JP2007305899A - アルミ電解コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は耐ショート性に優れた高容量、長寿命、低ESRのアルミ電解コンデンサを提供することを目的とするものである。
【解決手段】陽極箔1と、第一のセパレータ3aと、陰極箔2と、第二のセパレータ3bを順次重ねて巻回したコンデンサ素子9と、このコンデンサ素子9に駆動用電解液を含浸させると共に金属ケース8に収納した後、金属ケース8の開放端を封口材7で封止したアルミ電解コンデンサであって、前記巻回前の第一、第二のセパレータ3a,3bの厚み合計Aと、巻回後の第一、第二のセパレータの厚みB合計の比率B/Aが、0.5〜0.8としたことを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器に使用されるアルミ電解コンデンサに関するものである。
従来のアルミ電解コンデンサの構成を図2に示す。同図は一部切欠斜視図であり、アルミニウム箔をエッチング処理によって実効表面積を拡大させたアルミニウム箔の表面に化成処理により誘電体酸化皮膜を形成した陽極箔11とアルミニウム箔をエッチング処理した陰極箔12とをセパレータ13を介して巻回することによりコンデンサ素子19が構成されている。このコンデンサ素子19は陽極箔11および陰極箔12にそれぞれ陽極リード線15、陰極リード線16を接続し、駆動用電解液(図示しない)を含浸させるとともに、このコンデンサ素子19をアルミニウムケースなどの金属ケース18内に挿入してゴム等の封口材17で封止することにより得ることができる。
前記セパレータ13は、マニラ麻、クラフト、ヘンプ、エスパルト等のセルロース繊維を用いたものが使用されており、セパレータの厚み、密度等の性能によりその使用を使い分けられている。
前記アルミ電解コンデンサに求められる性能として、高容量、低ESR(等価直列抵抗)、高信頼性がある。
近年、AV機器やパソコン等のデジタル回路の小形化、高性能化が進むにつれて、アルミ電解コンデンサの高容量、低ESR化、高信頼化が重要になってきており、高容量化やESR特性を改善するために、セパレータに用いられる材料、厚さ等や、駆動用電解液の高電導度化が検討されてきている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1、特許文献2が知られている。
特開平08−273984号公報 特開2000−173862号公報
しかしながら、従来のアルミ電解コンデンサのように、ESR特性を改善するために低密度セパレータを用いると、セパレータの引張り強度が弱くなり、コンデンサ素子を巻回する時に破断や巻きズレの発生や、陽極箔や陰極箔に接続している陽極リード線と陰極リード線部分のストレスによりセパレータが弱くなりショート不良や、耐電圧性が劣るという課題を有している。
さらにセパレータの強度を向上するため低密度のままで厚みを増加させた場合、SERの悪化に加えて、コンデンサ素子の単位体積あたりの電極箔の体積が小さくなり、結果として電極箔の面積が小さくなるため、高容量化が困難であった。
本発明はこのような従来の課題を解決することにより、耐ショート性に優れ、かつ高温信頼性に優れた高容量、低ESRであるアルミ電解コンデンサを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明は、陽極箔と、第一のセパレータと、陰極箔と、第二のセパレータを順次重ねて巻回したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸させると共に金属ケースに収納した後、金属ケースの開放端を封口材で封止したアルミ電解コンデンサであって、前記巻回前の第一、第二のセパレータの厚み合計Aと、巻回後の第一、第二のセパレータの厚み合計Bの比率B/Aが、0.5〜0.8としたことを特徴とするものである。
以上のように本発明のアルミ電解コンデンサは、巻回前の第一、第二のセパレータの厚み合計Aと、巻回後の第一、第二のセパレータの厚み合計Bの比率B/Aを、0.5〜0.8にしたことにより、巻回前と巻回後のセパレータの厚み合計の変化率が少ないので、陽極リード線と陰極リード線のセパレータ接触部分によるストレスが抑制され、コンデンサ素子の巻取り時のショート不良や、高温での長期電圧印加時におけるショート不良を低減でき、耐ショート性に優れた効果を奏するものである。
また、特に、駆動用電解液の電解質として、酸解離定数pKaが5〜9の酸成分を用いることにより、特に、高温環境下において酸成分によるセパレータの劣化が抑制され、面実装時の高温半田リフローおよび高温電圧印加時におけるショート、リード線の腐食、漏れ電流の増加を抑制して信頼性の向上を実現することができる。
また、特に、駆動用電解液の溶媒として、非プロトン性溶媒を主溶媒として用いることにより、アルミ電解コンデンサの内部に含有する駆動用電解液、セパレータに吸着した水分による圧力上昇を抑制できるので高温での特性安定化が改善され、高温信頼性に優れた効果を奏するものである。
以下、本発明のアルミ電解コンデンサについて一実施の形態および図面を用いて説明する。
図1は本発明のアルミ電解コンデンサの一部切欠斜視図である。図1においてアルミニウム箔をエッチング処理により実効表面積を拡大した表面に陽極酸化により誘電体酸化皮膜を形成して引出し用の陽極リード線5を接続した陽極箔1と、第一のセパレータ3aと、アルミニウム箔をエッチング処理して引出し用の陰極リード線6を接続した陰極箔2と、第二のセパレータ3bとを順次重ねて巻回することによりコンデンサ素子9を構成し、このコンデンサ素子9に駆動用電解液(図示しない)を含浸させて後、アルミニウムの金属ケース8内に挿入して金属ケース8の開口部を封口材7で封止されている。
上記コンデンサ素子9は、巻回前の第一、第二のセパレータ3a,3bの厚み合計Aと、巻回後の第一、第二のセパレータ3a,3bの厚み合計Bの比率B/Aが、0.5〜0.8になるように巻回したものである。
なお、巻回前の第一、第二のセパレータ3a,3bの厚み合計Aと、巻回後の第一、第二のセパレータ3a,3bの厚み合計Bの比率B/Aが0.5未満の場合は、巻回時、リード線部分にストレスがかかりショート不良が発生する。
また、巻回前の第一、第二のセパレータ3a,3bの厚み合計Aと、巻回後の第一、第二のセパレータ3a,3bの厚み合計Bの比率B/Aが0.8を超えると、ESRが悪くなる。
したがって、上記比率B/Aは0.5〜0.8であることが望ましい。
上記巻回前の第一、第二のセパレータ3a,3bの厚み合計Aと巻回後の第一、第二のセパレータ3a,3bの厚み合計Bの比率B/Aが0.5〜0.8となるようにするために、以下に説明するように、セパレータの種類、密度、秤量と巻取り工法、リード端子の形状等の最適化を図っている。なお、この際、第一、第二のセパレータ3a,3bを区別する必要はない。
セパレータの材質としてはセルロース繊維、レーヨン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維等を用いることができる。特に化学繊維や再生繊維を用いた場合繊維の形状的に撚れがなく、中空状でないものは巻取り時の圧縮により繊維がつぶれにくいため、耐ショート性およびESR特性が優れる。
また、上記セパレータにおいて駆動用電解液のイオン経路をできるだけ阻害することがないようにするため、セパレータの密度の範囲は0.2〜1.0g/cm3の範囲を選ぶことが望ましい。セパレータの密度範囲が0.2g/cm3未満の場合、ESR特性に対してはより効果があるが、セパレータ自体の絶縁性能が低下するため耐ショート性をより向上させることができない。
また、セパレータの密度範囲が1.0g/cm3を超えると、耐ショート性はより向上するが、ESR特性のさらなる向上を図ることができない。
さらには、セパレータの秤量は密度と厚みの積で表されるものであり、その秤量を4〜20g/cm3の範囲にすることによりセパレータの機械的強度を確保できるため巻取り時の破断を抑制することができ、耐ショート性も向上することができる。
また、コンデンサ単位体積あたりの巻取り素子体積を大きくすることができるため、多くの駆動用電解液を保持することができ、大容量化とあわせて、高温での特性安定化に大きな効果を有するものである。
巻取り工法としては、巻取り時にセパレータに過度のストレスが加わらないように、巻取り開始位置の治具を曲面形状のものを用いる。さらに、インバーター制御や荷重の最適化により巻取り速度、テンションを制御することで巻取り時のストレスを調整することができる。
また、リード端子の形状については、リード端子の端面に鋭角な突出部分がないような、曲面形状を用いることでさらなる耐ショート性の向上を図ることが可能となる。通常のリード端子のように90度の鋭角な端面のリード端子の形状ではセパレータに過度のストレスがかかるため、耐ショート性が劣ることとなる。
前記駆動用電解液の電解質としては、酸解離定数pKaが5〜9の酸成分のものを用いる。pKaが5〜9の酸成分として、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ジメチルマレイン酸、アミノ安息香酸などが挙げられる。なお、駆動用電解液の電解質として、酸解離定数pKaが5未満の酸成分を用いた場合、高温半田リフロー時に電極箔やリード線部分が酸により腐食反応が進み信頼性が低下する。
また、駆動用電解液の電解質として、酸解離定数pKaが9を超える酸成分を用いた場合、イオン化の定数が少ないため電気伝導度が低くなる。
電解液の溶媒としては非プロトン性溶媒、例えば、ラクトン類(γ−ブチロラクトン、α−バレロラクトン、γ−バレロラクトン等)、カーボネート系(エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジエチレンカーボネート、スチレンカーボネート、ジメチルカーボネート等)、ニトリル系(アセトニトリル、3−メトキシプロピオニトリル等)、フラン系(2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン等)、スルホラン系(スルホラン、3−メチルスルホラン、2,5−ジメチルスルホラン等)、エーテル系(メチラール、1,2−ジメトキジエタン、1−エトキシ−2−メトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン等)、アミド系(N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルピロジリノン等)が挙げられ、これらの溶媒を用いることで、低ESR化と高温での特性安定化を図ることができる。
また、上記電解質の塩基成分として、三級アミン化合物、イミダゾリウム化合物、イミダゾリニウム化合物、ピリジニウム化合物などが挙げられる。これらの塩基成分を用いることで、高電導度化と高温での特性の安定化を図ることができる。
以下、本一実施の形態について実施例を用いて詳細に説明する。
(実施例1)
まず、エッチング処理によりアルミニウム箔の表面を粗面化した後に陽極酸化処理により誘電体酸化皮膜(化成電圧22V)を形成したアルミニウム箔からなる陽極箔(厚さ100μm)とセルロース繊維からなるセパレータ(厚さ40μm、密度0.4g/cm3)と、アルミニウム箔をエッチング処理した陰極箔(厚さ40μm)とセパレータ(厚さ40μm)とを順次重ね合わせて巻回することによりコンデンサ素子を得た。この時の巻回前の第一、第二のセパレータ厚み合計Aと巻回後の第一、第二のセパレータ厚み合計Bの比率B/Aが、0.5とした。巻取りテンションについては、上記比率B/Aが0.5となるように調整し、リード端子の形状については、リード端子の端面に鋭角な突出部分がないように曲面形状をもったリード端子を用いた。
次に実施例および比較例にて用いる駆動用電解液の一覧を(表1)に示す。
Figure 2007305899
本実施例1においては、(表1)に示す駆動用電解液A(γ−ブチロラクトンを75重量%、フタル酸1,2,3,4−トテラメチルイミダゾリニウムを25重量%)を用いて、前記コンデンサ素子に含浸させた。この駆動用電解液Aの酸解離定数pKaは8.40である。次に、前記コンデンサ素子を有底筒状のアルミニウムの金属ケースに挿入後、この金属ケースの開口部を、樹脂加硫ブチルゴムからなる封止部材でカーリング処理にて封止することによりアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例2)
前記実施例1において、巻回前の第一、第二のセパレータ厚み合計Aと巻回後の第一、第二のセパレータ厚み合計Bの比率B/Aが、0.65にした以外は前記実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例3)
前記実施例1において、巻回前の第一、第二のセパレータ厚み合計Aと巻回後の第一、第二のセパレータ厚み合計Bの比率B/Aが、0.80にした以外は前記実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例4)
前記実施例1において、(表1)に示す駆動用電解液B(γ−ブチロラクトンを75重量%、アミノ安息香酸1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウムを25重量%、酸解離定数pKaは6.79)を用いた以外は前記実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(比較例1)
前記実施例1において、巻取りテンションを緩和および、セパレータ密度1.0g/cm3を用い、巻回前の第一、第二のセパレータ厚み合計Aと巻回後の第一、第二のセパレータ厚み合計Bの比率B/Aが、0.85にした以外は前記実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(比較例2)
前記実施例1において、リード端子に鋭角な端子形状を用いて、巻回前の第一、第二のセパレータ厚み合計Aと巻回後の第一、第二のセパレータ厚み合計Bの比率B/Aが、0.45にした以外は前記実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(比較例3)
前記実施例1において、(表1)に示す駆動用電解液C(γ−ブチロラクトンを75重量%、蓚酸1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウムを25重量%、酸解離定数pKaは4.86)を用いた以外は前記実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(比較例4)
前記実施例1において、(表1)に示す駆動用電解液D(γ−ブチロラクトンを75重量%、コハク酸1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウムを25重量%、酸解離定数pKaは9.24)を用いた以外は前記実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。
(比較例5)
前記実施例1において、(表1)に示す駆動用電解液E(エチレングリコールモノメチルエーテルを75重量%、フタル酸1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウムを25重量%、酸解離定数pKaは8.40)を用いた以外は前記実施例1と同様にしてアルミ電解コンデンサを作製した。なお、エチレングリコールモノメチルエーテルはプロトン性溶媒である。
以上の実施例1〜4と比較例1〜5のアルミ電解コンデンサを各20個作製し、その初期特性と寿命試験(105℃、16V負荷、2000時間)及び高温半田リフロー試験を行った結果を(表2)に示す。なお、アルミ電解コンデンサのサイズは直径10mm、長さ10mmとし、定格電圧は16Vで各コンデンサ素子を同一空隙率にするようなコンデンサ設計とした。試験温度は105℃中でリップル負荷試験を行った。
Figure 2007305899
前記(表2)から明らかなように、本実施例1〜4のアルミ電解コンデンサは、巻回前のセパレータの厚み合計Aと巻回後のセパレータの厚み合計Bの比率B/Aが0.5〜0.8のものを用いることにより、初期特性、高温半田リフロー後の特性、寿命試験後の特性(高温劣化特性)が比較例1〜5に比べて優れていることがわかる。
比較例1のアルミ電解コンデンサは、セパレータの厚み合計の比率B/Aが0.8より大きいため、初期及び寿命特性が大きく悪化し、比較例2のアルミ電解コンデンサは、セパレータの厚み合計の比率B/Aが0.5未満のものであるためショート発生率が悪くなっていることがわかる。
また、比較例3のアルミ電解コンデンサのように酸解離定数pKaが5未満の駆動用電解液では、酸によるセパレータの劣化が大きくなるため、高温半田リフローや寿命試験後の耐ショート性が悪くなり、比較例4のアルミ電解コンデンサのように、酸解離定数pKaが9より大きい駆動用電解液では、駆動用電解液の電導度が低くなるため、ESR特性が悪くなっていることがわかる。
さらに、比較例5のアルミ電解コンデンサでは、プロトン性溶媒を駆動用電解液に用いたため、熱安定性が悪くなるため、高温半田リフローや寿命試験においてコンデンサ特性が悪くなっていることがわかる。
このように、本発明のアルミ電解コンデンサは、巻回前の第一、第二のセパレータの厚み合計Aと、巻回後の第一、第二のセパレータの厚み合計Bの比率B/Aが、0.5〜0.8とすることにより巻回前と巻回後のセパレータ厚みの変化率が少ないので、陽極リード線と陰極リード線のセパレータ接触部分によるストレスが抑制され、耐ショート性、ESR特性および高温信頼性に優れたアルミ電解コンデンサを実現することができるものである。
本発明は、耐ショート性にすぐれた高容量、長寿命、低ESR特性に優れたアルミ電解コンデンサであり、AV機器やパソコン等のデジタル回路等の小型化、高性能化の要求に対応することができる。
本発明のアルミ電解コンデンサの一部切欠斜視図 従来のアルミ電解コンデンサの一部切欠斜視図
符号の説明
1 陽極箔
2 陰極箔
3a,3b セパレータ
5 陽極リード線
6 陰極リード線
7 封口材
8 金属ケース
9 コンデンサ素子

Claims (3)

  1. 陽極箔と、第一のセパレータと、陰極箔と、第二のセパレータを順次重ねて巻回したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸させると共に金属ケースに収納した後、金属ケースの開放端を封口材で封止したアルミ電解コンデンサであって、前記巻回前の第一、第二のセパレータの厚み合計Aと、巻回後の第一、第二のセパレータの厚み合計Bの比率B/Aが、0.5〜0.8としたことを特徴とするアルミ電解コンデンサ。
  2. 前記駆動用電解液の電解質として、酸解離定数pKaが5〜9の酸成分を用いたことを特徴とする請求項1に記載のアルミ電解コンデンサ。
  3. 前記駆動用電解液の溶媒として、非プロトン性溶媒を主溶媒として用いたことを特徴とする請求項2に記載のアルミ電解コンデンサ。
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