JP2007312485A - 回転電機の回転子 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、ボス部に対する界磁コイルの回転を阻止できるとともに、部位点数を削減し、組立性を向上できる回転電機の回転子を得る。
【解決手段】第1および第2のポールコア20A,20Bは、シャフト挿入穴26が軸心位置に穿設されたボス部21、ボス部21の外周の一側の縁部から径方向外方に延設された6本のフランジ部24、およびフランジ部24から軸方向の他側に向かって先細り状に延設された6個の爪状磁極部25が一体成形されなり、爪状磁極部25を噛み合わせるように対向して、ボス部21の先端面同士を突き合わせて配置される。ボス部21は、軸心と直交する断面形状を6角形とするコイル巻装部22と、コイル巻装部22の先端に突設された断面円形の突き合わせ部23とを備える。そして、爪状磁極部25の内径面は、コイル巻装部22の側面に相対し、その軸心と直交する断面において、コイル巻装部22の側面と平行になっている。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば乗用車やトラックなどの車両に搭載される回転電機の回転子に関するものである。
従来の車両用交流発電機の回転子は、界磁コイルが円柱状のボス部に巻回されていた。そこで、回転加速度が大きく変化する場合、界磁コイルの慣性により、ボス部に対して界磁コイルを回転させる力が働く。この力が大きくなると、界磁コイルがボス部に対して回転してずれを生じしまう。このようなずれが生じると、ボス部と一体に回転しているスリップリングと界磁コイルとを接続する導線が切断する恐れがあった。そして、その導線が切断されると、電機子に磁束の変化が生じなくなり、発電機としての役目を果たさなくなる。
このような状況を鑑み、ボス部に対する界磁コイルの回転を阻止する回転子が種々提案されていた。
第1の従来の回転子では、回転子鉄心を、界磁コイルが巻装されるボス部と、ボス部の両側に配される一対のポールコアとの3部品に分割、構成し、ボス部を多角柱状に形成していた。そして、界磁コイルが絶縁材を介してボス部に巻装されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、第2の従来の回転子においても、回転子鉄心を、界磁コイルが巻装されるボス部と、ボス部の両側に配される一対のポールコアとの3部品に分割、構成していた。そして、ボス部は、回転軸を回転中心とする回転対称多角形の一対の合同な端面を、一方の端面の角部が他方の端面の辺部の中央に位置するよう回転軸を中心に回転して配置し、かつ、両端面の多角形の角部を千鳥に結ぶことによって形成される複数の傾斜面を側面とする多面柱状に形成され、界磁コイルが絶縁紙を介してボス部に巻装されていた(例えば、特許文献2参照)。
実公昭42−2570号公報 特許第3041881号公報
いずれの従来の回転子においても、回転子鉄心が、ボス部と、ボス部の両側に配される一対のポールコアとの3部品に分割構成されているので、部品点数が増加すると共に、組立性が悪化してしまうという課題があった。
この発明は、上記の課題を解消するためになされたもので、ボス部に対する界磁コイルの回転を阻止できるとともに、部位点数を削減し、組立性を向上できる回転電機の回転子を得ることを目的とする。
この発明による回転電機の回転子は、シャフト挿入穴が軸心位置に穿設されたボス部、上記ボス部の外周の一側の縁部に周方向に等角ピッチで、かつ径方向外方に延設されたn(n:整数)本のフランジ部、およびそれぞれの上記フランジ部から軸方向の他側に向かって先細り状に延設されたn個の爪状磁極部が一体成形され、上記爪状磁極部を噛み合わせるように対向して、上記ボス部の先端面同士を突き合わせて配置される第1および第2のポールコアと、上記シャフト挿入穴に圧入されて、上記第1および第2のポールコアを一体化するシャフトと、突き合わされた上記ボス部に装着されるボビンと、上記ボビンに巻回された界磁コイルと、を備えている。そして、上記ボス部の上記フランジ部の付け根部での軸心と直交する断面形状がn角形である。
この発明によれば、回転子鉄心が、第1および第2のポールコアに分割構成されているので、部品点数の削減が図れるとともに、組立性が向上される。
また、上記ボス部の上記フランジ部の付け根部での軸心と直交する断面形状がn角形であるので、ボス部に対して界磁コイルを回転させる力は、ボス部のフランジ部の付け根部の角部で受けられ、界磁コイルの回転が阻止される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す縦断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアを示す正面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアを示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子におけるボビンを示す正面図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子を示す縦断面図、図6はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアにボビンを装着した状態を示す正面図、図7はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアにフィールドコアを装着した状態を示す正面図である。なお、図6はボビンの第2の筒体および第2のフランジ部を除去した状態を示し、図7はボビンの第2のフランジ部を除去した状態を示している。
図1において、車両用交流発電機は、それぞれ略椀形状のアルミニウム製のフロントブラケット1とリアブラケット2とからなるケース3と、このケース3に回転自在に支持されたシャフト4と、ケース3のフロント側に延出するシャフト4の端部に固着されたプーリ5と、シャフト4に固定されてケース3内に収容された回転子6と、この回転子6の軸方向の両端面に固定されたファン7と、回転子6の外周を囲繞するようにケース3の内壁面に固定された固定子8と、シャフト4のリア側に固定され、回転子6に電流を供給するスリップリング9と、このスリップリング9に摺動するようにケース3内に配設された一対のブラシ10と、このブラシ10を収納するブラシホルダ11と、固定子8に電気的に接続され、固定子8で生じた交流を直流に整流する整流器12と、固定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ13と、を備えている。
回転子6は、電流を流して磁束を発生する界磁コイル19と、この界磁コイル19を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成される第1および第2のポールコア20A,20Bと、界磁コイル19が巻装されるボビン30と、から構成されている。
このように構成された車両用交流発電機の動作について説明する。
まず、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ10およびスリップリング9を介して回転子6の界磁コイル19に供給され、磁束が発生される。この磁束により、第1のポールコア20Aの爪状磁極部がN極に着磁され、第2のポールコア20Bの爪状磁極部がSN極に着磁される。一方、エンジンの回転トルクがエンジンの出力軸からベルトおよびプーリ5を介してシャフト4に伝達され、回転子6が回転される。そこで、回転磁界が固定子8の固定子巻線に与えられ、起電力が固定子巻線に発生する。この交流の起電力が整流器12で直流電流に整流されて、バッテリを充電し、或いは電気負荷に供給される。
ついで、回転子6の構成について具体的に説明する。
第1のポールコア20Aは、図2および図3に示されるように、ボス部21と、ボス部21の外周一端縁部から、周方向に等角ピッチで、かつ径方向外方に延設された6つのフランジ部24と、各フランジ部24の先端部から軸方向他端側に延設された6つの爪状磁極部25と、から構成されている。
ボス部21は、軸心と直交する断面形状が6角形であり、かつ各側面が軸心と平行な平面の6角柱体に形成されたコイル巻装部22と、コイル巻装部22の他端から突設された軸心と直交する断面形状が円形の突き合わせ部23とを有する。そして、シャフト挿入穴26がボス部21の軸心位置に穿設されている。そして、コイル巻装部22と突き合わせ部23との境界面では、突き合わせ部23がコイル巻装部22の各側面に内接している。さらに、コイル巻装部22の6角柱体の角部には、アール面が形成されている、即ち、R面取りが施されている。
爪状磁極部25は、コイル巻装部22の各側面に相対するように配設されている。各爪状磁極部25は、先細り形状を形成されている。即ち、周方向寸法が、根元部から先端に向かって漸次狭くなる略台形形状をなし、内径面が、その内径を根元部から先端に向かって漸次大きくする傾斜面に形成され、外径面が、軸心を中心とする円柱体の外周面形状に形成されている。また、爪状磁極部25の内径面は、軸心と直交する断面において、相対するコイル巻装部22の側面と平行になっている。
フランジ部24の内壁面には、後述するボビン30の第1のフランジ部34aの外壁面に突設された凸部を収納する収納溝27が凹設されている。
なお、第2のポールコア20Bは、第1のポールコア20Aと同一形状に形成されている。
そして、第1および第2のポールコア20A,20Bは、図5に示されるように、軸心回りに30°ずらして爪状磁極部25を噛み合わせるように対向させて、突き合わせ部23を突き合わされ、シャフト4をシャフト挿入穴26に圧入、一体化されて、回転子鉄心を構成する。なお、突き合わせ部23を突き合わされた2つのボス部21が、界磁コイル19が巻装されるフィールドコアとなる。
ボビン30は、図4に示されるように、断面6角形の第1および第2の筒体32a,32bを軸心回りに30°ずらして、第1および第2の筒体32a,32bの各辺の中央部で交差させて連結一体化した巻胴部31と、巻胴部31の両端から径方向外方に延設された第1および第2のフランジ部34a,34bと、を有し、合成樹脂を用いて一体にモールド成形される。そして、第1および第2の筒体32a,32bの連結部には、隙間を埋めるように壁が設けられている。
巻胴部31の内周面形状は、2つのボス部21を軸心回りに30°ずらして突き合わせてなるフィールドコアの外周面形状に略一致している。また、巻胴部31の内周面の角部は、コイル巻装部22の角部のアール面形状に適合するアール面形状に形成されている。
第1および第2のフランジ部34a,34bの外形は、図6に示されるように、第1および第2の筒体32a,32bと同様に6角形をなし、角部には、アール面が形成されている。そして、それぞれコイル18の巻き始め部および巻き終わり部を係止する2つのフック35a,35bが第1のフランジ部34aの角部に設けられている。また、コイル案内溝36が、第1のフランジ部34aの内壁面に、コイル18の巻き始め部を係止するフック35a近傍からコイル巻回方向に1つずれた第1の筒体32aの角部近傍に至るように凹設されている。さらに、図示していないが、凸部がコイル案内溝36を収納するように第1のフランジ部34aの外壁面に突設されている。
つぎに、界磁コイル19の巻回方法について図8乃至図10を参照しつつ説明する。図8はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子におけるボビンにコイルを一層巻回した状態を説明する展開図、図9はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子におけるボビンにコイルを二層巻回した状態を説明する展開図、図10はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子におけるボビンに巻回された一層目のコイルと二層目のコイルとの関係を説明する展開図である。なお、図8および図10中、Fはコイル18の巻き始め部を示し、A1〜A4はコイルガイド部が形成されている角部を示している。また、図10中、実線は二層目のコイル18を示し、点線は一層目のコイル18を示している。
まず、コイル18がフック35aに巻き付けられ、コイル案内溝36内に挿入しつつ巻胴部31の第1の筒体32aまで導かれる。この時、コイル18は、第1のフランジ部34aの内壁面から第1の筒体32aの6角形の角部に引き出されて、そこから第1の筒体32a上に巻回される。
ここで、第1および第2の筒体32a,32bには、図4、図8及び図10に示されるように、周方向に隣り合う2つの角部A1〜A4にコイルガイド部33が突設されている。そして、コイル巻回方向の後方の角部A1(A3)に形成されたコイルガイド部33は、巻回されてきたコイル18を軸方向にコイル太さの半分だけシフトするように所定角度傾いて、軸方向にコイル太さのピッチで配列されている。また、コイル巻回方向の前方の角部A2(A4)に形成されたコイルガイド部33は、後方のコイルガイド部33でコイル太さの半分だけシフトされたコイル18をさらに軸方向にコイル太さの半分だけシフトするように所定角度傾いて、軸方向にコイル太さのピッチで配列されている。
そこで、コイル18は、第1の筒体32a上に1周巻かれる間に2つのコイルガイド部33で軸方向の一側(第2のフランジ部34b側)にコイル太さの半分ずつシフトされる。これにより、コイル18は、第1の筒体32a上に1周巻かれる間に軸方向の一側にコイル太さ分シフトされる。
このようにして、コイル18が第1の筒体32a上に1層分巻回されると、第1の筒体32aの側面と第2の筒体32bの側面との辺交差部から第2の筒体32b上に移行される。この辺交差部は図8および図10中、点Pで示される。ここで、コイル18の巻回方向に関して、コイル18が巻回される側面は、見かけ上、辺交差部Pで上り勾配から下り勾配に変わる。従って、コイル18は、辺交差部Pで第1の筒体32aから第2の筒体32bに移行された後、浮き上がることなく第2の筒体32b上に巻回される。また、辺交差部Pは、交差する辺により構成されるV字状溝の底部に相当するので、コイル18は安定した状態で第1の筒体32aから第2の筒体32bに移行される。
第2の筒体32b上に移行されたコイル18は、同様にして、第2の筒体32b上に1周巻かれる間に2つのコイルガイド部33で軸方向の一側にコイル太さの半分ずつシフトされる。そして、コイル18が第2の筒体32b上に1層分巻回されると、2層目のコイル18の巻回が開始される。
この2層目のコイル18は、1層目のコイル18の層上に1周巻かれる間に角部A3,A4で軸方向の他側(第1のフランジ部34a側)にコイル太さの半分ずつシフトされる。そして、コイル18が、第2の筒体32b上の1層目のコイル18の層上に1層分巻回されると、辺交差部Pから第1の筒体32a上に移行される。この辺交差部Pでは、コイル18は、第2の筒体32bの角部A4から第1の筒体32aの角部A1に移ることになるので、コイル18は辺交差部Pで浮き上がった状態となる。そして、コイル18が第1の筒体32a上に2層目および3層目を巻回し、再度、辺交差部Pで第1の筒体32aから第2の筒体32bに移行する際に、コイル18は浮き上がった状態のコイル18上をクロスして第2の筒体32bに移行することになる。その結果、浮き上がった状態のコイル18は断線する危険性がある。そこで、第2の筒体32bの角部A4の第1の筒体32a側の縁部の約コイル太さ分の領域の高さ、および第1の筒体32aの角部A1の第2の筒体32b側の縁部の約コイル太さ分の領域の高さを低くして、第2の筒体32bの角部A4から第1の筒体32aの角部A1に移る際の辺交差部Pでのコイル18の浮き上がりをなくすことが望ましい。
第1の筒体32a上に移行されたコイル18は、同様にして、第1の筒体32a上の1層目のコイル18の層上に1層分巻回される。この時、コイル18は、同様に、1周巻かれる間に角部A1,A2で軸方向の他側にコイル太さの半分ずつシフトされる。
このように、コイル18は、1周巻かれる間に2箇所で軸方向にコイル太さの半分ずつシフトされるので、コイル18が下層のコイル18とクロスする際に、一度に跨ぐコイル18の本数は1本となる。そこで、コイル18が下層の1本のコイル18のみとクロスすることで、コイル18の断面形状が変形しやすくなり、クロス部でのコイル高さを低くできる。また、コイル18が1周巻かれる間に下層のコイル18を跨ぐ部分が2箇所に分散されるので、クロス部でのコイル高さを低くできる。
コイル18は、上述の操作を繰り返し、所定の層数分巻回された後、フック35bに巻き付けられ、界磁コイル19が巻装されたボビン30を得る。ここで、コイル18は、隣接層においては、上層のコイル18が下層の隣り合うコイル18間に位置する、いわゆる俵積みに巻回されているので、6角形の辺部でのコイル高さを低くすることができる。また、コイル18が角部A1〜A4で軸方向にシフトされているので、コイル18が第1および第2の筒体32a,32bの側面上でクロスせず、巻線スペースを有効に利用できる。さらに、コイル18が1周巻かれる間に軸方向にコイル太さの半分ずつ2回シフトすることで、合計コイル太さ分軸方向にシフトするので、コイル18を整列して巻回することができる。さらにまた、コイル18が、1周巻かれる間に、連続する2箇所の角部で軸方向にコイル太さの半分ずつシフトしているので、コイル18を軸方向にシフトすることに起因するデッドスペースが縮小され、コイルの巻回スペースを有効に活用でき、占積率を高めることができる。
さらにまた、第2の筒体32bでコイル18を軸方向にシフトする角部A3,A4と、第1の筒体32aでコイル18を軸方向にシフトする角部A1,A2とが、辺交差部Pを挟んで、コイル巻回方向に連続して並んでいるので、コイル18を軸方向にシフトすることに起因するデッドスペースが縮小され、コイルの巻回スペースを有効に活用でき、占積率を高めることができる。
このように巻回されたコイル18は、図7に示されるように、角部で若干盛り上がった略6角形状をなす。そして、第1の筒体32aに巻回された略6角形状のコイル群と第2の筒体32bに巻回された略6角形状のコイル群とは、軸心回りに30°ずれている。また、第1および第2の筒体32a,32bの角部がアール面になっているので、角部でのコイル高さを低くすることができる。
つぎに、回転子6の組立方法について説明する。
まず、コイル18を上述の手順に従ってボビン30に巻回して、界磁コイル19を作製する。
ついで、図7に示されるように、第2のポールコア20Bのボス部21を、ボビン30の第1のフランジ部34a側から第1の筒体32a内に差し込む。この時、第1のフランジ部34aの外壁面に突設された凸部が、フランジ部24の内壁面に凹設された収納溝27内に収納される。そして、フック35a,35bは隣り合うフランジ部24間に位置し、第2の筒体32bに巻回されたコイル群の角部が第2のポールコア20Bの爪状磁極部25と相対している。
ついで、第1のポールコア20Aのボス部21を、ボビン30の第2のフランジ部34b側から第2の筒体32b内に差し込み、突き合わせ部23同士を突き合わせる。この時、第1および第2の筒体32a,32bの連結部における隙間を埋めるように設けられた壁がボス部21の突き合わせ部23における段差部に納められる。
その後、シャフト4をシャフト挿入穴26に圧入し、第1および第2のポールコア20A,20Bを一体化する。この時、シャフト4の圧入部にはナールが形成されており、ナールがシャフト挿入穴26に食い込んで、第1および第2のポールコア20A,20Bがシャフト4により固定される。ついで、第1および第2のポールコア20A,20Bのシャフト挿入穴26の周辺部がカシメられて、シャフト4と第1および第2のポールコア20A,20Bとがさらに強固に固定される。
ついで、ファン7が第1および第2のポールコア20A,20Bの端面に溶接される。そして、スリップリング9がシャフト4に圧入され、フック35a,35bに巻き付けられたコイル18がスリップリング9の端子に接続される。
さらに、このように作製された回転子6は、アンバランスを測定される。そして、アンバランス量が規定値を超えていれば、第1および第2のポールコア20A,20Bの一部を削る、穴を開ける、錘を付けるなどして、アンバランス量が規定値以下になるように調整する。その後、ベアリングがシャフト4に圧入されて、回転子6が完成される。
この実施の形態1によれば、回転子鉄心が、それぞれボス部21、フランジ部24および爪状磁極部25を有する第1および第2のポールコア20A,20Bの2部品に分割されているので、部品点数が削減され、回転子の組立性が向上され、回転子を簡易に製造することができる。
また、第1および第2のポールコア20A,20Bが同一形状に構成されているので、部品点数がさらに削減され、回転子鉄心を安価に作製できる。
ここで、引用文献1,2による従来の回転子では、ポールコアの爪状磁極の内径面が回転軸を中心とする円錐体の外周面形状に形成されていた。そこで、爪状磁極の内径面の周方向両側縁部が多面柱状のボス部に巻装された界磁コイルと干渉してしまう。その結果、界磁コイルが巻装し得るスペースに対する界磁コイルの占める割合、即ち占積率が少なくなるので、電機子に与える磁束変化も小さくなり、発電機としての効率が低くなる。
しかし、この実施の形態1では、爪状磁極部25の内径面が、軸心と直交する断面において、コイル巻装部22の側面と平行な平面に形成されているので、爪状磁極部25の内径面の周方向両側縁部がコイル巻装部22に巻装された界磁コイル19と干渉しない。そこで、界磁コイル19が巻装し得るスペースに対する界磁コイル19の占める割合、即ち占積率を大きくでき、発電機としての効率を大きくすることができる。
また、2つの6角柱体のコイル巻装部22が軸心回りに30°回転して突き合わされてフィールドコアを構成しているので、コイル巻装部22の側面は爪状磁極部25の内径面の根元側に相対し、コイル巻装部22の角部は爪状磁極部25の内径面の先端側に相対している。そこで、爪状磁極部25の内径面の先端側はコイル巻装部22との距離を大きく確保できるので、コイル高さが高くなる界磁コイル19の角部と爪状磁極部25の内径面との干渉が抑えられ、占積率を高めることができる。
また、コイル18が巻回されたボビン30を第1および第2のポールコア20A,20Bのボス部21に装着しているので、爪状磁極部25がない状態でコイル18の巻回作業を行うことができ、コイル18の巻回作業性が向上される。
また、第1および第2の筒体32a,32bの連結部の隙間を埋めるように壁が設けられているので、第1および第2の筒体32a,32bの連結部の強度を高めることができると共に、界磁コイル19とボス部21との間の絶縁性を確実にすることができる。
また、第1および第2のポールコア20A,20Bのコイル巻装部22が6角柱体に形成され、界磁コイル19が巻装されるボビン30の巻胴部31の内周面形状がコイル巻装部22の外周面形状に略一致するように形成されている。そこで、回転加速度が界磁コイル19に加わっても、界磁コイル19がボス部21に対して回転することが阻止される。その結果、スリップリング9と界磁コイル19とを接続するコイル18の切断の発生が抑制される。
また、ボス部21のコイル巻装部22が6角柱体に形成されているので、円形のボス部を有するポールコアと比較して、磁路断面積を大きくしつつ、界磁コイル19の大きな占積率を確保でき、発電量が大きい、かつ界磁損失が少ない好適な発電機を実現できる。
また、第1および第2のポールコア20A,20Bの突き合わせ部23が同一の円形断面に形成されているので、第1および第2のポールコア20A,20Bを軸心回りに回転させて突き合わせ部23を突き合わせる際に、突き合わせ面を一致させることができ、ボス部21の端面における漏れ磁束が著しく低減できる。この漏れ磁束は、発電に寄与せず、ポールコアの磁束密度を高めて磁気飽和をもたらすことから、低減することが好ましい。
また、コイル18を係止するフック35a,35bがボビン30の第2のフランジ部34bの角部に設けられているので、ボビン30を第1および第2のポールコア20A,20Bに装着したときに、フック35a,35bがフランジ部24間に位置し、コイル18とスリップリング9の端子との接続が容易となる。
また、コイル案内溝36が、第2のフランジ部34bの内壁面に、フック35a近傍からコイル巻回方向に1つずれた第2の筒体32bの角部近傍に至るように凹設されているので、コイル18をフック35aに巻き付けた後、コイル案内溝36内に収納しつつ第2の筒体32b上に引き出して第2の筒体32b上に巻き付けることができる。そこで、フック35aから第2の筒体32b上まで引き出されるコイル18の部位は、第2のフランジ部34bから突出しないので、第2の筒体32b上に多層に巻回するコイル18と干渉せず、コイル18を整然と整列した状態で多層に巻回することができる。また、コイル18はコイル案内溝36内から第2の筒体32bの角部に引き出されるので、コイル18にテンションをかけても、コイル18は第2の筒体32bの角部に押し付けられ、浮き上がらず、巻き始め位置が安定する。
なお、上記実施の形態1では、第1および第2のポールコア20A,20Bのボス部21のコイル巻装部22の6角柱体の角部がアール面に形成されているが、コイル巻装部22の6角柱形の角部がアール面になっていなくてもよい。
また、コイル巻装部22の角部のアール面の大きさを調整することで、角部における界磁コイル19の高さを調整できることから、爪状磁極部25の内径面の面形状や界磁コイル19の巻回量に合わせて、アール面の大きさを調整することが望ましい。
また、コイル巻装部22の角部にアール面取りに代えてC面取りを施してもよい。この場合においても、平面状の面取りの大きさを調整することで、角部における界磁コイル19の高さを調整できる。
また、上記実施の形態1では、1層目のコイル18が第1の筒体32aから辺交差部Pを通って第2の筒体32bに移行するものとしているが、1層目のコイル18を第1の筒体32aから辺交差部P以外のコイル移行部位を通って第2の筒体32bに移行する用にしても良い。この場合、第1および第2のコイル係合部をコイル移行部位を挟んで第1および第2の筒体32a,32bのそれぞれに設けておく。そして、1層目のコイル18が第1の筒体32a上に巻回された後、第1のコイル係合部に係合させてコイル巻回方向を変えてコイル移行部位を通って第2の筒体32bに移行させる。ついで、第2の筒体32bに移行したコイル18を第2のコイル係合部に係合させてコイル巻回方向を変え、その後第2の筒体32b上に巻回させればよい。
また、6角柱体のコイル巻装部22の各側面が軸心と平行な平面に形成されているものとしているが、コイル巻装部は、鋳造時の抜き勾配に相当する勾配を有する切頭6角錐状に形成されてもよい。
また、ボビン30の巻胴部31の内周面形状は、ボス部21の外周面形状に合わせて、ほぼ同形状に形成される。この時、巻胴部31とボス部21との間に僅かの隙間を有していれば、界磁コイル19が巻装されたボビン30と第1および第2のポールコア20A,20Bとの組み立てが簡易となる。
また、巻胴部31の内周面に突起を設けておけば、界磁コイル19が巻装されたボビン30と第1および第2のポールコア20A,20Bとを組み立てた際、ボビン30が外れにくくなるので、その後の搬送や後工程での作業がし易くなる。
また、ボビン30とボス部21との隙間やボビン30とフランジ部24との隙間に接着剤等の樹脂を滴下、塗布して両者を固定するようにしてもよい。この場合、回転子6の角加速度による界磁コイル19の移動が確実に防止される。また、界磁コイル19の熱が第1および第2のポールコア20A,20Bに逃げるので、界磁コイル19の冷却性を向上させることできる。
また、ボビン30に巻装された界磁コイル19に樹脂、ワニスなどを含浸、塗布、滴下しておけば、界磁コイル19からボビン30を介して第1および第2のポールコア20A,20Bへの熱伝導を高めることができる。
また、コイルガイド部が2つの角部に設けるものとしているが、他の4つの角部にもコイルガイド部を設けるようにしてもよい。この場合、新たに設けられたコイルガイド部は、コイルを軸方向と直交する方向に案内するものであり、コイルをより整列された状態に巻回できるようになる。
実施の形態2.
図11はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアを示す斜視図である。
図11において、ボス部21Aの突き合わせ部23Aが、対向する辺(対辺)の間隔をコイル巻装部22と等しくした断面12角形に形成されている。そして、突き合わせ部23Aの各辺の中心が、コイル巻装部22の断面6角形の各辺の中心および角部に一致するように形成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、第1および第2のポールコア20A1,20B1の突き合わせ部23Aが同一の断面12角形に形成されているので、第1および第2のポールコア20A1,20B1を軸心回りに30°回転させた際に、突き合わせ面を一致させた状態で突き合わせ部23Aを突き合わせることができる。
従って、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図12はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機の回転子におけるボビンの巻胴部を示す展開図である。
図12において、コイルガイド部33Aは、第1の筒体32aの角部A1のコイル巻回方向の後方に位置する側面に、角部A1に近接して、軸心方向にコイル太さ(d)のピッチで配列されている。一方、コイルガイド部33Aは、第1の筒体32aの角部A1のコイル巻回方向の前方に位置する側面に、角部A1に近接して、コイルガイド部33Aに対して軸心方向にコイル太さの半分(d/2)だけずれて、軸心方向にコイル太さ(d)のピッチで配列されている。
また、コイルガイド部33Aは、第1の筒体32aの角部A2のコイル巻回方向の後方に位置する側面(コイルガイド部33Aが配列されている側面)に、角部A2に近接して、軸心方向にコイル太さ(d)のピッチで配列されている。一方、コイルガイド部33Aは、第1の筒体32aの角部A2のコイル巻回方向の前方に位置する側面に、角部A2に近接して、コイルガイド部33Aに対して軸心方向にコイル太さの半分(d/2)だけずれて、軸心方向にコイル太さ(d)のピッチで配列されている。なお、コイルガイド部33Aとコイルガイド部33Aとの軸心方向位置は、一致している。
また、コイルガイド部33Aは、第2の筒体32bの角部A3のコイル巻回方向の後方に位置する側面に、角部A3に近接して、軸心方向にコイル太さ(d)のピッチで配列されている。一方、コイルガイド部33Aは、第2の筒体32bの角部A3のコイル巻回方向の前方に位置する側面に、角部A3に近接して、コイルガイド部33Aに対して軸心方向にコイル太さの半分(d/2)だけずれて、軸心方向にコイル太さ(d)のピッチで配列されている。
また、コイルガイド部33Aは、第2の筒体32bの角部A4のコイル巻回方向の後方に位置する側面(コイルガイド部33Aが配列されている側面)に、角部A4に近接して、軸心方向にコイル太さ(d)のピッチで配列されている。一方、コイルガイド部33Aは、第2の筒体32bの角部A4のコイル巻回方向の前方に位置する側面に、角部A4に近接して、コイルガイド部33Aに対して軸心方向にコイル太さの半分(d/2)だけずれて、軸心方向にコイル太さ(d)のピッチで配列されている。なお、コイルガイド部33Aとコイルガイド部33Aとの軸心方向位置は、一致している。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成されたボビン30Aでは、コイル18は、コイルガイド部33A間を通り、角部A1で軸方向にコイル太さの半分だけシフトされた後、コイルガイド部33A間を通る。そして、コイル18は、軸方向位置を維持しつつ、コイルガイド部33A間を通り、角部A2で軸方向にコイル太さの半分だけシフトされた後、コイルガイド部33A間を通る。これにより、コイル18は、第1の筒体32aを1周巻回される際に、角部A1,A2でコイル太さの半分ずつ軸方向にシフトされる。
また、コイル18は、コイルガイド部33A間を通り、角部A3で軸方向にコイル太さの半分だけシフトされた後、コイルガイド部33A間を通る。そして、コイル18は、軸方向位置を維持しつつ、コイルガイド部33A間を通り、角部A4で軸方向にコイル太さの半分だけシフトされた後、コイルガイド部33A間を通る。これにより、コイル18は、第2の筒体32bを1周巻回される際に、角部A3,A4でコイル太さの半分ずつ軸方向にシフトされる。
従って、この実施の形態3においても、コイル18は、第1および第2の筒体32a,32bに1周巻かれる間に周方向に連続する2箇所の角部A1〜A4でコイル太さの半分ずつ軸方向にシフトされているので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、コイルガイド部33A〜33Aが、角部A1〜A4を挟む第1および第2の筒体32a,32bの側面に、角部A1〜A4に近接して設けられているので、コイル18をボビン30Aに機械的に巻きやすくなり、界磁コイル19の巻回工程の自動化が図られる。
なお、上記実施の形態1〜3では、回転子6の磁極数(2×n)が12極であり、コイル巻装部22の断面形状が6角形であるが、回転子の磁極数(2×n)が14極であれば、コイル巻装部の断面形状を7角形とし、回転子の磁極数(2×n)が16極であれば、コイル巻装部の断面形状を8角形とすればよい。つまり、回転子の磁極数が2×n(n:整数)であれば、コイル巻装部の断面形状をn角形とすればよい。
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアを示す斜視図である。
図13において、ボス部21Bのコイル巻装部22Aは、断面12角形の角柱体に形成されている。そして、コイル巻装部22Aは、一つおきの側辺が爪状磁極部25の内径面と相対し、残る一つおきの側面がフランジ部24間に位置するように形成されている。また、コイル巻装部22Aの先端部が突き合わせ部として機能する。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態4では、第1および第2のポールコア20A2,20B2のボス部21Bが同一の断面12角形に形成されているので、第1および第2のポールコア20A2,20B2は、軸心回りに30°ずらして爪状磁極部25を噛み合わせるように対向させて、ボス部21Bの先端面を突き合わされ、シャフト4をシャフト挿入穴26に圧入、一体化される。
この実施の形態4においても、第1および第2のポールコア20A2,20B2を軸心回りに30°回転させてボス部21Bの先端面を突き合わせれば、ボス部21Bは突き合わせ面を一致させた状態で突き合わせられる。
従って、この実施の形態4においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、ボス部21Bが根元部から先端まで断面12角形に形成されているので、ポールコアの磁路断面積を最大にでき、大きな磁束を得ることができる。
また、突き合わせたボス部21Bが同一断面形状となるので、ボス部21Bに装着されるボビンの巻胴部の形状が単純化され、安価に作製できる。さらに、巻胴部の断面形状が軸方向に関して一定であるので、コイルの巻乱れが発生しにくくなり、コイルを整列された状態に巻回することができる。
さらに、巻胴部が突き合わされた2つのボス部21Bに外嵌状態に嵌装される12角形の筒体でボビンを構成できるので、ボビンの構造が簡略化され、安価に作製できる。
なお、上記実施の形態4では、回転子6の磁極数(2×n)が12極であり、コイル巻装部の断面形状が12角形であるが、回転子の磁極数(2×n)が14極であれば、コイル巻装部の断面形状を14角形とし、回転子の磁極数(2×n)が16極であれば、コイル巻装部の断面形状を16角形とすればよい。つまり、回転子の磁極数が2×n(n:整数)であれば、コイル巻装部の断面形状を2×n角形とすればよい。
なお、上記各実施の形態では、車両用交流発電機に搭載される回転子について説明しているが、この発明は、車両用電動機や車両用発電電動機などの車両用回転電機に搭載される回転子にも適用することができる。
また、この発明においては、コイル巻装部の断面多角形の対辺間の寸法は、ポールコアの磁路断面積を決定する重要な寸法であり、コイルスペースを決定する重要な寸法でもある。さらに、爪状磁極部の内径面を決める寸法も、磁路断面積、コイルスペースを決定する重要な寸法である。一般的に、磁路断面積は磁気回路における同一部材の磁束密度がほぼ同等となるように決定される。種々の制約条件(寸法、発熱、冷却、通風、放射、方円津、経済性、工作性、所望特性、損失など)により、部分的に磁束密度が高いところ、低いところがあっても良い。
また、ポールコアのボス部は、軸方向の全領域が同一断面形状を有している必要はなく、少なくともボス部の根元部、つまりフランジ部の付け根部近傍が多角断面形状を有していればよい。この場合、ボス部は、ポールコアを鋳造でき、かつボビンを装着できる外形形状であればよく、ボス部の根元部から軸方向先端における断面形状を円や根元部と異なる辺数の多角に形成してもよい。そして、断面形状が変化する部位では、断面形状を急激に変化させてもよいし、徐々に変化させてもよい。
この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアを示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子におけるボビンを示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアにボビンを装着した状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアにフィールドコアを装着した状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子におけるボビンにコイルを一層巻回した状態を説明する展開図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子におけるボビンにコイルを二層巻回した状態を説明する展開図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の回転子におけるボビンに巻回された一層目のコイルと二層目のコイルとの関係を説明する展開図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアを示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機の回転子におけるボビンの巻胴部を示す展開図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機の回転子における分割ポールコアを示す斜視図である。
符号の説明
4 シャフト、6 回転子、18 コイル、19 界磁コイル、20A,20A1,20A2 第1のポールコア、20B,20B1,20B2 第2のポールコア、21,21A,21B ボス部、22,22A コイル巻装部、23,23A 突き合わせ部、24 フランジ部、25 爪状磁極部、26 シャフト挿入穴、30,30A ボビン、31 巻胴部、32a 第1の筒体、33,33A〜33A コイルガイド部、A1〜A4 角部、P 辺交差部。

Claims (22)

  1. シャフト挿入穴が軸心位置に穿設されたボス部、上記ボス部の外周の一側の縁部に周方向に等角ピッチで、かつ径方向外方に延設されたn(n:整数)本のフランジ部、およびそれぞれの上記フランジ部から軸方向の他側に向かって先細り状に延設されたn個の爪状磁極部が一体成形され、上記爪状磁極部を噛み合わせるように対向して、上記ボス部の先端面同士を突き合わせて配置される第1および第2のポールコアと、
    上記シャフト挿入穴に圧入されて、上記第1および第2のポールコアを一体化するシャフトと、
    突き合わされた上記ボス部に装着されるボビンと、
    上記ボビンに巻回された界磁コイルと、を備え、
    上記ボス部の上記フランジ部の付け根部での軸心と直交する断面形状がn角形であることを特徴とする回転電機の回転子。
  2. シャフト挿入穴が軸心位置に穿設されたボス部、上記ボス部の外周の一側の縁部に周方向に等角ピッチで、かつ径方向外方に延設されたn(n:整数)本のフランジ部、およびそれぞれの上記フランジ部から軸方向の他側に向かって先細り状に延設されたn個の爪状磁極部が一体成形され、上記爪状磁極部を噛み合わせるように対向して、上記ボス部の先端面同士を突き合わせて配置される第1および第2のポールコアと、
    上記シャフト挿入穴に圧入されて、上記第1および第2のポールコアを一体化するシャフトと、
    突き合わされた上記ボス部に装着されるボビンと、
    上記ボビンに巻回された界磁コイルと、を備え、
    上記ボス部の上記フランジ部の付け根部での軸心と直交する断面形状が2n角形であることを特徴とする回転電機の回転子。
  3. 上記爪状磁極部のそれぞれは、上記ボス部の上記フランジ部の付け根部での軸心と直交する断面形状の辺に相対していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機の回転子。
  4. 上記爪状磁極部の内径面と上記フランジ部との境界部が、当該爪状磁極部に相対する上記ボス部の上記フランジ部の付け根部での軸心と直交する断面形状の上記辺と平行な直線で形成されていることを特徴とする請求項3記載の回転電機の回転子。
  5. 上記ボス部の上記フランジ部の付け根部から先端側に少なくとも所定の範囲が、上記ボス部の上記フランジ部の付け根部での軸心と直交する断面形状と同じ断面形状の多角柱体に形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の回転電機の回転子。
  6. 上記ボス部の先端部が、上記ボス部の上記フランジ部の付け根部での軸心と直交する断面形状と異なる断面形状に形成され、
    上記ボス部の上記フランジ部の付け根部から上記先端部までの範囲が、上記ボス部の上記フランジ部の付け根部での軸心と直交する断面形状と同じ断面形状の多角柱体に形成されていることを特徴とする請求項5記載の回転電機の回転子。
  7. 上記ボス部の上記フランジ部の付け根部から先端までの全範囲が、上記ボス部の上記フランジ部の付け根部での軸心と直交する断面形状と同じ断面形状の多角柱体に形成されていることを特徴とする請求項5記載の回転電機の回転子。
  8. 上記ボス部の上記多角柱体の角部が面取りされていることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  9. 上記ボス部の先端面が、上記ボス部の上記フランジ部の付け根部での軸心と直交する断面形状と異なる断面形状に形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の回転電機の回転子。
  10. 上記第1および第2のポールコアが同一形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  11. 上記第1および第2のポールコアの上記ボス部の先端面が円形に形成されていることを特徴とする請求項10記載の回転電機の回転子。
  12. 上記第1および第2のポールコアの上記ボス部の先端面が2n角形に形成されていることを特徴とする請求項10記載の回転電機の回転子。
  13. 上記ボス部の多角柱体はn角柱体であり、
    上記ボビンは、上記第1のポールコアのボス部に外嵌状態に嵌合される第1のn角筒体および上記第2のポールコアのボス部に外嵌状態に嵌合される第2のn角筒体を、該第1および第2のn角筒体の各辺の中央部で交差させるように軸心回りにずらして一体化してなる巻胴部と、上記巻胴部の両端から径方向外側に延設された第1および第2のフランジ部と、を備え、
    上記界磁コイルが上記巻胴部に多層に巻回されていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  14. 上記界磁コイルの巻き始め部を収納するコイル収納溝が、上記第1のフランジ部の外周端から上記第1のn角筒体のコイル巻回方向前方に位置する角部近傍に至るように、該第1のフランジ部の内壁面に凹設されていることを特徴とする請求項13に記載の回転電機の回転子。
  15. 上記第1のフランジ部が上記第1のn角筒体に対応するn角形に形成され、上記コイル収納溝の外周端が該第1のフランジ部の角部に位置していることを特徴とする請求項14に記載の回転電機の回転子。
  16. 上記第1および第2のn角筒体に巻回されている上記界磁コイルの位置が、該第1および第2のn角筒体の角部で軸方向にシフトされていることを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  17. 上記界磁コイルは、上記第1および第2のn角筒体に1周巻かれる間に2箇所の角部でコイル太さの半分ずつ軸方向にシフトされていることを特徴とする請求項16記載の回転電機の回転子。
  18. 上記界磁コイルは、上記第1および第2のn角筒体に1周巻かれる間に周方向に連続する2箇所の角部でコイル太さの半分ずつ軸方向にシフトされていることを特徴とする請求項17記載の回転電機の回転子。
  19. コイルガイド部が、上記界磁コイルが軸方向にシフトされる上記角部を挟む上記第1および第2のn角筒体の側面に、当該角部に近接して設けられていることを特徴とする請求項17又は請求項18記載の回転電機の回転子。
  20. 上記界磁コイルは、上記第1および第2のn角筒体の一方の筒体上に1層分巻回した後、該第1および第2のn角筒体の辺交差部近傍を通って他方の筒体上に移行されて、該他方の筒体上に巻回されていることを特徴とする請求項13乃至請求項19のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  21. 2m層目(mは整数)の上記界磁コイルが上記第1および第2のn角筒体の一方の筒体上から上記辺交差部近傍を通って他方の筒体に移行される際に、上記他方の筒体から上記辺交差部を通って上記一方の筒体に移行している(2m−1)層目の上記界磁コイルに当接するように、該辺交差部を挟む上記一方の筒体の角部および上記他方の筒体の角部の上記辺交差部側端部が低く形成されていることを特徴とする請求項20記載の回転電機の回転子。
  22. 1層目の上記界磁コイルと係合してコイル巻回方向を変える第1および第2のコイル係合部が、1層目の上記界磁コイルが上記第1のn角筒体から第2のn角筒体に移行される移行部位を挟んで、該第1および第2のn角筒体に形成されていることを特徴とする請求項13乃至請求項19のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
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