JP2007302753A - アミン系硬化剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】適切な脱臭作用を有する天然あるいは合成ゼオライトを脱臭剤として用いる。変性脂肪族ポリアミン、変性脂環式ポリアミン、変性ポリアミドアミン、およびこれらを混合したアミン系常温硬化性硬化剤に、天然あるいは合成ゼオライトを常温で添加して混合する。アミン系常温硬化性硬化剤中の高い揮発性の低分子アミン類に起因する悪臭成分を吸着にて除去できる。独特の悪臭を容易かつ効率よく除去したエポキシ樹脂用低臭気性アミン系硬化剤組成物を提供できる。
【選択図】なし
Description
まず、温度計および攪拌機を取り付けた3つ口300mLセパラブルフラスコに脂肪族ポリアミンを主成分とする常温硬化性硬化剤(アンカミン1768,エアープロダクツジャパン株式会社製)300gを入れた。この後、脱臭剤として天然ゼオライトであるクリノプチロライト(秋田県能代市二ツ井町産)を、常温硬化性硬化剤100質量部を基準として、5質量部添加してから、大気圧下および20℃にて2時間攪拌してアミン系硬化剤組成物を得た。
上記実施例1中の脱臭剤および温度条件を変え、その他の条件を同様にして、アミン系硬化剤組成物を得た。
上記実施例1中の常温硬化性硬化剤を、脂環式ポリアミンを主成分とする常温硬化性硬化剤(アンカミン2199,エアープロダクツジャパン株式会社製)に変えるとともに、脱臭剤および温度条件を変え、その他の条件を同様にして、アミン系硬化剤組成物を得た。
上記実施例1中の常温硬化性硬化剤を、ポリアミドアミンを主成分とする常温硬化性硬化剤(アンカマイド506,エアープロダクツジャパン株式会社製)に変えるとともに、脱臭剤および温度条件を変え、その他の条件を同様にして、アミン系硬化剤組成物を得た。
従来製品であるトーホーダイトCF5P(株式会社東邦アーステック製)の硬化剤300gに、上記実施例1ないし実施例72中でアンモニア除去率が最も高かったゼオライトを、この硬化剤100質量部を基準として、5質量部添加してから、大気圧下および20℃にて2時間攪拌してアミン系硬化剤組成物を得た。
上記実施例1中の常温硬化性硬化剤、脱臭剤および温度条件のそれぞれを変え、その他の条件を同様にして、アミン系硬化剤組成物を得た。
上記実施例73において、脱臭剤を用いずに、トーホーダイトCF5P(株式会社東邦アーステック製)の硬化剤を用いた。
上記実施例73中の脱臭剤を活性炭に変え、その他の条件を同様にして、アミン系硬化剤組成物を得た。
上記実施例1ないし実施例72で得られたアミン系硬化剤組成物および比較例1ないし比較例54で得られたアミン系硬化剤組成物のそれぞれを臭気測定した。
トーホーダイトCF5P(株式会社東邦アーステック製)の主剤100質量部と上記実施例73で得られたアミン系硬化剤組成物50質量部とを混合したもの、トーホーダイトCF5P(株式会社東邦アーステック製)の主剤100質量部と上記比較例55で得られたアミン系硬化剤組成物50質量部とを混合したもの、およびトーホーダイトCF5P(株式会社東邦アーステック製)の主剤100質量部と上記比較例56で得られたアミン系硬化剤組成物50質量部とを混合したものそれぞれを、20℃で7日間養生して硬化させた後、これらの圧縮強さを、JIS K 7208に準じて測定した。この測定結果と上記実施例73、比較例55および比較例56での臭気測定の結果を表4に示す。
注2;臭気評価は、アンモニア臭の有無を2名の鼻による官能試験で評価した。
上記各実施例および比較例によれば、アミン系常温硬化性硬化剤組成物としてマンニッヒ型あるいはアダクト型の脂肪族ポリアミン系常温硬化性硬化剤や、マンニッヒ型あるいはアダクト型の脂環式ポリアミン系常温硬化性硬化剤、ポリアミドアミン系常温硬化性硬化剤を用いた。そして、このアミン系常温硬化性硬化剤組成物にゼオライトを含有させて低臭気性アミン系硬化剤組成物とした。
Claims (8)
- マンニッヒ型およびアダクト型の少なくともいずれかの脂肪族ポリアミン系硬化剤と、
ゼオライトと
を含有することを特徴とするアミン系硬化剤組成物。 - ゼオライトは、マンニッヒ型およびアダクト型の少なくともいずれかの脂肪族ポリアミン系硬化剤100質量部を基準として、1以上100質量部以下含有する
ことを特徴とする請求項1記載のアミン系硬化剤組成物。 - マンニッヒ型およびアダクト型の少なくともいずれかの脂環式ポリアミン系硬化剤と、
ゼオライトと
を含有することを特徴とするアミン系硬化剤組成物。 - ゼオライトは、マンニッヒ型およびアダクト型の少なくともいずれかの脂環式ポリアミン系硬化剤100質量部を基準として、1以上100質量部以下含有する
ことを特徴とする請求項3記載のアミン系硬化剤組成物。 - ポリアミドアミン系硬化剤と、
ゼオライトと
を含有することを特徴とするアミン系硬化剤組成物。 - ゼオライトは、ポリアミドアミン系硬化剤100質量部を基準として、1以上100質量部以下含有する
ことを特徴とする請求項5記載のアミン系硬化剤組成物。 - マンニッヒ型およびアダクト型の少なくともいずれかの脂肪族ポリアミン系硬化剤、マンニッヒ型およびアダクト型の少なくともいずれかの脂環式ポリアミン系硬化剤、およびポリアミドアミン系硬化剤のいずれかを組み合わせた混合物と、
ゼオライトと
を含有することを特徴とするアミン系硬化剤組成物。 - ゼオライトは、マンニッヒ型およびアダクト型の少なくともいずれかの脂肪族ポリアミン系硬化剤、マンニッヒ型およびアダクト型の少なくともいずれかの脂環式ポリアミン系硬化剤、およびポリアミドアミン系硬化剤のいずれかを組み合わせた混合物100質量部を基準として、1以上100質量部以下含有する
ことを特徴とする請求項7記載のアミン系硬化剤組成物。
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