JP2007312207A - フィルタ回路及びフィルタ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高周波の減衰特性を向上させることができるフィルタ回路及びフィルタ素子を提供する。
【解決手段】 フィルタ回路42はバリスタ43,44を有し、バリスタ43とバリスタ44との間には抵抗45が直列に接続されている。バリスタ43と抵抗45との接続部S1には、コイル46の一端が接続されている。そして、コイル46の他端には、入力端子47が接続されている。バリスタ44と抵抗45との接続部S2には、コイル48の一端が接続されている。そして、コイル48の他端には、出力端子49が接続されている。また、バリスタ43,44における抵抗45の反対側には、グランド端子50が接続されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、バリスタ及び抵抗を有するフィルタ回路及びフィルタ素子に関するものである。
従来のフィルタ回路及びフィルタ素子としては、例えば特許文献1に記載されている積層型チップバリスタが知られている。この文献に記載の積層型チップバリスタは、セラミック焼結体と、このセラミック焼結体内に埋設された第1内部電極及び第2内部電極と、セラミック焼結体の一端面に設けられると共に、第1内部電極に接続された入力電極と、セラミック焼結体の他端面に設けられると共に、他の第1内部電極に接続された出力電極と、セラミック焼結体の上面に設けられると共に、入力電極と出力電極との間に接続された抵抗体と、セラミック焼結体の側面に設けられると共に、第2内部電極に接続されたグランド電極とを備えている。このような積層型チップバリスタでは、第1内部電極と、第2内部電極と、第1内部電極と第2内部電極との間に挟まれたセラミック層部分とでバリスタ部が形成されている。
特開平6−45109号公報
上記従来技術のフィルタ素子では、バリスタ部の容量成分により高周波ノイズを減衰させている。しかし、バリスタ部に直列に存在する寄生インダクタンス成分によって、高周波の減衰特性が悪化するという問題がある。
本発明の目的は、高周波の減衰特性を向上させることができるフィルタ回路及びフィルタ素子を提供することである。
本発明のフィルタ回路は、第1バリスタ及び第2バリスタと、第1バリスタと第2バリスタとの間に接続された抵抗と、第1バリスタと抵抗との接続部に第1コイルを介して接続された入力端子と、第2バリスタと抵抗との接続部に第2コイルを介して接続された出力端子と、第1バリスタにおける抵抗の反対側と第2バリスタにおける抵抗の反対側とにそれぞれ接続されたグランド端子とを備えることを特徴とするものである。
このように本発明のフィルタ回路においては、入力端子と第1バリスタとの間に第1コイルが接続され、出力端子と第2バリスタとの間に第2コイルが接続されている。つまり、入出力ラインに直列にコイルが接続されているため、高周波で減衰効果が得られる。これにより、第1バリスタ及び第2バリスタに直列に存在する寄生インダクタンス成分に起因した減衰特性の悪化が補償されるため、高周波の減衰特性が向上する。
また、本発明のフィルタ素子は、電圧非直線特性を発現するバリスタ層と、第1内部電極及び第2内部電極と、バリスタ層を挟んで第1内部電極及び第2内部電極と対向する領域を有する第3内部電極と、コイルを形成する第1内部導体及び第2内部導体と、第1内部電極と第2内部電極との間に接続された抵抗体と、第1内部電極に第1内部導体を介して接続された入力端子電極と、第2内部電極に第2内部導体を介して接続された出力端子電極と、第3内部電極に接続されたグランド端子電極とを備えることを特徴とするものである。
このように本発明のフィルタ素子においては、入力端子電極と第1内部電極との間に第1内部導体が接続され、出力端子電極と第2内部電極との間に第2内部導体が接続されている。ここで、第1内部電極、第3内部電極及びバリスタ層は、上記のフィルタ回路の第1バリスタに相当し、第2内部電極、第3内部電極及びバリスタ層は、上記のフィルタ回路の第2バリスタに相当するものである。また、第1内部導体は、上記のフィルタ回路の第1コイルに相当し、第2内部導体は、上記のフィルタ回路の第2コイルに相当するものである。従って、本フィルタ素子は、上記のフィルタ回路を構成することになる。これにより、上述したように、寄生インダクタンス成分に起因した減衰特性の悪化が防止されるため、高周波の減衰特性が向上する。
また、2つのバリスタ及び抵抗で形成されるフィルタ回路を、上記のようなバリスタ層、第1〜第3内部電極及び抵抗体により形成する場合には、入力端子及び出力端子と抵抗体(第1内部電極及び第2内部電極)とを接続するための接続導体が積層体内に作られることになる。本発明のフィルタ素子では、コイルを形成する第1内部導体及び第2内部導体は、そのような接続導体のスペースを有効利用して積層体内に作られるため、素子の小型化が損われることを防止できる。
好ましくは、バリスタ層、第1内部電極、第2内部電極、第3内部電極、第1内部導体及び第2内部導体は、積層体を形成しており、抵抗体は、積層体における積層方向に対して平行な第1面上に設けられ、入力端子電極、出力端子電極及びグランド端子電極は、積層体における第1面に対向する第2面上に設けられている。この場合には、フィルタ素子の入力端子電極、出力端子電極及びグランド端子電極が回路基板の対応する電極に接合された状態では、第1内部電極、第2内部電極及び第3内部電極は回路基板に対して縦に配置されることとなるため、それらの内部電極と回路基板の電極との間に生じる浮遊容量を低減することができる。
また、好ましくは、第1内部導体及び第2内部導体は、積層体において第1内部電極、第2内部電極及び第3内部電極の何れかと同一の層に形成されている。この場合には、第1内部導体及び第2内部導体を第1内部電極、第2内部電極及び第3内部電極の何れかと同時に形成することで、フィルタ素子の製造を容易に行うことができる。
本発明によれば、フィルタ回路及びフィルタ素子における高周波の減衰特性を向上させることができる。
以下、本発明に係わるフィルタ回路及びフィルタ素子の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わるフィルタ素子の一実施形態を示す概略側面図であり、図2は、図1に示すフィルタ素子の概略平面図であり、図3は、図1に示すフィルタ素子の概略裏面図である。各図において、本実施形態のフィルタ素子1は、BGA(Ball Grid Array)タイプのESD(静電気放電)対策素子として構成されている。
フィルタ素子1は、略矩形板状の積層体2を備えている。積層体2は、電圧非直線特性(バリスタ特性)を発現する複数のバリスタ層3と、複数(ここでは5つ)の内部電極群4と、複数(ここでは5つ)の内部電極群5とからなっている。内部電極群4及び内部電極群5は、バリスタ層3を介して交互に配置されている。
バリスタ層3は、例えばZnOを主成分とし、更に副成分として希土類金属元素、Co、IIIb族元素(B,Al,Ga,In)、Si、Cr、Mo、アルカリ金属元素(K,Rb,Cs)及びアルカリ土類金属元素(Mg,Ca,Sr,Ba)等の金属単体やこれらの酸化物を含んでいる。
内部電極群4は、図4に示すように、内部電極6、内部電極7,8及び内部電極9からなっている。内部電極6、内部電極7,8及び内部電極9は、バリスタ層3を挟んで積層体2の上下方向に垂直な方向(横方向)に沿って積層されている。つまり、これらの内部電極6〜9は、縦型電極構造をなしている。内部電極7,8は、積層体2における同一の層に並んで形成されている。内部電極7,8は、積層体2の上面(積層方向に対して平行な面)2aに露出するように引き出され、内部電極6,9は、積層体2の下面(上面2aに対向する面)2bに露出するように引き出されている。内部電極6〜9は、例えばPbまたはAg/Pb合金からなる導電材で形成されている。
内部電極7は、内部電極6,9の一端側領域と重なり合っており、内部電極8は、内部電極6,9の他端側領域と重なり合っている。このため、バリスタ層3において、内部電極7と内部電極6及び内部電極9との間の領域と、内部電極8と内部電極6及び内部電極9との間の領域とがバリスタ特性を発現する領域として機能する。そして、内部電極6,7,9と、バリスタ層3において内部電極7と内部電極6及び内部電極9とに挟まれた領域とによって、1つのバリスタ部が構成されている。また、内部電極6,8,9と、バリスタ層3において内部電極8と内部電極6及び内部電極9とに挟まれた領域とによって、他の1つのバリスタ部が構成されている。
また、積層体2における内部電極6と同一の層には、コイルの一部を形成する内部導体10,11が内部電極6を挟むように形成されている。積層体2における内部電極9と同一の層には、コイルの一部を形成する内部導体12,13が内部電極9を挟むように形成されている。そして、内部導体10,12によって1つのコイル14が形成され、内部導体11,13によって1つのコイル15が形成されている。
内部導体10,11の一端側は、積層体2の上面2aに露出するように引き出され、内部導体10,11の他端側は、積層体2の下面2bに露出するように引き出されている。内部導体12,13の一端側及び他端側は、いずれも積層体2の上面2aに露出するように引き出されている。内部導体10〜13は、上記の内部電極6〜9と同様に、例えばPbまたはAg/Pb合金からなる導電材で形成されている。
内部電極群5は、図5に示すように、内部電極16、内部電極17,18及び内部電極19からなっている。内部電極16、内部電極17,18及び内部電極19は、バリスタ層3を挟んで積層体2の横方向に沿って積層されている。よって、これらの内部電極16〜19も、縦型電極構造をなしている。内部電極17,18は、積層体2における同一の層に並んで形成されている。内部電極17,18は、積層体2の上面2aに露出するように引き出され、内部電極16,19は、積層体2の下面2bに露出するように引き出されている。内部電極16〜19は、上記の内部電極6〜9と同じ導電材で形成されている。
内部電極17は、内部電極16,19の一端側領域と重なり合っており、内部電極18は、内部電極16,19の他端側領域と重なり合っている。このため、バリスタ層3において、内部電極17と内部電極16及び内部電極19との間の領域と、内部電極18と内部電極16及び内部電極19との間の領域とがバリスタ特性を発現する領域として機能する。そして、内部電極16,17,19と、バリスタ層3において内部電極17と内部電極16及び内部電極19とに挟まれた領域とによって、1つのバリスタ部が構成されている。また、内部電極16,18,19と、バリスタ層3において内部電極18と内部電極16及び内部電極19とに挟まれた領域とによって、他の1つのバリスタ部が構成されている。
また、積層体2における内部電極16と同一の層には、コイルの一部を形成する内部導体20,21が内部電極16を挟むように形成されている。積層体2における内部電極19と同一の層には、コイルの一部を形成する内部導体22,23が内部電極19を挟むように形成されている。内部導体20,22によって1つのコイル24が形成され、内部導体21,23によって1つのコイル25が形成されている。
内部導体20,21の一端側は、積層体2の上面2aに露出するように引き出され、内部導体20,21の他端側は、積層体2の下面2bに露出するように引き出されている。内部導体22,23の一端側及び他端側は、いずれも積層体2の上面2aに露出するように引き出されている。内部導体20〜23は、上記の内部導体10〜13と同じ導電材で形成されている。
図2において、積層体2の上面2aには、内部導体10の一端部と内部導体12の一端部とを電気的に接続する接続電極26と、内部導体11の一端部と内部導体13の一端部とを電気的に接続する接続電極27と、内部電極7と内部導体12の他端部とを電気的に接続する接続電極28と、内部電極8と内部導体13の他端部とを電気的に接続する接続電極29とが形成されている。これらの接続電極26〜29は、それぞれ内部電極群4に対応する数だけ有している。接続電極26〜29は、例えばPbまたはAg/Pb合金からなる下部電極層と、AuまたはPtからなる上部電極層とを有する2層構造となっている。
積層体2の上部には、抵抗体30が接続電極28と接続電極29との間に掛け渡されるように形成されている。つまり、抵抗体30の一端は内部電極7に電気的に接続され、抵抗体30の他端は内部電極8に接続されることになる。
抵抗体30は、Ru系、Sn系、La系の抵抗ペーストを塗布することにより形成される。Ru系の抵抗ペーストとしては、例えばRuOにAl−B−SiO等のガラスを混合したものが用いられる。Sn系の抵抗ペーストとしては、例えばSnOにAl−B−SiO等のガラスを混合したものが用いられる。La系の抵抗ペーストとしては、例えばLaBにAl−B−SiO等のガラスを混合したものが用いられる。
また、積層体2の上面2aには、内部導体20の一端部と内部導体22の一端部とを電気的に接続する接続電極31と、内部導体21の一端部と内部導体23の一端部とを電気的に接続する接続電極32と、内部電極17と内部導体22の他端部とを電気的に接続する接続電極33と、内部電極18と内部導体23の他端部とを電気的に接続する接続電極34とが形成されている。これらの接続電極31〜34は、それぞれ内部電極群5に対応する数だけ有している。接続電極31〜34は、上記の接続電極26〜29と同様の2層構造となっている。
また、積層体2の上部には、抵抗体35が接続電極33と接続電極34との間に掛け渡されるように形成されている。つまり、抵抗体35の一端は内部電極17に電気的に接続され、抵抗体35の他端は内部電極18に接続されることになる。抵抗体35は、上記の抵抗体30と同じ材料で形成されている。
図3において、積層体2の下面2bには、内部導体10の他端部と電気的に接続された入力端子電極36と、内部導体20の他端部と電気的に接続された入力端子電極37と、内部導体11の他端部と電気的に接続された出力端子電極38と、内部導体21の他端部と電気的に接続された出力端子電極39と、内部電極6,9及び内部電極16,19と電気的に接続されたグランド端子電極40とが形成されている。
入力端子電極36,37、出力端子電極38,39及びグランド端子電極40は、例えば矩形状を呈し、内部電極群4,5に対応する数だけ(ここでは5つずつ)設けられている。また、これらの端子電極36〜40は、例えば上記の接続電極31〜34と同じ材料で形成されている。また、端子電極36〜40の表面には、図1に示すように、半田ボール41が形成されている。そして、この半田ボール41が外部基板(図示せず)のランドに接合されることで、フィルタ素子1が外部基板に実装されることになる。
以上のようなフィルタ素子1は、図6に示すようなフィルタ回路42を複数有している。フィルタ回路42はバリスタ43,44を有し、バリスタ43とバリスタ44との間には抵抗45が直列に接続されている。バリスタ43と抵抗45との接続部S1には、コイル46の一端が接続されている。そして、コイル46の他端は、入力端子47に接続されている。バリスタ44と抵抗45との接続部S2には、コイル48の一端が接続されている。そして、コイル48の他端は、出力端子49に接続されている。また、バリスタ43,44における抵抗45の反対側には、グランド端子50が接続されている。
ここで、バリスタ43は、上記のフィルタ素子1において、内部電極6,7,9と、バリスタ層3における内部電極7と内部電極6及び内部電極9とに挟まれた領域とで構成されるバリスタ部に相当する。また、バリスタ43は、上記のフィルタ素子1において、内部電極16,17,19と、バリスタ層3における内部電極17と内部電極16及び内部電極19とに挟まれた領域とで構成されるバリスタ部にも相当する。バリスタ44は、上記のフィルタ素子1において、内部電極6,8,9と、バリスタ層3における内部電極8と内部電極6及び内部電極9とに挟まれた領域とで構成されるバリスタ部に相当する。また、バリスタ44は、上記のフィルタ素子1において、内部電極16,18,19と、バリスタ層3における内部電極18と内部電極16及び内部電極19とに挟まれた領域とで構成されるバリスタ部にも相当する。
抵抗45は、上記のフィルタ素子1における抵抗体30,35に相当する。コイル46は、上記のフィルタ素子1におけるコイル14,24に相当する。コイル48は、上記のフィルタ素子1におけるコイル15,25に相当する。入力端子47は、上記のフィルタ素子1における入力端子電極36,37に相当する。出力端子49は、上記のフィルタ素子1における出力端子電極38,39に相当する。グランド端子50は、上記のフィルタ素子1におけるグランド端子電極40に相当する。
次に、上述したフィルタ素子1を製造する方法について、簡単に説明する。まず、上記のバリスタ層3となるグリーンシートを所定枚数だけ作製する。具体的には、ZnOを主成分とするバリスタ材料に有機バインダや有機溶剤等を加えてなるスラリーを、ドクターブレード法等によりフィルム上に塗布・乾燥させて、グリーンシートを得る。
続いて、上記の内部電極6〜9、内部電極16〜19、内部導体10〜13及び内部導体20〜23であるパターンをグリーンシートの表面に形成する。これらのパターンは、例えばPdを主成分とする導電性ペーストをグリーンシートの表面にスクリーン印刷して乾燥させることにより形成する。これにより、内部電極6及び内部導体10,11が同時に形成され、内部電極9及び内部導体12,13が同時に形成され、内部電極16及び内部導体20,21が同時に形成され、内部電極19及び内部導体22,23が同時に形成されることになるので、フィルタ素子1の製造工程の簡略化を図ることができる。
続いて、所定のパターンが形成されたグリーンシートとパターンが形成されていないグリーンシートとを所定の順序で重ねることにより、シート積層体を形成し、このシート積層体を所定の寸法となるように切断する。
続いて、シート積層体の上面に接続電極26〜29及び接続電極31〜34を形成し、シート積層体の下面に入力端子電極36,37、出力端子電極38,39及びグランド端子電極40を形成する。これらの外部電極は、例えば以下のようにして形成する。即ち、まずPbを主成分とする導電性ペーストをシート積層体の表面にスクリーン印刷して乾燥させることにより、下部電極層を形成し、更にAuまたはPtを主成分とする導電性ペーストを下部電極層の表面にスクリーン印刷して乾燥させることにより、上部電極層を形成する。
続いて、シート積層体の脱バインダを行った後、シート積層体の焼成を行うことにより、上記の積層体2を得る。これにより、グリーンシートが上記のバリスタ層3となる。続いて、積層体2の上面2aに抵抗体30,35を形成する。具体的には、抵抗ペーストをスクリーン印刷し、乾燥させ、焼き付けることにより、抵抗体30,35を得る。
その後、入力端子電極36,37、出力端子電極38,39及びグランド端子電極40に半田ボール41を形成する。以上により、上記のフィルタ素子1が完成する。
ここで、比較例として、バリスタ及び抵抗を有する従来一般のフィルタ回路を図7に示す。同図において、フィルタ回路100は、上述したフィルタ回路42のコイル46,48を削除した回路構成を有している。つまり、バリスタ43と抵抗45との接続部S1には、入力端子47が直接接続され、バリスタ44と抵抗45との接続部S2には、出力端子49が直接接続されている。このようなフィルタ回路100では、バリスタ43,44に直列に寄生インダクタンス成分が存在するため、この寄生インダクタンス成分により高周波の減衰特性が劣化してしまう。
これに対し本実施形態のフィルタ回路42では、図6に示すように、接続部S1と入力端子47との間にコイル46を接続し、接続部S2と出力端子49との間にコイル48を接続した構成となっている。つまり、入出力ラインに直列にコイル46,48が接続されているため、高周波で減衰特性が得られるようになる。これにより、バリスタ43,44に直列に存在する寄生インダクタンス成分に起因する高周波の減衰特性の劣化が補償されるため、フィルタ回路42の周波数特性を向上させることができる。
このとき、コイル46,48の誘電率が低くなるに従い、コイル46,48の自己共振周波数が高くなるため、高周波の減衰特性が良くなっていくが、そのためには、フィルタ素子1におけるバリスタ層3の材料として誘電率の低いものを使用するのが望ましい。また、フィルタ素子1において、コイル14を形成する内部導体10,12は、抵抗の大きいPbを主成分とする導電材で形成されているので、コイル14の自己共振の影響を軽減することができる。他のコイル15,24,25についても、同様である。これにより、高周波の減衰特性を一層良好にすることが可能となる。
また、コイル14を形成する内部導体10,12は、積層体2の内部において抵抗体30(内部電極7)と入力端子電極36とを接続する接続導体に代わるものとして作られているので、コイル14はスペース効率良く形成されることになる。他のコイル15,24,25についても、同様である。これに加え、内部導体10,11は内部電極6と同じ層に形成され、内部導体12,13は内部電極9と同じ層に形成され、内部導体20,21は内部電極16と同じ層に形成され、内部導体22,23は内部電極19と同じ層に形成されている。これにより、フィルタ素子1の小型化を図ることができる。
さらに、内部電極6〜9及び内部電極16〜19を縦型電極構造としたので、これらの内部電極を積層体2の主面(上面2a及び下面2b)に引き出しやすくなり、入力端子電極36,37、出力端子電極38,39、グランド端子電極40及び接続電極26〜29といった外部電極を積層体2に容易に配置・形成することができる。また、フィルタ素子1が外部基板(図示せず)に実装されたときには、内部電極6〜9及び内部電極16〜19は外部基板に対して立てられた状態となるので、これらの内部電極と外部基板の電極パッドとの間に浮遊容量が発生しにくくなる。
図8は、フィルタ素子の減衰特性の評価結果を示したグラフである。図中の実線Pは、本発明に係わるフィルタ素子の減衰特性の評価結果を示し、図8の破線Qは、上記の比較例に係わるフィルタ素子の減衰特性の評価結果を示したものである。なお、比較例に係わるフィルタ素子では、コイルを形成する内部導体の代わりに、入力端子電極及び出力端子電極と抵抗体とを接続する接続導体を形成してある。
図8のグラフから分かるように、本発明に係わるフィルタ素子では、多少の振れがあるものの、比較例に係わるフィルタ素子よりも高周波帯域まで減衰しており、減衰特性が改善されている。これにより、本発明の効果が実証されたことは明らかである。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、コイルを形成する内部導体を、積層体2における内部電極が形成されていない層に形成しても良い。このとき、コイルを形成する内部導体の層数を変えることで、コイルのターン数を適宜設定することができる。
また、コイルを形成する内部導体同士の接続を、接続電極ではなくスルーホールにより行っても良い。この場合には、接続電極が不要となるため、素子上の他の電極の配置設計の自由度が増す。従って、電極の印刷がしやすくなるため、フィルタ素子の製造容易化につながる。
また、上記実施形態のフィルタ素子1は、図6に示すフィルタ回路42を複数有するアレイ状フィルタ素子であるが、本発明のフィルタ素子は、特にアレイ状に限られず、フィルタ回路を1つだけ有しているものにも適用可能である。
本発明に係わるフィルタ素子の一実施形態を示す概略側面図である。 図1に示すフィルタ素子の概略平面図である。 図1に示すフィルタ素子の概略裏面図である。 図1に示す積層体の分解図である。 図1に示す積層体の分解図である。 図1に示すフィルタ素子の等価回路(フィルタ回路)を示す図である。 バリスタ及び抵抗を有する従来一般のフィルタ回路を示す図である。 フィルタ素子の減衰特性の評価結果を示したグラフである。
符号の説明
1…フィルタ素子、2…積層体、2a…上面(第1面)、2b…下面(第2面)、3…バリスタ層、6…内部電極(第3内部電極)、7…内部電極(第1内部電極)、8…内部電極(第2内部電極)、9…内部電極(第3内部電極)、10…内部導体(第1内部導体)、11…内部導体(第2内部導体)、12…内部導体(第1内部導体)、13…内部導体(第2内部導体)、14…コイル、15…コイル、16…内部電極(第3内部電極)、17…内部電極(第1内部電極)、18…内部電極(第2内部電極)、19…内部電極(第3内部電極)、20…内部導体(第1内部導体)、21…内部導体(第2内部導体)、22…内部導体(第1内部導体)、23…内部導体(第2内部導体)、24…コイル、25…コイル、30…抵抗体、35…抵抗体、36…入力端子電極、37…入力端子電極、38…出力端子電極、39…出力端子電極、40…グランド端子電極、42…フィルタ回路、43…バリスタ(第1バリスタ)、44…バリスタ(第2バリスタ)、45…抵抗、46…コイル(第1コイル)、47…入力端子、48…コイル(第2コイル)、49…出力端子、50…グランド端子。

Claims (4)

  1. 第1バリスタ及び第2バリスタと、
    前記第1バリスタと前記第2バリスタとの間に接続された抵抗と、
    前記第1バリスタと前記抵抗との接続部に第1コイルを介して接続された入力端子と、
    前記第2バリスタと前記抵抗との接続部に第2コイルを介して接続された出力端子と、
    前記第1バリスタにおける前記抵抗の反対側と前記第2バリスタにおける前記抵抗の反対側とにそれぞれ接続されたグランド端子とを備えることを特徴とするフィルタ回路。
  2. 電圧非直線特性を発現するバリスタ層と、
    第1内部電極及び第2内部電極と、
    前記バリスタ層を挟んで前記第1内部電極及び前記第2内部電極と対向する領域を有する第3内部電極と、
    コイルを形成する第1内部導体及び第2内部導体と、
    前記第1内部電極と前記第2内部電極との間に接続された抵抗体と、
    前記第1内部電極に前記第1内部導体を介して接続された入力端子電極と、
    前記第2内部電極に前記第2内部導体を介して接続された出力端子電極と、
    前記第3内部電極に接続されたグランド端子電極とを備えることを特徴とするフィルタ素子。
  3. 前記バリスタ層、前記第1内部電極、前記第2内部電極、前記第3内部電極、前記第1内部導体及び前記第2内部導体は、積層体を形成しており、
    前記抵抗体は、前記積層体における積層方向に対して平行な第1面上に設けられ、
    前記入力端子電極、前記出力端子電極及び前記グランド端子電極は、前記積層体における前記第1面に対向する第2面上に設けられていることを特徴とする請求項2記載のフィルタ素子。
  4. 前記第1内部導体及び前記第2内部導体は、前記積層体において前記第1内部電極、前記第2内部電極及び前記第3内部電極の何れかと同一の層に形成されていることを特徴とする請求項2または3記載のフィルタ素子。



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