JP2007296644A - インクタンク及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 顔料インクが生タンク内で沈降した際に、確実に攪拌する方法を提供する。
【解決手段】 タンク底部に袋状の部材があり、本体吸引回復ポンプを利用して袋状部材内に気体を注入する。これにより、袋状部材が底部から上部に持ち上がり、タンク内が攪拌される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置のインクジェット記録ヘッドにインクを供給するためのインクタンク及びインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置であり、高速な記録と様々な記録媒体に対して記録することが可能であって、記録における騒音が殆ど生じないと言った特徴を持つ。
このようなことから、インクジェット記録装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、ワードプロセッサ等の記録機構を担う装置として、広く採用されている。
こうしたインクジェット記録装置において、インクジェット記録ヘッドへインクを供給するインクタンクには、従来は染料インクが使用されてきた。
しかしながら、染料インクを使用して記録した記録物は、耐光性、耐ガス性、耐水性が悪く、屋外掲示物や長期保存用記録物には不向きである。
一方、顔料を着色剤とする顔料インクは染料インクに比べて耐光性、耐ガス性、耐水性等が優れている。しかしながら、顔料は溶媒に溶解しているのではなく溶媒内に分散しているので、静止状態のインクタンク中では顔料が沈降してしまう。
特に長時間放置されたインクタンク内部では、顔料の沈降によりインクタンクの底部から上部に向かって顔料粒子の濃度傾斜が発生し、インクタンク底部は過度に濃度が濃く上部は過度に濃度が薄くなり、その結果インクタンク底部と上部で大きくインク濃度が変わってしまう。
仮にインクタンク底部からインクを導出する構成のインクタンクであれば、最初に過度に濃いインクが導出されることになる。この状態で色の濃淡によって画像を構成するカラー印刷を行うと色味が変わってしまう。
この問題を解決する為にタンク内部を攪拌する方法が知られている。
特にタンク内部にボール状の磁石が入っており、記録装置本体に磁気発生装置が付いていて、タンク内部のボールを回すと言うのが公知として知られている。
他には、キャリッジ走査時の走査方向への動きを利用して攪拌する、と言うのが知られている。
また、特許文献1のように、インクタンク自体を回転させる方法がある。
特開2004−17641号公報
しかしながら、磁石による攪拌やキャリッジ走査時の動きを利用する方法では、インクタンクの形状が小型化し、幅が薄く細長い形状となった場合、インクタンク底部と上部の濃度差を無くすことは難しい。
また、インクタンク自体を回転させる方法は、産業用などの大きな印字装置なら可能であるが、一般家庭やオフィスで使用するプリンターにおいては不可能である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、顔料を着色剤として使用するインクタンクにおいて、長時間放置されたことで顔料の沈降が生じ、その結果インクタンク内にインクの濃度差を生じても、インクタンクからインクを供給する時には常に一定濃度のインクを供給することが出来るインクタンク及びインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の特徴は、沈降することでインクタンク内で濃度差を生じるインクを収納し、必要に応じて前記インクをインクジェット記録ヘッドに供給し、前記インクジェット記録ヘッドに着脱可能な前記インクタンクであって、
前記インクタンク内を一定範囲内の圧力となるように調整する圧力調整部材を有し、袋状部材が前記インクタンクの底部に敷いてあり、前記袋状部材の開口部側とは反対側の端に弾性部材を有し、該弾性部材は前記インクタンクの底部に繋がれており、前記インクタンクの底部には気体導入口を有し、前記袋状部材の開口部は前記インクタンクの底部にある気体導入口と連通しており、前記袋状部材内に気体を注入することで前記袋状部材の弾性部材を有する側の先端部が、前記インクタンクの底部から上部に持ち上げられることを特徴とする。
前記インクタンクの底部の気体導入口は1つであり、前記インクタンクの底部に敷いてある前記袋状部材は、複数あるが前記開口部が1つであることを特徴とする。
前記インクタンクの底部の気体導入口は複数有り、前記インクタンクの底部に敷いてある前記袋状部材は、前記気体導入口と同数若しくはそれ以上の数があり、前記開口部は前記気体導入口と同数あることを特徴とする。
沈降することでインクタンク内で濃度差を生じるインクを収納し、必要に応じて前記インクをインクジェット記録ヘッドに供給し、前記インクジェットヘッドに着脱可能な前記インクタンクを有するインクジェット記録装置であって、
前記インクタンクは、該インクタンク内を一定範囲内の圧力となるよう調整する部材を有し、袋状部材が前記インクタンクの底部に敷いてあり、前記袋状部材の開口部側とは反対側の端に弾性部材を有し、該弾性部材は前記インクタンクの底部に繋がれており、前記インクタンクの底部には気体導入口を有し、前記袋状部材の開口部は前記インクタンクの底部にある気体導入口と連通しており、該インクタンクの前記袋状部材内に気体を注入する手段を有することを特徴とする。
前記インクタンクの底部の気体導入口は複数有り、前記インクタンクの底部に敷いてある前記袋状部材も複数あるインクタンクであって、前記複数の袋状部材毎に異なるタイミングで気体を注入する手段を有することを特徴とする。
上記のように構成された本発明のインクジェット記録ヘッドによれば、顔料を着色剤として使用するインクタンクにおいて、長時間放置されたことで顔料の沈降が生じ、その結果インクタンク内にインクの濃度差を生じても、インクタンクからインクを供給する時には常に一定濃度のインクを供給することが出来るインクタンク及びインクジェット記録装置
を提供することを目的とする。
以上述べた通り本発明によれば、インクタンク底部に敷かれた袋状部材に気体を注入し、袋状部材の気体注入口とは逆側の端部を上面に持ち上げることで、インクタンク底部に沈降した顔料も一緒に上方に押し上げられ攪拌される。
また、袋状部材を複数用い更に気体注入口も複数設けて、各々に連通させて複数の袋状部材に気体を注入するタイミングを変えることで、沈降があまり進んでいない時と沈降がかなり進んだ時でも、それぞれに最適な条件で濃度差をなくすことができる。
その結果、沈降することでインクタンク内で濃度差が生じるインクを収納したインクタンクにおいて、最小限の動作で常に一定濃度のインクを供給することが出来る。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図6は本発明が実施もしくは適用される好適なヘッドカートリッジの構成を説明する図、図7は記録装置の記録部の斜視図である。
以下これらの図面を参照して各構成要素の説明を行う。
本実施形態の記録ヘッド(インクジェット記録ヘッド)H1001は、図6(a)および図6(b)の斜視図でわかるように、記録ヘッドカートリッジH1000を構成する一構成要素であり、記録ヘッドカートリッジH1000は、記録ヘッドH1001と記録ヘッドH1001に着脱自在に設けられたインクタンクH1900(H1901、H1902、H1903、H1904)とから構成されている。
記録ヘッドH1001は、インクタンクH1900から供給されるインク(記録液)を、記録情報に応じて吐出口から吐出する。
また、このインクタンクH1900は、記録ヘッドH1001がインクを吐出していないときに、吐出口からインクが漏れでないようにインクタンクH1900内に負圧を持たせている。
記録ヘッドカートリッジH1000は、インクジェット記録装置本体に載置されているキャリッジに対して着脱可能となっている。
インクタンクH1901はブラックのインク用、インクタンクH1902はシアンのインク用、インクタンクH1903はマゼンタのインク用、インクタンクH1904はイエローのインク用である。
このようにインクタンクH1901、H1902、H1903、H1904のそれぞれが記録ヘッドH1001に対してシールゴムH1003及びフィルターH1002側に着脱自在であり、それぞれのインクタンクが交換可能となっていることにより、インクジェット記録装置における印刷のランニングコストが低減される。
記録ヘッドH1001は電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じさせる為の熱エネルギーを生成する電気熱変換体(記録素子)を用いて記録を行うバブルジェット(登録商標)方式のサイドシューター型の記録ヘッドである。
次に、上記構成のインクジェット記録ヘッドを搭載するインクジェット記録装置について説明する。
図7は本発明のインクジェット記録ヘッドを搭載するインクジェット記録装置の一例の要部構成を示す図である。
図7に示す形態のインクジェット記録装置では、K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色のインクタンク(図示せず)を着脱可能に搭載し、各色のインクをシート状の記録媒体22に吐出して記録を行う為の記録ヘッド(図示せず)から構成されている記録ヘッドカートリッジ5が備えられている。
記録ヘッドカートリッジ5は、キャリッジ15に搭載され、キャリッジ15は駆動モーターに接合しているプーリー17の駆動力を伝達する駆動ベルト18の一部に連結され、ガイド軸に案内されて往復移動を可能にしている。
そして、記録媒体22に対してわずかのギャップを保った状態でキャリッジ15を往復させながら、記録ヘッドの吐出口(図示せず)よりインク液滴を記録媒体22に吐出することにより記録が行われる。
また図7において、記録媒体22はプラテンローラー2により記録ヘッドの移動布方向と交差する方向に搬送される。1行分の記録を行うごとに記録媒体22を所定量ピッチ搬送して再び次の1行を記録するという記録動作を繰り返すことにより、記録媒体22の全域に画像が形成される。
記録ヘッドカートリッジ5の往復範囲内であって記録領域を外れた所定位置(例えばホームポジション)には、記録ヘッド(図示せず)の複数の吐出口が形成された面(吐出口形成面)をキャッピングし、各吐出口からインクを強制的に吸引、排出させることにより、各吐出口内の増粘インク、固着インク、ごみ、気泡などの異物を除去し、吐出機能を正常にするための吸引回復キャップ20が配設されている。
吸引回復キャップ20は、非記録時には、吐出口からのインクの蒸発を防ぐ為に記録ヘッド(図示せず)の吐出口形成面をキャッピングしている。
また、吸引回復キャップ20の設置位置の近くにはウレタンゴム等で形成したゴム状弾性体のワイパーブレード(図示せず)は通常、記録ヘッドカートリッジ5の往復移動方向に邪魔にならない場所に待機してたり、ワイピングを行う時にインクジェット記録装置に備えられたモーター等(図示せず)によって前後に移動して、所定の位置にある記録ヘッド(図示せず)の吐出口形成面に付着したインク液、ごみ、ほこり、紙紛等の異物を拭き取るように構成されている。
以下、本発明の特徴的な構成について、詳しく説明する。
図4(a)は従来のインクタンクの断面図で、長時間放置した場合、顔料の沈降が生じた様子を示したものである。
インクタンク下部は、顔料の沈降により顔料濃度が過度に濃くなっており、上部は顔料濃度が過度に薄くなっている。
図4(b)は、図4(a)のインクタンクB部断面を、矢印方向から見た図である。
インクタンク111内にはバネ部材114(ここでは点線で図示)とインクが収納されているインク袋116と板状部材115があり、インクタンク111のa面117にインク袋116の一部が結合され、更にこのa面117に結合されたインク袋116にバネ部材114も結合されている。
このa面117と対向するb面118側のインク袋116の外側に板状部材115が結合され、同じb面118側のインク袋116の内側にはバネ部材114のもう一方が結合されている。ただし、b面118側のインク袋116及び板状部材115は、b面118には結合されておらず可動するようになっている。
インク供給口103の部分は、インクタンク111の内側にインク袋116が結合されている。
これらは、前述したインクタンクの原理と同様、記録ヘッドの吐出口からインクが漏れ出さないよう、インクタンク111内のインク袋116内には、バネ部材114と板状部材115によって負圧がかかるような構成になっている。
図1(a)、図1(b)、図1(c)は本発明の第1の実施形態を説明するための、インクタンクの断面図である。
図2(a)、図2(b)は、図1(a)のインクタンクA部断面を、矢印方向から見た図である。
図1(a)のようにインクタンク底部102に袋状部材100が敷いてあり、袋状部材の開口部108はインクタンク底部102に開いている本体側からの気体注入口101と接続されている。
もう一方の端109には、弾性部材107が付いておりインクタンク底部102に繋がっている。(図1(b))
ここでは、弾性部材107はコイルバネを使用している。
図2(a)は図1(a)のA部断面を矢印方向から見た図である。
インクタンク111内にはバネ部材114とインクが収納されているインク袋116と板状部材115があり、これらは前述の従来のインクタンクの構成と同じである。
この状態で長時間放置されると、図1(a)のようにインク袋116の下側に顔料濃度の最も濃い部分113が出来る。
図1(b)のように袋状部材100の中に気体110を注入すると、袋状部材100の開口部とは逆側の端109がインクタンク上部に持ち上げられ、これらの動作によりインクタンク内のインクが攪拌され濃度が均一になる。
最後は、図1(c)のように袋状部材100内の気体110を抜き袋状部材100は、開口部とは逆側の端109に付いている弾性部材107に引っ張られてインクタンク底部102に敷かれる。
図2(b)は袋状部材100へ気体110を導入した時の様子を図1(b)のインクタンク111のA部断面を矢印方向から見た図である。
袋状部材100内に気体110を導入することで、インク袋116内の圧力が高くなるため、バネ部材114が板状部材115を押し広げ圧力増加分を吸収するようになっている。
(図中矢印方向)
次に、記録装置から袋状部材100内へ気体110を導入する方法を説明する。
ここでは本体の吸引回復ポンプを利用した場合を説明する。
図8、図9は、本発明の第1の実施形態での回復系200及び袋状部材100への気体導入経路、気体導入方法及び回復方法についての説明図である。
図8は本発明の第1の実施形態での回復系200及び袋状部材100への気体導入経路の概略図である。図9(a)は図8において実際に袋状部材100内に気体110を導入する方法、図9(b)は図9(a)の後の回復操作について説明したものである。
図8のように吸引回復ポンプ205の先が2系統に分かれており、一方は廃インクタンク(図示さず)へ繋がっており、もう一方はインクタンクの気体注入口101に接続されている。
弁A202、弁B203の切り替えにより廃インクタンク側とインクタンク111の気体注入口101側への切り替えを行う。
インクタンク111内の袋状部材100内に気体110を注入する方法は、図9(a)を使って説明する。
まず、フェイス面204から本体キャップ201を離し(キャップOPEN状態)開放状態にする。
次に弁A202を閉じ、弁B203を開け吸引回復ポンプ205を作動させ、インクタンク111内の袋状部材100内に気体110を注入する。
通常回復操作時は図9(b)より、吸引回復ポンプ205を停止しフェイス面204に本体キャップ201をして(キャップCLOSE状態)弁A202を開け弁B203を閉じる。
吸引回復ポンプ205を作動させ、フェイス面204から吸引したインクを廃インクタンク内に流す。
一連の動作としては、図9(a)の気体110注入後、図9(b)の回復操作を行う。
図3(a)、図3(b)、図3(c)は1つの気体導入口101に対し、袋状部材100が2枚ある場合を示す図である。この場合、気体導入口101はインクタンク底部102の中央部にあり、袋状部材100は開口部108は1つであるが、その先が2つの袋状に分かれている。
(100a、100b)
インクタンク底部102の気体導入口101と袋状部材100の開口部108は、接続されており先が2つに分かれている各袋(100a、100b)は、気体導入口101を中心に開口部108とは逆側の先端109がそれぞれ異なる方向を向くように、インクタンク底部102に敷かれている。
やはり先端には、弾性部材107a、107bが付いておりインクタンク底部102に繋がっている。(図3(b))
ここでの弾性部材107a、107bも、コイルバネを使用している。
また、この場合においても袋状部材100内へ気体110を導入する方法は同様である。
以上のようにすることで、長時間放置されたことで顔料の沈降が生じ、その結果インクタンク内にインクの濃度差を生じても、インクタンクからインクを供給する時には常に一定濃度のインクを供給することが出来る。
図5(a)、図5(b)、図5(c)は本発明の第2の実施形態を説明する為のインクタンクの断面図である。
図5(a)のようにインクタンク底部102に、袋状部材120a、120bが2枚敷いてあり、それらは開口部121a、121bが中央に向いており、開口部121a、121bとは逆側の先端123a、123bがそれぞれ異なる方向を向くように敷いてある。
更に前記袋状部材120a、120bの開口部121a、121bは、インクタンク底部102に2ヶ所開いている本体側からの気体注入口122a、122bにそれぞれ接続されている。(ここでは、インクタンク底部102の中央にある2ヶ所の気体注入口122a、122bと、そこに2枚の袋状部材120a、120bが接続された場合を説明するが、気体注入口の位置、数、袋状部材の枚数はこれに限るものではない。)袋状部材120a、120b内に気体110が注入され、袋状部材120a、120bが上下に動作する様子は第1の実施形態と同様である。
次に記録装置から袋状部材内へ気体を導入する方法を説明する。
ここでは第1の実施形態同様本体の回復ポンプを利用した場合を説明する。
図10、図11、図12は本発明の第2の実施形態での回復系及び袋状部材120a、120bへの気体導入経路、気体導入方法及び回復方法についての説明図である。
図10は本発明の第2の実施形態での、回復系及び袋状部材120a、120bへの気体導入経路の概略図である。
図11(a)は図10において実際に袋状部材内120a、120bに気体110を導入する方法、図11(b)は図11(a)の後の回復操作について説明したものである。
本発明の第2の実施形態での、回復系300及び袋状部材120a、120bへの気体導入経路は、図10のように本体キャップ201の先が2系統に分かれており、一方は吸引回復ポンプ(P1)301に繋がっており、吸引回復ポンプ(P1)301から先は廃インクタンク(図示せず)へ繋がっている。
即ちこの1系統は通常の吸引回復系となっている。
本体キャップ201の先のもう一方は、気体注入用ポンプ(P2)302に繋がっており、その先が更に2系統に分かれており、一方は気体注入口122aへもう一方は残りの気体注入口122bに接続されている。
また、弁A303、弁B304の切り替えにより2枚の袋状部材120a、120bへの気体注入のタイミングを変えることが出来る。
ここでは、吸引ポンプ(P1)301と気体注入用ポンプ(P2)302の2つのポンプを使用したが、実施例1の様に吸引ポンプ(P1)301のみを使用し、その先を実施例1と同様に2つに分岐し1方は廃インクタンクへ、もう1方は更にその先を2つに分岐してそれぞれ気体注入口122a、122bに接続するようにしてもよい。
インクタンク111内の袋状部材120a、120b内に気体110を注入する方法は、図11(a)を使って説明する。
まず、フェイス面204から本体キャップ201を離し(キャップOPEN状態)開放状態にする。
次に気体導入用ポンプ(P2)302を作動させ、インクタンク111内の2枚の袋状部材120a、120b内に気体110を注入する。
ここで弁A303、弁B304を使用することで、2枚の袋状部材120a、120bへの気体110を注入するタイミングを変えることができ、インクタンク111内の攪拌の強さを変えることが出来る。
図12(a)は放置された時間が短く、あまり強い攪拌を必要としない時の袋状部材120a、120bの様子を示す図である。(図10のA部を拡大した図を使ったものである)
放置された時間が短い場合は少しの攪拌で十分であるため、インク供給口103の近傍を攪拌してあげることで、均一な濃度のインクを供給することができる。
具体的には、弁A303を開け弁B304は閉じて、袋状部材120aのみに気体110を導入する。
逆に長い時間放置され強い攪拌が必要な時は、図12(a)の動作の直ぐ後に図12(b)のように、弁A303を閉じ弁B304を開けて、袋状部材120bのみに気体110を導入する。(図12(a)と同様、図10のA部を拡大した図を使ったものである)
更にこの図12(a)と図12(b)の動作を数回繰り返すことで、強い攪拌を行うことが出来る。
このような使い方をすることで必要最低限の動作で、インクタンク111内の濃度を均一にすることができる。
通常回復操作時は図11(b)より、気体導入用ポンプ(P2)302を停止し、フェイス面204に本体キャップ201をして(キャップCLOSE状態)吸引回復ポンプ(P1)301を作動させ、フェイス面204から吸引したインクを廃インクタンク(図示せず)内に流す。
一連の動作としては、図11(a)の気体注入後、図11(b)の回復操作を行う。
以上のようにすることで、放置時間に応じて最適な攪拌動作を行うことが出来、その結果インクタンク内にインクの濃度差を生じても、インクタンクからインクを供給するときには、常に一定の濃度のインクを供給することができる。
(a)本発明の実施例1におけるインクタンクの断面図で、気体注入口1箇所で袋状部材が1枚底部に敷いてある状態の図である。
(b)本発明の実施例1におけるインクタンクの断面図で、(a)の袋状部材に気体が注入され上部に持ち上がった状態を示す図である。
(c)本発明の実施例1におけるインクタンクの断面図で、(a)の袋状部材内の気体が抜けて再び底部に敷かれた状態を示す図である。
(a)本発明の実施例1における(a)のインクタンクのA部断面を矢印方向から見た時の図で、インクタンク内の構成を示した図である。
(b)本発明の実施例1における(a)のインクタンクのA部断面を矢印方向から見た時の図で、(a)の袋状部材に気体が注入され上部に持ち上がった時の様子を示す図である。
(a)本発明の実施例1の別の例におけるインクタンクの断面図で、気体注入口1箇所で袋状部材が1枚底部に敷いてある状態の図である。
(b)本発明の実施例1の別の例におけるインクタンクの断面図で、(a)の袋状部材に気体が注入され上部に持ち上がった状態を示す図である。
(c)本発明の実施例1の別の例におけるインクタンクの断面図で、(a)の袋状部材内の気体が抜けて再び底部に敷かれた状態を示す図である。
(a)従来のインクタンクの断面図で長時間放置した場合に、顔料の沈降が生じた時の様子を示した図である。
(b)従来のインクタンクの(a)のB部断面を矢印方向から見た時の図で、インク供給口の様子を示す図である。
(a)本発明の実施例2におけるインクタンクの断面図で、気体注入口1箇所で袋状部材が1枚底部に敷いてある状態の図である。
(b)本発明の実施例2におけるインクタンクの断面図で、(a)の袋状部材に気体が注入され上部に持ち上がった状態を示す図である。
(c)本発明の実施例2におけるインクタンクの断面図で、(a)の袋状部材内の気体が抜けて再び底部に敷かれた状態を示す図である。
(a)本発明の実施例における記録ヘッドカートリッジの斜視図である。
(b)(a)の分解斜視図である。
記録装置の記録部の斜視図である。 本発明の第1の実施形態での、回復系及び袋状部材への気体導入経路の概略図である。 (a)図8において、袋状部材に気体を導入する方法を示す説明図である。
(b)(a)の後の回復操作について説明した図である。
本発明の第2の実施形態での、回復系及び袋状部材への気体導入経路の概略図である。 (a)図10において、袋状部材に気体を導入する方法を示す説明図である。
(b)(a)の後の回復操作について説明した図である。
(a)放置時間が短い時に、片側の袋状部材のみ攪拌する様子を示す図である。(図10のC部を拡大した図を使って示したもの) (b)(a)とは異なる方の袋状部材のみ攪拌する様子を示す図である。(図10のC部を拡大した図を使って示したもの)
符号の説明
H1000 記録ヘッドカートリッジ
H1001 記録ヘッド(インクジェット記録ヘッド)
H1002 フィルター
H1003 シールゴム
H1900 インクタンク
H1901 ブラックインクタンク
H1902 シアンインクタンク
H1903 マゼンタインクタンク
H1904 イエローインクタンク
2 プラテンローラー
5 記録ヘッド
15 キャリッジ
17 駆動モーターに接合しているプーリー
18 駆動ベルト
20 吸引回復キャップ
22 記録媒体
100 袋状部材
100a 袋状部材
100b 袋状部材
101 気体注入口
101a 気体注入口
101b 気体注入口
102 インクタンク底部
103 インク供給口
107 弾性部材
107a 弾性部材
107b 弾性部材
108 袋状部材開口部
109 袋状部材の開口部とは逆側の先端部
110 気体
111 インクタンク
112 インクタンク内の顔料濃度が濃い部分
113 インクタンク内の顔料濃度が薄い部分
114 バネ部材
115 板状部材
116 インク袋
117 インクタンクa面
118 インクタンクb面
120 袋状部材
120a 袋状部材
120b 袋状部材
121 開口部
121a 開口部
121b 開口部
122 気体注入口
122a 気体注入口
122b 気体注入口
200 第1の実施形態の回復系
201 本体キャップ
202 弁A
203 弁B
204 フェイス面
205 吸引回復ポンプ
300 第2の実施形態の回復系
301 吸引回復ポンプ
302 気体注入用ポンプ
303 弁A
304 弁B

Claims (5)

  1. 沈降することでインクタンク内で濃度差を生じるインクを収納し、必要に応じて前記インクをインクジェット記録ヘッドに供給し、前記インクジェット記録ヘッドに着脱可能な前記インクタンクであって、
    前記インクタンク内を一定範囲内の圧力となるように調整する圧力調整部材を有し、袋状部材が前記インクタンクの底部に敷いてあり、前記袋状部材の開口部側とは反対側の端に弾性部材を有し、該弾性部材は前記インクタンクの底部に繋がれており、前記インクタンクの底部には気体導入口を有し、前記袋状部材の開口部は前記インクタンクの底部にある気体導入口と連通しており、前記袋状部材内に気体を注入することで前記袋状部材の弾性部材を有する側の先端部が、前記インクタンクの底部から上部に持ち上げられることを特徴とするインクタンク。
  2. 前記インクタンクの底部の気体導入口は1つであり、前記インクタンクの底部に敷いてある前記袋状部材は、複数あるが前記開口部が1つであることを特徴とする請求項1に記載のインクタンク。
  3. 前記インクタンクの底部の気体導入口は複数有り、前記インクタンクの底部に敷いてある前記袋状部材は、前記気体導入口と同数若しくはそれ以上の数があり、前記開口部は前記気体導入口と同数あることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクタンク。
  4. 沈降することでインクタンク内で濃度差を生じるインクを収納し、必要に応じて前記インクをインクジェット記録ヘッドに供給し、前記インクジェットヘッドに着脱可能な前記インクタンクを有するインクジェット記録装置であって、
    前記インクタンクは、該インクタンク内を一定範囲内の圧力となるよう調整する部材を有し、袋状部材が前記インクタンクの底部に敷いてあり、前記袋状部材の開口部側とは反対側の端に弾性部材を有し、該弾性部材は前記インクタンクの底部に繋がれており、前記インクタンクの底部には気体導入口を有し、前記袋状部材の開口部は前記インクタンクの底部にある気体導入口と連通しており、該インクタンクの前記袋状部材内に気体を注入する手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 前記インクタンクの底部の気体導入口は複数有り、前記インクタンクの底部に敷いてある前記袋状部材も複数あると共に、前記複数の袋状部材毎に異なるタイミングで気体を注入する手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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