JP5810126B2 - 解砕整粒機 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体原料を解砕、整粒するための解砕整粒機に関するものである。
医薬品や食品などの製造において、粉体の粒度を調整するために、解砕整粒機が使用されている(特許文献1参照)。解砕整粒機は、上部から原料を投入し、筒状の容器内で解砕、整粒され、容器に設けられた多数の孔から外に排出されるよう構成されている。
特許文献1に開示される解砕整粒機は、解砕用のナイフと整粒用のインペラとが取り外しおよび交換可能に構成されている。すなわち、原料を解砕する場合には、シャフトにナイフを取り付けるとともに、孔が多数設けられた円筒形のスクリーンを、その内部にナイフを収容するように設置する。原料を整粒する場合には、シャフトにインペラを取り付けるとともに、孔が多数設けられた断頭円錐形のスクリーンを、その内部にインペラを収容するとともに、インペラの最外部が内壁面に密接するように設置する。
特許文献1に開示される解砕整粒機においては、粉体の排出口は常時下を向いている。そしてナイフおよびインペラが装着されるシャフトの向きも鉛直方向に固定されている。そのため、ナイフとインペラとを交換するような場合、作業者は排出口から手を入れて、シャフトからナイフまたはインペラを取り外し、そしてシャフトにナイフまたはインペラを装着する必要がある。
ナイフまたはインペラの装着、取り外しなどの整備作業中は、作業者は、ナイフまたはインペラがシャフトから抜けて地面に落ちないように、下から押さえておく必要があり、作業者一人で行うことは困難であった。そして作業者一人で整備を行うために、治具を必要としていた。また、ナイフやインペラは重量物であるため、地面に落下した場合に破損し、また災害を起こすおそれがあった。
特開2010−284588号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ブレード交換などの整備が容易となる解砕整粒機を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、解砕整粒された粉体を通過させる孔が壁に多数設けられた筒状のスクリーンと、前記スクリーンの中心軸に沿って回転可能に配置されたシャフトと、前記シャフトの端部に着脱可能に設けられ、前記スクリーン内で前記シャフトに追従して回転するブレードと、トルクを発生するモータと、前記モータのトルクを前記シャフトに伝達するトルク伝達手段と、前記スクリーン、前記シャフトおよび前記モータを一体的に支持する可動部材と、前記可動部材を、前記シャフトに垂直な傾倒軸を中心として回転可能に支持する固定部材と、前記傾倒軸を中心として前記可動部材を傾倒させる傾倒機構とを備えることを特徴とする解砕整粒機である。
請求項1に記載の発明によれば、スクリーン、シャフトおよびモータを一体的に傾倒させることにより、整備を容易に行うことができ、ブレードの交換を容易に行うことが可能な解砕整粒機を提供することができる。
請求項に記載の発明は、前記可動部材を、運転位置および整備位置の少なくとも二つの位置で保持する保持手段をさらに備え、前記運転位置では、前記シャフトは鉛直方向に向き、該シャフトの下端部に前記ブレードが装着され、前記整備位置では、前記シャフトが前記傾倒軸を中心に前記運転位置から少なくとも90°傾倒していることを特徴とする解砕整粒機である。
請求項に記載の発明によれば、安定した姿勢で取り外しおよび交換を行うことが可能な、解砕整粒機を提供することができる。
請求項に記載の発明は、前記ブレードと前記モータとが、前記傾倒軸を挟み対向して、前記可動部材に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の解砕整粒機である。
請求項に記載の発明によれば、傾倒させるのに必要な力が小さくてすみ、装置のサイズが小さく、軽量で安全な解砕整粒機を提供することができる。
請求項に記載の発明は 前記トルク伝達手段がベルトからなり、前記ベルトのテンションを調整するテンション調整機構をさらに備え、前記テンション調整機構は、前記シャフトと前記モータとの間の距離を調整することにより前記ベルトのテンションを調整することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の解砕整粒機である。
請求項に記載の発明によれば、ベルトのテンションの調整作業が容易な解砕整粒機を提供することができる。
本発明によれば、スクリーン、シャフトおよびモータを一体的に傾倒させることにより、整備を容易に行うことができ、ブレードの交換を容易に行うことが可能な解砕整粒機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る解砕整粒機の正面図である。 本発明の実施形態に係る解砕整粒機の部分正面断面図である。 本発明の実施形態に係る解砕整粒機の分解斜視図である。 図2におけるA−Aを示す部分断面図である。 図2におけるB−Bを示す部分断面図である。 図2におけるC−Cを示す部分断面図である。 図2におけるD−Dを示す部分断面図である。 図4におけるE−Eを示す部分断面図である。 本発明の実施形態に係る解砕整粒機の運転位置を示す図であり、(a)は右側面断面図であり、(b)は左側面図である。 本発明の実施形態に係る解砕整粒機の整備位置を示す図であり、(a)は右側面断面図であり、(b)は左側面図である。
次に、本発明の実施形態について図面に基づき説明する。なお、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な実施形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。特に、本発明の実施形態では、密閉性を維持するためおよび構造部材同士の直接の接触を回避するため、各所にパッキンが設けられているが、これらのパッキンは適宜に付加・削除が可能である。
(実施形態)
まず、本発明の実施形態に係る解砕整粒機の全体の構成について、図1および図2に基づき説明する。
本実施形態に係る解砕整粒機100は、解砕整粒された粉体を通過させる孔が壁に多数設けられた筒状のスクリーン10、スクリーン10の中心軸に沿って回転可能に配置されたシャフト20、シャフト20の端部に着脱可能に設けられ、スクリーン10内でシャフト20に追従して回転するブレード30、トルクを発生するモータ40、およびモータ40のトルクをシャフト20に伝達するトルク伝達手段50を備える。そしてさらに、スクリーン10、シャフト20およびモータ40を一体的に支持する可動部材60、可動部材60を、シャフト20に垂直な傾倒軸Tを中心として回転可能に支持する固定部材70、および傾倒軸Tを中心として可動部材60を傾倒させる傾倒機構80を備える。
また、本実施形態に係る解砕整粒機100は、可動部材60を、運転位置および整備位置の少なくとも二つの位置で保持する保持手段をさらに備えており、運転位置では、シャフト20がブレード30を下側とする鉛直方向に向き、整備位置では、後述のようにシャフト20が傾倒軸Tを中心に運転位置から約95°傾倒する。
また、本実施形態に係る解砕整粒機100は、ブレード30とモータ40とが、傾倒軸Tを挟み対向して、可動部材60に支持されている。
そして、本実施形態に係る解砕整粒機100は、トルク伝達手段50がベルト51からなり、ベルト51のテンションを調整するテンション調整機構をさらに備え、テンション調整機構は、モータ40を傾倒軸T方向に移動させることによりベルト51のテンションを調整する。
解砕整粒機100は、機能別には、原料を投入し、回転部材で解砕・整粒し排出する処理部Pと、処理部Pの回転部材に駆動力を与える駆動部Mとに大きく分けられる。
まず、本実施形態に係る解砕整粒機100の処理部Pについて説明する。処理部Pは、外筒部材65の内部に内筒部材64が収容され、上方に原料が投入される投入口100aを有し、下方に粉体が排出される排出口100bを有する筒状の形状を有している。投入口100aから投入される原料は、外筒部材65と内筒部材64との間の空間を通り落下する。
内筒部材64は、鉛直に配向されたシャフト20を、その中心軸周りに回転可能に支持している。具体的には、内筒部材64の内部に軸受21,21が設けられており、シャフト20は軸受21,21を介して支持されている。シャフト20の上部は、内筒部材64の内部に収容されている。そしてシャフト20の中央付近にはプーリ22が設けられ、プーリ22が配置されている部分も内筒部材64に覆われている。
シャフト20の下端部の近傍には、原料に打撃力やせん断力を付与するブレード30が、取付具32を介して着脱可能に装着されている。ブレード30は、シャフト20の回転に追従して回転する。なお、ここでブレード30とは、ナイフおよびインペラを含む概念である。
外筒部材65には、スクリーン10がスクリーン支持具11を介して装着されている。スクリーン10は、孔が壁に多数設けられた筒状の形状を有しており、その筒状の中心軸がシャフト20の位置と一致し、内部にブレード30を収容するよう配置される。シャフト20が回転すると、ブレード30はそれに追従して、スクリーン10の内部で回転する。なお、スクリーン10の外側には、粉体の飛散を防止する筒状のカバー66が設けられており、カバー66は外筒部材65に結合されている。カバー66の下側の開口が、排出口100bを構成している。
投入口100aから投入された原料は落下してスクリーン10の内部に収容され、スクリーン10の内部で回転するブレード30が原料に打撃力、せん断力等を付与することにより、原料が解砕される。そして、スクリーン10の壁に設けられた多数の孔より粒径が小さくなると、粉体が孔から外に出て、排出口100bから排出されることになる。
なお、図示のシャフト20には、ブレード30とは別に、ブレーカ31が設けられている。ブレーカ31は、シャフト20に追従して回転し、原料がブレード30に到達する前に、原料の粗砕きを行うものである。
スクリーン10、ブレード30の取り付け・取り外しは、排出口100bを通じてなされる。またシャフト20や内筒部材64の整備も、排出口100bを通じてなされる。
内筒部材64および外筒部材65はともに、接続管63に連結されている。接続管63は、処理部Pと駆動部Mとを連結する中空の円管である。接続管63の内部は、内筒部材64の内部と連通している。内筒部材64に収容されているプーリ22には、トルクを伝達する無端状のベルト51が掛けられており、ベルト51は、接続管63の内部を通って延びている。
次に、本実施形態に係る解砕整粒機100の駆動部Mについて説明する。処理部Pから離隔して(図1,2において処理部Pの右側)、駆動部Mが配置されている。駆動部Mは筐体71を有しており、筐体71は支柱73により支持されており、支柱73はベース74の上に立っている。ベース74にはキャスタ75が設けられており、キャスタ75が地面に接地している。処理部Pと駆動部Mとは、接続管63で結合されている。
筐体71の内部にはモータ40が配置されている。モータ40からは、トルクを出力する出力軸41が突出しており、出力軸41にはプーリ42が結合されている。プーリ42には、前述のベルト51が掛けられており、モータ40の出力がシャフト20に伝達されるよう構成されている。
モータ40は、出力軸41を下に向けて、モータ台座62に載置固定されている。モータ台座62に設けられた円形の開口62aを出力軸41が貫通し、そして出力軸41にプーリ42が結合されている。モータ台座62の開口62aは、プーリ42に干渉しないような大きさに設定されている。
モータ台座62は、枠体61に結合される。枠体61は、水平に配置された矩形の隔壁61dと、隔壁61dの四方を取り囲み鉛直に配置された側壁61a,61b,61b,61cとが結合されて構成されており、モータ台座62は隔壁61dの上に載るよう支持されている(図3参照)。隔壁61dには矩形の開口61eが設けられており、モータ台座62が隔壁61dの上に配置された場合に、モータ40のプーリ42は、開口61eを通過し、隔壁61dの下側に位置する(図2参照)。
枠体61には、接続管63が一体的に結合されている。具体的には、枠体61の側壁61aに、接続管63の端部のフランジがボルトにより結合されている。側壁61aには開口61gが設けられており、開口61gは接続管63の内部と連通している(図3参照)。そして、一方がシャフト20のプーリ22に掛けられているベルト51が、接続管63の内部から開口61gを通り、モータ40のプーリ42に掛けられている。このようなベルト51の構成により、モータ40のトルクがシャフト20に伝達される。
なお、モータ台座62は枠体61に対してスライド可能に結合されている。スライド機構について、図7に基づき説明する。モータ台座62と枠体61の隔壁61dとは、ボルト69により締結される。モータ台座62には、ボルト69の雄ネジを収容する雌ネジ部62c(図3参照)が形成されている。隔壁61dには、ボルト69の軸が通る長孔61fが形成されており、長孔61fは、ベルト51が延びる方向と同じ方向に延びている。そのため、モータ台座62は、枠体61に対して長孔61fの延びる方向(図7における左右方向)に移動可能である。
次に、ベルト51のテンションに抗ってモータ台座62を移動させるための推進力を与える手段について、説明する。モータ台座62からは、二股で突出するフォーク62bが、鉛直下向きに設けられている(図3参照)。フォーク62bの股部には、ボルト68がはめ込まれて配置されている。ボルト68には、ヘッド68aから離隔しかつ平行にフランジ68bが設けられており、ヘッド68aとフランジ68bとがフォーク62bを挟むよう配置される。枠体61の側壁61cには、タップ部材61iが設置されており、タップ部材61iは、ボルト68の雄ネジを収容する雌ネジ部を有する。タップ部材61iは、その雌ネジ部とフォーク62bの股とが一直線上に並ぶよう配置されている。
ボルト68を時計方向に回すと、ヘッド68aがフォーク62bを押すことによって、モータ台座62は図7の右方向に移動する。ボルト68を反時計方向に回すと、フランジ68bがフォーク62bを押すことによって、モータ台座62は図7の左方向に移動する。ボルト68を回転することにより、モータ台座62は図7における左右両方向に移動可能であり、すなわちシャフト20とモータ40との間の距離を調整することができる。この距離を調整することにより、ベルト51のテンション調整することができる。そして、所定のテンションが得られるモータ台座62の位置で、ボルト69を締め込めば、枠体61に対するモータ台座62の位置が固定され、ベルト51のテンションも固定される。なお、ボルト68で駆動するため減速比が大きく、そのため小さい力でモータ台座62を移動させることができ、ベルト51のテンションに抗って移動させることができる。
次に、枠体61がどのように支持されているかについて、図3および図5に基づき説明する。前述のとおり、枠体61の側壁61aには、接続管63が結合されている。そして、側壁61cには、軸体67が結合されている。そして、接続管63と軸体67とは同軸に並ぶよう配置されている。なお、枠体61、および枠体61に結合されたモータ台座62、接続管63、軸体67は可動部材60を構成している。また、接続管63に結合された内筒部材63および外筒部材64も、可動部材60を構成している(図2参照)。
接続管63は、ベアリング78により、回転可能に支持されている(図5参照)。ベアリング78は、上下に二分割されて構成されており、接続管63を上下から挟み込むよう配置される。上下のケース78a,78bの内部に、接続管63の外周に接触する複数のローラ78cが収容されており、接続管63を上下から挟み込んだ後で上下のケース78a,78bを互いに結合する。下側のケース78bは、筐体71の底板71aに結合されている。これにより、接続管63は、筐体71に対して、回転可能に支持されている。
軸体67は、軸受77により、回転可能に支持されている(図3参照)。軸受77は、ブラケット76に結合されており、ブラケット76は、筐体71の底板71aに結合されている。これにより、軸体67は、筐体71に対して、回転可能に支持されている。
接続管63および軸体67は、枠体61から同軸に突出して設けられている。そして接続管63および軸体67は、それぞれ筐体71に対して回転可能に支持されている。したがって、枠体61は、筐体71に対して、接続管63および軸体67が乗っている傾倒軸Tを中心に、回転可能に支持されている。
次に筐体71について、図4に基づき説明する。筐体71には外管72が結合されており、外管72は、筐体71の近傍において、接続管63と同軸に、接続管63の外側に位置するよう配置されている。外管72の端部にはパッキン72aが設けられており、パッキン72aは、外管72と接続管63との間の空間を外部から密閉している。外管72に対して接続管63が回転した場合でも、外管72と接続管63との間の空間の密閉は、維持される。
なお、地面に接地するキャスタ75から上の、ベース74、支柱73および筐体71は、可動部材60を回転可能に支持する固定部材70を構成する(図1参照)。すなわち、可動部材60は、固定部材70を介して、地面に対して相対的に回転可能に支持されている。
次に、枠体61を含む可動部材60が、固定部材70対して、傾倒機構80によりどのように回転駆動されるかについて、図3、図6および図10に基づき説明する。
枠体61から延びる軸体67には、ウォームホイール85が固定して設けられている。ウォームホイール85は、枠体61の側壁61cと軸受77との略中間位置に配置されている。ウォームホイール85と噛み合うウォーム84は、軸受83,83を介して回転可能に設けられている。軸受83は筐体71の底板71aに結合されている。ウォーム84からはシャフト82が延びており、シャフト82の端部には、ハンドル81が設けられており、ハンドル81は筐体71の外に配置されている。
ハンドル81を正面視で時計方向に回転させると、ウォームホイール85には図6で見て時計回りに駆動力が付与される。ウォームホイール85は軸体67に固定されており、軸体67は枠体61に結合されており、そして枠体61は傾倒軸Tを中心に回転可能に支持されている。したがって、ハンドル81を正面視で時計方向に回転させると、傾倒軸Tを中心にして、枠体61は図6で見て時計回りに回転する。
すなわち、モータ40、モータ台座62、接続管63、内筒部材64、外筒部材65、スクリーン10およびシャフト20など、枠体61に一体的に結合している全ての部材が、可動部材60として、筐体71に対して一体的に回転する。
ハンドル81を回転することにより、枠体61は自由に回転することになるが、枠体61の回転は、ストッパ61h,71bにより制限される。ストッパ61hは枠体61に設けられており、図6において枠体61が時計方向に回転した場合に、ストッパ61hが筐体71の底板71aに接触し、そこで回転が規制される(整備位置。図10(a)参照)。ストッパ71bは筐体71の底板71aに設けられており、図6において枠体61が反時計方向に回転した場合に、枠体61の側壁61bの下側の縁がストッパ71bに接触し、そこで回転が規制される(運転位置。図9(a)参照)。本実施形態においては、図9(a)に示す運転位置から、図10(a)に示す整備位置までの回転角は、約95°に設定されている。
可動部材60の回転駆動に、ウォームギア機構を用いているため、その回転は不可逆である。すなわち、ハンドル81を回転することにより可動部材60は回転するが、可動部材60の回転によりハンドル81が回転することはない。これは、ハンドル81の回転を止めることにより、任意の回転位置で可動部材60を保持することができることを意味する。さらに、ストッパが作動するまでハンドル81を回しさえすれば、予めストッパで規定された位置まで可動部材60が回転して、そこで保持されることを意味する。
回転する可動部材60には、多くの部材が一体的に結合されている。そのうち、ブレード30およびモータ40が大きな質量を占める。そしてブレード30は、傾倒軸Tからのオフセット量が大きい。本実施形態に係る解砕整粒機100は、ブレード30とモータ40とが、傾倒軸Tを挟んで対向するよう配置されている。そのため、ブレード30とモータ40とが同じ側に配置されている場合に比べ、傾倒軸T周りの静的なアンバランスが小さくなる(すなわち可動部材60の重心位置が傾倒軸Tに近くなる)。そのため、可動部材60を回転させるのに必要な駆動力が、可動部材60の姿勢(すなわち重心位置)に影響されることなく、ほぼ一定に維持される。
次に、可動部材60の姿勢をロックするロック機構90について、図8に基づき説明する。前述のとおり、可動部材60は傾倒軸Tを中心に回転可能に構成されており、任意の位置(すなわちストッパが作動していない中間位置)で止めることができる。しかし、中間位置まで傾倒させた状態で、ブレード30を回転させて解砕整粒処理を行うことは、危険である。そのため、所定の位置で固定されて初めて解砕整粒処理が可能となるよう、また運転中に可動部材60を回転する動作がなされた場合に解砕整粒処理が停止するよう、ロック機構90が構成されている。
ロックピン91は、外筒91bの内部に、ピン91aが進退可能に収容されて構成されている。外筒91bの内部で、ピン91aは、図8の左側に向けて、バネによる弾性力が常時付与されている。図8に示すロックピン91は、前進している状態である。一方、取手91cを引っ張って90°捻ると、ロックピン91は退いたままで維持される。
ロックピン91は、その外筒91bがブラケット76に固定され、ブラケット76は筐体71の底板71aに結合されている。ロックピン91の取手91cは、筐体71の外で操作できるよう、筐体71の外に配置されている。また、枠体61の側壁61cにはブロック92が結合されており、可動部材60が運転位置にある場合にピン91aと同心となるよう配置された孔92aが設けられている。孔92aの径は、ピン91aがガタつきなく嵌合するよう設定されている。ピン91aが前進した状態でのみ孔92aに挿入して嵌合し、ピン91aが後退している場合は孔92aから抜ける。図8に示す状態では、可動部材60の回転がロックされているため、たとえ傾倒機構80のハンドル81を回そうとしても、回すことはできない。
さらに、解砕整粒機100には、リミットスイッチ93,94が設けられている。リミットスイッチ94は、可動部材60の姿勢を検知するスイッチであり、枠体61の側壁61bの下側の縁部がストッパ71bに当たるまで下がりきった場合に、すなわち可動部材60が運転位置にある場合に初めてONとなるよう構成されている。
リミットスイッチ93は、ロック機構90のロックピン91の状態を検知するスイッチであり、ロックピン91が前進しきった場合に、ピン91aの端部にアクチュエータが当たり、ONとなるよう構成されている。
リミットスイッチ93,94が両方ともONとなった場合にのみ、モータ40が作動するよう構成されている。これはすなわち、可動部材60が運転位置にあり、かつ、ロックピン91が可動部材60の回転をロックしている場合にのみ、モータ40が作動することを意味する。したがって、モータ40が作動中にロックピン91を引いた場合、リミットスイッチ93がOFFとなるため、モータ40は停止することになる。
次に、本実施形態に係る解砕整粒機100の整備の方法について、図9,10を用いて説明する。解砕整粒機100を使用して原料を解砕整粒する場合、可動部材60の姿勢は図9に示す運転位置となっている。このとき筐体71の内部は、図9(a)に示すように、枠体61がストッパ71bに当たり、その状態で可動部材60の姿勢が保持されている。なお、図9には図示していないが、前述のロック機構90が作動しており、ハンドル81を回そうとしても回らず、可動部材60が回転することはない。
解砕整粒機100のスクリーン10やブレード30を、洗浄するために取り外したり、交換したりする場合、ストッパが作動するまで傾倒機構80のハンドル81を回し、可動部材60の姿勢を図10に示す整備位置とする。この整備位置では、可動部材60が運転位置から約95°傾いている。そのため、排出口100bから内部へのアクセスが容易である。また、シャフト20が水平より若干上に傾いているため、作業者は、シャフト20に装着されるブレード30の交換の際に、地面に落下させるおそれがなくなり、安全に作業することが可能となる。
また、可動部材60が整備位置にある場合には、図10(a)に示すように、モータ40の下側が、解砕整粒機100の正面を向くことになる。すなわち、枠体61の下側に正面からアクセスすることが可能となり、すなわち、ベルト51のテンションの調整作業や交換作業が非常に容易となる。
なお、本実施形態では可動部材60が約95°回転するよう構成されているが、少なくとも90°傾倒するよう構成すればよい。これにより、排出口100bを通じて処理部Pの内部の整備を行うことが容易となり、また枠体61の下側の部材を整備することも容易となる。
また、本実施形態では、トルク伝達手段としてベルト51を採用している。ベルト51としては、平ベルト、Vベルトなど、任意の形状のベルトを選択することができるが、歯付ベルトが伝達効率が高く、好適である。また、このほかの機構を用いることももちろん可能であり、例えば、チェーンやドライブシャフトでトルクを伝達させることも可能である。
また、本実施形態では、ロック機構90を用いて、運転位置における可動部材60がロックされるよう構成されている。しかし、整備位置において同軸に並ぶ、異なる部材に設けられた孔と、それらの孔をガタつきなく貫通するピンとを、別途に用いることにより、整備位置における可動部材60についてもロックされるよう構成することができる。
また、本実施形態では、傾倒機構80としてウォームギア機構を採用しているが、このほかの機構を採用することももちろん可能であり、例えば、減速比を高めた傘歯車を用いることができる。
100 解砕整粒機
10 スクリーン
100a 投入口
100b 排出口
20 シャフト
30 ブレード
40 モータ
50 トルク伝達手段
51 ベルト
60 可動部材
70 固定部材
71 筐体
80 傾倒機構
84 ウォーム
85 ウォームホイール

Claims (3)

  1. 解砕整粒された粉体を通過させる孔が壁に多数設けられた筒状のスクリーンと、
    前記スクリーンの中心軸に沿って回転可能に配置されたシャフトと、
    前記シャフトの端部に着脱可能に設けられ、前記スクリーン内で前記シャフトに追従して回転するブレードと、
    トルクを発生するモータと、
    前記モータのトルクを前記シャフトに伝達するトルク伝達手段と、
    前記スクリーン、前記シャフトおよび前記モータを一体的に支持する可動部材と、
    前記可動部材を、前記シャフトに垂直な傾倒軸を中心として回転可能に支持する固定部材と、
    前記傾倒軸を中心として前記可動部材を傾倒させる傾倒機構とを備え、
    前記可動部材を、運転位置および整備位置の少なくとも二つの位置で保持する保持手段をさらに備え、
    前記運転位置では、前記シャフトは鉛直方向に向き、該シャフトの下端部に前記ブレードが装着され、
    前記整備位置では、前記シャフトが前記傾倒軸を中心に前記運転位置から少なくとも90°傾倒している
    ことを特徴とする解砕整粒機。
  2. 前記ブレードと前記モータとが、前記傾倒軸を挟み対向して、前記可動部材に支持されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の解砕整粒機。
  3. 前記トルク伝達手段がベルトからなり、
    前記ベルトのテンションを調整するテンション調整機構をさらに備え、
    前記テンション調整機構は、前記シャフトと前記モータとの間の距離を調整することにより前記ベルトのテンションを調整する
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の解砕整粒機。
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