JP2007300969A - 身体伸長矯正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の装置には、全身を効果的に引き伸ばしたり、全身の血流を満遍なく促進することができないという課題がある。
【解決手段】 本発明の身体伸長矯正装置は、使用者を仰臥させる台と、台を傾斜させる傾斜機構と、台を水平或は傾斜の状態で回転させる回転機構を備え、前記台には、使用者を台に固定する固定部と、台に仰臥した使用者の足首、脛上部、腿下部、腿上部、脇及び肩、顎及び頭を保持する各保持具と、前記各保持具を牽引することにより、脛、腿、胴、首を伸長させる各牽引具を備えるものである。また、傾斜機構、回転機構の動作は操作盤で制御可能であり、回転機構は、台の裏側中央部に設けられ、台が傾斜した状態で回転すると、その回転に伴って台の上に仰臥して使用者の頭側と脚側が半周ずつ自動的に上下に変わりながら回転するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、全身の骨を伸長させることによって安全且つ後戻りすることなく身長を伸ばし、さらに身体の捩れや歪みを矯正して身体のバランスを整え、身体の血流を良くして健康の維持、増進に役立てることができる身体伸長矯正装置に関する。
従来、身長を伸ばしたり、身体の捩れや歪みを矯正したりする装置としては、エアバッグの上に仰臥した使用者の足側を、エアバッグを膨張させて上方に持ち上げて、使用者の頭側を必ず下にし、足側の支柱を中心に回転させるものや(特許文献1参照。)、足首及び上半身を固定し、足首を長手方向に前後動させるものや(特許文献2参照。)、顎と足首を保持して夫々を反対方向へ牽引するもの(特許文献3参照。)等がある。
特開2003−190199号公報 特開2003−144578号公報 特開平10−137278号公報
しかし、従来の特許文献1〜3記載の装置には、次のような課題がある。
(1)特許文献1記載の装置は、使用者の足側を上方に持ち上げ、使用者の頭側を必ず下向きにし、更に使用者の足側の支柱を中心にエアバッグが旋回するため、回転による遠心力が使用者の頭部側のみに集中してしまい、全身を効果的に伸長させるとか、血流を全身に満遍なく送ることができないという課題がある。
(2)特許文献2や特許文献3記載の装置は、使用者の足や顎のみを牽引するため、全身をバランス良く伸ばすことができない。また、使用者が仰臥する台が回転しないため血流を全身に満遍なく送ったり、身体を真っ直ぐにしたりすることが難しい。
本発明の身体伸長矯正装置は、熟練した技能を必要とせず、誰でも手軽に全身の骨を効果的に引き伸ばして身長を伸ばし、身体の捩れや歪みを矯正し、身体のバランスを整え、身体の血流を良くして健康の維持、増進に役立てることができるものである。
本願の身体伸長矯正装置は、次の1〜4の構成を備えるものである。
1.使用者を仰臥させる台と、台を傾斜させる傾斜機構と、台を水平或は傾斜の状態で正・逆回転させる回転機構とを備え、
2.前記台は次の(1)〜(14)の構成を備え、
(1)台の上に仰臥した使用者の胴体の両側に宛がって胴体を位置決めする脇宛て具と、
(2)当該使用者の胴体を前記台に固定する胴固定ベルトと、
(3)使用者の足首を保持する足首保持具と、
(4)その足首保持具を足先側へ牽引して脛を足先側へ伸長させる足首牽引具と、
(5)使用者の脛上部を保持する脛上部保持具と、
(6)その脛上部保持具を膝側へ牽引して脛を膝側へ伸長させる脛上部牽引具と、
(7)使用者の腿下部を保持する腿下部保持具と、
(8)その腿下部保持具を膝側へ牽引して腿を膝側へ伸長させる腿下部牽引具と、
(9)使用者の腿上部を保持する腿上部保持具と、
(10)その腿上部保持具を牽引して腿を胴側へ伸長させる腿上部牽引具と、
(11)使用者の脇及び肩を保持する脇・肩保持具と、
(12)その脇・肩保持具を頭部側へ牽引して胴を頭部側へ伸長させる脇・肩牽引具と、
(13)使用者の顎の下に掛けて顎及び頭を保持する顎・頭保持具と、
(14)その顎・頭保持具を頭頂側へ牽引して首を頭頂側へ伸長させる顎・頭牽引具、
3.前記傾斜機構、回転機構の動作は操作盤で制御可能であり、
4.前記回転機構は、台の裏側中央部に設けられ、台の上面に仰臥する使用者の同中央部下の位置に設けられて、台が傾斜した状態で回転すると、その回転に伴って台の上に仰臥して使用者の頭側と脚側が半周ずつ自動的に上下に変わりながら回転するようにした。
本件出願の身体伸長矯正装置は次のような効果がある。
(1)足首牽引具及び脛上部牽引具によって脛の骨(頸骨等)を頭側と足首側とに伸長させ、腿下部牽引具及び腿上部牽引具によって腿の骨(大腿骨等)を腰側と膝側に伸長させ、脇・肩牽引具によって胴の骨(胸椎、腰椎等)を頭部側に伸長させ、顎・頭牽引具によって首の骨(頚椎等)を頭頂側に伸長させるため、全身の骨を効果的に伸長させて使用者の身長を伸ばすことができる。また、脛、腿、胴、首を全て同時に伸長することができるため身体の一部に無理が掛かることもなく、バランスよく全身を伸長させることができる。
(2)使用者が台に仰臥した状態で台を傾斜させたり、台を水平又は傾斜した状態で回転させたりすることにより、身体を頭の先から足先まで真っ直ぐにすることができるため、身体の捩れや歪みが矯正されて身体のバランスが良くなる。また、身体の血流も良くなって健康の維持や増進に役立つ。
(3)台の上に仰臥した使用者の胴体を台に固定する胴固定ベルトを設けたので、それで胴を台に固定すれば仰臥した人が安定し、足首を保持した脚保持具を牽引駆動機構で牽引した場合の牽引効果が高まる。また、台が傾斜したり、回転したり、傾斜した状態で回転したりしても台の上に仰臥した使用者は安定し、台の上で位置ずれしたり、傾いたりすることもない。
(4)台の上に仰臥した使用者の胴体の両側に宛がって胴体を支持する左右の脇宛て具を台の上に設けたので、その脇宛て具で脇を支持して胴体を真っ直ぐに支持することができ、真っ直ぐな胴体を胴固定ベルトで台に固定することができる。
(5)傾斜機構、回転機構の動作は操作盤で制御できるので、台の傾斜角度、回転速度等の操作を、台の回転中でも手軽に行なうことができる。
(6)傾斜機構は台の傾斜角度を調節可能であるため、台の上に仰臥した人の体形、症状にあった傾斜角度に調節することができる。
(7)回転機構は台の裏側中央部であって台の上面に仰臥する使用者の胴の中央部下側になる位置に設けて、台が傾斜した状態で回転するとその回転に伴って台の上に仰臥した使用者の頭側と脚側が半周ずつ自動的に上下に切り替わりながら回転するようにしたので、台の上に仰臥した使用者の全身にバランス良く遠心力がかかり、全身が無理なくバランス良く伸ばされて矯正され、血流が全身に満遍なく送られて促進され、健康の維持、増進に効果的である。
(8)使用者は台に仰臥するだけであるため身体に無理がかからず、自然な状態で使用できる。
(9)足首牽引具、脛上部牽引具、腿下部牽引具、腿上部牽引具、脇・肩牽引具、顎・頭牽引具でそれら箇所を機械的に牽引するだけであるため、整体、マッサージ、骨伸長術についての専門的な知識や熟練技能が必要なく、手軽で安全に身長を伸ばしたり、身体の捩れや歪みを矯正したりすることができる。
(10)自宅や職場に備えておけば、使用者の都合のよいときに使用できるので便利である。また、費用もかからず、毎日継続して使用できるため効果的である。
(実施形態1)
本発明の身体伸長矯正装置の実施形態の一例を図1〜図6に基づいて説明する。この身体伸長矯正装置1は図1に示すように使用者2が一人だけ仰臥できるサイズの板状の台3を傾斜機構5で傾斜させたり水平に戻したりすることができ、回転機構6で水平或は傾斜している台3を正・逆回転させることができるようにしてある。
前記台3の上には図1〜図4に示すように台3の上に枕25、左右二つの脇宛て具26、胴固定ベルト27、左右の手摺り28、左右の足首保持具51、左右の脛上部保持具52、左右の腿下部保持具53、左右の腿上部保持具54、脇・肩保持具55、顎・頭保持具56、左右の足首牽引具31、左右の脛上部牽引具32、左右の腿下部牽引具33、左右の腿上部及び脇・肩牽引具34、顎・頭牽引具35が設けられている。
前記枕25は台3の上に面テープ等によって脱着自在に取付けられている。枕25には使用者2の頭部を支持できるものであれば任意のものを用いることができるが、安定性や感触の面から弾性のあるものを用いることが望ましい。枕25は中央部分を凹ませて使用者2の頭部を支持し易くしておくこともできる。
前記二つの脇宛て具26は台3の上に面テープ等によって脱着自在に取付けられ、使用者の胴体を支持すると共に位置決めできるように間隔をあけて配置固定されている。脇宛て具26には使用者の胴体を回転時や傾斜時の衝撃から保護する役割もあるため、身体の接触感をソフトにするためには弾性のあるものを用いることが望ましい。
前記胴固定ベルト27は台3の上に取り付けられた二本のベルトで構成されており、二本の胴固定ベルト27の固定端部は図2に示すように前記二つの脇宛て具26の夫々の外側に配置固定され、夫々の胴固定ベルト27の開閉端には図2に示すように互いに係止・離脱可能な面テープ29が取り付けられており、両胴固定ベルト27を開いた状態で使用者が両胴固定ベルト27の固定端部間に仰臥してから、両胴固定ベルト27の開閉端を閉じて使用者2の胴体の外周に巻付けて面テープ29同士を係止すると使用者2の胴体を台3の上に固定できるようにしてある。二本の胴固定ベルト27同士の固定は面テープ29による固定に限られず、バックル、ボタン、留め金等の任意の固定具を用いることができる。
前記二本の手摺り28は図3に示すように丸棒状であり、台3の幅方向両側方に台3の長手方向に沿って設けられて、台3の上に仰臥した使用者2が片手で夫々を把持することができるようにしてある。
前記左右の足首保持具51(図1)は台3の上に仰臥した使用者の足首を、脛上部保持具52(図1)は同使用者の脛上部を、腿下部保持具53(図1)は同使用者の腿下部を、腿上部保持具54(図1)は同使用者の腿上部を、脇・肩保持具55(図1)は同使用者の脇の下と肩を、顎・頭保持具56(図1)は同使用者の顎と頭を保持するためのものであり、いずれも図2に明示するように夫々の保持部位に巻き付ける等して夫々の保持部位を固定可能な保持具である。
前記左右の足首牽引具31(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の足首を保持した足首保持具51を足先側へ牽引することにより脛下部を足先側に牽引して伸ばすものであり、図1、図4に示すように台3の足元側裏面に固定されている二つの支持体42間に二本のガイドシャフト41が配置固定され、両ガイドシャフト41の間に一本の螺子シャフト43が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト41が足首牽引用可動体45の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト43が足首牽引用可動体45のネジ孔にねじ込まれている。足首牽引用可動体45の上部は台3に開口した2本のスリット60(図3、図5)から上方に突出してそのスリット60に沿ってスライドできるようにしてあり、足首牽引用可動体45の係止バー46にフック47が係止され、そのフック47を足首保持具51に係止できるようにしてある。この足首牽引用可動体45は螺子シャフト43の足先側端部に取り付けたハンドル44を右(正)回転させると前記二本のシャフト41及びスリット60に沿って前方(頭側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト41に沿って後方(足先側)にスライドするようにしてあり、足首牽引用可動体45が後方(足先側)にスライドすると足首保持具51がフック47で足先側へ牽引されて脛が足先側へ伸ばされるようにしてある。足首牽引用可動体45はハンドル44の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の脛の足先側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより脛の牽引強さを調節することができる。
前記左右の脛上部牽引具32(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の脛上部に巻きつけて脛上部を保持する脛上部保持具52を膝側へ牽引することにより脛上部を膝側に伸ばすものであり、図1、図2に示すように台3の中央部上方に立設した支持台61の上面に固定されている二つの支持体72間に二本のガイドシャフト71が配置固定され、両ガイドシャフト71の間に一本の螺子シャフト73が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト71が脛上部牽引用可動体75の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト73が脛上部牽引用可動体75のネジ孔にねじ込まれている。脛上部牽引用可動体75の係止孔76にはワイヤー78が係止され、そのワイヤー78をフック77によって脛上部保持具52に係止できるようにしてある。この脛上部牽引用可動体75は螺子シャフト73の頭側端部に取り付けたハンドル74を右(正)回転させると前記二本のシャフト71に沿って前方(足先側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト71に沿って後方(頭側)にスライドするようにしてあり、脛上部牽引用可動体75が後方(頭側)にスライドすると脛上部保持具52がフック77とワイヤー78で膝側へ牽引されて脛上部が膝側へ伸ばされるようにしてある。脛上部牽引用可動体75はハンドル74の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の脛上部の膝側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより脛上部の牽引強さを調節することができる。
前記左右の腿下部牽引具33(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の腿下部に巻きつけて腿下部を保持する腿下部保持具53を膝側へ牽引することにより腿下部を膝側に伸ばすものであり、図1、図2、図5に示すように台3の足元部上方に立設した支持台62の上面に固定されている二つの支持体82間に二本のガイドシャフト81が配置固定され、両ガイドシャフト81の間に一本の螺子シャフト83が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト81が腿下部牽引用可動体85の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト83が腿下部牽引用可動体85のネジ孔にねじ込まれている。腿下部牽引用可動体85の係止孔86にはワイヤー88が係止され、そのワイヤー88をフック87によって腿下部保持具53に係止できるようにしてある。この腿下部牽引用可動体85は螺子シャフト83の足先側端部に取り付けたハンドル84を右(正)回転させると前記二本のシャフト81に沿って前方(頭側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト81に沿って後方(足先側)にスライドするようにしてあり、腿下部牽引用可動体85が後方(足先側)にスライドすると腿下部保持具53がフック87とワイヤー88で膝側へ牽引されて腿下部が膝側へ伸ばされるようにしてある。腿下部牽引用可動体85はハンドル84の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の腿下部の膝側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより腿下部の牽引強さを調節することができる。
前記左右の腿上部及び脇・肩牽引具34(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の腿上部を保持した腿上部保持具54を胴側へ、且つ、使用者2の脇及び肩を保持した脇・肩保持具55を頭部側へ夫々牽引することにより腿上部を胴側に、且つ脇・肩を頭部側に夫々牽引して伸ばすものであり、図1、図2、図6に示すように台3の頭部側裏面に固定されている二つの支持体92間に二本のガイドシャフト91が配置固定され、両ガイドシャフト91の間に一本の螺子シャフト93が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト91が腿上部及び脇・肩牽引用可動体95の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト93が腿上部及び脇・肩牽引用可動体95のネジ孔にねじ込まれている。腿上部及び脇・肩牽引用可動体95の上部は台3に開口したスリット63(図2、図6)から上方に突出してそのスリット63に沿ってスライドできるようにしてあり、腿上部及び脇・肩牽引用可動体95の係止孔96に腿上部保持具54のワイヤー98及び、脇・肩保持具55の金具99を係止できるようにしてある。この腿上部及び脇・肩牽引用可動体95は螺子シャフト93の頭部側端部に取り付けたハンドル94を右(正)回転させると前記二本のシャフト91及びスリット63に沿って前方(足先側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト91に沿って後方(頭側)にスライドするようにしてあり、腿上部及び脇・肩牽引用可動体95が後方(頭側)にスライドすると腿上部保持具54が胴側へ牽引されて腿上部が胴側へ伸ばされ、且つ、脇・肩保持具55が頭部側へ牽引されて胴が頭部側へ伸ばされるようにしてある。腿上部及び脇・肩牽引用可動体95はハンドル94の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の腿上部の胴側への牽引及び胴の頭部側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより腿上部及び胴の牽引強さを調節することができる。
前記顎・頭牽引具35(図1〜図4、図6)は、台3の上に仰臥した使用者2の顎の下に掛けて顎及び頭を保持する顎・頭保持具56を頭頂側へ牽引することにより顎及び頭を頭頂側に伸ばすものであり、図1、図4に示すように台3の頭部側裏面の、前記左右の腿上部及び脇・肩牽引具34間に固定されている二つの支持体102間に二本のガイドシャフト101が配置固定され、両ガイドシャフト101の間に一本の螺子シャフト103が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト101が顎・頭牽引用可動体105の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト103が顎・頭牽引用可動体105のネジ孔にねじ込まれている。顎・頭牽引用可動体105の上部は台3に開口した2本のスリット64(図3、図6)から上方に突出してそのスリット64に沿ってスライドできるようにしてあり、顎・頭牽引用可動体105の係止バー106に顎・頭保持具56を係止できるようにしてある。この顎・頭牽引用可動体105は螺子シャフト103の頭部側端部に取り付けたハンドル104を右(正)回転させると前記二本のシャフト101及びスリット64に沿って前方(足先側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト101及びスリット64に沿って後方(頭側)にスライドするようにしてあり、顎・頭牽引用可動体105が後方(頭側)にスライドすると顎・頭保持具56が頭頂側へ牽引されて首が頭頂側へ伸ばされるようにしてある。顎・頭牽引用可動体105はハンドル104の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の首の頭頂側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより首の牽引強さを調節することができる。
前記傾斜機構5にはエアシリンダー或は油圧シリンダーが使用され、それらのロッド17の先端を台3の裏面に取り付けてある回転機構6の裏面に連結して、ロッド17を伸縮させると台3が頭側又は足側に傾斜するようにしてある。傾斜角度は、0〜90度の間で任意に設定することができ、任意の傾斜角度で停止させることができる。傾斜機構5による台3の傾斜は台3の正・逆回転中であっても行うことができる。
前記回転機構6にはモータ20と回転軸受24により、台3の裏面に取り付けられているターンテーブル23を回転させられるようにしたものである。モータ20を正・逆回転させることにより台3が正・逆回転する。台3は、例えば、毎分0.5〜20回転の回転速度で回転させることができる。
前記傾斜機構5及び回転機構6の動作は、図1に示す操作盤8によって行うことができるようにしてある。操作盤8は、フレキシブルチューブ10を介して、装置1の制御機構9に備えられている。操作盤8は、回転機構6を制御して、台3の回転速度を変化させたり、台3の回転方向を変化させたりすることができる。また、傾斜機構5を制御して、台3の傾斜角度を設定・変更させたりすることもできる。また、1分〜30分の間で、本発明の身体伸長矯正装置1の自動運転時間を設定したりすることもできる。操作盤8には、電源ON/OFFスイッチ、水平回転速度調整ツマミ、回転速度メーター、水平回転方向決定スイッチ、傾斜角度設定ツマミ、往復駆動機構作動スイッチ、非常停止ボタン、自動運転設定スイッチ、その他任意のスイッチ、ツマミ、メーター等を設けることができる。操作盤8は、フレキシブルチューブ10を省略して、操作盤8によって制御機構9を遠隔操作可能とすることもできる。
(使用例)
図1〜図6に示す身体伸長矯正装置を用いて、使用者の全身を伸長し、更に使用者の身体の捩れや歪みをも矯正するには、次のようにする。
(1)図2、図4に示すように使用者2の身体を台3上に仰臥させる。
(2)枕25、左右二つの脇宛て具26、胴固定ベルト27で使用者の頭部及び胴体を固定し、使用者2の身体1を台3上に固定する(図2参照。)。
(3)使用者2の膝を曲げた状態で、左右の足首保持具51、左右の脛上部保持具52、左右の腿下部保持具53、左右の腿上部保持具54、脇・肩保持具55、顎・頭保持具56の各保持具によって使用者2の身体の各部を保持し、その各保持具51〜56を各牽引具31〜35に係止する。
(4)各牽引具31〜35の各ハンドル44、74、84、94、104を回転させて、身体の各部を所望の強さで連続牽引するように調整する。
(5)操作盤8を操作して、傾斜機構5を作動させ、台3を所望の傾斜角度まで傾斜させて停止させる(図1参照。)。
(6)操作盤8を操作して、回転機構6を作動させ、台3を正回転又は逆回転させる。
(7)その状態で所望時間傾斜機構5及び回転機構6を作動させる。
(8)所望の施術が終了したら、操作盤8を再度操作して、回転機構6を停止させて台3の回転を停止させる。
(9)操作盤8を操作して、傾斜させた台3を水平位置まで戻す。
(10)台3が水平位置まで戻ったら、左右の足首保持具51、左右の脛上部保持具52、左右の腿下部保持具53、左右の腿上部保持具54、脇・肩保持具55、顎・頭保持具56の各保持具を使用者2の身体の各部から取外す。
(11)枕25、左右二つの脇宛て具26、胴固定ベルト27による身体の固定を解除し、使用者2を台3から降ろす。
前記使用例において、(5)と(6)の工程は入れ替えて行うこともできる。また、(5)と(6)の工程のうち一方の工程を省略することもできる。また、操作盤8による操作は、使用者が自ら行うことも、他に操作者を用意してその操作者に操作させることもできる。また、予め身体伸長矯正装置1が行う動作を設定しておき、(5)〜(9)の工程を自動で行うことができるようにしておくことも可能である。
(その他の実施形態)
本発明の身体伸長矯正装置においては、腿上部牽引具と脇・肩牽引具とを別個に台に設け、使用者の腿と胴を別々に牽引可能とすることもできる。また、足首牽引具、腿上部及び脇・肩牽引具、顎・顔牽引具は、台3の裏面のみならず表面に備えることもできる。
各牽引具31〜35は、自動で各ハンドル44、74、84、94、104を回転可能としたり、自動で各牽引用可動体45、75、85、95、105を前後スライドさせられるようにすることもできる。また各牽引具31〜35は、使用者の身体の各部を連続牽引するものには限られず、間欠牽引するものとすることもできる。
本発明の身体伸長矯正装置は、前記実施形態1記載の身体各部の牽引には限られず、他の任意の部分を牽引するものとすることもできる。また、上記各牽引具31〜35のいずれかを省略することも可能である。
本発明の身体伸長矯正装置においては、回転機構、傾斜機構のうち、一方を省略することもできる。従って、例えば、往復駆動機構を省略し、台の傾斜及び回転のみを行うことができる身体伸長矯正装置とすることもできる。
前記実施形態1に示す本発明の身体伸長矯正装置はあくまで一例であって、各部材、機構の形状、構造、大きさ、数量等は、前記のものには限られず、任意とすることができる。
本発明の身体伸長矯正装置は、身長伸ばし用や身体の捩れ・歪みの矯正用の装置には限られず、医科歯科治療用の寝台等、人間を仰臥させて使用する装置にも広く応用することができる。
本発明の身体伸長矯正装置の実施形態の一例を示す正面図。 図1に示す身体伸長矯正装置の台上に使用者が仰臥した様子を示す斜視説明図。 図1に示す身体伸長矯正装置の平面図。 図1に示す身体伸長矯正装置の台を平らにした状態を示す正面図。 図1に示す身体伸長矯正装置によって使用者の脛及び腿を牽引する様子を示す斜視説明図。 図1に示す身体伸長矯正装置の脇・肩牽引具及び顎・顔牽引具を示す斜視説明図。
符号の説明
1 身体伸長矯正装置
2 使用者
3 台
5 傾斜機構
6 回転機構
8 操作盤
25 枕
26 脇宛て具
27 胴固定ベルト
28 手摺り
31 足首牽引具
32 脛上部牽引具
33 腿下部牽引具
34 腿上部及び脇・肩牽引具
35 顎・頭牽引具
51 足首保持具
52 脛上部保持具
53 腿下部保持具
54 腿上部保持具
55 脇・肩保持具
56 顎・頭保持具

本発明は、全身の骨を伸長させることによって安全且つ後戻りすることなく身長を伸ばし、さらに身体の捩れや歪みを矯正して身体のバランスを整え、身体の血流を良くして健康の維持、増進に役立てることができる身体伸長矯正装置に関する。
従来、身長を伸ばしたり、身体の捩れや歪みを矯正したりする装置としては、エアバッグの上に仰臥した使用者の足側を、エアバッグを膨張させて上方に持ち上げて、使用者の頭側を必ず下にし、足側の支柱を中心に回転させるものや(特許文献1参照)、足首及び上半身を固定し、足首を長手方向に前後動させるものや(特許文献2参照)、顎と足首を保持して夫々を反対方向へ牽引するもの(特許文献3参照)等がある。
特開2003−190199号公報 特開2003−144578号公報 特開平10−137278号公報
しかし、従来の特許文献1〜3記載の装置には、次のような課題がある。
(1)特許文献1記載の装置は、使用者の足側を上方に持ち上げ、使用者の頭側を必ず下向きにし、更に使用者の足側の支柱を中心にエアバッグが旋回するため、回転による遠心力が使用者の頭部側のみに集中してしまい、全身を効果的に伸長させるとか、血流を全身に満遍なく送ることができないという課題がある。
(2)特許文献2や特許文献3記載の装置は、使用者の足や顎のみを牽引するため、全身をバランス良く伸ばすことができない。また、使用者が仰臥する台が回転しないため血流を全身に満遍なく送ったり、身体を真っ直ぐにしたりすることが難しい。
本発明の身体伸長矯正装置は、熟練した技能を必要とせず、誰でも手軽に全身の骨を効果的に引き伸ばして身長を伸ばし、身体の捩れや歪みを矯正し、身体のバランスを整え、身体の血流を良くして健康の維持、増進に役立てることができるものである。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求1記載のように、次の1〜4の構成を備えるものである。
1.使用者を仰臥させる台と、台を傾斜させる傾斜機構と、台を水平或は傾斜の状態で正・逆回転させる回転機構とを備え、
2.前記台は次の(1)〜(9)の構成を備え、
(1)台の上に仰臥した使用者の胴体を前記台に固定する胴固定ベルトと、
(2)使用者の足首を保持する足首保持具と、
(3)前記足首保持具を足先側へ牽引して脛を足先側へ伸長させる足首牽引具と、
(4)使用者の脛上部を保持する脛上部保持具と、
(5)その脛上部保持具を膝側へ牽引して脛を膝側へ伸長させる脛上部牽引具と、
(6)使用者の腿下部を保持する腿下部保持具と、
(7)その腿下部保持具を膝側へ牽引して腿を膝側へ伸長させる腿下部牽引具と、
(8)使用者の腿上部を保持する腿上部保持具と、
(9)その腿上部保持具を牽引して腿を胴側へ伸長させる腿上部牽引具と、
3.前記傾斜機構、回転機構の動作は操作盤で制御可能であり、
4.前記回転機構は、台の裏側中央部に設けられ、台の上面に仰臥する使用者の同中央部下の位置に設けられて、台が傾斜した状態で回転すると、その回転に伴って台の上に仰臥して使用者の頭側と脚側が半周ずつ自動的に上下に変わりながら回転するようにした。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項2記載のように、請求項1記載の身体伸長矯正装置において、台の上に仰臥した使用者の胴体の両側に宛がって胴体を位置決めする脇宛て具を備えることもできる。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項3記載のように、請求項1記載の身体伸長矯正装置において、使用者の脇及び肩を保持する脇・肩保持具と、前記脇・肩保持具を頭部側へ牽引して胴を頭部側へ伸長させる脇・肩牽引具を備えることもできる。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項4記載のように、請求項1記載の身体伸長矯正装置において、使用者の顎の下に掛けて顎及び頭を保持する顎・頭保持具と、前記顎・頭保持具を頭頂側へ牽引して首を頭頂側へ伸長させる顎・頭牽引具を備えることもできる。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項5記載のように、請求項2記載の身体伸長矯正装置において、使用者の脇及び肩を保持する脇・肩保持具と、前記脇・肩保持具を頭部側へ牽引して胴を頭部側へ伸長させる脇・肩牽引具を備えることもできる。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項6記載のように、請求項2記載の身体伸長矯正装置において、使用者の顎の下に掛けて顎及び頭を保持する顎・頭保持具と、前記顎・頭保持具を頭頂側へ牽引して首を頭頂側へ伸長させる顎・頭牽引具を備えることもできる。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項7記載のように、請求項5記載の身体伸長矯正装置において、使用者の顎の下に掛けて顎及び頭を保持する顎・頭保持具と、前記顎・頭保持具を頭頂側へ牽引して首を頭頂側へ伸長させる顎・頭牽引具を備えたものとすることもできる。
本件出願の請求項1〜7記載の身体伸長矯正装置は次のような効果がある。
(1)足首牽引具及び脛上部牽引具によって脛の骨(頸骨等)を頭側と足首側とに伸長させ、腿下部牽引具及び腿上部牽引具によって腿の骨(大腿骨等)を腰側と膝側に伸長させ、脇・肩牽引具によって胴の骨(胸椎、腰椎等)を頭部側に伸長させ、顎・頭牽引具によって首の骨(頚椎等)を頭頂側に伸長させるため、全身の骨を効果的に伸長させて使用者の身長を伸ばすことができる。また、脛、腿、胴、首を全て同時に伸長することができるため身体の一部に無理が掛かることもなく、バランスよく全身を伸長させることができる。
(2)使用者が台に仰臥した状態で台を傾斜させたり、台を水平又は傾斜した状態で回転させたりすることにより、身体を頭の先から足先まで真っ直ぐにすることができるため、身体の捩れや歪みが矯正されて身体のバランスが良くなる。また、身体の血流も良くなって健康の維持や増進に役立つ。
(3)台の上に仰臥した使用者の胴体を台に固定する胴固定ベルトを設けたので、それで胴を台に固定すれば仰臥した人が安定し、足首を保持した脚保持具を牽引駆動機構で牽引した場合の牽引効果が高まる。また、台が傾斜したり、回転したり、傾斜した状態で回転したりしても台の上に仰臥した使用者は安定し、台の上で位置ずれしたり、傾いたりすることもない。
(4)台の上に仰臥した使用者の胴体の両側に宛がって胴体を支持する左右の脇宛て具を台の上に設けたので、その脇宛て具で脇を支持して胴体を真っ直ぐに支持することができ、真っ直ぐな胴体を胴固定ベルトで台に固定することができる。
(5)傾斜機構、回転機構の動作は操作盤で制御できるので、台の傾斜角度、回転速度等の操作を、台の回転中でも手軽に行なうことができる。
(6)傾斜機構は台の傾斜角度を調節可能であるため、台の上に仰臥した人の体形、症状にあった傾斜角度に調節することができる。
(7)回転機構は台の裏側中央部であって台の上面に仰臥する使用者の胴の中央部下側になる位置に設けて、台が傾斜した状態で回転するとその回転に伴って台の上に仰臥した使用者の頭側と脚側が半周ずつ自動的に上下に切り替わりながら回転するようにしたので、台の上に仰臥した使用者の全身にバランス良く遠心力がかかり、全身が無理なくバランス良く伸ばされて矯正され、血流が全身に満遍なく送られて促進され、健康の維持、増進に効果的である。
(8)使用者は台に仰臥するだけであるため身体に無理がかからず、自然な状態で使用できる。
(9)足首牽引具、脛上部牽引具、腿下部牽引具、腿上部牽引具、脇・肩牽引具、顎・頭牽引具でそれら箇所を機械的に牽引するだけであるため、整体、マッサージ、骨伸長術についての専門的な知識や熟練技能が必要なく、手軽で安全に身長を伸ばしたり、身体の捩れや歪みを矯正したりすることができる。
(10)自宅や職場に備えておけば、使用者の都合のよいときに使用できるので便利である。また、費用もかからず、毎日継続して使用できるため効果的である。
(実施形態1)
本発明の身体伸長矯正装置の実施形態の一例を図1〜図6に基づいて説明する。この身体伸長矯正装置1は図1に示すように使用者2が一人だけ仰臥できるサイズの板状の台3を傾斜機構5で傾斜させたり水平に戻したりすることができ、回転機構6で水平或は傾斜している台3を正・逆回転させることができるようにしてある。
前記台3の上には図1〜図4に示すように台3の上に枕25、左右二つの脇宛て具26、胴固定ベルト27、左右の手摺り28、左右の足首保持具51、左右の脛上部保持具52、左右の腿下部保持具53、左右の腿上部保持具54、脇・肩保持具55、顎・頭保持具56、左右の足首牽引具31、左右の脛上部牽引具32、左右の腿下部牽引具33、左右の腿上部及び脇・肩牽引具34、顎・頭牽引具35が設けられている。
前記枕25は台3の上に面テープ等によって脱着自在に取付けられている。枕25には使用者2の頭部を支持できるものであれば任意のものを用いることができるが、安定性や感触の面から弾性のあるものを用いることが望ましい。枕25は中央部分を凹ませて使用者2の頭部を支持し易くしておくこともできる。
前記二つの脇宛て具26は台3の上に面テープ等によって脱着自在に取付けられ、使用者の胴体を支持すると共に位置決めできるように間隔をあけて配置固定されている。脇宛て具26には使用者の胴体を回転時や傾斜時の衝撃から保護する役割もあるため、身体の接触感をソフトにするためには弾性のあるものを用いることが望ましい。
前記胴固定ベルト27は台3の上に取り付けられた二本のベルトで構成されており、二本の胴固定ベルト27の固定端部は図2に示すように前記二つの脇宛て具26の夫々の外側に配置固定され、夫々の胴固定ベルト27の開閉端には図2に示すように互いに係止・離脱可能な面テープ29が取り付けられており、両胴固定ベルト27を開いた状態で使用者が両胴固定ベルト27の固定端部間に仰臥してから、両胴固定ベルト27の開閉端を閉じて使用者2の胴体の外周に巻付けて面テープ29同士を係止すると使用者2の胴体を台3の上に固定できるようにしてある。二本の胴固定ベルト27同士の固定は面テープ29による固定に限られず、バックル、ボタン、留め金等の任意の固定具を用いることができる。
前記二本の手摺り28は図3に示すように丸棒状であり、台3の幅方向両側方に台3の長手方向に沿って設けられて、台3の上に仰臥した使用者2が片手で夫々を把持することができるようにしてある。
前記左右の足首保持具51(図1)は台3の上に仰臥した使用者の足首を、脛上部保持具52(図1)は同使用者の脛上部を、腿下部保持具53(図1)は同使用者の腿下部を、腿上部保持具54(図1)は同使用者の腿上部を、脇・肩保持具55(図1)は同使用者の脇の下と肩を、顎・頭保持具56(図1)は同使用者の顎と頭を保持するためのものであり、いずれも図2に明示するように夫々の保持部位に巻き付ける等して夫々の保持部位を固定可能な保持具である。
前記左右の足首牽引具31(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の足首を保持した足首保持具51を足先側へ牽引することにより脛下部を足先側に牽引して伸ばすものであり、図1、図4に示すように台3の足元側裏面に固定されている二つの支持体42間に二本のガイドシャフト41が配置固定され、両ガイドシャフト41の間に一本の螺子シャフト43が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト41が足首牽引用可動体45の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト43が足首牽引用可動体45のネジ孔にねじ込まれている。足首牽引用可動体45の上部は台3に開口した2本のスリット60(図3、図5)から上方に突出してそのスリット60に沿ってスライドできるようにしてあり、足首牽引用可動体45の係止バー46にフック47が係止され、そのフック47を足首保持具51に係止できるようにしてある。この足首牽引用可動体45は螺子シャフト43の足先側端部に取り付けたハンドル44を右(正)回転させると前記二本のシャフト41及びスリット60に沿って前方(頭側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト41に沿って後方(足先側)にスライドするようにしてあり、足首牽引用可動体45が後方(足先側)にスライドすると足首保持具51がフック47で足先側へ牽引されて脛が足先側へ伸ばされるようにしてある。足首牽引用可動体45はハンドル44の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の脛の足先側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより脛の牽引強さを調節することができる。
前記左右の脛上部牽引具32(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の脛上部に巻きつけて脛上部を保持する脛上部保持具52を膝側へ牽引することにより脛上部を膝側に伸ばすものであり、図1、図2に示すように台3の中央部上方に立設した支持台61の上面に固定されている二つの支持体72間に二本のガイドシャフト71が配置固定され、両ガイドシャフト71の間に一本の螺子シャフト73が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト71が脛上部牽引用可動体75の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト73が脛上部牽引用可動体75のネジ孔にねじ込まれている。脛上部牽引用可動体75の係止孔76にはワイヤー78が係止され、そのワイヤー78をフック77によって脛上部保持具52に係止できるようにしてある。この脛上部牽引用可動体75は螺子シャフト73の頭側端部に取り付けたハンドル74を右(正)回転させると前記二本のシャフト71に沿って前方(足先側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト71に沿って後方(頭側)にスライドするようにしてあり、脛上部牽引用可動体75が後方(頭側)にスライドすると脛上部保持具52がフック77とワイヤー78で膝側へ牽引されて脛上部が膝側へ伸ばされるようにしてある。脛上部牽引用可動体75はハンドル74の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の脛上部の膝側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより脛上部の牽引強さを調節することができる。
前記左右の腿下部牽引具33(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の腿下部に巻きつけて腿下部を保持する腿下部保持具53を膝側へ牽引することにより腿下部を膝側に伸ばすものであり、図1、図2、図5に示すように台3の足元部上方に立設した支持台62の上面に固定されている二つの支持体82間に二本のガイドシャフト81が配置固定され、両ガイドシャフト81の間に一本の螺子シャフト83が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト81が腿下部牽引用可動体85の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト83が腿下部牽引用可動体85のネジ孔にねじ込まれている。腿下部牽引用可動体85の係止孔86にはワイヤー88が係止され、そのワイヤー88をフック87によって腿下部保持具53に係止できるようにしてある。この腿下部牽引用可動体85は螺子シャフト83の足先側端部に取り付けたハンドル84を右(正)回転させると前記二本のシャフト81に沿って前方(頭側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト81に沿って後方(足先側)にスライドするようにしてあり、腿下部牽引用可動体85が後方(足先側)にスライドすると腿下部保持具53がフック87とワイヤー88で膝側へ牽引されて腿下部が膝側へ伸ばされるようにしてある。腿下部牽引用可動体85はハンドル84の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の腿下部の膝側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより腿下部の牽引強さを調節することができる。
前記左右の腿上部及び脇・肩牽引具34(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の腿上部を保持した腿上部保持具54を胴側へ、且つ、使用者2の脇及び肩を保持した脇・肩保持具55を頭部側へ夫々牽引することにより腿上部を胴側に、且つ脇・肩を頭部側に夫々牽引して伸ばすものであり、図1、図2、図6に示すように台3の頭部側裏面に固定されている二つの支持体92間に二本のガイドシャフト91が配置固定され、両ガイドシャフト91の間に一本の螺子シャフト93が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト91が腿上部及び脇・肩牽引用可動体95の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト93が腿上部及び脇・肩牽引用可動体95のネジ孔にねじ込まれている。腿上部及び脇・肩牽引用可動体95の上部は台3に開口したスリット63(図2、図6)から上方に突出してそのスリット63に沿ってスライドできるようにしてあり、腿上部及び脇・肩牽引用可動体95の係止孔96に腿上部保持具54のワイヤー98及び、脇・肩保持具55の金具99を係止できるようにしてある。この腿上部及び脇・肩牽引用可動体95は螺子シャフト93の頭部側端部に取り付けたハンドル94を右(正)回転させると前記二本のシャフト91及びスリット63に沿って前方(足先側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト91に沿って後方(頭側)にスライドするようにしてあり、腿上部及び脇・肩牽引用可動体95が後方(頭側)にスライドすると腿上部保持具54が胴側へ牽引されて腿上部が胴側へ伸ばされ、且つ、脇・肩保持具55が頭部側へ牽引されて胴が頭部側へ伸ばされるようにしてある。腿上部及び脇・肩牽引用可動体95はハンドル94の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の腿上部の胴側への牽引及び胴の頭部側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより腿上部及び胴の牽引強さを調節することができる。
前記顎・頭牽引具35(図1〜図4、図6)は、台3の上に仰臥した使用者2の顎の下に掛けて顎及び頭を保持する顎・頭保持具56を頭頂側へ牽引することにより顎及び頭を頭頂側に伸ばすものであり、図1、図4に示すように台3の頭部側裏面の、前記左右の腿上部及び脇・肩牽引具34間に固定されている二つの支持体102間に二本のガイドシャフト101が配置固定され、両ガイドシャフト101の間に一本の螺子シャフト103が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト101が顎・頭牽引用可動体105の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト103が顎・頭牽引用可動体105のネジ孔にねじ込まれている。顎・頭牽引用可動体105の上部は台3に開口した2本のスリット64(図3、図6)から上方に突出してそのスリット64に沿ってスライドできるようにしてあり、顎・頭牽引用可動体105の係止バー106に顎・頭保持具56を係止できるようにしてある。この顎・頭牽引用可動体105は螺子シャフト103の頭部側端部に取り付けたハンドル104を右(正)回転させると前記二本のシャフト101及びスリット64に沿って前方(足先側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト101及びスリット64に沿って後方(頭側)にスライドするようにしてあり、顎・頭牽引用可動体105が後方(頭側)にスライドすると顎・頭保持具56が頭頂側へ牽引されて首が頭頂側へ伸ばされるようにしてある。顎・頭牽引用可動体105はハンドル104の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の首の頭頂側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより首の牽引強さを調節することができる。
前記傾斜機構5にはエアシリンダー或は油圧シリンダーが使用され、それらのロッド17の先端を台3の裏面に取り付けてある回転機構6の裏面に連結して、ロッド17を伸縮させると台3が頭側又は足側に傾斜するようにしてある。傾斜角度は、0〜90度の間で任意に設定することができ、任意の傾斜角度で停止させることができる。傾斜機構5による台3の傾斜は台3の正・逆回転中であっても行うことができる。
前記回転機構6にはモータ20と回転軸受24により、台3の裏面に取り付けられているターンテーブル23を回転させられるようにしたものである。モータ20を正・逆回転させることにより台3が正・逆回転する。台3は、例えば、毎分0.5〜20回転の回転速度で回転させることができる。
前記傾斜機構5及び回転機構6の動作は、図1に示す操作盤8によって行うことができるようにしてある。操作盤8は、フレキシブルチューブ10を介して、装置1の制御機構9に備えられている。操作盤8は、回転機構6を制御して、台3の回転速度を変化させたり、台3の回転方向を変化させたりすることができる。また、傾斜機構5を制御して、台3の傾斜角度を設定・変更させたりすることもできる。また、1分〜30分の間で、本発明の身体伸長矯正装置1の自動運転時間を設定したりすることもできる。操作盤8には、電源ON/OFFスイッチ、水平回転速度調整ツマミ、回転速度メーター、水平回転方向決定スイッチ、傾斜角度設定ツマミ、往復駆動機構作動スイッチ、非常停止ボタン、自動運転設定スイッチ、その他任意のスイッチ、ツマミ、メーター等を設けることができる。操作盤8は、フレキシブルチューブ10を省略して、操作盤8によって制御機構9を遠隔操作可能とすることもできる。
(使用例)
図1〜図6に示す身体伸長矯正装置を用いて、使用者の全身を伸長し、更に使用者の身体の捩れや歪みをも矯正するには、次のようにする。
(1)図2、図4に示すように使用者2の身体を台3上に仰臥させる。
(2)枕25、左右二つの脇宛て具26、胴固定ベルト27で使用者の頭部及び胴体を固定し、使用者2の身体1を台3上に固定する(図2参照。)。
(3)使用者2の膝を曲げた状態で、左右の足首保持具51、左右の脛上部保持具52、左右の腿下部保持具53、左右の腿上部保持具54、脇・肩保持具55、顎・頭保持具56の各保持具によって使用者2の身体の各部を保持し、その各保持具51〜56を各牽引具31〜35に係止する。
(4)各牽引具31〜35の各ハンドル44、74、84、94、104を回転させて、身体の各部を所望の強さで連続牽引するように調整する。
(5)操作盤8を操作して、傾斜機構5を作動させ、台3を所望の傾斜角度まで傾斜させて停止させる(図1参照。)。
(6)操作盤8を操作して、回転機構6を作動させ、台3を正回転又は逆回転させる。
(7)その状態で所望時間傾斜機構5及び回転機構6を作動させる。
(8)所望の施術が終了したら、操作盤8を再度操作して、回転機構6を停止させて台3の回転を停止させる。
(9)操作盤8を操作して、傾斜させた台3を水平位置まで戻す。
(10)台3が水平位置まで戻ったら、左右の足首保持具51、左右の脛上部保持具52、左右の腿下部保持具53、左右の腿上部保持具54、脇・肩保持具55、顎・頭保持具56の各保持具を使用者2の身体の各部から取外す。
(11)枕25、左右二つの脇宛て具26、胴固定ベルト27による身体の固定を解除し、使用者2を台3から降ろす。
前記使用例において、(5)と(6)の工程は入れ替えて行うこともできる。また、(5)と(6)の工程のうち一方の工程を省略することもできる。また、操作盤8による操作は、使用者が自ら行うことも、他に操作者を用意してその操作者に操作させることもできる。また、予め身体伸長矯正装置1が行う動作を設定しておき、(5)〜(9)の工程を自動で行うことができるようにしておくことも可能である。
(その他の実施形態)
本発明の身体伸長矯正装置においては、腿上部牽引具と脇・肩牽引具とを別個に台に設け、使用者の腿と胴を別々に牽引可能とすることもできる。また、足首牽引具、腿上部及び脇・肩牽引具、顎・顔牽引具は、台3の裏面のみならず表面に備えることもできる。
各牽引具31〜35は、自動で各ハンドル44、74、84、94、104を回転可能としたり、自動で各牽引用可動体45、75、85、95、105を前後スライドさせられるようにすることもできる。また各牽引具31〜35は、使用者の身体の各部を連続牽引するものには限られず、間欠牽引するものとすることもできる。
本発明の身体伸長矯正装置は、前記実施形態1記載の身体各部の牽引には限られず、他の任意の部分を牽引するものとすることもできる。また、上記各牽引具31〜35のいずれかを省略することも可能である。
本発明の身体伸長矯正装置においては、回転機構、傾斜機構のうち、一方を省略することもできる。従って、例えば、往復駆動機構を省略し、台の傾斜及び回転のみを行うことができる身体伸長矯正装置とすることもできる。
前記実施形態1に示す本発明の身体伸長矯正装置はあくまで一例であって、各部材、機構の形状、構造、大きさ、数量等は、前記のものには限られず、任意とすることができる。
本発明の身体伸長矯正装置は、身長伸ばし用や身体の捩れ・歪みの矯正用の装置には限られず、医科歯科治療用の寝台等、人間を仰臥させて使用する装置にも広く応用することができる。
本発明の身体伸長矯正装置の実施形態の一例を示す正面図。 図1に示す身体伸長矯正装置の台上に使用者が仰臥した様子を示す斜視説明図。 図1に示す身体伸長矯正装置の平面図。 図1に示す身体伸長矯正装置の台を平らにした状態を示す正面図。 図1に示す身体伸長矯正装置によって使用者の脛及び腿を牽引する様子を示す斜視説明図。 図1に示す身体伸長矯正装置の脇・肩牽引具及び顎・顔牽引具を示す斜視説明図。
符号の説明
1 身体伸長矯正装置
2 使用者
3 台
5 傾斜機構
6 回転機構
8 操作盤
25 枕
26 脇宛て具
27 胴固定ベルト
28 手摺り
31 足首牽引具
32 脛上部牽引具
33 腿下部牽引具
34 腿上部及び脇・肩牽引具
35 顎・頭牽引具
51 足首保持具
52 脛上部保持具
53 腿下部保持具
54 腿上部保持具
55 脇・肩保持具
56 顎・頭保持具
本発明は、全身の骨を伸長させることによって安全且つ後戻りすることなく身長を伸ばし、さらに身体の捩れや歪みを矯正して身体のバランスを整え、身体の血流を良くして健康の維持、増進に役立てることができる身体伸長矯正装置に関する。
従来、身長を伸ばしたり、身体の捩れや歪みを矯正したりする装置としては、エアバッグの上に仰臥した使用者の足側を、エアバッグを膨張させて上方に持ち上げて、使用者の頭側を必ず下にし、足側の支柱を中心に回転させるものや(特許文献1参照)、足首及び上半身を固定し、足首を長手方向に前後動させるものや(特許文献2参照)、顎と足首を保持して夫々を反対方向へ牽引するもの(特許文献3参照)等がある。
特開2003−190199号公報 特開2003−144578号公報 特開平10−137278号公報
しかし、従来の特許文献1〜3記載の装置には、次のような課題がある。
(1)特許文献1記載の装置は、使用者の足側を上方に持ち上げ、使用者の頭側を必ず下向きにし、更に使用者の足側の支柱を中心にエアバッグが旋回するため、回転による遠心力が使用者の頭部側のみに集中してしまい、全身を効果的に伸長させるとか、血流を全身に満遍なく送ることができないという課題がある。
(2)特許文献2や特許文献3記載の装置は、使用者の足や顎のみを牽引するため、全身をバランス良く伸ばすことができない。また、使用者が仰臥する台が回転しないため血流を全身に満遍なく送ったり、身体を真っ直ぐにしたりすることが難しい。
本発明の身体伸長矯正装置は、熟練した技能を必要とせず、誰でも手軽に全身の骨を効果的に引き伸ばして身長を伸ばし、身体の捩れや歪みを矯正し、身体のバランスを整え、身体の血流を良くして健康の維持、増進に役立てることができるものである。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項1記載のように、次の1〜の構成を備えるものである。
1.使用者2の身体全体を仰臥させる台と、使用者2を仰臥させたまま3全体を傾斜させることのできる傾斜機構と、使用者2を仰臥させたまま3全体を水平或は傾斜の状態で正・逆回転させることのできる回転機構とを備え、
2.前記台は次の()〜()の構成を備え、
)台の上に仰臥した使用者の胴体を前記台に固定する胴固定ベルト27と、
)使用者の足首に装着して足首を保持する足首保持具51と、
)前記足首保持具51を足先側へ牽引して脛を足先側へ伸長させる足首牽引具31と、
)使用者の脛上部に装着して脛上部を保持する脛上部保持具52と、
)その脛上部保持具52を膝側へ牽引して脛を膝側へ伸長させる脛上部牽引具32と、
)使用者の腿下部に装着して腿下部を保持する腿下部保持具53と、
)その腿下部保持具53を膝側へ牽引して腿を膝側へ伸長させる腿下部牽引具33と、
)使用者の腿上部に装着して腿上部を保持する腿上部保持具54と、
)その腿上部保持具54を牽引して腿を胴側へ伸長させる腿上部牽引具34と、
3.使用者2の足首を保持した足首保持具51を足首牽引具31で足先側へ牽引し、使用者2の脛上部を保持した脛上部保持具52を脛上部牽引具32で膝側へ牽引して脛を足先側と膝側の両側へ伸長させ、
4.使用者2の腿下部を保持した腿下部保持具53を腿下部牽引具33で膝側へ牽引し、使用者2の腿上部を保持した腿上部保持具54を腿上部牽引具34で胴側へ牽引して腿を膝側と胴側の両側へ伸長させ、
.前記傾斜機構、回転機構の動作は操作盤で制御可能であり、
.前記回転機構は、台の裏側中央部に設けられ、台の上面に仰臥する使用者の同中央部下の位置に設けられて、台が傾斜した状態で回転すると、その回転に伴って台の上に仰臥し使用者の頭側と脚側が半周ずつ自動的に上下に変わりながら回転するようにした。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項2記載のように、請求項1記載の身体伸長矯正装置において、台の上に仰臥した使用者の胴体の両側に宛がって胴体を位置決めする脇宛て具26を備えることもできる。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項3記載のように、請求項1記載の身体伸長矯正装置において、使用者の脇及び肩を保持する脇・肩保持具55と、前記脇・肩保持具55を頭部側へ牽引して胴を頭部側へ伸長させる脇・肩牽引具34を備えることもできる。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項4記載のように、請求項1記載の身体伸長矯正装置において、使用者の顎の下に掛けて顎及び頭を保持する顎・頭保持具56と、前記顎・頭保持具56を頭頂側へ牽引して首を頭頂側へ伸長させる顎・頭牽引具35を備えることもできる。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項5記載のように、請求項2記載の身体伸長矯正装置において、使用者の脇及び肩を保持する脇・肩保持具55と、前記脇・肩保持具55を頭部側へ牽引して胴を頭部側へ伸長させる脇・肩牽引具34を備えることもできる。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項6記載のように、請求項2記載の身体伸長矯正装置において、使用者の顎の下に掛けて顎及び頭を保持する顎・頭保持具56と、前記顎・頭保持具56を頭頂側へ牽引して首を頭頂側へ伸長させる顎・頭牽引具35を備えることもできる。
本件出願の身体伸長矯正装置は請求項7記載のように、請求項5記載の身体伸長矯正装置において、使用者の顎の下に掛けて顎及び頭を保持する顎・頭保持具56と、前記顎・頭保持具56を頭頂側へ牽引して首を頭頂側へ伸長させる顎・頭牽引具35を備えることもできる。
本件出願の請求項1〜7記載の身体伸長矯正装置は次のような効果がある。
(1)足首牽引具及び脛上部牽引具によって脛の骨(頸骨等)を側と足側とに伸長させ、腿下部牽引具及び腿上部牽引具によって腿の骨(大腿骨等)を腰側と膝側に伸長させ、脇・肩牽引具によって胴の骨(胸椎、腰椎等)を頭部側に伸長させ、顎・頭牽引具によって首の骨(頚椎等)を頭頂側に伸長させるため、全身の骨を効果的に伸長させて使用者の身長を伸ばすことができる。また、脛、腿、胴、首を全て同時に伸長することができるため身体の一部に無理が掛かることもなく、バランスよく全身を伸長させることができる。
(2)使用者が台に仰臥した状態で台を傾斜させたり、台を水平又は傾斜した状態で回転させたりすることにより、身体を頭の先から足先まで真っ直ぐにすることができるため、身体の捩れや歪みが矯正されて身体のバランスが良くなる。また、身体の血流も良くなって健康の維持や増進に役立つ。
(3)台の上に仰臥した使用者の胴体を台に固定する胴固定ベルトを設けたので、それで胴を台に固定すれば仰臥した人が安定し、足首を保持した脚保持具を牽引駆動機構で牽引した場合の牽引効果が高まる。また、台が傾斜したり、回転したり、傾斜した状態で回転したりしても台の上に仰臥した使用者は安定し、台の上で位置ずれしたり、傾いたりすることもない。
(4)台の上に仰臥した使用者の胴体の両側に宛がって胴体を支持する左右の脇宛て具を台の上に設けたので、その脇宛て具で脇を支持して胴体を真っ直ぐに支持することができ、真っ直ぐな胴体を胴固定ベルトで台に固定することができる。
(5)傾斜機構、回転機構の動作は操作盤で制御できるので、台の傾斜角度、回転速度等の操作を、台の回転中でも手軽に行なうことができる。
(6)傾斜機構は台の傾斜角度を調節可能であるため、台の上に仰臥した人の体形、症状にあった傾斜角度に調節することができる。
(7)回転機構は台の裏側中央部であって台の上面に仰臥する使用者の胴の中央部下側になる位置に設けて、台が傾斜した状態で回転するとその回転に伴って台の上に仰臥した使用者の頭側と脚側が半周ずつ自動的に上下に切り替わりながら回転するようにしたので、台の上に仰臥した使用者の全身にバランス良く遠心力がかかり、全身が無理なくバランス良く伸ばされて矯正され、血流が全身に満遍なく送られて促進され、健康の維持、増進に効果的である。
(8)使用者は台に仰臥するだけであるため身体に無理がかからず、自然な状態で使用できる。
(9)足首牽引具、脛上部牽引具、腿下部牽引具、腿上部牽引具、脇・肩牽引具、顎・頭牽引具でそれら箇所を機械的に牽引するだけであるため、整体、マッサージ、骨伸長術についての専門的な知識や熟練技能が必要なく、手軽で安全に身長を伸ばしたり、身体の捩れや歪みを矯正したりすることができる。
(10)自宅や職場に備えておけば、使用者の都合のよいときに使用できるので便利である。また、費用もかからず、毎日継続して使用できるため効果的である。
(実施形態1)
本発明の身体伸長矯正装置の実施形態の一例を図1〜図6に基づいて説明する。この身体伸長矯正装置1は図1に示すように使用者2が一人だけ仰臥できるサイズの板状の台3を傾斜機構5で傾斜させたり水平に戻したりすることができ、回転機構6で水平或は傾斜している台3を正・逆回転させることができるようにしてある。
前記台3の上には図1〜図4に示すように台3の上に枕25、左右二つの脇宛て具26、胴固定ベルト27、左右の手摺り28、左右の足首保持具51、左右の脛上部保持具52、左右の腿下部保持具53、左右の腿上部保持具54、脇・肩保持具55、顎・頭保持具56、左右の足首牽引具31、左右の脛上部牽引具32、左右の腿下部牽引具33、左右の腿上部及び脇・肩牽引具34、顎・頭牽引具35が設けられている。
前記枕25は台3の上に面テープ等によって脱着自在に取付けられている。枕25には使用者2の頭部を支持できるものであれば任意のものを用いることができるが、安定性や感触の面から弾性のあるものを用いることが望ましい。枕25は中央部分を凹ませて使用者2の頭部を支持し易くしておくこともできる。
前記二つの脇宛て具26は台3の上に面テープ等によって脱着自在に取付けられ、使用者の胴体を支持すると共に位置決めできるように間隔をあけて配置固定されている。脇宛て具26には使用者の胴体を回転時や傾斜時の衝撃から保護する役割もあるため、身体の接触感をソフトにするためには弾性のあるものを用いることが望ましい。
前記胴固定ベルト27は台3の上に取り付けられた二本のベルトで構成されており、二本の胴固定ベルト27の固定端部は図2に示すように前記二つの脇宛て具26の夫々の外側に配置固定され、夫々の胴固定ベルト27の開閉端には図2に示すように互いに係止・離脱可能な面テープ29が取り付けられており、両胴固定ベルト27を開いた状態で使用者が両胴固定ベルト27の固定端部間に仰臥してから、両胴固定ベルト27の開閉端を閉じて使用者2の胴体の外周に巻付けて面テープ29同士を係止すると使用者2の胴体を台3の上に固定できるようにしてある。二本の胴固定ベルト27同士の固定は面テープ29による固定に限られず、バックル、ボタン、留め金等の任意の固定具を用いることができる。
前記二本の手摺り28は図3に示すように丸棒状であり、台3の幅方向両側方に台3の長手方向に沿って設けられて、台3の上に仰臥した使用者2が片手で夫々を把持することができるようにしてある。
前記左右の足首保持具51(図1)は台3の上に仰臥した使用者の足首を、脛上部保持具52(図1)は同使用者の脛上部を、腿下部保持具53(図1)は同使用者の腿下部を、腿上部保持具54(図1)は同使用者の腿上部を、脇・肩保持具55(図1)は同使用者の脇の下と肩を、顎・頭保持具56(図1)は同使用者の顎と頭を保持するためのものであり、いずれも図2に明示するように夫々の保持部位に巻き付ける等して夫々の保持部位を固定可能な保持具である。
前記左右の足首牽引具31(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の足首を保持した足首保持具51を足先側へ牽引することにより脛下部を足先側に牽引して伸ばすものであり、図1、図4に示すように台3の足元側裏面に固定されている二つの支持体42間に二本のガイドシャフト41が配置固定され、両ガイドシャフト41の間に一本の螺子シャフト43が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト41が足首牽引用可動体45の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト43が足首牽引用可動体45のネジ孔にねじ込まれている。足首牽引用可動体45の上部は台3に開口した2本のスリット60(図3、図5)から上方に突出してそのスリット60に沿ってスライドできるようにしてあり、足首牽引用可動体45の係止バー46にフック47が係止され、そのフック47を足首保持具51に係止できるようにしてある。この足首牽引用可動体45は螺子シャフト43の足先側端部に取り付けたハンドル44を右(正)回転させると前記二本のシャフト41及びスリット60に沿って前方(頭側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト41に沿って後方(足先側)にスライドするようにしてあり、足首牽引用可動体45が後方(足先側)にスライドすると足首保持具51がフック47で足先側へ牽引されて脛が足先側へ伸ばされるようにしてある。足首牽引用可動体45はハンドル44の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の脛の足先側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより脛の牽引強さを調節することができる。
前記左右の脛上部牽引具32(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の脛上部に巻きつけて脛上部を保持する脛上部保持具52を膝側へ牽引することにより脛上部を膝側に伸ばすものであり、図1、図2に示すように台3の中央部上方に立設した支持台61の上面に固定されている二つの支持体72間に二本のガイドシャフト71が配置固定され、両ガイドシャフト71の間に一本の螺子シャフト73が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト71が脛上部牽引用可動体75の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト73が脛上部牽引用可動体75のネジ孔にねじ込まれている。脛上部牽引用可動体75の係止孔76にはワイヤー78が係止され、そのワイヤー78をフック77によって脛上部保持具52に係止できるようにしてある。この脛上部牽引用可動体75は螺子シャフト73の頭側端部に取り付けたハンドル74を右(正)回転させると前記二本のシャフト71に沿って前方(足先側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト71に沿って後方(頭側)にスライドするようにしてあり、脛上部牽引用可動体75が後方(頭側)にスライドすると脛上部保持具52がフック77とワイヤー78で膝側へ牽引されて脛上部が膝側へ伸ばされるようにしてある。脛上部牽引用可動体75はハンドル74の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の脛上部の膝側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより脛上部の牽引強さを調節することができる。
前記左右の腿下部牽引具33(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の腿下部に巻きつけて腿下部を保持する腿下部保持具53を膝側へ牽引することにより腿下部を膝側に伸ばすものであり、図1、図2、図5に示すように台3の足元部上方に立設した支持台62の上面に固定されている二つの支持体82間に二本のガイドシャフト81が配置固定され、両ガイドシャフト81の間に一本の螺子シャフト83が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト81が腿下部牽引用可動体85の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト83が腿下部牽引用可動体85のネジ孔にねじ込まれている。腿下部牽引用可動体85の係止孔86にはワイヤー88が係止され、そのワイヤー88をフック87によって腿下部保持具53に係止できるようにしてある。この腿下部牽引用可動体85は螺子シャフト83の足先側端部に取り付けたハンドル84を右(正)回転させると前記二本のシャフト81に沿って前方(頭側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト81に沿って後方(足先側)にスライドするようにしてあり、腿下部牽引用可動体85が後方(足先側)にスライドすると腿下部保持具53がフック87とワイヤー88で膝側へ牽引されて腿下部が膝側へ伸ばされるようにしてある。腿下部牽引用可動体85はハンドル84の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の腿下部の膝側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより腿下部の牽引強さを調節することができる。
前記左右の腿上部及び脇・肩牽引具34(図1、図2)は同じ構造のものであり、台3の上に仰臥した使用者2の腿上部を保持した腿上部保持具54を胴側へ、且つ、使用者2の脇及び肩を保持した脇・肩保持具55を頭部側へ夫々牽引することにより腿上部を胴側に、且つ脇・肩を頭部側に夫々牽引して伸ばすものであり、図1、図2、図6に示すように台3の頭部側裏面に固定されている二つの支持体92間に二本のガイドシャフト91が配置固定され、両ガイドシャフト91の間に一本の螺子シャフト93が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト91が腿上部及び脇・肩牽引用可動体95の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト93が腿上部及び脇・肩牽引用可動体95のネジ孔にねじ込まれている。腿上部及び脇・肩牽引用可動体95の上部は台3に開口したスリット63(図2、図6)から上方に突出してそのスリット63に沿ってスライドできるようにしてあり、腿上部及び脇・肩牽引用可動体95の係止孔96に腿上部保持具54のワイヤー98及び、脇・肩保持具55の金具99を係止できるようにしてある。この腿上部及び脇・肩牽引用可動体95は螺子シャフト93の頭部側端部に取り付けたハンドル94を右(正)回転させると前記二本のシャフト91及びスリット63に沿って前方(足先側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト91に沿って後方(頭側)にスライドするようにしてあり、腿上部及び脇・肩牽引用可動体95が後方(頭側)にスライドすると腿上部保持具54が胴側へ牽引されて腿上部が胴側へ伸ばされ、且つ、脇・肩保持具55が頭部側へ牽引されて胴が頭部側へ伸ばされるようにしてある。腿上部及び脇・肩牽引用可動体95はハンドル94の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の腿上部の胴側への牽引及び胴の頭部側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより腿上部及び胴の牽引強さを調節することができる。
前記顎・頭牽引具35(図1〜図4、図6)は、台3の上に仰臥した使用者2の顎の下に掛けて顎及び頭を保持する顎・頭保持具56を頭頂側へ牽引することにより顎及び頭を頭頂側に伸ばすものであり、図1、図4に示すように台3の頭部側裏面の、前記左右の腿上部及び脇・肩牽引具34間に固定されている二つの支持体102間に二本のガイドシャフト101が配置固定され、両ガイドシャフト101の間に一本の螺子シャフト103が回転自在に取り付けられ、前記二本のガイドシャフト101が顎・頭牽引用可動体105の挿入孔にスライド可能に挿入され、前記螺子シャフト103が顎・頭牽引用可動体105のネジ孔にねじ込まれている。顎・頭牽引用可動体105の上部は台3に開口した2本のスリット64(図3、図6)から上方に突出してそのスリット64に沿ってスライドできるようにしてあり、顎・頭牽引用可動体105の係止バー106に顎・頭保持具56を係止できるようにしてある。この顎・頭牽引用可動体105は螺子シャフト103の頭部側端部に取り付けたハンドル104を右(正)回転させると前記二本のシャフト101及びスリット64に沿って前方(足先側)にスライドし、左(逆)回転させると前記二本のシャフト101及びスリット64に沿って後方(頭側)にスライドするようにしてあり、顎・頭牽引用可動体105が後方(頭側)にスライドすると顎・頭保持具56が頭頂側へ牽引されて首が頭頂側へ伸ばされるようにしてある。顎・頭牽引用可動体105はハンドル104の回転を止めるとその位置に停止し、使用者2の首の頭頂側への牽引がその位置に保持される。この停止位置を選択することにより首の牽引強さを調節することができる。
前記傾斜機構5にはエアシリンダー或は油圧シリンダーが使用され、それらのロッド17の先端を台3の裏面に取り付けてある回転機構6の裏面に連結して、ロッド17を伸縮させると台3が頭側又は足側に傾斜するようにしてある。傾斜角度は、0〜90度の間で任意に設定することができ、任意の傾斜角度で停止させることができる。傾斜機構5による台3の傾斜は台3の正・逆回転中であっても行うことができる。
前記回転機構6にはモータ20と回転軸受24により、台3の裏面に取り付けられているターンテーブル23を回転させられるようにしたものである。モータ20を正・逆回転させることにより台3が正・逆回転する。台3は、例えば、毎分0.5〜20回転の回転速度で回転させることができる。
前記傾斜機構5及び回転機構6の動作は、図1に示す操作盤8によって行うことができるようにしてある。操作盤8は、フレキシブルチューブ10を介して、装置1の制御機構9に備えられている。操作盤8は、回転機構6を制御して、台3の回転速度を変化させたり、台3の回転方向を変化させたりすることができる。また、傾斜機構5を制御して、台3の傾斜角度を設定・変更させたりすることもできる。また、1分〜30分の間で、本発明の身体伸長矯正装置1の自動運転時間を設定したりすることもできる。操作盤8には、電源ON/OFFスイッチ、水平回転速度調整ツマミ、回転速度メーター、水平回転方向決定スイッチ、傾斜角度設定ツマミ、往復駆動機構作動スイッチ、非常停止ボタン、自動運転設定スイッチ、その他任意のスイッチ、ツマミ、メーター等を設けることができる。操作盤8は、フレキシブルチューブ10を省略して、操作盤8によって制御機構9を遠隔操作可能とすることもできる。
(使用例)
図1〜図6に示す身体伸長矯正装置を用いて、使用者の全身を伸長し、更に使用者の身体の捩れや歪みをも矯正するには、次のようにする。
(1)図2、図4に示すように使用者2の身体を台3上に仰臥させる。
(2)枕25、左右二つの脇宛て具26、胴固定ベルト27で使用者の頭部及び胴体を固定し、使用者2の身体1を台3上に固定する(図2参照。)。
(3)使用者2の膝を曲げた状態で、左右の足首保持具51、左右の脛上部保持具52、左右の腿下部保持具53、左右の腿上部保持具54、脇・肩保持具55、顎・頭保持具56の各保持具によって使用者2の身体の各部を保持し、その各保持具51〜56を各牽引具31〜35に係止する。
(4)各牽引具31〜35の各ハンドル44、74、84、94、104を回転させて、身体の各部を所望の強さで連続牽引するように調整する。
(5)操作盤8を操作して、傾斜機構5を作動させ、台3を所望の傾斜角度まで傾斜させて停止させる(図1参照。)。
(6)操作盤8を操作して、回転機構6を作動させ、台3を正回転又は逆回転させる。
(7)その状態で所望時間傾斜機構5及び回転機構6を作動させる。
(8)所望の施術が終了したら、操作盤8を再度操作して、回転機構6を停止させて台3の回転を停止させる。
(9)操作盤8を操作して、傾斜させた台3を水平位置まで戻す。
(10)台3が水平位置まで戻ったら、左右の足首保持具51、左右の脛上部保持具52、左右の腿下部保持具53、左右の腿上部保持具54、脇・肩保持具55、顎・頭保持具56の各保持具を使用者2の身体の各部から取外す。
(11)枕25、左右二つの脇宛て具26、胴固定ベルト27による身体の固定を解除し、使用者2を台3から降ろす。
前記使用例において、(5)と(6)の工程は入れ替えて行うこともできる。また、(5)と(6)の工程のうち一方の工程を省略することもできる。また、操作盤8による操作は、使用者が自ら行うことも、他に操作者を用意してその操作者に操作させることもできる。また、予め身体伸長矯正装置1が行う動作を設定しておき、(5)〜(9)の工程を自動で行うことができるようにしておくことも可能である。
(その他の実施形態)
本発明の身体伸長矯正装置においては、腿上部牽引具と脇・肩牽引具とを別個に台に設け、使用者の腿と胴を別々に牽引可能とすることもできる。また、足首牽引具、腿上部及び脇・肩牽引具、顎・顔牽引具は、台3の裏面のみならず表面に備えることもできる。
各牽引具31〜35は、自動で各ハンドル44、74、84、94、104を回転可能としたり、自動で各牽引用可動体45、75、85、95、105を前後スライドさせられるようにすることもできる。また各牽引具31〜35は、使用者の身体の各部を連続牽引するものには限られず、間欠牽引するものとすることもできる。
本発明の身体伸長矯正装置は、前記実施形態1記載の身体各部の牽引には限られず、他の任意の部分を牽引するものとすることもできる。また、上記各牽引具31〜35のいずれかを省略することも可能である。
本発明の身体伸長矯正装置においては、回転機構、傾斜機構のうち、一方を省略することもできる。従って、例えば、往復駆動機構を省略し、台の傾斜及び回転のみを行うことができる身体伸長矯正装置とすることもできる。
前記実施形態1に示す本発明の身体伸長矯正装置はあくまで一例であって、各部材、機構の形状、構造、大きさ、数量等は、前記のものには限られず、任意とすることができる。
本発明の身体伸長矯正装置は、身長伸ばし用や身体の捩れ・歪みの矯正用の装置には限られず、医科歯科治療用の寝台等、人間を仰臥させて使用する装置にも広く応用することができる。
本発明の身体伸長矯正装置の実施形態の一例を示す正面図。 図1に示す身体伸長矯正装置の台上に使用者が仰臥した様子を示す斜視説明図。 図1に示す身体伸長矯正装置の平面図。 図1に示す身体伸長矯正装置の台を平らにした状態を示す正面図。 図1に示す身体伸長矯正装置によって使用者の脛及び腿を牽引する様子を示す斜視説明図。 図1に示す身体伸長矯正装置の脇・肩牽引具及び顎・顔牽引具を示す斜視説明図。
符号の説明
1 身体伸長矯正装置
2 使用者
3 台
5 傾斜機構
6 回転機構
8 操作盤
25 枕
26 脇宛て具
27 胴固定ベルト
28 手摺り
31 足首牽引具
32 脛上部牽引具
33 腿下部牽引具
34 腿上部及び脇・肩牽引具
35 顎・頭牽引具
51 足首保持具
52 脛上部保持具
53 腿下部保持具
54 腿上部保持具
55 脇・肩保持具
56 顎・頭保持具

Claims (1)

  1. 次の1〜4の構成を備えることを特徴とする身体伸長矯正装置。
    1.使用者を仰臥させる台と、台を傾斜させる傾斜機構と、台を水平或は傾斜の状態で正・逆回転させる回転機構とを備え、
    2.前記台は次の(1)〜(14)の構成を備え、
    (1)台の上に仰臥した使用者の胴体の両側に宛がって胴体を位置決めする脇宛て具と、
    (2)当該使用者の胴体を前記台に固定する胴固定ベルトと、
    (3)使用者の足首を保持する足首保持具と、
    (4)その足首保持具を足先側へ牽引して脛を足先側へ伸長させる足首牽引具と、
    (5)使用者の脛上部を保持する脛上部保持具と、
    (6)その脛上部保持具を膝側へ牽引して脛を膝側へ伸長させる脛上部牽引具と、
    (7)使用者の腿下部を保持する腿下部保持具と、
    (8)その腿下部保持具を膝側へ牽引して腿を膝側へ伸長させる腿下部牽引具と、
    (9)使用者の腿上部を保持する腿上部保持具と、
    (10)その腿上部保持具を牽引して腿を胴側へ伸長させる腿上部牽引具と、
    (11)使用者の脇及び肩を保持する脇・肩保持具と、
    (12)その脇・肩保持具を頭部側へ牽引して胴を頭部側へ伸長させる脇・肩牽引具と、
    (13)使用者の顎の下に掛けて顎及び頭を保持する顎・頭保持具と、
    (14)その顎・頭保持具を頭頂側へ牽引して首を頭頂側へ伸長させる顎・頭牽引具、
    3.前記傾斜機構、回転機構の動作は操作盤で制御可能であり、
    4.前記回転機構は、台の裏側中央部に設けられ、台の上面に仰臥する使用者の同中央部下の位置に設けられて、台が傾斜した状態で回転すると、その回転に伴って台の上に仰臥して使用者の頭側と脚側が半周ずつ自動的に上下に変わりながら回転するようにした。


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