を備える絞り部が設けてあることを特徴とする可撓性通風管の連結装置が開示されている。
一方、特許文献2では、コストアップを有効に回避しながら、長大トンネルにおいて風管内部の圧力損失防止の完全化を図ることを目的として、風管の端部同士をファスナにて接続する風管の接続構造において、前記ファスナによる接続部を円筒状の外スカートにて外側から被覆すると共に、当該外スカートを風上側風管及び風下側風管の夫々の外面に対し全周にわたって密着してなる風管の接続構造が提案されている。
また、これらの風管の仕様を決定するための基準書として、非特許文献1が発行されており、この非特許文献1では、換気の基本的な考え方、最近の換気設備や所要換気量の算出方法、換気技術設計及び測定事例等の内容を盛り込んで詳しい指針が記載されている。
実開昭57−48382号公報 特開平11−325568号公報
編集・発行 建設業労働災害防止協会 "新版 ずい道等建設工事における換気技術指針(設計及び粉じん等の測定)"P162−P166 平成24年3月
ところで、風管に設けられるファスナで漏風を防止することは容易ではなかった。このため、風管を複数ファスナで連結した場合、風圧が末端まで伝達しないという課題が生じていた。そこで、ファスナをやめ、風管同士を溶着すれば、漏風するという課題は防げた。しかし、ファスナを用いた場合は、風管どうしの連結と切り離しを容易に行えないという課題が発生することとなった。また、風管を破損するとその部分だけ交換することは事実上困難であった。
特許文献1では、第一にファスナがカバーを設けることなく使用されているため、ファスナ部からの漏風に対する対策が十分ではない可能性がある。また、絞り部を設けることで、漏風を防ぐ方向に作用するが、連結のために溶着はしていないため、完全な気密化を図ることは容易ではなかった。
特許文献2では、外スカート3の風下側端部が熱溶着接合されて、風管1の接続作業が終了するものであり、漏風を防ぐことはできるものの、再度分離する為には物理的に溶着部を引きはがす必要があり、容易に分離することはできなかった。
そこで、本発明の目的は、第一に風管同士の連結と脱着とを自在にできるとともに漏風を防止することのできる風管の接続機構を提案することにある。
本発明の第二の目的は、脱着自在な範囲でより漏風を防止できる構成を多層にする風管の接続機構を提案することにある。
さらに、本発明の目的は、第三に風管同士の連結と脱着とを自在にできるとともに漏風を防止することのできる風管の接続機構を有する風管を提案することにある。
本発明の課題を解決する為に、本発明に係る風管の接続構造は、第一風管と第二風管からなる風管の端部同士を、第一風管端部に設けられる第一ファスナテープと第二風管端部に設けられる第二ファスナテープとからなるファスナで接続する風管の接続構造において、円筒状であって前記第一風管と溶着される溶着部を備えてこの溶着部から第一風管の端部までの長さより長い幅を有するスカート部と、前記スカート部の他端には、風管側である内周に全内周に渡って溶着され所定の幅の第一シールと、第二風管において風管の外側一周に渡って第二ファスナテープから所定の距離を置いた位置に溶着される第二シールと、第二風管において第二シールと第二ファスナテープの間であって第二シールと同様に風管の外側全外周に渡って一部が溶着される合成ゴム発泡体とを備え、前記第一シールと前記第二シールとの間に前記合成ゴム発泡体の残りの部分を挟みこむことで風管の漏風を防ぐ。
また、第一ファスナテープと第二ファスナテープからなるファスナより内側にさらに第二合成ゴム発泡体が積層されてもよく、第二合成ゴム発泡体より内側に第三ファスナテープと第四ファスナテープとからなるファスナを設けてもよい。
本発明の課題を解決する為に、本発明に係る風管の接続構造を有する風管は、第一風管と第二風管からなる風管の端部同士を、第一風管端部に設けられる第一ファスナテープと第二風管端部に設けられる第二ファスナテープとからなるファスナで接続する風管の接続構造を備える風管において、円筒状であって溶着部から第一風管の端部までの長さより長い幅を有し、溶着部の他端には、風管側である内周に全内周に渡って溶着され所定の幅の第一シールと、第二風管において風管の外側一周に渡って第二ファスナテープから所定の距離を置いた位置に溶着される第二シールと、第二風管において第二シールと第二ファスナテープの間であって第二シールと同様に風管の外側全外周に渡って一部が溶着される合成ゴム発泡体とを備え、前記第一シールと前記第二シールとの間に前記合成ゴム発泡体を残りの部分を挟みこむことで風管の漏風を防ぐ風管の接続構造を備える。
また、第一ファスナテープと第二ファスナテープからなるファスナより内側にさらに第二合成ゴム発泡体が積層されてもよく、第二合成ゴム発泡体より内側に第三ファスナテープと第四ファスナテープとからなるファスナを設ける風管の接続構造を備える。
本発明に係る風管の接続機構を適用することで、風管同士の連結と脱着とを自在にできるとともに漏風を防止することができる。
本発明に係る風管の接続機構を適用することで、脱着自在な範囲でより漏風を防止できる構成を多層にする風管の接続機構を提供する。
本発明に係る風管の接続機構を適用する風管を用いることで、風管同士の連結と脱着とを自在にできるとともに漏風を防止することのできる風管の接続機構を有する風管を提案することができる。
本発明の第1の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第1の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第1の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第1の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第1の実施形態の風管の接続機構の側面図である。 本発明の第2の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第2の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第2の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第2の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第2の実施形態の風管の接続機構の側面図である。 本発明の第3の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第3の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第3の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第3の実施形態の風管の接続機構の着脱時の断面図である。 本発明の第3の実施形態の風管の接続機構の側面図である。 本発明の第1の実施形態における漏れ量測定の構成図である。 本発明の第1の実施形態における漏れ量グラフである。
次に、本発明に係る風管の接続機構の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1〜5は、本発明に係る風管の接続機構の第1の実施形態の概略を示す図を示したものである。
図1から図4は、図5に示す風管の接続機構の脱着のフローを示す横断面図の一部である。
図1において矢印で示す符号2は、長大トンネルにおいて坑口から切羽まで延設されて図示されない送風機と共に坑内空気を吸引して換気する風管を示す。風管2は、その一端に第一ファスナテープ6aが設けられる第一風管2aと、その一端に第二ファスナテープ6bが設けられる第二風管2bを含む。
第一風管2aは、その端部から所定の間隔をおいてその外周を覆うようにスカート4が溶着される。溶着個所は図5の符号14で示される。
スカート4は、円筒状であって溶着部から第一風管2aの端部までの長さより長い幅を有し、溶着部の他端には、風管側である内周側に所定の幅の第一シール12がスカート4の端部全内周に渡って溶着される。ここで、シールはゴム又は適度な硬度を有するパッキン材等の発泡体から構成される。例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロブレンゴム、ネオプレンゴム、エチレンプロピレンジエン重合体、アクリルゴム、フッ素ゴム、フロロシリコーンゴム、ポリウレタン、ポリオレフィンゴム、天然ゴム等から構成される。
一方、第二風管2bは、風管の外側一周に渡って第二シール8が第二ファスナテープ6bから所定の距離を置いた位置に溶着される。さらに、第二風管2bは、第二シール8と第二ファスナテープ6bの間であって、第二シール8と同様に風管の外側全外周に渡って合成ゴム発泡体10の風管長手方向の一部が溶着される。ここで、第二シール8と第二ファスナテープ6bと第二ファスナテープ6bとの間に隙間が開かぬように配置することが重要である。
合成ゴム発泡体10は、風管2の長軸方向に第二シール8を全て被覆する程度の幅となるように形成される。合成ゴム発泡体10は、第二シール8を全周に渡って被覆するよう配置される。また、第二シール8よりも第二ファスナテープ6b側のみが第二風管2bに溶着される。さらに、第二シール8とは積層されるものの固着されない。ゴム発泡体の特徴として、押圧されて圧縮された際に機密性が増し、水や空気を通過させない発泡体であることが好ましく、そのような特徴があるものであって、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロブレンゴム、ネオプレンゴム、エチレンプロピレンジエン重合体、アクリルゴム、フッ素ゴム、フロロシリコーンゴム、ポリウレタン、ポリオレフィンゴム、天然ゴム等から構成される。
なお、第一風管2aの図示されない他端には、第二ファスナテープ6b、第二シール8と合成ゴム発泡体10が設けられ、第二風管2bの図示されない他端第一ファスナテープ6aとスカート4が設けられるため、風管2は連続して連結できるように構成される。
図2において、第一風管2aと第二風管2bとは第一ファスナテープ6aと第二ファスナテープ6bが図示されないスライダ6cとによって噛合されて連結される。この状態では、第一ファスナテープ6aと第二ファスナテープ6bとが噛合されているがその隙間から漏風することを防ぐことはできない。
図3において、スカート4は、その長さを伸ばしきると第一シール12の端部が合成ゴム発泡体10の端部と重なる長さに構成されるため、第一シール12の端部と、合成ゴム発泡体10の端部と、第二シール8の端部とがいずれも一致する。場合に応じて合成ゴム発泡体10の長さが他の端部より長めであってもよい。
図4において、必要な風管2を全て連結して送風機から送風することで風管2が伸びきる。このとき、第一ファスナテープ6aと第二ファスナテープ6bからの漏風は、スカート4の一方が溶着され、他方が第一シール12と第二シール8と合成ゴム発泡体10が積層されることで防ぐことができる。上下のシール8,12にはさまれた合成ゴム発泡体10が、圧力で圧縮され、また、風管の生地の伸びにも対応し空気の漏風を防ぐ。しかも、送風を停止すれば、上下のシール8,12にはさまれた合成ゴム発泡体10は積層されるだけなので、風管2を損ねることなく風管2aと風管2bに分離することができる。
図4における状態の風管2の全体図を図5に示す。スカート4が第一風管2aに溶着部14で溶着されている。上下の第一シール、第二シールにはさまれた合成ゴム発泡体が、圧力で圧縮され、また、風管の生地の伸びにも対応し空気の漏風を防ぐ。シール同士の間に更に合成ゴム発泡体を挟む、2種類のシールを使った構造から構成される。
ここで、第一の実施形態では、第一風管2aは、その端部から所定の間隔をおいてその外周を覆うようにスカート4が溶着されていたが、第一の風管2aを外周と一体に構成し、第一風管2aの端部にシール12を設け、第一風管2aの内周にスカート4を全周に渡って溶着させて、スカート4の端部に第一ファスナテープ6aを設ける構成とすることもできる。この場合、溶着部を内部に設けることから風管の一体性を高めることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態については、第1の実施形態と異なる点について図6〜図10を用いて説明する。
第2の実施形態については、図6に示すように第1の実施形態と異なる点は、第二風管2bの内側に第二スカート18が設けられる点である。
第二スカート18は、円筒状でその一端が第二風管2bの内側に第二風管2bの末端から所定の位置に全内周に渡って溶着されるとともに、他端に第二合成ゴム発泡体20が設けられる。第二合成ゴム発泡体20の幅は第一ファスナテープ6aと第二ファスナテープ6bの両者の幅を合わせた長さより十分に長い幅とすることが好ましい。そのように構成することで図9に示すように第一ファスナテープ6aと第二ファスナテープ6bとを内側から被覆することができ、漏風を防ぐ効果を有することとなる。
図9における状態の風管2の全体図を図10に示す。第二スカート18が第二風管2bに溶着部22で溶着されている。
(第3の実施形態)
第3の実施形態については、第2の実施形態と異なる点について図11〜図15を用いて説明する。
第3の実施形態については、図11に示すように第2の実施形態と異なる点は、第一風管2aの内側に第三スカート26aが設けられ、第二スカート18の内側に第四スカート26bが設けられている点である。
第三スカート26aは円筒状でその一端は、第一風管2aの内側に全内周に渡って溶着され、他端には第三ファスナテープ24aが設けられる。一方、第四スカート26bも円筒状でその一端は、第二スカート18の内側に全内周に渡って溶着され、他端には第四ファスナテープ24bが設けられる。
図12に示すように第一風管2aと第二風管2bを連結する際は、まず、第三ファスナテープ24aと第四ファスナテープ24bが図示されないスライダ24cとによって噛合されて連結される。さらに、第三ファスナテープ24aと第四ファスナテープ24bの上に第二合成ゴム発泡体20が配置される。続いて、第一風管2aと第二風管2bとは第一ファスナテープ6aと第二ファスナテープ6bが図示されないスライダ6cとによって噛合されて連結される。
図13では、スカート4は、その長さを伸ばしきると第一シール12の端部が合成ゴム発泡体10の端部と重なる長さに構成されるため、第一シール12の端部と、合成ゴム発泡体10の端部と、第二シール8の端部とがいずれも一致する。場合に応じて合成ゴム発泡体10の長さが他の端部より長めであってもよい。
図14では、必要な風管2を全て連結して送風機から送風することで風管2が伸びきる。このとき、第三ファスナテープ24aと第四ファスナテープ24bからの漏風は、第二合成ゴム発泡体20で封止される。また、第一ファスナテープ6aと第二ファスナテープ6bからの漏風は、スカート4の一方が溶着され、他方が第一シール12と第二シール8と合成ゴム発泡体10が積層されることで防ぐことができる。
図15は、図10同様に風管2の全体図を示す。第二スカート18が第二風管2bに溶着部22で溶着されている。
(実施例)
続いて、本発明に係る風管の接続機構の実施例について、漏れ量を測定した。測定実験の構成図を図16に示し、その結果を図17から19に示す。
(実施例1)
実施例1で測定に用いたのは、実施の形態3で示された、第一風管2aと第二風管2bを備える風管2であって、スカート4と、第一ファスナテープ6aと第二ファスナテープ6bを備え、第二シール8と合成ゴム発泡体10と第一シール12とが積層され、第二スカート18の先端に第二合成ゴム発泡体20を有し、さらに素の内側に第三ファスナテープ24aと第四ファスナテープ24bとを有し、第三スカート26aと第四スカート26bを備える風管の接続機構である。
この風管の接続機構を備えるとともに、反対側をメクラにした風管2個を作成した。この風管の接続機構を連結し、一方のメクラに配管32を介して空気を注入可能なコンプレッサ30を連結した。他方のメクラに配管34を介して圧力センサ36を連結した。連結後に風管2にコンプレッサ30が空気を送り込み、反対側の圧力センサ36で、内圧の低下を測定し、その減圧から漏れ量を計算で求めた。漏量Q(m/min)は、以下のパラメータを用いて算出することができる。パラメータとしては、等価内容積Ve(m)、風管長L(m)、差圧ΔP(Pa)、検出時間T(s)があげられる。等価内容積Veは、さらに詳細にはVe=1/4×D2π×Lで表される。Qの算出式は数1で示される。漏量Qの算出式を以下の式で示される。
ここで、実施例としてダクト径が1500mmの風管Φ1500と、ダクト径が800mmの風管Φ800とスパイラル鋼管とについて計測した。測定結果の内圧対漏れ量について、ダクト径と等価内容量と差圧と検出時間とから漏れ量を算出して表1に示す。
また、比較例としてスパイラル鋼管の漏れ量を含めて図17に示す。ここで、本発明に係る風管の接続機構は、漏れ量が0.01000(m/min)近傍以下であるのに対して、スパイラル鋼管は、内圧が上昇するのに連れて漏れ量は増大する。
一方、非特許文献1によれば、「ファスナ式樹脂加工風管の漏風量実測値は、スパイラル鋼管の15倍」との記述がある。今回の測定で2.2kPaで、スパイラル鋼管の漏れ量が0.04m/minに対し、Φ1500で0.00908m/minとスパイラル鋼管の22.7%であり、また、スパイラル鋼管のデータが円周1m当りのため、Φ1500になれば、更に5倍漏風量が増えることになり、鋼管の漏風量に対し、4.5%の漏風量になる。すなわち、漏風量は通常のファスナ式風管と比較してスパイラル鋼管が5倍少なく。さらに、本発明の風管の接続機構は、スパイラル鋼管よりさらに漏風量が少ないものである。
(実施例2)
実施例2も、実施の形態3で示された構成の一部を変更した。サイズはΦ1500とΦ800について測定した。一番外側のスカートの端部の構成について、Φ1500は、上下をシールとし、間に合成ゴム発泡体を挟む構成とした。
一方、Φ800については、第一に構成を上下のシールのみとしたもの、上下のシールの間にシールを挟込んだものと、下側にのみシールを設け、上側に合成ゴム発泡体を設けたもの、シールを上下に設け、間に合成ゴム発泡体を設けたものである。本データを確認する範囲で、シール上下の間に合成ゴム発泡体を設けたものの漏れ量が少ないことが分かる。
2 風管
2a 第一風管
2b 第二風管
4 スカート
6a 第一ファスナテープ
6b 第二ファスナテープ
6c スライダ
8 第二シール
10 合成ゴム発泡体
12 第一シール
14 溶着部
18 第二スカート
20 第二合成ゴム発泡体
22 溶着部
24a 第三ファスナテープ
24b 第四ファスナテープ
24c スライダ
26a 第三スカート
26b 第四スカート

Claims (6)

  1. 第一風管と第二風管からなる風管の端部同士を、第一風管端部に設けられる第一ファスナテープと第二風管端部に設けられる第二ファスナテープとからなるファスナで接続する風管の接続構造において、円筒状であって前記第一風管と溶着される溶着部を備えてこの溶着部から第一風管の端部までの長さより長い幅を有するスカート部と、
    前記スカート部の他端には、風管側である内周に全内周に渡って溶着され所定の幅の第一シールと、
    第二風管において風管の外側一周に渡って第二ファスナテープから所定の距離を置いた位置に溶着される第二シールと、
    第二風管において第二シールと第二ファスナテープの間であって第二シールと同様に風管の外側全外周に渡って一部が溶着される合成ゴム発泡体とを備え、
    前記第一シールと前記第二シールとの間に前記合成ゴム発泡体の残りの部分を挟みこむことで風管の漏風を防ぐ風管の接続構造。
  2. 第一ファスナテープと第二ファスナテープからなるファスナより内側にさらに第二合成ゴム発泡体が積層されることを特徴とする請求項1記載の風管の接続構造。
  3. 第二合成ゴム発泡体より内側に第三ファスナテープと第四ファスナテープとからなるファスナを設ける請求項2記載の風管の接続構造。
  4. 第一風管と第二風管からなる風管の端部同士を、第一風管端部に設けられる第一ファスナテープと第二風管端部に設けられる第二ファスナテープとからなるファスナで接続する風管の接続構造を備える風管において、円筒状であって前記第一風管と溶着される溶着部を備えてこの溶着部から第一風管の端部までの長さより長い幅を有するスカート部と、
    前記スカート部の他端には、風管側である内周に全内周に渡って溶着され所定の幅の第一シールと、
    第二風管において風管の外側一周に渡って第二ファスナテープから所定の距離を置いた位置に溶着される第二シールと、
    第二風管において第二シールと第二ファスナテープの間であって第二シールと同様に風管の外側全外周に渡って一部が溶着される合成ゴム発泡体とを備え、
    前記第一シールと前記第二シールとの間に前記合成ゴム発泡体の残りの部分を挟みこむことで風管の漏風を防ぐ風管の接続構造を備える風管。
  5. 第一ファスナテープと第二ファスナテープからなるファスナより内側にさらに第二合成ゴム発泡体が積層されることを特徴とする請求項4記載の風管の接続構造を備える風管。
  6. 第二合成ゴム発泡体より内側に第三ファスナテープと第四ファスナテープとからなるファスナを設ける請求項5記載の風管の接続構造を備える風管。
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