JP2015048694A - コンクリート構造体の補修方法、補修構造及びシールド工法のセグメント - Google Patents
コンクリート構造体の補修方法、補修構造及びシールド工法のセグメント Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015048694A JP2015048694A JP2013183506A JP2013183506A JP2015048694A JP 2015048694 A JP2015048694 A JP 2015048694A JP 2013183506 A JP2013183506 A JP 2013183506A JP 2013183506 A JP2013183506 A JP 2013183506A JP 2015048694 A JP2015048694 A JP 2015048694A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- explosion
- proof
- fire
- repair
- repair material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Abstract
【解決手段】(a)取付部材を損傷部に設置する工程、(b)有機繊維を配合した防爆耐火性補修材を前記損傷部に塗り付ける工程、(c)前記防爆耐火性補修材の上に補強材を配置する工程、(d)前記補強材を塗り付けた前記防爆耐火性補修材に押しつけて、前記補強材の隙間から前記防爆耐火性補修材を膨出させ、前記補強材を、取付部材を介して固定する工程、(e)前記補強材の上を防爆耐火性補修材で覆う工程を備えた補修方法等により、防爆耐火性補修材の剥離や爆裂を防止する。
【選択図】図3
Description
このような場合には損傷部2の補修を行う必要があるが、セグメントに防爆耐火性を有したコンクリートを用いている場合、補修部分にも防爆耐火性を持たせることが求められる。
(1)以下の(a)〜(e)の工程を備えたことを特徴とする、有機繊維が配合された防爆耐火性を有するコンクリート構造体の補修方法。
(a)取付部材を損傷部に設置する工程。
(b)有機繊維を配合した防爆耐火性補修材を前記損傷部に塗り付ける工程。
(c)前記防爆耐火性補修材の上に補強材を配置する工程。
(d)前記補強材を塗り付けた前記防爆耐火性補修材に押しつけて、前記補強材の隙間から前記防爆耐火性補修材を膨出させ、前記補強材を、取付部材を介して固定する工程。
(e)前記補強材の上を防爆耐火性補修材で覆う工程。
(2)補強材がエキスパンドメタルであることを特徴とする、(1)に記載の構造体の補修方法。
(3)前記損傷部の表面に出ている有機繊維を除去する工程を備えた、(1)または(2)に記載の構造体の補修方法。
(4)前記(1)〜(3)に記載の方法により補修された、防爆耐火性コンクリートの補修構造。
(5)前記(1)〜(3)に記載の方法により補修された、シールド工法のセグメント。
エキスパンドメタルの具体例としては、東邦ラス工業のTXSラージメッシュタイプや大信鋼業株式会社のXSシリーズ等を挙げることができる。
まず、防爆耐火性補修材について説明する。
防爆耐火性補修材は、所定の高温(火災時等に防爆耐火性補修材が達すると想定される温度で、たとえば、250℃〜500℃程度)で気化する有機繊維、具体的にはポリプロピレン繊維と、セメントと砂と水とポリマーとを含むポリマーセメントモルタルとを所定の割合で配合することにより製造することができる。
吹付けで用いる場合には0.3〜0.4容積%の範囲内にする。ポリプロピレン繊維の繊度を1700dtex以下にすることで、連通した亀裂を作るために必要な繊維の本数を確保でき、長さを20mm以下にすることで、良好な施工性を得ることができる。
まずミキサー内に規定量の水を投入し、この水の中にプレミックス材料を添加して低速で180秒間練り混ぜて、ポリマーセメントモルタルを製造する。次に、ミキサー内にポリプロピレン繊維を添加して低速で60秒間練り混ぜることにより防爆耐火性補修材が製造される。
そこでまず、図3(b)のように、表出している有機繊維6を除去する。有機繊維6を除去するためにはワイヤブラシを用いて切断除去するが、溶融除去するなど、他の方法で除去してもよい。
次に、ドリルを用いて図3(c)のように防爆耐火性コンクリート3の損傷部2に削孔する。
図3(d)のように、削孔した孔に取付部材としてアンカーボルト7を打ち込む。アンカーボルト7は打ち込まれることにより防爆耐火性コンクリート3から抜けない状態となる。補強材の取り付け強度面からみて取付部材同士の間隔は近いことが好ましく、具体的には隣接する取付部材の距離が30cm以下であることが好ましい。すなわち、780cm2に1本以上の取付部材があることが好ましい。
図3(e)のようにアンカーボルト7にナット8を取り付ける。ここで、ナット8はスペーサの役割を果たす。ここでは、アンカーボルト7を打ち込んでからナット8を取り付けたが、ナット8をアンカーボルト7に取り付けてからアンカーボルト7を打ち込んでもよい。
スペーサとしてはナット8に限らずどのようなものでもよく、たとえば厚みのあるリングをアンカーボルトに嵌めて用いても良い。さらには取付部材の位置に設置しても別の位置に設置してもよい。防爆耐火性コンクリート3と後述の補強材との間に防爆耐火性補修材4を配置することができれば、スペーサとして種々のものを用いることができる。
損傷部2の表面にプライマーを塗布して乾燥させてから、図3(f)のように有機繊維(図示せず)を含んだ防爆耐火性補修材4を鏝により塗り付ける。このとき、スペーサの高さよりやや多めに防爆耐火性補修材4を塗り付ける。
図3(g)のように補強材としてエキスパンドメタル9を配置する。
図3(h)のようにアンカーボルト7に金網固定用ワッシャー11を嵌め、ナット12を締め付ける。このとき、補強材であるエキスパンドメタル9の隙間から防爆耐火性補修材4が膨出するようにする。10は膨出部である。図4にナットを締め付けている最中の写真を示す。締め付けによりエキスパンドメタルの隙間から防爆耐火性補修材が膨出している。
膨出した防爆耐火性補修材が固まる前に、図3(i)のように防爆耐火性補修材4を打ち重ねて鏝塗りし、表面を整えて仕上げる。
以上の実施例ではナット8をスペーサとして用いたが、補強材の下面側(図3(g)、(h)では補強材9の上方)の防爆耐火性補修材がある程度の厚さになるようにすればよいので、スペーサを省略することもできる。その場合は、補強材9の下面側の防爆耐火性補修材がある程度の厚さになるまでナット12を締め付けて、隙間から防爆耐火性補修材4が膨出するようにする。
2 ・・・損傷部
3 ・・・防爆耐火性コンクリート
4 ・・・防爆耐火性補修材
5 ・・・界面
6 ・・・有機繊維
7 ・・・アンカーボルト(取付部材)
8 ・・・ナット(スペーサ)
9 ・・・エキスパンドメタル(補強材)
10・・・膨出部
11・・・金網固定用ワッシャー
12・・・ナット
13・・・未充填空間
14・・・補強材
Claims (5)
- 以下の(a)〜(e)の工程を備えたことを特徴とする、有機繊維が配合された防爆耐火性を有するコンクリート構造体の補修方法。
(a)取付部材を損傷部に設置する工程。
(b)有機繊維を配合した防爆耐火性補修材を前記損傷部に塗り付ける工程。
(c)前記防爆耐火性補修材の上に補強材を配置する工程。
(d)前記補強材を塗り付けた前記防爆耐火性補修材に押しつけて、前記補強材の隙間から前記防爆耐火性補修材を膨出させ、前記補強材を、取付部材を介して固定する工程。
(e)前記補強材の上を防爆耐火性補修材で覆う工程。 - 補強材がエキスパンドメタルであることを特徴とする、請求項1に記載の構造体の補修方法。
- 前記損傷部の表面に出ている有機繊維を除去する工程を備えた、請求項1または2に記載の構造体の補修方法。
- 前記請求項1〜3に記載の方法により補修された、防爆耐火性コンクリートの補修構造。
- 前記請求項1〜3に記載の方法により補修された、シールド工法のセグメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013183506A JP6163984B2 (ja) | 2013-09-04 | 2013-09-04 | コンクリート構造体の補修方法、補修構造及びシールド工法のセグメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013183506A JP6163984B2 (ja) | 2013-09-04 | 2013-09-04 | コンクリート構造体の補修方法、補修構造及びシールド工法のセグメント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015048694A true JP2015048694A (ja) | 2015-03-16 |
JP6163984B2 JP6163984B2 (ja) | 2017-07-19 |
Family
ID=52698931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013183506A Active JP6163984B2 (ja) | 2013-09-04 | 2013-09-04 | コンクリート構造体の補修方法、補修構造及びシールド工法のセグメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6163984B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104895380A (zh) * | 2015-06-25 | 2015-09-09 | 甘肃省建设投资(控股)集团总公司 | 地铁车站地下抗震结构 |
CN108918583A (zh) * | 2018-07-23 | 2018-11-30 | 广东工业大学 | 一种用于火灾后混凝土的修复方法、装置及存储介质 |
CN113061054A (zh) * | 2021-05-06 | 2021-07-02 | 刘黎明 | 一种陶瓷裂缺的上釉修补工艺 |
CN114890801A (zh) * | 2022-05-24 | 2022-08-12 | 长兴兴鹰新型耐火建材有限公司 | 一种水泥窑窑头罩用的轻质保温浇注料 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0452158U (ja) * | 1990-09-10 | 1992-05-01 | ||
JP2002129751A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-09 | Higashikanto:Kk | コンクリート構造物のライニング、それに使用されるフック付きアンカー及びその施工方法 |
US20040123541A1 (en) * | 2002-12-27 | 2004-07-01 | Jewett Scott E. | Reinforced wall structure for blast protection |
JP2006016900A (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-19 | Nippon Concrete Ind Co Ltd | トンネル構築用セグメント |
JP2006225906A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Public Works Research Institute | トンネル覆工コンクリートの補強方法 |
JP2007132082A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Fujikawa Kenzai Kogyo Kk | 耐火被覆構造体の施工方法 |
JP2007205057A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Takemoru Kogyo Kk | モルタル壁仕上工法 |
JP2009221753A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Shimizu Corp | 耐火セグメント |
-
2013
- 2013-09-04 JP JP2013183506A patent/JP6163984B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0452158U (ja) * | 1990-09-10 | 1992-05-01 | ||
JP2002129751A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-09 | Higashikanto:Kk | コンクリート構造物のライニング、それに使用されるフック付きアンカー及びその施工方法 |
US20040123541A1 (en) * | 2002-12-27 | 2004-07-01 | Jewett Scott E. | Reinforced wall structure for blast protection |
JP2006016900A (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-19 | Nippon Concrete Ind Co Ltd | トンネル構築用セグメント |
JP2006225906A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Public Works Research Institute | トンネル覆工コンクリートの補強方法 |
JP2007132082A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Fujikawa Kenzai Kogyo Kk | 耐火被覆構造体の施工方法 |
JP2007205057A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Takemoru Kogyo Kk | モルタル壁仕上工法 |
JP2009221753A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Shimizu Corp | 耐火セグメント |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104895380A (zh) * | 2015-06-25 | 2015-09-09 | 甘肃省建设投资(控股)集团总公司 | 地铁车站地下抗震结构 |
CN108918583A (zh) * | 2018-07-23 | 2018-11-30 | 广东工业大学 | 一种用于火灾后混凝土的修复方法、装置及存储介质 |
CN113061054A (zh) * | 2021-05-06 | 2021-07-02 | 刘黎明 | 一种陶瓷裂缺的上釉修补工艺 |
CN114890801A (zh) * | 2022-05-24 | 2022-08-12 | 长兴兴鹰新型耐火建材有限公司 | 一种水泥窑窑头罩用的轻质保温浇注料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6163984B2 (ja) | 2017-07-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6163984B2 (ja) | コンクリート構造体の補修方法、補修構造及びシールド工法のセグメント | |
KR101005606B1 (ko) | 실드 터널의 풍도 슬래브 시공방법 | |
JP5034691B2 (ja) | 防爆耐火性被覆構造、及び防爆耐火性被覆層の施工方法 | |
KR102300812B1 (ko) | 그리드 보강재와 무수축 그라우트를 이용하여 보강되는 콘크리트 구조물 및 그 보강 방법 | |
JP2018040147A (ja) | 可縮部材およびトンネル | |
JP2009235890A (ja) | 合成セグメントへの内壁取付部材の施工方法および合成セグメントへの内壁取付部材の設置構造 | |
JP4830291B2 (ja) | 耐火コンクリート部材及び耐火セグメント部材 | |
JP2020084508A (ja) | 壁用パネルの製造方法 | |
WO2021210619A1 (ja) | パネル構造体 | |
JP7518650B2 (ja) | 排水システムおよび排水管の乾式埋め戻し施工工法 | |
KR20080101218A (ko) | 내화보드 영구거푸집을 구비한 콘크리트 구조체 및 그시공방법 | |
JP2009114791A (ja) | 耐火セグメントおよびトンネル | |
JP2004316171A (ja) | 表面被覆施工方法 | |
KR101742775B1 (ko) | 스틸 와이어로프를 이용한 매립형 보수/보강공법 | |
JP2017137690A (ja) | 鋼管の補強構造 | |
JP2008133664A (ja) | 新規誘発目地構造 | |
JP2008014065A (ja) | 既存建物の耐震補強構造およびその工法 | |
RU165472U1 (ru) | Устройство для усиления строительных конструкций | |
JP4552114B2 (ja) | 合成壁 | |
KR101564715B1 (ko) | 앵커로드의 피복을 유지하고 케미컬 약액의 누출을 방지하는 케미컬앵커 및 그 시공 방법 | |
KR101206644B1 (ko) | 난연 부착력강화 파형 하이텐션 판넬과 이의 제조방법 및 이를 이용한 콘크리트 구조물의 보수보강 방법 | |
JP2005180102A (ja) | 鋼部材の接合構造 | |
JP2019199694A (ja) | 鉄骨柱の合成被覆耐火構造及びその施工方法 | |
KR101092031B1 (ko) | 2중 망을 부착한 스티로폼 판넬 | |
JPH07317211A (ja) | 充填鋼管コンクリート柱 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160801 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170419 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170523 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170605 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6163984 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |