JP2007305250A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスク装置の粗動アクチュエータを駆動してトラックをシークする場合のシーク性能の低減を防止する。
【解決手段】光ディスク装置1は、トラックのシーク時に粗動アクチュエータ31を駆動して光ピックアップ20を移動させる際に、光ピックアップ20における対物レンズ22のシフト量に基づいて粗動アクチュエータ31の駆動量を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、粗動アクチュエータと微動アクチュエータで光ディスクのシーク動作を行う光ディスク装置に関する。
従来より、光学的にデータを読み出し/書き込み可能なCDやDVDなどの光ディスクにデータを読み書きする光ディスク装置が知られている。この光ディスク装置は、対物レンズを有して光ディスクの半径方向に移動可能に支持された光ピックアップと、対物レンズを半径方向に移動させるトラッキングコイル及び対物レンズの焦点を調整するフォーカスコイルなどを有する微動アクチュエータと、光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるステッピングモータなどを有する粗動アクチュエータとを備える構成である。この光ディスク装置における微動アクチュエータと粗動アクチュエータは、互いに連動して駆動することで、光ピックアップが光ディスクの記録面に対して光学的なデータの読み出し/書き込みを行う際の読み出し位置/書き込み位置を調整している。
例えば、特許文献1には、トラックに追従するように対物レンズを微動アクチュエータで移動させると共に、対物レンズの移動量に追従して粗動アクチュエータで光ピックアップを移動させるトラッキング制御を行う光ディスク装置が開示されている。
特開2004−273009号公報
しかしながら、上述した従来技術では、粗動アクチュエータの駆動により所定のトラックへ移動するシーク動作などを行う場合、当該粗動アクチュエータの駆動などにより光ピックアップの移動が加速又は減速される際に、慣性力などで対物レンズのシフトが発生することがあった。また、対物レンズのシフト発生要因としては信号ノイズなどの影響もあり、トラック検出を行うためのトラッククロス信号での検出に誤りが発生することで、その分だけ対物シフトが生じることがあった。これら対物レンズのシフトは、トラックの検出精度を低下させてしまい、トラックのシーク性能を低減させてしまう虞があった。
本願発明の課題は、上記した従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、光ディスク装置の粗動アクチュエータを駆動してトラックをシークする場合のシーク性能の低減を防止することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、光ディスクの記録面に対物レンズを介して光束を照射し、当該記録面への書き込み及び/又は当該記録面からの読み込みを行う光ピックアップと、前記対物レンズのレンズ位置を調節する微動アクチュエータと、前記微動アクチュエータ及び前記光ピックアップを光ディスクの半径方向へ移動させる粗動アクチュエータと、前記光ディスクの記録面への書き込み及び/又は当該記録面からの読み込み時に前記微動アクチュエータと前記粗動アクチュエータとを連動して駆動させるとともに、前記粗動アクチュエータを駆動させて前記光ディスク記録面の周方向に沿って形成された複数のトラックに亘って光束の照射位置を移動するシーク駆動を行う駆動制御手段と、を有する光ディスク装置において、前記粗動アクチュエータ駆動時の前記光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量を検出する検出手段と、前記検出手段で検出される光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量に基づいて前記シーク駆動時における前記粗動アクチュエータの駆動量を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記駆動制御手段は、前記シーク駆動時において光ディスク記録面の周方向に沿って形成された複数のトラックに亘って光束の照射位置が移動する際に、当該光束の照射位置のトラック横断に応じて前記光ピックアップから出力されるトラッククロス信号に基づいて当該シーク駆動を制御し、前記補正手段は、前記検出手段で検出される光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量に基づいて、前記トラッククロス信号に基づくシーク駆動時における前記粗動アクチュエータの駆動量を補正することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記駆動制御手段は、前記シーク駆動時において、前記トラッククロス信号を元に光束の照射位置のトラック横断をカウントしたトラックカウント数に基づいて当該シーク駆動を制御し、前記補正手段は、前記検出手段で検出される光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量に基づいて、前記トラックカウント数を補正することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記検出手段は、前記光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量を、当該レンズ位置を調節する微動アクチュエータへ出力される駆動電流値及び/又は駆動電圧値に基づいて検出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記駆動制御手段に基づく前記粗動アクチュエータの駆動に応じた前記光ピックアップの移動状態に関するプロファイル情報を格納する記憶手段を更に備え、前記補正手段は、前記シーク駆動時において前記プロファイル情報に基づいた前記光ピックアップの移動状態と前記検出手段で検出される光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量とに基づいて、当該シーク駆動時における前記粗動アクチュエータの駆動量を補正することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記補正手段は、前記シーク起動時の前記光ピックアップの移動状態が等速移動である場合に、前記検出手段で検出される光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量に基づいて、当該変化量を減ずるように当該シーク駆動時における前記粗動アクチュエータの駆動量を補正することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、粗動アクチュエータの駆動時に光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量を検出し、その検出された変化量に応じてシーク駆動時における粗動アクチュエータの駆動量を補正することができ、粗動アクチュエータを駆動してトラックをシークする場合に慣性力や信号ノイズなどで生じる対物レンズのレンズ位置の変化を補正して、シーク性能の低減を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、トラッククロス信号に基づくシーク駆動時においても、光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化に基づいて粗動アクチュエータの駆動量を補正することができ、シーク性能の低減を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、トラッククロス信号を元に光束の照射位置のトラック横断をカウントしたトラックカウント数に基づいてシーク駆動を制御する場合においても、光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化に基づいてトラックカウント数を補正して粗動アクチュエータの駆動量を補正することができ、シーク性能の低減を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、シーク駆動時における粗動アクチュエータの駆動量の補正に利用する光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量を、当該レンズ位置を調整する微動アクチュエータへ出力される駆動電流値及び/又は駆動電圧値に基づいて検出し、シーク性能の低減を防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、光ピックアップの移動状態と光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量とに応じて、粗動アクチュエータの駆動量を補正することができ、シーク性能の低減を防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、光ピックアップの移動状態が等速移動である場合に、光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量を減ずるように粗動アクチュエータの駆動量を補正することができ、光ピックアップが等速駆動している場合でもシーク性能の低減を防止することができる。
以下、図1〜図5を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明するが、この発明はこの実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は発明の最も好ましい形態を示すものであり、発明の用語や用途はこれに限定しない。
図1は、本発明である光ディスク装置1の駆動部分を例示した概念図である。図2は、光ディスク装置1の機能的構成を模式的に示したブロック図である。図3は、光ディスク装置1のシーク処理を示したフローチャートである。図4は、光ディスク2のシーク時における対物レンズ22の位置を例示する概念図であり、(a)は、光ピックアップ20が加速している状態を例示する概念図であり、(b)は光ピックアップ20が減速している状態を例示する概念図であり、(c)は光ピックアップ20の移動量が調整された状態を例示する概念図である。
先ず、光ディスク装置1の駆動構成について説明する。図1に示すように、光ディスク装置1は、特に図示しないディスクトレイに固定されたCDやDVD等の光ディスク2を回転させるスピンドルモータ11を有するディスク駆動機構部10と、光ピックアップ20と当該光ピックアップ20を光ディスク2の半径方向に移動させる粗動アクチュエータ31に一端が結合され他端が回転自在に光ピックアップ20に結合された送りネジ32を有する光ピックアップ駆動機構部30とを備えて構成されている。
光ピックアップ20は、光源21、対物レンズ22、光検出器23、光学レンズ系24及びレンズホルダ25などを備えて構成されている。
光源21は、光ディスク2でのデータの読み書きを行うためのレーザ光を発生する半導体レーザダイオードなどである。対物レンズ22は、光源21から射出された光束を光ディスク2の記録面に集光させると共に光ディスク2の記録面から反射された反射光束を集光する。
光検出器23は、対物レンズ22が集光した反射光束を受光して、当該受光した反射光束に応じた電気信号を後述する信号処理回路に出力する。
光学レンズ系24は、光源21から射出された光束を特に図示しないコリメータレンズにより平行光束とし、ビームスプリッタ24aを介して対物レンズ22に平行光束を導くと共に、対物レンズ22が集光した反射光束をビームスプリッタ24aを介して光検出器23に導く。
レンズホルダ25は、対物レンズ22を光ピックアップ20に対してバネやワイヤ等の弾性支持部材25aにより支持する。微動アクチュエータ26は、後述するドライバから入力される駆動信号FAに基づいて、対物レンズ22を光ディスク2の半径方向及び光ディスクの記録面と垂直な方向に移動させる。
具体的には、微動アクチュエータ26は、対物レンズ22を光ディスク2の記録面と垂直方向に移動させて光ディスク2の記録面に集光される光束の焦点を調整するためのフォーカスコイルと、対物レンズ22を光ディスク2の半径方向に移動させることで、対物レンズ22により集光された光束を光ディスク2の周方向に形成されるトラックに追従するように照射させるトラッキング駆動を行うトラッキングコイルと、フォーカスコイル及びトラックコイル夫々と磁気回路を形成するように配置されたヨークマグネットなどを備える。
微動アクチュエータ26に入力される駆動信号FAは、微動アクチュエータ26のコイルなどに印加すべき駆動電流や駆動電圧又は高周波のパルス信号などである。なお、駆動信号FAがパルス信号である場合は、当該パルス信号のデューティー比や駆動周波数を調整することにより、微動アクチュエータ26を駆動量を調整する構成である。この対物レンズ22の移動位置は、対物レンズ22を支持している弾性支持部材25aに抗する力を駆動信号FAに基づいて微動アクチュエータ26から加えることで、弾性支持部材25aにより釣り合った位置から調整される。また、微動アクチュエータ26は上述したトラッキングコイルやフォーカスコイルなどで発生する起電力を駆動検出回路27側へ出力する構成であってもよい。この場合の起電力は微動アクチュエータ26における対物レンズ22のシフト量に相当する。
駆動信号FAが入力される駆動検出回路27は、上述した当該駆動信号FAに基づいて、光ピックアップ20に対する対物レンズ22の移動距離(移動位置)を算出して、その算出結果を駆動検出信号FKとして出力する。この対物レンズ22の移動距離の算出は、例えば電流検出抵抗を設けて駆動信号FAの電流値、駆動信号FAの電圧値又は駆動信号FAをデジタルフィルタにて積分した積分値などに基づいて算出する。
なお、駆動検出回路27における対物レンズ22の移動距離の算出は、前述した微動アクチュエータ26で発生した起電力に基づくものであって良い。この場合は、フォトダイオードなどによる対物レンズ22の位置検出機構を備えることなく、対物レンズ22の移動距離を算出することができる。
光ピックアップ駆動機構部30の粗動アクチュエータ31は、高精度の位置決めを行うことが可能なモータなどであり、特に光ピックアップ20の移動距離や移動速度を一定角度(基本ステップ角)のパルス数及びこのパルスの周波数で制御可能なステッピングモータやスレッドモータなどである。
次に、光ディスク装置1の制御構成について説明する。図2に示すように、光ディスク装置1は、制御部100、メモリ110、スピンドルモータ11を駆動させる第1ドライバ121、微動アクチュエータ26を駆動させる第2ドライバ122、粗動アクチュエータ31を駆動させる第3ドライバ123、駆動検出回路27及び信号処理回路部140を備えて構成されている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、DSP(Digital Signal Processor)、第1ドライバ121、第2ドライバ122及び第3ドライバ123に対応する各種コントローラ、A/D変換及びD/A変換回路などにより構成されている(例えば、システムLSI(Large Scale Integration)などであってよい))。
制御部100は、ROM等に記憶された各種データやシステムプログラム等をRAMのワークエリア内に展開し、これらのプログラム及びデータの協働により、微動アクチュエータ26と粗動アクチュエータ31とを駆動させ、光束の焦点を調整するフォーカシング制御、光束を光ディスクの記録面上のトラックに沿わせるトラッキング制御、光ディスクの記録面上の特定位置へ光束を移動させるシーク制御等をプッシュプル方式などにより生成されるトラッキングエラー信号やトラックを光束が横切ることを示すトラッククロス信号などを用いて所定の周期で実行させ、光ディスク2のトラック位置におけるデータの読み書き動作を実現させ、光ディスク装置1全体を統括的に制御するものである。
例えば、制御部100は、光ディスク2の記録面上の特定位置へ光束を移動させるシーク制御を行う際に、信号処理回路部140から出力されるトラッククロス信号TCに基づいて、粗動アクチュエータ31を駆動させて光ピックアップ20を移動させる。
メモリ110は、光ディスク装置1の動作に係る各種設定情報などである設定情報110aを記憶するための磁気的、光学的記憶媒体若しくは半導体メモリなどの電気的に消去及び書き換えが可能な不揮発性の記憶媒体で構成されている。メモリ110としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)やフラッシュメモリなどが挙げられる。なお、メモリ110は着脱自在に装着可能な構成としてもよい。
なお、設定情報110aは、具体的には、シーク処理時における粗動アクチュエータ31の駆動に関する初期設定値、トラッククロス信号に基づいて対物レンズ22の半径方向の移動量を算出する際に必要なトラックピッチ、及び、シーク駆動時における粗動アクチュエータ31の駆動に応じた光ピックアップの移動状態に関するプロファイル情報などである。
なお、設定情報110aにおける粗動アクチュエータ31の駆動に関する設定値とは、シーク処理時における粗動アクチュエータ31の単位時間あたりの駆動量(等速駆動速度)、その駆動量の変化量(駆動加速度)、又は、ステッピングモータ(2相励磁駆動、1−2相励磁駆動、マイクロステップ駆動等の駆動方式による)のステップ幅情報などである。また、プロファイル情報とは、上述した粗動アクチュエータ31の駆動量に対応する光ピックアップ20の移動量、つまり、粗動アクチュエータ31の駆動に応じた光ピックアップ20の移動速度や移動加速度に関する情報であり、粗動アクチュエータ31の駆動に応じた光ピックアップ20の移動量が参照可能なテーブルデータなどである。
第1ドライバ121は、制御部100内のCPUによる指示に基づいた駆動信号をスピンドルモータ11に出力し、スピンドルモータ11を駆動させる。第2ドライバ122は、制御部100内のCPUによる指示に基づいた駆動信号FAを微動アクチュエータ26と駆動検出回路27に出力し、微動アクチュエータ26を駆動させる。第3ドライバ123は、制御部100内のCPUによる指示に基づいた駆動信号を粗動アクチュエータ31に出力し、粗動アクチュエータ31を駆動させる。
信号処理回路部140は、光検出器23から入力される電気信号に基づいてサーボ機構系に用いられる信号処理と、データ系の信号処理とを行う。サーボ機構系の信号処理では、プッシュプル方式に基づいて光検出器23から入力される電気信号を処理し、光源21又は光検出器23から対物レンズ22を介した光束とトラック位置とのずれ量を示すトラッキングエラー信号やその光束の焦点位置のずれ量を示すフォーカシングエラー信号、光束がトラックを横切る際に生成されるトラッククロス信号TCを検出して制御部100へ出力する。データ系の信号処理では、光検出器23から入力される電気信号に基づいて光ディスク2の記録面上のアドレス情報やデータ信号などを検出し、制御部100へ出力する。
次に、光ディスク装置1の制御部100が各部を制御して行うシーク処理について詳細に説明する。図3に示すように、制御部100は、メモリ110に記憶された設定情報110aを読み込んで、シーク処理に必要なデータの初期値を設定する(ステップS11)。このステップS11において設定されるシーク処理に必要なデータとは、シーク処理時における粗動アクチュエータ31の等速駆動量である単位時間あたりの駆動量又はシーク開始時における粗動アクチュエータ31の加速/減速に係る駆動量の変化量や、トラッククロス信号に基づいた対物レンズ22の半径方向の移動量の算出に必要なトラックピッチ情報などである。
次いで、制御部100は、設定されている駆動量で粗動アクチュエータ31を駆動して対物レンズ22を含む光ピックアップ20を移動させ、光ディスク2上の光束を所定のトラックを目指して半径方向に移動させるシーク駆動を行い(ステップS12)、信号処理回路部140から検出されるトラッククロス信号TCのカウント数を確認し(ステップS13)、そのトラッククロス信号TCのカウント数とステップS11で設定されたトラックピッチとに基づいて、粗動アクチュエータ31の駆動による対物レンズ22の移動量を算出する(ステップS14)。
次いで、制御部100は、駆動検出回路27において算出された駆動検出信号FKに基づいて、光ピックアップ20における対物レンズ22の移動量を取得し(ステップS15)、その取得された光ピックアップ20における対物レンズ22の移動量に基づいて、ステップS11で設定された粗動アクチュエータ31の駆動量の補正が必要か否かを判定して(ステップS16)、補正が必要な場合は微動アクチュエータ26に係る対物レンズ22の移動量及びその移動方向に基づいて粗動アクチュエータ31の駆動量を加減して補正する(ステップS17)。
なお、このステップS16における判定は、光ピックアップ20における対物レンズ22の移動量が検出される場合、つまり、粗動アクチュエータ31の駆動時(加速時/減速時/等速駆動時)に受ける慣性力や摩擦力などにより、光ピックアップ20において対物レンズ22が移動されるか否かを判定することである。
また、ステップS17における補正では、制御部100による第3ドライバ123を介した粗動アクチュエータ31の駆動と設定情報110aに格納されたプロファイル情報に基づいて、光ピックアップ20の移動状態(加速時/減速時/等速駆動時)に基づいて粗動アクチュエータ31の駆動量を加減する構成であって良い。具体的には、光ピックアップ20が等速移動する場合は、対物レンズ22の移動量が減ずる、つまり、弾性支持部材25aによる釣り合い位置に近づくように粗動アクチュエータ31の駆動量を加減する。
次いで、制御部100は、トラッククロス信号TCのカウント数などに基づいてシーク処理を終了するか否か、つまり、粗動アクチュエータ31の駆動により光束が所定のトラックに到達したか否かを判定し(ステップS18)、光束が所定のトラックであるシーク位置に到達した場合はそのまま終了し、光束が所定のトラックまで移動しておらず、シーク処理が終了していない場合はステップS12の処理に戻る。このため、ステップS17で粗動アクチュエータ31の駆動量が補正され、シーク処理が終了していない場合は、ステップS12におけるシーク駆動がその補正された駆動量に基づいて行われる。
以上のように、光ディスク装置1は、トラックのシーク時に粗動アクチュエータ31を駆動して光ピックアップ20を移動させる際に、光ピックアップ20における対物レンズ22のシフト量に基づいて粗動アクチュエータ31の駆動量を調整する構成である。
このため、光ディスク装置1は、粗動アクチュエータ31の駆動により光ピックアップ20が加速又は減速して移動される際に、慣性力などによる対物レンズ22のシフトを低減させるように粗動アクチュエータ31の駆動量を調整することができ、トラックのシーク時に対物レンズ22がシフトして生じるシーク性能の低減を防止することができる。
例えば、光ディスク装置1は、図4に示すように、光ディスク2のトラックをX方向へシークする場合などにおいて、粗動アクチュエータ31の駆動により光ピックアップ20の加速/減速時に発生する対物レンズ22のシフトを補正する。具体的には、図4(a)に示すように、X方向への加速時には原点位置である位置Oから位置Aへの対物レンズ22のシフトを粗動アクチュエータ31の駆動量を調整して補正する。また、図4(b)に示すように、X方向における減速時には位置Oから位置Bへの対物レンズ22のシフトを粗動アクチュエータ31の駆動量を調整して補正する。これにより、光ディスク装置1は、図4(c)に示すように、粗動アクチュエータ31による光ピックアップ20の駆動時に対物レンズ22を位置Oへ近づくようにすることができる。
また、光ディスク装置1は、対物レンズ22のレンズ位置の変化量を、当該対物レンズ22を調整するために微動アクチュエータ26へ出力する電流値や電圧値などである駆動信号FAに基づいて検出することができ、対物レンズ22の状態に即した粗動アクチュエータ31の駆動量の調整により、シーク性能の低減を防止することができる。
また、光ディスク装置1は、シーク時における粗動アクチュエータ31の駆動により光ピックアップ20が等速移動する場合においても、対物レンズ22のレンズ位置の変化量を検出してその粗動アクチュエータ31の駆動量を補正することで、加速や減速などの要因以外で発生する対物レンズ22のレンズ位置の変化を補正することができ、シーク性能の低減を防止することができる。
また、光ディスク装置1は、トラッククロス信号TCに基づいてシーク駆動する場合においても、対物レンズ22のレンズ位置の変化量に基づいて粗動アクチュエータ31の駆動量を補正することができ、シーク性能の低減を防止することができる。
なお、本実施の形態における記述は、本発明の一例を示すものであり、これに限定しない。本発明における光ディスク装置1の構成及び動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
本発明である光ディスク装置1の駆動部分を例示した概念図である。 光ディスク装置1の機能的構成を模式的に示したブロック図である。 光ディスク装置1のシーク処理を示したフローチャートである。 図4は、光ディスク2のシーク時における対物レンズ22の位置を例示する概念図であり、(a)は、光ピックアップ20が加速している状態を例示する概念図であり、(b)は光ピックアップ20が減速している状態を例示する概念図であり、(c)は光ピックアップ20の移動量が調整された状態を例示する概念図である。
符号の説明
1 光ディスク装置
2 光ディスク
10 ディスク駆動機構部
11 スピンドルモータ
20 光ピックアップ
21 光源
22 対物レンズ
23 光検出器
24 光学レンズ系
24a ビームスプリッタ
25 レンズホルダ
25a 弾性支持部材
26 微動アクチュエータ
27 駆動検出回路
30 光ピックアップ駆動機構部
31 粗動アクチュエータ
32 送りネジ
100 制御部
110 メモリ
110a 設定情報
121 第1ドライバ
122 第2ドライバ
123 第3ドライバ
140 信号処理回路部
A、B、O 位置
FA 駆動信号
FK 駆動検出信号
TC トラッククロス信号

Claims (6)

  1. 光ディスクの記録面に対物レンズを介して光束を照射し、当該記録面への書き込み及び/又は当該記録面からの読み込みを行う光ピックアップと、
    前記対物レンズのレンズ位置を調節する微動アクチュエータと、
    前記微動アクチュエータ及び前記光ピックアップを光ディスクの半径方向へ移動させる粗動アクチュエータと、
    前記光ディスクの記録面への書き込み及び/又は当該記録面からの読み込み時に前記微動アクチュエータと前記粗動アクチュエータとを連動して駆動させるとともに、前記粗動アクチュエータを駆動させて前記光ディスク記録面の周方向に沿って形成された複数のトラックに亘って光束の照射位置を移動するシーク駆動を行う駆動制御手段と、
    を有する光ディスク装置において、
    前記粗動アクチュエータ駆動時の前記光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出される光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量に基づいて前記シーク駆動時における前記粗動アクチュエータの駆動量を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記駆動制御手段は、前記シーク駆動時において光ディスク記録面の周方向に沿って形成された複数のトラックに亘って光束の照射位置が移動する際に、当該光束の照射位置のトラック横断に応じて前記光ピックアップから出力されるトラッククロス信号に基づいて当該シーク駆動を制御し、
    前記補正手段は、前記検出手段で検出される光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量に基づいて、前記トラッククロス信号に基づくシーク駆動時における前記粗動アクチュエータの駆動量を補正することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記駆動制御手段は、前記シーク駆動時において、前記トラッククロス信号を元に光束の照射位置のトラック横断をカウントしたトラックカウント数に基づいて当該シーク駆動を制御し、
    前記補正手段は、前記検出手段で検出される光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量に基づいて、前記トラックカウント数を補正することを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記検出手段は、前記光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量を、当該レンズ位置を調節する微動アクチュエータへ出力される駆動電流値及び/又は駆動電圧値に基づいて検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ディスク装置。
  5. 前記駆動制御手段に基づく前記粗動アクチュエータの駆動に応じた前記光ピックアップの移動状態に関するプロファイル情報を格納する記憶手段を更に備え、
    前記補正手段は、前記シーク駆動時において前記プロファイル情報に基づいた前記光ピックアップの移動状態と前記検出手段で検出される光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量とに基づいて、当該シーク駆動時における前記粗動アクチュエータの駆動量を補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ディスク装置。
  6. 前記補正手段は、前記シーク起動時の前記光ピックアップの移動状態が等速移動である場合に、前記検出手段で検出される光ピックアップにおける対物レンズのレンズ位置の変化量に基づいて、当該変化量を減ずるように当該シーク駆動時における前記粗動アクチュエータの駆動量を補正することを特徴とする請求項5に記載の光ディスク装置。
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