以下、図面を参照して本発明の実施の一形態について説明する。図1は放送システムの部分構成を示すものである。11はEPGを提供するEPGサーバである。このEPGサーバ11と、インターネット及び公衆回線網を含むネットワーク20を介して、情報記録再生装置100が接続される。
情報記録再生装置100において、アンテナ部90からの高周波信号は、情報記録再生装置100の受信部400に導入される。受信部400では、ユーザ操作、あるいは録画予約情報により選択されたチャンネルの番組が選局され、復調された後に例えば記録処理部500に導かれる。また、記録処理部500には、端子101を介して外部からの信号も直接入力することができる。上記前記番組は、出力部700を介してモニタ3001に入力されてもよい。
記録処理部500は、記録メディア部1000の記録媒体に番組の信号をエンコードした圧縮信号を記録することができる。再生処理部600は、記録メディア部1000の記録媒体に記録されている番組の圧縮信号を再生してデコードし、出力部700を介してモニタ3001に供給することができる。
さらに制御部となるマイクロコンピュータブロック30として、EPG情報処理部301、予約番組リスト生成部302、粗予約記憶部303、予約番組リスト記憶部304、録画予約処理部306が用意されている。
EPG情報処理部301は、放送波に重畳され、上記受信部400で復調されたEPG情報、及び上記EPGサーバ11からネットワーク20及びこの情報記録再生装置100内のネットワークインターフェイス(I/F)320を介して受信したEPG情報によりEPGを作成して保持する。
粗予約記憶部303は、キー操作入力部82での操作により受付けた粗予約情報、具体的には時期情報と語句情報とを記憶する。
予約番組リスト生成部302は、キー操作入力部82からのキー操作に基づき、粗予約記憶部303に記憶される粗予約情報に基づいてEPG情報処理部301から提供されるEPG情報を検索し、該当する番組を予約番組候補としてその表示リストを生成し、予約番組リスト記憶部304へ出力する。
予約番組リスト記憶部304は、予約番組リスト生成部302から与えられる予約番組リストを記憶するもので、この予約番組リスト記憶部304の記憶内容に基づいて録画予約処理部306が録画予約の実処理を実行する。
次いで図2により上記情報記録再生装置100のより詳細なブロック構成を示す。なお、この情報記録再生装置100では、記録媒体としてDVDなどの光ディスクとハードディスクの双方を取り扱うことができる装置として示しているが、ハードディスクあるいはDVDなどの光ディスクは例えば半導体メモリによる記録媒体などに置換されてもよい。図2において、各ブロックを大きく分けると、中央及び上部の左側には記録部の主なブロックを示し,同右側には再生部の主なブロックを示している。
図2の情報記録再生装置100は、ディスクドライブ部1002と、ハードディスクドライブ部1004の2種類のディスクドライブ部を有する。
ディスクドライブ部1002は、光ディスク1001を回転駆動し、情報の読み書きを実行する。ディスクドライブ部1002は、光ディスク1001に対する回転制御系、レーザ駆動系、光学系などを有する。一方のハードディスクドライブ部1004は、ハードディスクを駆動する。
データプロセッサ(D−PRO)部1003は、ディスクドライブ部1002及びハードディスクドライブ部1004に記録データを供給することができ、また、再生された信号を受け取ることができる。データプロセッサ部1003は、記録または再生単位のデータを取り扱うもので、バッファ回路、変調・復調回路、エラー訂正部などを含む。
またこの情報記録再生装置100は、録画側を構成するエンコーダ部50と、再生側を構成するデコーダ部60と、装置本体の動作を制御するマイクロコンピュータブロック30とを主たる構成要素としている。エンコーダ部50は、トランスポートストリーム処理部及び複数のエンコーダを含む。
エンコーダ部50は、基本的には入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。さらに、副映像エンコーダも含む。
エンコーダ部50からのエンコード出力は、バッファメモリ52を含むフォーマッタ51にて所定のDVDのフォーマットに変換され、先のデータプロセッサ部1003に供給される。
なおトランスポートストリームから抽出したパケットエレメンタリーストリームがエンコーダ部50から直接ハードディスクドライブ部1004のハードディスクに記録される場合もある。
エンコーダ部50には、スイッチ53を介して、AV入力部41aからの外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号が入力することができる。またエンコーダ部50には、地上波アナログチューナ41b、地上波デジタルチューナ41c、衛星BS/CSチューナ41d,衛星アナログチューナ41eからの受信信号が選択的に入力することができる。
また、エンコーダ部50で複数のデコーダが活用される場合、地上波デジタルチューナ41cで受信した番組がハードディスクドライブ部1004で録画され、同時に、衛星BS/CSチューナ41dで受信した番組を視聴することも可能である。
なお、エンコーダ部50は、圧縮されたデジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号が直接入力されるときは、圧縮デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号を直接フォーマッタ51に供給することもできる。またエンコーダ部50は、アナログデジタル変換されたデジタルビデオ信号やオーディオ信号を、ビデオ(V)ミキシング部71やオーディオセレクタ76に直接供給することもできる。
エンコーダ部50に含まれるMPEGビデオエンコーダでは、デジタルビデオ信号はMPEG2またはMPEG1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換される。
デジタルオーディオ信号は、MPEGまたはAC−3規格に基づいて固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、あるいはリニアPCMのデジタルオーディオ信号に変換される。
副映像信号がAV入力部41aから入力された場合(例えば副映像信号の独立出力端子付DVDビデオプレーヤからの信号など)、あるいはこのようなデータ構成のDVDビデオ信号が放送されてそれがTVチューナ部41b〜41eのいずれかで受信された場合は、DVDビデオ信号中の副映像信号が副映像エンコーダでエンコード(ランレングス符号化)されて副映像のビットマップとなる。
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号、副映像データは、フォーマッタ51にてパック化され、ビデオパック、オーディオパック、副映像パックとなり、さらにこれらが集合されて、DVD-ビデオ規格で規定されたフォーマット(DVD−Videoフォーマット)や、DVD-レコーディング規格で規定されたフォーマット(DVD−VRフォーマット)に変換される。フォーマッタ51は、上記の変換処理のとき、バッファメモリ52も利用する。
この情報記録再生装置100では、フォーマッタ51でフォーマット化された情報(ビデオ、オーディオ、副映像データなどのパック)及び作成された管理情報を、データプロセッサ部1003を介してハードディスクドライブ部1004あるいはデータディスクドライブ部1002に供給し、ハードディスクあるいは光ディスク1001に記録することができる。
またハードディスクあるいは光ディスク1001に記録された情報を、データプロセッサ部1003、ディスクドライブ部1002を介して光ディスク1001あるいはハードディスクに記録することもできる。
さらにハードディスクあるいは光ディスク1001に記録されている複数番組のビデオオブジェクトを、一部削除する、異なる番組のオブジェクトとつなげる、といった編集処理を行なうこともできる。
マイクロコンピュータブロック30は、MPU(マイクロプロセッシングユニット)、またはCPU(セントラルプロセッシングユニット)と、制御プログラム等が書きこまれたROMと、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAMとを含んでいる。
マイクロコンピュータブロック30は、ネットワークインターフェース320を介して、外部ネットワークに接続することが可能である。これにより、外部の上述したEPGサーバ11から番組情報としてのEPG情報を取り込むことが可能となる。
さらにマイクロコンピュータブロック30のMPUは、ROMに格納された制御プログラムに従い、RAMをワークエリアとして用いて、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF記録、AVアドレス設定などを実行する。
またマイクロコンピュータブロック30は、装置の各ブロックを統括して制御するために必要な情報処理部を有するもので、ワークRAM、ディレクトリ検出部、VMG(全体のビデオ管理情報)情報作成部、パケットヘッダ処理部、シーケンスヘッダ処理部などを備える。またマイクロコンピュータブロック30は、録画を実行する際の管理情報の制御部と、編集を実行する際の管理情報の制御部をも備える。
さらに、マイクロコンピュータブロック30には、先に説明したように、EPG情報処理部301、予約番組リスト生成部302、粗予約記憶部303を有する。またこのような操作が行われるときのグラフィックユーザインターフェースとして、表示制御部314を有する。また、録画予約情報に基づいて、チューナなどを制御する受信制御部311、番組を録画するために記録制御部312、記録番組を再生するために再生制御部313を有する。
さらに、後述する粗予約処理を行なうものとして、粗予約データベース321、番組データベース322、既定語テーブル323を有する。
粗予約データベース321は、粗予約設定のための各種画像フォーマットと、粗予約情報のデータフォーマットとを記憶する。
番組データベース322は、予約番組リスト生成部302で生成する予約番組リストを構成する個々の番組情報のデータフォーマットを記憶する。
既定語テーブル323は、既定語とその既定語に対応する日時及びチャンネル等の情報を固定的に記憶する。
マイクロコンピュータブロック30を構成するMPUでの実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、この情報記録再生装置100の表示部81に表示されるか、またはモニタ3001にOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示される。
またマイクロコンピュータブロック30は、この装置を操作するための操作信号を与えるキー操作入力部82を有する。このキー操作入力部82は、例えば情報記録再生装置100の本体上に設けた操作スイッチ類や、あるいはリモートコントローラなどに相当する。また、記録再生装置と有線通信あるいは無線通信あるいは光通信や赤外線通信などの手段を用いて接続されたパーソナルコンピューターであってもよい。いずれの形態であるにせよ、ユーザがこのキー操作入力部82を操作することにより、入力された映像音声信号の録画処理や、録画されたコンテンツの再生処理、あるいは録画されたコンテンツに対する編集処理などを施すことができる。
なお、マイクロコンピュータブロック30が、ディスクドライブ部1002、ハードディスクドライブ部1004、データプロセッサ部1003、エンコーダ部50及び/またはデコーダ部60などを制御するタイミングは、STC(システムタイムクロック)31からの時間データに基づいて実行することができる。録画や再生の動作は、通常はSTC31からのタイムクロックに同期して実行されるが、それ以外の処理はSTC31とは独立したタイミングで実行されてもよい。
デコーダ部60は、パック構造を持つDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリと、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするVデコーダと、セパレータで分離された副映像データ(副映像パックの内容)をデコードするSPデコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするAデコーダとを有する。
またデコードされた主映像にデコードされた副映像を適宜合成し、主映像にメニュー、ハイライトボタン、字幕やその他の副映像を重ねて出力するビデオプロセッサを備えている。
デコーダ部60の出力ビデオ信号は、ビデオミキシング部71に入力される。ビデオミキシング部71では、例えばテキストデータの合成が行われる。またビデオミキシング部71には、各TVチューナ41b〜41eやAV入力部41aからの信号を直接取り込むラインもまた接続されている。
ビデオミキシング部71には、バッファとして用いるフレームメモリ72が接続されている。ビデオミキシング部71の出力がアナログ出力の場合はI/F(インタフェース)73を介して外部出力され、デジタル出力の場合はデジタルアナログ変換器74を介して外部へ出力される。
デコーダ部60の出力オーディオ信号は、オーディオセレクタ76を介してデジタル/アナログ(D/A)変換器77でアナログ変換され外部に出力される。セレクタ76は、マイクロコンピュータブロック30からのセレクト信号により制御される。これによりセレクタ76は、各TVチューナ41b〜41eやAV入力部41aからのデジタル信号を直接モニタする時、エンコーダ部50をスルーした信号を直接選択することも可能である。
なお、エンコーダ部50のフォーマッタでは、録画中、各切り分け情報を作成し、定期的にマイクロコンピュータブロック30のMPUへ送る(GOP先頭割り込み時などの情報)。切り分け情報としては、VOBUのパック数、VOBU先頭からのIピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間などである。
同時に、アスペクト情報処理部からの情報を録画開始時にMPUへ送り、MPUはVOBストリーム情報(STI)を作成する。ここでSTIは、解像度データ、アスペクトデータなどを保存し、再生時、各デコーダ部ではこの情報を元に初期設定が行なわれる。
また本装置では、データをアクセス(シーク)している間に、途切れないで再生を続けるために、最低限連続する情報単位(サイズ)を決めている。この単位をCDA(コンティギュアス・データ・エリア)という。CDAサイズは、ECC(エラー訂正コード)ブロック(16セクタ)の倍数であり、ファイルシステムではこのCDA単位で記録を行なっている。
データプロセッサ部1003は、エンコーダ部50のフォーマッタからVOBU単位のデータを受け取り、CDA単位のデータをディスクドライブ部1002あるいはハードディスクドライブ部1004に供給している。
またマイクロコンピュータブロック30のMPUは、記録したデータを再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータプロセッサ部1003に送る。これにより、管理情報がディスクに記録される。従って、エンコードが行なわれているとき、エンコーダ部50からマイクロコンピュータブロック30のMPUは、データ単位の情報(切り分け情報など)を受け取る。
また、マイクロコンピュータブロック30のMPUは、記録開始時には光ディスク1001及びハードディスクから読み取った管理情報(ファイルシステム)を認識し、各ディスクの未記録エリアを認識し、データ上の記録エリアをデータプロセッサ部1003から当該ディスクに設定している。
なお、後述する粗予約を行なうに際して、その内容を指定するための情報をキー操作入力部82で入力するものとしてもよいし、一方で、EPGサーバ11から与えられる複数の粗予約情報を粗予約データベース321に記憶しておき、その中から任意のものをキー操作入力部82での操作により選択するものとしてもよい。
次いで上記実施の形態の動作について説明する。
図8は、例えばキー操作入力部82を構成するリモートコントローラの「番組ナビ」キーを操作してさらにメニュー項目中の「粗予約設定」を選択した場合にモニタ3001でOSD表示される内容を例示する。図3を含む以下の各画面は粗予約データベース321に記憶された画像フォーマットデータにしたがって表示制御部314が生成し、出力部700を介してモニタ3001で表示される。
図8の表示画面では、まず予約の開始時期を選択するものとして「年」「月」と月中の「旬」または「日」を選択することができる。
「年」情報は、例えば「2006年(今年)」「2007年」‥‥「2011年」のように本年以降の年単位で選択を行なうことができる一方で、「毎年」を選択することで繰返し粗予約を行なう場合についても対処できるものとする。
「月」情報は、「1月」〜「12月」の様に月単位で選択を行なうことができる一方で、「月指定なし」を選択することで月情報の選択をあえて行なわない場合についても対処できるものとする。
「旬」情報は、「上旬(1日〜10日)」「中旬(11日〜20日)」「下旬(21日〜末日)」の様に月中の旬単位で選択を行なうことができる一方で、「月指定なし」を選択することで月情報の選択をあえて行なわない場合についても対処できるものとする。
また、上記「旬」情報に代えて、「指定日」を選択することで、当月中の「日」情報も選択可能であるものとする。その場合、「指定日」を選択した時点で「1日」〜「31(29,30)日」までの日付が例えばカレンダー(七曜表)の形態で表示され、それらのいずれかを選択することができるものとする。
図12は、そのようなカレンダーからの予約設定状態を例示するものである。同図では、クイックメニューウィンドウQM1が表示され、そのうちの「粗予約設定」の項目が選択されている状態で、「2006年10月」のカレンダー上の「7日」を選択指定していることを示す。
また、図13は、上記図8の画面に代わる、「年」「月」及び「旬」の選択指定画面を例示するものである。同図では、「2006年」及び「2007年」の各月及び上旬、中旬、下旬を一覧表示している。このうち、「2006年」の「1月上旬」乃至「2月上旬」に至る範囲を、図中では破線による枠線で示す如く、過去であるので選択できないものとして区分表示する一方で、「2006年」の「7月中旬」が予約開始時期として仮に指定されている状態を示す。
上記図8の画面の説明に戻って、上記開始時期の選択を終えた時点で画面右下端部の「登録」を選択することで、開始時期の選択を終えることができる。
粗予約を行なう終了時期についても、上記開始時期と同様の処理によりユーザが任意に選択して指定することができる。
その後の「内容」指定に際しては、例えばモニタ3001の画面にキーボードと文字入力領域とを表示させた上で適宜文字種の選択や必要に応じてかな漢字変換等を行なうことで、任意の文字列による語句情報を入力可能であるものとする。
図9は、開始時期、終了時期及び録画内容を指定し終えた状態での確認画面を例示するものである。ここでは、開始時期「2006年(今年)6月上旬」から終了時期「2007年12月」の期間中に録画内容「ワールドカップ」なる語句情報に対応する番組を粗予約した場合について示している。
このように、番組が受信されると思われる期間を含むように、より広い期間の指定を行なうことで、実際の放映時期が多少ずれたとしても所望する番組を確実に予約録画することができるようになる。
図9に示す如く、上記開始時期、終了時期、及び録画内容のいずれも「変更」設定を行なうことが可能であると共に、それらの内容を「キャンセル」するか、あるいは「登録」するかを指示することができる。
こうして粗予約情報の登録が指示されると、粗予約データベース321に記憶されるデータフォーマットにしたがった形態で粗予約情報が生成され、粗予約記憶部303に記憶される。
図5は、粗予約データベース321に画像フォーマットデータと共に記憶される、粗予約情報のデータフォーマットを例示するもので、例えば粗予約情報の項目としては「粗予約ID」「開始年」「開始月」「開始日」「繰返し年」「繰返し月」「終了年」「終了月」「終了日」「内容」及び「サーバーフラグ」の各項目からなる。各項目の内容及び例については図示する通りである。
また、既定語テーブル323には、粗予約情報を構成する語句情報としての「既定語」に対し、その番組受信の日時及びチャンネルを示す情報が固定的に記憶される。
図7は、その記憶内容を例示するものであり、例えば「月9ドラマ」なる既定語に対して、曜日「月曜日」、時間「21:00〜22:00」、及びチャンネル「8」が記憶されているものとする。
同様に、図示する「N○K大河ドラマ」やその他「紅白」「○曜ロードショー」等の既定語とそれに対応する曜日や日時、チャンネル等の情報が既定語情報として記憶されているものとする。
図10は、上記のようにして指定された粗予約情報の一覧画面を例示するものである。同図では、語句情報「ワールドカップ」「月9ドラマ」「N○K大河ドラマ」に対応する3つの粗予約情報が設定されている状態を示す。
このうち、「任意」の語句入力により設定された「ワールドカップ」が選択され、その内容が変更可能となっている表示状態を例示するもので、その他の「月9ドラマ」「N○K大河ドラマ」に関しては、上記既定語テーブル323に記憶されている「既定」語情報を選択することで設定されたものであるので、日時やチャンネル等を変更設定することができない。
また、図11は、上記図10の画面に代わって表示される粗予約情報の一覧画面を例示するものである。同図では、語句情報「ワールドカップ」「F1」「紅白」に対応する3つの粗予約情報が設定されている状態を示す。
このうち、「ワールドカップ」が「2006年6月上旬〜2007年12月」という長い期間ではあるが1つの期間を指定しているのに対して、「F1」及び「紅白」はそれぞれ期間の内容に差はあるものの、毎年繰返し指定するものとして設定されている。
上記のような粗予約情報の設定を行なった場合、上記図5で示した、粗予約データベース321に記憶されるデータフォーマットにしたがった形態の粗予約情報が粗予約記憶部303に記憶される。
以後、この情報記録再生装置100では、電源投入時毎にマイクロコンピュータブロック30内の粗予約記憶部303に記憶される各粗予約情報中の開始年月日の各情報をその電源投入時の年月日情報を用いて検索することで、開始時期が設定されている粗予約情報で該当する期間内に入ったものがあるか否かを判断する。
図14は、該当する期間内に入った時点でモニタ3001で表示される粗予約の確認画面を例示するものである。同図では、「2006年6月上旬〜2007年12月」の期間に設定した語句情報「ワールドカップ」の粗予約に対して、該当する期間が近づいたことを示している。
この画面中の「確認」を指定することで、粗予約の対象となる実際の番組を検索するための処理に即時移行する。
図3は、その処理内容を示すもので、主にマイクロコンピュータブロック30内の予約番組リスト生成部302が、粗予約記憶部303に記憶されている粗予約情報を基に、EPG情報処理部301に記憶されているEPG情報を検索することで実行される。
その当初には、該当する粗予約情報のサーバーフラグがYESとなっているか否かにより、その粗予約情報がEPGサーバ11から取得したものであるか否かを判断する(ステップSA01)。
ここで、サーバーフラグがYESであった場合には、その粗予約情報はEPGサーバ11から取得したものの中から選択指定したものであるので、あらためてネットワーク20を介してEPGサーバ11と接続し、当該粗予約情報に対応する録画対象番組の情報を取得し(ステップSA06)、以上でこの図3の処理を終えて、取得した番組情報に基づく予定番組リストの作成に移行する。
また、上記ステップSA01でサーバーフラグがYESではなくNOであると判断した場合には、次いでEPG情報処理部301に蓄積されている多数の番組情報の中から1つを選択して取得する(ステップSA02)。
その番組情報中のタイトル名及び詳細内容の少なくとも一方に粗予約情報中の語句情報が含まれているか否かを判断する(ステップSA03)。
図6は、上記番組データベース322にも記憶されている、EPG情報を構成する個々の番組情報のデータフォーマットを示すものであり、番組情報は「番組ID」「チャンネル(CH)ID」「開始日時」「終了日時」「タイトル名」「ジャンル」及び「詳細内容」の各項目から構成されているものとする。各項目の具体的な内容と例については図6に示す通りである。
ここで番組情報中のタイトル名及び詳細内容の少なくとも一方に粗予約情報中の語句情報が含まれていると判断した場合のみ、その番組情報を録画予定リストに追加するべく設定する(ステップSA04)。
次いで、その番組情報がEPG情報処理部301で取得した最後の番組情報ではないことを確認した上で(ステップSA05)、再び上記ステップSA02からの処理に戻る。
こうして、EPG情報処理部301に記憶されるすべての番組情報に対してステップSA02〜SA05の処理を繰返し実行し、指定した語句情報をタイトル名及び詳細内容の少なくとも一方に含む番組情報のみを順次リストアップしていく。
しかして、ステップSA05ですべての番組情報の検索を終了し、その番組情報が最後の番組情報であると判断すると、以上でこの図3の検索処理を終了すると共に、得た番組情報のリストをモニタ3001で表示させた上で、実際に予約を行なう番組の選択処理に移行する。
こうしてユーザに選択された番組情報のみが予約番組リスト記憶部304に記憶され、録画予約処理部306により録画予約の処理が実行される。
このように本実施の形態によれば、本来はEPG情報には含まれないような、実際の放送日時が不明である遠い未来の受信番組であっても、設定した期間の開始タイミングに合わせて指定した語句情報から番組情報を検索するようになるため、必要な期間と語句情報とを予め指定しておくだけで、確実に所望する番組を選択することができる。
なお、上記図3に示した検索処理は、ユーザが任意に指定した語句情報を含む粗予約情報に関する処理を示したものであるが、既定語テーブル323に記憶される既定語を語句情報として選択した場合には、上記図3の処理に代えて図4に示す処理を実行するものとする。
以下、図4を用いて、粗予約した対象の他の検索処理について説明する。この図4においても、主にマイクロコンピュータブロック30内の予約番組リスト生成部302が、粗予約記憶部303に記憶されている粗予約情報を基に、EPG情報処理部301に記憶されているEPG情報を検索することで処理を実行する。
その当初には、既定語テーブル323から該当する粗予約情報の語句情報に対応する曜日、時間、及びチャンネルの各情報を取得する(ステップSB01)。
次いで、該当する粗予約情報のサーバーフラグがYESとなっているか否かにより、その粗予約情報がEPGサーバ11から取得したものであるか否かを判断する(ステップSB02)。
ここで、サーバーフラグがYESであった場合には、その粗予約情報はEPGサーバ11から取得したものの中から選択指定したものであるので、あらためてネットワーク20を介してEPGサーバ11と接続し、当該粗予約情報に対応する録画対象番組の情報を取得し(ステップSB07)、以上でこの図4の処理を終えて、取得した番組情報に基づく予定番組リストの作成に移行する。
また、上記ステップSB02でサーバーフラグがYESではなくNOであると判断した場合には、次いでEPG情報処理部301に蓄積されている多数の番組情報の中から1つを選択して取得する(ステップSB03)。
その取得した番組情報と上記ステップSB01で取得した曜日、時間、及びチャンネルの各情報とが一致するか否かを判断する(ステップSB04)。
ここで、2つの番組情報の内容が一致すると判断した場合にのみ、その番組情報を録画予定リストに追加するべく設定する(ステップSB05)。
次いで、その番組情報がEPG情報処理部301で取得した最後の番組情報ではないことを確認した上で(ステップSB06)、再び上記ステップSB03からの処理に戻る。
こうして、EPG情報処理部301に記憶されるすべての番組情報に対してステップSB03〜SB06の処理を繰返し実行し、既定語に対応する内容と一致する内容を有する番組情報のみをリストアップしていく。
しかして、ステップSB06ですべての番組情報の検索を終了し、その番組情報が最後の番組情報であると判断すると、以上でこの図4の検索処理を終了すると共に、得た番組情報のリストをモニタ3001で表示させた上で、実際に予約を行なう番組の選択処理に移行する。
こうしてユーザに選択された既定語に対応する番組情報のみが予約番組リスト記憶部304に記憶され、録画予約処理部306により録画予約の処理が実行される。
このような検索処理を実行することにより、単にユーザが任意に入力した語句情報だけではなく、世間一般で番組を指すのに使用されている各種の既定語を用いることでも粗予約を実行できるようになる。
そのため、より多様な観点からユーザの好みに合致した番組を早いタイミングで粗予約することができる。
なお、上記図14に示したような確認画面を表示するにあたっては、上述した如く設定した開始時期になったか否かにより判断するのではなく、当該開始時期から一定期間前、例えば1週間前あるいは1ヶ月前となったか否かにより判断するものとしてもよい。
加えて、上記図14に示した確認画面を表示するタイミングは、電源投入時に限るものではなく、電源の投入/切断の状態に関係なく実施するものとしてもよい。
なお、粗予約の時期を設定するにあたっては、上記図12、図13に示した如くカレンダー表示を行なうことで、ユーザがより視覚的に判断しやすい状態で時期指定を行なうことができる。
また、上記実施の形態では、情報記録再生装置100の外部であるEPGサーバ11からネットワーク20を介して粗予約情報を受信し、情報記録再生装置100のユーザがそれら受信した情報の中から選択することができるものとした。
これにより、単にユーザが任意に入力した語句情報だけではなく、世間一般で番組を指すのに使用されている各種の語句を用いることでも粗予約を実行できるようになる。
その場合、外部から受信した語句情報を選択した場合には、情報記録再生装置100内部で検索処理を行なうのではなく、受信した情報に対応付けて設定されている情報に基づいて即時実際の番組予約を行なうものとすることで、情報記録再生装置100側の処理の負担を軽減して迅速に実際の番組予約に移行できる。
さらに、検索処理により得た内容をリスト表示することにより、ユーザがその内容を一括して確認することができ、必要な番組情報と不要な番組情報とをリスト上で比較した上で取捨選択し易くなる。
なお、上記粗予約記憶部303に記憶される粗予約情報に関しては、指定した期間となる前であっても、メニュー画面等で指定した期間と語句情報とを随時カレンダー上に表示するような動作を実行することにより、粗予約した内容の確認を常にユーザに促すことができる。
また、上記実施の形態では、指定した期間の開始タイミングに対応して粗予約情報に基づく検索処理を実行し、その検索結果の中からユーザが選択したもののみを実際の録画予約するものとして説明したが、記録媒体であるハードディスクドライブ部1004やディスクドライブ部1002の光ディスク1001に余裕がある場合には、検索処理で得られた候補の番組情報すべてを自動的に選択して実際の録画予約に移行するものとしてもよく、ユーザの手間をより簡略化することができる。
その他、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
11…EPGサーバ、20…ネットワーク、30…マイクロコンピュータブロック、81…表示部、82…キー操作入力部、90…アンテナ部、100…情報記録再生装置、301…EPG情報処理部、302…予約番組リスト生成部、303…粗予約記憶部、304…予約番組リスト記憶部、306…録画予約処理部、314…表示制御部、320…ネットワークインターフェイス(I/F)、321…粗予約データベース、322…番組データベース、323…既定語テーブル、400…受信部、500…記録処理部、600…再生処理部、700…出力部、1000…記録メディア部、3001…モニタ。