JP2007296803A - セグメント及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セグメント3は、セグメント3の内周面5aを含みこの内周面5a側となる内層7と、セグメント3の外周面5bを含み内層7の外周面5b側となる外層9とから構成される。外層9は、鋼繊維が混入された高流動コンクリート11を打設してなり、外層9のみでトンネル1を保持できるように予め設計される。内層7は、熱可塑性樹脂が混入された高流動コンクリート13を打設してなり、トンネル1内で火災が発生すると、外層9を火災による熱から保護するとともに、熱可塑性樹脂が溶融して空隙を作成し、内層7内にて発生する水蒸気をトンネル1内に解放して内層7の爆裂を防止する。
【選択図】図2
Description
さらに、外層は、高流動コンクリートを打設するために、振動締め固めや表面仕上げ等が不要となる。したがって、振動締め固めに用いるバイブレーター等の設備が不要となる。
本発明によるセグメントの製造方法によれば、高流動コンクリートを外層部内に部分的に打設した時点で仕切板を取り外すために、外層の重さが軽く、取り外しに必要な力が小さくてすむ。
本発明によるセグメントの製造方法によれば、型枠の内層部内に水硬性セメント材料を打設することが可能となる。
本発明によるセグメントの製造方法によれば、仕切板は、複数の帯状の板材から構成されるために、引き抜きが容易となり、短時間で引き抜き作業を終了することが可能となる。また、引き抜きに必要な動力が小さくてすむために、引き抜き用の設備を小型化することが可能となる。
本発明によるセグメントの製造方法によれば、仕切板をセグメントの周方向又は軸方向に引き抜くために、内層、外層にそれぞれ打設された水硬性セメント材料と高流動コンクリートとを混合させること無く、内層と外層とを一体化させることが可能となる。また、引き抜き作業には、引き抜く板材と同程度の作業スペースを確保すればよいために、セグメントを敷設する、例えば、トンネル掘削現場等でも十分に作業スペースを確保することが可能となる。
本発明によるセグメントの製造方法によれば、高流動コンクリートに鋼繊維を混入するために、外層の強度を向上することが可能となる。
本発明によるセグメントの製造方法によれば、水硬性セメント材料に鋼繊維を混入するために、内層の強度を向上することが可能となる。
本発明によるセグメントの製造方法によれば、水硬性セメント材料として高流動コンクリートを用いることにより、振動締め固め等が不要となる。
本発明によるセグメントの製造方法によれば、熱可塑性樹脂のポリプロピレン又はポリアセタール等は一般的に市販されているものであり、入手性が容易である。
本発明によるセグメントの製造方法によれば、製造方法が簡易で、大型の設備も不要であるために、現場敷地内等の狭い場所でもセグメントを製作することが可能である。
図1は、本発明の第一実施形態に係るセグメントが設置されたトンネルの横断面図である。図1に示すように、掘削したトンネル1の内部を覆工するために、複数のセグメント3が環状に設置される。
図2〜図3に示すように、セグメント3は、円弧状に湾曲した板状部材であり、セグメント3の内周側となる内層7と、セグメント3の外周側となる外層9とから構成される。
図4〜図8は、本実施形態に係るセグメント3の各製造工程を示す正断面図である。
仕切板17は、円弧状に湾曲した2枚の板材17aからなり、湾曲の頂部にはコンクリートを注入するための注入孔19を有する。
引抜装置23は、仕切板17を挟持可能なローラー21を備え、このローラー21を回転させることにより仕切板17を型枠15から引き抜く(後述する)ものである。
第三実施形態におけるセグメント3の製造方法は、第一実施形態にて用いた仕切板17をジャッキ31にて引き抜くものである。
次に、図13に示すように、仕切板17の両端に各ジャッキ31のロッド29をそれぞれ接続し、これらのジャッキ31を収縮させることにより仕切板17を構成する板材17aをそれぞれ異なる周方向に引き抜き、内層7と外層9とを一体化する。
最後に、第一及び第二実施形態と同様に、注入管18を蓋型枠15bの注入孔27に挿通し、残りの外層9部分に鋼繊維を含む高流動コンクリート11を打設し、外層9を形成する。
5c 接合面、5d 接合面、7 内層、9 外層、
11 鋼繊維を含む高流動コンクリート、
13 ポリプロピレンを含む高流動コンクリート(=水硬性セメント材料)、
14 製造装置、15 型枠、15a 下型枠、15b 蓋型枠、
17 仕切板、17a 板材、17b 板材、18 注入管、19 注入孔、
21 ローラー、23 引抜装置、25 プラグ、27 注入孔、
29 ロッド、31 ジャッキ
Claims (11)
- セグメントの製造方法であって、
型枠内に取り外し可能な仕切板を設置して該型枠内をセグメントの内周側となる内層部とセグメントの外周側となる外層部とに区分けし、
前記内層部内に熱可塑性樹脂を含む水硬性セメント材料を打設して内層を形成し、
前記外層部内に高流動コンクリートを打設して前記仕切板を前記型枠内から取り外すことを特徴とするセグメントの製造方法。 - 前記外層部内に前記高流動コンクリートを部分的に打設した時点で前記仕切板を取り外し、その後、前記外層部内の残りの部分に再び前記高流動コンクリートを打設して外層を形成することを特徴とする請求項1に記載のセグメントの製造方法。
- 前記仕切板は、水硬性セメント材料を注入するための注入孔を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のセグメントの製造方法。
- 前記仕切板は、複数の帯状の板材を周方向又は軸方向に並ぶように設けられてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のセグメントの製造方法。
- 前記仕切板は、前記セグメントの周方向又は軸方向に引き抜いて前記型枠内から取り外されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のセグメントの製造方法。
- 前記高流動コンクリートに鋼繊維を混入することを特徴とする請求項1又は2に記載のセグメントの製造方法。
- 前記水硬性セメント材料に鋼繊維を混入することを特徴とする請求項1に記載のセグメントの製造方法。
- 前記水硬性セメント材料は、高流動コンクリートからなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のセグメントの製造方法。
- 前記熱可塑性樹脂は、ポリプロピレン繊維又はポリアセタール繊維等のプラスチック材からなることを特徴とする請求項1に記載のセグメントの製造方法。
- 前記セグメントは、前記セグメントの設置作業を行う現場の敷地内で製造されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のセグメントの製造方法。
- 型枠内に取り外し可能な仕切板を設置して該型枠内をセグメントの内周側となる内層部とセグメントの外周側となる外層部とに区分けし、
前記内層部内に熱可塑性樹脂を含む水硬性セメント材料を打設して内層を形成し、
前記外層部内に高流動コンクリートを打設して前記仕切板を前記型枠内から取り外してなることを特徴とするセグメント。
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2006
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