JP2007299340A - 階層型ワークフローシステム - Google Patents

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紅志 久田
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Abstract

【課題】個々独立する上位組織のメインワークフロー1と下位組織のサブワークフロー2、3に従う処理の支援と、メインワークフローとサブワークフローを連携させたフローに従う処理の支援とが可能な階層型ワークフローシステム4を提供する。
【解決手段】上位組織のメインワークフローに従う処理16乃至19の実行と下位組織のサブワークフロー2、3に従う処理26乃至29、36乃至39の実行を支援する処理手段10cと、上位組織と下位組織が連携して一連の処理をする場合に、連携する上位組織と下位組織が従うメインワークフローとサブワークフローの連携関係16、26、36を、メインワークフローとサブワークフローの少なくとも一方に設定する設定手段10aと、連携関係に基づき、支援中のメインワークフローとサブワークフローの一方のワークフローから、引き続き支援する他方のワークフローを指定する指定手段10bを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば会社内の上位組織と下位組織において、上位組織でのワークフローに従う処理の実行と下位組織のワークフローに従う処理の実行とを支援する階層型ワークフローシステムに関する。
例えば、会社内の組織で文書等を順次送付・編集・回覧する業務を実施する場合、紙やデータを担当者間で直接授受するのではなく、コンピュータシステム及びネットワークを利用してデータを送受信することで、円滑な業務処理を実行するワークフローシステムが従来から実用化されている。このワークフローシステムでは、処理する業務の案件、データの種別毎にデータの送付先、送付する順序を各々予め設定することができ、文書の回覧の自動化や業務の進捗管理による支援により作業効率を高めることができる。
また、例えば会社内の複数の組織にまたがる業務処理を行わせる場合、通過する組織のルートを定めた主ワークフローと組織内の業務の流れを定めたサブワークフローを定義できるワークフローシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このワークフローシステムによれば、各組織内のルート毎に全体としてのルートを個別に定義する場合と比較し、定義するルートのパターン数を削減することができ、且つルートを容易に変更できる。しかも、ルートの変更に際して各組織間での業務処理の連続性を保つことができる。
特開平10−111888号公報
しかしながら、従来のワークフローシステムでは、個々独立する上位組織のメインワークフローと複数の下位組織のサブワークフローを支援する場合と、上位組織の処理する案件によって上位組織が下位組織を選定し、下位組織のサブワークフローを支援し、下位組織からの結果を上位組織に返送してメインワークフローの処理での支援を続行するように、関連したメインワークフローとサブワークフローを連携させて支援する場合とを併せ持つことができない。
そこで、本発明の課題は、個々独立する上位組織のメインワークフローと下位組織のサブワークフローに従う処理の支援と、メインワークフローとサブワークフローを連携させたフローに従う処理の支援とが可能な階層型ワークフローシステムを提供することにある。
前記課題を解決した本発明は、人的組織が上位組織と下位組織を含む階層を有する場合に、上位組織で実行する一連の処理の順番とそれぞれの処理の担当者を規定するメインワークフローと、下位組織で実行する一連の処理の順番とそれぞれの処理の担当者を規定するサブワークフローとを記憶するワークフローデータベースと、上位組織によるメインワークフローに従う処理の実行と下位組織によるサブワークフローに従う処理の実行を支援する処理手段とを有する階層型ワークフローシステムであって、上位組織と下位組織とが連携して一連の処理をする場合に、連携する上位組織と下位組織とが従うメインワークフローとサブワークフローとを関係付ける連携関係を、メインワークフローとサブワークフローの少なくとも一方に設定するようにワークフローデータベースに記憶する設定手段と、処理の実行を支援中のメインワークフローとサブワークフローの一方のワークフローから、ワークフローデータベースに記憶された連携関係で関係付けられた他方のワークフローを一方のワークフローに引き続き従うワークフローとして指定する指定手段とを有する階層型ワークフローシステムであることを特徴とする。
本発明によれば、個々独立する上位組織のメインワークフローと下位組織のサブワークフローに従う処理の支援と、メインワークフローとサブワークフローを連携させたフローに従う処理の支援とが可能な階層型ワークフローシステムを提供できる。
以下、図面を参照して、本発明に係る階層型ワークフローシステムの一実施形態について説明する。なお、以下に示す実施の形態では、製造業における文書の作成・管理ワークフローを例に説明する。ただ、本発明は製造業に限られず、非製造業であっても文書の作成・管理に適用できる。また、本発明は、文書というデータに限られず、図面、画像、音声等の電子化可能なあらゆるデータを対象とできる。
(階層型ワークフロー)
図1に示すように、実施の形態に係る階層型ワークフローは、メインワークフロー1と複数のサブワークフロー2、3を有している。会社組織のような人的組織は、本社Hのような上位組織と工場F、FFのような下位組織とを含む階層を有している。メインワークフロー1は、製造業を営む会社組織の上位組織である本社Hでの一連の処理が規定されている。サブワークフロー2は、製造業を営む会社組織の下位組織である工場Fでの一連の処理が規定されている。サブワークフロー3は、製造業を営む会社組織の下位組織である工場FFでの一連の処理が規定されている。
これらの一連の処理としては、基本的に、まず文書作成(入力)17、27、37の処理を行い、次に承認18、28、38の処理を行い、最後に登録・配布19、29、39の処理を行う。そして、メインワークフロー1とサブワークフロー2、3を連携させて一連の処理を行う場合は、文書作成17、27、37の処理の前と登録・配布19、29、39の処理の後に連携関係16、26、36の処理を行う。連携関係16、26、36の処理では、先行して実行されているワークフロー1乃至3に対して、次に連続・連携させて実行するワークフロー1乃至3を指定し、次に実行するワークフロー1乃至3の文書作成17、27、37の処理がスタート可能な状態に設定する。具体的に、文書作成17、27、37の処理がスタート可能な状態とは、文書作成17、27、37の担当者が作成する新規な文書データのフォーマットを含め参照すべき必要な既存の文書データd4が担当者に知らされ、作成依頼が担当者に通知された状態である。連携関係16、26、36、文書作成17、27、37と承認18、28、38の処理毎に所定の担当者が実行する。登録・配布19、29、39の処理で所定の配布先に承認された新規の文書データが配布される。
文書作成17、27、37の処理では、文書作成17、27、37の担当者が新規の文書データを作成する。承認18、28、38の処理では、文書作成17、27、37の処理で作成された新規の文書データを承認18、28、38の担当者が承認する。登録・配布19、29、39の処理では、承認18、28、38の処理で承認された新規の文書データを制定登録し、登録・配布19、29、39の配布先へ配布される。これらの処理16乃至19、26乃至29、36乃至39を担当者・配布先が処理する際に、階層型ワークフローシステムは担当者・配布先による処理16乃至19、26乃至29、36乃至39の実行を支援する。
ワークフロー1乃至3は、連携関係16、26、36、文書作成17、27、37、承認18、28、38と登録・配布19、29、39の処理に処理の順番とそれぞれ担当する担当者の識別子を対応付けた一種の手順であり後述する図4のワークフローデータベース11aのようにデータベースとして記載することができる。担当者は、ワークフローデータベース11aに記載されたワークフロー1乃至3に従い、担当する処理16乃至19を実行し、承認、登録と配布の完了した新規の文書データd1を生成することができる。文書データd1は、既存文書データとして文書データベース11bに記憶される。連携関係16、26、36で連携する先のワークフローを指定し、新規の文書データを文書作成17、27、37で作成し、承認18、28、38で承認する際に、文書データベース11bに記憶されている既存文書データd4を担当者は必要に応じて参照する。
(階層型ワークフローシステム4)
図2に示すように、実施の形態に係る階層型ワークフローシステム4は、上位組織の本社Hにワークフロー制御サーバAと本社クライアント端末H1を有している。また、階層型ワークフローシステム4は、下位組織の工場Fに工場クライアント端末F1を有し、下位組織の他社工場FFに他社工場ワークフロー制御サーバAAと他社工場クライアント端末FF1を有している。そして、階層型ワークフローシステム4は、ワークフロー制御サーバA、本社クライアント端末H1、工場クライアント端末F1、他社工場ワークフロー制御サーバAAと他社工場クライアント端末FF1に接続するネットワークIを有している。
(ワークフロー制御サーバAの説明、その1)
図3に示すように、ワークフロー制御サーバAは、主制御装置10、記憶装置11、入出力装置12、通信制御装置13を備えており、これらの装置10乃至13をバス14で接続している。主制御装置10は、ワークフロー設定手段10a、ワークフロー指定手段10bとワークフロー処理手段10cを有している。記憶装置11は、ワークフローデータベース11aと文書データベース11bを記憶している。通信制御装置13はネットワークIに接続されている。
ワークフロー処理手段10cは、上位組織の本社Hのメインワークフロー1に従う処理16乃至19の担当者による実行と、複数の下位組織の工場F、FFのサブワークフロー2、3に従う処理26乃至29、36乃至39の担当者による実行を支援する。
ワークフロー設定手段10aは、本社Hと工場F、FFが連携して一連の処理をする場合に、連携する本社Hが従うメインワークフロー1と工場F、FFが従うサブワークフロー2、3の連携関係16、26、36を、メインワークフロー1とサブワークフロー2、3の少なくとも一方に設定する。逆に、ワークフロー設定手段10aは、本社Hと工場F、FFが連携せずに独立して単独で処理をする場合は、連携関係16、26、36を、メインワークフロー1とサブワークフロー2、3に設定しない。
ワークフロー指定手段10bは、連携関係16、26、36に基づき、ワークフロー処理手段10cがメインワークフロー1を支援中であれば、サブワークフロー2又は3を引き続き連続して支援するワークフローに指定する。また、ワークフロー指定手段10bは、連携関係16、26、36に基づき、ワークフロー処理手段10cがサブワークフロー2又は3を支援中であれば、メインワークフロー1を引き続き連続して支援するワークフローに指定する。このように、ワークフロー指定手段10bは、連携関係16、26、36に基づき、ワークフロー処理手段10cが支援中のメインワークフローとサブワークフローの一方のワークフロー1乃至3から、引き続き支援する他方のワークフローを指定する。ワークフロー指定手段10bは、処理の実行を支援中のメインワークフローとサブワークフローの一方のワークフロー1乃至3から、ワークフローデータベース11aに記憶された連携関係16、26、36で関係付けられた他方のワークフローを一方のワークフローに引き続き従うワークフローとして指定する。
これらのことにより、階層型ワークフローシステム4は、連携関係16、26、36を設定しなければ互いに独立したメインワークフロー1とサブワークフロー2、3に従う処理を支援することができる。また、階層型ワークフローシステム4は、連携関係16、26、36を設定することにより、メインワークフロー1とサブワークフロー2、3を連携させたフローに従う処理の支援をすることができる。例えば、メインワークフロー1に従う処理によって、連携関係16、26、36に従ってワークフロー指定手段10bが上位組織により下位組織を選定すると共に関連するサブワークフローに従う処理を依頼することができる。組織全体として、ワークフローを独立と連携により、個々の処理を動的に組み上げることができる。
連携関係16、26、36は、連携したワークフロー1乃至3のうち先行したワークフローから後行するワークフローに処理が移っている場合に、後行するワークフローにより作成された文書データがワークフロー処理手段10cによって登録されると、先行したワークフローに従う一連の処理を再開させるような連携関係を有する。このことによれば、後行するワークフローに従う処理が終了し処理結果である図1の文書データd1乃至d3が文書データベース11bに登録されて、既存文書データになる。そして、先行したワークフローの組織の担当者は文書データベース11bから登録された文書データd4を読み出し、参照して自らが担当する処理を実行することができる。さらに、登録された文書データd4は、文書データd4を参照しようとする担当者の所属する組織のクライアント端末H1、F1、FF1にダウンロードすることがさらに望ましい。そして、先行するワークフローで作成する文書データを作成するために必要な文書データを後行するワークフローで作成し、作成された文書データを参照しながら先行するワークフローで文書データを作成することが可能になる。
連携関係16、26、36は、後行するワークフローに従って入力(作成)される文書データの種別が先行するワークフローに設定されている関係を有する。このことにより、ワークフロー指定手段10bは、設定されている文書データの種別と後行するワークフローに従って作成される文書データの種別が一致するように、後行するワークフローを指定することができる。また、後行するワークフローに従う処理を実行する担当者にとっては、作成すべき文書データの種別を指定してもらえる支援を階層型ワークフローシステム4から受けることができ、後行するワークフローに従う担当者は、複数の文書データの種別から該当する文書データの種別をその都度指定する手間を省くことができる。
また、ワークフロー指定手段10bは、指定された後行のワークフローの最初の処理を担当する担当者の識別子をワークフローデータベース(11a)から抽出し、抽出された後行するワークフローの最初の処理を担当する担当者に最初の処理の依頼を送信する。具体的には、ワークフロー指定手段10bは、後行するワークフローに従い処理する担当者を指定し、且つ担当者へ処理の依頼と開始時期、終了時期と処理の内容を通知する。このことにより、担当者は最初の処理を開始させることができ、後行するワークフローをスタートさせることができる。後行するワークフローに従って処理を実行する本社Hや工場F、FFでは、後行するワークフローが指定されるたびに担当者を指定する手間を省くことができる。後行するワークフローの担当者は、処理の存在に早期に気づくことができ、業務スピードを向上させることができる。
文書データベース11bは、メインワークフロー1とサブワークフロー2、3に従う支援により作成(入力)された図1の既存文書データd4を記憶する。連携関係16、26、36は、記憶された既存文書データd4の識別子が先行するワークフローに設定されている連携関係を有する。さらに、ワークフロー指定手段10bは、先行するワークフローに従う処理の実行の際に、既存文書の文書データの識別子に基づいて既存文書データd1乃至d3を新規文書データの文書作成17、27、37の担当者に参照可能にする。そして、ワークフロー処理手段10cは、文書作成17、27、37の担当者に新規の文書データの入力(作成)の依頼を送信する。これらのことによれば、担当者は既存文書データd1乃至d3を参照しながら、既存文書データd1乃至d3を評価し新規文書データを作成することができる。
連携関係16、26、36は、先行するワークフローに対して、常に同じ後行するワークフローが指定されるように設定されている連携関係である。このことによれば、階層型ワークフローシステム4は、連携するメインワークフロー1とサブワークフロー2、3に従う支援をする以前に、連携するメインワークフロー1とサブワークフロー2、3の組を予め設定することができる。この設定に従いワークフロー指定手段10bは後行するワークフローを指定することができる。
ワークフロー設定手段10aは、連携関係16、26、36として、先行するワークフローにおける処理の状況に応じて、複数の異なる後行するワークフローに連携する抽出方法を設定する。さらに、ワークフロー指定手段10bは、支援時の処理の状況により抽出方法を満足する後行するワークフローを抽出する。これらのことによれば、ワークフロー指定手段10bは、先行するワークフローに従う処理の状況に応じて連携すべき適当な後行するワークフローを指定することができる。そして、先行するワークフローの担当者は、後行するワークフローを指定する手間を省くことができる。
なお、ワークフロー設定手段10aによる抽出方法の設定は、ワークフロー指定手段10bによる後行するワークフローの指定に先立ってされるが、指定の直前あるいは同時に設定してもよく、本社H、工場F、FFにおける必要性に応じて再設定や設定の修正を実施してもよい。このことによれば、各ワークフローの処理を実行して予定外の処理結果が得られた場合に、後行するワークフローを連携させるために連携関係16、26、36設定したり、または連携を解消するために連携関係16、26、36を削除したりすることができる。ワークフロー設定手段10aによる設定の対象は、処理16乃至19、26乃至29、36乃至39を担当する担当者の識別子であってもよい。そして、ワークフロー指定手段10bによる指定に先立って、あるいは直前、同時に設定、再設定、修正を実施することにより、予定していた担当者だけでなく、別の担当者へ担当者の識別子の設定を変更することができる。
また、ワークフロー指定手段10bは、抽出された後行するワークフローの最初の処理を担当する担当者の識別子をワークフローデータベース(11a)から抽出し、抽出された他方のワークフローの最初の処理を担当する担当者に最初の処理の依頼を送信する。このことにより、担当者は最初の処理を開始させることができ、後行するワークフローをスタートさせることができる。後行するワークフローに従って処理を実行する本社Hや工場F、FFでは、後行するワークフローを指定されるたびに、担当者を指定する手間を省くことができる。
ワークフロー処理手段10cは、後行するワークフローの支援中の処理16乃至19、26乃至29、36乃至39の識別子を、先行するワークフローの処理の担当者の見られるクライアント端末H1、F1、FF1に表示する。このことにより、先行するワークフローの処理の担当者は、後行するワークフローの進捗状況を把握することができ、後行するワークフローの処理の遅延を察知することができる。
ワークフロー処理手段10cは、後行するワークフローの支援中の処理が受任された受任日を文書データベース11bに記憶し、受任日から本日までの経過日数をカウントし、経過日数が所定の許容日数を超えた場合に、実行中の処理の担当者に実行中の処理の早期終了の依頼を電子メールにて送信したり、担当者が見ることができるクライアント端末H1、F1、FF1の表示画面に実行中の処理の早期終了の依頼を表示したりして、担当者に実行中の処理の早期終了を促す。このことにより、後行するワークフローの進捗状況を管理でき、処理の遅延を察知し、遅延を生じさせている担当者へ督促することができ、業務スピードの改善を図ることができる。
なお、先行するワークフローがメインワークフロー1であれば、後行するワークフローはサブワークフロー2、3になる。また、先行するワークフローがサブワークフロー2、3であれば、後行するワークフローはメインワークフロー1になる。トップダウンのように上位組織から下位組織へ一連の処理が実行されるだけでなく、ボトムアップのように下位組織から上位組織へ一連の処理を実行させることができる。これは、組織としては上位組織と下位組織とで階層を形成しているが、メインワークフロー1とサブワークフロー2、3とは必ずしも上位と下位の主従関係を有しておらず、階層構造を有していないからである。トップダウンの例としては、メインワークフロー1が処理する案件によって上位組織が下位組織を選定すると共にサブワークフロー2、3の処理を依頼し、サブワークフロー2、3が動作の後、サブワークフロー2、3の動作結果をメインワークフロー1に従う上位組織に返送することによってメインワークフロー1の処理を実行するような場合である。ボトムアップの例としては、サブワークフロー2、3が処理する案件によって下位組織がサブワークフロー2、3の出力結果を能動的にメインワークフロー1の担当者に送信し、この出力結果を利用してメインワークフロー1に従った処理を実行するような場合である。
(階層型ワークフローシステム4の詳細な説明)
図2を参照して、実施の形態に係る階層型ワークフローシステム4の詳細を説明する。なお、図2には、工場F、他社工場FFは、その数を省略して描いているが、実際には、工場および他社工場は多数存在する。
階層型ワークフローシステム4では、上位組織である本社HがネットワークIを利用して階層型ワークフロー機能を提供している。そして、階層型ワークフローシステム4では、下位組織である工場Fが本社Hの提供するワークフロー機能を利用するうちの一拠点であり、ネットワークIを介してワークフロー機能を利用する。本社Hのワークフロー制御サーバAは、本社Hのメインワークフロー1と合わせ工場Fのサブワークフロー2も管理している。そのため、本社Hと工場FはネットワークIを介して様々な情報を遣り取りする。また、他社工場FFは、自社のワークフローを管理し、他社工場FFのワークフロー機能を利用している。
なお、実施の形態では、本社Hが特許請求の範囲に記載する上位組織に相当し、工場F及び他社工場FFが特許請求の範囲に記載する下位組織に相当する。
本社Hは、例えば製造業における本社統括部門である。本社Hは階層型ワークフロー機能の提供を行うために、ネットワークIに接続しているワークフロー制御サーバAを備えている。本社Hはメインワークフロー1に関する設定やメインワークフロー1で処理した既存データをワークフロー制御サーバAに保存している。また、本社Hは、本社クライアント端末H1を備え、本社クライアント端末H1からの入力により、メインワークフロー1の設定業務やメインワークフロー1による処理16乃至19を実行する。本社Hの処理する案件によっては、本社クライアント端末H1からワークフロー制御サーバAに対し、工場Fの選定を行い、工場Fの担当者のメールアドレスへネットワークIを介してサブワークフロー2の処理26乃至29の依頼を送信する。サブワークフロー2の処理26乃至29が終了すると工場Fの工場クライアント端末F1からネットワークIを介してワークフロー制御サーバAに終了の旨が登録され、ワークフロー制御サーバAは本社Hの担当者のメールアドレスに対し終了の旨を送信する。
工場Fは、例えば製造業における製造部門である。工場Fはサブワークフロー2に関する設定やサブワークフロー2で処理した既存データを本社Hに備えられたワークフロー制御サーバAに保存している。また、工場クライアント端末F1を備え、工場クライアント端末F1からの入力により、ネットワークIを介してサブワークフロー2の設定業務やサブワークフロー2による処理26乃至29を実行する。本社Hの処理する案件によっては、本社Hからサブワークフロー2の処理26乃至29の依頼がワークフロー制御サーバA、ネットワークIを介し、クライアント端末F1に届く、あるいは、処理26乃至29の担当者のメールアドレスに送信される。工場Fの担当者は、クライアント端末F1でネットワークIを介し、ワークフロー制御サーバAにアクセスし、本社Hの依頼に従いサブワークフロー2の処理26乃至29を実行する。サブワークフロー2の処理26乃至29が終了すると、工場Fの工場クライアント端末F1からネットワークIを介してワークフロー制御サーバAに終了の旨が送信され登録される。ワークフロー制御サーバAは本社Hの担当者のメールアドレスに対し終了の旨を送信する。
本実施の形態では、ワークフロー制御サーバAを本社Hにのみ備え、工場Fのクライアント端末F1がネットワークIを介してワークフロー制御サーバAを利用する例を示しているが、本社H及び工場Fそれぞれにワークフロー制御サーバAを備える例も考えられる。この例によれば、本社Hのワークフロー制御サーバAにはメインワークフロー1に関する設定やメインワークフロー1で処理した既存データを保存する。クライアント端末H1をワークフロー制御サーバAに接続し、クライアント端末H1を介して担当者はメインワークフロー1の設定業務やメインワークフロー1による処理16乃至19を実行する。一方、工場Fは、独自のワークフロー制御サーバAを備え、サブワークフロー2に関する設定やサブワークフロー2で処理した既存データを工場Fのワークフロー制御サーバAに保存する。クライアント端末F1により工場Fのワークフロー制御サーバAと接続し、クライアント端末F1を介して担当者はサブワークフロー2の設定業務やサブワークフロー2による処理26乃至29を実行する。さらに、本社Hの処理する案件によっては、本社Hのワークフロー制御サーバAが複数の工場のなかから工場Fの選定を行い、工場Fの担当者のメールアドレスへネットワークIを介してサブワークフローの処理の依頼を送信する。工場Fの担当者はクライアント端末F1で工場Fのワークフロー制御サーバへアクセスし、本社Hの依頼に従いサブワークフロー2に従い処理26乃至29を実行する。サブワークフロー2の処理26乃至29が終了すると、工場Fのクライアント端末F1から工場Fのワークフロー制御サーバAに終了の旨が送信され登録される。工場Fのワークフロー制御サーバAはネットワークIを介して本社Hの担当者のメールアドレスに対し終了の旨を送信する。
他社工場FFは、例えば本社Hから製造委託を出している他社の製造部門である。他社工場FFはサブワークフロー3に関する設定やサブワークフロー3で処理した既存データを自社に備えられたワークフロー制御サーバAAに保存している。また、クライアント端末FF1を備え、担当者はサブワークフロー3の設定業務やサブワークフロー3に従う処理36乃至39を実行する。本社Hの処理する案件によっては、本社Hのワークフロー制御サーバAからサブワークフロー3の処理依頼が、ネットワークIを介し、クライアント端末FF1に送信され、処理依頼が表示される。工場FFの担当者は、クライアント端末FF1でワークフロー制御サーバAAにアクセスし、本社Hの依頼に従いサブワークフロー3に従う処理36乃至39を実行する。サブワークフロー3の処理36乃至39が終了すると、工場FFのクライアント端末FF1から工場FFのワークフロー制御サーバAAに終了の旨が送信され登録される。工場FFのワークフロー制御サーバAAはネットワークIを介して本社Hの担当者のメールアドレスに対し終了の旨を送信する。
(ワークフロー制御サーバAの説明、その2)
図3を参照して、ワークフロー制御サーバAの構成について詳細に説明する。
主制御装置10は、マイクロプロセッシングユニット(MPU:Micro Processing Unit)およびランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)等から構成され、ワークフロー制御サーバAを統括制御する。
また、主制御装置10は、ネットワークIと接続するために、ワールドワイドウェブ(WWW:World Wide Web)サーバプログラムを備えている。WWWサーバプログラムは、ハイパーテキストトランスファープロトコル(HTTP:Hyper Text Transfer Protcol)で通信するための通信基盤プログラムである。主制御装置10では、ワークフロー制御サーバAがネットワークIに接続されると、WWWサーバプログラムをRAM上にロードしてMPUで実行する。
また、主制御装置10は、階層型ワークフロー機能を提供するために、ワークフロー制御プログラムを備えている。ワークフロー制御サーバAではネットワークI上にワークフロー処理ホームページを開設しており、主制御装置10では、本社Hのクライアント端末H1からワークフロー処理ホームページにアクセスされると、RAM上にロードしているワークフロー制御プログラムを実行する。そして、主制御装置10では、本社Hからの入力に応じて各種ワークフロー機能を提供するための情報を本社クライアント端末H1との間で送受信する。同様に、工場Fのクライアント端末F1からワークフロー処理ホームページにアクセスされると、RAM上にロードしているワークフロー制御プログラムを実行する。そして、主制御装置10では、工場Fからの入力に応じて各種ワークフロー機能を提供するための情報を工場クライアント端末F1との間で送受信する。
ワークフロー制御プログラムが実行されることにより、主制御装置10は、ワークフロー設定手段10a、ワークフロー指定手段10bとワークフロー処理手段10cとして機能する。なお、ワークフロー設定手段10a、ワークフロー指定手段10bとワークフロー処理手段10cについては後で詳細に説明する。
記憶装置11について説明する。記憶装置11は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置等から構成される。記憶装置11は、ワークフロー制御サーバAの各種プログラムを格納するとともに、ワークフローデータベース11aと文書データベース11bを格納している。
(ワークフローデータベース11aの説明)
図4も参照して、ワークフローデータベース11aについて説明する。ワークフローデータベース11aは、本社H及び工場F、FFが処理するワークフロー1乃至3の情報を格納するデータベースである。ワークフローデータベース11aには、ワークフロー1乃至3ごとにレコードが設けられている。個々のワークフローのレコードは、組織のフィールド、ワークフロー種別のフィールド、文書データ種別のフィールド、ワークフロー内容のフィールド、担当者、配布先のフィールド、許容日数のフィールドと、必要関連データのフィールドを有している。本社H、工場Fにおいて、ワークフロー1乃至3を設定する毎に情報がワークフローデータベース11aの各フィールドに格納される。
組織のフィールドは、ワークフロー1乃至3を設定・実行する本社Hまたは工場Fの名称等の識別子を記憶する。ワークフロー種別のフィールドは、本社H及び工場F毎に設定されるワークフロー1乃至3の名称等の識別子を記憶する。本社H、工場F共に複数のワークフローを設定することができるが、図4の例ではその数を省略している。文書データ種別のフィールドは、ワークフロー1乃至3を実行した処理の結果、作成される文書データの名称等の識別子を記憶する。図4では、文書作成ワークフローを例としているので、各ワークフロー1乃至3により作成する文書データの種別を示しているが、ワークフローにより生成されるデータがネットワークIで送信可能なデータであればどんな種別であってもよい。例えば、静止画と動画の画像データ、音声データであってもよい。ワークフロー内容のフィールドは、一つのワークフロー1乃至3の一連の処理の名称等の識別子を処理の順番も含めて記憶する。担当者、配布先のフィールドは、ワークフロー内容の処理の識別子に関係付けられたその処理を実行する担当者と文書データの配布先の氏名やメールアドレス等の識別子を記憶する。許容日数のフィールドは、処理毎の開始日からの許容日数を記憶する。必要関連データのフィールドの既文書には、新規の文書データの作成、承認等に必要な図1の既存文書データd4の種別の名称等の識別子を記憶する。また、必要関連データのフィールドの下位作成文書には、本社Hが新規の文書データを作成するために必要であり、工場F、FFにおいて、新規に作成する文書データの種別の名称等の識別子を記憶する。
(文書データベース11bの説明)
図5を参照して、文書データベース11bについて説明する。文書データベース11bは、本社H及び工場Fにおいて、それぞれワークフロー1、2を実行して処理した結果、作成された文書データ等を格納するデータベースである。文書データベース11bには、文書データごとにレコードが設けられている。個々の文書データのレコードは、文書種別のフィールド、文書番号のフィールド、ステータスのフィールド、受任日・制定日のフィールド、文書名のフィールド、作成者のフィールド、関連文書のフィールド、属性情報のフィールドと文書データのフィールドを有している。本社H、工場F、FFにおいてワークフロー1乃至3の処理を実行し、文書データの作成等の処理が開始あるいは終了する毎にデータが格納される。
文書種別のフィールドは、ワークフロー1乃至3に従って作成、承認、登録の処理を実行した制定済みの既存文書データであることを識別可能な識別子、ワークフロー1乃至3の処理を実行中の作成中文書データであることを識別可能な識別子、文書データを作成するにあたり活用する文書フォーマットいわゆるテンプレートであることを識別可能な識別子をそれぞれ識別して記憶する。文書番号のフィールドは、文書データを新規に作成する毎に文書データに関係付けられ生成されるユニークな文書番号を記憶する。ステータスのフィールドは、ワークフローの各処理の内、文書データが現在今まさに実行されている処理の識別子を記憶する。受任日・制定日のフィールドは、文書データが現在実行されている処理の依頼が担当者のメールアドレスに送信された日付である受任日とワークフロー1乃至3が従う全ての処理が終了した日付である制定日を記憶する。文書名のフィールドは、文書データベース11bに保存されている文書データの名称等の識別子を記憶する。図4のワークフローデータベース11aの文書データ種別のフィールドの識別子を、文書データが同じである文書名のフィールドの識別子に適用する。このことにより、図4のワークフローデータベース11aと図5の文書データベース11bを相互に関係付けることができる。作成者のフィールドは、文書データを作成した人の氏名やメールアドレス等の識別子を記憶する。関連文書のフィールドは、文書データの補足資料、関係図面等を記憶する。属性情報のフィールドは、文書データの電子ファイル名、バージョン、有効期限等を記憶する。文書データのフィールドは、文書データ自体を記憶する。
図3の入出力装置12について説明する。入出力装置12は、キーボード、マウス、表示装置とI/Oインターフェース等から構成され、キーボード、マウス、表示装置等はI/Oインターフェースを介してバス14に接続される。
通信制御装置13について説明する。通信制御装置13は、モデム等から構成され、ネットワークIに接続し、ネットワークIによる情報の送受信を実現する。
主制御装置10に展開されるワークフロー設定手段10a、ワークフロー指定手段10b、ワークフロー処理手段10cについて詳細に説明する。
(ワークフロー設定手段10aの説明)
ワークフロー設定手段10aについて説明する。
図2の本社クライアント端末H1あるいは図3の入出力装置12から、設定者による図1のメインワークフロー1の設定依頼を受け付けると、ワークフロー設定手段10aでは、設定者に図4のメインワークフロー1(ワークフローデータベース11a)のワークフロー種別、及びワークフロー内容の設定を促す。例えば、本社クライアント端末H1の表示装置に新規に設定するメインワークフロー1のワークフロー種別、及びワークフロー内容の記入欄を表示するとともに、すでに設定されたメインワークフロー1のワークフロー種別、及びワークフロー内容の一覧表を表示する。設定者は、この一覧表を参照して記入欄に入力することによりワークフロー種別、及びワークフロー内容を設定することができるという支援をワークフロー設定手段10aから受けることができる。設定されたワークフロー種別、及びワークフロー内容は、組織の識別子である本社Hとともに図4のワークフローデータベース11aに記憶される。
また、ワークフロー設定手段10aでは、図4のワークフローデータベース11aのワークフロー内容を構成する各処理の連携関係、文書の作成、文書の確認、文書の照査、文書の承認、文書の配布毎にそれぞれ担当者と配布先の氏名とメールアドレスを、設定者が設定する支援をする。なお、文書の配布では担当者に変えて配布先を設定する。具体的には、本社クライアント端末H1の表示装置に新規に設定するメインワークフロー1の処理毎の担当者と配布先の記入欄を表示するとともに、所属部署、氏名とメールアドレスの記載された本社の社員の名簿の一覧表を表示する。この名簿の一覧表はデータベース化され図3の記憶装置11に記憶しておく。設定者は、この名簿の一覧表を参照して記入欄に入力することにより担当者名と配布先を設定することができるという支援をワークフロー設定手段10aから受けることができる。ワークフロー設定手段10aは、名簿の一覧表のデータベースから設定した担当者名と配布先に対応するメールアドレスを設定する。設定された担当者名、配布先、及びメールアドレスは、新規に設定したワークフロー種別に関係付けて図4のワークフローデータベース11aに記憶される。
同様に、図2の工場クライアント端末F1、FF1から図1のサブワークフロー2、3の設定依頼を受け付けると、ワークフロー設定手段10aでは、サブワークフロー2、3のワークフロー種別、及びワークフロー内容の設定者による設定の支援をすることができる。また、ワークフロー設定手段10aでは、サブワークフロー2、3の処理毎にそれぞれ担当者名、配布先とメールアドレスの設定者による設定の支援をすることもできる。
(ワークフロー指定手段10bの説明)
図6と図7も参照して、ワークフロー指定手段10bについて具体的に説明する。図6は、図2の本社クライアント端末H1の表示装置に表示される画面の一例であり、図6(a)は、本社Hから文書の作成を依頼する先の工場F、FF、工場F、FFの担当者、工場F、FFに作成を依頼する文書等を検索する不具合調査対象検索画面であり、図6(b)はその検索結果画面であり、図6(c)は作成済みの既存文書、新規文書作成用フォーマットを取得する文書ダウンロード画面である。また、図7は、図2に示す工場クライアント端末F1、FF1において表示される画面の一例であり、図7(a)は本社H、本社Hの担当者、本社Hに送信する文書等を検索する変更の申し出画面であり、図7(b)はその検索結果画面である。
ワークフロー設定手段10aでメインワークフロー1、サブワークフロー2、3が設定されると、本社H、工場F、FFはワークフロー機能を利用して文書の作成をスタートすることができる。ここで、本社Hが処理する案件によって、工場Fまたは工場FFを選定し、サブワークフロー2又は3の処理を依頼しなければならない場合がある。例えば、工場Fが製造し、本社Hが市場へ出荷した製品に対し、市場からクレームが入り、本社Hのクレーム処理担当者がそのクレームを受け付けた場合、本社Hのクレーム処理担当者は、実際にクレームを受けた製品を製造した工場Fを選定し、その製造過程等について調査依頼を出す場合である。この場合、ワークフロー指定手段10bでは、本社Hのクレーム処理担当者から本社クライアント端末H1を介してクレームのあった旨を受信する。この受信により、図1のメインワークフロー1の連携関係16がスタートする。具体的には、図4の本社Hのメインワークフローaの連携関係がスタートする。ワークフロー指定手段10bは、クレームのあった旨に応じて、クレームのあった製品を製造した工場F等を検索する図6(a)の不具合調査対象検索画面20を本社クライアント端末H1に表示させる。不具合調査対象検索画面20には、クレームのあった製品の製品名の入力欄20a、ロット番号の入力欄20b、及び検索実行ボタン20cを表示する。
本社Hのクレーム処理担当者によって、クレームのあった製品の製品名が入力欄20aに、ロット番号が入力欄20bに入力され、検索実行ボタン20cがマウスによるクリック等により押下されると、ワークフロー指定手段10bは、製品名とロット番号に基づいて、既存文書データの中から製品名とロット番号がクレームのあった製品と一致する製品に関する出荷判定書を検索する。ワークフロー指定手段10bは、検索された出荷判定書からクレームのあった製品を製造した工場Fを抽出する。ワークフロー指定手段10bは、図4のワークフローデータベース11aの現在進行中の本社Hのメインワークフローaの必要関連データの下位作成文書が不具合調査報告書であることと、抽出された工場が工場Fであることから、ワークフローデータベース11aを用いて、組織が工場Fであり文書データ種別が不具合調査報告書である工場Fのサブワークフローaを選択する。ワークフロー指定手段10bは、選択した工場Fのサブワークフローaのワークフロー内容の最初の処理、文書の作成の担当者を工場Fの不具合対策担当者として抽出する。ワークフロー指定手段10bは、本社Hのメインワークフローaの必要関連データの下位作成文書が不具合調査報告書であることに基づき、図6(b)の作成文書として不具合調査報告書を抽出する。ワークフロー指定手段10bは、選択した工場Fのサブワークフローaの必要関連データの出荷判定書、製造記録書、製品標準書を抽出する。
検索結果として図6(b)の不具合調査対象検索画面21を本社クライアント端末H1の表示装置に表示する。不具合調査対象検索画面21では、クレームのあった製品を製造した工場F、クレームに関する調査とこの調査に関する文書の作成を担当する工場Fの不具合対策担当者、工場Fのサブワークフロー2で新たに作成する不具合調査報告書、関連文書を検索結果表示領域21aに表示する。不具合調査対象検索画面21には、調査依頼送信ボタン21bを表示する。本社Hのクレーム処理担当者によって調査依頼送信ボタン21bがマウスによるクリック等により押下されると、ワークフロー指定手段10bは、工場Fの不具合対策担当者へ調査と文書作成を依頼する電子メールを送信する。このことにより、工場Fのサブワークフローaをスタートでき、本社Hのメインワークフローaから工場Fのサブワークフローaへ連携して処理を実施することができる。そして、本社Hのメインワークフローaが実行されている場合に、連携させる工場Fのサブワークフローaを実行させるための上記のさまざまな関係をまとめて連携関係と呼んでいる。
また、工場Fが処理する案件によって、工場Fがサブワークフロー2の出力結果を能動的に本社Hに送信し、メインワークフロー1の処理を依頼しなければならない場合がある。例えば、工場Fが製造・試験方法の変更を本社Hへ申し出、本社Hがその変更内容を評価・承認する場合である。この例の場合、ワークフロー処理手段10cは、工場Fの変更申し出書の作成の担当者による工場クライアント端末F1を介した図4の工場Fのサブワークフローbに対する支援の要求に対して、文書の作成、確認、照査、承認の処理に対する支援を行う。この承認の処理の終了により、図1のサブワークフロー2の連携関係26がスタートする。具体的には、図4の工場Fのサブワークフローbの連携関係がスタートする。
ワークフロー指定手段10bは、工場Fの変更申し出書の作成の担当者による工場クライアント端末F1を介した変更の申し出に応じて、図7(a)の製造・試験方法の変更の申し出検索画面30を工場クライアント端末F1の表示装置に表示する。製造・試験方法の変更の申し出検索画面30には、製造・試験方法を変更する製品・中間製品名、工程名、変更の対象となる既存文書データの文書番号のそれぞれの入力欄30a、30b、30c及び検索実行ボタン30dを表示する。
工場Fの変更申し出書の作成の担当者によって、製造・試験方法を変更する製品・中間製品名30a、工程名30b、変更の申し出文書の文書番号30cが入力され、検索実行ボタン30dが押下されると、ワークフロー指定手段10bは、図4のワークフローデータベース11aの現在進行中の工場Fのサブワークフローbの文書データ種別の変更申し出書を、必要関連データの下位作成文書に有する本社Hのメインワークフローを検索し、本社Hのメインワークフローbを選択する。ワークフロー指定手段10bは、選択した本社Hのメインワークフローbの連携関係の担当者を本社Hの評価担当者として抽出する。ワークフロー指定手段10bは、入力された文書番号に基づいて、図5の文書データベース11bから対応する文書番号を有するステータス、制定日、文書名、作成者を抽出する。
ワークフロー指定手段10bは、検索結果として、図7(b)の製造・試験方法変更の申し出画面31の検索結果表示領域31aに、変更されて工場Fでの承認が済み本社Hでの承認待ちの文書の文書管理番号、当該文書のステータス、制定日、文書名、作成者、及び変更の申し出を評価し承認する本社Hの評価担当者名を表示する。また、ワークフロー指定手段10bは、製造・試験方法変更の申し出画面31に、本社Hに対する変更の申し出評価依頼送信ボタン31bを表示する。工場Fの変更申し出書の作成の担当者によって変更申し出送信ボタン31bがマウスによるクリック等により押下されると、ワークフロー指定手段10bは、本社Hの評価担当者へ評価と承認を依頼する電子メールを送信する。このことにより、本社Hのメインワークフローbをスタートでき、工場Fのサブワークフローbから本社Hのメインワークフローbへ連携して処理を実施することができる。そして、工場Fのサブワークフローbが実行されている場合に、連携させる本社Hのメインワークフローbを実行させるための上記のさまざまな関係をまとめて図1の連携関係16、26と呼んでいる。ワークフロー指定手段10bによって、連携関係16、26は実施される。
(ワークフロー処理手段10cの説明)
ワークフロー処理手段10cについて説明する。
ワークフロー設定手段10aでメインワークフロー1、サブワークフロー2、3が設定されると、本社H、工場F、FFはワークフロー機能を利用して文書の作成をスタートすることができる。ワークフロー処理手段10cでは、連携関係16、26、36以外の処理を支援する。ワークフロー処理手段10cは、ワークフローデータベース11aを参照し、ワークフロー1乃至3の次の処理として設定した文書の作成17、27、37を促すため、文書の作成17、27、37の担当者へ電子メール等を利用して文書名、文書フォーマット、許容日数、受任日を指定した作成の依頼を送信する。ワークフロー処理手段10cは、担当者からの文書の作成17、27、37の終了した旨の電子メールを受信すると、次の処理として設定した文書の承認18、28、38のため、文書の承認18、28、38の担当者へ電子メール等を利用して許容日数、受任日を指定した承認の依頼を送信する。
ワークフロー処理手段10cは、承認された文書をワークフロー制御サーバAの文書データベース11bに既存文書データとして制定登録する。ワークフロー処理手段10cは、ワークフローデータベース11aを参照し、ワークフロー1乃至3の次の処理として設定した文書の配布19、29、39のため、文書の配布の配布先でのみ登録された文書がダウンロード可能なようにアップロードし、配布先が端末H1、F1、FF1を介して受信確認の返信の依頼を電子メール等を利用して送信する。以下、同様にワークフロー処理手段10cでは、設定されたワークフロー1乃至3の内容に従い処理を継続する。これらのことにより、ワークフロー1乃至3を経て完成させた文書は事前に配布先として設定した例えば特定の部署の全員へ自動的に配布し、配布先での受領を確認することを可能とする。
さらに、ワークフロー処理手段10cは、文書データベース11bの各文書のステータスを端末H1、F1、FF1に表示する、この表示を担当者が参照することで、ワークフロー1乃至3の進捗状況を閲覧することができる。ステータスは、ワークフロー1乃至3の処理、例えば文書の確認・照査・承認の度に更新し、現在支援中の処理名を記憶する。ワークフロー処理手段10cは、ステータスに記憶された処理について、処理が受任された受任日から本日までの経過日数をカウントし、経過日数がワークフローデータベース11bの対応する処理の許容日数を超えた場合に、前記支援中の処理の担当者に処理を促す旨の電子メールを送信する。このことにより、ワークフローに遅延が発生している場合は、メール等を用いて各ワークフロー手順の処理担当者へ自動的に督促通知を送ることができる。
(本社クライアント端末H1の説明)
図2の本社クライアント端末H1の構成について説明する。
本社クライアント端末H1は、ネットワークIに接続可能な端末である。本社クライアント端末H1は、図示しない主制御装置、記憶装置、入出力装置と通信制御装置等を備え、これらの装置がバスによって接続される。
主制御装置は、MPUおよびRAM等から構成され、本社クライアント端末H1を統括制御する。また、主制御装置は、ネットワークIと接続するために、WWWブラウザを備えている。WWWブラウザによって、ネットワークIに接続されたワークフロー制御サーバA等が記憶保持している閲覧可能な既存文書データ等の各種情報を閲覧することができる。また、WWWブラウザを利用して、ネットワークIに接続されたワークフロー制御サーバA等との間で各種情報を送受信することができる。
また、主制御装置は、ワークフロー制御サーバAからの文書ダウンロード画面22等で取得した文書を作成するため、文書編集プログラムをRAM上にロードしてMPUで実行する。そして、主制御装置では、作成した文書を図3の記憶装置11ではなく端末H1の記憶装置に一時保存してもよい。一時保管の場合は、文書作成の処理を終了する際に、通信制御装置を利用して、作成済み文書をワークフロー制御サーバAに送信し記憶装置11に記憶する。また、主制御装置では、ワークフロー制御サーバAに保存された文書の確認・照査・承認を実行するため、電子署名機能を提供する。
(工場クライアント端末F1、FF1の説明)
図2の工場クライアント端末F1、FF1の構成について説明する。
工場クライアント端末F1、FF1は、ネットワークIに接続可能な端末である。工場クライアント端末F1、FF1は、図示しない主制御装置、記憶装置、入出力装置と通信制御装置等を備え、これらの装置がバスによって接続される。
主制御装置は、MPUおよびRAM等から構成され、工場クライアント端末F1、FF1を統括制御する。また、主制御装置は、ネットワークIと接続するために、WWWブラウザを備えている。WWWブラウザによって、ネットワークIに接続されたワークフロー制御サーバA等が記憶保持している閲覧可能な既存文書データ等の各種情報を閲覧することができる。また、WWWブラウザを利用して、ネットワークIに接続されたワークフロー制御サーバA等との間で各種情報を送受信することができる。
また、主制御装置は、ワークフロー制御サーバAからの文書ダウンロード画面22等で取得した文書を作成するため、文書編集プログラムをRAM上にロードしてMPUで実行する。そして、主制御装置では、作成した文書を図3の記憶装置11ではなく端末F1、FF1の記憶装置に一時保存してもよい。一時保管の場合は、文書作成の処理を終了する際に、通信制御装置を利用して、作成済み文書をワークフロー制御サーバAに送信し記憶装置11に記憶する。また、主制御装置では、ワークフロー制御サーバAに保存された文書の確認・照査・承認を実行するため、電子署名機能を提供する。
階層型ワークフローシステム4による階層型ワークフローの処理の流れを図8乃至10のフローチャートに沿って説明する。
(単独のワークフローに従う処理)
図8は、図2に示す本社H、工場F、FFのそれぞれが連携せずに独立して単独で終了するメインワークフロー1、サブワークフロー2、3に従う処理を実行する場合のフローチャートである。ワークフロー1乃至3により作成される文書は、例えば製造業における業務手順書や、基準書である。本社H、工場F、FFそれぞれで使用する手順書等をそれぞれで作成し、承認し、登録制定し、一般利用者となる一般従業員に配布し公開するものである。
(ステップS1:文書データ種別選択とフォーマット検索の支援)
ステップS1において、ワークフロー処理手段10cは、文書データ種別の選択の支援と、文書データのフォーマットの検索の支援を行う。ワークフロー1乃至3は単独で終了し、連携関係は有していないので、文書の作成の処理からスタートする。そして、対象となる文書を起案した者が文書作成担当者になる。このため、ワークフローデータベース11aに文書の作成の担当者名をワークフローの設定の際に登録して記憶させる必要はない。本社H、工場F、FFの文書作成担当者は、クライアント端末H1、F1、FF1でワークフロー制御サーバAにアクセスする。具体的には、クライアント端末H1、F1、FF1の表示画面に「文書作成」と「フロー設定」と表示されたボタンを表示し、ワークフロー制御サーバAは、「文書作成」のボタン上でマウスをクリックすることを文書作成担当者に促す。文書作成担当者が「文書作成」のボタン上でマウスをクリックすると、ワークフロー処理手段10cは、クライアント端末H1、F1、FF1の表示画面から作成する文書の文書名の入力を促す。文書作成担当者がクライアント端末H1、F1、FF1から作成する文書の文書名を入力する。ワークフロー処理手段10cは、文書データベース11bから、文書種別のフィールドが文書フォーマット(テンプレート)であるレコードを抽出する。さらに、選択されたレコードの中から文書名のフィールドに文書作成担当者が入力した文書名と一致する文書名が記憶されたレコードを抽出する。抽出されたレコードのそれぞれのフィールド内のデータを、クライアント端末H1、F1、FF1の表示画面に表示する。このとき、作成する文書の参考となる文献を関連文書のフィールドから読み出して検索することも可能とする。
他の検索方法としては、文書種別が既存文書(制定済み)であり、文書作成担当者が入力した文書名に一致する文書名が記憶されたレコードを抽出する。あるいは、文書種別が既存文書(制定済み)であり、抽出されたレコードの関連文書のフィールドに記憶された文書名に一致する文書名が記憶されたレコードを抽出してもよい。
また、文書作成担当者が「文書作成」のボタン上でマウスをクリックすると、ワークフロー処理手段10cは、クライアント端末H1、F1、FF1の表示画面に、文書データベース11bから文書種別が文書フォーマットであるすべてのレコードの文書名を表示し、文書作成担当者が作成する文書の文書名の選択を促してもよい。この場合は、文書作成担当者が表示された文書名の上でマウスをクリックすると、ワークフロー処理手段10cは、文書名のフィールドに文書作成担当者がクリックした文書名と一致する文書名が記憶されたレコードを抽出する。ワークフロー処理手段10cは、抽出されたレコードのそれぞれのフィールド内のデータを、クライアント端末H1、F1、FF1の表示画面に表示する。以上でステップS1は終了する。
(ステップS2:文書フォーマット、参考文書取得の支援)
ステップS2において、ワークフロー処理手段10cは、文書フォーマットと参考文書を取得するための支援を行う。文書作成担当者は、表示されている抽出されたレコードのそれぞれのフィールド内のデータから所望の文書フォーマットの文書番号と、参考にする既存文書の文書番号を選択する。
ワークフロー処理手段10cは、文書データベース11bを参照し、文書作成担当者により選択された文書フォーマットの文書名を取得する。ワークフロー処理手段10cは、ワークフローデータベース11aを参照し、取得した文書名に一致する文書データ種別を有するレコードを選択する。この選択されたレコードに記憶されたワークフローが実行するワークフローになる。なお、実行するワークフローが決定する前に文書作成の処理の支援がスタートしているのは、連携関係の無いワークフローすべてに共通する支援なので、ワークフローの決定を待つことなく支援できるからである。
ワークフロー処理手段10cは、選択された文書番号がレコード内の文書データのフィールドに記憶された文書データを、クライアント端末H1、F1、FF1にダウンロードする。以上により、文書作成担当者は作成する新規文書データのフォーマットと参照する関連文書を入手するという支援をワークフロー処理手段10cから受けることができる。
あるいは、文書データベース11bに新規のレコード用にデータ領域を生成してもよい。新規のレコードの文書種別のフィールドには「作成中文書」が記憶される。ステータスのフィールドには「文書作成中」が記憶される。制定日・受任日のフィールドには当日の日付が記憶される。文書名のフィールドには文書フォーマットとして抽出された文書名が記憶される。作成者のフィールドには文書作成担当者の氏名が記憶される。関連文書のフィールドには、選択された既存文書の文書番号や文書名等が記憶される。文書データのフィールドには、選択された文書フォーマットの文書データが記憶される。このことにより、文書作成担当者は新規文書データの記憶領域を文書データベース11bに生成するという支援をワークフロー処理手段10cから受けることができる。
(ステップS3:文書番号付番の支援)
ステップS3において、ワークフロー処理手段10cは、取得した文書フォーマットに文書番号を付番するための支援を行う。ワークフロー処理手段10cは、新規のレコードの文書番号のフィールドに作成する文書を識別するためのユニークな文書番号を発生させ記憶させる。このことにより、文書作成担当者は、新規文書データに文書番号を付番するという支援をワークフロー処理手段10cから受けることができる。
(ステップS4:新規文書作成・登録の支援)
ステップS4において、ワークフロー処理手段10cは、取得した文書フォーマットに新規文書を作成する支援と、新規文書を登録するための支援を行う。文書作成担当者は、クライアント端末H1、F1、FF1にダウンロードした関連文書を閲覧し、ダウンロードした文書フォーマットへ必要事項を記入することにより、新規文書データを作成する。ワークフロー処理手段10cは、クライアント端末H1、F1、FF1介して文書作成担当者から新規文書データの作成が終了した旨の信号を受信すると、新規文書データを文書データベース11bの文書データのフィールドに登録し記憶する。この記憶の際に、文書の属性情報であるバージョンや有効期限等と、関連文書も併せて登録し記憶してもよい。また、ワークフロー処理手段10cは、ステータスのフィールドに記憶された「文書作成中」を「承認中」に変更する。以上で、ワークフロー1乃至3は、文書の作成の処理を終了し、文書の承認の処理がスタートする。
(ステップS5:文書確認者特定、確認依頼の支援)
ステップS5において、ワークフロー処理手段10cは、新規文書を承認するために確認する文書確認者を特定する支援と、文書確認者に確認を依頼することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、ワークフローデータベース11aのワークフロー内容の処理の順番に従い、作成文書の承認のための確認の担当者へメール等により確認依頼を送信する。図8においては、作成文書を一段階で確認し承認している例を示すが、図4に示すように確認、照査、承認のように多段階に承認の処理を分割することも可能である。
(ステップS6:文書確認の支援)
ステップS6において、ワークフロー処理手段10cは、新規文書を確認することを支援する。ワークフロー制御サーバAから、作成文書の確認依頼のメールを受信した文書の確認の担当者は、クライアント端末H1、F1、FF1でワークフロー制御サーバAにアクセスし、確認依頼のあった文書データをダウンロードしてクライアント端末H1、F1、FF1へ表示し、文書データの内容を確認する。このことにより、文書作成担当者から確認の担当者に処理を迅速に引き継げるという支援をワークフロー処理手段10cから受けることができる。
(ステップS7:文書承認/却下の支援)
ステップS7において、ワークフロー処理手段10cは、新規文書を承認または却下することを支援する。確認の担当者は、確認した文書に問題がある場合は、クライアント端末H1、F1、FF1から作成文書の却下の決定と却下の理由を記載する却下処理を行う。ワークフロー処理手段10cは、却下の決定と却下の理由を文書作成者にメール等で送信する。ステップS4に戻り、文書作成者は、受信した却下の決定と却下の理由を確認し、文書の修正作業を実施する。確認した文書に問題がない場合は、確認の担当者がクライアント端末H1、F1、FF1から作成文書の承認の決定を入力する承認処理を行うと、ワークフロー処理手段10cは、文書データベース11bのステータスのフィールドに記憶された「承認中」を「登録・配布中」に変更する。以上で、ワークフロー1乃至3は、文書の承認の処理を終了し、文書の登録・配布の処理がスタートする。
(ステップS8:利用者へ新規文書配布の支援)
ステップS8において、ワークフロー処理手段10cは、利用者へ新規文書を配布することを支援する。文書確認者から作成文書の承認処理がなされると、ワークフロー処理手段10cは、ワークフローデータベース11aを参照して、文書データの利用者になる事前に設定した配布先へ、文書データをメール等で送信する。また、文書データを所定のサーバにアップロードし、配布先にのみダウンロード可能にしてもよい。この場合は配布先には文書データのアップロード場所を示したメモリアドレス(リンクが張られていないなど秘密状態にあるもの)をメール等で送信する。なお、以下に、文書データ等を送信する旨の記載がある場合は、このように文書データ等をアップロードし、メール等でメモリアドレスを通知する方法も含むものとする。これらのことにより、迅速で漏れのない配布という支援をワークフロー処理手段10cから受けることができる。
(ステップS9:新規文書受領、確認、受領通知の支援)
ステップS9において、ワークフロー処理手段10cは、利用者による新規文書の受領、確認と受領通知の送信の支援を行う。承認済みの文書を受信した利用者は、クライアント端末H1、F1、FF1でその内容を確認する。このとき、文書利用者は、クライアント端末H1、F1、FF1でワークフロー制御サーバAにアクセスし、承認済み文書の内容を確認した旨の受領通知を返信する。
(ステップS10:配布文書の閲覧状況確認の支援)
ステップS10において、ワークフロー処理手段10cは、配布された新規文書の閲覧状況を確認することを支援する。ワークフロー制御サーバAは、文書利用者が承認済み文書を確認した旨を示す受領通知を受信する。ワークフロー処理手段10cは、受信した受領通知を記憶する。文書管理者は、クライアント端末H1、F1、FF1からワークフロー制御サーバAにアクセスし、記憶された受領通知を読み出すことができる。このことにより、文書管理者は、承認済み文書の閲覧状況を確認できるという支援をワークフロー処理手段10cから受けることができる。
(ステップS11:文書制定・公開の支援)
ステップS11において、ワークフロー処理手段10cは、新規文書を制定し公開することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、配布先の文書利用者全員から受領通知を受信すると、文書データベース11bにおいて、文書データの文書種別を「作成中文書」から「既存文書(制定済み)」に変更する。また、受任日・制定日を当日の日付に変更する。このことにより、新規文書データの制定登録という支援をワークフロー処理手段10cは実施することができる。ワークフロー処理手段10cは、再度、配布先である一般利用者に対して文書データを送信する。
以上、図8のフローチャートを用いて説明したように、階層型ワークフローシステム4によれば、個々独立する上位組織の本社Hのメインワークフローと下位組織の工場F、FFのサブワークフローに従う処理の支援が可能である。
(連携するワークフローに従いトップダウンする処理)
図9は、メインワークフロー1とサブワークフローが連携関係を有する場合であって、図2に示す本社Hが処理する案件によって工場Fを選定し、サブワークフロー2の処理を依頼する場合の処理を示すフローチャートである。例えば、工場Fが製造し、本社Hが市場へ出荷した製品に対し、市場からクレームが入り、本社Hがそのクレームを受け付けた場合、本社Hは実際に製品を製造した工場Fを選定し、その製造過程等について調査依頼を出す場合である。
(ステップS21:クレーム受付け)
ステップS21において、本社Hのクレーム処理担当者は、市場からクレームを受け付ける。このクレームは、工場Fで製造し、本社Hが市場へ出荷した製品に対するクレームの例とする。
(ステップS22:クレーム製品、工場、不具合調査担当者、必要関連文書(既存・新規)特定の支援)
ステップS22において、ワークフロー指定手段10bは、クレーム製品、工場、不具合調査担当者、必要関連文書(既存・新規)を特定することを支援する。本社Hのクレーム処理担当者は、本社クライアント端末H1からワークフロー制御サーバAにアクセスし、クレームがある旨をワークフロー制御サーバAに送信する。ワークフロー制御サーバAがクレームがある旨を受信することにより、ワークフロー指定手段10bは、図4のワークフローデータベース11aの文書データ種別からクレームの文言を含む文書名を検索し、クレーム処理報告書を取得する。ワークフロー指定手段10bは、クレーム処理報告書を記憶するレコードに記憶されている本社Hのメインワークフローaを読み出し、実行するメインワークフローに設定する。そして、連携関係がスタートする。
ワークフロー指定手段10bは、図6(a)の不具合調査対象検索画面20を、本社クライアント端末H1に表示する。不具合調査対象検索画面20には、クレームのあった製品の製品名およびロット番号の入力欄20a、20b、及び検索実行ボタン20cが表示されている。本社Hのクレーム処理担当者は、市場から受け付けた製品のクレームに従い、クレームのあった製品名を入力欄20aに、ロット番号を入力欄20bに入力し、検索実行ボタン20cを押下する。ワークフロー指定手段10bでは、製品名、ロット番号をキーに、文書データベース11b内を参照して出荷判定書を抽出し、クレームのあった製品の製品名、ロット番号と同一の製品名とロット番号が記録された出荷判定書に記録された工場名をクレームのあった製品を製造した工場として抽出する。今回抽出された工場名は工場Fとする。このように、連携関係では、製品名とロット番号が何であるか複数設定される可能性のある処理の状況において、出荷判定書の抽出方法と工場名の抽出方法といった抽出方法を満足するように工場名が抽出されている。これらの抽出方法は、ワークフロー設定手段10aにより本社Hのメインワークフローaをワークフローデータベース11aに設定する際に設定される。
また、ワークフローデータベース11aの本社Hのメインワークフローaの連携関係の担当者・配布先には、連携するサブワークフローの文書作成の担当者が条件付でリンクされている。クレームのあった製品が工場Fで製造されていれば工場Fの担当者にリンクし、工場FFで製造されていれば工場FFの担当者にリンクする。本社Hのメインワークフローaの必要関連データの下位作成文書の不具合調査報告書に、文書データ種別が一致するサブワークフローを工場Fの組織の中から抽出する。工場Fのサブワークフローaが抽出される。工場FFも文書データ種別が不具合調査報告書であるサブワークフローが存在するが、出荷判定書を用いた工場Fの抽出により、工場FFのサブワークフローが抽出されることは無い。このように、連携関係では、必要関連データの下位作成文書と文書データ種別とが一致するような連携関係を満足するようにサブワークフローが抽出されている。この連携関係は、ワークフロー設定手段10aにより本社Hのメインワークフローaをワークフローデータベース11aに設定する際に設定される。
工場Fのサブワークフローaの文書作成の担当者が、不具合対策担当者として、本社Hのメインワークフローaの連携関係の担当者にリンクされる。また、本社Hのメインワークフローaの必要関連データの既文書の名称の出荷判定書、製造記録書と製品標準書が抽出される。そして、図6(b)の不具合調査対象検索画面21を表示する。
(ステップS23:不具合調査依頼送信の支援)
ステップS23において、ワークフロー指定手段10bは、不具合調査依頼を送信することを支援する。連携可能なサブワークフローが複数表示された場合は、本社Hのクレーム処理担当者は、図6(b)の検索結果表示領域21aに表示された検索結果を参照し、選択すべきサブワークフローを選択して調査依頼送信ボタンを押下する。ワークフロー指定手段10bは、連携関係の担当者にリンクする工場Fのサブワークフローaの文書作成の担当者に、メール等により、クレームの調査と不具合調査報告書の作成の依頼を送信する。このとき、調査依頼の情報には、本社Hが受け付けたクレームの製品名、ロット番号、製造日、工場Fで作成する文書名、収集する既存文書名を含む。このステップS23での連携関係は、後行するサブワークフローの最初の処理の担当者に処理依頼を送信するような連携関係であり、この連携関係は、ワークフロー設定手段10aにより本社Hのメインワークフローaをワークフローデータベース11aに設定する際に設定される。
(ステップS24:不具合調査依頼の受信の支援)
ステップS24において、ワークフロー指定手段10bは、不具合調査依頼を受信することを支援する。 工場Fの文書作成担当者は、クレームの調査と不具合調査報告書の作成の依頼を工場クライアント端末F1で受信する。以上で連携関係は終了し、工場Fのサブワークフローaでの文書作成の処理がスタートする。
(ステップS25:不具合調査、対策会議の支援)
ステップS25において、ワークフロー指定手段10bは、不具合調査と対策会議の支援を行う。 工場Fの文書作成担当者は、本社Hの調査依頼に基づき、工場クライアント端末F1からワークフロー制御サーバAにアクセスし、調査内容を確認する。このとき、ワークフロー制御サーバAは、工場クライアント端末F1に対し、クレームのあった製品の名称、ロット番号、製造日、関連する既存文書、工場Fで作成する文書名を表示する。そこで、工場Fの文書作成担当者は、関連する既存文書等を基にクレームの原因となった不具合の調査を実施し、場合によっては工場F内で不具合の対策会議を開催する。
(ステップS26:文書種別選択とフォーマット検索の支援)
ステップS26において、ワークフロー処理手段10cは、文書種別として不具合調査報告書を選択し、不具合調査報告書のフォーマットを検索することを支援する。工場Fの文書作成担当者がステップS25で調査した不具合情報や対策した結果を不具合調査報告書にまとめる支援として、図8のステップS1と同様に、ワークフロー処理手段10cは、文書データベース11bを参照し、不具合調査報告書の文書フォーマット(テンプレート)を検索する。このとき、作成する文書の参考となる関連文書の既文書を併せて検索する。
(ステップS27:文書フォーマット、参考文書取得の支援)
ステップS27において、ワークフロー処理手段10cは、不具合調査報告書のフォーマットと参考文書を取得することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、図8のステップS2と同様に、工場クライアント端末F1に、検索結果である文書フォーマット、参考文書をダウンロードする。
(ステップS28:文書番号付番の支援)
ステップS28において、ワークフロー処理手段10cは、不具合調査報告書のフォーマットに文書番号を付番することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、図8のステップS3と同様に、作成する文書を識別するためのユニークな文書番号をダウンロードした文書フォーマットへ付番する。
(ステップS29:不具合調査報告書作成・登録の支援)
ステップS29において、ワークフロー処理手段10cは、不具合調査報告書を作成し登録することを支援する。 図8のステップS4と同様に、文書作成担当者は、工場クライアント端末F1から不具合の調査結果、対策結果を文書フォーマットへ記入する。ワークフロー処理手段10cも、図8のステップS4と同様に、記入を終えた作成文書を文書データベース11bに登録し記憶する。さらに、文書の属性情報(バージョン、有効期限等)と関連文書も併せて登録し記憶する。以上で工場Fのサブワークフローaの文書の作成の処理が終了し、文書の承認の処理がスタートする。
(ステップS30:文書確認者特定、確認依頼の支援)
ステップS30において、ワークフロー処理手段10cは、不具合調査報告書を承認するために確認する文書確認者を特定する支援と、文書確認者に確認依頼を送信することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、図8のステップS5と同様に、ワークフローデータベース11aを参照し、文書の確認の担当者へメール等により確認依頼を送信する。図9においては、文書を一段階で確認している例を示すが、図4のように確認、照査、承認のように多段階の処理も可能である。
(ステップS31:文書確認の支援)
ステップS31において、ワークフロー処理手段10cは、不具合調査報告書を確認することを支援する。図8のステップS6と同様に、文書確認の担当者は、確認依頼を受信すると、工場クライアント端末F1でワークフロー制御サーバAにアクセスし、確認依頼のあった文書を工場クライアント端末F1に表示させ、内容を確認する。
(ステップS32:文書承認/却下の支援)
ステップS32において、ワークフロー処理手段10cは、不具合調査報告書を承認または却下することを支援する。図8のステップS7と同様に、文書確認の担当者は、確認した文書に問題がある場合は、工場クライアント端末F1から作成文書の却下処理を行い、ワークフロー処理手段10cは、文書作成担当者に却下処理の旨をメール等で送信する。文書作成担当者は、受信した却下処理の旨を確認し、ステップS29に戻り、文書の修正作業を実施する。確認した文書に問題がない場合は、文書確認の担当者は、工場クライアント端末F1から作成文書の承認処理を行う。以上で工場Fのサブワークフローaの文書の承認の処理が終了し、連携関係の処理がスタートする。なお、文書データベース11bにおいて、作成した不具合調査報告書の文書種別を「作成中文書」から「既存文書」に変更し、不具合調査報告書を制定し登録してもよい。
(ステップS33:不具合調査報告書、関連文書送信の支援)
ステップS33において、ワークフロー指定手段10bは、不具合調査報告書、関連文書送信をクレーム処理担当者へ送付することを支援する。工場Fで作成した不具合調査報告書が承認され、承認の旨がワークフロー制御サーバAに入力されると、ワークフロー指定手段10bは、工場Fのサブワークフローaの連携関係の担当者のフィールドに記憶された本社Hのクレーム処理担当者に対して、メール等により不具合調査報告書と、必要関連データ(関連文書)のフィールドの既文書として記憶されている出荷判定書、製品標準書と製造記録書を送信する。このステップS33での連携関係は、先行するメインワークフローの文書作成の処理の担当者に処理依頼を送信するような連携関係であり、この連携関係は、ワークフロー設定手段10aにより工場Fのサブワークフローaをワークフローデータベース11aに設定する際に設定される。以上で工場Fのサブワークフローaの連携関係の処理が終了し、本社Hのメインワークフローaの文書の作成の処理がスタートあるいは再開される。再開されると記載したのは、ステップS33の終了を待たずに、文書作成の処理のステップS34とS35を実施でき、ステップS33が終了するまでステップS36の実施をストップし、ステップS33の終了の後にステップS36をスタートする場合が考えられるからである。
(ステップS34:文書フォーマット、参考文書取得の支援)
ステップS34において、ワークフロー処理手段10cは、クレーム処理報告書のフォーマットと参考文書を取得することを支援する。図8のステップS2と同様に、ワークフロー処理手段10cは、ステップS23でクレームの調査依頼を送信後、文書データベース11bを参照し、メインワークフローaで作成するクレーム処理報告書のフォーマット(テンプレート)、関連文書の一覧を本社クライアント端末H1に図6(c)の文書ダウンロード画面22のように表示する。本社Hのクレーム処理担当者は、クレーム処理報告書の作成の担当者として、文書ダウンロード画面22から必要なクレーム処理報告書のフォーマットと関連文書を選択する。ワークフロー処理手段10cは、選択されたクレーム処理報告書のフォーマットと関連文書を本社クライアント端末H1へダウンロードする。
(ステップS35:文書番号付番の支援)
ステップS35において、ワークフロー処理手段10cは、クレーム処理報告書のフォーマットに文書番号を付番することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、図8のステップS3と同様に、本社クライアント端末H1で作成する文書を識別するためのユニークな文書番号をダウンロードした文書フォーマットへ付番する。
(ステップS36:クレーム処理検討・報告書作成・登録の支援)
ステップS36において、ワークフロー処理手段10cは、クレーム処理を検討し、クレーム処理報告書を作成し、登録することを支援する。本社Hのクレーム処理担当者は、ステップS33で送信された不具合調査報告書、並びに関連文書を受信する。あるいは、図8のステップS4と同様に、不具合調査報告書も他の既存文書と同様に関連文書として、本社Hのメインワークフローaの必要関連データとして文書データベース11bからダウンロードしてもよい。
本社Hのクレーム処理担当者は、不具合調査報告書を含めた関連文書を基にクレーム処理の検討を実施する。本社Hのクレーム処理担当者は、クレーム処理報告書の文書フォーマットにクレーム処理の検討結果を記入する。記入後にクレーム処理報告書を文書データベース11bに登録し記憶させる。この記憶の際に文書の属性情報(バージョン、有効期限等)、関連文書も併せて登録し記憶する。以上で本社Hのサブワークフローaの文書の作成の処理が終了し、文書の承認の処理がスタートする。
(ステップS37:文書確認者特定、確認依頼の支援)
ステップS37において、ワークフロー処理手段10cは、クレーム処理報告書を確認する確認者を特定し、確認者に確認の依頼を送信することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、図8のステップS5と同様に、ワークフローデータベース11aを参照し、文書の確認の担当者へメール等により確認依頼を送信する。図9においては、文書を一段階で確認している例を示すが、図4のように確認、照査、承認のように多段階の処理も可能である。また、このとき、ワークフロー制御サーバAは、ワークフローデータベース11aを参照し、必要関連データとして登録された文書が全て揃っている場合にのみ文書の確認者へ確認依頼を発行できる。
(ステップS38:文書確認の支援)
ステップS38において、ワークフロー処理手段10cは、クレーム処理報告書を確認することを支援する。図8のステップS6と同様に、文書確認の担当者は、確認依頼を受信すると、本社クライアント端末H1でワークフロー制御サーバAにアクセスし、確認依頼のあった文書を本社クライアント端末H1に表示させ、内容を確認する。
(ステップS39:文書承認/却下の支援)
ステップS39において、ワークフロー処理手段10cは、クレーム処理報告書を承認または却下することを支援する。図8のステップS7と同様に、文書確認の担当者は、確認した文書に問題がある場合は、本社クライアント端末H1から作成文書の却下処理を行い、ワークフロー処理手段10cは、クレーム処理担当者に却下処理の旨をメール等で送信する。クレーム処理担当者は、受信した却下処理の旨を確認し、ステップS36に戻り、文書の修正作業を実施する。確認した文書に問題がない場合は、文書確認の担当者は、本社クライアント端末H1から作成文書の承認処理を行う。以上で本社Hのメインワークフローaの文書の承認の処理が終了し、登録・配布の処理がスタートする。
(ステップS40:文書制定・公開の支援)
ステップS40において、ワークフロー処理手段10cは、クレーム処理報告書を制定し、公開することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、文書データベース11bにおいて、文書データの文書種別を「作成中文書」から「既存文書(制定済み)」に変更する。また、受任日・制定日を当日の日付に変更する。新規文書は制定され登録される。ワークフロー処理手段10cは、クレーム処理管理者へ新規文書を送信し、公開する。
以上、図9のフローチャートを用いて説明したように、階層型ワークフローシステム4によれば、上位組織の本社Hのメインワークフローと下位組織の工場F、FFのサブワークフローを連携させたフローに従う処理の支援が可能である。
(連携するワークフローに従いボトムアップする処理)
図10は、図2の工場Fが処理する案件によって、工場Fがサブワークフロー2の出力結果を能動的に本社Hに送信し、メインワークフロー1の処理を依頼する場合の処理を示すフローチャートである。以下では、工場Fが製造・試験方法の変更を本社Hへ申し出、本社Hがその変更内容を評価・承認する場合を例にとり説明する。
(ステップS41:製造・試験方法の変更決定)
ステップS41で、工場Fにおいて、ある製品または中間製品の製造方法、試験方法の変更がその変更の内容も含めて決定しているものとする。(S41)
(ステップS42:必要関連文書(既存)検索の支援)
ステップS42において、ワークフロー処理手段10cは、既存の必要関連文書を検索することを支援する。図8のステップS1と同様に、工場Fの変更申し出者による工場クライアント端末F1からの変更申し出の旨を受信すると、ワークフロー指定手段10bは、図4のワークフローデータベース11aの文書データ種別から変更の文言を含む文書名を検索し、変更の申し出書を取得する。ワークフロー指定手段10bは、変更の申し出書を記憶するレコードに記憶されている工場Fのサブワークフローbを読み出し、実行するサブワークフローに設定する。そして、最初の処理である文書の作成がスタートする。文書データベース11bを参照し、変更する製造方法、試験方法に関連した既存文書、及び変更の申し出書フォーマット(テンプレート)を検索する。
(ステップS43:変更申し出書フォーマット、既存文書、参考文書取得の支援)
ステップS43において、ワークフロー処理手段10cは、変更申し出書フォーマット、既存文書、参考文書を取得することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、図8のステップS2と同様に、工場クライアント端末F1に、検索結果である製造方法、試験方法の変更に伴い改訂する既存文書、及び改訂文書に関連する参考文書、変更の申し出書フォーマットを工場クライアント端末F1にダウンロードする。
(ステップS44:既存文書の書き換え、登録の支援)
ステップS44において、ワークフロー処理手段10cは、既存文書を書き換え、登録することを支援する。図8のステップS4と同様に、変更の申し出者は、工場クライアント端末F1にダウンロードした参考文書を閲覧し、既存文書の改訂作業を行う。また、変更の申し出書フォーマットに必要事項を記入する。ワークフロー処理手段10cも、図8のステップS4と同様に、改訂した既存文書と記入を終えた変更の申し出書を文書データベース11bに登録し記憶する。さらに、文書の属性情報(バージョン、有効期限等)と関連文書も併せて登録し記憶する。以上で工場Fのサブワークフローbの文書の作成の処理が終了し、文書の承認の処理がスタートする。
(ステップS45:文書確認者特定、確認依頼の支援)
ステップS45において、ワークフロー処理手段10cは、変更申し出書と改訂した既存文書を確認する確認者を特定し、確認者に確認を依頼することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、図8のステップS5と同様に、ワークフローデータベース11aを参照し、文書の確認の担当者へメール等により確認依頼を送信する。図10においては、文書を一段階で確認している例を示すが、図4のように確認、照査、承認のように多段階の処理も可能である。
(ステップS46:文書確認の支援)
ステップS46において、ワークフロー処理手段10cは、変更申し出書と改訂した既存文書を確認することを支援する。図8のステップS6と同様に、文書確認の担当者は、確認依頼を受信すると、工場クライアント端末F1でワークフロー制御サーバAにアクセスし、確認依頼のあった文書を工場クライアント端末F1に表示させ、内容を確認する。
(ステップS47:文書承認/却下の支援)
ステップS47において、ワークフロー処理手段10cは、変更申し出書と訂正した既存文書を承認または却下することを支援する。図8のステップS7と同様に、文書確認の担当者は、確認した文書に問題がある場合は、工場クライアント端末F1から改訂文書、変更の申し出書の却下処理を行い、ワークフロー処理手段10cは、文書作成担当者に却下処理の旨をメール等で送信する。文書作成担当者は、受信した却下処理の旨を確認し、ステップS44に戻り、文書の修正作業を実施する。確認した文書に問題がない場合は、文書確認の担当者は、工場クライアント端末F1から改訂文書、変更の申し出書の承認処理を行う。以上で工場Fのサブワークフローbの文書の承認の処理が終了し、連携関係の処理がスタートする。
(ステップS48:変更評価者特定の支援)
ステップS48において、ワークフロー指定手段10bは、変更申し出書と訂正した既存文書に記載された変更内容を評価する変更評価者を特定することを支援する。改訂文書、及び変更の申し出書が承認の担当者により承認された旨を受信すると、ワークフロー指定手段10bは、工場クライアント端末F1に、図7(a)の変更の申し出書検索画面30を表示する。変更の申し出書検索画面30には、製造方法、試験方法を変更する製品名・中間製品名、工程名、改訂文書あるいは変更の申し出書の文書番号のそれぞれの入力欄30a、30b、30c及び検索実行ボタン30dを表示する。工場Fの変更の申し出者あるいは承認の担当者によって、製造方法、試験方法の変更を申し出る製品名・中間製品名30a、工程名30b、文書番号30cが入力され、検索実行ボタン30dが押下されると、ワークフロー指定手段10bでは、製品名・中間製品名、工程名、文書番号をキーに、文書データベース11b内を参照し、該当する変更の申し出書、改訂文書を選出する。また、ワークフローデータベース11a内を参照し、変更の申し出に関して評価を担当する本社Hの変更内容の評価担当者(変更評価者)を、工場Fのサブワークフローbの連携関係の担当者から読み出す。ワークフロー指定手段10bは、ワークフローデータベース11a内を参照し、変更の申出書を必要関連データの下位作成文書として有するワークフローを抽出する。この抽出により本社Hのメインワークフローbが抽出され指定される。
このステップS48での連携関係は、後行するメインワークフローを指定する連携関係と、指定されたメインワークフローの最初の処理である連携関係の処理の担当者を指定する連携関係であり、これらの連携関係は、ワークフロー設定手段10aにより本社Hのメインワークフローbと工場Fのサブワークフローbをワークフローデータベース11aに設定する際に設定される。
(ステップS49:変更申し出書・改訂文書・関連文書送信の支援)
ステップS49において、ワークフロー指定手段10bは、変更申し出書、改訂文書と関連文書を評価担当者へ送信することを支援する。ワークフロー指定手段10bは、工場クライアント端末F1に変更の申し出書と改訂文書に関する文書管理番号、ステータス、制定日、文書名、作成者、本社Hの変更内容の評価担当者を検索結果として検索結果表示領域31aに表示する。工場Fの変更の申し出者は、検索結果を参照し、該当する項目を選択して変更の申し出送信ボタン31bを押下する。ワークフロー指定手段10bは、本社Hの変更内容の評価担当者に対して、メール等により変更内容の評価依頼を送信する。このとき、評価依頼の情報には、工場Fが製造方法、試験方法の変更を申し出た当該製品名・中間製品名、工程名、改訂文書名、本社Hで作成する文書名の変更内容評価報告書、関連文書名を含む。このステップS49での連携関係は、後行するメインワークフローbの連携関係の処理の評価担当者に処理依頼を送信するような連携関係であり、この連携関係は、ワークフロー設定手段10aにより工場Fのサブワークフローbをワークフローデータベース11aに設定する際に設定される。以上で工場Fのサブワークフローbの連携関係の処理が終了し、本社Hのメインワークフローbの連携関係の処理がスタートする。
(ステップS50:変更申し出書・改訂文書・関連文書受信の支援)
ステップS50において、ワークフロー指定手段10bは、変更申し出書、改訂文書と関連文書を評価担当者が受信することを支援する。本社Hの変更内容の評価担当者は、変更内容の評価依頼をメール等により受信する。
(ステップS51:変更内容評価の支援)
ステップS51において、ワークフロー指定手段10bは、変更内容の評価を支援する。本社Hの変更内容の評価担当者は、変更内容の評価依頼に基づき、本社クライアント端末H1からワークフロー制御サーバAにアクセスし、変更の申し出書と改訂文書をダウンロードする。このとき、ワークフロー指定手順10bは、本社クライアント端末H1に対し、変更の申し出書、改訂文書とともに、製造方法、試験方法の変更を申し出た当該製品名・中間製品名、工程名、本社Hで作成する文書名の変更内容評価報告書と関連文書名を表示する。本社Hの変更内容の評価担当者は、工場Fで改訂した文書、関連文書等を基に変更内容の評価を実施する。
(ステップS52:変更承認/改善指示の支援)
ステップS52において、ワークフロー指定手段10bは、変更内容を承認し、または改善を指示することを支援する。図8のステップS7と同様に、本社Hの変更内容の評価担当者は、評価を実施した結果に問題がある場合は、本社クライアント端末H1から改善指示を含んだ改訂文書、変更の申し出書、変更内容の却下処理を行い、ワークフロー処理手段10cは、変更の申し出者に却下の旨と改善指示をメール等で送信する。評価を実施した結果に問題がない場合は、承認処理を行い、ワークフロー処理手段10cは、承認の旨を変更の申し出者にメール等で送信する。このステップS52での連携関係は、評価担当者による評価を支援し、先行する工場Fのサブワークフローbの文書作成の処理の担当者である変更の申し出者に評価結果を送信するような連携関係であり、この連携関係は、ワークフロー設定手段10aにより本社Hのメインワークフローbをワークフローデータベース11aに設定する際に設定される。以上で本社Hのメインワークフローbの連携関係の処理が終了し、文書作成の処理がスタートし、また、工場Fのサブワークフローbの連携関係の処理がスタートする。
(ステップS53:評価結果(改善指示)受信の支援)
ステップS53において、ワークフロー指定手段10bは、改善指示を受信することを支援する。工場Fの変更の申し出者は、本社Hの変更内容評価者より改訂文書、変更の申し出書、変更内容の却下の旨と改善指示を受信する。工場Fの変更の申し出者が受信した却下・改善情報を確認し、ステップS44に戻り、改善内容及び文書の修正作業を実施する。以上で工場Fのサブワークフローbの連携関係は終了し、文書作成の処理がスタートする。
(ステップS54:評価結果(承認)受信の支援)
ステップS54において、ワークフロー指定手段10bは、承認を受信することを支援する。工場Fの変更の申し出者は、本社Hの変更内容評価者より改訂文書、変更の申し出書、変更内容の承認の旨を受信する。以上で工場Fのサブワークフローbの連携関係は終了し、登録・配布の処理がスタートする。
(ステップS55:利用者への文書配布の支援)
ステップS55において、ワークフロー処理手段10cは、利用者に改訂文書を配布することを支援する。本社Hの変更内容評価者によって、改訂文書、変更の申し出書、変更内容の承認処理がなされると、ワークフロー処理手段10cは、図8のステップS8と同様に、ワークフローデータベース11aを参照して、改訂文書の利用者となる事前に設定した配布先へメール等で改訂文書を送信する。
(ステップS56:改定文書受領、確認、受領通知の支援)
ステップS56において、ワークフロー処理手段10cは、利用者が改定文書を受領し、確認し、受領通知を送信することを支援する。承認済みの改訂文書を受信した利用者は、工場クライアント端末F1でその内容を確認する。このとき、図8のステップS9と同様に、文書利用者は、工場クライアント端末F1でワークフロー制御サーバAにアクセスし、承認済み改訂文書の内容を確認した旨の受領通知を返信する。
(ステップS57:配布文書の閲覧状況確認の支援)
ステップS57において、ワークフロー処理手段10cは、配布文書の利用者による閲覧状況を確認することを支援する。図8のステップS10と同様に、ワークフロー制御サーバAは、文書利用者が承認済み改訂文書を確認した旨を示す受領通知を受信する。ワークフロー処理手段10cは、受信した受領通知を記憶する。文書管理者は、クライアント端末F1からワークフロー制御サーバAにアクセスし、記憶された受領通知を読み出すことができる。このことにより、文書管理者は、承認済み改訂文書の閲覧状況を確認することができる。
(ステップS58:文書差し替え、公開の支援)
ステップS58において、ワークフロー処理手段10cは、改訂文書に差し替え、改訂文書を公開することを支援する。図8のステップS11と同様に、ワークフロー処理手段10cは、配布先の文書利用者全員から受領通知を受信すると、文書データベース11bにおいて、文書データの文書種別を「作成中文書」から「既存文書(制定済み)」に変更する。また、受任日・制定日を当日の日付に変更する。ワークフロー処理手段10cは、再度、配布先である一般利用者に対して文書データを送信する。このことにより、改訂文書は旧文書と差し替えられ、一般利用者に対して改訂文書が公開される。
(ステップS59:文書フォーマット、参考文書取得の支援)
ステップS59において、ワークフロー処理手段10cは、変更内容評価報告書のフォーマット、参考文書を取得することを支援する。図8のステップS2と同様に、ワークフロー処理手段10cは、ステップS52での変更内容の承認通知の送信後、文書データベース11bを参照し、メインワークフローbで作成する変更内容評価報告書のフォーマット(テンプレート)、関連文書の一覧を本社クライアント端末H1に表示する。本社Hの変更内容の評価担当者は文書作成の担当者として、本社クライアント端末H1に表示された文書の一覧より、必要な変更内容評価報告書のフォーマットと関連文書を選択する。ワークフロー処理手段10cは、選択された変更内容評価報告書のフォーマットと関連文書を本社クライアント端末H1へダウンロードする。
(ステップS60:文書番号付番の支援)
ステップS60において、ワークフロー処理手段10cは、変更内容評価報告書のフォーマットに文書番号を付番することを支援する。図8のステップS2と同様に、ワークフロー処理手段10cは、図8のステップS3と同様に、本社クライアント端末H1で作成する文書を識別するためのユニークな文書番号をダウンロードした文書フォーマットへ付番する。
(ステップS61:変更内容評価報告書作成・登録の支援)
ステップS61において、ワークフロー処理手段10cは、変更内容評価報告書を作成し、登録することを支援する。本社Hの変更内容の評価担当者は、ステップS49で工場Fの変更申し出者から送信された変更の申し出書、改訂文書、関連文書、及びステップS51で本社Hの変更内容の評価担当者によって評価した内容、ステップS52で変更内容を評価した結果等を基に、ステップS59でダウンロードした変更内容評価報告書の文書フォーマットに報告内容を本社クライアント端末H1から記入する。記入後に変更内容評価報告書を文書データベース11bに登録し記憶させる。この記憶の際に、文書の属性情報(バージョン、有効期限等)、関連文書も併せて登録し記憶する。以上で本社Hのメインワークフローbの文書の作成の処理が終了し、文書の承認の処理がスタートする。(S61)
(ステップS62:文書確認者特定、確認依頼の支援)
ステップS62において、ワークフロー処理手段10cは、変更内容評価報告書を確認する確認者を特定し、確認者に確認を依頼することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、図8のステップS5と同様に、ワークフローデータベース11aを参照し、文書の確認の担当者へメール等により確認依頼を送信する。図10においては、文書を一段階で確認している例を示すが、図4のように確認、照査、承認のように多段階の処理も可能である。また、このとき、ワークフロー制御サーバAは、ワークフローデータベース11aを参照し、必要関連データとして登録された文書が全て揃っている場合にのみ文書の確認者へ確認依頼を送信できる。
(ステップS63:文書確認の支援)
ステップS63において、ワークフロー処理手段10cは、変更内容評価報告書を確認することを支援する。図8のステップS6と同様に、文書確認の担当者は、確認依頼を受信すると、本社クライアント端末H1でワークフロー制御サーバAにアクセスし、確認依頼のあった文書を本社クライアント端末H1に表示させ、内容を確認する。(S63)
(ステップS64:文書承認/却下の支援)
ステップS64において、ワークフロー処理手段10cは、変更内容評価報告書を承認し、または却下することを支援する。図8のステップS7と同様に、文書確認の担当者は、確認した変更内容評価報告書に問題がある場合は、本社クライアント端末H1から作成文書の却下処理を行い、ワークフロー処理手段10cは、文書作成担当者に却下処理の旨をメール等で送信する。文書作成担当者は、受信した却下処理の旨を確認し、ステップS61に戻り、文書の修正作業を実施する。確認した文書に問題がない場合は、文書確認の担当者は、本社クライアント端末H1から作成文書の承認処理を行う。以上で本社Hのメインワークフローbの文書の承認の処理が終了し、登録・配布の処理がスタートする。
(ステップS65:文書制定、公開)
ステップS65において、ワークフロー処理手段10cは、変更内容評価報告書を制定し、公開することを支援する。ワークフロー処理手段10cは、文書データベース11bにおいて、文書データの文書種別を「作成中文書」から「既存文書(制定済み)」に変更する。また、受任日・制定日を当日の日付に変更する。変更内容評価報告書は制定され登録される。ワークフロー処理手段10cは、変更管理者へ変更内容評価報告書を送信し、公開する。
以上、図10のフローチャートを用いて説明したように、階層型ワークフローシステム4によれば、上位組織の本社Hのメインワークフローと下位組織の工場F、FFのサブワークフローを連携させたフローに従う処理の支援が可能である。これまで、図8乃至10のフローチャートを用いて説明したように、階層型ワークフローシステム4によれば、個々独立する上位組織の本社Hのメインワークフローと下位組織の工場F、FFのサブワークフローに従う処理の支援と、メインワークフローとサブワークフローを連携させたフローに従う処理の支援とが可能である。また、上位組織と下位組織の連携について述べてきたが、本発明によれば、下位組織の工場Fと工場FF間のように上下関係のない互いに独立した組織間でも連携させることができる。
実施の形態に係る階層型ワークフローのフロー図である。 実施の形態に係る階層型ワークフローシステムの構成図である。 実施の形態に係るワークフロー制御サーバの構成図である。 ワークフローデータベースの構成図である。 文書データベースの構成図である。 本社クライアント端末において表示される画面の一例であり、(a)は不具合調査対象検索画面であり、(b)は検索結果画面であり、(c)はメインワークフローで作成する新規文書のフォーマット及び関連文書のダウンロード画面である。 工場クライアント端末において表示される画面の一例であり、(a)は変更の申し出検索画面であり、(b)は検索結果画面である。 階層型ワークフローシステムを用いて、本社、工場それぞれがメインワークフロー、サブワークフローに従い単独で新規文書データを作成するフローチャートである。 階層型ワークフローシステムを用いて、本社の起案により本社と工場が連携し、それぞれがメインワークフロー、サブワークフローに従い新規文書データを作成するフローチャートである。 階層型ワークフローシステムを用いて、工場の起案により本社と工場が連携し、それぞれがメインワークフロー、サブワークフローに従い新規文書データを作成するフローチャートである。
符号の説明
1 メインワークフロー
2、3 サブワークフロー
4 階層型ワークフローシステム
10 主制御装置
10a ワークフロー設定手段
10b ワークフロー指定手段
10c ワークフロー処理手段
11 記憶装置
11a ワークフローデータベース
11b 文書データベース
12 入出力装置
13 通信制御装置
14 バス
16、26、36 連携関係
17、27、37 文書作成の処理
18、28、38 承認の処理
19、29、39 登録・配布の処理
20 不具合調査対象検索画面
21 不具合調査対象検索結果画面
22 文書ダウンロード画面
30 変更の申し出検索画面
31 変更の申し出検索結果画面
A ワークフロー制御サーバ
AA 他社工場ワークフロー制御サーバ
F 工場
F1 工場クライアント端末
FF 他社工場
FF1 他社工場クライアント端末
H 本社
H1 本社クライアント端末
I ネットワーク

Claims (10)

  1. 人的組織が上位組織と下位組織を含む階層を有する場合に、前記上位組織で実行する一連の処理の順番とそれぞれの処理の担当者を規定するメインワークフローと、前記下位組織で実行する一連の処理の順番とそれぞれの処理の前記担当者を規定するサブワークフローとを記憶するワークフローデータベースと、前記上位組織による前記メインワークフローに従う処理の実行と前記下位組織による前記サブワークフローに従う処理の実行を支援する処理手段とを有する階層型ワークフローシステムであって、
    前記上位組織と前記下位組織とが連携して一連の処理をする場合に、連携する前記上位組織と前記下位組織とが従う前記メインワークフローと前記サブワークフローとを関係付ける連携関係を、前記メインワークフローと前記サブワークフローの少なくとも一方に設定するように前記ワークフローデータベースに記憶する設定手段と、
    処理の実行を支援中の前記メインワークフローと前記サブワークフローの一方のワークフローから、前記ワークフローデータベースに記憶された前記連携関係で関係付けられた他方のワークフローを前記一方のワークフローに引き続き従うワークフローとして指定する指定手段とを有することを特徴とする階層型ワークフローシステム。
  2. 前記連携関係は、前記他方のワークフローに従う処理の実行により入力された文書データが前記処理手段によって文書データベースに記憶されると、前記処理手段に前記一方のワークフローに従う一連の処理を再開させる関係を有することを特徴とする請求項1に記載の階層型ワークフローシステム。
  3. 前記連携関係は、前記他方のワークフローに従う処理の実行により入力される前記文書データの種別が前記一方のワークフローに設定されているという関係を有することを特徴とする請求項2に記載の階層型ワークフローシステム。
  4. 前記指定手段は、前記指定された前記他方のワークフローの最初の処理を担当する前記担当者の識別子を前記ワークフローデータベースから抽出し、前記抽出された前記他方のワークフローの前記最初の処理を担当する前記担当者に前記最初の処理の依頼を送信することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の階層型ワークフローシステム。
  5. 前記文書データベースは、前記メインワークフローおよび前記サブワークフローに従う処理の実行により入力された文書データを記憶し、
    前記連携関係は、前記文書データベースに記憶された前記文書データの識別子が前記一方のワークフローに設定されているような関係を有し、
    前記指定手段は、前記一方のワークフローに従う処理の実行の際に、前記文書データの前記識別子に基づいて前記メインワークフローおよび前記サブワークフローに従う処理の実行により入力された前記文書データを前記担当者に参照可能にし、
    前記処理手段は、前記担当者に新規の文書データの入力の依頼を送信することを特徴とする請求項2に記載の階層型ワークフローシステム。
  6. 前記連携関係は、前記一方のワークフローに対して、常に同じ前記他方のワークフローが前記指定手段によって指定されるように設定されている関係であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の階層型ワークフローシステム。
  7. 前記設定手段は、前記連携関係として、前記一方のワークフローにおける処理の結果に応じて異なる前記他方のワークフローに連携するような前記他方のワークフローの抽出方法を設定し、
    前記指定手段は、処理の実行時の前記結果において前記抽出方法を満足する前記他方のワークフローを前記ワークフローデータベースから抽出することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の階層型ワークフローシステム。
  8. 前記指定手段は、前記抽出された前記他方のワークフローの最初の処理を担当する前記担当者の識別子を前記ワークフローデータベースから抽出し、前記抽出された前記他方のワークフローの前記最初の処理を担当する前記担当者に前記最初の処理の依頼を送信することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の階層型ワークフローシステム。
  9. 前記処理手段は、前記他方のワークフローの支援中の処理の識別子を、前記一方のワークフローの処理の担当者の見られる端末に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の階層型ワークフローシステム。
  10. 前記処理手段は、
    前記他方のワークフローに従う実行中の処理が受任された受任日を前記文書データベースに記憶し、
    前記受任日から現在までの経過日数をカウントし、
    前記経過日数が所定の許容日数を超えた場合に、前記実行中の処理の担当者に前記実行中の処理の早期終了の依頼を送信することを特徴とする請求項2に記載の階層型ワークフローシステム。
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