JP2007305232A - フォトディテクタ回路及びそれを備えた光ディスク装置 - Google Patents

フォトディテクタ回路及びそれを備えた光ディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザー光の強度に対する電圧信号の増幅率の調整を可能としつつ、外部ノイズ等の影響を抑制することができるフロントモニタフォトディテクタ回路を提供すること。
【解決手段】本発明に係るフロントモニタフォトディテクタ回路は、光信号を受信するフォトダイオードと、フォトダイオードに流れる電流を電圧に変換して出力する電流電圧変換器と、電流電圧変換器の出力を電圧増幅する増幅部とがCOB(chip on board)パッケージや透明モールドパッケージに収納される。そして、この増幅部には、一対のトランジスタと、これらのトランジスタの出力側に接続した定電流回路とを有し、かつ前記電流電圧変換器の出力に対する増幅率を前記定電流回路の電流値に応じて変更する差動増幅回路が備えられ、定電流回路の電流値は、パッケージ外に設けられた可変抵抗により設定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、光信号を電気信号に変換するフォトディテクタ回路に関する。詳細には、レーザー光を光学系を介して光ディスクに照射することによって光ディスクに対してデータを読み書きする光ディスク装置において、光学系を介して分光されたレーザー光を電気信号に変換するフロントモニタフォトディテクタ回路に関する。
従来よりCDドライブ,DVDドライブなどの光ディスク装置がある。この光ディスク装置は、レーザー光を光学系を介して光ディスクに照射することによって光ディスクに対してデータを読み書きするものである。
この種の光ディスク装置においては、光ディスクにデータを読み書きするときのレーザー光の強度をモニタし、適正なレーザー光の強度となるように調整することが一般的に行われている。
すなわち、光ディスク装置では、レーザー光の強度をモニタするために、レーザー光を電気信号に変換するフォトディテクタ回路(以下、「フロントモニタフォトディテクタ回路」と呼ぶ。)が用いられている(例えば、特許文献1)。
ここで、従来のフロントモニタフォトディテクタ回路の具体的な構成を図面を参照して説明する。図5は、従来のフロントモニタフォトディテクタ回路100の構成を示す図である。
図5に示すように、フロントモニタフォトディテクタ回路100は、フォトダイオードPD100と、オペアンプAMP100,AMP101と、固定抵抗R100,R101,R102と、可変抵抗VR100とから構成されている。また、これらの素子は、可変抵抗VR100を除き、COB(chip on board)パッケージ又は透明モールドパッケージ(以下、「パッケージ」と呼ぶ。)に収納されている。
フォトダイオードPD100は、光ディスクにデータを読み書きするときのレーザー光を受光し、電流に変換する。フォトダイオードPD100による電流は、オペアンプAMP100に入力され、オペアンプAMP100によって電流−電圧変換が行われる。すなわち、フォトダイオードPD100による電流信号がオペアンプAMP100によって電圧信号へ変換され、出力信号としてパッケージのIVout端子から出力される。なお、電流電圧の変換比率は固定抵抗R100の値に応じて決定される。
パッケージのIVout端子とVin端子との間には、可変抵抗VR100が接続されており、オペアンプAMP100からの出力信号は、この可変抵抗VR100を介して、Vin端子に入力される。
Vin端子には、固定抵抗R101の一端が接続され、一方、固定抵抗R101の他端はオペアンプAMP101の入力端子に接続される。したがって、オペアンプAMP100からの出力信号は、可変抵抗VR100と固定抵抗R101を介して入力され、オペアンプAMP101によって増幅される。
オペアンプAMP101の出力はパッケージの端子Voutに接続されており、この端子Voutからレーザー光の強度に応じた電圧レベルの電圧信号が出力されることになる。
このフロントモニタフォトディテクタ回路100は、以上のように構成されており、可変抵抗VR100を調整することにより、レーザー光の強度に対する電圧信号の増幅率を調整することができる。
特開2005−135528号公報
しかし、従来のフロントモニタフォトディテクタ回路においては、初段のオペアンプAMP100から出力される電圧信号が、パッケージ外に設けられる可変抵抗VR100を介して後段のオペアンプAMP101に入力される。
このように信号経路の途中で、その信号経路がパッケージの外部に出てしまうと、外部ノイズの影響を受けやすくなる。特に、外部配線などは外部ノイズの影響を受けやすい。
すなわち、パッケージのIVout端子とVin端子との間において信号経路が外部に出てしまうため、この経路中にある外部配線などが外部ノイズの影響を受けてしまう可能性があり、このような影響を受けた場合、その外部ノイズが後段のオペアンプAMP101によって増幅されてしまう恐れがある。
また、端子容量(IVout端子容量やVin端子容量)や外部配線の容量などによって、これらの容量の影響がパルス応答時の波形にリンギングとして現れる。このように発生したリンギングの影響で、パルス応答の安定時間が長くなり、光ディスク装置において高倍速化が困難となる。
そこで、本発明は、レーザー光の強度に対する電圧信号の増幅率の調整を可能としつつ、外部ノイズや端子容量などの影響を抑制することができるフロントモニタフォトディテクタ回路及びそれを備えた光ディスク回路を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、光信号を電気信号に変換するフォトディテクタ回路において、前記光信号を受信するフォトダイオードと、前記フォトダイオードに流れる電流を電圧に変換して出力する電流電圧変換器と、前記電流電圧変換器の出力を電圧増幅する増幅部と、をパッケージ内に備え、前記増幅部は、一対のトランジスタと、これらのトランジスタの出力側に接続した定電流回路とを有し、かつ前記電流電圧変換器の出力に対する増幅率を前記定電流回路の電流値に応じて変更する差動増幅回路を備え、前記定電流回路の電流値は、前記パッケージ外に設けられた可変抵抗により設定されることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記差動増幅回路は、第1差動増幅回路と第2差動増幅回路とからなり、前記第1差動増幅回路は、前記定電流回路として第1定電流回路を有し、前記電流電圧変換器の出力に対する増幅率を、前記第1定電流回路の定電流値に応じて変更し、前記第2差動増幅回路は、前記定電流回路として第2定電流回路を有し、前記第1差動増幅回路の出力に対する増幅率を、前記第2定電流回路の定電流値に応じて変更することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、レーザー光を光学系を介して光ディスクに照射することによって前記光ディスクに対してデータを読み書きする光ディスク装置において、前記光学系を介して分光された前記レーザー光を電気信号に変換するフォトディテクタ回路を備え、前記フォトディテクタ回路は、前記レーザー光を受信するフォトダイオードと、前記フォトダイオードに流れる電流を電圧に変換して出力する電流電圧変換器と、前記電流電圧変換器の出力を電圧増幅する増幅部と、をパッケージ内に備え、前記増幅部は、一対のトランジスタと、これらのトランジスタの出力側に接続した定電流回路とを有し、かつ前記電流電圧変換器の出力に対する増幅率を前記定電流回路の電流値に応じて変更する差動増幅回路を備え、前記定電流回路の電流値は、前記パッケージ外に設けられた可変抵抗により設定されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、光信号を電気信号に変換するフォトディテクタ回路において、前記光信号を受信するフォトダイオードと、前記フォトダイオードに流れる電流を電圧に変換して出力する電流電圧変換器と、前記電流電圧変換器の出力を電圧増幅する増幅部とをパッケージ内に備え、前記増幅部は、一対のトランジスタと、これらのトランジスタの出力側に接続した定電流回路とを有し、かつ前記電流電圧変換器の出力に対する増幅率を前記定電流回路の電流値に応じて変更する差動増幅回路を備え、前記定電流回路の電流値は、前記パッケージ外に設けられた可変抵抗により設定されるので、電流電圧変換器から出力される信号の増幅率を調整するための調整回路を、その信号の経路中に設けずに済む。したがって、外部ノイズの影響を可及的に回避することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記差動増幅回路は、第1差動増幅回路と第2差動増幅回路とからなり、前記第1差動増幅回路は、前記定電流回路として第1定電流回路を有し、前記電流電圧変換器の出力に対する増幅率を、前記第1定電流回路の定電流値に応じて変更し、前記第2差動増幅回路は、前記定電流回路として第2定電流回路を有し、前記第1差動増幅回路の出力に対する増幅率を、前記第2定電流回路の定電流値に応じて変更するので、電流電圧変換器の出力に対する増幅率の変更を2段階で行うことができ、増幅率の微調整を容易に行うことができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、レーザー光を光学系を介して光ディスクに照射することによって光ディスクに対してデータを読み書きする光ディスク装置において、前記光学系を介して分光された前記レーザー光を電気信号に変換するフォトディテクタ回路を備え、前記フォトディテクタ回路は、前記レーザー光を受信するフォトダイオードと、前記フォトダイオードに流れる電流を電圧に変換して出力する電流電圧変換器と、前記電流電圧変換器の出力を電圧増幅する増幅部とをパッケージ内に備え、前記増幅部は、一対のトランジスタと、これらのトランジスタの出力側に接続した定電流回路とを有し、かつ前記電流電圧変換器の出力に対する増幅率を前記定電流回路の電流値に応じて変更する差動増幅回路を備え、前記定電流回路の電流値は、前記パッケージ外に設けられた可変抵抗により設定されるので、電流電圧変換器から出力される信号の増幅率を調整するための調整回路を、その信号の経路中に設けずに済む。したがって、外部ノイズの影響を可及的に回避することができる。
本実施形態におけるフォトディテクタ回路は、レーザー光を光学系を介して光ディスクに照射することによって光ディスクに対してデータを読み書きする光ディスク装置に備えられるものである。また、この光ディスク装置は、CD及びDVDのいずれに対してもデータの読み書きが可能に構成される。
そして、このフォトディテクタ回路は、レーザー光である光信号を受信するフォトダイオードと、フォトダイオードに流れる電流を電圧に変換して出力する電流電圧変換器と、電流電圧変換器の出力を電圧増幅する増幅部とを備えている。
しかも、増幅部は、一対のトランジスタと、これらのトランジスタの出力側(エミッタ側はコレクタ側)に接続した定電流回路とを有し、かつ電流電圧変換器の出力に対する増幅率を定電流回路の電流値に応じて変更する差動増幅回路を備えており、定電流回路の電流値はパッケージ外から調整可能に構成される。
したがって、電流電圧変換器から出力される信号の増幅率を調整するための調整回路を、その信号の経路中に設けずに済み、外部ノイズ等の影響を可及的に回避することができる。
定電流回路の電流値の調整は、パッケージ外に設けられた可変抵抗により設定される。すなわち、定電流回路の電流値を調整する可変抵抗を接続する端子をパッケージに設けることにより、定電流回路の電流値の調整が容易となっている。
また、差動増幅回路は、第1差動増幅回路と第2差動増幅回路とからなる。第1差動増幅回路は、定電流回路として第1定電流回路を有し、電流電圧変換器の出力に対する増幅率を、前記第1定電流回路の定電流値に応じて変更する。同様に、第2差動増幅回路は、定電流回路として第2定電流回路を有し、第1差動増幅回路の出力に対する増幅率を、第2定電流回路の定電流値に応じて変更する。
したがって、電流電圧変換器の出力に対する増幅率の変更を2段階で行うことができ、増幅率の微調整を容易に行うことができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳説する。図1は、本実施形態の光ディスク装置の概略構成図である。
本実施形態における光ディスク装置1は、図1に示すように、CD用の光信号であるレーザー光を出射するCD用レーザーダイオード2と、DVD用の光信号であるレーザー光を出射するDVD用レーザーダイオード3と、光学系4と、CDやDVDなどの光ディスク6から反射するレーザー光を受光して電気信号に変換する第1のフォトディテクタ回路5と、光ディスク6を回転制御するためのサーボモータ7と、光学系4を介して分光されたレーザー光を電気信号に変換する第2のフォトディテクト回路であるフロントモニタフォトディテクタ回路10と、各レーザーダイオード2,3からレーザー光を出射するための制御信号の生成処理、各フォトディテクタ回路5,10からの出力信号の処理、サーボモータ7への制御信号の生成処理などの各種信号処理を行うDSP11と、光ディスク装置1全体を制御するコントローラ12などから構成される。
光学系4は、レンズ20,21,25〜27と、プリズム22と、スプリッタ23と、反射ミラー24とを含んでいる。
インターフェイスを介してコントローラ12により記録用のデータを受信すると、コントローラ12は、DSP11を制御して、その記録するデータに応じて変調したレーザー光をCD用レーザーダイオード2又はDVD用レーザーダイオード3から出射させる。
CD用レーザーダイオード2から出射されたレーザー光は、レンズ21及びプリズム22を介して、スプリッタ23に入射する。同様に、DVD用レーザーダイオード3から出射されたレーザー光は、レンズ21及びプリズム22を介して、スプリッタ23に入射する。
スプリッタ23に入射したレーザー光は、このスプリッタ23によって、反射ミラー24方向とフロントモニタフォトディテクタ回路10方向へと分光される。
反射ミラー24方向へ分光したレーザー光は、反射ミラー24での反射によってその光の方向が変更され、レンズ25によってコリメートされた後、レンズ26によって集光されて、光ディスク6に照射される。
一方、スプリッタ23によってフロントモニタフォトディテクタ回路10方向へと分光されたレーザー光は、フロントモニタフォトディテクタ回路10で受光される。
フロントモニタフォトディテクタ回路10で受光されたレーザー光は、フロントモニタフォトディテクタ回路10によって電気信号に変換され、DSP11へ送信される。
DSP11は、フロントモニタフォトディテクタ回路10から送信される電気信号に基づいて、各レーザーダイオード2,3から出射されるレーザー光の強度を検出し、各レーザーダイオード2,3から出射するレーザー光の強度を調整する。
なお、光ディスク6に照射され、この光ディスク6で反射したレーザー光は、レンズ25,26、反射ミラー24、スプリッタ23、レンズ27を介して、第1のフォトディテクタ回路5で受光される。また、光ディスク6に書き込まれたデータを読み取るときには、読み取りのためのレーザー光をCD用レーザーダイオード2又はDVD用レーザーダイオード3から出射する。以降上記と同様の経路で、分光されたレーザー光がフロントモニタフォトディテクタ回路10で受光され、光ディスク6で反射されたレーザー光が第1のフォトディテクタ回路5で受光される。
ここで、本発明の特徴部分であるフロントモニタフォトディテクタ回路10について、図面を参照して具体的に説明する。図2は本実施形態におけるフロントモニタフォトディテクタ回路10の概略構成図、図3はフロントモニタフォトディテクタ回路10の構成図、図4はフロントモニタフォトディテクタ回路10の定電流回路の構成図である。
フロントモニタフォトディテクタ回路10は、図2に示すように、フォトダイオードPD1と、電流電圧変換器40と、増幅部50とを有している。
電流電圧変換器40は、フォトダイオードPD1に流れる電流を電圧に変換して出力する機能を有し、第1オペアンプAMP1と、固定抵抗R1とから構成される。また、増幅部50は、ゲインコントローラ60と、第2オペアンプAMP2と、固定抵抗R3,R4と、可変抵抗Rext1,Rext2と、コンデンサC1,C2とから構成される。
また、これらの素子は、可変抵抗Rext1,Rext2を除き、COB(chip on board)パッケージ30(以下、「パッケージ」と呼ぶ。)に収納されている。すなわち、可変抵抗Rext1,Rext2をパッケージ30外に設けて外付けとするのである。なお、パッケージ30としてCOBパッケージに代え、透明モールドパッケージ等を用いることもできる。
パッケージ30には、そのパッケージの外面に露出する8つの端子、すなわち、電源電圧入力用のVcc端子(端子番号2)、基準電圧入力用のVc端子(端子番号8)、接地電圧入力用のGND端子(端子番号1)、スリープ制御用のSLEEP端子(端子番号6)、増幅率制御用の第1端子(端子番号7)、増幅率制御用の第2端子(端子番号5)、出力信号用のVout端子(端子番号3)、無接続端子(端子番号4)を有している。
フォトダイオードPD1は、GND端子にそのアノードが接続され、第1オペアンプAMP1の反転入力端子にそのカソードが接続される。また、第1オペアンプAMP1の非反転入力端子はVc端子に接続され、第1オペアンプAMP1の出力端子はゲインコントローラ60の入力に接続される。さらに、第1オペアンプAMP1の反転入力端子と出力端子とは固定抵抗R1を介して接続される。
また、ゲインコントローラ60の出力は固定抵抗R3の一端に接続され、抵抗R3の他端は第2オペアンプAMP2の反転入力端子に接続される。また、第2オペアンプAMP2の非反転入力端子はVc端子に接続され、第2オペアンプAMP2の出力端子はVout端子に接続される。さらに、第2オペアンプAMP2の反転入力端子と出力端子とは固定抵抗R4を介して接続される。
このように構成されたフロントモニタフォトディテクタ回路10は、レーザー光を受光すると次のように動作する。
まず、フォトダイオードPD1に、受光したレーザー光の強度に応じた電流が流れる。フォトダイオードPD1は第1オペアンプAMP1の反転入力端子に接続されており、電流が流れると、その電流は固定抵抗R1に流がれ、第1オペアンプAMP1に電圧が出力される。
増幅部50では、第1オペアンプAMP1から出力された電圧を増幅してVout端子から出力するものであり、電流電圧変換器40の出力を電圧増幅する機能を有している。
この増幅部50には、第1オペアンプAMP1から出力された電圧の増幅率を調整するためのゲインコントローラ60が設けられており、このゲインコントローラ60に接続された可変抵抗Rext1,Rext2によってその増幅率を調整することができるように構成している。
そして、ゲインコントローラ60の出力は、抵抗R3を介して第2オペアンプAMP2によって増幅されて、Vout端子に出力される。
ここで、ゲインコントローラ60の構成について、具体的に説明する。
図3に示すように、ゲインコントローラ60は、第1差動増幅回路70と第2差動増幅回路80とから構成される。
第1差動増幅回路70は、ダイオードD1,D2と、トランジスタTr1,Tr2と、抵抗R2と、第1定電流回路71とから構成される。この第1差動増幅回路70は、電流電圧変換器40の出力に対する増幅率を、第1定電流回路71の定電流値に応じて変更するものである。第1定電流回路71は、第1定電流源71aと第2定電流源71bとから構成され、第1定電流源71aと第2定電流源71bとは同一の定電流値I1に設定される。
トランジスタTr1のベースは、第1オペアンプAMP1の出力に、そのコレクタはダイオードD1のカソードに、そのエミッタは第1定電流源71aと抵抗R2の一端にそれぞれ接続される。また、トランジスタTr2のベースはVc端子に、そのコレクタはダイオードD2のカソード、そのエミッタは第2定電流源71bと抵抗R2の他端にそれぞれ接続される。ダイオードD1,D2のアノードは、Vcc端子に接続される。
第2差動増幅回路80は、トランジスタTr3〜Tr6と、第3定電流源81aを有する第2定電流回路81とから構成される。この第2差動増幅回路80は、第1差動増幅回路70の出力に対する増幅率を、第2定電流回路81の定電流値に応じて変更するものである。
トランジスタTr3のエミッタはVcc端子に、そのコレクタはトランジスタTr5のコレクタに、そのベースはトランジスタTr4のベースとトランジスタTr5のコレクタにそれぞれ接続される。また、トランジスタTr4のエミッタはVcc端子に、そのコレクタはトランジスタTr6のコレクタと抵抗R3の他端に接続される。トランジスタTr5のエミッタ及びトランジスタTr6のエミッタとはそれぞれ第2定電流回路81の第3定電流源81aに接続される。
ここで、第1差動増幅回路70には、上述のようにダイオードD1,D2を設けており、これらにより第2差動増幅回路80のトランジスタTr5,Tr6による温度変化の影響を打ち消すことができる。すなわち、第1差動増幅回路70と第2差動増幅回路80とは互いに温度変化に対する影響を打ち消しあう。
また、第1定電流源71a,第2定電流源71bは、図4(a)に示すように、トランジスタTr10,Tr11、第3オペアンプAMP10と、可変抵抗Rext1と、コンデンサC1と、ダイオードD3とから構成される。この可変抵抗Rext1は、第1定電流回路71の電流値I1を調整するために設けられるものであり、端子番号7の端子に接続される。
すなわち、第1定電流源71aは、第3オペアンプAMP10と、トランジスタTr10と、可変抵抗Rext1と、コンデンサC1とにより構成される。第3オペアンプAMP10の非反転入力端子はバンドギャップ電圧(VG)に接続され、その出力端子はトランジスタTr10のベースに接続される。トランジスタTr10のコレクタはトランジスタTr1のエミッタに接続され、そのエミッタは可変抵抗Rext1、コンデンサC1、及び第3オペアンプAMP10の反転入力端子にそれぞれ接続される。なお、トランジスタTr3とTr4とでカレントミラー回路が構成される。
また、トランジスタTr1のコレクタはトランジスタTr6のベースに、トランジスタTr2のコレクタはトランジスタTr5のベースにそれぞれ接続される。
第2差動増幅回路80は、第1差動増幅回路70から入力される電圧、すなわちトランジスタTr5のベースに入力される電圧とTr6のベースに入力される電圧との差に応じた電圧を出力する。
また、第2定電流源71bは、第3オペアンプAMP10と、トランジスタTr11と、可変抵抗Rext1と、コンデンサC1とにより構成される。トランジスタTr11のコレクタはトランジスタTr2のエミッタに接続され、そのエミッタは可変抵抗Rext1、コンデンサC1、及び第3オペアンプAMP10の反転入力端子にそれぞれ接続される。
このように構成しているため、第1定電流源71a、第2定電流源71bは、可変抵抗Rext1の抵抗値に応じた定電流値I1を供給することができる。すなわち、第1差動増幅回路70のゲインを変抵抗Rext1の抵抗値に応じて調整することができる。また、可変抵抗Rext1にコンデンサC1を並列接続しているために、外部からのノイズの影響を受けにくくなり、外部ノイズによる影響を可及的に低減することができる。
また、第3定電流源81aは、図4(b)に示すように、トランジスタTr12、第4オペアンプAMP11と、可変抵抗Rext2と、コンデンサC2とから構成される。この可変抵抗Rext2は、第2定電流回路81の電流値I2を調整するために設けられるものであり、端子番号5の端子に接続される。
第4オペアンプAMP11の非反転入力端子はバンドギャップ電圧(VG)に接続され、その出力端子はトランジスタTr12のベースに接続される。トランジスタTr12のコレクタはトランジスタTr5,Tr6のエミッタに接続され、そのエミッタは可変抵抗Rext2、コンデンサC2、及び第4オペアンプAMP11の反転入力端子にそれぞれ接続される。
このように構成しているため、第3定電流源81aは、可変抵抗Rext2の抵抗値に応じた定電流値I2を供給することができる。すなわち、第2差動増幅回路80のゲインを可変抵抗Rext2の抵抗値に応じて調整することができる。
しかも、可変抵抗Rext2にコンデンサC2を並列接続しているために、外部からのノイズの影響を受けにくくなり、外部ノイズによる影響を可及的に低減することができる。
さらに、信号経路が外部に出てしまうことがないので、信号が端子容量等の影響を受けることがなく、リンギング等の問題も発生しない。
ここで、フォトダイオードPD1で光電変換された電流をIpd、第1差動増幅回路70のゲインをgm1、第2差動増幅回路80のゲインをgm2とすると、フロントモニタフォトディテクタ回路10の出力電圧Voutは、以下の式(1)で表すことができる。
Figure 2007305232
また、第1及び第2定電流源71a,71bの電流値をI1と、第3定電流源81aの定電流値をI2とすると、gm1とgm2はそれぞれ以下の近似式(2)で表すことができる。
なお、VT=KT/qであり、K(ボルツマン係数):1.38×10-23[J/K]、T:絶対温度[K]、q(電荷素量):1.602×10-19[C]である。
Figure 2007305232
したがって、上記式(1)は、上記式(2)を代入することにより、以下の式(3)で表すことができる。
Figure 2007305232
また、I1=VG/(2×Rext1)、I2=VG/Rext2であることから、上記式(3)は、以下の式(4)で表現される。
Figure 2007305232
ここで、固定抵抗R1〜R4を同一温度特性とし、可変抵抗Rext1,Rext2を同一温度特性とすると、出力電圧Voutは以下の式(5)に示すように、その温度特性に関して、フォトダイオードPD1の電流と固定抵抗R1とに依存し、パッケージ30外の可変抵抗Rext1,Rext2に依存しない。
Figure 2007305232
したがって、本実施形態におけるフロントモニタフォトディテクタ回路10によれば、温度変化に対して、その出力電圧がパッケージ30外の可変抵抗Rext1,Rext2に依存しないために、固定抵抗R1に温度特性がよいものを使用することによって、フロントモニタフォトディテクタ回路10における温度特性を向上させることができる。すなわち、可変抵抗Rext1,Rext2に温度特性がよいものを使用しなくてもそれらが同様の温度特性を有している限り、出力電圧Voutに影響を与えないのである。
以上、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、これに限られるものではない。すなわち、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明の実施形態における光ディスク装置の概略構成図。 図1のフロントモニタフォトディテクト回路の概略構成図。 図1のフロントモニタフォトディテクト回路の構成図。 フロントモニタフォトディテクト回路の定電流回路の構成図。 従来のフロントモニタフォトディテクタ回路の具体的な構成を示す図。
符号の説明
1 光ディスク装置
4 光学系
6 光ディスク
10 フロントモニタフォトディテクト回路
30 パッケージ
40 電流電圧変換器
50 増幅部
60 ゲインコントロール部
70 第1差動増幅回路
80 第2差動増幅回路
71a,71b 第1定電流回路
81 第2定電流回路

Claims (3)

  1. 光信号を電気信号に変換するフォトディテクタ回路において、
    前記光信号を受信するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードに流れる電流を電圧に変換して出力する電流電圧変換器と、
    前記電流電圧変換器の出力を電圧増幅する増幅部と、をパッケージ内に備え、
    前記増幅部は、
    一対のトランジスタと、これらのトランジスタの出力側に接続した定電流回路とを有し、かつ前記電流電圧変換器の出力に対する増幅率を前記定電流回路の電流値に応じて変更する差動増幅回路を備え、
    前記定電流回路の電流値は、前記パッケージ外に設けられた可変抵抗により設定される
    ことを特徴とするフォトディテクタ回路。
  2. 前記差動増幅回路は、
    第1差動増幅回路と第2差動増幅回路とからなり、
    前記第1差動増幅回路は、
    前記定電流回路として第1定電流回路を有し、
    前記電流電圧変換器の出力に対する増幅率を、前記第1定電流回路の定電流値に応じて変更し、
    前記第2差動増幅回路は、
    前記定電流回路として第2定電流回路を有し、
    前記第1差動増幅回路の出力に対する増幅率を、前記第2定電流回路の定電流値に応じて変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフォトディテクタ回路。
  3. レーザー光を光学系を介して光ディスクに照射することによって前記光ディスクに対してデータを読み書きする光ディスク装置において、
    前記光学系を介して分光された前記レーザー光を電気信号に変換するフォトディテクタ回路を備え、
    前記フォトディテクタ回路は、
    前記レーザー光を受信するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードに流れる電流を電圧に変換して出力する電流電圧変換器と、
    前記電流電圧変換器の出力を電圧増幅する増幅部と、をパッケージ内に備え、
    前記増幅部は、
    一対のトランジスタと、これらのトランジスタの出力側に接続した定電流回路とを有し、かつ前記電流電圧変換器の出力に対する増幅率を前記定電流回路の電流値に応じて変更する差動増幅回路を備えた
    前記定電流回路の電流値は、前記パッケージ外に設けられた可変抵抗により設定される
    ことを特徴とする光ディスク装置。
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