以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置および人事情報管理システムの一実施の形態を詳細に説明する。
まず、本実施形態にかかる人事情報管理システム1の構成について説明する。図1は、本実施形態にかかる人事情報管理システム1の構成を例示する図である。図1に示すように、人事情報管理システム1は、人事情報連携管理サーバ100と、タスク制御サーバ200と、人事情報格納サーバ300と、ファイル転送サーバ400とを主に備えている。各サーバは、CPU等の制御装置と、ROMやRAM等の記憶装置と、HDD,CDドライブ装置等の外部記憶装置と、ディスプレイ装置等の表示装置と、キーボードやマウス等の入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成を有している。また、各サーバは、LAN(Local Area Network)や無線LAN等のネットワークや各種通信I/F(Interface)等を介して接続されており、相互にデータ通信を行えるよう構成されている。また、申請者端末2、人事担当者端末3も上述と同等の構成を備えた通常のコンピュータのハードウェア構成を有しており、ネットワークおよび通信I/Fを介して人事情報管理システム1に接続されている。
人事情報の取得を希望する申請者としては、一例として、上述したグループ人事情報システム、勤務情報活用システム、勤務工数管理システム等の各システムの管理者等が挙げられる。申請者は、人事情報格納サーバ300に格納されている人事情報の提供を受けたい場合に、申請者端末2を用いて人事情報連携管理サーバ100に人事情報の取得申請を行う。また、人事を管理する人事担当者は、人事担当者端末3を用いて人事情報連携管理サーバ100との間でデータ通信を行い、上記申請に関する審査、承認を行う。
人事情報提供タスクの管理を行うタスク管理者は、人事情報連携管理サーバ100を用いて人事情報提供タスクに関する各種処理(即ち、人事情報連携管理サーバ100の入力装置からの入力操作)等を行う。尚、タスク管理者は、人事情報連携管理サーバ100にネットワーク接続された人事情報連携管理サーバ100以外の情報処理装置から入力操作を行い、人事情報連携管理サーバ100はネットワークを介してその入力操作を受付けるとしてもよい。
人事情報連携管理サーバ100は、本実施形態にかかる人事情報連携管理プログラムを実行する。人事情報連携管理プログラムとは、概略的には、人事情報管理システム1が有する複数のサーバ(人事情報連携管理サーバ100、タスク制御サーバ200、人事情報格納サーバ300、ファイル転送サーバ400等)やデータベースを連携させて、申請者に人事情報を提供する処理(人事情報提供タスク)を行うためのプログラムである。人事情報連携管理サーバ100は、人事情報連携管理プログラムによって以下のような処理を主に行う。尚、各処理の詳細については後述する。
(1)申請者から人事情報の取得申請を受付けて申請票レコードを生成し、この申請に関する審査・承認を行うよう審査者に依頼する処理。
(2)承認された申請票レコードの申請内容に基づいて、人事情報提供タスクを管理するためのタスクレコードと、各タスクを実行するためのタスク制御データを生成する処理(人事情報提供タスクの設定処理)。
(3)人事情報提供タスクのそれぞれについて、所定期間ごとにその提供タスクを次期も継続するか否かの判断を人事担当者に問い合わせて、その提供タスクを次期において継続または非継続とする棚卸処理。
(4)人事情報管理システム1が有する複数のサーバを制御して、人事情報提供タスクの停止を制御する処理。
(5)人事情報管理システム1が有する複数のサーバを制御して、人事情報提供タスクの再開を制御する処理。
タスク制御サーバ200は、人事情報連携管理サーバ100が生成したタスク制御データによって人事情報提供タスクをスケジュール管理し、このスケジュールに基づいて申請者に人事情報を提供する人事情報提供タスクを行う。図1に示すように、タスク制御サーバ200は、通信部201と、抽出ファイル生成部202と、タスク制御部203と、タスクDB210とを主に備えている。各部の機能については後述する。
人事情報格納サーバ300は、通信部301と、制御部302と、人事情報を格納する人事情報DB310とを備えている。通信部301は、ネットワークで自装置と接続された他の情報処理装置とのデータ通信を行う。制御部302は、人事情報格納サーバ300で行われる各動作を制御する。人事情報DB310には、格納されるデータの種類ごとに複数種類の情報マスタが設けられ、例えば、社員の所属グループを管理するためのグループマスタ、社員の住所を管理するための住所マスタ等が格納されている。
ファイル転送サーバ400は、通信部401と、制御部402と、タスク制御サーバ200が人事情報DB310内の人事情報を抽出して生成した抽出ファイルを格納する抽出ファイル格納部410とを備えている。人事情報の申請者は、ファイル転送サーバ400にアクセスして、所望の抽出ファイルを取得することができる。通信部401は、ネットワークで自装置と接続された他の情報処理装置とのデータ通信を行う。制御部402は、ファイル転送サーバ400で行われる各動作を制御する。
次に、人事情報連携管理サーバ100の機能的構成について説明する。図1に示すように、人事情報管理サーバは、通信部101、表示部102、受付部103、申請票レコード生成部104、審査依頼部105、通知部106、タスクレコード生成部107、タスク制御データ生成部108、タスク連携制御部109、棚卸管理部110、申請票DB120タスクレコードDB130を主に備えている。
通信部101は、通信I/F(Interface)やネットワークを介して接続される他のサーバ、他の情報処理装置との間におけるデータ通信を制御する。表示部102は、人事情報連携管理プログラムにかかる各種表示画面やGUI(Graphical User Interface)を、自装置またはネットワークで接続された情報処理装置のディスプレイ上に表示させる。受付部103は、これら表示画面またはGUIにおいて入力された入力データや選択結果を受付ける。その他の各部の機能については後述する。
図2は、人事情報連携管理プログラムのメニュー画面の一例を示す図である。メニュー画面には、人事情報提供タスクを新規に申請するための「新規申請」、登録済みの申請項目を変更するための「登録内容変更申請」、申請状況を照会するための「申請状況照会」、人事情報提供タスクを管理するためのレコードであるタスクレコードについて、その登録内容を照会するための「タスクレコード照会」、各申請について審査者が審査して承認するための「審査・承認」、人事情報を申請者に提供する際に用いられるファイル転送システムの設定を行うための「ファイル転送設定」、タスクレコードの登録を行うための「タスクレコード登録」、上述した棚卸処理を行うための「棚卸」、タスクの管理を行うタスク管理者を変更するための「タスク管理者変更」、提供タスクの終了を依頼するための「提供タスク終了依頼」、メニュー画面を閉じてこのプログラムを終了させるための「終了」等のメニュー項目が設けられている。
尚、人事情報連携管理プログラムは、申請者、タスク管理者、人事担当者の各々の権限でログインする構成とし、各権限に応じて上記メニュー項目のうちの一部を表示させるように構成してもよい。
次に、人事情報連携管理サーバ100が行う上記(1)〜(4)の各処理についてより詳細に説明する。
(1)人事情報の取得申請受付、審査・承認依頼処理
人事情報連携管理サーバ100は、人事情報の取得申請ごとに申請票を作成し、申請票ごとに設定された審査者に対してこの申請票へのアクセスを許可する。そして、審査者は各申請票にアクセスして審査および承認を行うことにより、人事情報を申請者に提供する際の承認処理を行う。
ここで、審査者としては、タスク管理者、人事担当者が任用される。尚、審査者の人数は特に限定されるものではなく、複数のタスク管理者、複数の人事担当者が審査者として任用されるとしてもよい。
表示部102は、申請者がメニュー画面の「新規申請」を選択した場合に、図3に示すような申請票の表示画面(申請画面)の画像データを申請者端末2に送信して、申請者端末2の表示器に申請画面を表示させる。
図3は、申請画面の一例を示す図である。図3に示すように、この申請画面においては、申請者名とその連絡先、取得を申請する人事情報の項目(申請人事情報項目)、提供される人事情報を利用する利用者氏名(人事情報利用者)、申請する人事情報を格納している人事情報DB310または人事情報DB310内の情報マスタの名称(使用システム)等の申請項目が入力可能に構成されている。また、申請票には、現在の状況を示すステータスバーが設けられ、この申請票の審査の状態に応じて「作成中」「申請中」「審査中」等の状態が表示される。さらに、申請票には、タスク管理者の欄、審査依頼先の欄、審査者ごとの審査・承認の状態を示す「審査・承認 履歴」の欄が設けられている。また、申請画面には、申請内容を確定する申請ボタン11が設けられている。
受付部103(申請受付手段)は、この申請ボタン11が選択された場合に、申請画面において入力された各項目の内容を、通信部101を介して受付ける。
申請票レコード生成部104(申請レコード生成手段)は、受付部103が受付けた各項目の入力データにこの申請票を識別するための申請番号(申請No)を付して申請票のレコード(申請票レコード)を生成し、申請票DB120に格納する。
審査依頼部105は、審査者のメールアドレスに対して、確定された申請を審査・承認するよう要求するメールを、申請票の申請番号、申請票のリンク先アドレス(即ち、申請票の格納場所)等を付して送信する。これにより審査依頼部105は、各申請票による申請に対して審査を行う審査者に対して、各申請票レコードに関する審査の依頼を通知する審査依頼手段として機能する。
審査者がこのリンク先アドレスにアクセスした場合、或いは、審査者がメニュー画面(図2参照)を介して該当する申請番号の申請票にアクセスした場合に、表示部102は、この申請番号の申請レコードに基づいて、当該申請番号の申請票を審査するための審査画面(図4参照)の画像データを生成する。通信部101は、生成された画像データを審査者の情報処理端末(即ち、人事情報連携管理サーバ100、人事担当者端末3等)に送信して、その端末のディスプレイに審査画面を表示させる。審査者はその審査画面において申請票を検閲して審査を行う。
図4は、審査画面の一例を示す図である。図4に示すように、審査画面には、上述のように申請された申請票の各申請項目およびその申請内容が表示され、審査を依頼された担当者を示す審査依頼先が表示される。また、審査画面には、この申請票にかかる人事情報提供タスクを承認するための承認ボタン21と、非承認するための非承認ボタン22とが設けられている。
受付部103(審査結果受付手段)は、承認ボタン21または非承認ボタン22の選択を受付ける。表示部102は、承認ボタン21が選択された場合に、この審査画面にログインしている審査者によってこの申請が承認された旨を、審査票の「審査・承認履歴」に表示する。
通知部106は、少なくとも1人の審査者によって非承認ボタン22が選択された場合に、その申請番号の申請が非承認となった旨を通知するメールを申請者のメールアドレス宛に送信する。
上述のように、人事情報連携管理サーバ100は、人事情報提供タスクに関する申請内容に基づいて申請票レコードを生成し、この申請票レコードに基づいてこの申請に対する審査依頼処理、審査処理、承認処理を行う。従って、人事情報提供タスクの申請処理、審査依頼処理、審査処理、承認処理を一元化および簡素化することができる。
(2)人事情報提供タスクの設定処理
人事情報連携管理サーバ100は、上述の処理に引き続いて人事情報提供タスクを設定する処理を行う。
タスクレコード生成部107(タスクレコード生成手段)は、全ての審査者によって承認ボタン21が選択されてこの申請が承認された場合に、当該申請票が承認されたと判定し、この申請票の申請票レコードに基づいてタスクレコードを生成し、生成したタスクレコードをタスクレコードDB130に格納する。
ここで、タスクレコードとは、申請票レコードに含まれる申請内容に加えて、人事情報提供タスクに用いられるファイル転送システムに関する各種設定、人事情報提供タスクのスケジュール設定など、人事情報提供タスクに係る各種設定を付加したレコードのことをいう。
図5は、タスクレコードDB130に登録されたタスクレコードの一例を示す図である。タスクレコード生成部107は、図5に示すように各タスクレコードに対して、そのタスクレコードによって制御される人事情報提供タスクを識別するためのタスクIDに対応付けてタスクレコードを生成する。また、タスクレコード生成部107(棚卸日設定手段)は、各タスクレコードの生成時において、そのタスクの棚卸処理を行う棚卸日を各タスクレコードに設定する。一例として、タスクレコード生成部107は、タスクレコードの生成時において、その申請票が承認された日付である承認日の例えば1年後の日付を棚卸日としてタスクレコードに設定する。
図5に示すように、タスクレコードには、申請項目に基づいて人事情報DB310内の各データベースから定期的に抽出した人事情報からファイルを生成するための各種パラメータや、生成したファイルをファイル転送DBに格納する際に用いられる各種パラメータ等の情報を設定するための「ファイル転送項目」が設けられている。また、タスクレコードには、人事情報を抽出または提供するスケジュールを設定する「提供スケジュール」の項目が設けられている。
タスク管理者は、タスク管理者の権限でメニュー画面を介して各タスクレコードにアクセスし、タスクレコードの表示画面において、これら各項目の内容を入力し、図5に示した登録確定ボタン31を選択してこのタスクレコードの登録を確定する。受付部103(スケジュール受付手段)は、登録確定ボタン31が選択された場合に、「ファイル転送項目」および「提供スケジュール」に対して入力されたデータを受付ける。タスクレコード生成部107は、受付部103が受付けたデータをタスクレコードに付加してこのタスクレコードを上書き保存する。
タスク制御データ生成部108(タスク制御データ生成手段)は、登録確定ボタン31が選択されてタスクレコードが登録確定された場合に、各タスクレコードに基づいてタスク制御データを生成し、生成したタスク制御データに生成時に参照したタスクレコードが有するタスクIDに対応付けて、タスク制御サーバ200が有するタスクDB210に格納する。一例として、タスク制御データ生成部108は、各タスク制御データにそのタスクIDを含むファイル名を付して、各タスクIDによってその提供タスクを識別可能に構成する。
ここで、タスク制御データとは、各タスクIDで識別される人事情報提供タスクを、タスクレコードに登録されている提供スケジュールに従って申請者に提供する処理をタスク制御サーバ200に行わせるための制御用レコードである。換言すればタスク制御データは、人事情報提供タスクをバッチ制御する際に用いられるバッチ制御用のデータである。タスク制御データには、各タスクIDのタスクが停止しているか否かを示す有効無効フラグが設けられている。フラグが有効と設定されている場合に、タスク制御サーバ200はその人事情報提供タスクをスケジュールに従って実行する。フラグが無効と設定されている場合には、タスク制御サーバ200はその人事情報提供タスクを実行しない。
図6は、人事情報管理システム1が行う人事情報提供タスクの設定処理の手順を説明するシーケンス図である。
まず、申請者は、申請者端末2から上述の申請画面にアクセスし、申請画面において申請票の各項目を入力する(ステップS1)。申請者端末2は、申請ボタン11(図3参照)が選択された場合に、各申請項目の入力内容を人事情報連携管理サーバ100に送信することにより、人事情報の提供依頼を申請する(ステップS2)。
人事情報連携管理サーバ100の受付部103は、受信した申請項目ごとの入力内容を受付ける。申請票レコード生成部104は、受付けられた申請項目ごとの入力内容を含む申請票レコードを生成し、申請票DB120に格納する(ステップS3)。
審査依頼部105は、通信部101を介して、申請票を審査する審査者に対し申請票の審査を依頼するメールを送信する(ステップS4〜S5)。即ち、審査依頼部105は、タスク管理者のメールアドレスに審査依頼のメールを送信する(ステップS4)。また、審査依頼部105は、人事担当者のメールアドレスに審査依頼のメールを送信する(ステップS5)。
そして、人事情報連携管理サーバ100の受付部103は、この申請票に対する審査結果を受付ける(ステップS6〜S7)。即ち、受付部103は、タスク管理者が審査票の審査画面において承認ボタン21または非承認ボタン22が選択された場合に、その審査結果を受付ける(ステップS6)。また、受付部103は、人事担当者端末3において人事担当者が上記審査画面を表示させ、当該画面において承認ボタン21または非承認ボタン22を選択した場合に、その審査結果をネットワークおよび通信部101を介して受付ける(ステップS7)。
次に、タスクレコード生成部107は、少なくとも1人の審査者によって非承認とされたか否かを判定する(ステップS8)。非承認とされた場合(ステップS8:Yes)に、通知部106は、申請者にその申請が非承認とされたことを通知する(ステップS9)。申請者がこの申請書を再度申請する場合(ステップS10:Yes)には、ステップS1に移行する。審査者は申請者端末2から上記申請画面にアクセスして申請票の修正を行い、再度申請を行う(ステップS2)。申請者が再申請を行わない場合(ステップS10:No)には、申請処理を終了する。
ステップS8において、申請票に設定された全ての審査者によってこの申請票が承認された場合(ステップS8:No)には、タスクレコード生成部107はタスクレコード生成処理を行う(ステップS11)。即ち、タスクレコード生成部107は、承認された申請票に対してタスクIDを付して、申請票の各申請項目に対する申請内容をタスクレコードとして生成し、タスクIDとともに人事情報連携管理DBに登録する。また、タスクレコード生成部107は、申請票が全ての審査者によって承認された日付である承認日の1年後の日付を、棚卸日としてこのタスクレコードに登録する。
次に、タスク制御データ生成部108は、タスクレコードに基づいてタスク制御データを生成し(ステップS12)、通信部101を介してタスク制御サーバ200に送信する(ステップS13)。タスク制御サーバ200は通信部201を介してタスク制御データを受信し、このタスク制御データをタスクDB210に保存する(ステップS14)。
そして、人事情報連携管理サーバ100の通知部106は、申請された申請内容が、人事情報提供タスクとして登録された旨と、登録された人事情報提供タスクのタスクIDとを含む通知メールを、通信部101を介して申請者のメールアドレスに送付する(ステップS15)。
上述のように、人事情報連携管理サーバ100は、タスクIDに対応付けてタスクレコードとタスク制御データとを生成するため、タスクレコードとタスク制御データとを関連付けて管理することが可能となり、これら双方を一元管理することができる。
また、上述のように、人事情報連携管理サーバ100は、承認日に基づいて自動的に棚卸日を登録するので、各タスクの棚卸日を確実に設定することができ、また、棚卸業務の日付を分散させやすくすることができる。
次に、以上のようにして設定された人事情報提供タスクをタスク制御サーバ200が制御する処理について説明する。また、以下ではタスク制御サーバ200の機能的構成について図1を参照して説明する。
タスクDB210は、人事情報連携管理サーバ100のタスク制御データ生成部108が生成したタスク制御データを各タスク制御データのタスクIDに対応付けて格納する。通信部201は、ネットワークで自装置と接続された他の情報処理装置とのデータ通信を行う。
抽出ファイル生成部202(抽出ファイル生成手段)は、タスク制御データのスケジュールとなったタスク制御データに対して、そのタスク制御データに設定されている人事情報を人事情報DB310から抽出し、抽出した人事情報を含む抽出ファイルを生成する。抽出ファイル生成部202は、生成した抽出ファイルを各タスク制御データのタスクIDに対応付けて抽出ファイル格納部410(抽出ファイル格納手段)に格納する。
タスク制御部203は、タスクDB210に格納されたタスク制御データに基づいて、当該タスク制御データに設定されている項目の人事情報を申請者に提供する人事情報提供タスクを制御する。
より具体的には、タスク制御部203は、例えば1日1回所定の時刻となった場合に、タスクDB210が格納している各人事情報提供タスクの提供スケジュールを参照し、人事情報を提供する日時(提供日時)となったタスクがあるか否かを判定する。抽出ファイル生成部202は、提供日時となったタスクがある場合には、そのタスクに設定された項目(申請人事情報項目)に対応する人事情報を人事情報格納サーバ300の人事情報DB310から抽出する。そして、抽出ファイル生成部202は、抽出された人事情報を含んだ抽出ファイルを生成し、生成した抽出ファイルをファイル転送サーバ400に格納する。また、抽出ファイル生成部202は、タスクIDによってその抽出ファイルを識別可能であるように抽出ファイルを生成する。例えば、抽出ファイル生成部202は、抽出ファイルの生成時に、そのタスクのタスクIDを含むファイル名を抽出ファイルに付与する。これにより申請者は、ファイル名によって申請者が所望するファイルを識別することができる。
そして、申請者は、ファイル転送サーバ400にアクセスし、タスク制御サーバ200からメール通知されたタスクID(図6のステップS15参照)で識別される抽出ファイルを取得することにより、申請が承認された人事情報を取得することができる。また、一例として、申請者端末2が、抽出ファイルを定期的に取得するプログラムを備えるとしてもよい。そして例えば、抽出ファイルが生成されるスケジュールに同期させて申請者端末2が、ファイル転送サーバ400から抽出ファイルを取得するように構成してもよい。
上述のように、人事情報連携管理サーバ100は、タスクレコードのレコードから自動的にタスク制御データを作成し、タスクDB210に格納する。これにより、タスク制御サーバ200は、タスクレコード生成時に登録されたスケジュールに従って申請者に人事情報を提供することができる。
(3)棚卸処理
次に、人事情報連携管理サーバ100が行う人事情報提供タスクの棚卸処理について図7、図8を参照して説明する。図7は、棚卸処理における人事情報管理システム1の動作説明図である。図8は、人事情報連携管理サーバ100が行う人事情報の棚卸処理の手順を示すフローチャートである。
まず、棚卸管理部110は、例えば1日1回、タスク制御データに登録された棚卸日と現在の日付とを参照して、棚卸日までの日数(棚卸日−現在日)を計算し、棚卸日までの日数が10日であるか否かを判定する(ステップS21)。10日である場合に(ステップS21:Yes)、棚卸管理部110は、タスクレコードの棚卸依頼中フラグに「1」を設定する(ステップS22)。
ここで、棚卸依頼中フラグとは、後述する棚卸ボタン41の表示・非表示を管理するためのフラグであり、人事情報連携管理サーバ100の記憶領域に設けられたフラグである。図9は、棚卸ボタンが表示されたタスクレコードの表示画面の一例を示す図である。図9に示すように、棚卸依頼中フラグに1が設定されると、表示部102はタスクレコードの表示画面において棚卸処理を開始するための棚卸ボタン41を表示する。そして、棚卸処理が終了すると、棚卸管理部110は、棚卸依頼中フラグを1から0に変更する。棚卸依頼中フラグが0である場合、表示部102は、タスクレコードの表示画面に棚卸ボタン41を表示しない。
一方、ステップS21において棚卸日までの日数が10日でない場合(ステップS21:No)には、棚卸管理部110は、棚卸日までの日数が10日より少ないか否かを判定する(ステップS23)。10日より少ない場合(ステップS23:Yes)にはステップS24に移行し、10日より多い(ステップS23:No)には処理を終了する。
通知部106は、タスク管理者に棚卸依頼メールを送信する(ステップS24)。尚、棚卸依頼メールには、棚卸処理を依頼するタスクレコードにリンクするリンク先アドレスが含まれており、タスク管理者は、このリンク先アドレスにアクセスすることによって、棚卸処理を行うタスクレコード(図9参照)にアクセスすることができる。
尚、棚卸依頼メールには、単に棚卸処理を依頼するタスクIDが含まれるものとし、タスク管理者はメニュー画面(図2参照)を経由して、このタスクIDに該当するタスクレコードを開くとしてもよい。このように、タスク管理者はこの棚卸依頼メールによって、当該タスクIDの提供タスクが棚卸時期となったことを認識することができ、棚卸処理を確実に行うことができる。
このように、通知部106は、棚卸日以前の所定期間内となった場合に、そのタスクレコードのタスクIDとともに、その人事情報提供タスクの棚卸日が近づいていることを通知する棚卸通知手段として機能する。
尚、ここでは通知部106が棚卸処理を管理する管理者であるタスク管理者に棚卸依頼メールを送信して、棚卸日が近づいていることを通知するとしたが、通知対象者はこれに限定されるものではない。その他の例として、通知部106は、上述の人事担当者に棚卸依頼メールを送信して、棚卸日が近づいていることを通知するとしてもよい。また、通知部106はこれら両者に対して上記通知を行うとしてもよいし、その他の者に上記通知を行うとしてもよい。
次に、受付部103は、タスクレコードの表示画面(図9参照)において、棚卸ボタン41が選択されたか否かを判定する(ステップS25)。棚卸ボタン41が選択されない場合(ステップS25:No)には、選択待ちを行う(ステップS25)。棚卸ボタン41が選択された場合(ステップS25:Yes)に、表示部102は、図10に示すように、タスクレコードの表示画面上に「人事情報提供の継続申請をしますか?」等のメッセージを含むGUIをポップアップ表示させる(ステップS26)。そして、棚卸管理部110は、図10に示したGUIにおいて継続申請を行う旨が選択されたか否かを判定する(ステップS27)。
継続申請を行わない旨が選択された場合(ステップS27:No)に通知部106は、申請者のメールアドレスに対して該当するタスクIDの提供タスクが終了した旨を通知するメールを送信し(ステップS33)、ステップS31に移行する。
継続申請を行う旨が選択された場合(ステップS27:Yes)に、通知部106は、人事担当者のメールアドレス宛に、そのタスクIDで識別される提供タスクについて、次期も継続して申請を行う旨の通知メールを送信する(ステップS28)。
尚、このメールには、このタスクIDのタスクレコードにアクセスできるリンク先アドレスが含まれており、人事担当者はこのリンク先アドレスにアクセスすることよって、継続申請を審査すべきタスクレコードにアクセスすることができる。表示部102は、人事担当者が審査対象のタスクレコードにアクセスした場合に、該当するタスクIDのタスクレコードに対して継続申請を審査するための審査画面の画像データを人事担当者端末3に送信し、当該審査画面を人事担当者端末3のディスプレイ上に表示させる。
図11は、継続申請がなされたタスクレコードの審査画面の一例を示す図である。図11に示すように、表示部102は、継続申請が為されたタスクレコードの審査画面に、継続申請を承認するための承認ボタン51と、継続申請を非承認するための非承認ボタン52とを表示させる。
そして、棚卸管理部110(継続承認判定手段)は、承認ボタン51が選択されたか否かを判定する(ステップS29)。棚卸管理部110は、審査画面(図11参照)において承認ボタン51が選択されて人事担当者の承認が得られた場合(ステップS29:Yes)に、継続申請が承認されたと判定する。そして、棚卸管理部110は、その人事除法提供タスクを次期も継続して行う旨と、このタスクの新たな棚卸日として承認を受付けた日(即ち、承認ボタン51が選択された日)の所定期間後の日付と、をこのタスクIDのタスクレコードに登録する。一例として棚卸管理部110は、承認ボタン51が選択された日(棚卸実施日)の例えば1年後を新たな棚卸日として、該当するタスクIDのタスクレコードに登録する(ステップS30)。その後、棚卸管理部110は、タスクレコードの棚卸依頼中フラグに0を設定し、棚卸ボタン41を非表示とする設定にする(ステップS31)。そして、通知部106は、申請者のメールアドレスに対して該当するタスクIDの提供タスクが次期も継続される旨を通知するメールを送信し(ステップS32)、処理を終了する。
尚、棚卸処理を年次で行う場合には上述のように承認日の1年後の日付を新たな棚卸日として登録すればよいが、新たな棚卸日の設定方法はこれに限定されるものではない。その他の例として、棚卸管理部110は、棚卸処理を例えば6ヶ月ごとに行うような場合には、承認日の6ヶ月後を新たな棚卸日としてタスクレコードに登録するとしてもよい。
図11に示す非承認ボタン52が選択された場合(ステップS29:No)に、棚卸管理部110は、継続申請が非承認されたと判定する。そして、通知部106は、タスク管理者のメールアドレス宛に、このタスクIDの継続申請が承認不可能である旨を通知するメールを送信し(ステップS34)、ステップS25に移行する。尚、このメールには該当するタスクレコードの表示画面へのリンクが貼られていてもよい。また、人事担当者が継続申請の承認・非承認を行うタスクレコードの表示画面(図11参照)においては、人事担当者が継続申請を承認できない理由を記入できるように構成しておき、非承認を通知するメールにこの理由を含めるとしてもよい。
棚卸担当者は、承認不可を通知するメールを受信した場合に、タスクレコードを修正して再度上述と同様に棚卸ボタン41を選択する。受付部103は棚卸ボタン41が選択されたことを受付ける(ステップS25:Yes)。以降、人事情報連携管理サーバ100は上述と同様の処理を行う。
上述のように、人事情報連携管理サーバ100は、タスクレコードに設定されている棚卸日が近づいた場合に、棚卸担当者に棚卸依頼を通知するメールを送信するので、棚卸担当者は提供タスクの棚卸処理を確実に行うことができる。
また、上述のように、棚卸日はその人事情報提供タスク(タスクレコード)が承認された場合に、その承認日の所定期間後の日付に自動的に設定されるので、人事情報提供タスクを多数管理しなければならない場合であっても、承認日が異なれば棚卸日も異ならせることができる。従って、人事担当者は意図的に棚卸日を分散させることができるので、人事情報の管理にかかる業務を分散させることができる。
(4)人事情報提供タスクの停止処理
次に、人事情報管理システム1が行う人事情報提供タスクの停止処理について、図12、図13を参照して説明する。図12は、提供タスクの停止処理および再開処理における人事情報管理システム1の動作説明図である。図13は、人事情報管理システム1が行う人事情報提供処理の停止処理の手順を示すシーケンス図である。
人事担当者は、人事情報DB310で管理されている人事情報に変更が生じた場合に、タスク管理者に人事情報に変更が発生した旨を通知する(ステップS41)。図2に示したメニュー画面において、例えば、「タスクレコード照会」を選択すると、表示部102は、タスクレコードをステータス別、タスク管理者別に一覧表示させることができる。タスク管理者はこのようにして、図14に示すような一覧表示画面を表示させる(ステップS42)。
図14は、タスクレコードの一覧表示画面の一例を示す図である。一覧表示画面には、人事情報提供タスクの一覧が表示される。また、一覧表示画面には、提供タスクを停止させる旨の停止指示を受付ける停止ボタン61と、提供タスクの停止を解除して当該提供タスクを再開させる旨の再開指示を受付ける解除ボタン62とが設けられている。
受付部103(停止指示受付手段)は、停止ボタン61が選択された否かを判定する(ステップS43)。停止ボタン61が選択されていない間(ステップS43:No)は選択待ちを行う(ステップS43)。停止ボタン61が選択された場合(ステップS43:Yes)に、表示部102は、図15のような検索画面をポップアップ表示させる(ステップS44)。
図15は、検索画面の一例を示す図である。タスク管理者は、検索画面において検索語を入力して実行ボタン71を選択することにより、検索語を含むタスクレコードを検索することができる。
受付部103は、検索画面において実行ボタン71が選択されたか否かを判定する(ステップS45)。実行ボタン71が選択されていない間(ステップS45:No)は選択待ちをする。検索語が入力されて実行ボタン71が選択された場合(ステップS45:Yes)には、タスク連携制御部109は、検索語に入力された申請項目の人事情報を提供しているタスクレコードを検索する(ステップS46)。図15の例では、タスク連携制御部109は、提供情報として社員番号(社員No)を含むタスクレコードを検索する。表示部102は、検索結果を図16に示すような一覧表示画面上に表示する(ステップS47)。
図16は、検索結果が表示された一覧表示画面の一例を示す図である。図16に示すように、表示部102は、申請項目(申請人事情報項目)として社員Noを含んでいるタスクレコードに対してチェックマークを表示することにより検索結果を表示する。そして、タスク管理者は、このチェックマークを確認し、停止させたいタスクレコードが適切にチェックされている場合には、一覧表示画面に設けられた確定ボタン63を選択する。
受付部103は、確定ボタン63が選択されたか否かを判定する(ステップS48)。確定ボタン63が選択されていない間(ステップS48:No)は、選択待ちをする(ステップS48)。確定ボタン63が選択された場合(ステップS48:Yes)に、タスク連携制御部109(タスク停止手段)は、チェックされているタスクレコードのタスクIDと、そのタスクIDで識別されるタスク制御データで制御される人事情報提供タスクを停止させる停止指示を、通信部101を介してタスク制御サーバ200に送信する(ステップS49)。
タスク制御サーバ200は、通信部201を介してこの停止指示を受付けて、停止指示を受けた提供タスクごとにステップS50〜S54のタスク停止処理を行う。
タスク制御サーバ200のタスク制御部203は、1つ目のタスクIDについて、そのタスクIDのタスク制御データのタスクが停止しているか否かを示す有効無効フラグを参照し、そのタスクが停止しているか否かを判定する(ステップS50)。そのタスクに対して無効フラグが付されており、そのタスクが停止している場合(ステップS50:No)に、タスク制御部203は、停止指示を受けたが未処理のタスクIDが他にあるか否かを判定する(ステップS56)。未処理のタスクIDが無い場合(ステップS56:No)には、タスク停止処理を終了する。未処理のタスクIDがある場合(ステップS56:Yes)にはステップS50に移行する。
次に、タスク制御部203(抽出ファイル削除手段)は、上記停止していないタスクに関して、その提供タスクの抽出ファイルが既にファイル転送サーバ400の抽出ファイル格納部410に格納されているか否かを判定する(ステップS51)。抽出ファイルが抽出ファイル格納部410に格納されている場合(ステップS51:Yes)に、タスク制御部203は、抽出ファイル格納部410に格納されている抽出ファイルを削除する(ステップS52)。
より詳細には、タスク制御部203は、その提供タスクに対応するタスクIDとそのタスクIDに対応する抽出ファイルを削除する旨の削除指示を、通信部201を介してファイル転送サーバ400に送信する。ファイル転送サーバ400の制御部402は、通信部401を介してこの削除指示を受信し、削除指示を受けた抽出ファイルを抽出ファイル格納部410から削除する。
一方、抽出ファイルが格納されていない場合(ステップS51:No)には、ステップS53に移行する。そして、タスク制御部203は、タスクIDに対応する人事情報提供タスクを停止し(ステップS53)、そのタスクの有効無効フラグを無効に設定する(ステップS54)。
その後、人事情報連携管理サーバ100の通知部106(停止通知手段)は、そのタスクIDの提供タスクの申請者のメールアドレス宛に、そのタスクIDの提供タスクを停止した旨を通知するメールを送信し(ステップS55)、ステップS56に移行する。以降、タスク制御サーバ200は、全てのタスクIDの提供タスクを停止させるまでステップS51〜S55の処理を繰り返し、停止指示を受けた全てのタスクIDの提供タスクを停止させた場合(ステップS56:No)には、タスク停止処理を終了する。
上述のように、人事情報連携管理サーバ100は、複数の人事情報提供タスクのタスクIDに対する停止指示を一括してタスク制御サーバ200に送信することにより、複数の人事情報提供タスクを一括停止させることができる。また、人事情報連携管理サーバ100は、停止対象である人事情報提供タスクのタスクIDに対応する抽出ファイルを抽出ファイル格納部410から一括して削除することができる。従って、複数の人事情報提供タスクを速やかに停止させることができる。
また、上述のように、人事情報連携管理サーバ100は、変更対象の人事情報を含む人事情報提供タスクを検索することができるので、検索された人事情報提供タスクのタスクID全てに対する停止指示を一括してタスク制御サーバ200に送信して、停止対象の人事情報提供タスクを一括して停止させることができる。従って、変更対象の人事情報を含む複数の人事情報提供タスクを速やかに停止させることができ、タスクの停止処理を簡便にすることができる。
(5)人事情報提供タスクの再開処理
次に、人事情報管理システム1が行う人事情報提供処理の再開処理について、図12、図17を参照して説明する。図17は、人事情報管理システム1が行う人事情報提供処理の再開処理の手順を示すシーケンス図である。
人事担当者は、人事情報DB310における人事情報の変更処理が終了した場合に、タスク管理者に人事情報の変更処理が終了した旨を通知する(ステップS61)。タスク管理者は、図13のステップS42で上述したように、図14に示すような一覧表示画面を表示させる(ステップS62)。
受付部103(再開指示受付手段)は、一覧表示画面において解除ボタン62が選択されたか否かを判定する(ステップS63)。解除ボタン62が選択されていない間(ステップS63:No)は、選択待ちをする(ステップS63)。解除ボタン62が選択された場合(ステップS63:Yes)に、表示部102は、図15に示すような検索画面をポップアップ表示させる(ステップS64)。タスク管理者は、検索画面に検索語を入力して実行ボタン71を選択することによりタスクレコードの検索を行うことができる。
受付部103は、検索画面において実行ボタン71が選択されたか否かを判定する(ステップS65)。実行ボタン71が選択されていない間(ステップS65:No)は選択待ちをする。検索語が入力されて実行ボタン71が選択された場合(ステップS65:Yes)には、タスク連携制御部109は、検索語に入力された申請項目の人事情報を提供しているタスクレコードを検索する(ステップS66)。表示部102は、検索結果を一覧表示画面(図16参照)上に表示する(ステップS67)。
受付部103は、確定ボタン63が選択されたか否かを判定する(ステップS68)。確定ボタン63が選択されていない間(ステップS68:No)は、選択待ちをする(ステップS68)。確定ボタン63が選択された場合(ステップS68:Yes)に、タスク連携制御部109(タスク再開手段)は、チェックされているタスクレコードのタスクIDと、そのタスクIDで識別されるタスク制御データで制御される人事情報提供タスクを再開する再開指示を、通信部101を介してタスク制御サーバ200に送信する(ステップS69)。
タスク制御サーバ200は、通信部201を介してこの再開指示を受付けて、再開指示を受けた提供タスクごとにステップS70〜S72のタスク再開処理を行う。
タスク制御サーバ200のタスク制御部203は、1つ目のタスクIDについて、そのタスクIDの有効無効フラグに無効と設定されているか否かを判定する(ステップS70)。そのタスクに対して有効フラグが付されており、そのタスクが停止されていない(有効化されている)場合(ステップS70:No)には、ステップS74に移行する。
一方、そのタスクに対して無効フラグが付されており、そのタスクが停止している場合(ステップS70:Yes)に、タスク制御部203は、そのタスクIDに対応する人事情報提供タスクを再開(有効化)し(ステップS71)、そのタスクの有効無効フラグを有効に設定する(ステップS72)。そして、人事情報連携管理サーバ100の通知部106(再開通知手段)は、そのタスクIDの提供タスクの申請者のメールアドレス宛に、そのタスクIDの提供タスクを再開した旨を通知するメールを送信する(ステップS73)。
次に、タスク制御部203は、再開指示を受けたが未処理のタスクIDが有るか否かを判定する(ステップS74)。未処理のタスク処理が有る場合(ステップS74:Yes)にはステップS70に移行する。未処理のタスクIDが無い場合(ステップS74:No)には、タスク再開処理を終了する。
上述のように、人事情報連携管理サーバ100は、複数の人事情報提供タスクのタスクIDに対する再開指示を一括してタスク制御サーバ200に送信して、複数の人事情報提供タスクを一括して再開させることができる。従って、複数の人事情報提供タスクを速やかに再開させることができる。
また、上述のように、人事情報連携管理サーバ100は、変更された人事情報を含む人事情報提供タスクを検索することができるので、検索された人事情報提供タスクのタスクID全てに対する再開指示を一括してタスク制御サーバ200に送信して、再開対象の人事情報提供タスクを一括して再開させることができる。従って、変更された人事情報を含む複数の人事情報提供タスクを速やかに再開することができ、タスクの再開処理を簡便にすることができる。
また、上述のように、人事情報連携管理サーバ100は、人事情報DB310で管理されている人事情報に変更が生じた場合に、その変更処理が終了するまで当該変更に関連する人事情報提供タスクを中断することができる。従って、申請者に対して正確な人事情報を提供しやすくすることができる。
本実施形態の人事情報連携管理サーバ100で実行される人事情報連携管理プログラムは、表示部102、受付部103、申請票レコード生成部104、審査依頼部105、通知部106、タスクレコード生成部107、タスク制御データ生成部108、タスク連携制御部109、棚卸管理部110を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から人事情報連携管理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、表示部102、受付部103、申請票レコード生成部104、審査依頼部105、通知部106、タスクレコード生成部107、タスク制御データ生成部108、タスク連携制御部109、棚卸管理部110が主記憶装置上に生成されるようになっている。
また、本実施形態のタスク制御サーバ200で実行されるプログラムは、抽出ファイル生成部202、タスク制御部203を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、抽出ファイル生成部202、タスク制御部203が主記憶装置上に生成されるようになっている。
尚、上述では、タスク制御サーバ200が抽出ファイル生成部202、タスク制御部203、タスクDB210を備える形態とし、人事情報連携管理サーバ100とタスク制御サーバ200とが連携して各処理を行うとしたが、実施形態はこれに限定されるものではない。人事情報連携管理サーバ100が備える上記各部(表示部102、受付部103、申請票レコード生成部104、審査依頼部105、通知部106、タスクレコード生成部107、タスク制御データ生成部108、タスク連携制御部109、棚卸管理部110)およびタスク制御サーバ200が備える各部(抽出ファイル生成部202、タスク制御部203)は、人事情報連携管理サーバ100に集約して設けるとしてもよいし、2つ以上のサーバに分割して設ける形態としこれら複数のサーバを連携させて上記各処理を行うと形態としてもよい。
また、人事情報DB310、抽出ファイル格納部410についても本実施形態の人事情報管理システム1が備えていればいずれのサーバが備える形態としてもよい。さらに、本実施形態の人事情報管理システム1は、人事情報DB310、抽出ファイル格納部410を備えない形態であってもよく、ネットワークおよび通信I/Fを介して接続されたサーバにこれらDBを備え、当該サーバから各DBにアクセスする形態としてもよい。
本実施形態の人事情報連携管理サーバ100で実行される人事情報連携管理プログラム、または本実施形態のタスク制御サーバ200で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態の人事情報連携管理サーバ100で実行される人事情報連携管理プログラム、または本実施形態のタスク制御サーバ200で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
また、本実施形態の人事情報連携管理サーバ100で実行される人事情報連携管理プログラム、または本実施形態のタスク制御サーバ200で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、本実施形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
以上説明した通り、本実施形態によれば、タスクIDを用いることによって、人事情報連携管理サーバ100、タスク制御サーバ200、ファイル転送サーバ400の間で同一の人事情報提供タスクを識別することが可能となり、各サーバが連携して人事情報提供タスクを管理することが可能となる。従って、人事情報連携管理サーバ100は、タスク制御サーバ200によって制御される人事情報提供タスクの各々を管理することが可能となる。従って、人事情報管理システム1内において人事情報提供タスクを一元的に管理することが可能となり、人事情報提供タスクを管理し易くすることができる。