JP2007314898A - ジーンズ及びジーンズの製造方法 - Google Patents

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Koichi Inoue
浩一 井上
Emiko Imai
恵美子 今井
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Abstract

【課題】ウエストベルトが伸縮可能で履き心地が良好であるにもかかわらず、着用と洗濯を重ねても、ウエストベルトが伸びきった状態となりにくいジーンズを提供する。とくに、ウエストベルト後部が伸びきった状態となってしまうのを防止して、着用者がかがんだ場合であっても、ウエストベルト後部が浮くことのないジーンズを提供する。
【解決手段】デニム生地Dとして、横方向(図1のx軸方向)における伸長率が縦方向(図1のy軸方向)における伸長率よりも大きなストレッチデニムを採用し、デニム生地Dの横方向に沿った帯状の区画から裁断した部分をウエストベルト左前部の表地を形成するデニム生地D及びウエストベルト右前部の表地を形成するデニム生地Dとして使用し、デニム生地Dの縦方向に沿った帯状の区画から裁断した部分をウエストベルト後部の表地を形成するデニム生地Dとして使用した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ジーンズ(ジーンズパンツ)とその製造方法とに関する。
ジーンズは、それが量産され始めた19世紀半ば頃には、専ら作業着として着用されていたが、ジーンズ姿の俳優がスクリーンに映し出される機会が多くなった20世紀半ば頃から、街着として着用する人が急速に増え始め、現在では、幅広い層の人に着用されるようになっている。ジーンズの各メーカは、ジーンズの堅牢さだけでなく、その履き心地にも気を配るようになり、様々な趣向を凝らしたジーンズを開発するようになっている。
例えば、ウエストベルトの部分を伸縮する生地で形成したジーンズが既に提案されている(特許文献1、特許文献2及び特許文献3を参照)。この種のジーンズは、ウエストベルトが着用者の腰周りに沿って伸縮できるようになっており、着用者に心地よいフィット感を提供することができるものとなっている。ウエストベルトを形成する生地には、ゴムやメリヤスなどが用いられる場合もあるが、デザイン上の観点から、ストレッチデニムと呼ばれるデニム素材(特許文献4を参照)が用いられることが多くなってきている。
ウエストベルトがストレッチデニムで形成されたジーンズは、今後さらなる需要の拡大が見込めるものではあったが、着用と洗濯を重ねるうちにウエストベルトが伸びきった状態になりやすいという欠点を有していた。このため、着用者の腰からずれ落ちやすくなったり、ウエストベルトの周辺に皺が形成されて見た目が悪くなったりするおそれもあった。とくに、ウエストベルト後部が伸びきった状態となってしまうと、かがんだ際などにウエストベルト後部が浮いてしまい、下着が見えてしまうおそれもあるために好ましくない。
実公昭43−009044号公報 実開平05−035807号公報 特開2005−054285号公報 特開2005−120525号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ウエストベルトが伸縮可能で履き心地が良好であるにもかかわらず、着用と洗濯を重ねても、ウエストベルトが伸びきった状態になりにくいジーンズを提供するものである。とくに、ウエストベルト後部が伸びきった状態となってしまうのを防止して、着用者がかがんだ場合であっても、ウエストベルト後部が浮くことのないジーンズを提供するものである。
上記課題は、ウエストベルト左前部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、ウエストベルト左前部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、ウエストベルト右前部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、ウエストベルト右前部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、ウエストベルト後部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、ウエストベルト後部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rとが、下記式1〜4の関係を満たすことを特徴とするジーンズを提供することによって解決される。
< R ・・・(1)
< R ・・・(2)
≦ R ・・・(3)
≦ R ・・・(4)
ここで、伸長率とは、「JIS L 1096 一般織物試験方法」の「8.14.1 伸長率」の項目に規定されているB法(定荷重法)によって測定された伸長率を意味する。これにより、ジーンズのウエストベルト左前部とウエストベルト右前部を腰周り方向に伸びやすくする一方で、ウエストベルトの後部を腰周り方向に伸びにくくすることができる。したがって、ジーンズのウエストベルトに適度な伸縮性と保形性を付与することが可能になる。以下においては、この形態のジーンズを、後述する第二形態のジーンズと区別するために、第一形態のジーンズと呼ぶことがある。
第一形態のジーンズにおいて、伸長率R,R,R,R,R,Rの具体的な値は、デニム生地D,D,D,D,D,Dの上下幅などによっても異なり、とくに限定されないが、デニム生地D,D,D,D,D,Dの上下幅が10〜100mmに設定されている場合には、通常、伸長率R,Rが10%以上、30%以下とされ、伸長率R,R,Rが1%以上、30%以下とされ、伸長率Rが1%以上、10%未満とされる。
第一形態のジーンズにおいて、ウエストベルトにおける非伸縮部(デニム生地Dで形成された部分)の具体的な長さは、着用者のウエストサイズなどによって異なり、とくに限定されないが、通常、ウエストベルト全体の腰周り方向に沿った長さLに対するデニム生地Dの腰周り方向に沿った長さLの比L/Lが0.1〜0.6の範囲となるように設定される。
第一形態のジーンズにおいて、ウエストベルト左前部の表地と裏地、ウエストベルト右前部の表地と裏地、ウエストベルト後部の表地と裏地は、それぞれ1枚ハギ構造とされたものであってもよいし、それぞれ2枚ハギ構造とされたものであってもよい。ウエストベルト(とくにウエストベルト左前部及びウエストベルト右前部)の上縁を直線状に形成する場合(いわゆるストレートベルトとする場合)には、1枚ハギ構造を採用すると好適であり、ウエストベルト(とくにウエストベルト左前部及びウエストベルト右前部)の上縁を湾曲して形成する場合(いわゆるカーブベルトとする場合)には、2枚ハギ構造を採用すると好適である。
第一形態のジーンズにおいて、ウエストベルトを2枚ハギ構造とする場合には、デニム生地Dとデニム生地Dとデニム生地Dとを連続する1枚の生地で形成すると好ましい。これにより、ジーンズの製造に要するデニム生地の枚数を削減して、ジーンズの製造コストを低減することができる。また、ジーンズをより堅牢なものとすることも可能になる。
第一形態のジーンズは、その製造方法をとくに限定されるものではないが、ジーンズの各部分を形成するN枚のデニム生地D〜Dを共通な1枚のデニム生地Dから裁断し、裁断したデニム生地D〜Dを互いに縫合することによってジーンズを製造するジーンズの製造方法であって、デニム生地Dとして横方向における伸長率が縦方向における伸長率よりも大きなものを選択し、デニム生地Dの横方向に沿った帯状の区画から裁断した部分をウエストベルト左前部の表地を形成するデニム生地D及びウエストベルト右前部の表地を形成するデニム生地Dとして使用し、デニム生地Dの縦方向に沿った帯状の区画から裁断した部分をウエストベルト後部の表地を形成するデニム生地Dとして使用することを特徴とするジーンズの製造方法によって製造すると好ましい。これにより、第一形態のジーンズの製造コストをより低減することが可能になる。
また、上記課題は、ウエストベルト左前部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、ウエストベルト左前部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、ウエストベルト右前部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、ウエストベルト右前部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、ウエストベルト後部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、ウエストベルト後部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rとが、下記式5〜8の関係を満たすことを特徴とするジーンズを提供することによっても解決される。
≦ R ・・・(5)
≦ R ・・・(6)
< R ・・・(7)
< R ・・・(8)
これによっても、ジーンズのウエストベルト左前部とウエストベルト右前部を腰周り方向に伸びやすくする一方で、ウエストベルトの後部を腰周り方向に伸びにくくすることができる。したがって、ジーンズのウエストベルトに適度な伸縮性と保形性を付与することが可能になる。以下においては、この形態のジーンズを、前述の第一形態のジーンズと区別するために、第二形態のジーンズと呼ぶことがある。
第二形態のジーンズは、第一形態のジーンズにおける表地と裏地との位置関係が逆になっただけのものであり、その本質は第一形態のジーンズと同様である。このため、以下においては、第一形態のジーンズについてのみ説明を行い、第二形態のジーンズについての説明は割愛するが、第一形態のジーンズにおける「表地」を「裏地」で、「裏地」を「表地」で、「デニム生地D」を「デニム生地D」で、「デニム生地D」を「デニム生地D」で、「デニム生地D」を「デニム生地D」で、「デニム生地D」を「デニム生地D」で、「デニム生地D」を「デニム生地D」で、「デニム生地D」を「デニム生地D」でそれぞれ読み替えた構成は、第二形態のジーンズにおいても好適に採用することができる。
例えば、第二形態のジーンズは、ジーンズの各部分を形成するN枚のデニム生地D〜Dを共通な1枚のデニム生地Dから裁断し、裁断したデニム生地D〜Dを互いに縫合することによってジーンズを製造するジーンズの製造方法であって、デニム生地Dとして横方向における伸長率が縦方向における伸長率よりも大きなものを選択し、デニム生地Dの横方向に沿った帯状の区画から裁断した部分をウエストベルト左前部の裏地を形成するデニム生地D及びウエストベルト右前部の裏地を形成するデニム生地Dとして使用し、デニム生地Dの縦方向に沿った帯状の区画から裁断した部分をウエストベルト後部の裏地を形成するデニム生地Dとして使用することを特徴とするジーンズの製造方法によって好適に製造することができる。
以上のように、本発明によって、ウエストベルトが伸縮可能で履き心地が良好であるにもかかわらず、着用と洗濯を重ねても、ウエストベルトが伸びきった状態となりにくいジーンズを提供することが可能になる。とくに、ウエストベルト後部が伸びきった状態となってしまうのを防止して、着用者がかがんだ場合であっても、ウエストベルト後部が浮くことのないジーンズを提供することも可能になる。
本発明における第一形態のジーンズを、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明のジーンズ(ストレートベルトタイプ)の各部分を裁断するデニム生地Dの一例を示した平面図である。図2は、本発明のジーンズ(ストレートベルトタイプ)の一例を示した正面図である。図3は、本発明のジーンズ(ストレートベルトタイプ)の一例を示した背面図である。図4は、本発明のジーンズ(カーブベルトタイプ)の各部分を裁断するデニム生地Dの一例を示した平面図である。図5は、本発明のジーンズ(カーブベルトタイプ)の一例を示した正面図である。図6は、本発明のジーンズ(カーブベルトタイプ)の一例を示した背面図である。
本発明のジーンズには、図1〜図3に示すように、ウエストベルトの上縁が直線状に形成された、いわゆるストレートベルトタイプのものと、図4〜図6に示すように、ウエストベルトの上縁が湾曲して形成された、いわゆるカーブベルトタイプのものとがある。
1.ストレートベルトタイプのジーンズの製造方法
ストレートベルトタイプのジーンズは、図1に示すように、共通な1枚のデニム生地Dからデニム生地D〜D23を裁断し、裁断したデニム生地D〜D23を互いに縫合することによって製造するものとなっている。デニム生地Dは、横方向(図1のx軸方向)における伸長率が縦方向(図1のy軸方向)における伸長率よりも大きなもの(いわゆるストレッチデニム)を採用している。
本実施態様のジーンズにおいて、デニム生地Dとデニム生地D、デニム生地Dとデニム生地D、デニム生地Dとデニム生地Dは、図1に示すように、上縁となる部分(図1の破線部)で互いに連続した形態のものとなっている。
ストレートベルトタイプのジーンズは、ウエストベルトの上縁が直線状に形成されているので、ウエストベルト左前部の表地と裏地、ウエストベルト右前部の表地と裏地、ウエストベルト後部の表地と裏地をいずれも1枚ハギ構造とすることができる。このため、ウエストベルトを形成するデニム生地の枚数を減らすことが可能になり、ジーンズの製造コストを削減することが可能になる。また、縫合箇所が少なくて済むので、ウエストベルトを強靭に形成することも可能になる。
本実施態様のジーンズにおいて、デニム生地D,D,Dの下縁は、ジーンズの前面側に表出しないように内側に折り込んだ状態でデニム生地D,D,D11,D12,D13,D14の上縁に縫着している。一方、デニム生地D,D,Dの下縁は、ジーンズの前面側に表出することはないので、解れが生じないようにかがり縫いを施しただけの状態(ふらした状態)としている。このため、ウエストベルトの下縁におけるジーンズの厚みを抑え、ジーンズの履き心地をさらに向上させることができるようになっている。
2.デニム生地Dの伸長率
デニム生地D〜D23のうち、ウエストベルト左前部及びウエストベルト右前部の表地を形成するデニム生地D,Dは、図1に示すように、デニム生地Dの横方向(図1のx軸方向)に沿った帯状の区画から裁断されるようになっている。このため、ウエストベルト左前部及びウエストベルト右前部の表地を形成するデニム生地D,Dの腰周り方向における伸長率R,Rは、デニム生地Dの横方向における伸長率に一致するようになっている。
デニム生地Dの横方向における伸長率(伸長率R,R)は、とくに限定されないが、小さすぎると、ウエストベルト左前部及びウエストベルト右前部に適度な伸縮性を付与することができなくなり、ジーンズの履き心地が悪化するおそれがある。このため、デニム生地Dは、通常、横方向における伸長率が10%以上のものが採用される。デニム生地Dの横方向における伸長率は、12%以上であると好ましく、14%以上であるとより好ましい。
一方、デニム生地Dの横方向における伸長率(伸長率R,R)が大きすぎると、ウエストベルト左前部及びウエストベルト右前部に適度な保形性を付与することができなくなり、ジーンズの履き心地が悪化するおそれがある。このため、デニム生地Dは、通常、横方向における伸長率が30%以下のものが採用される。デニム生地Dの横方向における伸長率は、25%以下であると好ましく、20%以下であるとより好ましい。本実施態様のジーンズにおいて、デニム生地Dの横方向における伸長率は、約16%となっている。そして、デニム生地Dの横方向における伸長回復率(「JIS L 1096 一般織物試験方法」の「8.14.2 伸長回復率及び残留ひずみ率」の項目に規定されているB−1法(定荷重法)によって測定された伸長回復率)は、約79.4%となっている。
また、デニム生地D〜D23のうち、ウエストベルト後部の表地を形成するデニム生地Dは、デニム生地Dの縦方向(図1のy軸方向)に沿った帯状の区画から裁断されるようになっている。このため、ウエストベルト後部の表地を形成するデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rは、デニム生地Dの縦方向における伸長率に一致するようになっている。
デニム生地Dの縦方向における伸長率(伸長率R)は、とくに限定されないが、小さすぎると、ウエストベルト後部が硬くなりすぎて、ジーンズの履き心地が悪化するおそれがある。このため、デニム生地Dは、通常、縦方向における伸長率が1%以上のものが採用される。デニム生地Dの縦方向における伸長率は、3%以上であると好ましく、5%以上であるとより好ましい。
一方、デニム生地Dの縦方向における伸長率(伸長率R)が大きすぎると、ウエストベルト後部に適度な保形性を付与することができなくなり、ジーンズが着用者の腰からずれ落ちやすくなるおそれがある。このため、デニム生地Dは、通常、縦方向における伸長率が10%未満のものが採用される。デニム生地Dの縦方向における伸長率は、9%以下であると好ましく、8%以下であるとより好ましい。本実施態様のジーンズにおいて、デニム生地Dの縦方向における伸長率は、約7.5%となっている。そして、デニム生地Dの縦方向における伸長回復率(「JIS L 1096 一般織物試験方法」の「8.14.2 伸長回復率及び残留ひずみ率」の項目に規定されているB−1法(定荷重法)によって測定された伸長回復率)は、約47%となっている。
以上のように、本実施態様のジーンズは、ウエストベルト左前部及びウエストベルト右前部が腰周り方向に伸縮しやすいデニム生地で形成されている一方で、ウエストベルト後部が腰周り方向に伸縮しにくいデニム生地で形成されたものとなっている。このため、ウエストベルトが伸縮可能で履き心地が良好であるにもかかわらず、着用と洗濯を重ねても、ウエストベルトが伸びきった状態になりにくくなっている。
3.ウエストベルトの上下幅
デニム生地D,D,D,D,D,Dの上下幅は、とくに限定されないが、短すぎると、ウエストベルトに適度な保形性を付与することができなくなり、ジーンズの履き心地が悪化するおそれがある。また、ジーンズの見た目が悪くなるおそれもある。このため、デニム生地D,D,D,D,D,Dの上下幅は、通常、10mm以上に設定される。デニム生地D,D,D,D,D,Dの上下幅は、20mm以上であると好ましく、30mm以上であるとより好ましく、40mm以上であるとさらに好ましい。
一方、デニム生地D,D,D,D,D,Dの上下幅が長すぎると、ウエストベルトに適度な伸縮性を付与することができなくなり、ジーンズの履き心地が悪化するおそれがある。また、ジーンズの見た目が悪くなるおそれもある。このため、デニム生地D,D,D,D,D,Dの上下幅は、通常、100mm以下に設定される。デニム生地D,D,D,D,D,Dの上下幅は、80mm以上であると好ましく、70mm以下であるとより好ましく、60mm以下であるとさらに好ましい。本実施態様のジーンズにおいて、デニム生地D,D,D,D,D,Dの上下幅は、約50mmに設定されている。
4.非伸縮部の長さ
ウエストベルト全体の腰周り方向に沿った長さLに対するデニム生地Dの腰周り方向に沿った長さL(非伸縮部の腰周り方向に沿った長さ)の比L/Lは、小さすぎると、ウエストベルトに適度な保形性を付与することができなくなるおそれがある。このため、比L/Lは、通常、0.1以上に設定される。比L/Lは、0.15以上であると好ましく、0.2以上であるとより好ましく、0.25以上であるとさらに好ましい。
一方、ウエストベルト全体の腰周り方向に沿った長さLに対するデニム生地Dの腰周り方向に沿った長さL(非伸縮部の腰周り方向に沿った長さ)の比L/Lが大きすぎると、ウエストベルトに適度な伸縮性を付与することができなくなるおそれがある。このため、比L/Lは、通常、0.6以下に設定される。比L/Lは、0.5以下であると好ましく、0.4以下であるとより好ましく、0.3以下であるとさらに好ましい。本実施態様のジーンズにおいて、比L/Lは、約0.26となっている。
5.カーブベルトタイプのジーンズの製造方法
カーブベルトタイプのジーンズは、図4に示すように、共通な1枚のデニム生地Dからデニム生地D〜D23を裁断し、裁断したデニム生地D〜D23を互いに縫合することによって製造するものとなっている。以下においては、ストレートベルトタイプのジーンズと異なる点に絞って説明する。
カーブベルトタイプのジーンズは、ウエストベルトの上縁が湾曲して形成されており、ウエストベルト左前部の表地と裏地、ウエストベルト右前部の表地と裏地、ウエストベルト後部の表地と裏地を、それぞれ1枚ハギ構造とすることはできない。このため、本実施態様のジーンズにおいては、デニム生地Dとデニム生地D、デニム生地Dとデニム生地D、デニム生地Dとデニム生地Dを、図4に示すように、それぞれ互いに分離した状態で裁断し、ウエストベルトの表地と裏地が2枚ハギ構造となるようにしている。
また、本実施態様のジーンズにおいては、デニム生地Dとデニム生地Dとデニム生地Dを連続する1枚の生地で形成している。このため、ウエストベルトを形成するデニム生地の枚数を減らすことが可能になり、ジーンズの製造コストを削減することが可能になる。また、縫合箇所が少なくて済むので、ウエストベルトを強靭に形成することも可能になる。
この場合、デニム生地D,D,Dを、デニム生地Dの縦方向(図4のy軸方向)に沿った帯状の区画から裁断すると、デニム生地D,Dがデニム生地D,Dの伸縮性を打ち消してしまい、ウエストベルト左前部とウエストベルト右前部が腰周り方向に伸縮しにくくなるので、デニム生地D,D,Dは、図4に示すように、デニム生地Dの横方向(図4のx軸方向)に沿った帯状の区画から裁断している。
以上のように、本実施態様のジーンズも、ウエストベルト左前部及びウエストベルト右前部が腰周り方向に伸縮しやすいデニム生地で形成されている一方で、ウエストベルト後部が腰周り方向に伸縮しにくいデニム生地で形成されたものとなっている。このため、ウエストベルトが伸縮可能で履き心地が良好であるにもかかわらず、着用と洗濯を重ねても、ウエストベルトが伸びきった状態となりにくくなっている。
6.用途
本発明のジーンズは、その用途を特に限定されず、いわゆるストレートカットジーンズ、ブーツカットジーンズ、ベルボトムジーンズ、フレアジーンズ、ローライズジーンズ、クロップドジーンズ、ロールアップジーンズといった各種のジーンズに採用することができる。また、ペインターパンツなど、特殊な形態のジーンズに採用することもできる。
本発明のジーンズ(ストレートベルトタイプ)の各部分を裁断するデニム生地Dの一例を示した平面図である。 本発明のジーンズ(ストレートベルトタイプ)の一例を示した正面図である。 本発明のジーンズ(ストレートベルトタイプ)の一例を示した背面図である。 本発明のジーンズ(カーブベルトタイプ)の各部分を裁断するデニム生地Dの一例を示した平面図である。 本発明のジーンズ(カーブベルトタイプ)の一例を示した正面図である。 本発明のジーンズ(カーブベルトタイプ)の一例を示した背面図である。
符号の説明
D デニム生地
ウエストベルト左前部の表地を形成するデニム生地
ウエストベルト左前部の裏地を形成するデニム生地
ウエストベルト右前部の表地を形成するデニム生地
ウエストベルト右前部の裏地を形成するデニム生地
ウエストベルト後部の表地を形成するデニム生地
ウエストベルト後部の裏地を形成するデニム生地
左前身頃を形成するデニム生地
右前身頃を形成するデニム生地
左後身頃を形成するデニム生地
10 右後身頃を形成するデニム生地
11 左後尻まちを形成するデニム生地
12 右後尻まちを形成するデニム生地
13 左前ポケット前身を形成するデニム生地
14 右前ポケット前身を形成するデニム生地
15 左後ポケットを形成するデニム生地
16 右後ポケットを形成するデニム生地
17 右前内ポケットを形成するデニム生地
18 前立を形成するデニム生地
19 左前ベルトループを形成するデニム生地
20 右前ベルトループを形成するデニム生地
21 左横ベルトループを形成するデニム生地
22 右横ベルトループを形成するデニム生地
23 後ベルトループを形成するデニム生地

Claims (9)

  1. ウエストベルト左前部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、
    ウエストベルト左前部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、
    ウエストベルト右前部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、
    ウエストベルト右前部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、
    ウエストベルト後部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、
    ウエストベルト後部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rとが、
    下記式1〜4の関係を満たすことを特徴とするジーンズ。
    < R ・・・(1)
    < R ・・・(2)
    ≦ R ・・・(3)
    ≦ R ・・・(4)
  2. 伸長率R,Rが10%以上、30%以下であり、伸長率R,R,Rが1%以上、30%以下であり、伸長率Rが1%以上、10%未満であり、デニム生地D,D,D,D,D,Dの上下幅が10〜100mmに設定された請求項1記載のジーンズ。
  3. ウエストベルト全体の腰周り方向に沿った長さLに対するデニム生地Dの腰周り方向に沿った長さLの比L/Lが0.1〜0.6である請求項1又は2記載のジーンズ。
  4. ウエストベルト左前部の表地と裏地、ウエストベルト右前部の表地と裏地、ウエストベルト後部の表地と裏地が、それぞれ1枚ハギ構造とされた請求項1〜3いずれか記載のジーンズ。
  5. ウエストベルト左前部の表地と裏地、ウエストベルト右前部の表地と裏地、ウエストベルト後部の表地と裏地が、それぞれ2枚ハギ構造とされた請求項1〜3いずれか記載のジーンズ。
  6. デニム生地Dとデニム生地Dとデニム生地Dが連続する1枚の生地で形成された請求項5記載のジーンズ。
  7. ウエストベルト左前部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、
    ウエストベルト左前部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、
    ウエストベルト右前部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、
    ウエストベルト右前部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、
    ウエストベルト後部の表地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rと、
    ウエストベルト後部の裏地として用いられたデニム生地Dの腰周り方向における伸長率Rとが、
    下記式5〜8の関係を満たすことを特徴とするジーンズ。
    ≦ R ・・・(5)
    ≦ R ・・・(6)
    < R ・・・(7)
    < R ・・・(8)
  8. ジーンズの各部分を形成するN枚のデニム生地D〜Dを共通な1枚のデニム生地Dから裁断し、裁断したデニム生地D〜Dを互いに縫合することによってジーンズを製造するジーンズの製造方法であって、
    デニム生地Dとして横方向における伸長率が縦方向における伸長率よりも大きなものを選択し、
    デニム生地Dの横方向に沿った帯状の区画から裁断した部分をウエストベルト左前部の表地を形成するデニム生地D及びウエストベルト右前部の表地を形成するデニム生地Dとして使用し、
    デニム生地Dの縦方向に沿った帯状の区画から裁断した部分をウエストベルト後部の表地を形成するデニム生地Dとして使用する
    ことを特徴とするジーンズの製造方法。
  9. ジーンズの各部分を形成するN枚のデニム生地D〜Dを共通な1枚のデニム生地Dから裁断し、裁断したデニム生地D〜Dを互いに縫合することによってジーンズを製造するジーンズの製造方法であって、
    デニム生地Dとして横方向における伸長率が縦方向における伸長率よりも大きなものを選択し、
    デニム生地Dの横方向に沿った帯状の区画から裁断した部分をウエストベルト左前部の裏地を形成するデニム生地D及びウエストベルト右前部の裏地を形成するデニム生地Dとして使用し、
    デニム生地Dの縦方向に沿った帯状の区画から裁断した部分をウエストベルト後部の裏地を形成するデニム生地Dとして使用する
    ことを特徴とするジーンズの製造方法。
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