JP2007307531A - 破砕機 - Google Patents
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Abstract
【課題】破砕片がカールしにくく平板状になるよう破砕することができ、破砕片の袋詰めなどにおける収容効率を高めることができるペットボトルなどを破砕する破砕機を提供する。
【解決手段】破砕機(A)は、被破砕物を投入するホッパー(3)と、被破砕物を回転刃ローター(5)側へ送る噛み込み機(4)と、外周面が円柱面状であり外周面から刃体(53)が突出している回転刃ローター(5)と、回転刃ローター(5)を駆動する電動モータ(6)と、刃体(53)と協働して被破砕物を破砕する固定刃(7)と、刃体(53)の回転軌跡と所要間隔をおいて沿うよう設けられている摩擦面(29)と、摩擦面(29)と回転刃ローター(5)の外周面との間に形成されている破砕空間部(8)と、摩擦面(29)に設けられており所要の大きさまで細片化した破砕片を排出する排出孔(240)を備えている。
【選択図】図3
【解決手段】破砕機(A)は、被破砕物を投入するホッパー(3)と、被破砕物を回転刃ローター(5)側へ送る噛み込み機(4)と、外周面が円柱面状であり外周面から刃体(53)が突出している回転刃ローター(5)と、回転刃ローター(5)を駆動する電動モータ(6)と、刃体(53)と協働して被破砕物を破砕する固定刃(7)と、刃体(53)の回転軌跡と所要間隔をおいて沿うよう設けられている摩擦面(29)と、摩擦面(29)と回転刃ローター(5)の外周面との間に形成されている破砕空間部(8)と、摩擦面(29)に設けられており所要の大きさまで細片化した破砕片を排出する排出孔(240)を備えている。
【選択図】図3
Description
本発明は破砕機に関するものである。更に詳しくは、ペットボトルなどを破砕する破砕機であって、破砕片がカールしにくく、ほぼ平板状になるよう破砕することができ、これによって破砕片の袋詰めなどにおける収容効率を高めることができる破砕機に関する。
飲料、調味料、油脂、酒などの液状製品を収容する容器として、PET(polyethylene terephthalate)などのプラスチック容器が広く使用されている。これらプラスチック容器はリサイクルが可能なので、家庭ゴミとして回収され、繊維製品など様々な製品に加工され再利用されている。
上記加工をする工程においては、運搬や輸送に有利なように、一旦プラスチック容器を破砕して細片化し減容化を図っている。
上記加工をする工程においては、運搬や輸送に有利なように、一旦プラスチック容器を破砕して細片化し減容化を図っている。
ペットボトルなど、プラスチック容器を破砕する装置として一例をあげれば、例えば特許文献1記載のペットボトル破砕機がある。
このペットボトル破砕機は、破砕室に設けられている上部左右の回転刃の上方に押し込み用の押し込み軸(回転体)を備え、上記上部左右の回転刃の下方に下部の回転刃を備えている。上部左右の回転刃は回転速度を変えてあり、また下部の回転刃と協働する固定刃も傾斜させてあり、これにより破砕片が詰まりにくくなっている。
このペットボトル破砕機は、破砕室に設けられている上部左右の回転刃の上方に押し込み用の押し込み軸(回転体)を備え、上記上部左右の回転刃の下方に下部の回転刃を備えている。上部左右の回転刃は回転速度を変えてあり、また下部の回転刃と協働する固定刃も傾斜させてあり、これにより破砕片が詰まりにくくなっている。
しかしながら、上記のようなペットボトル破砕機には、次のような課題があることがわかった。すなわち、上記破砕機によれば、ペットボトルは比較的広い空間部内部で、いわば開放的に破砕されるようになっている。このため、上記破砕片には、もともと容器形状に凹凸や曲面部分があることに起因するカールしたり大きく曲がった破砕片が多く混じることになる。このため、例えば輸送のために破砕片を大量に袋詰めにしたような場合、破砕片の間にたくさんの空間部が形成されて嵩張るため、収容の効率が極めて悪い。
(本発明の目的)
本発明は、ペットボトルなどを破砕する破砕機であって、破砕片がカールしにくく、ほぼ平板状になるよう破砕することができ、これによって破砕片の袋詰めなどにおける収容効率を高めることができる破砕機を提供することを目的とする。
本発明は、ペットボトルなどを破砕する破砕機であって、破砕片がカールしにくく、ほぼ平板状になるよう破砕することができ、これによって破砕片の袋詰めなどにおける収容効率を高めることができる破砕機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は、外周面が本質的に円柱面状であり、外周面から刃体が突出している回転刃ローターと、回転刃ローターの刃体と協働して被破砕物を破砕する固定刃と、刃体の回転軌跡と所要間隔をおいて沿うよう設けられている摩擦面と、摩擦面と回転刃ローターの外周面との間に形成されている破砕空間部と、摩擦面に設けられており所要の大きさまで細片化した破砕片を排出するスクリーンを備えている、破砕機である。
本発明は、被破砕物を投入するホッパーと、投入された被破砕物を破砕部である回転刃ローター側へ送る噛み込み機と、外周面が本質的に円柱面状であり、外周面から刃体が突出している回転刃ローターと、回転刃ローターを駆動するモータと、回転刃ローターの刃体と協働して被破砕物を破砕する固定刃と、刃体の回転軌跡と所要間隔をおいて沿うよう設けられている摩擦面と、摩擦面と回転刃ローターの外周面との間に形成されている破砕空間部と、摩擦面に設けられており所要の大きさまで細片化した破砕片を排出するスクリーンを備えている、破砕機である。
本発明に係る破砕機は、摩擦面が開閉可能であるのがより好ましい。
(作用)
本発明に係る破砕機の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
本発明に係る破砕機の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
破砕機(A)のホッパー(3)にペットボトル(P:被破砕物)を投入すると噛み込み機(4)によって噛み込まれ、回転刃ローター(5)側へ送られる。
ペットボトル(P)は、高速回転する回転刃ローター(5)の刃体(53)と固定刃(7)によって細かく切断され、切断片は摩擦面(29)と回転刃ローター(5)の外周面(55)との間の破砕空間部(8)に次々に送られる。
ペットボトル(P)は、高速回転する回転刃ローター(5)の刃体(53)と固定刃(7)によって細かく切断され、切断片は摩擦面(29)と回転刃ローター(5)の外周面(55)との間の破砕空間部(8)に次々に送られる。
切断片は、破砕空間部(8)内で摩擦面(29)と回転刃ローター(5)の外周面(55)とに挟まれて強い圧力を受けながら高速で回転する刃体(53)によってさらに細かく切断される。また、切断片はその際の摩擦力によって加熱され、同時に延伸される。このメカニズムは定かではないが、例えばペットボトルなどの材料であるPETは熱可塑性であるため加熱されることで変形しやすくなり、これにより、もともと容器形状に凹凸や曲面部分があることに起因する切断片の凹凸や曲がりなども延ばされ、破砕片は平板に近い形状になるようである。
上記作用は高速で繰り返し行われ、切断片はさらに細かく破砕されて細片化する。この破砕片が摩擦面(29)を有するスクリーン(24,240)を通過できる大きさになると、順次スクリーン(24,240)を通過して排出され、大きさが同じ程度の破砕片が得られる。しかも、各破砕片は上記したように強い圧力と摩擦力で加熱され延伸されているので、ほとんどが平板状でありカールしたり大きく曲がったりしていない。
摩擦面(29,23)が開閉可能である破砕機(A)は、万一破砕片が摩擦面(29)と回転刃ローター(5)の外周面(55)との間の破砕空間部(8)に詰まったような場合も対応が容易にできる。また、回転刃ローター(5)の刃体(53)の交換その他のメンテナンスも容易にできる。
本発明に係る破砕機によれば、回転刃ローターの刃体と固定刃で切断されたペットボトルなどの切断片は、破砕空間部内で摩擦面と回転刃ローターの外周面とに挟まれて強い圧力を受けながら高速で回転する刃体によってさらに細かく切断される。また、切断片はその際の摩擦力によって加熱され、同時に延伸される。
これにより、もともと容器形状に凹凸や曲面部分があることに起因する切断片の凹凸や曲がりなども延ばされるので、平板状でありカールしていない破砕片が得られ、これによって破砕片の袋詰めなどにおける収容効率を高めることができる。
これにより、もともと容器形状に凹凸や曲面部分があることに起因する切断片の凹凸や曲がりなども延ばされるので、平板状でありカールしていない破砕片が得られ、これによって破砕片の袋詰めなどにおける収容効率を高めることができる。
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る破砕機の一実施の形態を示す斜視説明図、
図2は破砕機の一実施の形態を示す正面側の縦断面図、
図3は破砕機の一実施の形態を示す側面側の縦断面図、
図4は破砕機のケーシング正面側の周板と角曲板を開いた状態の斜視説明図である。
図2は破砕機の一実施の形態を示す正面側の縦断面図、
図3は破砕機の一実施の形態を示す側面側の縦断面図、
図4は破砕機のケーシング正面側の周板と角曲板を開いた状態の斜視説明図である。
破砕機Aは、基台1、ケーシング2、ホッパー3、噛み込み機4、回転刃ローター5、電動モータ6、固定刃7、破砕空間部8を備えている。これら各部の大部分は金属製であり、以下の説明では材料について特に説明はしない。以下、各部の構造について詳細に説明する。
基台1は、所要間隔をおいて平行かつ水平に並設された台部材10、11を備えている。台部材10、11の両端下部には、脚部材12がそれぞれ鉛直方向に設けられている。
台部材10、11には、ケーシング2を構成する側板20、21がそれぞれ鉛直方向に取り付けられている。側板20、21は、図3に表しているように、異形の多角形状である。
台部材10、11には、ケーシング2を構成する側板20、21がそれぞれ鉛直方向に取り付けられている。側板20、21は、図3に表しているように、異形の多角形状である。
側板20、21の下部側の間には、同じくケーシング2を構成する、内面が摩擦面29となっており、相互につながっているほぼ円弧板状の周板22、23、24、25が設けられている。周板22、23、24、25については後述する。
さらに、側板20、21の上部側間の正面側には、同じくケーシング2を構成する角曲板26(八角筒のほぼ四面を利用した形状)が設けられており、側板20、21の上部側間の背面側には、同じくケーシング2を構成する傾斜した背面板27が設けられている。
さらに、側板20、21の上部側間の正面側には、同じくケーシング2を構成する角曲板26(八角筒のほぼ四面を利用した形状)が設けられており、側板20、21の上部側間の背面側には、同じくケーシング2を構成する傾斜した背面板27が設けられている。
背面板27は上記背面側の周板25と、後述する刃台70を介して実質的につながり、角曲板26は上記正面側の周板22と実質的につながっている。角曲板26は上面側で分割され、前部側が軸260を中心に上下方向に回動可能である。角曲板26の先部側には、固定具231が二箇所に設けられている。
上記側板20、21と角曲板26、背面板27で形成された空間部200aと、側板20、21と周板22、23、24、25で形成された空間部200は、下部連通口28でつながっている。また、側板20、21、角曲板26、背面板27の各上端で形成される上部連通口28aには、下部側が窄まったホッパー3が取り付けられている。
上記側板20、21と角曲板26、背面板27で形成された空間部200aと、側板20、21と周板22、23、24、25で形成された空間部200は、下部連通口28でつながっている。また、側板20、21、角曲板26、背面板27の各上端で形成される上部連通口28aには、下部側が窄まったホッパー3が取り付けられている。
上記側板20、21と角曲板26、背面板27で形成された空間部200aには、噛み込み機4の回転体40が収まるよう設けられている。
噛み込み機4の回転体40は回転軸41を有しており、回転軸41には外形が円柱状で中空のドラム体410が固着されている。ドラム体410の外周面には、周方向の四箇所に等間隔(90°間隔)で噛み板411が取り付けられている。
噛み込み機4の回転体40は回転軸41を有しており、回転軸41には外形が円柱状で中空のドラム体410が固着されている。ドラム体410の外周面には、周方向の四箇所に等間隔(90°間隔)で噛み板411が取り付けられている。
各噛み板411は、回転方向(図3において右回り方向)に所要角度で前傾するように設けられている。また、噛み板411は、各ドラム体410の軸線方向における中央部で二分割され、取付位置を左右で45°ずつずらしてある(図4参照)。
これにより、被破砕物を噛み込む際の各噛み板411や後述する油圧モータ45などにかかる負荷の分散を図っている。
これにより、被破砕物を噛み込む際の各噛み板411や後述する油圧モータ45などにかかる負荷の分散を図っている。
回転軸41は側板20、21の外部側に設けられているアーム部材42、42aの各先部に軸受43によって軸支されている。アーム部材42、42aの各基部は軸420によって回動可能に軸支されている。また、一方のアーム部材42には、モータ回転軸(符号省略)を回転軸41に直結して、回転軸41を駆動する油圧モータ45が取り付けられている。油圧モータ45には、後述する電動モータ6で駆動されるオイルポンプ46から作動油が送られる(オイルラインは図示を省略している)。符号47は、噛み込み機4の回転体40を手動で移動させることができるハンドルである。
側板20、21には、軸420を中心とする円弧状の所要長さの長孔201、211が相対向して同様に設けられている。回転体40の回転軸41は、各長孔201、211を移動可能に貫通しており、回転体40はアーム部材42、42aの回動によって、長孔201、211の範囲において空間部200aの内部で移動が可能である。なお、空間部200aは、回転体40が移動可能な範囲において回転体40の回転に支障のない形状、大きさであることはいうまでもない。
なお、アーム部材42、42aは引っ張りバネ44によって背面板27側へ付勢されており、常態においては回転軸41が長孔201、211の一端部に当接する位置(回転体40の噛み板411の回転軌跡が背面板27に当たらない位置)に停止している。そして、被破砕物を噛み込むときには、回転体40は被破砕物を通すためにバネ44の引っ張り力に抗して背面板27から離れる方向に移動する。
上記側板20、21と周板22、23、24、25で形成された空間部200には、回転刃ローター5が収まるよう設けられている。
回転刃ローター5は回転軸50を有しており、回転軸50は側板20、21を貫通し軸受51により軸支されている。回転軸50の一方側(図2において右側)はやや長く突出させてあり、四本のベルトを掛けることができるプーリー52が取り付けられている。
回転刃ローター5は回転軸50を有しており、回転軸50は側板20、21を貫通し軸受51により軸支されている。回転軸50の一方側(図2において右側)はやや長く突出させてあり、四本のベルトを掛けることができるプーリー52が取り付けられている。
なお、基台1の上部の後方側(図3において右側)には、電動モータ6が取り付けられており、その回転軸60に取り付けられたプーリー61の間には、四本のベルトBが適度なテンションをもって掛けられている。本実施の形態では、テンションプーリーは設けられていないが、テンションプーリーを設ける構造とすることもできる。
回転軸50には、長手方向に等間隔で五箇所にほぼ円板状で同形の基盤56、56a、56b、56c、56dが軸線方向と直角に固着されている。中央の基盤56bを除く両側の基盤56、56aと基盤56c、56dには、刃体53を取り付けるための取付凹部560がそれぞれ周方向に等間隔で四箇所ずつ設けられている。基盤56、56aの各取付凹部560と基盤56c、56dの各取付凹部560は、周方向において45°ずらしてある。
また、中央の基盤56bには、刃体53を取り付けるための取付凹部(符号省略)が周方向に等間隔で八箇所設けられている。基盤56bの取付凹部の位置は、周方向において上記基盤56、56aと基盤56c、56dの各取付凹部560の位置と同じになるように設定されている。
上記各取付凹部560(中央の基盤56bの取付凹部も含む)には、基盤56、56a、56bの間、及び基盤56b、56c、56dの間に架け渡すように長方形の板状の取着板54が固定されている。取着板54の回転方向(図3において右回り方向)側には、長方形の板状の刃体53がボルトにより回転方向において所要角度で前傾するようにして固着されている。
各刃体53の刃先530は刃体53の全長にわたり設けられており、回転軸50の軸線方向と平行になるようにしてある。これにより、各刃体53は周方向へ等間隔(90°間隔)で設けられ、かつ左右側では周方向に45°ずれた状態で設けられている(図4参照)。これにより、被破砕物を破砕する刃体53、固定刃7、電動モータ6などにかかる負荷の分散を図っている。
また、基盤56、56a、56b、56c、56dの外周部には、外周面が全体で本質的に円柱面状になるように外周板55が溶接などにより固着されて張設されている。
なお、本明細書及び特許請求の範囲で使用している「本質的に円柱面」の用語は、厳密な意味での円柱面(円柱の円周方向の側面)の他、円柱面に近似する形状であれば、表面に多少の凹凸や歪みがあったり、多数の面または平面で構成されるもの、さらには回転軌跡が円柱面状のものも含む意味で使用している。
なお、本明細書及び特許請求の範囲で使用している「本質的に円柱面」の用語は、厳密な意味での円柱面(円柱の円周方向の側面)の他、円柱面に近似する形状であれば、表面に多少の凹凸や歪みがあったり、多数の面または平面で構成されるもの、さらには回転軌跡が円柱面状のものも含む意味で使用している。
各外周板55は、各取付凹部560の周方向の一端側と各刃体53の間に設けられており、全部で八枚が使用されている。なお、各刃体53の刃先530は、各外周板55の外面(各外周板55を使用し形成されたドラム状のものの表面)からやや突出させてある。その突出長(突出幅)は特に限定しないが、本実施の形態では7mm程度である。
上記各刃体53は、固定刃7と協働してペットボトルなどの被破砕物を切断、破砕することができる。固定刃7は、長方形の板状で背面板27の下部に設けてある刃台70にボルトによって固着されている。固定刃7の長さは、図2において二枚の刃体53を横に並べた長さ(または両端に位置する基盤56と56dの間隔)とほぼ同じになるよう設定されている。
また、固定刃7の取付方向は、回転刃ローター5の刃体53と平行であり、かつ刃台70と同様に背面板27と平行である。そして、刃体53の刃先530の回転軌跡と、固定刃7の刃先700の間には、被破砕物の切断、破砕に好適な若干の隙間(本実施の形態においては1mm程度)が設けられている。
刃体53の刃先530の回転軌跡と、上記周板22、23、24、25の内面である各摩擦面29の間には、若干の隙間(本実施の形態では10mm程度)が設けられている。周板22、23、24、25の各摩擦面29と回転刃ローター5の各外周板55の外周面との間には空間が形成されており、この部分が破砕空間部8となっている。破砕空間部8の隙間は、本実施の形態においては、17mm程度に設定されている。
周板22、23、24、25のうち、底部の周板24は、他の周板22、23、25よりやや厚く形成されており、破砕物を排出するためのスクリーンとなっている。スクリーンを形成している排出孔240の大きさは、本実施の形態においては20mmであるが限定はせず、適宜設定が可能である。また、前部側の周板23は、下部の軸230を中心として前後に回動可能であり、閉じて角曲板26の固定具231で固定することにより、上記破砕空間部8が形成できるようになっている。
(作用)
図1ないし図3を参照して本実施の形態に係る破砕機Aの作用をペットボトルを破砕する場合を例にとり説明する。
図1ないし図3を参照して本実施の形態に係る破砕機Aの作用をペットボトルを破砕する場合を例にとり説明する。
電動モータ6を作動させ、これにより回転刃ローター5を回転させ、同時にオイルポンプ46を駆動する。オイルポンプ46の駆動により油圧モータ45が作動し、噛み込み機4の回転体40が回転する。
破砕機Aのホッパー3にペットボトルPを投入すると、ペットボトルPは噛み込み機4によって噛み込まれ、回転刃ローター5側へ送られる。
ペットボトルPは、高速回転する回転刃ローター5の各刃体53と固定刃7によって細かく切断され、切断片は周板22、23、24、25の摩擦面29と回転刃ローター5の外周板55の表面との間の破砕空間部8に次々に送られる。
ペットボトルPは、高速回転する回転刃ローター5の各刃体53と固定刃7によって細かく切断され、切断片は周板22、23、24、25の摩擦面29と回転刃ローター5の外周板55の表面との間の破砕空間部8に次々に送られる。
切断片は、破砕空間部8内で摩擦面29と回転刃ローター5の周板55とに挟まれて強い圧力を受けながら高速で回転する刃体53によってさらに細かく切断される。また、切断片はその際の摩擦力によって加熱され、同時に延伸されて平板状になる。
このメカニズムは定かではないが、ペットボトルPの材料であるPETは熱可塑性であるため加熱されることで変形しやすくなり、これにより、もともと容器形状に凹凸や曲面部分があることに起因する切断片の凹凸や曲がりなども延ばされ、破砕片は平板に近い形状になるようである。
このメカニズムは定かではないが、ペットボトルPの材料であるPETは熱可塑性であるため加熱されることで変形しやすくなり、これにより、もともと容器形状に凹凸や曲面部分があることに起因する切断片の凹凸や曲がりなども延ばされ、破砕片は平板に近い形状になるようである。
上記作用は高速で繰り返し行われ、切断片はさらに細かく破砕されて細片化する。この破砕片がスクリーンである周板24の排出口240を通過できる大きさになると、順次排出孔240を通過して排出され、大きさが同じ程度(幅20mm程度)の破砕片が得られる。各破砕片は上記したように強い摩擦力で加熱され延伸されているので、ほとんどが平板状でありカールしたり大きく曲がったりしていない。
また、摩擦面29を有する前部側の周板23が開閉可能であるので、万一破砕片が摩擦面29と回転刃ローター5の外周板55の表面との間の破砕空間部8に詰まったような場合も対応が容易にできる。また、回転刃ローター5の各刃体53の交換その他のメンテナンスも容易にできる。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
A 破砕機
1 基台
10、11 台部材
12 脚部材
2 ケーシング
20、21 側板
201、211 長孔
22、23、24、25 周板
230 軸
231 固定具
240 排出孔
26 角曲板
260 軸
27 背面板
28 下部連通口
28a 上部連通口
29 摩擦面
200 空間部
200a 空間部
3 ホッパー
4 噛み込み機
40 回転体
41 回転軸
410 ドラム体
411 噛み板
42、42a アーム部材
420 軸
43 軸受
44 バネ
45 油圧モータ
46 オイルポンプ
47 ハンドル
5 回転刃ローター
50 回転軸
51 軸受
52 プーリー
53 刃体
530 刃先
54 取着板
55 外周板
56、56a、56b、56c、56d 基盤
560 取付凹部
6 電動モータ
60 回転軸
61 プーリー
7 固定刃
70 刃台
700 刃先
8 破砕空間部
B ベルト
P ペットボトル
1 基台
10、11 台部材
12 脚部材
2 ケーシング
20、21 側板
201、211 長孔
22、23、24、25 周板
230 軸
231 固定具
240 排出孔
26 角曲板
260 軸
27 背面板
28 下部連通口
28a 上部連通口
29 摩擦面
200 空間部
200a 空間部
3 ホッパー
4 噛み込み機
40 回転体
41 回転軸
410 ドラム体
411 噛み板
42、42a アーム部材
420 軸
43 軸受
44 バネ
45 油圧モータ
46 オイルポンプ
47 ハンドル
5 回転刃ローター
50 回転軸
51 軸受
52 プーリー
53 刃体
530 刃先
54 取着板
55 外周板
56、56a、56b、56c、56d 基盤
560 取付凹部
6 電動モータ
60 回転軸
61 プーリー
7 固定刃
70 刃台
700 刃先
8 破砕空間部
B ベルト
P ペットボトル
Claims (3)
- 外周面(55)が本質的に円柱面状であり、外周面(55)から刃体(53)が突出している回転刃ローター(5)と、
回転刃ローター(5)の刃体(53)と協働して被破砕物を破砕する固定刃(7)と、
刃体(53)の回転軌跡と所要間隔をおいて沿うよう設けられている摩擦面(29)と、
摩擦面(29)と回転刃ローター(5)の外周面(55)との間に形成されている破砕空間部(8)と、
摩擦面(29)に設けられており所要の大きさまで細片化した破砕片を排出するスクリーン(24,240)を備えている、
破砕機 - 被破砕物を投入するホッパー(3)と、
投入された被破砕物を破砕部である回転刃ローター(5)側へ送る噛み込み機(4)と、
外周面(55)が本質的に円柱面状であり、外周面(55)から刃体(53)が突出している回転刃ローター(5)と、
回転刃ローター(5)を駆動するモータ(6)と、
回転刃ローター(5)の刃体(53)と協働して被破砕物を破砕する固定刃(7)と、
刃体(53)の回転軌跡と所要間隔をおいて沿うよう設けられている摩擦面(29)と、
摩擦面(29)と回転刃ローター(5)の外周面(55)との間に形成されている破砕空間部(8)と、
摩擦面(29)に設けられており所要の大きさまで細片化した破砕片を排出するスクリーン(24,240)を備えている、
破砕機。 - 摩擦面(29,23)が開閉可能である、請求項1または2記載の破砕機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006142086A JP2007307531A (ja) | 2006-05-22 | 2006-05-22 | 破砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006142086A JP2007307531A (ja) | 2006-05-22 | 2006-05-22 | 破砕機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007307531A true JP2007307531A (ja) | 2007-11-29 |
Family
ID=38840861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006142086A Pending JP2007307531A (ja) | 2006-05-22 | 2006-05-22 | 破砕機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007307531A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014161756A (ja) * | 2013-02-21 | 2014-09-08 | Meiko Shokai Co Ltd | シュレッダ |
KR101637542B1 (ko) * | 2015-11-16 | 2016-07-07 | 차기철 | 폐페인트통 처리장치 |
CN107812563A (zh) * | 2017-12-09 | 2018-03-20 | 无锡汇欧陶瓷有限公司 | 一种陶瓷原材料破碎用破碎机 |
-
2006
- 2006-05-22 JP JP2006142086A patent/JP2007307531A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014161756A (ja) * | 2013-02-21 | 2014-09-08 | Meiko Shokai Co Ltd | シュレッダ |
KR101637542B1 (ko) * | 2015-11-16 | 2016-07-07 | 차기철 | 폐페인트통 처리장치 |
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