JP2007301917A - 液体貯留容器及び液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体貯留容器における大気連通バルブ及び圧力調整バルブの作動機構の簡略化を図り、小型化を可能にするとともに、安価なものとする。
【解決手段】サブタンク50a〜サブタンク50dの大気連通口に接続されたチューブ71を閉塞可能な開閉レバー57及びホルダ58(大気連通バルブ)と、サブタンク50a〜サブタンク50dの第1液室内に貯留された液体を第2液室に向けて流出させるための開口部を開閉するバルブシャフト55a(圧力調整バルブ)とを備え、開閉レバー57とバルブシャフト55aとは、機械的に共通のバルブ駆動機構80(カムシャフト81、駆動モータ83)によって連動する。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体を貯留可能な第1液室の大気連通口を開閉する大気連通バルブと、第1液室内に貯留された液体を第2液室に向けて流出させるための開口部を開閉する圧力調整バルブとを備える液体貯留容器及び液体吐出装置に係るものであり、詳しくは、大気連通バルブ及び圧力調整バルブの作動機構を簡略化し、小型化することができる技術に関するものである。
従来より、液体吐出装置の一例として、記録用紙等の被記録媒体を液体吐出ヘッドまで搬送し、この液体吐出ヘッドのノズルからインク(液体)を吐出して画像を形成するインクジェットプリンタが知られている。そして、インクジェットプリンタには、液体吐出ヘッドにインクを供給するために、内部に貯留されたインクを液体吐出ヘッドに向けて排出する液体貯留容器が設置されている。
この液体貯留容器は、液体吐出ヘッドのインクに一定の負圧を与え、ノズルからインクが漏出することを防止するとともに、インクを吐出可能な状態を常時、保持できるようにするものである。そして、液体貯留容器の一例として、液体貯留容器の内部と大気とを大気連通口によって連通させ、大気連通バルブによって大気連通口を開閉させるようにした技術が知られている。
例えば、特許文献1には、大気連通バルブを開放し、圧力差を解消する技術が開示されている。すなわち、サブタンク(液体貯留容器)に大気連通バルブが設けられており、液体吐出ヘッドとサブタンクとが循環流路を構成している。そして、サブタンク内のインクを液体吐出ヘッドの共通液室内に循環させるため、大気連通バルブを閉塞した状態で循環ポンプを駆動し、循環動作を停止する際は、循環ポンプを停止した直後に大気連通バルブを開放することにより、短時間で共通液室内とサブタンク内の圧力差が解消されるようにしている。
特開2005−306005号公報
また、特許文献2には、大気連通バルブを開放し、増粘したインクとともに気泡等を排出させる技術が開示されている。すなわち、大気連通バルブは、液体吐出ヘッドが吸引ポンプからの負圧を受ける状態において閉状態となされている。そして、液体吐出ヘッドの流路に負圧を蓄積した状態で大気連通バルブを開き、流路におけるインクの流速を瞬間的に高め、その後所定時間にわたって吸引ポンプの駆動を継続することにより、増粘したインクとともに気泡等を排出させるようにしている。
特開2001−96765号公報
しかし、上記の特許文献1及び特許文献2には、大気連通バルブを開閉させる技術が記載されているだけで、圧力調整バルブの開閉について何ら開示されていない。すなわち、サブタンク(液体貯留容器)は、インクを一時的に貯留し、液体吐出ヘッド内の圧力調整や気泡の除去等の機能を有するものであり、大気連通バルブの他に、圧力調整バルブを備えている。そのため、大気連通バルブだけでなく、圧力調整バルブも開閉させる必要があるが、上記の特許文献1及び特許文献2には、圧力調整バルブの作動機構が開示されておらず、圧力調整バルブの開閉には、大気連通バルブと独立した別個の作動機構が必要となってしまう。
そして特に、カラー対応のインクジェットプリンタの場合には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色のインクごとにそれぞれサブタンク(液体貯留容器)が必要となるため、大気連通バルブ及び圧力調整バルブの数が4倍に増えている。そのため、4つの大気連通バルブ及び4つの圧力調整バルブのそれぞれに作動機構を設けると、作動機構が複雑化するだけでなく、大型化し、高価なものとなってしまうという問題がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、液体貯留容器における大気連通バルブ及び圧力調整バルブの作動機構の簡略化を図り、小型化を可能にするとともに、安価な液体貯留容器及び液体吐出装置を提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
本発明の1つである請求項1に記載の発明は、内部に液体を貯留可能であり、内部と大気とを連通させるための大気連通口を有する第1液室と、前記大気連通口を開閉する大気連通バルブと、内部に貯留された液体を外部に排出するための排出口を有する第2液室と、前記第1液室と前記第2液室との間を仕切る仕切り壁と、前記仕切り壁に形成され、前記第1液室内に貯留された液体を前記第2液室に向けて流出させるための開口部と、前記開口部を開閉する圧力調整バルブとを備え、前記大気連通バルブと前記圧力調整バルブとは、機械的に共通のバルブ駆動機構によって連動することを特徴とする。
また、本発明の他の1つである請求項6に記載の発明は、内部に液体を貯留可能な液体貯留容器と、前記液体貯留容器から供給される液体を吐出可能な液体吐出ヘッドとを備える液体吐出装置であって、前記液体貯留容器は、内部と大気とを連通させるための大気連通口を有する第1液室と、前記大気連通口を開閉する大気連通バルブと、内部に貯留された液体を外部に排出するための排出口を有する第2液室と、前記第1液室と前記第2液室との間を仕切る仕切り壁と、前記仕切り壁に形成され、前記第1液室内に貯留された液体を前記第2液室に向けて流出させるための開口部と、前記開口部を開閉する圧力調整バルブとを備え、前記大気連通バルブと前記圧力調整バルブとは、機械的に共通のバルブ駆動機構によって連動することを特徴とする。
(作用)
上記の請求項1及び請求項6に記載の発明は、第1液室の大気連通口を開閉する大気連通バルブと、第1液室と第2液室との間を仕切る仕切り壁に形成された開口部を開閉する圧力調整バルブとを備えている。そして、大気連通バルブと圧力調整バルブとは、機械的に共通のバルブ駆動機構によって連動する。そのため、共通のバルブ駆動機構を作動させることにより、大気連通バルブ及び圧力調整バルブの両方を開閉させることができる。
上記の発明によれば、大気連通バルブと圧力調整バルブとは、機械的に共通のバルブ駆動機構によって連動するので、1つのバルブ駆動機構を作動させれば大気連通バルブ及び圧力調整バルブの両方が開閉する。そのため、大気連通バルブ及び圧力調整バルブに対し、それぞれ独立した別個の作動機構を設ける必要がなくなる。その結果、大気連通バルブ及び圧力調整バルブの作動機構が簡略化され、安価で小型なものとすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態では、本発明の液体吐出装置として、後述する液体吐出ヘッドのノズル28からインク(液体)を吐出して画像を形成するインクジェットプリンタ10を例に挙げている。また、本発明の液体貯留容器は、このインクジェットプリンタ10に実装されているものとする。
ここで、液体吐出ヘッドにインクを供給する方式として、液体吐出ヘッドと一体的にインクが配されて供給を行う「ヘッド一体型」と、後述するように、液体吐出ヘッドとは別体のインクカートリッジ30をインクジェットプリンタ10に装着し、弾性を有するチューブ70によってインクカートリッジ30内のインクを液体吐出ヘッドに供給するようにした「ヘッド別体型」とがある。そして、本実施形態のインクジェットプリンタ10は、「ヘッド別体型」のカラー対応のものであり、液体吐出ヘッドとインクカートリッジ30との間に、サブタンク50(本発明における液体貯留容器に相当するもの)を介して供給ポンプ40を設置し、この供給ポンプ40によってインクカートリッジ30から液体吐出ヘッドにインクを供給するようにしている。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ10は、本発明の液体吐出ヘッドとして、ラインヘッド20を備えるラインヘッド方式のものとなっている。このラインヘッド20には、印画可能な最大サイズの記録用紙の用紙幅方向の長さにわたり、インクを吐出するノズル28が所定のピッチで直線状に配置されている。そのため、用紙幅方向に液体吐出ヘッドを移動させるためのキャリッジを必要とせず、印画動作中の騒音や振動が発生し難い構成となっている。そして、印画の際は、記録用紙が搬送手段によって停止することなく定速で移動し、それに同調してインクがラインヘッド20から連続的に吐出されるため、印画時間の短縮を図ることが可能である。
図1は、本実施形態のラインヘッド方式のインクジェットプリンタ10を示す概念図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ10は、ラインヘッド20、インクカートリッジ30、供給ポンプ40、サブタンク50、及び吸引ポンプ60によって構成されており、ラインヘッド20とは別体にインクカートリッジ30を配し、チューブ70を通してインクを供給するようにした「ヘッド別体型」のインク供給方式となっている。すなわち、ラインヘッド20にインクが供給されるまでに、インクカートリッジ30、供給ポンプ40、及びサブタンク50を経由するようになっている。
ここで、ラインヘッド20は、後述するように、ノズル28が形成されたノズルシート27の内面に複数のヘッドチップを配置したものであり、このヘッドチップによってインク液室22内のインクに吐出エネルギーを付与し、ノズル28からインクを吐出させることができるようになっている。すなわち、このようなラインヘッド20を用いて記録用紙に印画を行うには、制御部からの指令に基づいて、ヘッドチップによってノズル28からインクを吐出する。同時に、ノズルシート27から所定の距離だけ離れた位置を保ちながら、記録用紙を連続的に搬送する。すると、吐出されたインクが記録用紙上の所定の位置に着弾して印画が行われる。
また、インクカートリッジ30は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色のインクを色別に収容した容器である。そして、このインクカートリッジ30は、インクジェットプリンタ10から容易に着脱することができるようになっている。そのため、インクジェットプリンタ10の使用者は、インクカートリッジ30内のインクが欠乏した際に、迅速に新品と交換することができる。
インクジェットプリンタ10に装着されたインクカートリッジ30の各色のインクは、各色ごとに設置された供給ポンプ40によってサブタンク50に送られる。すなわち、各供給ポンプ40は、インクカートリッジ30から対応する色のインクを必要に応じて吸入し、サブタンク50に向けて排出することができる。そのため、各供給ポンプ40を駆動すれば、各色のインクがインクカートリッジ30からサブタンク50に供給される。
また、サブタンク50は、インクを一時的に貯留するものではあるが、単なる貯留タンクではなく、後述するように、ラインヘッド20に供給するインクの流量を調節する開閉弁55d、インクの残量を検知する液量センサ51c、インクに混入した気泡や異物を除去するフィルタ51d等が組み込まれたものである。そのため、ラインヘッド20内の圧力調整、インクの残量検知、気泡及び異物の除去等の機能が付与されることとなり、例えば、サブタンク50内のインクと接触するように設けられた液量センサ51cによってインクの減少が検知されると、その色のインクに対応する供給ポンプ40によってインクカートリッジ30からサブタンク50にインクが供給される。したがって、本実施形態のインクジェットプリンタ10では、サブタンク50からラインヘッド20に安定してインクを供給することにより、ラインヘッド20の諸状態を最良に維持することができる。
また、サブタンク50は、ラインヘッド20よりも低い位置に設置されており、インクを吐出するノズル28のメニスカスが維持できるようになっている。すなわち、ラインヘッド20のインク吐出面(インクが吐出される側のノズルシート27の表面)をサブタンク50よりも垂直方向に高い位置とすることで、インク液室22内のインクに、水頭差に基づく一定の負圧を与えている。そのため、ノズル28からインクが漏出することを防止できるとともに、インクを吐出可能な状態を常時、保持することができる。
さらにまた、吸引ポンプ60は、インクの初期充填時やメンテナンス時に、ラインヘッド20からインクを吸引するためのものである。すなわち、ラインヘッド20には、供給口21aからインクが供給されるが、ラインヘッド20内の気泡や異物を除去して正常なインクの吐出が維持できるように、気泡や異物を含んだインクごとラインヘッド20内から吸引し、それを排出するために、供給口21aと反対側の排出口21bに吸引ポンプ60が接続されている。
ここで、吸引ポンプ60によるインクの排出動作は、任意に、又は定期的に行えるよう設定されており、ラインヘッド20内のクリーニングを効率的に実行できるようになっている。なお、吸引ポンプ60は、供給ポンプ40と同様に、各色ごとに設置されている。そのため、気泡の混入等の不具合のある色のインクに対応した吸引ポンプ60のみを選択して駆動でき、クリーニングによる無駄なインクの消費を低減できるようなっている。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタ10は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)の4色のインクごとに、ラインヘッド20、インクカートリッジ30、供給ポンプ40、サブタンク50、及び吸引ポンプ60が設けられており、それぞれの間は、各色に対応する4本のチューブ70によって連結されている。なお、各チューブ70は、シリコンゴム等からなるものであり、適度な弾性を有している。
図2は、図1に示す本実施形態のインクジェットプリンタ10におけるラインヘッド20を部分的に示す斜視図及び断面図である。
図2に示すように、ラインヘッド20は、半導体基板25にバリア層26を積層し、このバリア層26に、ノズル28を形成したノズルシート27を貼り合わせて構成したものである。そして、半導体基板25に複数の発熱抵抗体23が一定間隔で一方向に析出形成されており、発熱抵抗体23を囲む半導体基板25とバリア層26とノズルシート27とによってインク液室22が形成されている。なお、インク液室22は、インク流路24に連通する開口領域を有しており、この開口領域からインク液室22内にインクが供給される。
ここで、半導体基板25は、シリコン、ガラス、セラミックス等からなるもので、発熱抵抗体23は、この半導体基板25の一方の面に、半導体や電子デバイス製造技術用の微細加工技術を用いて析出形成されている。なお、この発熱抵抗体23は、半導体基板25上に形成された導体部(図示せず)を介して外部回路と電気的に接続されている。
また、バリア層26は、半導体基板25の発熱抵抗体23側に積層されたものである。すなわち、バリア層26は、半導体基板25の上面全体に感光性樹脂を塗布し、しかるべき形状のパターンを描いたフォトマスクを介して、感光性樹脂を感光するのに最適な波長帯の放射光を持った露光機による露光を行った後、露光した感光性樹脂層を所定の現像液で現像し、未露光部分を除去することにより、発熱抵抗体23の周辺を除く半導体基板25上にパターニング形成されている。そして、発熱抵抗体23、半導体基板25、及びバリア層26によってヘッドチップが構成されることとなる。
さらにまた、ノズルシート27は、例えば、Ni(ニッケル)による電鋳技術によって形成されたものであり、ノズルシート27には、複数のノズル28が配置されている。そして、図2に示すように、ヘッドチップ(発熱抵抗体23、半導体基板25、及びバリア層26)は、各ノズル28の位置と各発熱抵抗体23の位置とが合うように、すなわち、各ノズル28が各発熱抵抗体23と対向するように、精密に位置決めがなされ、バリア層26を下にして、ノズルシート27上に貼り合わされている。
したがって、図2(a)に示すように、インク液室22は、発熱抵抗体23を囲むようにして、半導体基板25とバリア層26とノズルシート27とで構成される。すなわち、半導体基板25及び発熱抵抗体23は、図2(a)中、インク液室22の上壁を構成し、バリア層26は、インク液室22の3つの側壁を構成し、ノズルシート27は、インク液室22の下壁を構成する。
また、インク液室22は、図2(a)中、右下方向に開口領域を有しており、この開口領域が共通のインク流路24に連通する。すなわち、図2(b)に示すように、半導体基板25の上側には共通流路部材29が配置されており、この共通流路部材29によって形成された共通のインク流路24が全てのインク液室22と連通している。そのため、インクカートリッジ30(図1参照)内のインクは、共通のインク流路24を通って全てのインク液室22に供給されることとなる。
そして、インク液室22にインクが満たされた状態で、制御部(図示せず)からの指令によって発熱抵抗体23に短時間(例えば、1〜3μsecの間)、パルス電流が流されると、発熱抵抗体23が急速に加熱される。その結果、発熱抵抗体23と接する部分にインクの気泡が発生し、その気泡の膨張によって所定の体積のインクが押しのけられる(インクが沸騰する)。すると、これが吐出圧力となり、押しのけられたインクと同等の体積のインクがノズル28からインク液滴として吐出され、記録用紙上に着弾して画像が形成されることとなる。
ここで、ラインヘッド20は、インクを吐出可能な状態を常時、保持できるようにしておくため、インク液室22内が常にインクで満たされた状態となっている。そのため、インク液室22内のインクがノズル28から漏出することを防止する必要がある。そこで、本実施形態のインクジェットプリンタ10は、サブタンク50によってラインヘッド20のインクに一定の負圧を与え、インクの漏出を防止している。
図3は、図1に示す本実施形態のインクジェットプリンタ10におけるサブタンク50を示す断面図である。
図3に示すように、サブタンク50は、内部にインクを貯留可能な第1液室51と、内部に貯留されたインクを外部に排出可能な第2液室52と、第1液室51と第2液室52との間を仕切る仕切り壁53と、仕切り壁53に形成された開口部54と、開口部54を開閉する圧力調整バルブ55とを備えている。
ここで、第1液室51は、供給ポンプ40(図1参照)によって供給されるインクを受け入れる給入口51aと、第1液室51の内部と大気とを連通させるための大気連通口51bと、第1液室51内のインクの残量を検知する液量センサ51cと、インクに混入した気泡や異物を除去するフィルタ51dとを有している。なお、給入口51aには、供給ポンプ40からのチューブ71が接続され、大気連通口51bには、他端が開口したチューブ72が接続されており、チューブ72の途中には、大気連通バルブ56が取り付けられている。
そして、通常時は、大気連通バルブ56が開状態となっており、第1液室51内の気圧が大気圧と同等に保たれている。また、供給ポンプ40(図1参照)から給送されたインクは、給入口51aを通って流入し、第1液室51内に貯留される。なお、第1液室51の天面に液量センサ51cの電極が露出しており、貯留されたインクの液面を検知できるので、液量センサ51cによって第1液室51内のインクの減少が検知されると、その色のインクに対応する供給ポンプ40によってインクカートリッジ30(図1参照)から第1液室51にインクが供給される。
さらに、第1液室51内の中間部分には、フィルタ51dが設置されており、全てのインクがフィルタ51dを上から下に向けて通過するようになっている。そのため、インクに混入した気泡や異物がフィルタ51dで除去されるので、ラインヘッド20(図2参照)によるインクの安定的な吐出が可能となる。
一方、第2液室52は、第1液室51内のフィルタ51dよりも下流側に設けられた仕切り壁53により、第1液室51と仕切られている。そして、仕切り壁53には、第1液室51内に貯留されたインクを第2液室52に向けて流出させるための開口部54が形成されている。そのため、第1液室51内で気泡や異物が除去されたインクは、開口部54を通って第2液室52内に流入することができる。
このように、開口部54を通って第2液室52内に流入し、貯留されたインクは、ラインヘッド20(図2参照)に向けて送り出される。すなわち、第2液室52は、その内部に貯留されたインクをラインヘッド20に向けて排出するための排出口52aを有しており、排出口52aには、ラインヘッド20に向かうチューブ73が接続されている。そのため、第2液室52内のインクがラインヘッド20のインク液室22に供給され、インクの吐出が可能となる。
ところで、第1液室51と第2液室52との間を仕切る仕切り壁53に形成された開口部54には、開口部54を開閉する圧力調整バルブ55が設置されている。この圧力調整バルブ55は、バルブシャフト55a、開閉バネ55b、ダイヤフラム55c、及び開閉弁55dによって構成されており、第2液室52の排出口52aから排出されるインクの流量を調節し、ラインヘッド20のインク液室22(図2参照)内のインク圧力を略一定にする役割を担っている。
そこで次に、圧力調整バルブ55について詳細に説明する。
図4は、図3に示すサブタンク50における圧力調整バルブ55の通常時の状態を示す断面図である。
また、図5は、図3に示すサブタンク50における圧力調整バルブ55の動作時の状態を示す断面図である。
図4及び図5に示すように、圧力調整バルブ55は、第2液室52及び仕切り壁53の開口部54を上下に貫通するバルブシャフト55aと、バルブシャフト55aを上向きに付勢する開閉バネ55bと、仕切り壁53との間で第2液室52を構成するダイヤフラム55cと、バルブシャフト55aの下端部に取り付けられ、開口部54の周囲の仕切り壁53に当接可能な開閉弁55dとを備えている。
そのため、圧力調整バルブ55の開閉弁55dは、開閉バネ55bによって仕切り壁53に向けて付勢されることとなり、通常時の状態では、図4に示すように、仕切り壁53に当接して開口部54を閉じている。また、開閉バネ55bの付勢力は、通常時における第2液室52内のインク圧力、つまり、インクの吐出が行われていない待機時におけるラインヘッド20のインク液室22(図2参照)内のインク圧力と平衡するように設定されている。さらにまた、開閉バネ55bによって上向きに付勢されたバルブシャフト55aに、弾性を有するダイヤフラム55cが取り付けられており、このダイヤフラム55cは、第2液室52内のインク圧力の変動に応じて起伏するようになっている。
ここで、ラインヘッド20(図2参照)からインクが吐出されると、インク液室22内のインク圧力が低下するので、それにともなって、インク液室22とチューブ73を介して連通しているサブタンク50の第2液室52内のインク圧力も低下する。すると、第2液室52内の圧力低下により、図5に示すように、第2液室52の隔壁を構成しているダイヤフラム55cが下方に凹むこととなる。
ダイヤフラム55cが下方に凹むと、開閉弁55dが開放される。すなわち、ダイヤフラム55cは、開閉バネ55bで付勢されたバルブシャフト55aに取り付けられている。そして、開閉バネ55bの付勢力は、図4に示す通常時における第2液室52内のインク圧力と平衡しているので、第2液室52内のインク圧力が低下すれば、ダイヤフラム55cが下方に凹んで開閉バネ55bを押し込む。すると、バルブシャフト55aが下降し、下端部に取り付けられた開閉弁55dを押し下げるので、開閉弁55dが仕切り壁53から離れ、開放されることとなる。なお、後述するように、バルブシャフト55aの頭頂部に外力を作用させてバルブシャフト55aを押し込むことにより、開閉弁55dを強制的に開放することもできる。
開閉弁55dが開放されると、仕切り壁53の開口部54が露出する。この際、第2液室52内のインク圧力が低いので、第1液室51内のインクが開口部54を通って第2液室52内に流れ込む。そして、第2液室52内のインク圧力が元の圧力になるまでインクが流入すると、開閉バネ55bの付勢力によってバルブシャフト55a、ダイヤフラム55c、及び開閉弁55dが上方に押し上げられ、図4に示すように、開閉弁55dが開口部54の周囲の仕切り壁53に再び当接して開閉弁55dが閉塞状態となり、開口部54が閉じられる。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタ10におけるサブタンク50は、図4及び図5に示す圧力調整バルブ55によって開閉弁55dが自動的に作動し、開口部54が開閉する。そのため、必要に応じて、第1液室51から第2液室52にインクを流入させたり、堰き止めたりすることができる。
また、インクジェットプリンタ10のメンテナンス時や、ラインヘッド20に対するインクの初期充填時等の場合には、大量のインクをラインヘッド20に供給する必要があるので、圧力調整バルブ55によって開口部54を強制的に開けるとともに、大気連通バルブ56によって大気連通口51bを強制的に閉じなければならない。
この点に関して詳述すると、例えば、ラインヘッド20の内部に存在する気泡や異物を除去するためには、通常の印画時よりも高い圧力でノズル28からインクを吐出させる必要がある。そのため、このようなメンテナンス時には、通常よりも多くのインクをラインヘッド20に供給しなければならない。特に、本実施形態のインクジェットプリンタ10のように、ノズル28が記録用紙の幅方向にわたって数多く配置されたラインヘッド方式のものであると、通常の3倍以上の量のインクが必要となる。しかも、メンテナンスは、定期的又は任意に実行する必要がある。
したがって、メンテナンス時等においては、大量のインクがサブタンク50内を円滑に流動して通過できるように、圧力調整バルブ55によって開口部54を強制的に開けておかなければならない。また、供給ポンプ40によるインクの供給圧力がラインヘッド20まで維持されるように、大気連通バルブ56によって大気連通口51bを強制的に閉じておかなければならない。
そこで次に、本発明のバルブ駆動機構80による圧力調整バルブ55及び大気連通バルブ56の強制的な開閉について詳細に説明する。
図6は、図3に示すサブタンク50に取り付けれたバルブ駆動機構80を示す斜視図である。
図6に示すように、バルブ駆動機構80は、カムシャフト81、ギア82、駆動モータ83、及びレバーケース84から構成されている。なお、図6においては、圧力調整バルブ55(図3参照)におけるバルブシャフト55aの頭頂部が図示されており、開閉レバー57及びホルダ58が図3に示す大気連通バルブ56に相当するものとなっている。
また、サブタンク50は、イエロー(Y)のインクに対応するサブタンク50a、マゼンタ(M)のインクに対応するサブタンク50b、シアン(C)のインクに対応するサブタンク50c、及びブラック(K)のインクに対応するサブタンク50dが横一直線に整列し、ユニットとして一体化された構成となっている。
そのため、サブタンク50a〜サブタンク50dのそれぞれに、図3に示す第1液室51及び第2液室52が存在し、第1液室51及び第2液室52が複数並設されたものとなっている。また、各第1液室52の各大気連通口51bを開閉するそれぞれの大気連通バルブ56(図6では、開閉レバー57)が各一列に整列して配置され、各第1液室51と各第2液室52との間の各開口部54を開閉するそれぞれの圧力調整バルブ55も各一列に整列して配置されている。
そして、図6に示すように、サブタンク50a〜サブタンク50dの各大気連通口51b(図3参照)に4本の可とう性のチューブ71がそれぞれ接続されており、各チューブ71は、1列に整列した状態でホルダ58に保持されている。また、サブタンク50a〜サブタンク50dのそれぞれから各圧力調整バルブ55(図3参照)の4つのバルブシャフト55aが1列に整列して突出した状態となっている。
このようなサブタンク50の各バルブシャフト55aは、その上部に配置されたカムシャフト81によって機械的に押下げ可能となっている。すなわち、カムシャフト81には4つの押下げカム81aが形成されており、各押下げカム81aは、4つのバルブシャフト55aに対応して1列に整列している。そのため、カムシャフト81を回転させれば、各押下げカム81aによって各バルブシャフト55aの頭頂部に外力が作用することとなり、各バルブシャフト55aが上下動する。
ここで、カムシャフト81は、サブタンク50の側方に配置されたギア82を介して駆動モータ83と接続されている。また、カムシャフト81の各押下げカム81aの回転位置は、カムシャフト81の端部に設置されたポジション検知センサ(図示せず)によって検知されている。そのため、制御部(図示せず)からの信号によって駆動モータ83を駆動させれば、カムシャフト81が回転し、各押下げカム81aを所定の位置で停止させることができる。
一方、サブタンク50の各チューブ71は、大気連通バルブ56(図3参照)に相当する開閉レバー57及びホルダ58によって機械的に閉塞可能となっている。すなわち、開閉レバー57の上部は、レバーケース84の天面に当接しており、開閉レバー57の下部は、ホルダ58に保持されて1列に整列した各チューブ71の表面に当接しているので、レバーケース84を下降させれば、開閉レバー57を介して各チューブ71がつぶれるようになる。
ここで、カムシャフト81には後述する下降カム81bが形成されており、下降カム81bは、レバーケース84内に配置されている。そのため、駆動モータ83によってカムシャフト81を回転させれば、下降カム81bを介してレバーケース84が上下し、それに応じて開閉レバー57が作動する。なお、レバーケース84は、ポジション検知センサ(図示せず)による下降カム81bの位置検知により、所定の位置で停止する。
このように、図6に示すバルブ駆動機構80は、開閉レバー57(図3に示す大気連通バルブ56)及びバルブシャフト55a(図3に示す圧力調整バルブ55)を作動させるためのカムシャフト81と、カムシャフト81を回転させるための駆動モータ83とを備えている。そのため、開閉レバー57(図3に示す大気連通バルブ56)とバルブシャフト55a(図3に示す圧力調整バルブ55)とは、機械的に共通のバルブ駆動機構80によって連動することとなる。
そこで次に、大気連通バルブ56について詳細に説明する。
図7は、図3に示す大気連通バルブ56に相当する開閉レバー57及びホルダ58を示す斜視図である。
4本のチューブ71は、図7に示すホルダ58上に集約され、整列して配管される。また、開閉レバー57は、4本のチューブ71に対応して設けられ、レバーケース84(図6参照)の天面にそれぞれ当接する4つのレバー部57aと、各レバー部57aを下方に変形させるための4つの弾性変形部57bと、各チューブ71の表面をそれぞれ押圧して局所的に押しつぶし、各チューブ71を個別に閉塞させるための4つの突起部57cと、ホルダ58に回転可能に支持される軸部57dとが一体的に成形された櫛歯形状のものである。
そして、各レバー部57a、各弾性変形部57b、及び各突起部57cは、4本のチューブ71ごとに設けられており、対応するチューブ71と略平行になるようにして、それぞれが整列している。そのため、ホルダ58に対して回動する一端側の軸部57dがてこの共通の支点となり、レバーケース84(図6参照)が当接する他端側の各レバー部57aがてこの力点となり、各チューブ71を押圧する各突起部57cがてこの作用点となっている。
図8は、図7に示す開閉レバー57の通常時の状態を示す正面図及び断面図である。
また、図9は、図7に示す開閉レバー57の動作時の状態を示す正面図及び断面図である。
図8及び図9に示すように、4本のチューブ71は、1列に整列した状態でホルダ58に保持されている。そして、開閉レバー57は、4つのレバー部57aがそれぞれレバーケース84の天面84aに当接し、4つの突起部57cがそれぞれ各チューブ71の表面に当接している。
また、レバーケース84の窓部84b内には、カムシャフト81の下降カム81bが配置されている。そのため、図8に示す通常時の状態において、カムシャフト81を回転させると、図9(a)に示すように、下降カム81bの形状に従動して窓部84bが押し下げられる。すると、レバーケース84が下方に変位し、天面84aに当接している開閉レバー57の各レバー部57a(力点)が軸部57d(支点)を中心に揺動して、各突起部57c(作用点)が各チューブ71を押しつぶす。その結果、各チューブ71がそれぞれ閉塞され、サブタンク50a〜サブタンク50d(図6参照)の内部と大気との連通が遮断される。
このように、開閉レバー57には、てこの原理が利用されており、各レバー部57a(力点)に加わる力が少なくても、各チューブ71を確実に押しつぶすことができるように各突起部57c(作用点)とのレバー比が設定されている。また、開閉レバー57が櫛歯形状となっているので、図9(b)に示すように、各チューブ71の硬さやレバーケース84のガタ等によって各レバー部57aが均等に押し下げられなくても、各レバー部57aの動作量のばらつきが隣接するチューブ71に影響することはない。さらにまた、各弾性変形部57bによって各レバー部57aの動作方向(上下方向)の応力が吸収され、疲労破壊が防止されるとともに、各チューブ71の硬さのばらつきやレバーケース84のガタ等が吸収される。
したがって、1つのレバーケース84によって同時に全てのレバー部57aを押し下げるようにしても、各チューブ71に対して独立に押圧力を作用させることが可能となり、動作の信頼性を高めることができる。
逆に、各チューブ71に対して独立に押圧力を作用させることができなければ、各チューブ71の硬さやレバーケース84のガタ等が影響し、各チューブ71のつぶれ具合にばらつきが生ずることがある。
図10は、比較例の大気連通バルブに相当するレバーケース184及びホルダ158を示す正面図及び断面図である。
図10に示す比較例では、図7に示す櫛歯形状の開閉レバー57及びホルダ58を用いず、レバーケース184及びホルダ158を大気連通バルブとしている。すなわち、図10(a)に示すように、レバーケース184の直線的な天面184aがホルダ158に保持された各チューブ71の表面を直接押しつぶすようになっている。
このように、レバーケース184によって直接各チューブ71を押しつぶすようにすると、各チューブ71の硬さのばらつきやレバーケース184のガタ等がない場合には、レバーケース184によって各チューブ71をそれぞれ閉塞させることができる。しかしながら、各チューブ71の硬さのばらつきやレバーケース184のガタ等があると、図10(b)に示すように、各チューブ71を平均的に押しつぶすことができず、動作の信頼性が低くなってしまう。また、全数のチューブ71をつぶしきるのに必要な動作力も大きくなってしまう。
したがって、図10に示す比較例のレバーケース184及びホルダ158ではなく、図7に示すような開閉レバー57及びホルダ58によって大気連通バルブ56(図3参照)を構成することが好ましく、これにより、サブタンク50a〜サブタンク50d(図6参照)の内部と大気とを同時に、均一に、軽い動力で遮断することが可能となる。
そして、メンテナンス時やインクの初期充填時等、インクを大量にラインヘッド20(図2参照)に供給する際には、サブタンク50a〜サブタンク50d(図6参照)の内部と大気とを遮断するだけでなく、サブタンク50a〜サブタンク50dの各圧力調整バルブ55(図3参照)を開放する必要があるが、本実施形態のインクジェットプリンタ10では、開閉レバー57(図3に示す大気連通バルブ56)とバルブシャフト55a(図3に示す圧力調整バルブ55)とが機械的に共通のバルブ駆動機構80(図6参照)によって連動する。
すなわち、図6に示すように、バルブ駆動機構80のカムシャフト81には、バルブシャフト55a(図3に示す圧力調整バルブ55)を作動させるための押下げカム81aとは別に、開閉レバー57(図3に示す大気連通バルブ56)を作動させるための下降カム81bが形成されている。そのため、1つの駆動モータ83によってカムシャフト81を回転させれば、バルブシャフト55aが作動して圧力調整バルブ55(図3参照)が開放され、同時に、開閉レバー57が作動してチューブ71を押しつぶし、サブタンク50a〜サブタンク50dの内部と大気とが遮断される。
したがって、圧力調整バルブ55及び大気連通バルブ56のそれぞれに電磁弁等の駆動源を設ける必要がなくなり、最小個数の駆動源で両者を同時に作動させることができる。特に、カラー対応のインクジェットプリンタ10の場合には、4色のインクに対応するサブタンク50a〜サブタンク50dごとに圧力調整バルブ55及び大気連通バルブ56が必要となるが、その場合であっても、圧力調整バルブ55及び大気連通バルブ56の作動機構が簡略化され、安価で小型なものにすることができる。なお、インク色が追加され、サブタンク50が増設されたとしても、同様の構成で対応することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば、以下のような種々の変形が可能である。
(1)本実施形態では、サブタンク50a〜サブタンク50dの圧力調整バルブ55及び大気連通バルブ56を同一のタイミングで作動させているが、複数のタイミングとすることもできる。すなわち、各押下げカム81aや下降カム81bの位相をいくつかにずらし、起伏の形状を相当数に設定することによって複数のタイミングとすることが可能である。このようにすると、駆動モータ83の負荷を小さくすることができ、バルブ駆動機構80の構造的及びコスト的なメリットが増える。
(2)本実施形態では、大気連通バルブ56に相当する開閉レバー57に、略U字形状の部分を形成して弾性変形部57bとしている。しかし、これに限ることはなく、薄肉部を設ける等することによって弾性変形を可能とし、レバー部57aの動作方向(上下方向)の応力を吸収するようにしても良い。
(3)本実施形態では、液体吐出装置として、印画幅分のラインヘッド20を備えるラインヘッド方式のインクジェットプリンタ10を例に挙げたが、ラインヘッド方式に限らず、記録用紙の幅方向に移動させて印画を行うシリアルヘッド方式であっても良い。また、各種の液体を吐出する他の液体吐出装置にも広く適用することができ、例えば、染め物に対して染料を吐出する液体吐出装置であっても良い。
本実施形態のラインヘッド方式のインクジェットプリンタを示す概念図である。 本実施形態のインクジェットプリンタにおけるラインヘッドを部分的に示す斜視図及び断面図である。 本実施形態のインクジェットプリンタにおけるサブタンクを示す断面図である。 図3に示すサブタンクにおける圧力調整バルブの通常時の状態を示す断面図である。 図3に示すサブタンクにおける圧力調整バルブの動作時の状態を示す断面図である。 図3に示すサブタンクに取り付けれたバルブ駆動機構を示す斜視図である。 図3に示す大気連通バルブに相当する開閉レバー及びホルダを示す斜視図である。 図7に示す開閉レバーの通常時の状態を示す正面図及び断面図である。 図7に示す開閉レバーの動作時の状態を示す正面図及び断面図である。 比較例の大気連通バルブに相当するレバーケース及びホルダを示す正面図及び断面図である。
符号の説明
10 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
20 ラインヘッド(液体吐出ヘッド)
50、50a、50b、50c、50d サブタンク(液体貯留容器)
51 第1液室
51b 大気連通口
52 第2液室
52a 排出口
53 仕切り壁
54 開口部
55 圧力調整バルブ
55a バルブシャフト
55b 開閉バネ
55c ダイヤフラム
55d 開閉弁
56 大気連通バルブ
57 開閉レバー(大気連通バルブ)
58 ホルダ(大気連通バルブ)
70,71,72,73 チューブ
80 バルブ駆動機構
81 カムシャフト
82 ギア
83 駆動モータ
84 レバーケース

Claims (6)

  1. 内部に液体を貯留可能であり、内部と大気とを連通させるための大気連通口を有する第1液室と、
    前記大気連通口を開閉する大気連通バルブと、
    内部に貯留された液体を外部に排出するための排出口を有する第2液室と、
    前記第1液室と前記第2液室との間を仕切る仕切り壁と、
    前記仕切り壁に形成され、前記第1液室内に貯留された液体を前記第2液室に向けて流出させるための開口部と、
    前記開口部を開閉する圧力調整バルブと
    を備え、
    前記大気連通バルブと前記圧力調整バルブとは、機械的に共通のバルブ駆動機構によって連動する
    ことを特徴とする液体貯留容器。
  2. 請求項1に記載の液体貯留容器において、
    前記大気連通バルブは、
    前記大気連通口に接続された可とう性のチューブを閉塞可能な開閉レバーと、
    前記チューブを保持するホルダと
    を備えることを特徴とする液体貯留容器。
  3. 請求項1に記載の液体貯留容器において、
    前記圧力調整バルブは、
    前記開口部を上下に貫通するバルブシャフトと、
    前記バルブシャフトを上向きに付勢する開閉バネと、
    前記仕切り壁との間で前記第2液室を構成するダイヤフラムと、
    前記バルブシャフトの下端部に取り付けられ、前記開口部の周囲の前記仕切り壁に当接可能な開閉弁と
    を備えることを特徴とする液体貯留容器。
  4. 請求項1に記載の液体貯留容器において、
    前記バルブ駆動機構は、
    前記大気連通バルブ及び前記圧力調整バルブを作動させるためのカムシャフトと、
    前記カムシャフトを回転させるための駆動モータと
    を備えることを特徴とする液体貯留容器。
  5. 請求項1に記載の液体貯留容器において、
    前記第1液室及び前記第2液室は、複数並設されており、
    各前記第1液室の各前記大気連通口を開閉するそれぞれの大気連通バルブは、各一列に整列して配置され、
    各前記第1液室と各前記第2液室との間の各前記開口部を開閉するそれぞれの圧力調整バルブは、各一列に整列して配置されている
    ことを特徴とする液体貯留容器。
  6. 内部に液体を貯留可能な液体貯留容器と、
    前記液体貯留容器から供給される液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと
    を備える液体吐出装置であって、
    前記液体貯留容器は、
    内部と大気とを連通させるための大気連通口を有する第1液室と、
    前記大気連通口を開閉する大気連通バルブと、
    内部に貯留された液体を外部に排出するための排出口を有する第2液室と、
    前記第1液室と前記第2液室との間を仕切る仕切り壁と、
    前記仕切り壁に形成され、前記第1液室内に貯留された液体を前記第2液室に向けて流出させるための開口部と、
    前記開口部を開閉する圧力調整バルブと
    を備え、
    前記大気連通バルブと前記圧力調整バルブとは、機械的に共通のバルブ駆動機構によって連動する
    ことを特徴とする液体吐出装置。
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