JP2007305252A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007305252A
JP2007305252A JP2006134099A JP2006134099A JP2007305252A JP 2007305252 A JP2007305252 A JP 2007305252A JP 2006134099 A JP2006134099 A JP 2006134099A JP 2006134099 A JP2006134099 A JP 2006134099A JP 2007305252 A JP2007305252 A JP 2007305252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error rate
objective lens
value
set value
optical disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006134099A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Kageyama
将史 影山
Hiroshi Aso
浩史 麻生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Opto Inc
Original Assignee
Konica Minolta Opto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Opto Inc filed Critical Konica Minolta Opto Inc
Priority to JP2006134099A priority Critical patent/JP2007305252A/ja
Publication of JP2007305252A publication Critical patent/JP2007305252A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

【課題】安定したリードライト性能を得ることのできる光ディスク装置を実現すること。
【解決手段】光源21と、光源21から射出される光束を光ディスク2の記録面に集光させる対物レンズ22と、光ディスクの記録面から反射される光束を受光する光検出器23を有する光ピックアップ20と、対物レンズ22を光ディスク2の半径方向に移動させる微動アクチュエータ26と、光ピックアップ20を光ディスク2の半径方向に移動させる粗動アクチュエータ31と、対物レンズ22と光ピックアップ20とを相対的に移動させ、対物レンズ22と光ピックアップ20との移動距離に対するエラーレートを測定する制御部100と、測定されたエラーレートに基づいて、対物レンズ22の位置を当該エラーレートが低い値を示す位置に設定する制御部100と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク装置に関する。
従来から、光情報記憶媒体であるCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto-Optical disc)などにデータを記録し、或いは記録されたデータを再生する光ディスク装置が知られている。当該光ディスク装置は、光源から出射された光束をプリズム等で反射させて対物レンズに導く。そして、当該対物レンズから光情報記憶媒体(以下、光ディスク)の情報記録面に光を集光させ、その反射光を光検出器で受光する。これにより、光ディスクにデータの再生又は記憶を行うことが出来る。
データの再生又は記憶(以下、データの再生をリード、データの記憶をライトとする)については、BER(Bit Error Rate)に基づいて性能が判断される(以下、BERをエラーレートとする)。ここで、エラーレートとは、ライトデータに対するリードデータの誤り率のことをいう。即ち、光ディスクに記憶したデータを再生した際、記憶したデータに対する再生データの誤り率のことをいう。当該エラーレートに基づいて、データのリードライト性能が判断される。
データのリードライト性能は、トラッキング制御のオフセットに影響する。ここで、トラッキング制御とは、光束の光軸を光ディスクのトラック(溝)の中心に合わせるようにサーボ制御することをいう。オフセットとは、光束の光軸と対物レンズの中心の位置とのズレに応じて生じるトラッキングエラー信号の基準値に対するズレのことをいう。オフセットは、対物レンズの自重によるズレ、トラッキング動作時の対物レンズの移動によるズレ、装置組み立て時における組み立て誤差などによるズレ、外界の温度変化の影響によるズレ、等により生じる。
例えば、トラッキング制御をオフセットが生じた状態で行うと、誤った位置をトラック位置と誤認識した状態でトラッキング制御が行われることとなり、データのリードライト性能が低下してしまう。
このような、オフセットを補償するため、対物レンズがシフトした状態(対物レンズの中心が光束の光軸からずれた状態)でも、当該オフセットの補償を可能にする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−192776号公報
しかしながら、上述した従来技術では、オフセット補償後、データのリードライト性能が最適であるか否かの測定は行っていない。つまり、オフセット補償を行った後の対物レンズの位置において、安定したデータのリードライト性能が得られるか否かは不明であった。
そこで、本発明の課題は、安定したリードライト性能を得ることのできる光ディスク装置を実現することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の光ディスク装置は、
光源と、
前記光源から射出される光束を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズと、
前記光ディスクの記録面から反射される光束を受光する光検出器を有する光ピックアップと、
前記対物レンズを前記光ディスクの半径方向に移動させる微動アクチュエータと、
前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させる粗動アクチュエータと、
前記対物レンズと前記光ピックアップとを相対的に移動させ、前記対物レンズと前記光ピックアップとの移動距離に対するエラーレートを測定する測定手段と、
前記測定手段により測定されたエラーレートに基づいて、前記対物レンズの位置を当該エラーレートが低い値を示す位置に設定する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記制御手段は、
前記測定手段により測定したエラーレートが最下値時の前記対物レンズの位置を設定値として選択する選択手段と、
前記光ディスクの半径方向に沿って中心側から外側へ前記光ピックアップ上における対物レンズの位置を前記選択された設定値から一定量シフトさせたときの第1のエラーレートと、前記光ディスクの半径方向に沿って外側から中心側へ前記光ピックアップ上における前記対物レンズの位置を前記設定値から前記一定量と同じ量シフトさせたときの第2のエラーレートと、を前記測定したエラーレートから取得するエラーレート取得手段と、
前記第1のエラーレート及び第2のエラーレートと、エラーレートの閾値と、の比較を行う第1の比較手段と、
前記第1の比較手段による比較の結果、前記第1のエラーレート及び第2のエラーレートが前記エラーレートの閾値よりも小さい場合は、前記設定値を前記対物レンズの位置として決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光ディスク装置において、
前記制御手段は、
前記第1の比較手段による比較の結果、前記第1のエラーレート及び第2のエラーレートのいずれかが前記エラーレートの閾値以上の場合は、当該エラーレートの閾値よりも大きなエラーレートに対応する対物レンズ位置の方向から前記設定値の方向に、前記対物レンズを前記設定値から所定量シフトさせた位置を設定値として更新し、当該更新した設定値を前記選択手段に選択させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の光ディスク装置において、
前記制御手段は、
前記第1のエラーレートと前記設定値のエラーレートとの差である第1の差分値と、前記第2のエラーレートと前記設定値のエラーレートとの差である第2の差分値と、を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された第1の差分値及び第2の差分値と、エラーレートの差分値の閾値と、の比較を行う第2の比較手段と、を更に備え、
前記決定手段は、
前記第2の比較手段による比較の結果、前記第1の差分値及び第2の差分値が前記エラーレートの差分値の閾値よりも小さい場合は、前記設定値を前記対物レンズの位置として決定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記制御手段は、
前記測定手段により測定したエラーレートが最下値時の前記対物レンズの位置を設定値として選択する選択手段と、
前記光ディスクの半径方向に沿って中心側から外側へ前記光ピックアップ上における対物レンズの位置を前記選択された設定値から一定量シフトさせたときの第1のエラーレートと、前記光ディスクの半径方向に沿って外側から中心側へ前記光ピックアップ上における前記対物レンズの位置を前記設定値から前記一定量と同じ量シフトさせたときの第2のエラーレートと、を前記測定したエラーレートから取得するエラーレート取得手段と、
前記第1のエラーレートと前記設定値のエラーレートとの差である第1の差分値と、前記第2のエラーレートと前記設定値のエラーレートとの差である第2の差分値と、を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された第1の差分値及び第2の差分値と、エラーレートの差分値の閾値と、の比較を行う第2の比較手段と、
前記第2の比較手段による比較の結果、前記第1の差分値及び第2の差分値が前記エラーレートの差分値の閾値よりも小さい場合は、前記設定値を前記対物レンズの位置として決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の光ディスク装置において、
前記制御手段は、
前記第2の比較手段による比較の結果、前記第1の差分値及び第2の差分値のいずれかが前記エラーレートの差分値の閾値以上の場合は、当該エラーレートの差分値の閾値よりも大きな差分値に対応する対物レンズ位置の方向から前記設定値の方向に、前記対物レンズを前記設定値から所定量シフトさせた位置を設定値として更新し、当該更新した設定値を前記選択手段に選択させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、測定されたエラーレートを用いてキャリブレーションを行うことにより、安定したリードライト性能を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1のエラーレート及び第2のエラーレートがエラーレートの閾値よりも小さい場合は、エラーレートが最下値時を示す位置を対物レンズの位置とすることができる。これにより、エラーレートの最下値を用いてキャリブレーションを行うことができ、安定したリードライト性能を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1のエラーレート及び第2のエラーレートのいずれかがエラーレートの閾値以上の場合は、当該エラーレートの閾値よりも大きなエラーレートに対応する対物レンズ位置から設定値の方向に所定量、当該対物レンズをシフトさせた位置を設定値として更新し、当該更新した設定値を前記選択手段に選択させることができる。これにより、光ディスクの半径方向に対物レンズが振れた場合でも、エラーレートのマージンのある位置を対物レンズの位置として設定することができる。
請求項4、5に記載の発明によれば、算出された第1の差分値及び第2の差分値がエラーレートの差分値の閾値よりも小さい場合は、エラーレートが最下値時を示す位置を対物レンズの位置とすることができる。これにより、エラーレートの最下値を用いてキャリブレーションを行うことができ、安定したリードライト性能を得ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、第1の差分値及び第2の差分値のいずれかがエラーレートの差分値の閾値以上の場合は、当該エラーレートの差分値の閾値よりも大きな差分値に対応する対物レンズ位置から設定値の方向に所定量、当該対物レンズをシフトさせた位置を設定値として更新し、当該更新した設定値を前記選択手段に選択させることができる。これにより、光ディスクの半径方向に対物レンズが振れた場合でも、エラーレートのマージンのある位置を対物レンズの位置として設定することができる。
(第1の実施の形態)
以下、添付図面を参照して本発明に係る第1の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1〜図8を参照して、本発明に係る第1の実施の形態を説明する。先ず、図1と図2とを参照して本実施の形態の装置構成を説明する。図1に本実施の形態の光ディスク装置1の概略断面構成図を示す。
図1に示すように、光ディスク装置1は、ディスクトレイ(不図示)に固定されたCDやDVD等の光ディスク2を回転させるスピンドルモータ11を有するディスク駆動機構部10と、光ピックアップ20と、光ピックアップ20を光ディスク2の半径方向Xに移動させる微動アクチュエータ26及び粗動アクチュエータ31に一端が結合され他端が回転自在に光ピックアップ20に結合された送りネジ32を有する光ピックアップ駆動機構部30とを備えて構成されている。
光ピックアップ20は、光源21、対物レンズ22、光検出器23、光学レンズ系24、レンズホルダ25等を備えて構成されている。
光源21は、レーザ光を発生する半導体レーザダイオードであり、対物レンズ22は、光源21から射出された光束を光ディスク2の記録面に集光させると共に光ディスク2の記録面から反射された反射光束を集光する。
光検出器23は、対物レンズ22が集光した反射光束を受光して、反射光束に応じた電気信号に変換する。
光学レンズ系24は、光源21から射出された光束をコリメータレンズ(不図示)により平行光束とし、ビームスプリッタ24aを介して対物レンズ22に平行光束を導くと共に、対物レンズ22が集光した反射光束をビームスプリッタ24aを介して光検出器23に導く。
レンズホルダ25は、対物レンズ22を光ピックアップ20に対してバネやワイヤ等の弾性支持部材25aにより支持すると共に、対物レンズ22を光ディスク2の半径方向X及び光ディスク2の記録面と垂直な方向に移動させる微動アクチュエータ(不図示)を備える。
微動アクチュエータは、対物レンズ22を光ディスク2の記録面と垂直な方向に移動させて光ディスク2の記録面に集光される光束の焦点を調整(フォーカシング)するためのフォーカスコイルと、対物レンズ22を光ディスク2の半径方向に移動させて光ディスク2のトラックに対物レンズ22により集光された光束を照射させるトラッキングを行うトラッキングコイルと、フォーカスコイル及びトラッキングコイル夫々と磁気回路を形成するように配置されたヨークマグネットを備えている。
従って、微動アクチュエータの駆動により移動されることによって弾性支持部材25aに力が加わり、弾性支持部材25aが支持している対物レンズ22が移動されることとなる。
光ピックアップ駆動機構部30の粗動アクチュエータ31は、高精度位置決め用のモータを用いることが好ましく、特に、光ピックアップ20の移動距離や移動速度を、一定角度(基本ステップ角)のパルス数及びこのパルスの周波数で制御可能なステッピングモータを用いることが好ましい。
次いで、図2に本実施の形態における光ディスク装置1の制御ブロック図を示す。
図2に示すように、光ディスク装置1は、測定手段、制御手段、選択手段、エラーレート取得手段、第1の比較手段、決定手段、第2の比較手段、算出手段としての制御部100、メモリ110、スピンドルモータ11を駆動させる第1ドライバ121、微動アクチュエータ26を駆動させる第2ドライバ122、粗動アクチュエータ31を駆動させる第3ドライバ123、駆動検出回路部130、信号処理回路部140等を備えて構成されている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、DSP(Digital Signal Processor)、第1〜3ドライバ121、122、123等に対応する各種コントローラ、A/D変換及びD/A変換回路等により構成されている(例えば、システムLSI(Large Scale Integration))。
制御部100は、ROMに記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAMに展開する。そして、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。特にROMには、後述する第1の対物レンズ位置設定プログラムが記憶される。
また、制御部100は対物レンズの位置設定処理により、対物レンズを移動させて、エラーレートを測定し、当該エラーレートの測定値に基づいて対物レンズのベストの設定値を決定する。ここで、ベストの設定値とは、データのリードライト動作を行う対物レンズの基準となる位置のことをいう。対物レンズのベストの設定値でリードライト動作を行うことにより、光ディスク2の半径方向に対物レンズの位置が振れた(移動した)場合でも、エラーレートのマージンをある程度確保することができる。また、対物レンズの移動とは、微動アクチュエータ26と粗動アクチュエータ31とを駆動させ、光束の焦点を調整するフォーカシング制御、光束を光ディスク2の記録面上のトラックに沿わせるトラックトラッキング制御、光ディスク2の記録面上の特定位置へ光束を移動させるシーク制御、等をプッシュプル方式と呼ばれる信号処理を用いて対物レンズの位置を移動させることをいう。
メモリ110は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)やフラッシュメモリなどにより構成される。
メモリ110は、対物レンズシフト量を記憶する。ここで、対物レンズシフト量とは、対物レンズ22と光ピックアップ20との相対的な位置ズレのことをいう。また、メモリ110は、エラーレートの測定値及びFA(Fine Actuator)駆動検出信号を記憶する。ここで、エラーレートの測定値とは、制御部100で測定されたエラーレートの値のことをいう。FA駆動検出信号については、後述する。
なお、メモリ110は、着脱自在に装着可能な構成としてもよい。
第1ドライバ121は、制御部100内のCPUによる指示に基づく第1ドライバ121に対応するコントローラからの制御信号に応じた駆動信号をスピンドルモータ11に出力し、スピンドルモータ11を駆動させる。
第2ドライバ122は、制御部100内のCPUによる指示に基づく第2ドライバ122に対応するコントローラからの制御信号に応じたFA駆動信号を微動アクチュエータ26に出力し、微動アクチュエータ26を駆動させる。
FA駆動信号は、高周波のパルス信号であり、デューティー比や駆動周波数を調整することにより微動アクチュエータ26を駆動させ対物レンズ22を移動させる。この対物レンズ22の移動により対物レンズ22を支持している弾性支持部材25aに加わる力が変更されることとなる。
第3ドライバ123は、制御部100内のCPUによる指示に基づく第3ドライバ123に対応するコントローラからの制御信号に応じた駆動信号を粗動アクチュエータ31に出力し、粗動アクチュエータ31を駆動させる。
駆動検出回路部130は、第2ドライバ122から微動アクチュエータ26に出力される高周波のパルス信号であるFA駆動信号を検出し、検出したFA駆動信号(以下、FA駆動検出信号という。)に基づいて対物レンズ22の移動距離を算出する。
対物レンズ22の移動距離の算出は、例えば、第2ドライバ122と微動アクチュエータ26との間に電流検出抵抗を設けてFA駆動検出信号の電流値を検出し、検出した電流値に基づいて算出したり、FA駆動検出信号の電圧値を検出し、検出した電圧値に基づいて算出したり、第2ドライバ122に対する制御部100から出力される制御信号をデジタルフィルタにて積分を行い、この積分値に基づいて算出することができる。
このように、本実施の形態においてFA駆動検出信号に基づいて対物レンズ22の移動距離を算出することができるため、対物レンズ22の位置を検出する検出器を設ける必要がなくなり、光ディスク装置1を小型化することができる。
信号処理回路部140は、光検出器23から入力される電気信号に基づいてサーボ機構系に用いられる信号処理と、データ系の信号処理とを行う。サーボ機構系の信号処理では、光検出器23から入力される電気信号を処理し、トラッキングエラー信号TE、フォーカシングエラー信号FE、トラッククロス信号TCを検出する。例えば、トラッキングエラー信号TEを用いたトラッキングサーボ技術としては、プッシュプル方法、3ビーム法等がある。また、フォーカシングエラー信号を用いたフォーカシングサーボ技術としては、非点収差法、臨界角法等がある。データ系の信号処理では、光検出器23から入力される電気信号に基づいて、光ディスク2の記録面上のアドレス情報IDやデータ信号RF等を検出する。信号処理回路部140は、検出した各種信号を制御部100に出力する。
次に本実施の形態の動作について図3〜図7を参照して説明する。先ず、図3を参照して、光ディスク装置1で実行される第1の対物レンズ位置設定処理について説明する。第1の対物レンズ位置設定処理は、対物レンズ22の位置がベストの設定値となるように、対物レンズ22の位置を設定する処理である。
例えば、光ディスク装置1において、ユーザより第1の対物レンズ位置設定処理の実行指示が図示しない操作部を介して入力される。すると、当該入力をトリガとして、制御部でROMから読み出されて適宜RAMに展開された第1の対物レンズ位置設定プログラムと、CPUとの協働により第1の対物レンズ位置設定処理が実行される。
先ず、電気的オフセットのキャリブレーション、光源21の確認処理、光ピックアップ20のフォーカスサーボ位置への移動等、フォーカシング制御処理が実行される前の光ディスク装置1内の各部の初期化処理が実行される(ステップS101)。初期化処理が終了されると、フォーカシング制御処理が実行される(ステップS102)。次いで、トラッキング制御処理が実行される(ステップS103)。ここで、トラッキング制御処理とは、光ディスク2の記録面上のトラックに対して光束の焦点を追従させる処理のことをいう。
そして、試し読み・書き対物シフト特性の測定がおこなわれる(ステップS104)。ここで、試し読み・書き対物シフト特性とは、対物レンズ22を光ディスク2の半径方向へ移動させて得られた試し読みデータ又は試し書きデータのことをいう。ここで、試し読みとは、光ディスク2に予め記録されたデータを読み出すことをいう。また、試し書きとは、光ディスク2にデータを記録して、当該記録したデータを読み出すことをいう。ステップS104の実行後、第1の対物レンズ位置設定処理が終了する。
次に、図4及び図5を参照して、ステップS104の試し読み・書き対物シフト性能の測定処理について説明する。図4にステップS104の試し読み・書き対物シフト性能の流れを示す。図5(A)に、対物レンズシフト量とエラーレートの特性を示す。図5(B)に対物レンズシフト量とFA駆動検出信号の特性を示す。
先ず、対物レンズのシフト量の初期値設定が行われる(ステップS201)。ここで、対物レンズシフト量の初期値とは、予めメモリ110に記憶されている対物レンズシフト量のことをいう。この対物レンズシフト量の初期値がメモリ110から読み出されて、対物レンズ22の移動が行われる。例えば、図5(A)のx0が対物レンズシフト量の初期値としてメモリ110に記憶されているとする。この場合、対物レンズシフト量の初期値x0の位置へ対物レンズ22が移動する。ここで、対物レンズ22の移動は、微動アクチュエータ26により、同一トラック上に光束が追従する状態が保持された状態で、粗動アクチュエータ31が規定ステップ数だけ光ディスク2の半径方向に往復駆動される。この場合、粗動アクチュエータ31が1ステップ駆動される際の対物レンズ22と光ピックアップ20との距離は予め定められていることから、粗動アクチュエータ31の駆動ステップ数に基づいて、対物レンズ22と光ピックアップ20との移動距離が算出される。
次いで、光ピックアップ部20により光ディスク2の試し読み、又は試し書きがおこなわれる(ステップS202)。ここで、光ディスク2の試し読みとは、光ディスク2に予め記録されたデータを読み出すことをいう。また、光ディスク2の試し書きとは、光ディスク2にデータを記録して、当該記録したデータを読み出すことをいう。そして、エラーレート及びFA駆動検出信号の測定が行われる。
ステップS202において測定されたエラーレートの測定値及びFA駆動検出信号の測定値がメモリ110に記憶される(ステップS203)。ここで、エラーレートの測定とは、光ディスク2に記録した試し書きデータに対する試し読みデータの誤り率を測定することをいう。また、エラーレートの測定は、光ディスク2に予め記録されたデータに対する読み出しデータの誤り率を測定してもよい。例えば、図5(A)に示すように、光ディスク2の半径方向へ移動させた対物レンズシフト量x0の時のエラーレートの測定値はy0となる。また、FA駆動検出信号の測定とは、駆動検出回路部130で検出したFA駆動検出信号を測定することをいう。例えば、図5(B)に示すように、対物レンズシフト量x0の時のFA駆動検出信号の測定値はz0となる。また、メモリ110には、対物レンズシフト量に対応するエラーレート及びFA駆動検出信号が対応付けられて記憶される。例えば、対物レンズシフト量x0と、エラーレートy0及びFA駆動検出信号z0が対応付けられてメモリ110に記憶される。
そして、規定パラメータ全てで測定終了したか否かが判別される(ステップS204)。ここで、規定パラメータとは、エラーレート及びFA駆動検出信号を測定する対物レンズシフト量の測定ポイントのことをいう。例えば、図5(A)及び(B)のx0,x1・・・x6が規定パラメータである。この場合、規定パラメータx0,x1・・・x6の時のエラーレートy0,y1・・・y6及びFA駆動検出信号z0,z1,・・・z6がそれぞれ測定される。
規定パラメータ全てで測定終了していない場合(ステップS204;NO)、規定パラメータの変更が行われる(ステップS206)。ここで、規定パラメータの変更とは、対物レンズシフト量の測定ポイントを変更することをいう。
規定パラメータ全てで測定終了している場合(ステップS204;YES)、第1のベストの設定値決定処理が行われる(ステップS205)。ここで、ベストの設定値決定処理とは、ベストの設定値となる対物レンズ22の位置を決定する処理のことをいう。ステップS205の終了後、試し読み書き対物シフト特性の測定処理は終了する。
次に図6を参照して、図4のステップS205のベストの設定値の決定処理を説明する。先ず、メモリ110に記憶されているエラーレートから、エラーレートの最下値が選択される。そして、当該最下値に対応する対物レンズ22の位置が読み出される。このエラーレートが最下値のときの対物レンズ22の位置が設定値xAとして選択される(ステップS301)。ここで、設定値とは、リードライト動作を行う対物レンズ22のベストの設定値を求めるための暫定的な対物レンズ22の位置のことをいう。
そして、設定値xAのときのエラーレート値がメモリ110から読み出されて、エラーレートyAとして確認される(ステップS302)。次いで、xA±ΔxのエラーレートyB,yCが確認される(ステップS303)。ここで、xA±Δxは、設定値xAを中心として、光ディスク2の半径方向に沿って所定量分±Δxだけ移動させた対物レンズ22の位置のことをいう。例えば、xA−Δxは、設定値xAから光ディスク2の半径方向へ−Δx分移動させたときの対物レンズ22の位置xB(xB=xA−Δx)となる。また、xA+Δxは、設定値xAから光ディスク2の半径方向へ+Δx分移動させたときの対物レンズ22の位置xC(xC=xA+Δx)となる。また、第1のエラーレートとしてのエラーレートyBは、対物レンズ22の位置がxB=xA−Δxのときのエラーレートである。また、第2のエラーレートとしてのエラーレートyCは、対物レンズ22の位置がxC=xA+Δxのときのエラーレートである。
そして、エラーレートyBと予めメモリ110に記憶された閾値αとが比較(yB<α)される。同様に、エラーレートyCと予めメモリ110に記憶された閾値αとが比較(yC<α)される(ステップS304)。ここで、閾値αとは、予め定められたエラーレートの閾値のことをいう。
ステップS304において、エラーレートyB,yCの両方がエラーレートの閾値αよりも小さい場合(ステップS304;YES)、xAが設定値として決定される(ステップS305)。
ステップS304において、エラーレートyB及びyCのどちらか1つがエラーレートの所定の閾値αよりも大きい場合(ステップS304;NO)、設定値xAがxA+dに更新される(ステップS307)。ここで、dとは、予め設定された値であり、対物レンズ22の位置を光ディスク2の半径方向へ設定値から所定量移動させる値のことをいう。ステップS307の実行後、ステップS302へ移行される。この場合、設定値xAはxA=xA+dとしてS302以降の処理が実行される。例えば、xA=xA+dでステップS304;YESの場合、xA=xA+dがベストの設定値であると決定される。
ステップS305の実行後、ベストの設定値xAと基準値とのオフセット量が算出される(ステップS306)。ここで、基準値とは、図5の駆動検出信号がZ3のとき、即ち、微動アクチュエータ26に力が加わっていない状態の対物レンズシフト量のことをいう。例えば、図5(A)のグラフでは、ベストの設定値xAはx4、基準値はx3となる。この場合、x4−x3に対応する駆動検出信号z4−z3がオフセット量として算出される。算出されたオフセット量は、RAM等に記憶される。対物レンズの位置をベストの位置へ移動させるときは、当該オフセット量をRAM等から読み出すことにより実現される。ステップS306の実行後、第1のベストの設定値決定処理は終了する。
次に、図7を参照して、図6のステップS304;YESの場合に実行される動作について説明する。図7(A),(B)は横軸に対物レンズシフト量、縦軸にエラーレートを示したグラフである。図7(A),(B)は、対物レンズ22をシフトしたときのエラーレートを示す一例である。図7(A)に対物レンズ22の設定値xA、エラーレートの最下値yAを示す。図7(B)に、エラーレートの最下値(xA,yA)を中心として、対物レンズ22の位置を所定量Δx移動したときのエラーレート値(xB,yB)、(xC,yC)を示す。
この場合、図7(B)に示す通り、エラーレートyBは、エラーレートの閾値αよりも小さい(yB<α:OK)。同様にエラーレートyCも、エラーレートの閾値αよりも小さい(yC<α:OK)。したがって、エラーレートの最下値に対応する対物レンズ22の位置xAがリードライト動作を行う位置となる。
同様に、図8を参照して図5のステップS304;NOの場合に実行される動作について説明する。図8(A),(B)は、横軸に対物レンズシフト量、縦軸にエラーレートを示した図である。図8(A),(B)は、対物レンズ22をシフトしたときのエラーレートを示す一例である。図8(A)に対物レンズ22の設定値xA、エラーレートの最下値yA(xA、yA)を示す。また、(xB、yB)、(xC、yC)は、(xA、yA)を中心として、対物レンズ22の位置を所定量移動したときのエラーレート値である。図8(B)に、エラーレートの最下値(xA、yA)からd分移動したとき(即ちxA=xA+dに更新されたとき)の(xA、yA)を示す。
この場合、図8(A)に示すとおり、エラーレートyBは、エラーレートの閾値αよりも大きい(yB>α:NG)。また、エラーレートyCはエラーレートの閾値αよりも小さい(yC<α:OK)。即ち、対物レンズ22の位置がxB方向のエラーレートの変化量は急峻である。これにより、エラーレートの最下値をベストの設定値とすると、xB方向にはエラーレートのマージンが取れなくなる。したがって、対物レンズ22が所定量Δx振れても(移動しても)エラーレートのマージンが取れるポイントを中心として求める必要がある。ここで、エラーレートが最下値である対物レンズ22の位置xAを、エラーレートの閾値αよりも大きなエラーレートに対応する対物レンズ位置xBの方向から設定値xAの方向に、対物レンズ22を設定値xAから所定量dだけシフトする。即ち、対物レンズ22の設定値はxA=xA+dとなる。設定値をxA=xA+dとすることにより図8(B)に示す通り、対物レンズ22のベストの設定値は、所定量±Δx振れたとしてもマージンを取ることができる。また、所定量dの移動量は、FA駆動検出信号に基づいて検出される。
以上、本実施の形態によれば、制御部100により測定されたエラーレートを用いてキャリブレーションを行うことにより、安定したリードライト性能を得ることができる。
また、エラーレートyB及びyCがエラーレートの閾値α以下の場合は、設定値xAを対物レンズ22の位置と決定することができる。これにより、エラーレートの最下値を用いてキャリブレーションを行うことができ、安定したリードライト性能を得ることができる。
また、エラーレートyB及びyCのいずれかがエラーレートの閾値α以上の場合は、当該エラーレートの閾値αよりも大きなエラーレートに対応する対物レンズ位置の方向から設定値xAの方向に、対物レンズ22を設定値xAから所定量d移動させた位置を設定値xA=xA+dとして更新し、当該更新した設定値xA=xA+dを制御部100に選択させることができる。これにより、光ディスク2の半径方向に対物レンズ22が振れた場合でも、エラーレートのマージンのある位置を対物レンズ22の位置として設定することができる。
(第2の実施の形態)
図9〜図11を参照して、本発明に係る第2の実施の形態を説明する。図9に、第2のベストの設定値決定処理の流れを示す。図10に図9のステップS406:YESの場合に実行される光ディスク装置1の動作について説明する。図11に図9のステップS406:NOの場合に実行される動作について説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態と同様な部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用し、異なる部分について以下説明する。
光ディスク装置1において、制御部100のROMに第2の対物レンズ位置設定プログラムが記憶される。
先ず、図9を参照して、本実施の形態における光ディスク1で実行される第2の対物レンズ位置設定処理について説明する。第2の対物レンズ位置設定処理は、対物レンズ22の位置がベストの設定値となるように、対物レンズ22の位置を設定する処理である。第2の対物レンズ位置設定処理は、第1の対物レンズ位置設定処理と比較して、第1のベストの設定値決定処理(図4のステップS205)が異なる。その他の処理は、第1の対物レンズ位置設定処理と同様である。以下、図9を参照して、第2の対物レンズ設定処理における第2のベストの設定値決定処理を説明する。
先ず、メモリ110に記憶されているエラーレートから、エラーレートの最下値が選択される。そして、当該最下値に対応する対物レンズ22の位置が読み出される。このエラーレートが最下値のときの対物レンズ22の位置が設定値xAとして選択される(ステップS401)。ここで、設定値とは、リードライト動作を行う対物レンズ22のベストの設定値を求めるための暫定的な対物レンズ22の位置のことをいう。
そして、設定値xAのときのエラーレート値がメモリ110から読み出されて、エラーレートyAとして確認される(ステップS402)。次いで、xA±ΔxのエラーレートyB,yCが確認される(ステップS403)。ここで、xA±Δxは、設定値xAを中心として、光ディスク2の半径方向に沿って所定量分±Δxだけ移動させた対物レンズ22の位置のことをいう。例えば、xA−Δxは、設定値xAから光ディスク2の半径方向へ−Δx分移動させたときの対物レンズ22の位置xB(xB=xA−Δx)となる。また、xA+Δxは、設定値xAから光ディスク2の半径方向へ+Δx分移動させたときの対物レンズ22の位置xC(xC=xA+Δx)となる。また、エラーレートyBは、対物レンズ22の位置がxB=xA−Δxのときのエラーレートである。また、エラーレートyCは、対物レンズ22の位置がxC=xA+Δxのときのエラーレートである。
そして、エラーレートyBと予めメモリ110に記憶された閾値αとが比較(yB<α)される。同様に、エラーレートyCと予めメモリ110に記憶された閾値αとが比較(yC<α)される(ステップS404)。ここで、閾値αとは、予め定められたエラーレートの閾値のことをいう。
ステップS404において、エラーレートyB及びyCのどちらか1つがエラーレートの所定の閾値αよりも大きい場合(ステップS404;NO)、設定値xAがxA+dに更新される(ステップS407)。ここで、dとは、予め設定された値であり、対物レンズ22の位置を光ディスク2の半径方向へ設定値から所定量移動させる値のことをいう。
ステップS407の実行後、ステップS402へ移行される。この場合、設定値xAはxA=xA+dとしてS402以降の処理が実行される。
ステップS404において、エラーレートyB,yCの両方がエラーレートの閾値αよりも小さい場合(ステップS404;YES)、エラーレートyBとエラーレートyAとの第1の差分値としての差分値yB−yAが算出される。さらに、エラーレートyCとエラーレートyAとの第2の差分値としての差分値yC−yAが算出される(ステップS405)。そして、算出された差分値yB−yAと予めメモリ110に記憶された閾値βとが比較(yB−yA<β)される。同様に、算出された差分値yC−yAと予めメモリ110に記憶された閾値βとが比較(yC−yA<β)される(ステップS406)。ここで、閾値βとは、予め定められたエラーレートの差分値の閾値のことをいう。
ステップS406において、算出された差分値yB−yA及びyC−yAの両方がエラーレートの差分値の閾値βよりも小さい場合(ステップS406;YES)、xAが設定値として決定される(ステップS408)。
ステップS406において、算出された差分値yB−yA及びyC−yAのどちらか1つがエラーレートの所定の閾値βよりも大きい場合(ステップS406;NO)、設定値xAがxA+dに更新される(ステップS407)。ステップS407の実行後、ステップS402へ移行される。この場合、設定値xAはxA=xA+dとしてS402以降の処理が実行される。例えば、xA=xA+dでステップS404及びステップS406;YESの場合、xA=xA+dがベストの設定値であると決定される。
ステップS408の実行後、ベストの設定値xAと基準値とのオフセット量が算出される(ステップS409)。ここで、基準値とは、光束の光軸中心と対物レンズの中心とが一致する対物レンズの位置のことをいう。例えば、図5(A)のグラフでは、ベストの設定値xAはx4、基準値はx3となる。この場合、x4−x3に対応する駆動検出信号z4−z3がオフセット量として算出される。算出されたオフセット量は、RAM等に記憶される。対物レンズの位置をベストの位置へ移動させるときは、当該オフセット量をRAM等から読み出すことにより実現される。ステップS409の実行後、第2のベストの設定値決定処理は終了する。
次に、図10を参照して、図9のステップS404;YES及びステップS406;YESの場合に実行される動作について説明する。図10(A),(B)は横軸に対物レンズシフト量、縦軸にエラーレートを示したグラフである。図10(A),(B)は、対物レンズ22をシフトしたときのエラーレートを示す一例である。図10(A)に対物レンズ22の設定値xA、エラーレートの最下値yAを示す。図10(B)に、エラーレートの最下値(xA,yA)を中心として、対物レンズ22の位置を所定量Δx移動したときのエラーレート値(xB,yB)、(xC,yC)を示す。
この場合、図10(B)に示す通り、エラーレートyB及びyCはエラーレートの閾値αよりも小さい。また、エラーレートの最下値yAとyBとの差分値yB−yAは、エラーレートの閾値αよりも小さい(yB−yA<β:OK)。同様に差分値yC−yAも、エラーレートの閾値αよりも小さい(yC−yA<β:OK)。したがって、エラーレートの最下値に対応する対物レンズ22の位置xAがリードライト動作を行う位置となる。
同様に、図11を参照して図9のステップS404;YES及びステップS406;NOの場合に実行される動作について説明する。図11(A),(B)は、横軸に対物レンズシフト量、縦軸にエラーレートを示した図である。図11(A),(B)は、対物レンズ22をシフトしたときのエラーレートを示す一例である。図11(A)に対物レンズ22の設定値xA、エラーレートの最下値yA(xA、yA)を示す。また、(xB、yB)、(xC、yC)は、(xA、yA)を中心として、対物レンズ22の位置を所定量移動したときのエラーレート値である。図11(B)に、エラーレートの最下値(xA、yA)からd分移動したとき(即ちxA=xA+dに更新されたとき)の(xA、yA)を示す。
この場合、図11(A)に示すとおり、エラーレートyB及びyCはエラーレートの閾値αよりも小さい。しかし、エラーレートの最下値yAとyBとの差分値yB−yAは、エラーレートの差分値の閾値βよりも大きい(yB−yA>β:NG)。また、差分値yC−yAはエラーレートの差分値の閾値βよりも小さい(yC―yA<β:OK)。即ち、対物レンズ22の位置がxB方向のエラーレートの変化量は急峻である。これにより、エラーレートの最下値をベストの設定値とすると、xB方向にはエラーレートのマージンが取れなくなる。したがって、対物レンズ22が所定量Δx振れても(移動しても)エラーレートのマージンが取れるポイントを中心として求める必要がある。ここで、エラーレートが最下値である対物レンズ22の位置xAを、エラーレートの差分値の閾値βよりも大きな差分値yB−yAに対応する対物レンズ位置xBの方向から設定値xAの方向に、対物レンズ22を設定値xAから所定量dだけシフトする。即ち、対物レンズ22の設定値はxA=xA+dとなる。設定値をxA=xA+dとすることにより図11(B)に示す通り、対物レンズ22のベストの設定値は、所定量±Δx振れたとしてもマージンを取ることができる。また、所定量dの移動量は、FA駆動検出信号に基づいて検出される。
以上、本実施の形態によれば、制御部100により測定されたエラーレートを用いてキャリブレーションを行うことにより、安定したリードライト性能を得ることができる。
また、算出されたyB−yA及びyC−yAがエラーレートの差分値の閾値β以下の場合は、設定値xAを対物レンズ22の位置と決定することができる。これにより、エラーレートの最下値を用いてキャリブレーションを行うことができ、安定したリードライト性能を得ることができる。
また、yB−yA及びyC−yAのいずれかがエラーレートの差分値の閾値β以上の場合は、当該エラーレートの閾値βよりも大きな差分値に対応する対物レンズ位置の方向から設定値xAの方向に、対物レンズ22を設定値xAから所定量d移動させた位置を設定値xA=xA+dとして更新し、当該更新した設定値xA=xA+dを制御部100に選択させることができる。これにより、光ディスク2の半径方向に対物レンズ22が振れた場合でも、エラーレートのマージンのある位置を対物レンズ22の位置として設定することができる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る光ディスク装置1の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、図9のステップS404でエラーレートyB,yCのどちらか1つがエラーレートの閾値αよりも大きいか否かを判別してから、ステップS406でエラーレートの差分値の閾値βよりも大きいか否かを判別する構成としたが、図9のステップS404を除いた構成としてもよい。即ち、エラーレートyB及びyCを確認した後(ステップS403)、ステップS405に移行する構成としてもよい。
また、対物レンズ22の移動は、微動アクチュエータ26のみを駆動させて対物レンズ22を光ディスク2の半径方向に移動させる構成としてもよい。具体的には、粗動アクチュエータ31に駆動信号が出力されていない状態(即ち、光ピックアップ20の位置を変えない状態)を保ちつつ、第2ドライバ122により微動アクチュエータ26が規定トラック数だけ光ディスク2の半径方向に往復移動され、対物レンズ22と光ピックアップ20とが相対的に移動される。また、光ディスク2の規格により予めトラック幅が定められていることから、当該トラック幅とトラック数を示す情報に基づいて、対物レンズ22の移動量を求めることができる。
その他、上記実施の形態における光ディスク装置1の細部構成及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る光ディスク装置1の概要断面構成図である。 本発明に係る光ディスク装置1の制御ブロック図である。 対物レンズ位置設定処理を示すフローチャートである。 試し読み・書き対物シフト特性の測定処理を示すフローチャートである。 対物レンズシフト量とエラーレートとの特性及び対物レンズシフト量とFA駆動検出信号との特性を示す図である。 第1のベストの設定値決定処理を示すフローチャートである。 対物レンズのシフト量とエラーレートの特性の一例を示す図である。 対物レンズのシフト量とエラーレートの特性の一例を示す図である。 第2のベストの設定値決定処理を示すフローチャートである。 対物レンズのシフト量とエラーレートの特性の一例を示す図である。 対物レンズのシフト量とエラーレートの特性の一例を示す図である。
符号の説明
1 光ディスク装置
2 光ディスク
10 ディスク駆動機構部
11 スピンドルモータ
20 光ピックアップ
21 光源
22 対物レンズ
23 光検出器
24 光学レンズ系
24a ビームスプリッタ
25 レンズホルダ
25a 弾性支持部材
26 微動アクチュエータ
30 光ピックアップ駆動機構部
31 粗動アクチュエータ
32 送りネジ
100 制御部
110 メモリ
121 第1ドライバ
122 第2ドライバ
123 第3ドライバ
130 駆動検出回路部
140 信号処理回路部

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源から射出される光束を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズと、
    前記光ディスクの記録面から反射される光束を受光する光検出器を有する光ピックアップと、
    前記対物レンズを前記光ディスクの半径方向に移動させる微動アクチュエータと、
    前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させる粗動アクチュエータと、
    前記対物レンズと前記光ピックアップとを相対的に移動させ、前記対物レンズと前記光ピックアップとの移動距離に対するエラーレートを測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定されたエラーレートに基づいて、当該エラーレートが低い値を示す位置に前記対物レンズの位置を設定する制御手段と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記測定手段により測定したエラーレートが最下値時の前記対物レンズの位置を設定値として選択する選択手段と、
    前記光ディスクの半径方向に沿って中心側から外側へ前記光ピックアップ上における対物レンズの位置を前記選択された設定値から一定量シフトさせたときの第1のエラーレートと、前記光ディスクの半径方向に沿って外側から中心側へ前記光ピックアップ上における前記対物レンズの位置を前記設定値から前記一定量と同じ量シフトさせたときの第2のエラーレートと、を前記測定したエラーレートから取得するエラーレート取得手段と、
    前記第1のエラーレート及び第2のエラーレートと、エラーレートの閾値と、の比較を行う第1の比較手段と、
    前記第1の比較手段による比較の結果、前記第1のエラーレート及び第2のエラーレートが前記エラーレートの閾値よりも小さい場合は、前記設定値を前記対物レンズの位置として決定する決定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記第1の比較手段による比較の結果、前記第1のエラーレート及び第2のエラーレートのいずれかが前記エラーレートの閾値以上の場合は、当該エラーレートの閾値よりも大きなエラーレートに対応する対物レンズ位置の方向から前記設定値の方向に、前記対物レンズを前記設定値から所定量シフトさせた位置を設定値として更新し、当該更新した設定値を前記選択手段に選択させることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記第1のエラーレートと前記設定値のエラーレートとの差である第1の差分値と、前記第2のエラーレートと前記設定値のエラーレートとの差である第2の差分値と、を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された第1の差分値及び第2の差分値と、エラーレートの差分値の閾値と、の比較を行う第2の比較手段と、を更に備え、
    前記決定手段は、
    前記第2の比較手段による比較の結果、前記第1の差分値及び第2の差分値が前記エラーレートの差分値の閾値よりも小さい場合は、前記設定値を前記対物レンズの位置として決定することを特徴とする請求項2又は3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記測定手段により測定したエラーレートが最下値時の前記対物レンズの位置を設定値として選択する選択手段と、
    前記光ディスクの半径方向に沿って中心側から外側へ前記光ピックアップ上における対物レンズの位置を前記選択された設定値から一定量シフトさせたときの第1のエラーレートと、前記光ディスクの半径方向に沿って外側から中心側へ前記光ピックアップ上における前記対物レンズの位置を前記設定値から前記一定量と同じ量シフトさせたときの第2のエラーレートと、を前記測定したエラーレートから取得するエラーレート取得手段と、
    前記第1のエラーレートと前記設定値のエラーレートとの差である第1の差分値と、前記第2のエラーレートと前記設定値のエラーレートとの差である第2の差分値と、を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された第1の差分値及び第2の差分値と、エラーレートの差分値の閾値と、の比較を行う第2の比較手段と、
    前記第2の比較手段による比較の結果、前記第1の差分値及び第2の差分値が前記エラーレートの差分値の閾値よりも小さい場合は、前記設定値を前記対物レンズの位置として決定する決定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記第2の比較手段による比較の結果、前記第1の差分値及び第2の差分値のいずれかが前記エラーレートの差分値の閾値以上の場合は、当該エラーレートの差分値の閾値よりも大きな差分値に対応する対物レンズ位置の方向から前記設定値の方向に、前記対物レンズを前記設定値から所定量シフトさせた位置を設定値として更新し、当該更新した設定値を前記選択手段に選択させることを特徴とする請求項4又は5に記載の光ディスク装置。
JP2006134099A 2006-05-12 2006-05-12 光ディスク装置 Pending JP2007305252A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006134099A JP2007305252A (ja) 2006-05-12 2006-05-12 光ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006134099A JP2007305252A (ja) 2006-05-12 2006-05-12 光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007305252A true JP2007305252A (ja) 2007-11-22

Family

ID=38839038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006134099A Pending JP2007305252A (ja) 2006-05-12 2006-05-12 光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007305252A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090080306A1 (en) Optical disk device and optical disk discriminating method
US7327656B2 (en) Tilt correction method detecting tilt with same linear velocity as upon actually recording/reproducing at each radial position
JP2007305252A (ja) 光ディスク装置
JP2006268961A (ja) 光ディスク装置
JP4287471B2 (ja) 光ディスク装置および光ディスク装置の集積回路
JP2007157197A (ja) 光ディスク装置におけるフォーカスエラー信号調整方法
JP2007305249A (ja) 光ディスク装置
US8593923B2 (en) Optical disc apparatus
US20070171782A1 (en) Optical disk discrimination method and optical disk device
JP2009289318A (ja) 光学的記録再生装置
JP5311881B2 (ja) 光学的記録再生装置
JP2010079945A (ja) 光ディスク記録再生装置および光ディスク記録再生装置の光ピックアップの温度特性補正方法
JP4332799B2 (ja) 光ピックアップ、ディスクドライブ装置並びに光ピックアップにおけるフォーカスバイアス及び球面収差に関する調整値検出方法
US20080056079A1 (en) Optical disc drive and method of controlling the same
JP4161939B2 (ja) 光ディスク装置
JP2007305248A (ja) 光ディスク装置
JP3964279B2 (ja) 光ディスク装置
JP2010205318A (ja) 光ディスク装置
JP2004310938A (ja) 光ディスク装置における制御方法および制御装置
JP2009146529A (ja) サーボパラメータの検出方法およびそれを利用した光ピックアップ装置
JP2008300005A (ja) 光ディスク装置及びその制御方法
JP2007026585A (ja) 光ディスク装置のコマ収差補正方法
JP2002092914A (ja) 光ディスクドライブ装置のサーボ自動調整方法
JP2009205727A (ja) 光ディスク装置およびサーボ制御方法
JP2006323959A (ja) 光ディスク装置のフォーカス制御方法及び光ディスク装置