JP2007301351A - X線検出装置およびx線撮影装置 - Google Patents

X線検出装置およびx線撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】X線検出器の支持の安定性が良いX線検出装置、および、そのようなX線検出装置を備えたX線撮影装置を実現する。
【解決手段】X線照射装置とそれに対向するX線検出装置とを有するX線撮影装置であって、前記X線検出装置は、垂直な第1のコラム(414)と、前記第1のコラムに鞘状に係合する第2のコラム(412)と、前記第2のコラムを前記第1のコラムに沿って昇降させる第1の昇降機構と、前記第2のコラムに装荷されたキャリッジ(420)と、前記キャリッジを前記コラムに沿って昇降させる第2の昇降機構と、前記キャリッジから水平に伸びるアーム(430)によって支持されたX線検出器(440)とを具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、X線検出装置およびX線撮影装置に関し、とくに、X線検出器の高さが可変なX線検出装置、および、そのようなX線検出装置を備えたX線撮影装置に関する。
X線撮影装置の中には、X線源に合わせてX線検出器の高さを変えられるようにしたものがある。この種のX線撮影装置では、フロア(floor)から直立する伸縮可能なコラム(column)でX線検出器を支持するとともに、天井から垂下するコラムで支持されたX線源からX線を照射するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
X線検出器を片持ち方式で支持しかつ高さが変えられるようにするときは、X線検出装置は例えば図7に示すように構成される。すなわち、X線検出装置は、フロアから直立するコラム110にキャリッジ(carriage)120を昇降可能なように取り付け、キャリッジ120にアーム(arm)130を水平に取り付け、アーム130の先端部にX線検出器140を取り付けることによって構成される。これに対して、X線照射装置は、天井から垂下する伸縮可能なコラム310の先端にX線源320を取り付けて構成される。
特開平10−057360号公報
上記のような構成のX線撮影装置において、コラム110はX線検出器140の昇降距離に見合った十分長いものでなければならない。コラム110がそのように長い場合、X線照射装置については、コラム110との干渉を回避するために、X線源320を支持するコラム310をコラム110から十分前にずらして設置する必要がある。
このため、X線検出器140を支持するアーム130が長くなり、X線検出器140の支持の安定性が悪くなる。また、コラム110とアーム130がともに長いのでX線検出装置が大型化し、梱包、運搬、設置等に不便である。
そこで、本発明の課題は、X線検出器の支持の安定性が良いX線検出装置、および、そのようなX線検出装置を備えたX線撮影装置を実現することである。また、梱包、運搬、設置等に便利なX線検出装置、および、そのようなX線検出装置を備えたX線撮影装置を実現することを課題とする。
上記の課題を解決するための第1の観点での発明は、垂直な第1のコラムと、前記第1のコラムに鞘状に係合する第2のコラムと、前記第2のコラムを前記第1のコラムに沿って昇降させる第1の昇降機構と、前記第2のコラムに装荷されたキャリッジと、前記キャリッジを前記コラムに沿って昇降させる第2の昇降機構と、前記キャリッジから水平に伸びるアームによって支持されたX線検出器と、を具備することを特徴とするX線検出装置である。
上記の課題を解決するための第2の観点での発明は、X線照射装置とそれに対向するX線検出装置とを有するX線撮影装置であって、前記X線検出装置は、垂直な第1のコラムと、前記第1のコラムに鞘状に係合する第2のコラムと、前記第2のコラムを前記第1のコラムに沿って昇降させる第1の昇降機構と、前記第2のコラムに装荷されたキャリッジと、前記キャリッジを前記コラムに沿って昇降させる第2の昇降機構と、前記キャリッジ
から水平に伸びるアームによって支持されたX線検出器と、を具備することを特徴とするX線撮影装置である。
前記第1のコラムは前記第2のコラムのためのリニアガイドを有することが、昇降時のコラムの蛇行を防ぐ点で好ましい。
前記第1の昇降機構はリニアアクチュエータとガススプリングの組み合わせを有することが、コラムの伸縮が容易な点で好ましい。
前記第2のコラムは前記キャリッジのためのリニアガイドを有することが、昇降時のキャリッジの蛇行を防ぐ点で好ましい。
前記第2の昇降機構はギヤとチェーンの組み合わせを有することが、キャリッジの昇降が容易な点で好ましい。
前記第1のコラムは前記X線検出器の絶対高さを検出するためのエンコーダを有することが、X線検出器の高さを検知する点で好ましい。
上記各観点での発明によれば、X線検出装置が、垂直な第1のコラムと、前記第1のコラムに鞘状に係合する第2のコラムと、前記第2のコラムを前記第1のコラムに沿って昇降させる第1の昇降機構と、前記第2のコラムに装荷されたキャリッジと、前記キャリッジを前記コラムに沿って昇降させる第2の昇降機構と、前記キャリッジから水平に伸びるアームによって支持されたX線検出器とを具備するので、X線検出器の支持の安定性が良いX線検出装置、および、そのようなX線検出装置を備えたX線撮影装置を実現することができる。また、梱包、運搬、設置等に便利なX線検出装置、および、そのようなX線検出装置を備えたX線撮影装置を実現することができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。図1に、X線撮影装置の模式的構成を示す。本装置は本発明を実施するため最良の形態の一例である。本装置の構成によって、X線撮影装置に関する発明を実施するため最良の形態の一例が示される。また、本装置の構成の一部によって、X線検出装置に関する発明を実施するため最良の形態の一例が示される。
図1に示すように、本装置は、X線照射装置200とX線検出装置400を有する。X線照射装置200は、本発明におけるX線照射装置の一例である。X線検出装置400は、本発明におけるX線検出装置の一例である。
X線照射装置200は、天井から垂下するコラム210の先端にX線源220を取り付けて構成される。X線源220は、向きを変えてX線の照射方向を変更できるようになっている。X線源220を支持するコラム210は、長手方向に伸縮可能であり、さらに、天井に沿って水平方向に移動可能である。
X線検出装置400は、フロアから直立するコラム410にキャリッジ(carriage)420を昇降可能なように装荷し、キャリッジ420にアーム(arm)430を水平に取り付け、アーム430の先端部にX線検出器440を取り付けて構成される。X線検出器440は、平板状の構造物であり、X線の入射方向に応じて受光面が水平または垂直となるように傾きが変更可能になっている。
X線検出器440は、本発明におけるX線検出器の一例である。アーム430は、本発
明におけるアームの一例である。キャリッジ420は、本発明におけるキャリッジの一例である。
X線検出器440の検出信号はオペレータコンソール(operator console)600に入力される。オペレータコンソール600は、X線検出器440からの入力信号に基づき撮影対象の透視像を再構成して、ディスプレイ(display)610で表示する。なお、X線検出器440はX線によって感光する感光材料であってよい。その場合は現像処理によって透視像が可視化される。
オペレータコンソール600は、オペレータによる操作の下で、X線照射装置200とX線検出装置400を制御する。X線照射装置200については、X線源220の水平・垂直方向の位置とX線照射方向を制御するとともに、X線強度および照射タイミング(timing)を制御する。X線検出装置400については、X線源220の高さに合わせてX線検出器440の高さを制御するとともに、X線入射方向に合わせて受光面の傾きを水平または垂直になるように制御する。
コラム410は長さ方向に伸縮可能なものであり、オペレータコンソール600による制御のもとで、図2に示すような最も短い状態から、図3に示すような最も長い状態まで連続的に伸縮可能となっている。なお、両図において(a)は側面図、(b)は正面図である。
コラム410は、図4に示すように、上部コラム412と下部コラム414によって構成される。上部コラム412は、下部コラム414に対して鞘となる関係で係合している。下部コラム414は、本発明における第1のコラムの一例である。上部コラム412は、本発明における第2のコラムの一例である。このような構成を持つことにより、コラム410はテレスコピック(telescopic)に伸縮可能なものとなる。
キャリッジ420は、上部コラム412に、長さ方向に移動可能なように装荷される。上部コラム412上でのキャリッジ420の移動可能距離は、例えば830mmである。下部コラム414上での上部コラム412の移動可能距離は、例えば670mmである。これによって、キャリッジの総合的な移動可能距離は1500mmとなる。また、このようなキャリッジ420の移動可能距離に対応して、コラム410の長さは、例えば最短で1370mm、最長で2040mmとなる。
このように、コラム410の長さが伸縮可能なので、X線照射装置200を、そのコラム210がX線検出装置400のコラム410と同軸になるように配置しても、コラム410を縮めれば両者は干渉しない。また、コラム410を伸張させるのは、X線源220の位置を高くするためコラム210を短縮するときであるから、やはり両者は干渉しない。
コラム210とコラム410を同軸配置にしてよいので、X線検出器440を支持するアーム430の長さを短くすることができ、これによって、X線検出器440の支持の安定性を向上させることができる。また、コラム410とアーム430がともに短くなってX線検出装置が小型化するので、梱包、運搬、設置等を行うのに便利である。
次に、キャリッジ420の昇降機構およびコラム410の伸縮機構について説明する。図5に、キャリッジ昇降機構の構成を示す。図5において、(a)は側面図、(b)は正面図である。キャリッジ昇降機構は、本発明における第2の昇降機構の一例である。
図5に示すように、キャリッジ昇降機構は、1対のガイドレール(guide rail)502,
504を有する。ガイドレール502,504は、上部コラム412の両側面に、軸に平行に取り付けられている。キャリッジ420は、これらガイドレール502,504に係合するスライダ(slider)およびローラー(roller)を内側に備えており、ガイドレール502,504に沿って移動可能となっている。
キャリッジ420を移動させるために、1対のドライブギヤ(drive gear)602,604と1対のドリブンギヤ(driven gear)612,614が上部コラム412の両端部の両側面にそれぞれ設けられ、ドライブギヤ602とドリブンギヤ612の間およびドライブギヤ604とドリブンギヤ614の間に、チェーン(chain)702,704がそれぞれ掛け回されている。チェーン702,704は、それぞれ途中の1箇所がキャリッジ420に固定されている。
このため、ドライブギヤ602,604が、上部コラム412に内蔵されたモーター(motor)で駆動されて正回転および逆回転すると、それに伴って、キャリッジ420がガイドレール502,504に沿って昇降する。
ガイドレール502,504は、リニアガイド(linear guide)として機能する。リニアガイドは、本発明におけるリニアガイド(linear guide)の一例である。キャリッジ昇降機構がリニアガイドを有するので、昇降時のキャリッジ420の蛇行を防ぐことができる。
ドライブギヤ602,604、ドリブンギヤ612,614およびチェーン702,704からなる部分は、本発明におけるギヤとチェーンの組み合わせの一例である。キャリッジ昇降機構がギヤとチェーンの組み合わせを有するので、X線検出器の昇降を容易に行うことができる。なお、キャリッジ420の昇降は、ギヤとチェーンの組み合わせに限らず、ギヤと歯付きベルト(belt)の組み合わせ等適宜の機構で行ってよい。
図6に、コラム伸縮機構の構成を示す。図6において、(a)は側面側から見た縦断面図、(b)は正面図である。コラム伸縮機構は、本発明における第1の昇降機構の一例である。
図6に示すように、下部コラム414は、1対のガイドレール802,804を有する。ガイドレール802,804は、下部コラム414の前後面に、軸に平行に取り付けられている。上部コラム412は、これらガイドレール802,804に係合するスライダおよびローラーを内側に備えており、ガイドレール802,804に沿って移動可能となっている。
上部コラム412を移動させるために、リニアアクチュエータ(linear actuator)902が、下部コラム414内に軸に平行に設けられている。下部コラム414内には、さらに、ガススプリング(gas spring)904が軸に平行に設けられている。
リニアアクチュエータ902およびガススプリング904の作用端は、上部コラム412の内部でその上端部に結合している。リニアアクチュエータ902は、上部コラム412の押し上げまたは引き戻しを行う。ガススプリング904は、上部コラム412の重量に抗する力を発生してリニアアクチュエータ902の負荷を軽減する。
上部コラム412は、リニアアクチュエータ902で駆動されることにより、下部コラム414上をガイドレール802,804に沿って上下に移動する。これによって、コラム410のテレスコピックな伸縮が行われる。
リニアアクチュエータ902とガススプリング904の組み合わせは、本発明における
リニアアクチュエータとガススプリングの組み合わせ一例である。ガイドレール802,804は、本発明におけるリニアガイドの一例である。
コラム伸縮機構がリニアアクチュエータとガススプリングの組み合わせを有するので、コラムの伸縮を容易に行うことができる。また、リニアガイドを有するので、伸縮時のコラムの蛇行を防ぐことができる。なお、上部コラム412の昇降は、リニアアクチュエータとガススプリングの組み合わせに限らず、リニアモーター(linear motor)等適宜の機構で行ってよい。
下部コラム414上での上部コラム412の移動および上部コラム412上でのキャリッジ420の移動に伴って、フロアからのX線検出器440の高さ(絶対高さ)が変化する。X線検出器440の絶対高さを検出するために、エンコーダ(encoder)910が下部コラム414の基部に設けられている。エンコーダ910の回転子は、繰り出しおよび巻き取りが可能な図示しない非伸縮性のワイヤ(wire)等を介して、キャリッジ420に連結されている。
エンコーダ910の高さ検出信号は、オペレータコンソール600に入力される。これによって、オペレータコンソール600がX線検出器440の絶対高さを認識することが可能となる。エンコーダ910は、本発明におけるエンコーダの一例である。
本発明を実施するため最良の形態の一例のX線撮影装置の構成を示す図である。 本発明を実施するため最良の形態の一例のX線検出装置の構成を示す図である。 本発明を実施するため最良の形態の一例のX線検出装置の構成を示す図である。 本発明を実施するため最良の形態の一例のX線検出装置の構成を示す図である。 本発明を実施するため最良の形態の一例のX線検出装置におけるキャリッジ昇降機構の構成を示す図である。 本発明を実施するため最良の形態の一例のX線検出装置におけるコラム伸縮機構の構成を示す図である。 従来のX線撮影装置の構成を示す図である。
符号の説明
200 : X線照射装置
210 : コラム
220 : X線源
400 : X線検出装置
600 : オペレータコンソール
410 : コラム
412 : 上部コラム
414 : 下部コラム
420 : キャリッジ
430 : アーム
440 : X線検出器
502,504 : ガイドレール
602,604 : ドライブギヤ
612 ,614 : ドリブンギヤ
702 ,704: チェーン
802,804 : ガイドレール
902 : リニアアクチュエータ
904 : ガススプリング
910 : エンコーダ

Claims (12)

  1. 垂直な第1のコラムと、
    前記第1のコラムに鞘状に係合する第2のコラムと、
    前記第2のコラムを前記第1のコラムに沿って昇降させる第1の昇降機構と、
    前記第2のコラムに装荷されたキャリッジと、
    前記キャリッジを前記コラムに沿って昇降させる第2の昇降機構と、
    前記キャリッジから水平に伸びるアームによって支持されたX線検出器と、
    を具備することを特徴とするX線検出装置。
  2. 前記第1のコラムは前記第2のコラムのためのリニアガイドを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線検出装置。
  3. 前記第1の昇降機構はリニアアクチュエータとガススプリングの組み合わせを有する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線検出装置。
  4. 前記第2のコラムは前記キャリッジのためのリニアガイドを有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載のX線検出装置。
  5. 前記第2の昇降機構はギヤとチェーンの組み合わせを有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載のX線検出装置。
  6. 前記第1のコラムは前記X線検出器の絶対高さを検出するためのエンコーダを有する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載のX線検出装置。
  7. X線照射装置とそれに対向するX線検出装置とを有するX線撮影装置であって、
    前記X線検出装置は、
    垂直な第1のコラムと、
    前記第1のコラムに鞘状に係合する第2のコラムと、
    前記第2のコラムを前記第1のコラムに沿って昇降させる第1の昇降機構と、
    前記第2のコラムに装荷されたキャリッジと、
    前記キャリッジを前記コラムに沿って昇降させる第2の昇降機構と、
    前記キャリッジから水平に伸びるアームによって支持されたX線検出器と、
    を具備することを特徴とするX線撮影装置。
  8. 前記第1のコラムは前記第2のコラムのためのリニアガイドを有する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のX線撮影装置。
  9. 前記第1の昇降機構はリニアアクチュエータとガススプリングの組み合わせを有する、ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載のX線撮影装置。
  10. 前記第2のコラムは前記キャリッジのためのリニアガイドを有する、
    ことを特徴とする請求項7ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載のX線撮影装置。
  11. 前記第2の昇降機構はギヤとチェーンの組み合わせを有する、
    ことを特徴とする請求項7ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載のX線撮影装置。
  12. 前記第1のコラムは前記X線検出器の絶対高さを検出するためのエンコーダを有する、ことを特徴とする請求項7ないし請求項11のうちのいずれか1つに記載のX線撮影装置
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