JP4917069B2 - 送風ダクト - Google Patents

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Description

本発明は、漏風量を削減することで経済損失を小さくし得る送風ダクトに関し、例えば地下構築物、トンネル構築物内における換気用として用いられる送風ダクトに適用可能なものである。
従来より、地下構築物、トンネル構築物内における切羽で発生する粉塵等の有害物質の除去を目的として、これらトンネル内等の換気がされている。具体的には、トンネル内等の換気のために、坑口から切羽に向けて坑道内に送風ダクトを配設すると共に、外部の空気を換気ファンによって送風ダクト内に強制導入することが行われている。
この送風ダクトには、気密性と可撓性を有する合成樹脂製シートを円筒状に成形したポリ塩化ビニール風管(PVCターポリン)によるビニール風管が、従来普及していた。そして、このビニール風管を使用する際には、ビニール風管間の接合部分を一般にファスナージョイントによって延長し、長尺の送風ダクトとしていた。
ここで、ビニール風管の接合部には、以下の2つの機能が求められている。
つまり、第1として、内圧による分離力が接合部に作用する為、インターロッキング的な機能を有した結合が接合部には必要であった。例えば直径が300mmで圧力が20kPaとされた場合、144kgfの力が加わることになるので、この力に対応できる結合が要求されていた。
第2として、高い内圧に伴う漏風を防止するための封止機能が必要であり、例えばファスナージョイントが漏風の防止のために採用されていた。
特開2004−116793号公報 特開2002−221000号公報
しかし、ファスナージョイントをビニール風管の接合部に取り付ける際には、操作性、確実性、コストなどの面で問題がある他、布製で通気性があると共にファスナージョイントの終点に隙間ができる為、漏風を完全には防止できなかった。そして、この際の漏風量は、例えばダクト内圧5kPa以下での100m当たり送風量の1〜2%にも及んでいた。
これに伴って、近年の長距離トンネルでは、大きな容量の換気ファンが必要となり、動力コストが増大するなどで経済損失が大きくなる欠点を有していた。
本発明は上記事実を考慮し、漏風量を低減することで経済損失を小さくし得る送風ダクトを提供することが目的である。
請求項1に係る送風ダクトは、筒状にそれぞれ形成された少なくとも一対の風管と、
一対の風管の内の一方の風管の端部外周側に袋とじ加工して一周にわたって風管の端部に設置された内接リングと、
内接リングの外周面側に一周にわたって接する形で配置されたパッキンと、
を有する送風ダクトであって、
内接リングが、硬質ナイロン、繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチックの何れかにより断面形状を円形として形成され、
内接リングのある側とされる一方の風管を内側に配置しつつ一対の風管の端部相互間を嵌め合わせた状態で、内径を変更可能な締結バンドにより一対の風管間を内接リング上においてパッキンを介して締結したことを特徴とする。
請求項1に係る送風ダクトの作用を以下に説明する。
本請求項によれば、筒状にそれぞれ形成された一対の風管の内の一方の風管の端部外周側に、一周にわたって接する形で内接リングが設置され、この内接リングの外周面側に一周にわたってパッキンが配置されている。また、これら一対の風管間を接合する際には、内接リングのある側の風管を内側に配置しつつ一対の風管の端部相互間を嵌め合わせ、内径を変更可能な締結バンドにより一対の風管間を内接リング上において締結するようにした。
従って、例えば剛性のある内接リングとその形状に合う形の締結バンドとを組み合わせることにより、内接リングの外周に帯状に貼り付けられたパッキンを介して、締結バンドで締結しつつ、他方の風管の内面と内接リングを密着することになる。この結果、本請求項の送風ダクトによれば、一対の風管相互間を締結バンドによって確実に結合できるだけでなく、結合の際の封止性能をパッキンにより高めて漏風量を低減することができるのに伴い、経済損失が小さくなった。
また、本請求項では、内接リングを一方の風管の外周側端部に袋とじ加工して内接リングをこの風管の端部に設置しているのに伴い、一方の風管の端部に、この風管とほぼ同径の内接リングを袋とじ加工したことで、内接リングが風管の端部により確実に取り付けられるようになった。
請求項に係る送風ダクトの作用を以下に説明する。
本請求項に係る送風ダクトは請求項1と同一の作用を奏する。但し、本請求項では、締結バンドの一部に開放部分が存在し、この開放部分を挟んだ締結バンドの各端部に一対のリンクの一端がそれぞれ回動可能に連結され、これら一対のリンク同士が相互に回動可能に連結されるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、この一対のリンク同士の連結部分を一対のリンクの一端同士が狭まるように回動することで、締結バンドの開放部分が狭まって、一対の風管相互間がより確実に結合されると共に、結合の際の封止性能が高まるようになる。
請求項に係る送風ダクトの作用を以下に説明する。
本請求項に係る送風ダクトは請求項1と同一の作用を奏する。但し、本請求項では、締結バンドの内接リングとの対向側が、テーパ状となる形状を有した凹部とされるという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、内接リングの外周面側が一般に凸状形状になっていることから、締結バンドの内接リングとの対向側をテーパ状となる形状の断面を有した凹部とすることにより、この締結バンドで締め付けるのに伴って、一対の風管相互間を確実に結合できるだけでなく、結合の際の封止性能が一層高まるようになる。
以上説明したように本発明の上記構成によれば、漏風量を低減することで経済損失を小さくし得る送風ダクトを提供できるという優れた効果を有する。
本発明の一実施の形態に係る送風ダクト10を図1から図7に示し、これら図に基づき本実施の形態を説明する。尚、この送風ダクト10は、例えば地下構築物、トンネル構築物内における換気のために用いられるものである。
図1に示すように、本実施の形態に係る送風ダクト10の主要部を相互に形状が同一の風管12,14,16等により形成されている。そして、円筒状に形成された風管12の一端側である後端側の外周側端部には、一周にわたって接しつつ風管12に袋とじ加工されることで、図2に示すようなリング状の内接リング22が設置されている。
図4に示すように、この内接リング22の断面形状は円形になっていることから、内接リング22の外周側が凸状形状になっている。また、この内接リング22の外周面側には、例えばゴム製でリング状に形成されたパッキン24が、この外周面の一周にわたって配置されている。
一方、円筒状に形成された風管14の前端側の外周側端部には、内接リング22とほぼ同径であって、内接リング22より断面が小径の円形に形成されたリング状の外接リング26が、風管14に袋とじ加工されることで、一周にわたって風管14に接しつつ設置されている。
尚、内接リング22及び外接リング26の材質としては、例えば硬質ナイロン、繊維強化プラスチックであるFRP(Fiber Reinforced Plastics)、ガラス繊維強化プラスチックであるGFRP(Glass Fiber Reinforced Plastics)などの剛性の高いリングを用いることが考えられる。
他方、内接リング22上における一対の風管12,14の外周側には、金属材料により形成された締結バンド30が配置されている。この締結バンド30の本体部32は、一部に開放部分S(図5及び図6に示す)を有したリング状に形成されており、図4に示すように、締結バンド30の本体部32の断面形状は、屈曲されて内接リング22との対向側が、テーパ状となる形状の横断面を有した凹部32Aとされている。
図3、図5及び図6に示すように、締結バンド30の本体部32における開放部分Sを挟んだ一端側の外周面には、第1ヒンヂ34が3本のリベット38により固定されており、この第1ヒンヂ34における開放部分S寄りの部分には、中程が円筒形のリベット40を介して、リンクであるレバー42の一端が回動可能に連結されている。
また、同じく本体部32の他端側の外周面には、第2ヒンヂ36が2本のリベット38により固定されており、この第2ヒンヂ36における開放部分S寄りの部分に、リベット40を介して、リンクである相互に同一形状の2本のフラットバー44の一端が、それぞれ回動可能に連結されている。さらに、これら2本のフラットバー44の他端側が、リベット40を介して、上記レバー42を挟む形でこのレバー42の中程の部分に相互に回動可能に連結されている。
以上より、本実施の形態に係る送風ダクト10においては、図5から図7に示すように、風管12を内側に配置しつつ風管12と風管14の端部相互間を嵌め合わせた状態とし、上記の締結バンド30により一対の風管12,14間を内接リング22上において締結することにより、テーパ状となる内側の形状の横断面を有した凹部32A内に、内接リング22の外周面側に配置されたパッキン24が密着して、図2から図4に示す状態になる。
つまり、まず図5から図7に示す状態にした後、レバー42の他端側を図5に示す矢印A方向に例えば手動等によって旋回動することで、フラットバー44との関係で、締結バンド30の本体部32の内径が小さくなって、一対の風管12,14間が締結されるようになる。
また、風管14の後端側は、風管12の後端側と同様に内接リング22が図示しないものの設置されて、風管12の後端側と同様の構造とされている。そして、風管14の前端側と同様の構造とされた風管16の前端側が、図1に示すごとく、上記と同様に風管14の後端側に締結バンド30によって締結されるようになる。
これに伴い、複数の風管が上記のように締結バンド30によって順次締結されることで、複数の風管が連続して長尺の送風ダクト10となり、この送風ダクト10が坑口から切羽に向けて坑道内に配設されることになる。さらに、この長尺の送風ダクト10の一端に図示しない換気ファンが配置されて、外部の空気を坑道内に送風ダクト10内に強制導入可能となる。
次に、上記のように構成された本実施の形態に係る送風ダクト10の作用を説明する。
本実施の形態によれば、円筒状にそれぞれ形成された一対の風管12,14の内の風管12の端部外周側に、袋とじ加工されて一周にわたって風管12に接する形で内接リング22が設置されており、この内接リング22の外周面側に一周にわたってパッキン24が配置されている。そして、風管14の端部外周側にも、袋とじ加工されて一周にわたって接する形で外接リング26が設置されている。
つまり、本実施の形態によれば、風管12の後端部にこの風管12とほぼ同径の内接リング22を袋とじ加工し、また、風管14の前端部に、この風管14とほぼ同径の外接リング26を袋とじ加工したことで、内接リング22及び外接リング26が風管12,14の端部に、より確実にそれぞれ取り付けられるようになった。
また、本実施の形態では、締結バンド30の主要部分を構成する本体部32の一部に開放部分Sが存在しており、この開放部分Sを挟んだ締結バンド30の各端部に、レバー42及びフラットバー44の一端がそれぞれ回動可能に連結されている。これに合わせて、これらレバー42及びフラットバー44同士が相互に回動可能に連結されている。この為、レバー42の他端側を図5の矢印A方向に手動等によって旋回動して、レバー42及びフラットバー44を旋回動することで、締結バンド30の本体部32の内径が変更されることになる。
このことから、風管12の後端部を延長する風管14の先端部にかぶせ、内接リング22と外接リング26とが平行になるように整えることで、内接リング22のある側の風管12を内側に配置しつつ一対の風管12,14の端部相互間を嵌め合わせて、この締結バンド30により、一対の風管12,14間を内接リング22上において締結することで、これら一対の風管12,14間が接合されるようになる。
つまり、本実施の形態によれば、上記レバー42及びフラットバー44の他端側の連結部分をレバー42及びフラットバー44の一端同士が狭まるように回動することで、締結バンド30の本体部32の開放部分Sが狭まって、内圧による分離力に抗するように一対の風管12,14相互間がより確実に結合されると共に、結合の際の封止性能が高まるようになる。
以上より、剛性のある内接リング22とその形状に合う形の締結バンド30とを組み合わせ、内接リング22の外周に帯状に貼り付けられたパッキン24をこれらの間に介在して配置することにより、この締結バンド30で締結しつつ、風管14の内面と風管12の内接リング22側とが密着することになる。この結果、本実施の形態の送風ダクト10によれば、一対の風管12,14相互間を締結バンド30によって確実に結合できるだけでなく、結合の際の封止性能をパッキン24により高めて漏風量を低減することができるのに伴い、経済損失が小さくなった。
他方、本実施の形態では、締結バンド30の内接リング22との対向側が、具体的にテーパ状となる形状の横断面を有した凹部32Aとされていて、内接リング22の外周面側が凸状形状になっていることから、この締結バンド30で締め付けるのに伴って、一対の風管12,14相互間を確実に結合できるだけでなく、結合の際の封止性能が一層高まるようにもなった。
次に、本実施の形態に係る送風ダクト10の漏風試験結果を以下に説明する。
図8に示すような、試験環境にて一対の風管12,14を任意の圧力まで加圧した後、シャンプーテスト及び漏風量の調査ための流量計56を用いた試験を行った。
つまり、それぞれ直径が300mmの一対の風管12,14相互間を本実施の形態の締結バンド30により結合した送風ダクト10の一端側に、減圧弁54及び流量計56を介してコンプレッサ52を接続し、このコンプレッサ52からエアを送風ダクト10内に送り込むようにし、更に送風ダクト10の他端側に圧力計58を接続しておくことにする。
このような試験環境において、コンプレッサ52のエアを減圧弁54にて20kPaに減圧し、送風ダクト内に20kPaのエアを流すのに伴い、シャンプーテストにより締結部分の漏気状況を目視する。他方、圧力計58が20kPaの圧力を保つように、流量計56でエアの流量を調整し、調整後において圧力計58が20kPaの圧力を保った状態で、流量計56の目盛りが指している値を漏風量とする。
上記の試験結果としては、以下のようなものであった。
つまり、圧力20kPaにての流量計56の計測値は、0.6リットル/分であり、繰り返し再加圧しても変化はなく、計測値は安定していた。また、シャンプーテストでは、シェービングクリーム状の気泡が生じたのみで、漏風量は僅かであった。
次に、本実施の形態における漏風率と従来の漏風率の実績値との比較について、説明する。
上記実験よりの推定データとして、長さが10mで直径が300mmの風管においては、圧力が20kPa、流量が0.6リットル/分、元圧力が6.13kPa相当(圧力比の平方根)となることから、漏風量だけでなく、風管100m当たりの漏風率は、以下のようになる。
漏風量=√(6.13/20)×0.6=0.332リットル/分
また、長さ1250mの送風ダクトの場合には、10mの風管が125本必要となるのに伴い、接合箇所は124箇所となるので、全体の漏風量は、下記の式から20.6リットル/分となる。
0.332×124×0.5=20.6リットル/分(全体の漏風量)
これに伴い、風管100m当たりの漏風率βは、以下の式より求めることができる。
β=(20.6×10-3 /49m3 )÷(1250/100)=0.0000336
これに対して、長さが50mで直径が300mmの風管とし、元圧力が6.13kPaとされた他社の従来例における実測データおいては、以下のようになった。つまり、長さ1250mの送風ダクトの場合には、50mの風管が25本必要となるので、接合箇所は24箇所となるが、全体の漏風量は5.5m-3 /分であった。
これに伴い、風管100m当たりの漏風率βは、以下の式より求まる。
β=(5.5/49m3 )÷(1250/100)≒0.01
以上より、これまでの50m長尺ダクトに比較して、上記実施の形態に係る送風ダクト10では、漏風率βが1/300程度に低減されるようになった。また、計算シミュレーションより、20kPaまでの範囲で、風管100m当たりの漏風率βは、0.00003が適当であった。
次に、本実施の形態に係る送風ダクト10の漏風率とこれまでの一般的な漏風率との比較をする。
まず、建設業労働災害防止協会による「ずい道等建設工事における換気技術指針」では、直径が750mm以上、圧力が5kPa以下の条件において、定尺10mのときにはβ=0.02とされていた。ただし、圧力10kPaのβの計算値は0.028となっていた。さらに、同様の条件において、定尺100mのときにはβ=0.005とされていた。
また、下記の各条件下における風管100m当たりの漏風率βの現場実測値は、以下の通りであった。
直径が300mm 50m長尺 β=0.01
直径が600mm 10m内筒付 β=0.01
直径が600mm ダブルファスナー β=0.005
直径が1600mm 10m内筒付 β=0.01
以上より、本実施の形態に係る送風ダクト10の風管100m当たりの漏風率βが0.0000336であることから、上記各漏風率の値と比較して、この送風ダクト10の漏風率が明らかに低いことが理解できる。
次に、2000m級トンネルでの漏風改善に伴うエネルギーロス改善の効果をβ値との関係において、説明する。
β=0.02の場合には、風管全長の漏風率m、換気ファンの送風量Qf及び、換気ファンの圧力hfが、以下の通りであった。
風管全長の漏風率m=0.02×2500/100=0.5
換気ファンの送風量Qf=Qa/(1−0.5)=2Qa
換気ファンの圧力hf=hT/(1−0.5)=2hT
β=0.00003の場合には、風管全長の漏風率m、換気ファンの送風量Qf及び、換気ファンの圧力hfが、以下の通りであった。
風管全長の漏風率m=0.00003×2500/100=0.00075
換気ファンの送風量Qf=Qa/(1−0.00075)=Qa
換気ファンの圧力hf=hT/(1−0.00075)≒hT
ここで、ファン動力はQf×hfの値に比例するので、β=0.02の場合に比較してβ=0.00003の場合には、上記の各値より漏風によるエネルギーロスが1/4に改善されることが理解できる。
以上より、本実施の形態に係る送風ダクト10によれば、漏風率がこれまでの1/300になり、漏風を実用上気にすることなく、換気施工できる。これに伴い、漏風を無視できるため、坑口から切羽までが長距離であっても坑道内を十分に換気でき、施工安全性も大きく向上した。また、上記のように漏風によるエネルギーロスを1/4に低減できることから、大きな換気ファンや大動力を無駄に使用しなくて済むため、経済効果が大きく、CO2 の削減にも寄与する。
さらに、本実施の形態に係る送風ダクト10によれば、簡単な作業で風管間を確実な結合封止ができるだけでなく、風管の先端部にビーティングをもうける必要がなくなることから、安全であってコストパフォーマンスも高くなる。
尚、実施の形態に係る送風ダクト10によれば、締結バンド30の本体部32に開放部分Sを一カ所にのみ設け、この開放部分Sをリンクの回動により狭くする構造としたが、例えば開放部分Sを複数設け、各開放部分Sをそれぞれリンクの回動により狭くする構造としても良い。また、リンクの回動により開放部分Sを狭くする替わりに、開放部分Sの周囲に止めねじを配置し、この止めねじのねじ込みによって、開放部分Sを狭くする構造としても良い。
本発明の一実施の形態に係る送風ダクトの正面図である。 本発明の一実施の形態に係る送風ダクトの要部縦断面図である。 本発明の一実施の形態に係る送風ダクトに適用される締結バンドの締結状態における横断面図である。 本発明の一実施の形態に係る送風ダクトの要部拡大断面図であって、締結バンドの締結状態を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る送風ダクトに適用される締結バンドの開放状態における横断面図である。 図5に対応する状態の平面図である。 本発明の一実施の形態に係る送風ダクトの要部拡大断面図であって、締結バンドの開放状態を示す図である。 本実施の形態に係る送風ダクトの漏風試験に用いられる試験環境の概略図である。
10 送風ダクト
12 風管
14 風管
16 風管
22 内接リング
24 パッキン
30 締結バンド
32 本体部
32A 凹部
42 レバー(リンク)
44 フラットバー(リンク)
S 開放部分

Claims (3)

  1. 筒状にそれぞれ形成された少なくとも一対の風管と、
    一対の風管の内の一方の風管の端部外周側に袋とじ加工して一周にわたって風管の端部に設置された内接リングと、
    内接リングの外周面側に一周にわたって接する形で配置されたパッキンと、
    を有する送風ダクトであって、
    内接リングが、硬質ナイロン、繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチックの何れかにより断面形状を円形として形成され、
    内接リングのある側とされる一方の風管を内側に配置しつつ一対の風管の端部相互間を嵌め合わせた状態で、内径を変更可能な締結バンドにより一対の風管間を内接リング上においてパッキンを介して締結したことを特徴とする送風ダクト。
  2. 締結バンドの一部に開放部分が存在し、
    この開放部分を挟んだ締結バンドの各端部に一対のリンクの一端がそれぞれ回動可能に連結され、これら一対のリンク同士が相互に回動可能に連結されることを特徴とする請求項1記載の送風ダクト。
  3. 締結バンドの内接リングとの対向側が、テーパ状となる形状を有した凹部とされることを特徴とする請求項1記載の送風ダクト。
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