明 細 書 トラ ッキング装置 技術分野
本発明は、 トラッキング装置に関する。
背景技術
従来の トラッキング装置では、 基準周波数での トラックサーポ一巡ゲイン (ォ —プンループゲイン) を測定し、 基準周波数でのゲインが基準値となるように ト ラックァクチユエータ加速性能定数を補正していた。
また、 従来の トラッキング装置では、 少なく とも トラックァクチユエ一タとキ ャリ ッジの相対位置ずれ量を示すレンズポジション信号がハ一ドウエア的に備え られていた。
ここで、 トラックァクチユエ一タとキャリ ッジの相対位置ずれ量とは、 キヤリ ッジ上の基準点からの トラックァクチユエ一タの移動距離のことをいう。
またレンズポジション信号が無い 2段トラッキング制御機構も有るが、 トラッ クァクチユエータとキヤり ッジの相対位置ずれを逐次トラック駆動指示値から推 定し、 相対位置ずれが 0となるようなフィ一ドバックループが備えられていた。
トラックァクチユエータとキヤリッジとの相対位置ずれを逐次 トラック駆動指 示値から推定する方法と しては、 トラック駆動指示値を トラックァクチユエータ の伝達関数モデルのフィルタに通す方法がある。
しかし、 上記方法でも、 トラック駆動指示値の直流成分に対する変位量ばらつ きを吸収する方法は無かった。
また、 上記方法は、 高次のフィルタを実現する必要があり、 制御が複雑であつ た。
尚、 トラックサ一ポ帯域付近の トラックサーポループゲインを測定することに よって、 その周波数帯の駆動感度はある程度補正できるが、 トラックァクチユエ 一夕の一次共振周波数がばらつく ことによって、 直流に近い低周波帯域の駆動感 度はばらつく ことになる。
特許文献 1
特開平 5 - 2 5 8 3 3 0号公報
特許文献 2
特開平 5— 1 5 9 3 1 8号公報
特許文献 3
特開平 6— 2 7 4 9 1 3号公報
特許文献 4
特開 2 0 0 0— 6 7 4 4 6号公報
特許文献 5
特開平 1 1一 1 6 1 9 6 8号公報
特許文献 6
特開平 1 1 — 4 5 4 4 4号公報
ここで、 トラックサーポ一巡ゲインを決定するための誤差要素と して、 トラッ クエラ一信号感度誤差と トラックァクチユエータ加速性能誤差とがある。
従来技術では、 先ず、 トラックエラ一信号感度誤差を補正する目的で、 トラッ クエラー信号の振幅を測定する。
そして、 従来技術では、 その振幅が基準レベルとなるように入力側の感度補正 ゲイン手段を調整していた。
そして、 従来技術では、 トラックァクチユエ一タ加速性能誤差を補正する目的 で トラックサ一ポ一巡ゲインを測定し、 基準周波数でのゲインが基準値となるよ うに トラックァクチユエータ加速性能定数を補正していた。
しかし、 トラックエラー信号の振幅を補正し、 トラックエラ一信号感度誤差を 補正する方式では、 トラックエラ一信号の歪み等による誤差が含まれ、 結果的に トラックァクチユエ一タの加速性能定数にも誤差を与えていた。
そのため、 従来から、 より安定なシーク ■ サーポ動作をするために、 トラック ァクチユエータ加速性能の誤差を小さくすることが望まれ、 トラックエラー信号 の感度に影響されない トラックァクチユエ一タ加速性能定数の補正方式を採用す ることが望まれていた。
ここで、 従来の トラックァクチュータ駆動感度測定方法について、 図 2 9及び
図 3 0を参照して説明する。
図 2 9及び図 3 0は、 従来の トラックァクチュータ駆動感度測定方法のフ口一 チャートである。
図 2 9において、 従来の トラックァクチユータ駆動感度測定方法は、 まず S 2 9 0 1 で トラックサ一ボをオフし、 S 2 9 0 2で トラッキングエラ一信号 T E S の感度 [mZV] を一定とするように入力ゲイン G i を調整し、 メモリに記憶す る。
ここで従来の トラックァクチュータ駆動感度測定方法は、 トラッキングエラ一 信号の感度を信号振幅 Vを測定し、 この値が一定となることで感度が正規化され たものと して扱い、 入力ゲイン G i を調整して信号振幅を変化させる。
そして、 従来の トラックァクチユータ駆動感度測定方法は、 S 2 9 0 2で トラ ッキングエラ一信号 (T E S ) の感度を一定とする入力ゲイン G i の調整及び記 憶が済んだならば、 S 2 9 0 3で トラックサ一ポをオンし、 S 2 9 0 4でサ一ポ 系の交差周波数 ω oにおける開ループゲイン G kを 1 とする出力ゲイン G oを求 めてメモリに記憶する。
図 3 0は、 図 2 9の S 2 9 04における出力ゲイン調整処理の詳細を示したフ ローチャー トである。
この出力ゲイン調整処理は、 トラッキング装置の D S Pの調整機能を使用して 実行される。
まず従来の トラックァクチユータ駆動感度測定方法は、 S 3 00 1 でサ一ボス イッチをオフすることでフィードバック演算部の出力位置でループを切リ離す。 次に、 従来の トラックァクチュ一タ駆動感度測定方法は、 S 3 00 2でサ一ポ スィッチをオンし、 外乱発生器より交差周波数 f oの正弦波形を外乱と してゲイ ン演算部に入力する。
この外乱正弦波形はゲイン演算部でゲイン演算された後、 トラックァクチユエ ータを駆動する。
この トラックァクチユエータの駆動による光ビームの位置変化は T E S検出部 による トラッキングエラ一信号としてゲイン演算部に入力する。
ここでゲイン演算部は、 図 2 9の S 2 9 0 2の処理で測定された入力ゲイン G
i が設定されている。
したがって従来の トラックァクチュータ駆動感度測定方法は、 ゲイン演算部で 一定感度に正規化された トラッキングエラー信号が得られ、 P I D演算部の演算 処理を経て出力される。
この状態で、 従来の トラックァクチュ一タ駆動感度測定方法は、 図 3 0の S 3 0 0 3において位置サ一ポ系の開ループに対する外乱入力 V ί と P I D演算部の 出力 V oを読み取り、開ループゲイン G kを、 G k = V o Z V ί と して算出する。 続いて従来の トラックァクチユータ駆動感度測定方法は、 S 3 0 0 4で、 開ル ープゲイン G kが 1 か否かチェックする。
開ループゲイン G k力《 1 であれば S 3 0 0 8に進み、 このときの出力ゲイン G oの調整値をメモリに記憶する。
従来の トラックァクチユータ駆動感度測定方法は、 S 3 0 0 4で開ループゲイ ン G kが 1 でなかった場合には、 S 3 0 0 5で開ループゲイン G kが 1 よリ大き いか否かチェックする。
従来の トラックァクチュータ駆動感度測定方法は、 開ループゲイン G kが 1 よ リ大きければ S 3 0 0 6に進み、 出力ゲイン G oを所定値△ Gだけ下げ、 再び S 3 0 0 2に戻り、 正弦波形の外乱注入によリ S 3 0 0 3で外乱入力と F B出力か ら開ループゲインを算出し、 これを S 3 0 0 4で開ループゲイン G kが 1 になる まで繰り返す。
また S 3 0 0 5で開ループゲイン G kが 1 より小さかった場合には、 S 3 0 0 フで出力ゲイン G oに所定ゲイン A Gを加算し、 S 3 0 0 2からの処理を、 3 0 0 4で開ループゲイン G kが 1 になるまで繰り返す。
次に、 図 3 1 を参照して、 従来方式における トラックエラ一信号感度調整手段 のバラツキ発生要因の一例について説明する。
図 3 1 は、 従来方式における トラックエラ一信号感度調整手段のバラツキ発生 要因の一例を示す概念図である。
従来技術では、 光学的要因等により、 トラックエラ一信号が歪み、 トラックェ ラー信号のピーク部感度が劣化している場合、 トラックエラ一信号振幅一定に調 整することで トラックエラー信号感度の正規化に誤差を発生させる。
この場合、 従来技術では、 トラックエラー信号感度を調整することで、 トラッ ク中心部分の感度が大きくなリすぎてしまうことになる。
すなわち、 0点近傍の傾きは変わらず、 頂点が丸まるケース等の例がある。 つまり、振幅一定となるよう調整すると、 0点近傍の感度が大きくなリすぎる。 このように トラックエラー信号感度が誤差を持った状態で、 トラックサ一ボー 巡ゲインが調整され、 同調整結果がトラックァクチユエータ加速性能定数と して 反映されることで、 トラックァクチユエ一タ加速性能定数に誤差を与えることに なる。
一方、 トラックァクチユエ一タとキヤリ ッジとの相対位置ずれ量が規定量以上 になったことを検出してキヤリ ッジを駆動する制御方式において、 トラック駆動 指示値の直流成分から検出される トラックァクチユエータ ■ キヤリ ッジ間相対位 置ずれ量が誤差をもっと、 キヤリ ッジを駆動する変位量が装置によって異なるこ とになる。
またその誤差が大きいと、目的 トラックに位置付けできなくなる可能性がある。 また相対位置ずれ量が大きくなりすぎると、 許容される トラックエラー中心の ずれが生じ、 記録再生特性を劣化させる要因となることや、 隣接トラックデータ を劣化させる要因となる可能性がある。
また、 キヤリ ッジ駆動時に トラックァクチユエ一タ · キヤリ ッジ間相対位置の 変化が発生した場合、 この変化を トラック駆動指示値の直流成分に反映して補正 する必要があるが、 その補正量も装置によって正しくない補正となり、 外乱とな つて作用してしまうことになる。
本発明の目的の一つは、 トラックエラ一信号の感度に影響されずに トラックァ クチユエ一タの加速性能定数を算出する トラッキング装置を提供することにある, また、 本発明の目的の一つは、 単位距離当たりの トラック駆動指示値の駆動感 度係数を正確に算出する トラッキング装置を提供することにある。 発明の開示
本発明に係る トラッキング装置は、
フォーカスサーポループを閉じた状態で、 トラックァクチユエータを振動させ
る振動手段と、
前記振動によって得られた トラックエラー信号から前記トラックァクチユエ一 タが情報記録媒体の トラックを横断した トラック横断本数を算出する トラック横 断本数算出手段と、
前記算出された トラック横断本数と基準トラック横断本数との比に基づく値か ら トラックァクチユエータの加速性能定数を算出する加速性能算出手段とを備え ることを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記算出された トラック横断本数と基準 トラック横断本数との比に基づく値が、 前記算出された トラック横断本数に トラックのピッチを乗算した距離と、 前記基準 トラック横断本数に トラックのピッチを乗算した距離に対応する値と の比であることを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記トラック横断本数算出手段による前記トラック横断本数の算出は、 情報記録媒体の回転を停止した状態で行うことを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記振動手段は、
前記トラックァクチユエ一タの振動周波数を トラックァクチユエータの一次周 波数よリも大きい周波数とすることを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記振動手段は、
nを自然数と して、 前記トラックァクチユエ一タの振動周期を情報記録媒体の 回転周期の 1 n倍の周期と し、
前記 トラック横断本数算出手段は、
kを 1 2又は自然数と して、 前記トラックァクチユエータが前記振動手段に よリ振動され、 情報記録媒体が k回転する間の第 1 の トラック横断本数を算出す ると共に、
前記トラックァクチユエータが前記振動手段によリ振動されていない状態で、 情報記録媒体が k回転する間の情報記録媒体の偏心による第 2の トラック横断本
数を算出し、
前記第 1 の トラック横断本数から、 前記第 2の トラック横断本数を減算して第 3の トラック横断本数を算出し、
前記加速性能算出手段は、 前記第 3の トラック横断本数と前記基準トラック横 断本数との比から トラックァクチユエ一タの加速性能定数を算出することを特徴 とする。 '
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
キヤリ ッジに支持された トラックァクチユエ一タと、
前記キヤリ ッジ上の第 1 の位置に前記トラックァクチユエータが位置し、 且つ トラックサーポループが閉じられた状態で、 情報記録媒体の回転中の特定の回転 角度における トラック駆動指示値の第 1 の値を測定すると共に、
前記キヤリ ッジが駆動されずに、 前記トラックァクチユエータが前記第 1 の位 置から所定の トラック本数ずらされた前記キヤリ ッジ上の第 2の位置に位置し、 且つ トラックサ一ポル一プが閉じられた状態で、 前記特定の回転角度と同一回転 角度における、前記トラック駆動指示値の第 2の値を測定する第 1 の測定手段と、 前記測定された前記第 1 の値と前記第 2の値との差を、 前記所定の トラック本 数から得られる前記キヤリッジ上の前記第 1 の位置と前記第 2の位置との間の距 離で除算することにより、 トラック駆動指示値の駆動感度係数を求める制御手段 とを備えることを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記 トラックァクチユエータを情報記録媒体の トラックにスパイラル追従させ て、 前記 トラックァクチユエータを前記所定の トラック本数移動させる移動手段 を備えることを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記 トラックァクチユエ一タを トラックジャンプさせて、 前記トラックァクチ ユエ一タを前記所定の トラック本数移動させる移動手段を備えることを特徴とす る。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記特定の回転角度は、
スピン ドルモータの回転信号に同期した所定のタイミングにおける角度である ことを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
所定のタイミングで測定された前記トラック駆動指示値の低域成分を前記駆動 感度係数で除算して前記 トラックァクチユエ一タと前記キヤリッジとの間の相対 位置ずれ量を検出し、
又は、 前記 トラック駆動指示値の低域成分を前記駆動感度係数で除算後、 該 ト ラック駆動指示値の低域成分を所定のタイミングで測定して前記 トラックァクチ ユエ一タと前記キヤリ ッジとの間の相対位置ずれ量を検出し、
前記検出した トラックァクチユエ一タとキヤリ ッジとの相対位置ずれ量が所定 の値となった場合に、 前記キヤリッジを駆動する信号を出力する出力手段を備え ることを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記キヤリ ッジが駆動された場合に、 前記トラック駆動指示値の低域成分を所 定のタイミングで測定する第 2の測定手段と、
前記第 2の測定手段によリ測定された トラック駆動指示値を記憶する記憶手段 とを備え、
前記制御手段は、
前記第 2の測定手段により測定された値で、
前記記憶手段に記憶されている前記 トラック駆動指示値の低域成分を更新する ことを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
キヤリ ッジに支持された トラックァクチユエ一タと、
情報記録媒体の回転が停止され、 前記キヤリ ッジ上の第 1 の位置に前記トラッ クァクチユエ一タが位置し、 且つ トラックサ一ポル一プを閉じた状態で第 1 の ト ラック駆動指示値を測定すると共に、
情報記録媒体の回転が停止され、 前記キャリ ッジが駆動されずに、 前記トラッ クァクチユエータが前記第 1 の位置から所定の トラック本数ずらされた前記キヤ リ ッジ上の第 2の位置に位置し、 且つ トラックサーポル一プを閉じた状態で第 2
の トラック駆動指示値を測定する第 1 の測定手段と、
前記第 1 の トラック駆動指示値と前記第 2の トラック駆動指示値との差を、 前 記所定の トラック本数から得られる前記第 1 の位置と前記第 2の位置との間の距 離で除算することにより、 トラック駆動指示値の駆動感度係数を求める制御手段 とを備えることを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記トラックァクチユエータを トラックジャンプさせて、 前記所定の トラック 本数分前記トラックァクチユエ一タを移動させる移動手段を備えることを特徴と する。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
測定された前記 トラック駆動指示値に対して前記駆動感度係数を除算して前記 トラックァクチユエ一タと前記キヤリ ッジとの間の相対位置ずれ量を検出し、 前記検出した トラックァクチユエータとキヤリ ツジとの間の相対位置ずれ量が 所定の値となった場合に、 前記キヤリ ッジを駆動する信号を出力する出力手段を 備えることを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記キヤリ ッジが駆動された場合に、 前記トラック駆動指示値を測定する第 2 の測定手段と、
前記第 2の測定手段により測定された トラック駆動指示値を記憶する記憶手段 とを備え、
前記制御手段は、
前記第 2の測定手段によリ測定された値で、
前記記憶手段に記憶されている前記トラック駆動指示値を更新することを特徴 とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
キヤリ ッジに支持された トラックァクチユエータと、
前記キヤリッジ上の第 1 の位置に前記トラックァクチユエータが位置し、 且つ トラックサーポループが閉じられた状態で、 情報記録媒体の回転中の特定の回転 角度の トラック駆動指示値の第 1 の値を測定すると共に、
前記第 1 の位置において トラックァクチユエータが位置していた トラックと同 一の トラックに トラックァクチユエ一タが位置付けられたまま、 前記キヤリ ッジ が駆動され、 前記トラックァクチユエータが前記第 1 の位置からずらされた前記 キヤリ ッジ上の第 2の位置に位置し、 且つ トラックサーポループが閉じられた状 態で、 前記特定の回転角度と同一の回転角度における トラック駆動指示値の第 2 の値を測定する第 1 の測定手段と、
前記第 1 の値と前記第 2の値との差を、 前記キヤリ ッジの駆動量から得られる 前記第 1 の位置と前記第 2の位置との間の前記キヤリ ッジ上で計った距離で除算 することにより、 トラック駆動指示値の駆動感度係数を求める制御手段とを備え ることを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記特定の回転角度は、
スピン ドルモータの回転信号に同期したタイミングにおける角度であることを 特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記キヤリ ッジが駆動された場合に、 前記トラック駆動指示値の低域成分を所 定のタイ ミングで測定する第 2の測定手段と、
前記第 2の測定手段により測定された トラック駆動指示値を記憶する記憶手段 とを備え、
前記制御手段は、
前記第 2の測定手段によリ測定された値で、
前記記憶手段に記憶されている前記トラック駆動指示値の低域成分を更新する ことを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
キャリ ッジに支持された トラックァクチユエ一タと、
前記キヤリッジ上の第 1 の位置に前記トラックァクチユエータが位置し、 情報 記録媒体の回転が停止され、 且つ トラックサーポループを閉じた状態で、 第 1 の トラック駆動指示値を測定すると共に、
前記第 1 の位置において トラックァクチユエ一タが位置していた トラックと同
一の トラックに トラックァクチユエータが位置付けられたまま、 前記キヤリ ッジ が駆動され、 前記トラックァクチユエ一タが前記第 1 の位置からずらされた前記 キヤリ ッジ上の第 2の位置に前記トラックァクチユエータが位置し、 情報記録媒 体の回転が停止され、 トラックサーポル一プを閉じた状態で、 第 2の トラック駆 動指示値を測定する第 1 の測定手段と、
前記第 1 の トラック駆動指示値と前記第 2の トラック駆動指示値との差を、 前 記キヤリ ッジの駆動量から得られる前記第 1 の位置と前記第 2の位置との間の前 記キヤリ ッジ上での距離で除算することにより、 トラック駆動指示値に対する駆 動感度係数を求める制御手段とを備えることを特徴とする。
また、 本発明に係る トラッキング装置は、
前記キヤリ ッジが駆動された場合に、 前記トラック駆動指示値を測定する第 2 の測定手段と、
前記第 2の測定手段によリ測定された トラック駆動指示値を記憶する記憶手段 とを備え、
前記制御手段は、
前記第 2の測定手段によリ測定された値で、
前記記憶手段に記憶されている前記トラック駆動指示値を更新することを特徴 とする。
トラックァクチユエ一タ加速指示に対する トラックァクチユエ一タ変位量は比 例関係にある。 そして装置個体により、 トラックァクチユエ一タ加速指示に対し て、 駆動回路■ ァクチユエ一タ特性の影響で トラックァクチユエ一タ変位量も変 化する。
フォーカスサ一ポループを閉じた状態で、 トラックァクチユエータを規定の振 幅で振動させると、 トラックエラー信号に トラックァクチユエータの情報記録媒 体の トラック横断状況が現れる。 ここで、 情報記録媒体には、 ディスク状の媒体 を一例と して挙げることができる。
例えば、 トラックエラ一信号をゼロ点でスライスすることにより 2値化し、 同 2値化信号を計数することで、トラックの横断本数を認識することが可能となる。 このときの横断本数は、 トラックァクチユエータ加速性能によって変わってく
る。
そして、 本発明では、 測定した トラックの横断本数と基準となる トラックァク チユエータを加速した時の横断本数との比を演算する。
そして、 本発明では、 この演算結果を、 トラックァクチユエータ加速性能を補 正するゲイン、 つまり、 トラックァクチユエ一タ加速性能定数に反映し、 トラッ クァクチユエータ加速指示に対する トラックァクチユエ一タの加速度を正規化す る。
また、 本発明では、 複数周期分計数し、 積算した トラック横断本数と基準とな る トラック横断本数 (複数周期分) の比を計算する。
もしくは、 本発明では、 積算した トラック横断本数の 1 周期分の平均を求め、 基準となる トラック横断本数 ( 1周期分) の比を計算する。
これによリ、測定時のノイズ等による誤差要因を小さくすることが可能である。 また、 情報記録媒体の回転を行っていると、 情報記録媒体の偏心による トラッ ク横断本数も計数されてしまうため、 誤差となる。
そのため、 本発明では、 情報記録媒体の回転を停止して測定することで、 偏心 分が無くなる。
また、 一次共振周波数より低い周波数で振動させた場合、 パネのばらつきが誤 差となって見えてくる。
よって本発明では、 一次共振周波数よりも大きい周波数で振動させる。
また、 本発明では、 予め、 フォーカスサ一ボル一プを閉じた状態で 1 / 2回転 もしくは 1 回転分の トラック横断本数を計数することによリ偏心に起因した トラ ック横断本数を得ることが出来る。 もしくは同偏心による トラック横断本数を k 回転分測定してもよい。
また、 本発明では、 回転周期の 1 Z n倍の周期で トラックァクチユエ一タを振 動させ、 k回転分 トラック横断本数を計数する。
また、 本発明では、 その トラック横断本数から k回転分の偏心に起因する トラ ック横断本数を減算する。
そして本発明では、 その結果と k回転分の基準トラック横断本数との比を演算 することにより、 トラックァクチユエータの加速性能を補正するゲイン、 すなわ
ち、 トラックァクチユエ一タの加速性能定数に反映し、 トラックァクチユエ一タ 加速指示に対する トラックァクチユエ一タの加速度を正規化する。
ここで、 基準トラック横断本数とは、 理想的な トラックァクチユエータが振動 されたときの トラック横断本数のことをいう。 そして、 トラックァクチユエ一タ が 1 周期駆動した場合は 1 周期分の基準トラック横断本数が設定され、 トラック ァクチユエ一タが複数周期駆動した場合は複数周期分の基準トラック横断本数が 設定される。
なお、 算出された トラック横断本数と基準トラック横断本数との比に基づく値 には、 算出された トラック横断本数と基準トラック横断本数との比、 それ自体も 含む。
さらに、 本発明では、 トラックサ一ポを閉じた状態で、 ディスク等の媒体の回 転中の特定の回転角度の トラック駆動指示値を第 1 の値と して測定し、 キヤリ ッ ジを固定して (変位しない状態として)、 トラックァクチユエ一タ単独で複数本 ト ラックを移動することによリ、 トラックァクチユエ一タとキヤリ ッジの相対位置 ずれを発生させ、 その状態で同一回転角の トラック駆動指示値を第 2の値と して 測定し、 トラックサ一ポ駆動指示値の第 1 の値と第 2の値との差を計算し、 この 測定における トラック間の トラック本数と トラックピッチの関係から変位距離を 導き出し、 トラックサーポ駆動指示値の第 1 の値と第 2の値の差を変位距離で除 算することで、単位距離当たリの トラック駆動指示値の駆動感度係数を算出する。 ここで、 トラック駆動指示値には、 ノイズを除去する為に トラックサ一ボ演算 によって得られる低域成分を用いるのが望ましい。
なお、 トラック駆動指示値の低域成分とは、 トラック駆動指示値の低周波成分 のことであり、 直流も含む。
また、 本発明では、 移動手段が、 トラックァクチユエ一タを単独で複数本 トラ ックを移動させるために、 トラックァクチユエータを規定 トラック本数分、 トラ ックにスパイラル追従させる。
また、 本発明では、 移動手段が、 トラックァクチユエータを単独で複数本 トラ ックを移動させるために、 トラックァクチユエ一タを トラックジャンプによって 規定 トラック本数分変位させる。
また、 本発明では、 特定の回転角度をスピン ドルモータの回転信号に同期した タイミングによって得る。
また、 本発明では、 トラックサ一ボを閉じた状態で、 ディスク等の媒体の回転 を停止させ、 トラックサーポ駆動指示値を第 1 の値と して測定し、 キャリ ッジを 固定して (変位しない状態と して)、 トラックァクチユエ一タ単独で複数本トラッ クを移動することにより、 トラックァクチユエータとキヤリ ツジの相対位置ずれ を発生させ、その状態で トラックサ一ポ駆動指示値を第 2の値と して再度測定し、 トラックサ一ポ駆動指示値の第 1 の値と第 2の値との差を計算し、 トラック間の トラック本数と トラックピッチの関係から トラックァクチユエ一タの変位距離を 導き出し、 トラックサーボ駆動指示値の第 1 の値と第 2の値との差を変位距離で 除算することで、 単位距離当たリの トラック駆動指示値の駆動感度係数を算出す る。
また、 本発明では、 トラック駆動指示値の低域成分を駆動感度係数で除算し、 もしくは トラック駆動指示値を駆動感度係数で除算後、 低域成分を検出し、 その 出力を トラックァクチユエ一タとキヤリ ッジの相対位置ずれ量と し、 この相対位 置ずれ量を規定の トラックァクチユエータとキヤリ ッジの相対位置ずれ量が発生 した時にキヤリ ッジを駆動する装置において、 キヤリ ッジ駆動の要否の判断に使 用する。
そして、 本発明では、 正規化された駆動感度係数を、 トラック駆動指示値若し くは トラック駆動指示値の低域成分に除算することにより、 トラックァクチユエ —タとキヤリ ツジ間の正確な相対変位量を検出することにより、 キヤリ ツジ駆動 の トリガとなる変位量が正規化される。
ここで、 正規化するとは、 制御部が望んだ駆動量と同じ駆動量を、 駆動系が出 力するように補正することをいう。
また、 本発明では、 キャリ ッジを規定量動かした際に、 トラックァクチユエ一 タとキヤリッジの相対位置関係が、キヤリッジを動かす前と変わることになるが、 すばやく トラックサ一ポを安定させる為に、 制御手段が、 キャリ ッジを変位させ た量から、 トラック駆動指示値を計算によって求め、 記憶手段に記憶されている トラック駆動指示値を書き換えることによリ、 トラック駆動指示値をキヤリ ッジ
動作後の状態に変更する。
また、本発明では、キヤリッジ上に支持された トラックァクチユエ一タを有し、 トラックサ一ポループを閉じた状態で、 ディスク 1 回転中の特定の回転角度の第 1 の トラック駆動指示値を測定し、 同一 トラックに位置付けたまま、 キャリ ッジ を駆動し、 トラックァクチユエータとキャリ ッジの相対位置をずらした状態で、 同一回転角度の第 2の トラック駆動指示値を測定し、 第 1 の トラック駆動指示値 と第 2の トラック駆動指示値との差を トラック本数から得られる相対位置ずれ量 で除算することにより、 トラック駆動指示値の駆動感度係数を算出する。
また、 本発明では、 特定の回転角度はスピン ドルモータの回転信号に同期した タイ ミングにより求まる角度である。
また、本発明では、キヤリ ッジ上に支持された トラックァクチユエ一タを有し、 ディスク回転を停止させ、 且つ トラックサーポル一プを閉じた状態で、 第 1 の ト ラック駆動指示値を測定し、 更に同一 トラックに位置付けたまま、 キャリ ッジを 駆動し、 トラックァクチユエ一夕とキャリ ッジの相対位置をずらした状態で、 第 2の トラック駆動指示値を測定し、 第 1 の トラック駆動指示値と第 2の トラック 駆動指示値との差を トラック本数から得られる相対位置ずれ量で除算することに より、 トラック駆動指示値の駆動感度係数を求める。 図面の簡単な説明
図 1 は、 本発明に係るトラッキング装置の第 1の実施形態が適用される光ディスク 装置の内部プロック図であり ;
図 2は、 図 1 に示される光ディスク装置におけるェンクロージャの概略図であ り ;
図 3は、 図 1 のコン トロールポードに設けた D S Pにより実現されるシーク制 御及びオン トラック制御のためのサ一ポ系の機能プロック図であり ;
図 4は、 図 3の位置サーポ制御系を対象に行われる図 1 に示される光ディスク 装置に設けた駆動感度測定処理の機能ブロック図であり ;
図 5は、 本発明に係る トラッキング装置の第 1 の実施形態の動作のフローチヤ —トであり ;
図 6は、 本発明に係る トラッキング装置の第 1 の実施形態の動作のフローチヤ — トであり ;
図 7は、 本発明に係る トラ ッキング装置の第 1 の実施形態における、 キ ャリ ッジに対してパネ支持された トラックァクチユエ一タの伝達特性のグラフで あり ;
図 8は、 本発明に係る トラッキング装置の第 1 の実施形態において、 トラック ァクチユエ一タを一定周波数及び一定駆動電流で s i n駆動しているときの動作 を示す概念図であリ ;
図 9は、図 4の D S Pに設けた位置サ一ポ制御系のゲインを示すグラフであり; 図 1 0は、 本発明に係る トラッキング装置の第 2の実施形態の動作のフローチ ャ一 トであり ;
図 1 1 は、 本発明に係る トラッキング装置の第 2の実施形態の動作のフローチ ャ一 トであり ;
図 1 2は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態に用いられるキヤ リ ッジが搭載するレンズァクチユエ一タの部分概略図であり ;
図 1 3は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態において、 トラッ キング中のキャリ ッジと トラックァクチユエ一タの相関的な位置関係を示す概略 図であり ;
図 1 4は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態において、 フォー カス誤差信号 ( F E S ) が入力される場合の、 トラッキング装置の内部構成図で あり ;
図 1 5は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態において、 トラッ クエラー信号 (T E S ) が入力される場合の、 トラッキング装置の内部構成図で あり ;
図 1 6は、図 1 4及び図 1 5に示される トラック制御部の内部プロックであり; 図 1 7は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態において、 トラッ クァクチユエータとキヤリ ッジの相対変位が発生した時の トラックセンタからの ずれを示すグラフであり ;
図 1 8は、 媒体 1 回転に 1本 トラックジャンプを行い同一 トラックキープ状態
から、 規定め トラック本数に相当する間トラックジャンプを停止しキヤリ ッジ固 定で トラックァクチユエ一タのみでスパイラル追従させ、 再度同一 トラックキ一 プ状態にした時の トラック駆動指示値の低域成分の挙動を示す概念図であり ; 図 1 9は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態の動作のフローチ ャ一トであり ;
図 2 0は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態において、 トラッ クァクチユエータを トラックにスパイラル追従させた場合の、 トラックエラ一信 号、 トラック駆動指示値及びキャリ ッジの駆動状態を示す概念図であり ; 図 2 1 は、 本発明に係る トラッキング装置の第 4の実施形態において、 情報記 録媒体 1 回転に 1本トラックジャンプを行うことによる同一 トラックキープ状態 から、 規定の トラック本数に相当する間、 トラックキープ状態を解除し、 キヤり ッジ固定で トラックァクチユエータのみで トラックジャンプさせ、 再度同一 トラ ックキープ状態にした時の トラック駆動指示値の低域成分の挙動を示す概念図で あり ;
図 2 2は、 本発明に係る トラッキング装置の第 4の実施形態の動作のフローチ ャ一トであり ;
図 2 3は、 本発明に係る トラッキング装置の第 5の実施形態において、 情報記 録媒体と してのディスクの回転を停止させ、 トラックサ一ポループを閉じた状態 から、 トラックジャンプを行い、 トラックジャンプ前後の トラック駆動指示の変 化を表した概念図であり ;
図 2 4は、 本発明に係る トラッキング装置の第 5の実施形態の動作のフローチ ャ一トであり ;
図 2 5は、 本発明に係る トラッキング装置の第 6の実施形態において、 同一 ト ラックキープ中に、 ステップモータを 1 ステップ回転駆動し、 キャリ ッジが駆動 ( 5 0 [ u rn ] ) された際における、 駆動前後での トラック駆動指示値の低域成分 の変化を表した概念図であり ;
図 2 6は、 本発明に係る トラッキング装置の第 6の実施形態の動作のフローチ ヤー 卜であり ;
図 2 7は、 ディスク回転を停止し、 トラックサーポル一プを閉じた状態から、
ステップモータを 1 ステップ回転駆動しキャリ ッジを駆動し ( 5 0 [ u m ] )、 駆 動前後の トラック駆動指示値の変化を表した概念図であり ;
図 2 8は、 本発明に係る トラッキング装置の第 7の実施形態の動作のフローチ ヤー トであり ;
図 2 9は、 従来の トラックァクチュ一タ駆動感度測定方法のフ口一チャー トで あり ;
図 3 0は、 従来の トラックァクチュ一タ駆動感度測定方法のフローチヤ一 卜で あり ;
図 3 1 は、 従来方式における トラックエラ一信号感度調整手段のバラツキ発生 要因の一例を示す概念図である。 発明を実施するための最良の形態
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。以下の実施形態は例示であり、 本発明は実施形態の構成に限定されるものではない。
(トラッキング装置の第 1の実施形態)
まず、 本発明に係るトラッキング装置の第 1の実施形態が適用される光ディスク装置 の内部構造について、 図 1を参照して説明する。
図 1 は、 本発明に係るトラッキング装置の第 1の実施形態が適用される光ディスク 装置の内部プロック図である。
図 1 に示される光ディスク装置 1 0 0は、 主と して、 コン ト口一ルポ一ド 1 0 1 とェンクロージャ 1 0 '2とで構成される。
コン トロールボー ド 1 0 1 には、 D S P 1 1 5その他の光ディスク装置の全体 的な制御を行う M P U 1 0 3、 上位装置との間でコマン ド及びデータのやり取リ を行う上位インタフ:!:一ス 1 0 8、 光ディスク媒体に対するデータのリード - ラ ィ 卜に必要な処理を行う光ディスクコントローラ (O D C ) 1 0 9、 及び D S P 1 1 5が設けられる。
この M P U 1 0 3は、 本発明の振動手段、 トラック横断本数算出手段及び加速 性能算出手段と して機能する。
M P U 1 0 3に対しては、 制御ロジックである L S I 1 0 4、 フラッシュ R O
M 1 0 5、 S— R AM I 0 6及び D— RAM I 0 7が設けられる。
フラッシュ R O M 1 0 5には、 本実施形態で得られる、 トラックァクチユエ一 タの加速性能定数を補正するための係数しが記憶される。 この係数 Lについては 後述する。
D - R A M 1 0 7はバッファメモリと して機能し、 更にキヤッシュ制御で使用 するデータバッファ領域を確保している。
光ディスクコン トローラ 1 0 9は、 N R Zライ トデータからセクタ単位に E C Cコードを生成した後に.例えば 1 — 7 R L L符号に変換する。
リー ドアクセス時には、 セクタ単位のリードデータを 1 ーフ R L L逆変換し、 次に E C Cコ一ドでエラ一検出訂正して N R Z リードデータを上位装置に転送さ せる。
光ディスクコン トローラ 1 0 9に対してはライ ト L S I 1 1 0が設けられる。 ライ ト L S I 1 1 0からのレーザダイォー ド制御出力は、 ェンクロージャ 1 0 2側の光学ュニッ トに設けたレーザダイォ一ドュニッ ト 1 1 2に与えられている。 光ディスクコン トローラ 1 0 9に対するリード系統と しては、 リード L S I 1 1 1 が設けられ、 リード復調回路と周波数シンセサイザが内蔵される。
リー ド L S I 1 1 1 に対しては、 ェンクロージャ 1 0 2に設けた I DZMO用 ディテクタ 1 1 3によるレーザダイォ一ドからのビームの戻り光の受光信号が、 ヘッ ドアンプ 1 1 4を介して I D信号及び M O信号と して入力されている。
リード L S I 1 1 1 のリード復調回路には、 A G C回路、 フィルタ、 セクタマ —ク検出回路等の回路機能が設けられ、 入力した I D信号及び M O信号よリ リ― ドクロックと リードデータを作成し、 P P Mデータまたは PWMデータを元の N R Zデータに復調している。
リード L S I 1 1 1 で復調されたリードデータは、 光デイクスコン トローラ 1 0 9のリー ド系に与えられ、 N R Zデータス トリームと して上位装置に転送され る。
M P U 1 0 3に対しては、 D S P 1 1 5を経由してェンクロージャ 1 0 2側に 設けた温度センサ 1 1 6の検出信号が与えられている。
M P U 1 0 3は、 温度センサ 1 1 6で検出した装置内ュニッ 卜の環境温度に基
づき、 レーザダイオードのリード、 ライ ト、 ィ レーズの各発光パワーを最適値に 制御する。
M P U 1 0 3は、 D S P 1 1 5を経由して ドライバ 1 1 7によリエンクロ一ジ ャ 1 0 2側に設けたスピン ドルモータ 1 1 8を制御する。
また M P U 1 0 3は、 MOカートリ ッジの排出時に D S P 1 1 5を経由して ド ライバ 1 1 9を制御し、 イジェク トモータ 1 2 0を駆動して MO力一 トリ ッジを 排出する。
D S P 1 1 5は、 目的 トラックにシーク してオン トラックするためのシーク制 御及びオン トラック制御を行う。
このシーク制御及びォン トラック制御の際に、 フラッシュ R O M 1 0 5に記憶 されている トラックァクチユエ一タの加速性能定数を補正するための係数 Lが読 み出されてサーポ系に設定される。
D S P 1 1 5のサ一ポ機能を実現するため、 ェンクロージャ 1 02側の光学ュ ニッ 卜に媒体からのビーム戻リ光を受光する F E S用ディテクタ 1 2 1 を設ける, そして、 F E S検出回路 (フォーカスエラ一信号検出回路) 1 2 2が、 F E S 用ディテクタ 1 2 1 の受光出力からフォーカスエラ一信号 E 1 を作成して D S P 1 1 5に出力する。
またェンクロージャ 1 0 2側の光学ュニッ 卜に媒体からのビーム戻り光を受光 する T E S用ディテクタ 1 2 3を設ける。
T E S検出回路 ( トラッキングエラ一信号検出回路) 1 2 4が T E S用ディ亍 クタ 1 2 3の受光出力から トラッキングエラ一信号 E 2を作成し、 D S P 1 1 5 に出力する。
トラッキングエラ一信号 E 2は、 T Z C検出回路 ( トラックゼロクロス検出回 路) 1 2 5に入力される。 T Z C検出回路 1 2 5は、 トラックゼロクロスパルス E 3を作成して D S P 1 1 5に入力している。
また、 D S P 1 1 5は、 媒体上のビ一ムスポッ トの位置を制御するため、 ドラ ィバ 1 2 6を介してフォーカスァクチユエ一タ 1 2 7を駆動している。
また、 D S P 1 1 5は、 媒体上のビームスポッ トの位置を制御するため、 ドラ ィバ 1 2 8を介して、 ステップモータ 1 2 9を駆動している。
また、 D S P 1 1 5は、 媒体上のビームスポッ トの位置を制御するため、 ドラ ィバ 1 3 0を介して トラックァクチユエータ 1 3 1 を駆動している。
このように、 光ディスク装置の制御ブロックは、 2軸 トラック制御機構と同一 でよい。 また、 ステップモータ 1 2 9によるキャリ ッジ駆動を V C Mや D Cモ一 タに変えても良い。
なお、 加速性能を正規化した結果は、 トラック一巡ループの駆動感度補正手段 や、 シーク加減速手段や、 キャリッジ駆動時の反力補正手段に用いられる。 次に、 図 1 に示される光ディスク装置におけるェンクロージャ 1 0 2について 図 2を参照して説明する。 図 2は、 図 1 に示される光ディスク装置におけるェン クロージャの概略図である。
ハウジング 2 0 1 内にはスピンドルモータ 1 1 8が設けられ、 スピン ドルモー タ 1 1 8の回転軸のハブに対しインレッ ト ドア 2 0 4側より M Oカー トリ ッジ 2 0 3を揷入する。
これにより、 内部の M O媒体 2 0 2がスピン ドルモータ 1 1 8の回転軸のハブ に装着され、 ローデイングされる。
口一ディングされた M Oカー トリッジ 2 0 3の M O媒体 2 0 2の下側には、 ス テツプモータ 1 2 9 と、 リードスク リューを介して、 光学ヘッ ドを搭載したキヤ リッジ 2 0 0とが設けられる。
キャリ ッジ 2 0 0は、 ステップモータ 1 2 9により媒体の トラックを横切る方 向に移動自在に配置されている。
キャリッジ 2 0 0上には対物レンズ 2 0 5が搭載され、 光学へッ ドに設けてい るレーザダイォー ドからのビームを入射し、 M O媒体 2 0 2の媒体面にビ一ムス ポッ トを結像している。
対物レンズ 2 0 5は、 図 1 に示されるフォーカスァクチユエ一タ 1 2 7により 光軸方向に移動し、 且つ トラックァクチユエ一タ 1 3 1 により トラックを横切る 方向に移動可能となるよう構成されている。
目的とする トラック半径位置へのビームスポッ ト移動は、 キャリッジ 2 0 0と トラックァクチユエータ 1 3 1 を制御することで可能となる。
次に、 図 1 に示されるコン ト口一ルボード 1 0 1 に設けた D S P 1 1 5により
実現されるシーク制御及びォン トラック制御のためのサーポ系の機能について図 3を参照して説明する。 図 3は、 図 1 のコン トロールボー ドに設けた D S Pによ リ実現されるシーク制御及びオントラック制御のためのサーポ系の機能プロック 図である。
このサーポ系は、 トラックァクチユエ一タ用の速度制御系 3 0 1 と、 トラック ァクチユエータ用の位置サ一ポ系 (第 1位置サ一ポ系) 3 0 2とで構成される。 図 3に示されるサーボ系は、 低速シーク制御の主体となる トラックァクチユエ ータ 1 3 1 を駆動するサーポ系である。
このサーポ系は、 前述のように、 速度制御系 3 0 1 及び位置サーポ系 3 0 2の 2つに分けられる。
速度制御系 3 0 1 はトラックゼロクロスパルス E 3を トラックカウンタ 3 0 3 に入力し、 トラックゼロクロス間隔の時間をクロックカウン トにより求め、 速度 検出器 3 0 4でビーム速度を求める。
速度検出器 3 0 4の出力は、 加算機 3 0 5でレジスタ 3 0 6からの目標速度と の誤差が取られ、 サーポスィツチ 3 0 7を介してゲイン演算部 3 0 8で速度誤差 演算が施された後、 加算機 3 1 6に与えられている。
オン トラック制御用の位置サーポ系 3 0 2は、 図 1 の T E S検出回路 1 2 4か らの トラッキングエラー信号 E 2を A Dコンバータ 3 0 9に入力する。
そして、 オン トラック制御用の位置サーポ系 3 0 2は、 トラッキングエラ一信 号 E 2を A Dコンバータ 3 0 9で所定周波数のサンプルクロックによりサンプリ ングし、 デジタルデータ (以下 「T E Sデータ」 という) に変換する。
A Dコンバータ 3 0 9で読み込んだ T E Sデータは、 加算機 3 1 1 にて、 T E Sオフセッ ト 3 1 0からの出力との演算がなされる。
そして、 加算機 3 1 1 から出力された A Dコンバータ 3 0 9で読み込んだ T E Sデータは、 ゲイン演算部 3 1 3でゲインを乗じ、 P I D演算部 ( P I Dフィル タ) 3 1 4で比例、 積分、 微分の各演算を行った後、 サーボスィツチ 3 1 5を介 して加算機 3 1 6に入力する。
また、 加算機 3 1 1 の出力は、 オフ トラック検出器 3 1 2にも入力している。 このような速度制御系 3 0 1 の速度誤差信号、 位置サーポ系 3 0 2の トラツキ
ングエラー信号は、 加算機 3 1 6を通り、 加算機 3 1 7でレジスタ 3 1 8による トラックオフセッ トの補正を受る。
そして、 トラッキングエラ一信号は、 加算機 3 2 4で、 コンパレータ 3 2 1 力、 らの出力に基づいて補正を受ける。
そして、 トラックエラ一信号は、ゲイン演算部 3 2 5で感度補正が施された後、 リ ミッ ト 3 2 6を通過し、 D Aコンバータ 3 2 7でアナログ信号に変換され、 ト ラックァクチユエ一タ 1 3 1 に対する電流指示値と して ドライバ 1 3 0に出力さ れる。
—方、 トラックオフセッ トの補正後の信号は、 ゲイン演算部 3 1 9で感度補正 され、 口一パスフィルタ ( L P F ) 3 2 0に入力される。
バネ支持型の トラック駆動指示値の低域成分は、 トラックァクチユエ一タの変 位量に比例する為、レンズの トラック方向位置情報と して利用することが出来る。 口一パスフィルタ 3 2 0からの出力である低周波成分はコンパレ一タ 3 2 1 に 入力される。
コンパレータ 3 2 1 は、 規定のレンズ位置に トラックァクチユエ一タが達した ことを検出すると、 その検出結果を駆動パターン作成回路 3 2 2へと出力する。 駆動パターン作成回路 3 2 2は、 コンパレータ 3 2 1 からの出力に基づいて、 ステップモータを 1 ステツプ駆動する。
更に、 ステップモータ駆動時は、 キャリ ッジの 2 0 0移動に伴う、 トラックァ クチユエータ 1 3 1 への反力が発生する。
そのため、 コンパレータ 3 2 1 からの出力を、 ゲイン演算部 3 2 3で感度補正 した後、 反力補正を加算機 3 2 4を介して加算機 3 1 7の出力に対して行う。 こ れにより、 トラックァクチユエ一タ 1 3 1 の反力補正がなされる。
次に、 図 3に示される位置サーポ制御系 3 0 2を対象に行われる、 図 1 に示さ れる光ディスク装置 1 0 0に設けた駆動感度測定処理の機能について図 4を参照 して説明する。 図 4は、 図 3の位置サ一ポ制御系を対象に行われる図 1 に示され る光ディスク装置に設けた駆動感度測定処理の機能プロック図である。
この駆動感度測定処理にあっては、 まず D S P 1 1 5の機能によって図 3の位 置サーポ制御系 3 0 2のゲイン演算部 3 1 3、 P I D演算部 3 1 4、 更に速度制
御系 3 0 1 側の出力段に設けているゲイン演算部 3 0 8が測定対象となる。
もちろん、 実際には、 図 3の A Dコンバ一タ 3 0 9、 サーポスィッチ 3 1 5、 加算機 3 1 6、 加算機 3 1 7、 加算機 3 2 4、 ゲイン演算部 3 2 5及び D Aコン バータ 3 2 7等のサーポ系を駆動感度測定処理の対象とするが、図 4にあっては、 その一部を D S P 1 1 5の機能と して示している。
この D S P 1 1 5で実現される位置サーボ制御系は、 トラックァクチユエ一タ 1 3 1 を駆動負荷と し、 トラックァクチユエ一タ 1 3 1 の駆動による位置情報は T E S検出部 4 0 1 から トラッキングエラ一信号 E 4と して D S P 1 1 5のゲイ ン演算部 3 1 3にフィードバック している。
この D S P 1 1 5の位置サ一ポ制御系に対し、 駆動感度測定処理のため外乱発 生部 4 0 3、 サーボスィツチ 4 04及びレジスタ 40 5が設けられる。
レジスタ 4 0 2は入力段に設けているゲイン演算部 3 1 3の入力ゲイン G i の 設定変更に使用される。
またレジスタ 40 5は出力段に設けているゲイン演算部 3 2 5の出力ゲイン G oの設定変更に使用される。
外乱発生部 4 0 3は、 トラックァクチユエ一タ 1 3 1 で駆動するループの角周 波数 ωに対する開ループゲイン特性の交差周波数 f oの正弦波形を外乱と して発 生する。
この正弦波外乱の発生周波数 f oは、例えば f o = 2 ~ 3 K H zの範囲にある。 次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 1 の実施形態の動作について図面を 参照して説明する。 図 5及び図 6は、 本発明に係る トラッキング装置の第 1 の実 施形態の動作のフ口一チヤ一トである。
本実施形態の動作は、 情報記録媒体と してのディスクの回転をさせずに トラッ ク横断本数を測定する方法である。
また、 上位からのコマン ドで行われる場合を例とする。 本実施形態の処理は例 えば媒体 L o a d処理やサーポエラーリ トライ処理に組み込んでも良いが、 情報 記録媒体の回転を停止する都合、 確実にユーザデータェリア以外で測定する必要 がある。
また、 本実施形態では工場での装置立ち上げ時に実行されるものと して、 情報
記録媒体中周部で実行される場合を例とする。
本実施形態では、 M P Uは、 測定開始から、 キャリッジを中周付近に位置付け る。 情報記録媒体上に確実にグループが存在する箇所に位置付けることが目的で あり、 特に中周にはこだわらない。
そして、 M P Uは、 キャリッジをこの状態 (位置) に保持し、 動かない状態と しておく ( S 5 0 1 )。
そして、 M P Uは、 トラックサーポループを断し、 フォーカスサ一ポループが 閉じられた状態にする (S 5 0 2 )。
そして、 M P Uは、 更にそのままの状態で情報記録媒体の回転を停止する (S 5 0 3 )。
そして、 M P Uは、 加速性能測定処理を実行後 (S 5 04)、 本処理実行前の状 態に復帰させ (S 5 05 )、 動作を終了させる。
次に、 図 5に示される、 S 5 04の加速性能の測定実行ステップについて、 図 6を参照してよリ詳細に説明する。
本処理が開始されると、 M P Uは、 トラックァクチユエータを一定周波数及び 一定振幅で振動開始させる (S 6 0 1 )。
このときの振動周波数は トラックァクチユエータ一次共振周波数よリも大きい 値となるように設定しておく。
そして、 M P Uは、 安定に振動が開始されるであろう時間 w a i tする (S 6 0 2 )。
そして、 M P Uは、 トラック横断本数カウンタを初期化し、 カウンタ動作を開 始する (.S 6 0 3 )。
振動 m周期分データ蓄積が終了したところで、 M P Uは、 トラック横断本数力 ゥンタ停止し、 更に トラックァクチユエ一タの振動を停止する (S 6 0 4 , S 6 0 5 , S 6 0 6 )。ここで、 mは自然数とする。 mは 2以上の複数周期が好ましい。 そして、 M P Uは、 m周期分データ 基準 m周期分トラック横断本数を演算し、 演算結果を トラックァクチユエータ加速性能定数に反映させる (S 6 0 7 , S 6 0 8
ここでは m周期分のデータと基準 m周期分 トラック横断本数の比を計算するよ
うにしたが、 M P Uが、 1 周期分の平均横断トラック数を計算して 1 周期分の基 準トラック横断本数との比を計算するようにしても良い。
比を求める際に、 実測した横断トラック数と基準の トラック横断本数の周期が 同一であれば良く、 複数周期と しているのは、 ノイズ等による影響を小さくする と I の 。
次に、 本発明に係る トラ ッキング装置の第 1 の実施形態における、 キヤ リ ッジに対してパネ支持された トラックァクチユエ一タの伝達特性について説明 する。図 7は、本発明に係る トラ ッキング装置の第 1 の実施形態における、 キヤリ ッジに対してパネ支持された トラックァクチユエータの伝達特性のグラフ である。
図 7の ( a ) は、 駆動電流一定で駆動し、 縦軸を トラックァクチユエ一タの変 位量と し、 横軸を トラック駆動指示値の周波数と したときのグラフであり、 図 7 の ( b ) は、 縦軸を トラック駆動指示値と トラックァクチユエ一タ変位との位相 差と し、 横軸を トラック駆動指示値の周波数と したときのグラフである。
一次共振周波数 (図中ピークになっている箇所) の低周波数側は、 周波数によ らず一定変位となる。
—方、 高周波数側は一 4 0 d B / d e cの傾きで減衰する特性となる。
本特性についてもぅ少し説明すると、 一定となる駆動電流を変えることによつ て上下に平行移動した形でプロッ 卜される。 またァクチユエ一タ電磁特性のバラ ツキによっても同様となる。
パネ定数バラツキがある場合は、 一次共振周波数が変化し、 パネが硬くなつた 場合は一次共振周波数が高周波側にシフ 卜するとともに変位量が減少し、 軟らか くなつた場合は一次共振周波数が低周波側にシフ 卜するとともに、 変位量が増加 する。
そのため、 本実施形態では、 ァクチユエータ電磁特性バラツキ、 駆動回路バラ ツキを補正することを目的とする。
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 1 の実施形態において、 トラックァ クチユエータを一定周波数及び一定駆動電流で s j n駆動しているときの動作に ついて説明する。
図 8は、 本発明に係る トラッキング装置の第 1の実施形態において、 トラック ァクチユエータを一定周波数及び一定駆動電流で s i n駆動しているときの動作 を示す概念図である。
図 8において、 トラックァクチユエ一タの駆動周波数は、 一次共振周波数より も高周波とする。
トラックァクチユエータを一定周波数及び一定駆動電流で s i n駆動すること で、 トラックァクチユエ一タは加速され、 キャリ ッジに対して トラックァクチュ エータは変位する。
トラックァクチユエ一タが変位することで、トラックエラ一信号は変調される。
M P Uは トラックエラー信号を中心電圧で 2値化し、 この 2値化した信号を M
P Uがカウン トすることで、 トラックァクチユエータの変位量を表すことが可能 となる。
トラックァクチユエ一タに発生する理想加速度 Of t は、 Qf t = K a X K C x l i x S i π t で表すことができる。
定数 K aは駆動電流に対する加速性能比 (電磁特性定数)、 K cは駆動電流指示 に対する実駆動電流比、 I i は駆動電流指示値である。
トラックァクチユエータ理想変位 X t は、 X t = (( K a X K c X I i ) / ( ω Λ 2 )) X S i n oi t となる。 a t及び X t は、 K a X K cに比例する関数となる ことが分る。
s i n 1周期の トラック本数は 4倍カウン トされ、 トラックァクチユエ一タ変 位の最大は、 X t m a x = ( D X T p ) ノ 4で表すことが出来る。
ここで Dは s i n駆動 1 周期間に計数された トラック本数、 T pは情報記録媒 体に刻まれた トラックのピッチ間隔となる。
理想的な条件では、 (( K a X K c X l i ) Ζ (ω Λ 2 )) = ( D X Τ ρ ) /4と なるが、電磁特性 '駆動回路特性バラツキがある状態ではそのとおリとならない。 なお、 (( K a X K c X l i ) / ( ω " 2 )) は、 (( Κ a X Κ c X I i ) Z (( ω ^ 2) X T p )) X T pと表せば、 最大の変位となるときの基準となる トラック横 断本数に トラックのピッチを乗算した距離と考えることもできる。
よって、 電磁特性■駆動回路特性バラツキを補正する係数しを L= ((K a X K
c X I i ) Z ( ω Λ 2 )) / ( ( D X T p ) Z4) と し、 正規化されたひ t nを α t η = L x ( K a x K c ) x I i x S i n OJ t とすることで、 駆動電流指示値 I i に対して発生加速度が a t π と して正規化されることになる。 この L X ( K a X K c ) が、 本発明の トラックァクチユエータの加速性能定数となる。
なお、上記 Lを トラック横断本数の比と して表すと、 L = (( K a X K c X l i ) Ζ ((ω Λ 2 ) X Τ ρ )) Ζ ( D/4 ) となる。
このように、 Lは、 トラック横断本数 Dに トラックのピッチを乗じた変位の比 と しても表せるし、 トラック横断本数の比率と しても表すことができる。
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 1 の実施形態における、 図 4の D S P 1 1 5に設けた位置サ一ポ制御系のゲインについて説明する。 図 9は、 図 4の D S Pに設けた位置サ一ボ制御系のゲインを示すグラフである。
図 9のグラフは、 横軸の角周波数 ω [ d e g ] に対し縦軸にゲイン G ( j ω) の対数量 2 0 I o g 1 0 | G | を、 ゲイン | G | [ d B] と してとリ、 図 4に示 される位置サ一ポ制御系の開ループゲイン特性曲線 9 0 1 を示している。
開ループゲイン特性曲線 9 0 1 は、 角周波数 ω οでゲイン O d Bとなるゼロク ロス点 9 02を通っており、 このゼロクロス点 9 0 2の角周波数 ω οが交差周波 数となり、 例えば ω ο = 2丌 f 。であり、 f o = 2 ~ 3 K H z範囲の中の値をと る。
この図 9に示す開ループゲイン特性曲線 9 0 1 は、 トラックエラ一信号感度と トラックァクチユエ一タ駆動感度が理想値であれば、 ω οでゼロクロスする。 トラックエラー信号感度もしくは トラックァクチユエ一タ駆動感度にバラツキ があると、 曲線 9 0 3及び曲線 904のようにゼロクロス周波数がシフ 卜するこ とになる。
トラックエラ一信号感度は、 具体的に トラックエラー信号の振幅を一定にする ことで、 一定になるものとすると、 トラックァクチユエ一タ駆動感度バラツキに よって、 上記ゼロクロス周波数がシフ 卜することになる。
しかし、 トラックエラー信号に歪みがある場合、 トラックエラー信号振幅に対 する トラック感度の関係が崩れ、 本測定を行う結果、 トラックァクチユエ一タ駆 動感度補正に誤差を生じてしまう'ことになる。
以上の説明のように、 本発明に係る トラッキング装置の第 1 の実施形態によれ ば、 トラックァクチユエ一タを加振するとともに、 トラックゼロクロス横断本数 から トラックァクチユエータ変位量を求め、 規定変位量との比から トラックァク チユエータの加速性能定数を算出しているため、 トラックエラー信号の感度に影 響されずに、 トラックァクチユエータの加速性能定数を算出することができる。 ( トラッキング装置の第 2の実施形態)
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 2の実施形態について説明する。 本 実施形態が、 前述の トラッキング装置の第 1 の実施形態と異なる点は、 情報記録 媒体に回転をさせた状態のまま トラックゼロクロス横断本数の測定を行という点 であり、 構成及びその他の動作は前述の第 1 の実施形態の構成及びその他の動作 と略同様であり、 同様の説明が成立するため、 詳細な説明を省略する。
図 1 0及び図 1 1 に、 本発明に係る トラッキング装置の第 2の実施形態の動作 のフローチヤ一トを示す。
本処理は工場での装置立ち上げ時に実行されても良いし、 ユーザ環境で実行さ れる L o a d処理やサ一ボエラ一リ トライ処理に組み込んでも良い。
M P Uは、 測定開始から、 キャリ ッジを中周付近に位置付ける。 媒体上に確実 にグループが存在する箇所に位置付けることが目的であり、 特に中周にはこだわ らない。 そして、 M P Uは、 キャリ ッジをこの状態 (位置) に保持し、 動かない 状態と しておく (S 1 0 0 1 )。
そして、 M P Uは、 トラックサーポル一プを断し、 フォーカスサ一ボル一プが 閉じられた状態にする (S 1 0 0 2 )。
そして、 M P Uは、加速性能測定処理を実行後、本処理実行前の状態に復帰し、 終了する (S 1 0 0 3 , S 1 0 0 4 )。
次に、 図 1 0に示される S 1 0 0 3の加速性能の測定実行処理について、 図 1 1 を参照して説明する。
本処理が開始されると、 M P Uは、 トラック横断本数カウンタを初期化し、 力 ゥンタ動作を開始する (S 1 1 0 1 )。
M P Uは、 k回転分のデータ蓄積が終了したところで、 トラック横断本数カウ ンタを停止し、 k回転分の偏心起因 トラック横断本数を取得する。 ここで、 kは
1 2又は自然数である (S 1 1 0 2 , 1 1 0 3 , 1 1 0 4 )。
次に、 M P Uは、 トラックァクチユエ一タを一定周波数及び振幅で振動開始さ せる ( S 1 1 0 5 )。
このときの振動周期は媒体回転周期の 1ノ nであり、 且つ、 トラックァクチュ エーター次共振周波数よりも大きい周波数を設定する。 ここで、 nは自然数であ る。
そして M P Uは、 安定に振動が開始されるであろう時間 w a i t し、 トラック 横断本数カウンタを初期化し、 カウンタ動作を開始する (S 1 1 0 6 , S 1 1 0
M P Uは、 k回転分のデータ蓄積が終了したところで、 トラック横断本数カウ ンタを停止し、 更に トラックァクチユエ一タの振動を停止する (S 1 1 0 8 , S 1 1 0 9 , S 1 1 1 0 )。
そして M P Uは、 ( k周期分データ一 k回転分の偏心起因 トラック横断本数) Z (基準 k回転分トラック横断本数) を演算し、 演算結果を トラックァクチユエ一 タ加速性能定数に反映させる (S 1 1 1 1 , S 1 1 1 2 )。
なお、 この場合の、 演算結果を トラックァクチユエ一タ加速性能定数に反映と は、前述の本発明に係る トラッキング装置の第 1 の実施形態と同様の計算によリ、 係数しを求め、 正規化された Of t nを求めることをいう。
なお、 ここでは k回転分のデータと基準 k回転分 トラック横断本数の比を計算 するようにしたが、 1 回転分の平均横断トラック数を計算して基準の 1 回転分ト ラック横断本数との比を計算するようにしても良い。
比を求める際に、 実測した横断トラック数と基準の トラック横断本数の回転回 数が同一であれば良く、 複数回転回数と しているのは、 ノイズ等による影響を小 さくすることにある。
偏心に起因する トラック横断本数も k回転分測定すると記述したが、 最低 1 Z 2回転分測定し、 k回転分の偏心起因 トラック横断本数を計算により求めても良 い。
このように、 本発明に係る トラッキング装置の第 2の実施形態においても、 前 述の本発明に係る トラッキング装置の第 1 の実施形態と同様に、 トラックエラー
信号の感度に影響されずに、 トラックァクチユエータの加速性能定数を算出する ことができる。
( トラッキング装置の第 3の実施形態)
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態について、 図面を参照 して説明する。
まず、 本実施形態に係る トラッキング装置が適用される光ディスク装置の内部 構成については、 前述の第 1 の実施形態で説明した図 2と略同様である。 そのた め、 本実施形態で使用する光ディスク装置については、 前述の図 2を参照して説 明した光ディスク装置と略同様の説明が成立するため、 その詳細な説明を省略す る。
なお、 本実施形態は、 ァクチユエータ電磁特性バラツキ、 駆動回路特性バラッ キも含めた形でパネ定数バラツキを補正することを目的と している。
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態に用いられるキヤリ ッ ジが搭載するレンズァクチユエ一タについて、 図 1 2を参照して説明する。 図 1 2は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態に用いられるキヤリ ッジ が搭載するレンズァクチユエータの部分概略図である。
レーザーダイォードから出射された光ビームは、 光学へッ ド内の光学素子を経 由して、 レンズァクチユエータ 1 2 0 5に搭載された対物レンズ 1 2 0 6でビー 厶が絞られ、 情報記録媒体と しての光ディスクに照射される。
光ディスクに照射された光ビームは、 光ディスク反射膜で反射し、 対物レンズ 1 2 0 6及び光学へッ ド内の光学素子を経由してフォ トディテクタに照射される フォ トディテクタでは、 光信号が電流に変換され、 その電流から、 再生信号、 フォーカス誤差信号、 トラックエラー信号が生成され、 F P Cケーブルを経由し てコン トローラボードに結合される。
レンズァクチユエータ 1 2 0 5には、 フォーカス方向駆動用のフォーカスコィ ル 1 2 0 1 及びトラック方向駆動用の トラッキングコイル 1 2 0 2が搭載される, そして、 これらのコイルに流す電流が、 磁石 1 2 0 4の磁界と作用して発生す る電磁力によってレンズァクチユエータ 1 2 0 5が駆動される。
また、 レンズァクチユエ一タ 1 2 0 5は、 キャリ ッジにワイヤ 1 2 0 3で結合
されている。
次に、 図 1 3を参照して、 トラッキング中のキャリ ッジと トラックァクチユエ 一夕の相関的な位置関係を説明する。 図 1 3は、 本発明に係る トラッキング装置 の第 3の実施形態において、 トラッキング中のキャリ ッジと トラックァクチユエ —タの相関的な位置関係を示す概略図である。
トラックァクチユエ一タとキャリ ッジ中心位置ずれが、 例えば 30 [ u m] を 超えたとき (図 1 3の ( a )、 ステップモータを 1 パルス分回転させ、 キャリ ッジ を 5 0 [ u m] 移動させる (図 1 3の ( b ))。
この場合、 回転後の トラックァクチユエータはキャリ ッジ中心位置に対して、 - 2 0 [ u m] の位置となる。
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態の内部構成について図 1 4及び図 1 5を参照して説明する。 なお、 図 1 4及び図 1 5では、 M P Uや D S Pがそれぞれ示されているが、 本実施形態の トラッキング装置が備える M P U や D S Pは、 実際は 1 つである。
図 1 4は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態において、 フォ一 カス誤差信号 ( F E S) が入力される場合の、 トラッキング装置の内部構成図で あり、 図 1 5は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態において、 ト ラックエラ一信号 (T E S) が入力される場合の、 トラッキング装置の内部構成 図である。
本実施形態の トラッキング装置は、 キヤリ ツジ駆動にス亍ップモータを使用し た場合を例とする。
M P U 1 4 0 1 は、 D S P 1 40 2をはじめ、 図示しないリード L S I 、 ライ ト L S I 、 スピン ドル制御 L S I 、 上位ィンタ一フヱ一ス L S I 等光ディスク装 置全体を制御する。
光学ヘッ ド 1 4 0 7から出射される光ビームは、 情報記録媒体の反射膜で反射 し、 光学へッ ド 1 4 0 7に戻る。
光学へッ ド 1 40 7では、 光ビームの媒体面上での結像状態を表すフォーカス 誤差信号及びトラックエラー信号が作成される。
フォーカス誤差信号は、 D S P 1 40 2内部の A D C 1 4 0 8に入力され、 ァ
ナログ電圧信号がディジタル信号に変換される。
A D C 1 4 0 8の出力は、 加算機 1 4 1 5に入力され、 M P U 1 4 0 1 及び D S P 1 40 2の制御部 1 40 3が様々な用途で与えるオフセッ ト信号を加算し、 AM P 1 4 0 9に入力される。
制御部 1 40 3は、 メモリ 1 40 6に記憶された感度補正ゲインを読み出し、 A M P 1 40 9に設定する。この制御部 1 40 3は、本発明の、第 1 の測定手段、 第 2の測定手段、 制御手段及び移動手段と して機能する。 また、 メモリ 1 4 0 6 は、 本発明の記憶手段と して機能する。
AM P 1 40 9は、 加算機 1 4 1 5の出力に、 フォーカス誤差信号の感度補正 ゲインを乗算する。
フォーカス誤差信号の感度補正ゲイン値はフォーカス制御部 1 4 1 0に入力さ れる。
フォーカス制御部 1 4 1 0ではディジタルフィルタ演算が行われ ( P I D等)、 フォーカスコイルを駆動する制御信号が出力される。
フォーカス制御部 1 4 1 0は、 タイマ 1 404に設定されたタイミングで割リ 込み制御部 1 4 0 5が起動されて、 割り込み制御部 1 40 5によリ与えられたタ ィ ミングによリー定時間毎に演算処理が行われる。
フォーカス制御部 1 4 1 0の出力は、 スィッチ回路 1 4 1 1 に入力される。 スィツチ回路 1 4 1 1 は制御部 1 403によって操作され、 フォーカスサ一ポ ループを閉じる時にオン、 開く時にオフされる。
加算機 1 4 1 7では、 フォーカスサーポル一プを開いた状態で、 フォーカスサ ーチ動作時にフォーカス駆動信号が制御部 1 4 0 3から与えられる。
制御部 1 4 0 3は、 メモリ 1 40 6に記憶されたフォーカス駆動感度補正ゲイ ン値を読み出し、 AM P 1 4 1 2に設定する。
AM P 1 4 1 2は、 加算機 1 4 1 7からの出力に、 フォーカス駆動感度補正ゲ インを乗算する。
d r i v e r 1 4 1 3では AM P 1 4 1 2の出力電圧をフォーカスコイル 1 4 1 4の駆動電流信号に変換し、 フォーカスコイル 1 4 1 4を駆動する。
次に、 図 1 5に示されるように、 トラックエラー信号 (T E S ) は、 AM P/
F I L T E RZオフセッ ト加算回路 1 4 1 8を経由して、 D S P 1 4 0 2内部の A D C 1 4 1 9に入力され、 アナログ電圧信号がディジタル信号に変換される。
A M P/ F I L T E RZオフセッ ト加算回路 1 4 1 8では、 トラックエラ一信 号のオフセッ ト補正が行われる。
オフセッ ト補正は、 A D C 1 4 1 9でディジタル信号に変換された トラックェ ラー信号の中心が基準信号と合致するように、 制御部 1 4 0 3が DA C 1 44 1 を経由してオフセッ ト補正信号を AM P Z F I L T E RZオフセッ ト加算回路 1 4 1 8に入力することにより行われる。
A P / F I L T E R/オフセッ ト加算回路 1 4 1 8にはトラックエラ一信号 を増幅し、 高域を遮断する L P Fも含まれる。
A M PZ F I L T E R オフセッ ト加算回路 1 4 1 8は D S P 1 4 0 2の A D C 1 4 1 9と二値化回路 1 4 2 6に入力される。
A D C 1 4 1 9は前述のとおり、 アナログトラックエラ一信号をディジタル信 号に変換して出力する。
制御部 1 4 0 3は、 メモリ 1 40 6に記憶された トラックエラ一信号感度補正 ゲイン値を読み出し、 AM P 1 4 2 0に設定する。
AM P 1 4 20は媒体容量の種別ごとに異なる トラックエラー信号感度補正を 行う。
そして AM P 1 4 2 0からの出力は、 トラック制御部 1 42 1 に入力される。 トラック制御部 1 42 1 ではディジタルフィルタ演算が行われ ( P I D等)、 ト ラックコイル 1 4 2 5を駆動する制御信号が出力される。
トラック制御部 1 42 1 は、 タイマ 1 404に設定されたタイ ミングで割り込 み制御部 1 4 05が起動されて、 割リ込み制御部 1 40 5により与えられたタイ ミングにより一定時間毎に演算処理が行われる。
トラック制御部 1 4 2 1 からの出力は、 加算機 1 4 3 6、 スィツチ回路 1 4 2 2、 加算機 1 43 8、 A M P 1 42 3、 d r i v e r 1 4 24を経由して、 トラ ックコイル 1 4 2 5を駆動する。
加算機 1 4 3 6では、 キヤリ ッジ駆動時に発生する反力を補正する信号が加算 される。
キャリッジ上にパネで支持された トラックァクチユ エ一タによる 2段 トラツキ ング方式では、 キヤリッジ駆動時に発生する反力を補正する必要があるためであ る。
スィッチ回路 1 4 2 2は制御部 1 403によって操作され、 トラックサ一ポル ープを閉じる時にオン、 開く時にオフされる。
加算機 1 4 3 8では、 トラックサーポループを開いた状態で、 トラック駆動信 号が制御部 1 40 3から与えられる。
制御部 1 4 0 3は、 メモリ 1 40 6に記憶された トラック駆動感度補正ゲイン 値を読み出し、 A M P 1 4 2 3に設定する。
AM P 1 4 2 3は、 加算機 1 43 8からの出力に トラック駆動感度補正ゲイン を乗算する。
d r i v e r 1 4 24では A lV P I 42 3の出力電圧を トラックコィノレ 1 4 2 5の駆動電流信号に変換し、 トラックコイル 1 4 2 5を駆動する。
トラック制御部 1 42 1 の出力は、 相対変位検出回路 1 43 1 に入力される。 キャリ ッジ上にパネで支持された トラックァクチユ エ一タによる 2段 トラツキ ング方式では、 トラックァクチユ エ一タとキヤリッジの相対位置関係を検出し、 規定変位量が発生した場合にキヤリ ッジ駆動を行い、 相対変位量を規定の範囲内 :におさめる必要がある。
スィッチ回路 1 4 3 2では制御部 1 40 3により駆動のオン及びオフを制御で さる。
キヤリッジ駆動を行うことによリ、 トラックァクチユエータとキヤリ ッジ相対 変位がキヤリ ッジの移動速度で切り替わる。そのため、スィツチ回路 1 4 3 2は、 キヤリッジの移動に応じた変位量の変化を トラック制御部 1 4 2 1 に出力する。 そして、加算機 1 440及び d r ί v e r 1 43 3を経由した信号に基づいて、 キャリ ッジ 1 4 3 4は駆動される。
二値化回路 1 4 2 6の経路は、 シーク制御に使用され、 シーク制御中はスイツ チ回路 1 42 2及びスィッチ回路 1 4 3 2がオフされ、 スィッチ回路 1 42 9及 びスィツチ回路 1 4 3 0がオンされ、 前述の説明と選択的に制御プロックが切リ 替わる。
二値化回路 1 4 2 6では、 トラックエラ一信号を基準電圧で比較することで、 デジタル的な トラック交差信号に変換される。
二値化回路 1 4 2 6からの二値化信号はカウンタ Z速度検出回路 1 4 2 7に入 力され、 二値化信号の係数により光ビーム移動距離、 移動速度が検出される。 シーク制御部 1 4 2 8では、 光ビーム移動距離や速度に応じてキヤリ ッジもし くは トラックァクチユエータを駆動する制御信号を演算する。
シーク制御部 1 4 2 8からの出力は、 スィッチ回路 1 4 2 9及びスィッチ回路 1 4 3 0を経由して、 それぞれの駆動系に加算される。
M P U 1 4 0 1 により制御されるスピン ドルモータ制御部 1 4 5 0は、 回転同 期信号を トラック制御部 1 4 2 1 に出力する。
トラック制御部 1 4 2 1 は、 スピン ドルモータ 1 4 5 0からの回転同期信号に 基づいて、 トラック駆動指示値の低域成分を出力する。
トラック制御部 1 4 2 1 が出力した トラック駆動指示値の低域成分は制御部 1 4 0 3に出力される。
制御部 1 4 0 3は、 入力した トラック駆動指示値の低域成分から記憶すべき ト ラック駆動指示値をサンプリングし、 メモリ 1 4 0 6に記憶する。 M P U 1 4 0 1 は任意のタイミングで制御部 1 4 0 3を経由して、 メモリ 1 4 0 6に記憶され た トラック駆動指示値を参照することが可能である。
キヤリ ツジ駆動にステツプモ一タを使用した場合、トラックサーボ制御部には、 トラック制御部 1 4 2 1 から出力される、 トラック駆動指示値の低域成分が相対 変位検出回路 1 4 3 1 に出力される。
相対変位検出回路 1 4 3 1 の出力はスィッチ回路 1 4 3 2、 加算機 1 4 4 0を 経由してモータ ドライバ回路 1 4 3 3に接続される。
そして、 相対変位検出回路 1 4 3 1 は、 検出した トラックァクチユエ一タ とキ ャリ ッジの変位を基準レベルと比較し、 正側もしくは負側 (ァウタ側もしくはィ ンナ側) に規定値以上の変位を検出した場合にキヤリッジ 1 4 3 4を駆動するパ ルスを出力する。
相対変位検出回路 1 4 3 1 は、 トラック駆動指示値の低域成分から トラックァ クチユエータとキヤリ ッジの変位を検出する。この相対変位検出回路 1 4 3 1 は、
本発明の出力手段と して機能する。
すなわち、 相対変位検出回路 1 4 3 1 は、 所定のタイ ミングで測定された トラ ック駆動指示値の低域成分を駆動感度係数で除算して トラックァクチユエータと キャリ ッジとの間の相対位置ずれ量を検出し、 又は、 トラック駆動指示値の低域 成分を駆動感度係数で除算後、 トラック駆動指示値の低域成分を所定のタイ ミン グで測定させて トラックァクチユエ一タとキヤリ ッジとの間の相対位置ずれ量を 検出する。
そして、 相対変位検出回路 1 43 1 は、 検出した トラックァクチユエ一タとキ ャリ ッジとの相対位置ずれ量が所定の値となった場合に、 キヤリ ッジを駆動する 信号を出力する。
規定値以上の変位とは、 例えば、 キャリ ッジのステップモータによる送リ ピッ チが 5 0 u mであった場合、 ( 5 0 u mZ 2 ) + αを 3 0 u mと設定する。
ァウタ側に変位した場合を例にとると、 相対変位検出回路 1 4 3 1 は、 + 3 0 u mを超える トラックァクチユエータとキャリ ッジ間の変位を検出した場合に、 キャリ ッジ 1 4 3 4のステップモータを駆動してキヤリツジをァウタ側に駆動す る。
すると、 1 ピッチ 50 u mであるから、 トラックァクチユエ一タとキャリ ッジ 間は 3 0— 5 0 =— 2 0 u mとなる。
また加算機 1 44 0には、 シーク制御部 1 4 2 8の出力からスィツチ回路 1 4 3 0を経由して接続されており、キヤリ ッジ単体で移動動作が可能となっている。 尚、 シーク制御部 1 4 2 8の出力と、 相対位置検出回路 1 4 3 1 の出力はスィ ツチ回路 1 4 3 0及びスィッチ回路 1 4 3 2によって排他的に制御される。
また相対位置検出回路 1 4 3 1 の出力は、 AM P 1 43 2を経由して トラック 制御部 1 4 2 1 に出力される。
トラック制御部 1 4 2 1 ではステップモータ駆動があったこととその極性を認 識して、 トラック駆動指示値を書き換えるよう、 制御部 1 40 3に指示をだす。 制御部 1 40 3は、 キヤリ ツジが駆動された場合に、 トラック制御部 1 4 2 1 からの指示に基づいて、 メモリ 1 4 0 6に記憶されている トラック駆動指示値を 書き換える。 すなわち、 制御手段 1 40 3は、 本発明の第 2の測定手段と して機
能し、 メモリ 1 4 0 6は、 本発明の記憶手段と して機能する。
例えばス亍ップモータ駆動例では、 制御部 1 4 0 3は一 2 0 u m相当の値をメ モリ 1 4 0 6に設定する。
また、 トラックコイル 1 4 2 5は、 ステップモータ駆動をすることによって、 パネを介して トラックァクチユエ一タに反力が発生するので、 その反力に相当す る制御量が、 A M P 1 4 3 9を経由して与えられる。
シーク時のステツプモータ駆動に関しては、 特に説明を省略する。
次に、 図 1 4及び図 1 5に示される トラック制御部の内部構成について、 図 1 6を参照して説明する。 図 1 6は、 図 1 4及び図 1 5に示される トラック制御部 の内部ブロックである。
トラックエラー信号感度補正の為の A M P 1 4 2 0の出力は、 トラック制御部 1 4 2 1 に入力される。
トラック制御部 1 4 2 1 は、 入力した トラックエラー信号に対して位相進み補 償フィルタ 1 6 0 1 、 位相遅れ補償フィルタ 1 6 0 2及び低域補償フィルタ 1 6 0 3による演算を行い、 その出力の合計を加算回路 1 6 0 4で加算する。
—方、 トラック制御部 1 4 2 1 には、 参照タイミングと して回転同期信号タイ ミングが入力される。
そして、 トラック制御部 1 4 2 1 は、 この参照タイ ミングで測定した低域補償 フィルタ 1 6 0 3の出力を制御部 1 4 0 3に出力する。
また、 制御部 1 4 0 3は、 相対位置検出回路 1 4 3 1 の出力によりステップモ —タ駆動によるキャリッジ駆動が行われ、 キャリッジを駆動した場合、 メモリ 1 4 0 6に記憶されている トラック駆動指示値を書き換える。
これは、 トラック駆動指示値に対する トラックァクチユエータとキヤリ ッジの 相対位置変位量を正規 ^匕する必要があることを理由とする。
相対位置検出回路 1 4 3 1 の出力に装置間誤差があると、 ステップモータの駆 動によるキヤリ ッジの駆動のタイミングが装置間で異なることとなる。
そのため、 実際の変位量よりも大きな変位を検出してしまった場合、 ステップ モータ回転を保持する相間の トラックに迪リ着き難くなつてしまう し、 実際の変 位量よりも小さな変位を検出してしまった場合、 実際の トラックァクチユエ一タ
とキヤリ ッジ相対位置変位量が大きくなってしまう。
その結果、 トラックサ一ポが不安定になったり、 トラックエラ一信号がずれた 位置で トラッキングすることにより記録再生の信頼性が劣化したり、 最悪隣接ト ラックデータを劣化させることになつてしまう可能性もある。
またステツプモータ駆動によるキヤリッジ駆動時、 制御部 1 4 0 3がメモリ 1 4 0 6に記憶されている トラック駆動指示値を書き換える処理を行うが、 キヤリ ッジは 5 0 u m動く ものに対して、 トラックァクチユエ一タを過剰に補正してし まつたり、 補正量が足らなかったり し、 トラックサ一ボ安定性を損なうことにな る。
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態において、 トラックァ クチユエータとキヤリツジの相対変位が発生した時の トラックセンタからのずれ について説明する。 図 1 7は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態 において、 トラックァクチユエ一タとキヤリ ッジの相対変位が発生した時の トラ ックセンタからのずれを示すグラフである。
相対変位 0の時トラック中心をビームが追従するが、 媒体偏心及びキヤリ ッジ 停止位置によリ相対位置ずれが発生する。
例えば、 トラックセンタからのずれが ± 0 . 0 3 6 u m以上発生した時に記録 再生特性に影響を及ぼすとすると、 相対位置ずれは、 最大約 1 O O u m許容でき ることになる。
本実施形態の方式では、 トラック駆動指示値の低域成分から変位を検出して駆 動するので、 媒体等偏心による相対位置ずれが ± 3 0 u m発生したとすると、 最 大 1 0 0— 3 0 = ± 7 0 u mの直流変位を検出した時点でキヤリッジを駆動しな ければならない。
そこで、 トラック駆動指示値の低域成分に対する トラックァクチユエ一タとキ ャリッジとの相対位置変位量の正規化について図 1 8を参照して説明する。 図 1 8は、 媒体 1 回転に 1 本トラックジャンプを行い同一 トラックキープ状態 から、 規定の トラック本数に相当する間 トラックジャンプを停止しキヤリ ッジ固 定で トラックァクチユエ一タのみでスパイラル追従させ、 再度同一 トラックキー プ状態にした時の トラック駆動指示値の低域成分の挙動を示す概念図である。
キャリッジ固定で トラックァクチユエータのみでスパイラル追従させることで、 トラックァクチユエータとキヤリ ッジと相対変位が発生する。
すると、 パネ支持された トラックァクチユエータを駆動しているので、 変位量 に比例した トラック駆動指示値の低域成分が発生する。
トラック駆動指示値は例えば回転同期信号の立ち上がりエッジタイミングで W サンプリングされる。
本実施形態では、 元の トラック N o . と変位させた後の トラック N o . との差 から、 トラック本数を導き出し、 トラックピッチと乗算して変位量を導き出す。 そして、 サンプリングされた元の トラックの トラック駆動指示値の低域成分と変 位後の トラック駆動指示値の低域成分との差を計算し、 その結果を変位量で除算 することによリ、 基準変位に対する トラック駆動指示値の低域成分の駆動感度係 数が導き出される。
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態の動作について図 1 9 を参照して説明する。 図 1 9は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形 態の動作のフロ一チャー トである。
本実施形態では、 M P Uは、 測定処理が実行されると、 トラックキープモード にして、 同一 トラックを トラッキングし続けるモードとする (S 1 9 0 1 )。 実際の制御は 1 回転に 1 回 トラックジャンプが行われる。
次に、 制御部は、 スピン ドルモータの回転信号のエッジを検出する (S 1 9 0
2)。
そして、 制御部は、 スピン ドルモータの回転信号に同期した所定のタイミング で トラック駆動指示値の低域成分をサンプリングし、 サンプリングした値を Aに 積算する (S 1 9 0 3 , S 1 9 04 )0 本実施形態では、 n回分のデータ取得を行 う。 本複数回積算処理はノイズ除去を目的とする。
次に、 M P Uは、 トラックキープモードをオフし、 規定回転 mだけ w a i tす る (S 1 9 0 5 , S 1 9 0 6 )。 本 w a i t により、 トラックァクチユエ一タはデ イスク上のスパイラル上に構成された トラックを追従し、 キャリ ッジと トラック ァクチユエータの相対位置変位を生じさせる。
次に、 M P Uは、 再度 トラックキープモ一ドとする (S 1 9 0 7 )。
そして、 制御部は、 再度スピンドルモータの回転信号のエッジを検出する (S 1 9 0 8 )。
そして、 制御部は、 スピンドルモータの回転信号に同期した所定のタイ ミング で トラック駆動指示値の低域成分をサンプリングし、 サンプリングされた値を B に積算する処理を行う (S 1 9 0 9 , S 1 9 1 0)。 なお、 本実施形態では、 n回 分のデータ取得を行う。
また、 S 1 9 0 9におけるスピン ドルモータの回転信号に同期した所定のタイ ミングは、 S 1 9 0 3におけるスピン ドルモータの回転信号に同期した所定のタ イ ミングと同じである。 これにより、 制御部は、 ディスク回転中の同一回転角度 において、 トラック駆動指示値の低域成分をサンプリングすることとなる。
そして、 制御部は、 (( B— A ) / (m X トラックピッチ)) nを演算し、 駆動 感度係数を求める (S 1 9 1 1 )。
そして M P Uは、 制御部 3から受信した駆動感度係数を不揮発メモリ 5 1 に記 憶する ( S 1 9 1 2 )。
スピン ドルモータの回転信号のエツジから、 トラック駆動指示値の低域成分を 算出する処理は、 D S P内の制御部が行う。
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態の適用結果について、 図 2 0を参照して説明する。 図 20は、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の 実施形態において、 トラックァクチユエータを トラックにスパイラル追従させた 場合の、 トラックエラ一信号、 トラック駆動指示値及びキャリ ッジの駆動状態を 示す概念図である。
図 2 0の ( a ) が、 本実施形態を適用した結果であり、 図 2 0の ( b ) が従来 例である。
図 2 0の ( a ) に示されるように-、 本実施形態では、 トラック駆動指示値の低 域成分から 3 0 u mの相対変位を検出し、 キヤリ ッジを駆動して、 トラック駆動 指示値を一 5 0 u m分変化させる。
本実施形態の適用結果では、 トラックエラー信号にはその時の挙動が発生せず、 安定している。
一方、 図 2 0の ( b ) には、 基準変位に対する トラック駆動指示値の低域成分
の駆動感度係数が正規化されておらず、 誤差を含んだ場合の挙動を示す。
図 2 0の ( b ) は、 基準変位に対する トラック駆動指示値の低域成分の駆動感 度係数が実物よリも小さい場合を示す。
図 2 0の ( b ) では、 規定の 3 0 u mを過ぎたところで相対変異が規定以上に なったことを検出し、 キヤリ ッジを駆動したときの トラック駆動指示値の低域成 分の書き換えで一 5 0 u m相当変化させたつもりであるが、 実物よりも小さな変 位となって'しまっている。
その結果、 図 2 0の ( b ) では、 トラックエラー信号にはその時の挙動が現れ、 トラックサ一ポ安定性を損なっている。
なお、 トラック駆動指示値の低域成分の検出は、 スピン ドルモータ回転を停止 させた状態で測定してもよい。 このとき回転角度については考慮不要となる。 このように、 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態では、 単位距離 当たりの トラックァクチユエータの駆動感度係数を正確に算出することができる ( トラッキング装置の第 4の実施形態)
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 4の実施形態について説明する。 本 発明に係る トラッキング装置の第 4の実施形態は、 前述の本発明に係る トラツキ ング装置の第 3の実施形態において行われていた、 キャリ ッジを固定しつつ、 ト ラックへのスパイラル追従による トラックァクチユエータの移動を、 キヤリ ツジ を固定しつつ、 トラックァクチユエ一タの トラックジャンプにより置き換えた実 施形態である。
すなわち、 本発明に係る トラッキング装置の第 4の実施形態の構成及びその他 の動作は、 前述の本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態と同様である ため、 省略する。
図 2 1 は、 本発明に係る トラッキング装置の第 4の実施形態において、 情報記 録媒体 1 回転に 1本 トラックジャンプを行うことによる同一 トラックキープ状態 から、 規定の トラック本数に相当する間、 トラックキープ状態を解除し、 キヤり ッジ固定で トラックァクチユエータのみで トラックジャンプさせ、 再度同一 トラ ックキープ状態にした時の トラック駆動指示値の低域成分の挙動を示す概念図で る。
また、 図 2 2に、 本発明に係る トラッキング装置の第 4の実施形態の動作のフ ローチヤ一 卜を示す。
図 2 2に示されるフローチャートは、 図 1 9に示される、 S 1 9 0 6の m回転 w a i t動作を、 m本トラックジャンプ動作に置き換えたものである。 その他の 動作は前述の第 3の実施形態と同様である。
本実施形態では、 M P Uは、 測定処理が実行されると、 トラックキープモ一ド にして、 同一 トラックを トラッキングし続けるモードとする (S 2 2 0 1 )。 実際の制御は 1 回転に 1 回 トラックジャンプが行われる。
次に、 制御部は、 スピン ドルモータの回転信号のエッジを検出する (S 2 2 0
2 )。
次に、 制御部は、 トラック駆動指示値の低域成分をサンプリングし、 サンプリ ングされた値を Aに積算する (S 2 2 0 3 , S 2 2 04)。
本実施形態では、 n回分のデータ取得を行う。 本複数回積算処理はノイズ除去 を目的とする。
次に、 M P Uは、 トラックキープモードをオフし、 規定回転 mだけ トラックァ クチユエ一タを トラックジャンプさせる (S 2 2 0 5 , S 2 2 0 6 )。
この トラックジャンプにより、 トラックァクチユエ一タはディスク上のスパイ ラル上に構成された トラックをジャンプし、 キャリ ッジと トラックァクチユエ一 タの相対位置変位が生じる。
次に、 M P Uは、 再度 トラックキープモードとする (S 2 2 0 7 )。
そして、 制御部は、 再度スピンドルモータの回転信号のエッジを検出する (S 2 2 0 8 )。
そして、 制御部は、 トラック駆動指示値の低域成分をサンプリ ングし、 サンプ リングされた値を Bに積算する処理を行う (S 2 2 0 9 , S 2 2 1 0 )。 なお、 本 実施形態では、 n回分のデータ取得を行う。
また、 S 2 2 09におけるスピン ドルモータの回転信号に同期した所定のタイ ミングは、 S 2 20 3におけるスピン ドルモータの回転信号に同期した所定のタ イ ミングと同じである。 これにより、 制御部は、 ディスク回転中の同一回転角度 において、 トラック駆動指示値の低域成分をサンプリングすることとなる。
そして、 制御部は、 ((B— A ) / ( m トラックピッチ)) / nを演算し、 駆動 感度係数を求める (S 2 2 1 1 )。
そして、 M P Uは、 制御部から受信した駆動感度係数を不揮発メモリに記憶す る ( S 2 2 1 2 )。
スピン ドルモータの回転信号のエッジから、 トラック駆動指示値の低域成分を 算出する処理は、 D S P内の制御部が行う。
以上のように、 本発明に係る トラッキング装置の第 4の実施形態では、 前述の 本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態と同様に、 トラックァクチユエ 一夕の駆動感度係数を正確に算出することができる。
( トラッキング装置の第 5の実施形態)
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 5の実施形態について説明する。 本 実施形態の トラッキング装置は、 情報記録媒体と してのディスクの回転を停止及 びトラックサーポル一プを閉じた状態から、 トラックジャンプを行う実施形態で ある。
すなわち、 本発明に係る トラッキング装置の第 5の実施形態の構成及びその他 の動作は、前述の本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態と同様である。 図 2 3は、 本発明に係る トラッキング装置の第 5の実施形態において、 情報記 録媒体と してのディスクの回転を停止させ、 トラックサ一ポル一プを閉じた状態 から、 トラックジャンプを行い、 トラックジャンプ前後の トラック駆動指示の変 化を表した概念図である。
トラックジャンプをすることによって、 トラックァクチユエ一タとキャリ ッジ 相対位置に変位が生じて、 変位量に比例した トラック駆動指示値が発生する。 次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 5の実施形態の動作について図 2 4 を参照して説明する。 図 2 4は、 本発明に係る トラッキング装置の第 5の実施形 態の動作のフローチャートである。
本実施形態では、 M P Uは、 測定処理が実行されると、 一旦 トラックサ一ポ及 びフォーカスサーポをオフし、 スピン ドルモータ回転を停止する (S 2 4 0 1 , S 2 4 0 2 , S 2 4 0 3 )。
そして、 M P Uは、 再度フォーカスサ一ポ及びトラックサーポオンとする ( 2
4 04 , 2 4 0 5)。
そして、 制御部は、 トラック駆動指示値をサンプリングし、 サンプリングした トラック駆動指示値を Aに積算する(S 240 6 , S 2 4 0 7 )。本実施形態では、 n回分のデータ取得を行う。 本複数回積算処理はノィズ除去を目的とする。 次に M P Uは、 トラックァクチユエ一タを m本 トラックジャンプさせ (S 2 4 0 8 )、 トラックァクチユエ一タとキヤリ ッジの相対位置変位を発生させる。 そして再度、 制御部は、 トラック駆動指示値をサンプリングし、 サンプリ ング した トラック駆動指示値を Bに積算する (S 240 9 , S 2 4 1 0)。 本実施形態 では、 n回分のデータ取得を行う。
そして、 制御部は、 (( B— A ) / ( m X トラックピッチ)) nを演算し、 駆動 感度係数を求める (S 24 1 1 )。
そして制御部は、 駆動感度係数を不揮発メモリ 5 1 に記憶するよう M P Uに指 示し、 M P Uは、 制御部から受信した駆動感度係数を不揮発メモリ 5 1 に記憶す る ( S 2 4 1 2 )。
その後、 M P Uは、 トラックサ一ポをオフし ( S 2 4 1 3 )、 フォーカスサ一ポ をオフし (S 2 4 1 4)、 スピンドルモータを回転させ (S 24 1 5 )、 フォー力 スサ一ポをオンし (S 24 1 6)、 トラックサ一ポをオンさせる (S 24 1 7 )。
トラック駆動指示値を算出する処理は、 D S P 2内の制御部 3が担う。
また、 本実施形態では、 相対変位検出回路は、 測定された トラック駆動指示値 を駆動感度係数で除算して トラックァクチユエ一タとキャリ ッジとの間の相対位 置ずれ量を検出し、 検出した トラックァクチユエ一タとキャリ ッジとの間の相対 位置ずれ量が所定の値となった場合に、 キヤリ ッジを駆動するよう指示する。 このように、 本発明に係る トラッキング装置の第 5の実施形態においても、 前 述の本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態と同様に、 トラックァクチ ユエータの駆動感度係数を正確に算出することができる。
( トラッキング装置の第 6の実施形態)
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 6の実施形態について、 図面を参照 して説明する。
本実施形態の トラッキング装置は、 同一 トラックキープ中に、 ステップモータ
を 1 ステップ回転駆動する実施形態である。
すなわち、 本発明に係る トラッキング装置の第 6の実施形態の構成及びその他 の動作は、 前述の本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態の構成及びそ の他の動作と同様である。
図 2 5は、 本発明に係る トラッキング装置の第 6の実施形態において、 同一 ト ラックキープ中に、 ステップモータを 1 ステップ回転駆動し、 キャリ ッジが駆動 ( 5 0 [ u m]) された際における、 駆動前後での トラック駆動指示値の低域成分 の変化を表した概念図である。
トラックァクチユエータを同一 トラックを維持させつつキヤリ ッジを駆動をす ることによって、 トラックァクチユエ一タとキャリ ッジとの間の相対位置に変位 が生じて、 変位量に比例した トラック駆動指示値の低域成分が発生する。
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 6の実施形態の動作について図 2 6 を参照して説明する。 図 2 6は、 本発明に係る トラッキング装置の第 6の実施形 態の動作のフローチャートである。
本実施形態では、 M P Uは、 測定処理が実行されると、 トラックァクチユエ一 タを トラックキープモードにして、 同一 トラックを トラッキングし続けるモード とする ( S 2 6 0 1 )。
実際の制御は 1 回転に 1 回 トラックジャンプが行われる。
次に、 制御部は、 スピンドルモータの回転信号のエッジを検出する (S 2 6 0 2 )。
そして、 制御部は、 スピン ドルモータの回転信号に同期したタイミングで トラ ック駆動指示値の低域成分をサンプリングし、 サンプリングした トラック駆動指 示値の低域成分を Aに積算する (S 2 6 0 3 , S 2 6 0 4)。 本実施形態では、 n 回分のデータ取得を行う。
本複数回積算処理はノイズ除去を目的とする。
次に、 M P Uは、 ステップモータを 1 ステップ回転駆動しキャリッジを移動さ せる (S 2 6 0 5 )。 トラックァクチユエータの トラックはキープ状態を保ってい るので、 キャリ ッジの移動により、 キャリ ッジと トラックァクチユエータとの間 に相対位置変位が生じる。
そして、 制御部は、 再度スピンドルモータの回転信号のエッジを検出する (S 2 6 0 6
そして、 制御部は、 スピン ドルモータの回転信号に同期したタイミングで トラ ック駆動指示値の低域成分をサンプリングし、 サンプリングした トラック駆動指 示値の低域成分を Bに積算する処理を行う (S 2 6 0 7 )。 本実施形態では、 π回 分のデータ取得を行う。
なお、 S 2 6 0 7におけるスピン ドルモータの回転信号に同期した所定のタイ ミングは、 S 2 6 0 3におけるスピン ドルモータの回転信号に同期した所定のタ イ ミングと同じである。 これにより、 制御部は、 ディスク回転中の同一回転角度 において、 トラック駆動指示値の低域成分をサンプリングすることとなる。 そして、 制御部は、 (( B— A ) / ( 1 ステップ駆動キャリッジ送り距離)) / n を駆動感度係数と して演算し、 駆動感度係数を求める (S 2 6 0 9 )。
そして、 制御部は、 駆動感度係数を不揮発メモリ 5 1 に記憶するよう M P Uに 指示をだす。 M P Uは、 制御部から受信した駆動感度係数を不揮発メモリ 5 1 に 記憶する ( S 2 6 1 0 )。
スピン ドルモータの回転信号のエツジを検出から トラック駆動指示値の低域成 分を算出する処理は、 D S P 2内の制御部 3が担う。
このように、 本発明に係る トラッキング装置の第 6の実施形態においても、 前 述の本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態と同様に、 トラックァクチ ユエ一夕の駆動感度係数を正確に算出することができる。
( トラッキング装置の第 7の実施形態)
次に、 本発明に係る トラッキング装置の第 7の実施形態について図面を參照し て説明する。
本実施形態は、 ディスク回転を停止し、 トラックサーポループを閉じた状態か ら、 ステツプモータを 1 ステツプ回転駆動する実施形態である。
すなわち、 本発明に係る トラッキング装置の第 7の実施形態の構成及びその他 の動作は、 前述の本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態の構成及びそ の他の動作と同様である。
図 2 7は、 ディスク回転を停止し、 トラックサ一ポル一プを閉じた状態から、
ステップモータを 1 ステップ回転駆動しキャリッジを駆動し ( 5 0 [ u m])、 駆 動前後の トラック駆動指示値の変化を表した概念図である。
キヤリ ツジを駆動をすることによって、 トラックァクチユエ一タとキャリ ッジ 相対位置に変位が生じて、 変位量に比例した トラック駆動指示値が発生する 次に、 本実施形態の トラッキング装置の動作について図 2 8を参照して説明す る。 図 2 8は、 本発明に係る トラッキング装置の第 7の実施形態の動作のフロー チャートである。
本実施形態では、 M P Uは、 測定処理が実行されると、 一旦 トラックサーポ及 びフォーカスサ一ポをオフし、スピン ドルモータ回転を停止させる(S 2 8 0 1 , S 2 8 0 2 , S 2 8 0 3 )。
そして、 M P Uは、 再度フォーカスサーポ及びトラックサ一ボオンとする (S 2 8 04 , S 2 8 0 5 )。
そして、 制御部は、 トラック駆動指示値をサンプリングし、 サンプリングした トラック駆動指示値を Aに積算する (S 2 8 0 6 , S 2 8 0 7 )。 n回分のデータ 取得を行う。 本複数回積算処理はノイズ除去を目的とする。
次に、 M P Uは、 ステップモータを 1 ステップ回転駆動しキャリッジを駆動す る ( S 2 8 08 )。
トラックァクチユエータは トラックのキープ状態を保っているので、 キヤリ ツ ジと トラックァクチユエ一タの相対位置変位が生じる。
そして再度、 制御部は、 トラック駆動指示値をサンプリングし、 サンプリング した トラック駆動指示値を Bに積算する (S 2 8 0 9 , S 2 8 1 0)。 本実施形態 では、 n回分のデータ取得を行う。
そして、 制御部は、 (( B— A) / ( 1 ステツプ駆動キヤリッジ送リ距離)) ノ n を駆動感度係数と して演算し、 駆動感度係数を求める (S 2 8 1 1 )。
そして、 制御部は、 この駆動感度係数を不揮発メモリ 5 1 に記憶するよう M P Uに指示する。 M P Uは、 制御部から受信した駆動感度係数を不揮発メモリ 5 1 に記憶する (S 2 8 1 2 )。
その後、 M P Uは、 トラックサ一ポをオフし ( S 2 8 1 3 )、 フォーカスサ一ポ をオフし (S 2 8 1 4 )、 スピン ドルモータを回転させ (S .2 8 1 5 )、 フォー力
スサ一ポをオンし (S 2 8 1 6 )、 トラックサーポをオンさせる (S 2 8 1 7 )。 トラック駆動指示値の低域成分を算出する処理は、 D S P 2内の制御部が担う。 このように、 本発明に係る トラッキング装置の第 7の実施形態においても、 前 述の本発明に係る トラッキング装置の第 3の実施形態と同様に、 トラックァクチ ユエータの駆動感度係数を正確に算出することができる。
尚、 上記の各実施形態は情報記録媒体と して MO媒体を用いた光ディスク装置 を例にとるものであつたが、 これ以外に D V Dや相変化型媒体等の適宜の光ディ スク装置につき、 そのまま適用することができる。
また本発明は、 上記の各実施形態の数値による限定は受けない。
更に本発明は、 目的及び利点を損なわない範囲の全ての変形を含む。 産業上の利用可能性
以上のように、 本発明に係る トラッキング装置は、 MO媒体や D V D媒体など の情報記録媒体を用いた光ディスク装置に適している。