JP2007300281A - ハードディスク内蔵テレビ - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカからの音波や振動に起因するハードディスクへのアクセス不良を軽減することが可能なハードディスク内蔵テレビを提供する。
【解決手段】このハードディスク内蔵テレビ1は、第1のシャーシ5の内面5bに、ハードディスク8を収容したハードディスク外ケース9Aを防振部材10を介して取り付け、ハードディスク外ケース9Aの下側にスピーカ4を取り付け、第1のシャーシ5とともに共通の空間6を形成するように第1のシャーシ5に取り付けられた第2のシャーシ7の内面7dのスピーカ4の後方には、吸音部材11を接合している。これにより、スピーカ4からの第1のシャーシ5を伝搬する低音域の振動4あは、防振部材10によって吸収され、スピーカ4の後方に放射される高音域の音波4bは、吸音部材11によって吸収され、ハードディスク8に伝搬する振動を低減することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハードディスクを内蔵したハードディスク内蔵テレビに関する。
近年、テレビジョン受像機では、多機能化に伴い、ハードディスクを搭載したものが実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
このテレビジョン受像機は、筐体内にテレビ構成部品とハードディスクとを備えており、ハードディスクは、トレイ上に弾性部材を介して取り付けられている。これにより、スピーカからの振動がハードディスクに伝達するのを防止することができる。
特開2002−238008号公報
しかし、従来のハードディスク内蔵テレビによると、スピーカから後方に放射される音波が筐体で反射し、それがハードディスクのトレイに伝搬し、ハードディスクへのアクセスエラーを招くおそれがある。
従って、本発明の目的は、スピーカからの音波や振動に起因するハードディスクへのアクセス不良を軽減することが可能なハードディスク内蔵テレビを提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、互いに対向する第1及び第2の面を有する筐体と、前記筐体の前記第1の面側に取り付けられたハードディスク及びスピーカと、
前記筐体の前記第2の面の前記スピーカに対向する領域に接合され、前記スピーカから後方に放射された音波を吸収する吸音部材とを備えたことを特徴とするハードディスク内蔵テレビを提供する。
上記構成のハードディスク内蔵テレビによれば、スピーカから後方に放射された音波は、吸音部材によって吸収されるため、第2の面で反射してハードディスクに伝搬する音波を抑制することができる。
本発明によれば、スピーカからの音波や振動に起因するハードディスクへのアクセス不良を軽減することが可能となる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るハードディスク内蔵テレビの正面図、図2はハードディスク内蔵テレビの側面図、図3はハードディスク内蔵テレビを側面から見た断面図である。
このハードディスク内蔵テレビ1は、図1、図2に示すように、液晶パネル2と、液晶パネル2の周辺を覆うABS等の樹脂、アルミニウム等の金属からなる化粧カバー3と、液晶パネル2の下側の左右に設けられた一対のスピーカ用窓3aと、液晶パネル2の裏側に配置されたハードディスク8を収容したハードディスク内ケース9Bとを備える。なお、ハードディスク内ケース9Bは、図1の矢印に示す方向に引き出して、ハードディスク8を交換できるように構成されている。また、図1、図2中、70、71は、それぞれ後述する第2のシャーシを構成するベース、脚部である。
また、ハードディスク内蔵テレビ1は、図3に示すように、表面側に液晶パネル2が取り付けられた第1のシャーシ5と、第1のシャーシ5とともに共通の空間6を形成するように第1のシャーシ5の裏面側に取り付けられた第2のシャーシ7とを備える。第1及び第2のシャーシ5,7は、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属からなり、液晶パネル2、ハードディスク8等を収容する筐体を構成している。
第2のシャーシ7の下部には、前述したように、脚部70及びベース71が取り付けられ、テレビ台等の上に載置できるように構成されている。
また、ハードディスク内蔵テレビ1は、図3に示すように、第1のシャーシ5の裏側にハードディスク8を保持したハードディスク内ケース9Bを出し入れ可能に収容するハードディスク外ケース9Aが取り付けられ、そのハードディスク外ケース9Aの下方には、上記のスピーカ4が取り付けられている。第1のシャーシ5のスピーカ4に対応する部分には、スピーカ用開口5aが形成されている。第2のシャーシ7の左側面には、図2に示すように、ハードディスク内ケース9Bを出し入れするための取出口7cが設けられている。
(防振・吸音構造)
次に、ハードディスク8に対する防振・吸音構造を説明する。ハードディスク外ケース9Aは、防振部材10を介してネジ等の締結部材によって第1のシャーシ5の内面(第1の面)5bに取り付けられている。また、第2のシャーシ7の内面(第2の面)7dのスピーカ4に対向する領域には、吸音部材11が接着剤等により接合されている。なお、吸音部材11が接合される第2のシャーシ7の内面7dの領域は、平面に限られず、一部に曲面を有していてもよく、全体が曲面であってもよい。
防振部材10は、厚さ0.5〜3.5mm、好ましくは1〜3mm、より好ましくは1.5〜2.5mmを有する吸音材料から形成され、低音域(例えば、100〜200Hz)で高い防振性能を発揮する。防振部材10の厚さや大きさ(接合面積)は、防振する周波数に応じて選択することができる。この防振部材10により、スピーカ4から第1のシャーシ5を介して伝搬する振動4aを吸収させることができる。
吸音部材11は、厚さ5〜35mm、好ましくは10〜30mm、より好ましくは15〜25mmを有する吸音材料から形成され、高音域(例えば、1〜2kz)で高い吸音性能を発揮する。吸音部材11の厚さや大きさ(接合面積)は、吸音する周波数に応じて選択することができる。この吸音部材11により、スピーカ4の後方に放射される音波4bを吸収することができる。
上記防振部材10及び吸音部材11の吸音材料は、独立気泡体より吸音性に優れる連続気泡体からなる。連続気泡体としては、例えば、ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体、メラミン発泡体等を用いることができる。本実施の形態では、エチレンプロピレンゴム(EPDM)発泡体からなる日東電工株式会社製のエフトシーラ吸音材を用い、防振部材10には厚さ2mm、吸音部材11には厚さ20mmのものを用いた。
(放熱構造)
第2のシャーシ7は、ハードディスク8の真下に、吸気口7aが形成され、第2のシャーシ7のハードディスク8の真上に、排気口7bが形成されている。ハードディスク外ケース9Aは、下側に吸気側開口9aが形成され、上側に排気側開口9bが形成されている。そして、ハードディスク外ケース9Aの吸気側開口9aの下に冷却ファン12が取り付けられている。ハードディスク内ケース9Bは、ハードディスク8の周囲に冷却ファン12からの風の流路が形成されるように構成されている。冷却ファン12により風をハードディスク8に吹き付けることにより、風が、吸気口7a、吸気側開口9a、ハードディスク8の周辺、排気側開口9b及び排気口7bを経由して外部に放出するようになっている。
この第1の実施の形態によれば、スピーカ4からハードディスク8に伝搬する低音域の振動を防振部材10によって吸収させることができる。また、スピーカ4から後方に放射される高音域の音波を吸音部材11によって吸収させることができるため、第2のシャーシ7で反射してスピーカ4に戻る音波がハードディスク8に伝搬するのを防ぐことができる。この結果、スピーカ4からの音波や振動に起因するハードディスク8へのアクセス不良を軽減することができる。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るハードディスク内蔵テレビを側面から見た断面図である。このハードディスク内蔵テレビ1は、ハードディスク外ケース9Aの第2のシャーシ7に対向する面に吸音部材13を接着剤等によって接合したものである。
この第2の実施の形態によれば、第2のシャーシ7に設けた吸音部材11によって吸音できず、第2のシャーシ7で反射した音波4cをハードディスク外ケース9Aに設けた吸音部材13により吸音することができるので、第1の実施の形態と比較してより一層吸音効果が大きくなり、スピーカ4からの音波や振動に起因するハードディスク8へのアクセス不良をより一層軽減することができる。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るハードディスク内蔵テレビを側面から見た断面図である。第1の実施の形態では、第2のシャーシ7の内面7dの一部に吸音部材11を接合したが、本実施の形態は、第2のシャーシ7の内面7dの第1のシャーシ5の内面5bと対向する面全体、及びこの面から延在して吸気口7a及び排気口7bの近傍までを、吸音部材14を接着剤等によって接合したものである。
この第3の実施の形態によれば、第2のシャーシ7に設けた吸音部材14によってスピーカ4から後方に放射された音波4bを直接吸収するとともに、第2のシャーシ7の振動自体を低減することができるので、スピーカ4からの音波や振動に起因するハードディスク8へのアクセス不良をより軽減することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々な変形実施が可能である。例えば、第3の実施の形態において、第2の実施の形態と同様に、ハードディスク外ケース9Aの第2のシャーシ7に対向する面に吸音部材13を接着剤等によって接合してもよい。これにより、スピーカ4からの音波がハードディスク8に伝搬するのをより一層防止することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るハードディスク内蔵テレビの正面図である。 図1に示すハードディスク内蔵テレビの側面図である。 図1に示すハードディスク内蔵テレビを側面から見た断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るハードディスク内蔵テレビを側面から見た断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るハードディスク内蔵テレビを側面から見た断面図である。
符号の説明
1…ハードディスク内蔵テレビ、2…液晶パネル、3…化粧カバー、
3a…スピーカ用窓、4…スピーカ、5…第1のシャーシ、5a…スピーカ用開口、
5b…内面、6…空間、7…第2のシャーシ、7a…吸気口、7b…排気口、
7c…取出口、7d…内面、8…ハードディスク、9A…ハードディスク外ケース、
9B…ハードディスク内ケース、9a…吸気側開口、9b…排気側開口、
10…防振部材、11…吸音部材、12…冷却ファン、13…吸音部材、
14…吸音部材、70…脚部、71…ベース

Claims (7)

  1. 互いに対向する第1及び第2の面を有する筐体と、
    前記筐体の前記第1の面側に取り付けられたハードディスク及びスピーカと、
    前記筐体の前記第2の面の前記スピーカに対向する領域に接合され、前記スピーカから後方に放射された音波を吸収する吸音部材とを備えたことを特徴とするハードディスク内蔵テレビ。
  2. 前記ハードディスクは、前記スピーカからの振動を吸収する防振部材を介して前記第1の面に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のハードディスク内蔵テレビ。
  3. 前記ハードディスクは、前記スピーカの後方に放射され、前記第2の面で反射した音波を吸収する吸音部材が、前記第2の面に対向する面に接合されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のハードディスク内蔵テレビ。
  4. 前記吸音部材及び前記防振部材は、同一の吸音材料から形成されたことを特徴とする請求項1に記載のハードディスク内蔵テレビ。
  5. 前記吸音部材は、前記防振部材より厚さが厚いことを特徴とする請求項4に記載のハードディスク内蔵テレビ。
  6. 前記吸音材料は、連続気包体からなることを特徴とする請求項4に記載のハードディスク内蔵テレビ。
  7. 前記防振部材は、厚さ0.5〜3.5mmを有し、
    前記吸音部材は、厚さ5〜35mmを有することを特徴とする請求項4に記載のハードディスク内蔵テレビ。
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