JP4533012B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4533012B2
JP4533012B2 JP2004175032A JP2004175032A JP4533012B2 JP 4533012 B2 JP4533012 B2 JP 4533012B2 JP 2004175032 A JP2004175032 A JP 2004175032A JP 2004175032 A JP2004175032 A JP 2004175032A JP 4533012 B2 JP4533012 B2 JP 4533012B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
ink
carriage
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004175032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005349782A (ja
Inventor
慎一郎 成瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004175032A priority Critical patent/JP4533012B2/ja
Publication of JP2005349782A publication Critical patent/JP2005349782A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4533012B2 publication Critical patent/JP4533012B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は画像形成装置に関し、記録液を吐出する記録ヘッドを備えて被記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の各種画像形成装置として用いられるインクジェット記録装置は、液体である記録液(例えばインク)を微細なノズルから吐出させる液滴吐出ヘッドを搭載して被記録媒体(用紙、記録紙、転写紙、記録媒体などとも称される。)に画像を形成(記録)するものである。
ところで、インクジェット記録装置においては、微細な吐出口からインク滴を吐出させることから、乾燥によるインクの増粘や固着、あるいはインク中に生じる気泡などに起因して、吐出口に目詰まりが発生し、吐出不良になることがある。そこで、このような吐出不良を防止するために、インク吐出機能を正常な状態に維持回復するためのヘッド維持回復装置が設けられている。
このような維持回復装置による回復方法としては、例えば、記録中に吐出口内に発生した気泡などで吐出不良になると、加圧手段などでインクを記録ヘッド内に充填させて吐出口を回復させる保守回復方法、吐出口内でのインクの自然蒸発によるインクの増粘固着に備えて予備吐出(空吐出)を行う保守回復方法、吐出口面に付着したインク滴やほこりなどを拭き取りワイピングする保守回復方法などの一つ又は二つ以上を適宜組み合わせたものが用いられている。
ここで、ヘッドのノズル面をワイピングするブレード(ワイパー、ワイパーブレード、ブレード部材などとも称する。)を備えるヘッドクリーニング装置として、ブレードを清掃するブレード清掃手段(ワイパークリーナー)を備えるものが知られている。例えば、特許文献1には、先端を楔状に形成したブレードを備え、キャリッジに搭載されるインクカートリッジにブレードの先端を清掃するワイパー清掃部材を設けて、ワイピングを行うときにブレードの先端に付着したインクなどをワイパー清掃部材で拭き取るようにしたものが開示されている。
特開2000−141672号公報
同様に、特許文献2に記載されているようにキャリッジとともに移動してブレード部材に付着したインクを拭き取る清掃手段を備えたもの、特許文献3に記載されているようにワイピング手段(ブレード)の進退動に伴ってブレードの面方向に移動してブレードの側面に付着しているインクを拭き取るワイパークリーナを備えたものがある。
特開平11−20187号公報 特開2002−321376号公報
さらに、特許文献4に記載されているようにワイパーに摺接してワイパーのクリーニングを行うインク保持部材をキャリッジに備えたものもある。
特許第3334913号公報
ところで、最近のインクを用いる画像形成装置においては、普通紙への高品質印字を可能にするために着色剤として有機顔料、カーボンブラック等を用いる顔料系インクの使用が検討、あるいは実用化がされているが、顔料は、染料とは異なり水への溶解性がないため、通常は、顔料を分散剤とともに混合し、分散処理して水に安定分散させた状態の水性インクとして用いられる。
このような顔料系インクは染料系インクよりも総じて粘度が高くなり、高粘度故の問題が生じている。すなわち、記録ヘッドのノズル面に付着した高粘度インクを拭き取る場合に、特許文献1に開示されているような先端部が楔状になったブレードでワイピングするだけでは十分に拭き取りを行うことができないという課題がある。
そのため、天面を有する形状のブレードを用いてワイピングを行った場合、高粘度であるために、低粘度インクのように早期にブレード側面に流れないで、ブレードの天面や側面にインクが付着したままになるという現象が確認された。特に、特許文献4に記載されているように先端部が矩形状のブレードを用いた場合には側面にインクが流れずに天面に溜まったままになりやすい。
このように、インクが付着したままの次のワイピング動作を行うと、拭き残しが生じ易くなり、ノズル抜けや噴射曲がりが生じることになる。そこで、特許文献4のようにキャリッジに設けたインク保持部材をキャリッジの移動によってブレード先端面に摺接させてブレードに付着したインクを拭き取るようにした場合、インク保持部材とブレードの位置関係によって拭き取り時にブレードがインク保持部材の移動方向に撓んで、拭き残りがあった場合に残存インクがブレードの復元によって飛散するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、高粘度記録液を使用した場合でも記録液の飛散などを生じることなくブレードを清掃してブレードによるクリーニング性を向上した画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
ノズルから記録液の液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを搭載したキャリッジと、
前記記録ヘッドのノズル面をワイピングするブレードと、
前記キャリッジに上下動可能に配設され、前記ブレードの天面に当接して、前記ブレードの天面に残留する記録液を吸収する吸収体部材とを備え、
前記キャリッジを前記吸収部材が前記ブレードに対向する位置で停止させた状態で、前記吸収体部材を前記ブレードの天面に当接させた後離間させる
構成とした。
ここで、前記吸収体部材は弾性部材を介して前記キャリッジに保持されている構成とできる。また、前記吸収体部材を上下動させる駆動手段を装置本体側に備えている構成とできる。
本発明に係る画像形成装置によれば、キャリッジを停止させた状態で、吸収体部材をブレードの天面に当接させた後離間させ、ブレードの天面に付着した残存記録液を吸収する構成としたので、高粘度記録液を使用した場合でも記録液の飛散などを生じることなくブレードを清掃することができて、ブレードによるクリーニング性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を示す概略構成図、図2は同装置の画像形成部及び副走査搬送部の平面説明図である。
この画像形成装置は、装置本体1の内部(筺体内)に、画像を形成するための画像形成部(手段)2、副走査搬送部(手段)3等を有し、装置本体1の底部に設けた給紙部(手段)4から被記録媒体(以下「用紙」というが、材質を紙に限定するものではない。)5を1枚ずつ分離して給紙し、副走査搬送部3によって用紙5を画像形成部2に対向する位置で間歇的に搬送しながら、画像形成部2によって用紙5に液滴を吐出して所要の画像を形成(記録)した後、排紙搬送部6を通じて装置本体1の上面に形成した排紙トレイ7上に用紙5を排紙する。
また、この画像形成装置は、画像形成部2で形成する画像データ(印刷データ)の入力系として、装置本体1の上部で排紙トレイ7の上方には画像を読み取るための画像読取部(スキャナ部)11を備えている。この画像読取部11は、照明光源13とミラー14とを含む走査光学系15と、ミラー16、17を含む走査光学系18とが移動して、コンタクトガラス12上に載置された原稿の画像の読み取りを行い、走査された原稿画像がレンズ19の後方に配置した画像読み取り素子20で画像信号として読み込まれ、読み込まれた画像信号はデジタル化され画像処理され、画像処理した印刷データを印刷することができる。なお、コンタクトガラス12上には原稿を押えるための圧板10を備えている。
さらに、この画像形成装置は、画像形成部2で形成する画像データ(印刷データ)の入力系として、外部のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの画像データを含む印刷データ等をケーブル或いはネットワークを介して受信可能であり、受信した印刷データを処理して印刷することができる。
ここで、この画像形成装置の画像形成部2は、図2にも示すように、キャリッジガイド21及び図示しないガイドステーでキャリッジ23を主走査方向に移動可能に保持し、主走査モータ27で駆動プーリ28aと従動プーリ28b間に架け渡したタイミングベルト29を介して主走査方向に移動走査する。
そして、このキャリッジ23上に、それぞれの色の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド24を搭載し、キャリッジ23を主走査方向に移動させ、副走査搬送部3によって用紙5を用紙搬送方向(副走査方向)に送りながら記録ヘッド24から液滴を吐出させて画像形成を行うシャトル型としている。
記録ヘッド24は、それぞれブラック(Bk)インクを吐出する2個の液滴吐出ヘッド24k1、24k2と、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクを吐出するそれぞれ1個の液滴吐出ヘッド24c、24m、24yの計5個の液滴吐出ヘッド(以下単に「ヘッド」という。)で構成され、キャリッジ23に搭載した各サブタンク25からそれぞれ各色のインクが供給される。
一方、図1に示すように、装置本体1の前面からカートリッジ装着部26Aに、ブラック(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した記録液カートリッジである各色のインクカートリッジ26を着脱自在に装着でき、各色のインクカートリッジ26から各色のサブタンク25にインクを供給する。なお、ブラックインクは1つのインクカートリッジ26から2つのサブタンク25に供給する構成としている。
なお、記録ヘッド24としては、インク流路内(圧力発生室)のインクを加圧する圧力発生手段(アクチュエータ手段)として圧電素子を用いてインク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるいわゆるピエゾ型のもの、或いは、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させることによる圧力でインク滴を吐出させるいわゆるサーマル型のもの、インク流路の壁面を形成する振動板と電極とを対向配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形させることで、インク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させる静電型のものなどを用いることができる。
また、キャリッジ23の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド24のノズルの状態を維持し、回復するためのヘッドクリーニング装置を含む維持回復装置121を配置している。この維持回復装置121は、5個の記録ヘッド24の各ヘッドのノズル面をキャピングするための5個の保湿用キャップ122k2、122k1、122c、122m、122y(色を区別しないときは「保湿用キャップ122」という。)と、1個の吸引用キャップ123と、記録ヘッド24のノズル面をワイピングするためのワイパーブレード124と、空吐出を行うための空吐出受け125などを備えている。
副走査搬送部3は、下方から給紙された用紙5を略90度搬送方向を転換させて画像形成部2に対向させて搬送するための、駆動ローラである搬送ローラ32と従動ローラ33間に架け渡した無端状の搬送ベルト31と、この搬送ベルト31の表面を帯電させるための図示しない高圧電源から高電圧が印加される帯電ローラ34と、搬送ベルト31を画像形成部2の対向する領域でガイドするガイド部材35と、用紙5を搬送ローラ32に対向する位置で搬送ベルト31に押し付ける押さえコロ(加圧コロ)36と、画像形成部2によって画像が形成された用紙5を排紙搬送部6に送り出すための搬送ローラ37を備えている。
この副走査搬送部3の搬送ベルト31は、副走査モータ38からタイミングベルト39及びタイミングローラ40を介して搬送ローラ32が回転されることで、図2の用紙搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。なお、搬送ベルト31は、例えば、抵抗制御を行っていない純粋な樹脂材、例えばETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)との2層構造としている。
また、副走査搬送部3の構成は搬送ベルトに限るものではなく、搬送ローラ(砥石ローラ)と用紙5を画像形成部2に対向する位置で案内する印写受け部材とを用いる構成とすることもできる。
給紙部4は、装置本体1に抜き差し可能で、多数枚の用紙5を積載して収納する給紙カセット41と、給紙カセット41内の用紙5を1枚ずつ分離して送り出すための給紙コロ42及びフリクションパッド43と、給紙される用紙5を副走査搬送部3に対して搬送する給紙搬送ローラ44とを有している。給紙コロ42は図示しない給紙クラッチを介してHB型ステッピングモータからなる給紙モータ(駆動源)45によって回転され、また給紙搬送ローラ44も給紙モータ45によって回転駆動される。
排紙搬送部6は、画像形成が行われた用紙5を搬送する排紙搬送ローラ対61、62と、用紙5を排紙トレイ7へ送り出すための排紙搬送ローラ対63及び排紙ローラ64とを備えている。
次に、維持回復装置121の概要について図3を参照して説明する。なお、同図は同回復装置を一部展開した状態で示す模式的説明図である。
この維持回復装置121には、前述したように、保湿用キャップ122及び吸引用キャップ123を保持する保持機構を含むキャップホルダ221A〜221D(キャップホルダ221A、221Cは2個の保湿用キャップ122を保持する。)と、記録ヘッド24のノズル面を清浄化する(拭き取る)ための清浄化手段としての弾性体からなるブレードであるワイパーブレード124と、記録ヘッド24から印字に寄与しない液滴を吐出する空吐出動作を行うための空吐出受け125が配置されている。
ここで、印字領域に最も近い側のキャップホルダ221Dに保持した吸引用キャップ123には可撓性チューブ222を介して吸引手段であるチュービングポンプ(吸引ポンプ)223を接続している。したがって、記録ヘッド24の維持回復動作を行うときには、回復動作を行う記録ヘッド24を吸引用キャップ123によってキャッピング可能な位置に選択的に移動させる。
また、これらのキャップホルダ221A〜221Dの下方にはフレーム211に回転自在に支持したカム軸212を配置し、このカム軸212には、キャップホルダ221A〜221Dを昇降させるためのキャップカム213A〜213Dと、ワイパーブレード124を昇降させるためのワイパーカム214をそれぞれ設けている。なお、保湿用キャップ122及び吸引用キャップ123が上死点に達するカム位置は同じでないが、図示の都合上、保湿用キャップ122及び吸引用キャップ123並びにカム213A〜213Dは同じ高さで示している。
そして、チュービングポンプ223及びカム軸212を回転駆動するために、モータ231の回転をモータ軸231aに設けたモータギヤ232に、チュービングポンプ223のポンプ軸223aに設けたポンプギヤ233を噛み合わせ、更にこのポンプギヤ233と一体の中間ギヤ234に中間ギヤ235を介して一方向クラッチ237付きの中間ギヤ236を噛み合わせ、この中間ギヤ236と同軸の中間ギヤ238に中間ギヤ239を介してカム軸212に固定したカムギヤ240を噛み合わせている。
この維持回復装置121においては、モータ231が正転することによってモータギヤ232、中間ギヤ233、ポンプギヤ234、中間ギヤ235、236までが回転し、チュービングポンプ223の軸223aが回転することでチュービングポンプ223が作動して、吸引用キャップ123内を吸引する(この動作を「キャップ内吸引」という。)。その他のギヤ238以降は一方向クラッチ237によって回転が遮断されるので回転(作動)しない。
また、モータ231が逆転することによって、一方向クラッチ237が連結されるので、モータ231の回転が、モータギヤ232、中間ギヤ233、ポンプギヤ234、中間ギヤ235、236、238、239を経てカムギヤ240に伝達され、カム軸212が回転する。このとき、チュービングポンプ223はポンプ軸223aの逆転では回転しない構造となっている。
このように、この維持回復装置121においては、記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップの上下動、キャップ内吸引を行うための吸引手段の駆動、ワイパーブレードの上下動を、1つの駆動源であるモータで回転される回転軸であるカム軸の回転によって行なうようにしているので、維持回復装置の構成が簡単になる。
次に、この維持回復装置121のワイパーブレード124を清浄化するためのワイパークリーナ機構について図4ないし図9を参照して説明する。なお、図4はキャリッジ23のワイパークリーナ機構部分の斜視説明図、図5は同じく側面説明図、図6は同じく正面説明図、図7は同じくワイパークリーナ機構部分の概略正面説明図、図8は図7の概略右側面図、図9はワイパークリーナの断面説明図である。
ワイパークリーナ機構131は、キャリッジ23のフレーム132の印字領域側側面にワイパークリーナ133を上下動自在に取り付けている。このワイパークリーナ133は、図9に示すように、金属板からなるケース134内にインクを吸収することができる界面活性剤を含む吸収体部材135を収納してなる。
吸収体部材135に界面活性剤を含むことによって高粘度(5cp以上)の記録液も効率的に吸収することができる。すなわち、このワイパークリーナ133は上方からワイパーブレード124の頂部(ここでは天面124a)に押し当てることで残存する記録液を吸収するが、高粘度記録液の場合、吸収体部材135の下端部で吸収した記録液が滞留してそれ以上の吸収が難しくなることが判明した。そこで、吸収体部材135に界面活性剤を含ませることで、下端部で吸収した記録液が吸収体部材135の上方へと効率的に移行することが確認された。
このワイパークリーナ133は、キャリッジ23のフレーム132に設けたガイド部137とフレーム132外面との間にケース134の両側部に設けた鍔部136を嵌め合わせて、キャリッジ23に対して上下動可能とするとともに、このワイパークリーナ133は全体をキャリッジ23から取り外すことができるようにして交換可能としている。これにより、ワイパークリーナ133の吸収体部材135による吸収効率が低下したときには交換することができるようになる。
また、ワイパークリーナ133とキャリッジ23のフレーム132に設けた係止部140との間にはバネ141を介装してワイパークリーナ133を上方に付勢している。さらに、ワイパークリーナ133の上部にはキャリッジ23のカバー143に係止部142aが係合するストッパ部142を設けて、ワイパークリーナ133の上方への移動限界を規制するようにしている。さらにまた、キャリッジ23のフレーム132の外面側にはワイパークリーナ133の鍔部136が係合するストッパ部144を設け、ワイパークリーナ133が下限位置を規制するようにしている。
一方、画像形成装置本体側には、図5に示すように、ワイパークリーナ133を下動させるためのクリーナ駆動機構150を設けている。このクリーナ駆動機構150は、支軸151で揺動可能に軸支したアーム152と、このアーム152を揺動させるためのソレノイド153とを備えている。アーム152はソレノイド153で揺動されることによって下端部152aがワイパークリーナ133の上端部148に当接してワイパークリーナ133を下方に押し下げる。また、アーム152の上端部152bは弾性部材(例えばバネ)154を介してソレノイド153のプランジャ153aに結合され、また、このソレノイド153と反対方向に付勢するためのリターンスプリング155を固定部との間に介装している。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図10のブロック図を参照して説明する。
この制御部300は、装置全体の制御を司るCPU301と、CPU301が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM302と、画像データ等を一時格納するRAM303と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)304と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC305とを備えている。
また、この制御部300は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F307と、記録ヘッド24を駆動制御するためのヘッド駆動制御部308及びヘッドドライバ309と、主走査モータ27を駆動するための主走査モータ駆動部311と、副走査モータ131を駆動するための副走査モータ駆動部312と、給紙モータ141を駆動するための給紙モータ駆動部313と、維持回復装置121のモータ231及びワイパークリーナ機構131のクリーナ駆動機構150のソレノイド153を駆動するための維持回復系駆動部314、その他、図示しないがインク供給系のモータ類及び給紙クラッチなどのクラッチ類を駆動する部分を備えている。
また、この制御部300には、各種センサからの検知信号などを入力するI/O315を備え、この装置に必要な情報の入力及び表示をおこなうための操作パネル316が接続されている。
制御部300は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F307で受信する。
そして、CPU301は、I/F307に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC305にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部308に画像データを転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM302にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。
ヘッド駆動制御部308は、記録ヘッド24の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータを、クロック信号に同期して、ヘッドドライバ309にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号をヘッドドライバ309に送出する。このヘッド駆動制御部308は、駆動波形(駆動信号)のパターンデータを格納したROM(ROM302で構成することもできる。)と、このROMから読出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路及びアンプ等で構成される駆動波形発生回路を含む。
また、ヘッドドライバ309は、ヘッド駆動制御部308からのクロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をヘッド駆動制御部308からのラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動波形を選択的に記録ヘッド24のアクチュエータ手段に印加してヘッドを駆動する。
次に、このように構成したこの画像形成装置の維持回復動作について図11ないし図13をも参照して説明する。
図12をも参照しながら、回復動作を行う記録ヘッド24を吸引用キャップ123の位置にした状態にし、図11に示すように、時点t1で、同図(a)に示すようにモータ231を逆転してカム軸212を回転させ、吸引用キャップ123を上昇させて記録ヘッド24のノズル面をキャッピングし、同図(b)に示すようにモータ231を正転してチュービングポンプ223を作動させて記録ヘッド24のノズルから吸引するノズル吸引工程を行う。
引き続いて、時点t2で、同図(a)に示すように、モータ231を逆転させることでカム軸212を回転させ、これにより、吸引用キャップ123を記録ヘッド24のノズル面から離間させる工程を行う。
この工程に引き続いて、カム軸212の回転によって時点t3で、同図(c)に示すようにワイパーブレード124がワイピング位置(ノズル面と接触する位置)に上昇し、この状態で同図(d)に示すようにキャリッジ23を移動させることにより、記録ヘッド24のノズル面に対してワイパーブレード124を相対的に移動させて、ノズル面に残留している記録液を拭きとって清浄化した(ワイピングした)後、カム軸212の回転によってワイパーブレード124を下降させてノズル面から離間させる工程を行う。
そして、この工程に引き続いて、モータ231を正転させて時点t4で、同図(b)に示すようにチュービングポンプ223を作動させて吸引用キャップ123内の記録液を吸引するキャップ内吸引工程を行う。
さらに、所要のタイミング(ここでは、時点t5とする。)でキャリッジ23をホーム位置に移動して、図13(a)に示すように、ワイパークリーナ133がワイパーブレード124と対向する状態にし、また所要のタイミングでモータ231を逆転してカム軸212を再度回転させることで、図11の時点t6でワイパーブレード124が上昇を開始する。
このとき、ワイパークリーナ機構130のソレノイド153を作動させてアーム152を図5で矢示C方向に揺動させることにより、ワイパークリーナ133がストッパ144に当接するまで下降する。これによって、図13(b)示すように、ワイパーブレード124の頂部(天面)124aがワイパークリーナ133の吸収体部材135に当接し、ノズル面のワイピングによってワイパーブレード124の天面124aに残留している記録液が吸収体部材135に転移して吸収される。
その後、カム軸212の回転によってワイパーブレード124が下降し、一方、ワイパークリーナ機構130のソレノイド153を非作動にすることでアーム152がリターンスプリング155の復元力によって図5で矢示D方向に揺動して同図図示の状態に復帰し、ワイパークリーナ133がバネ141によって上昇する。
このように、ブレードの頂部に当接可能な吸収体部材を上下動可能に備えることによって、ワイピング後のブレードの頂部に吸収体部材を当接させて残存している記録液を吸収して次のワイピング動作に備えることができ、このときブレードの変形を伴わないので残存記録液が飛び散るようなこともなく、高粘度記録液を使用した場合でもブレードを清掃することができて、ブレードによるクリーニング性が維持向上する。
この場合、吸収体部材は記録ヘッドを搭載したキャリッジに上下動可能に設けることで、キャリッジと共に移動することができ、退避動作が不要になる。つまり、装置本体側に吸収体部材を設け、かつ、維持回復装置の印字領域に最も近い側でワイピングを行うようにした場合、キャリッジがブレード位置を越えて主走査方向に移動することになるために、吸収体部材をキャリッジの移動経路から退避させる構成としなければならず、吸収体部材の移動距離が大きくなる。これに対して、キャリッジに吸収体部材を備えることで、吸収体部材の移動距離を短くすることができる。
また、吸収体部材を上下動させるための駆動手段を装置本体側に備えることで、キャリッジの重量の増加を抑えることができる。つまり、吸収体部材をキャリッジに備える場合には上下動させる駆動手段をキャリッジに備えることもできるが、このような構成にすると、キャリッジの重量が増加し、キャリッジ重量が増加すると慣性が大きくなるなど、印字位置制御に負担がかかることになる。
したがって、吸収体部材をキャリッジに備える場合でも、吸収体部材を昇降させる駆動手段は画像形成装置本体側に設けることが好ましい。
また、記録ヘッドのノズル面をブレードでワイピングした後ブレードを下降させ、吸収体部材をブレードに対向させた状態でブレードを上昇させるとともに、吸収体部材を下降させて、吸収体部材をブレードの頂部の当接させるようにすることで、1つのカム軸の回転(1つのモータ)によって維持回復機構を動作させるようにした場合でも1つのカム軸の回転動作によってワイピング後のブレードの残存記録液を吸収できるようにすることができる。
なお、上記実施形態においては、本発明をマルチファンクション(MFP)の画像形成装置に適用した例で説明したが、プリンタやファクシミリ装置などの他の画像形成装置やインク以外の記録液を用いる画像形成装置にも同様に適用することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例の全体構成を示す概略構成図である。 同画像形成装置の画像形成部及び副走査搬送の平面説明図である。 同画像形成装置の維持回復装置の模式的説明図である。 キャリッジのワイパークリーナ機構部分の斜視説明図である。 同じく側面説明図である。 同じく正面説明図である。 同じくワイパークリーナ機構部分の概略正面説明図である。 図7の概略右側面図である。 同じくワイパークリーナの断面説明図である。 同画像形成装置の制御部の概要を説明するブロック図である。 維持回復動作の説明に供するタイミング説明図である。 同じくフロー図である。 同じくワイパーブレードのクリーニングの説明に供する説明図である。
符号の説明
1…装置本体
2…画像形成部
3…副走査搬送部
4…給紙部
5…用紙(被記録媒体)
6…排紙搬送部
7…排紙トレイ
11…画像読取部
23…キャリッジ
24…記録ヘッド
31…搬送ベルト
121…維持回復装置
123…吸引用キャップ
124…ワイパーブレード
133…ワイパークリーナ
153…ソレノイド

Claims (3)

  1. ノズルから記録液の液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを搭載したキャリッジと、
    前記記録ヘッドのノズル面をワイピングするブレードと、
    前記キャリッジに上下動可能に配設され、前記ブレードの天面に当接して、前記ブレードの天面に残留する記録液を吸収する吸収体部材とを備え、
    前記キャリッジを前記吸収部材が前記ブレードに対向する位置で停止させた状態で、前記吸収体部材を前記ブレードの天面に当接させた後離間させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記吸収体部材は弾性部材を介して前記キャリッジに保持されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記吸収体部材を上下動させる駆動手段を装置本体側に備えていることを特徴とする画像形成装置。
JP2004175032A 2004-06-14 2004-06-14 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4533012B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004175032A JP4533012B2 (ja) 2004-06-14 2004-06-14 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004175032A JP4533012B2 (ja) 2004-06-14 2004-06-14 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005349782A JP2005349782A (ja) 2005-12-22
JP4533012B2 true JP4533012B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=35584624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004175032A Expired - Fee Related JP4533012B2 (ja) 2004-06-14 2004-06-14 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4533012B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5228615B2 (ja) * 2008-05-20 2013-07-03 株式会社リコー 画像形成装置
JP2010036346A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッドユニット、液体噴射ヘッドモジュール、及び、液体噴射装置
JP6155948B2 (ja) 2013-08-08 2017-07-05 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
JP6562870B2 (ja) 2016-04-28 2019-08-21 キヤノンファインテックニスカ株式会社 記録装置およびクリーニング機構寿命判定方法
JP7135020B2 (ja) 2020-02-26 2022-09-12 キヤノンファインテックニスカ株式会社 インクジェット記録装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07256886A (ja) * 1994-03-22 1995-10-09 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置
JPH08323998A (ja) * 1995-05-30 1996-12-10 Canon Inc インクジェット記録装置及びその廃インク処理方法
JP2000177140A (ja) * 1998-12-17 2000-06-27 Oki Data Corp 記録ヘッドクリーニング機構
JP2002127436A (ja) * 2000-10-20 2002-05-08 Konica Corp インクジェットプリンタ
JP2002212869A (ja) * 2001-01-16 2002-07-31 Inoac Corp シート状繊維集合体およびその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07256886A (ja) * 1994-03-22 1995-10-09 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置
JPH08323998A (ja) * 1995-05-30 1996-12-10 Canon Inc インクジェット記録装置及びその廃インク処理方法
JP2000177140A (ja) * 1998-12-17 2000-06-27 Oki Data Corp 記録ヘッドクリーニング機構
JP2002127436A (ja) * 2000-10-20 2002-05-08 Konica Corp インクジェットプリンタ
JP2002212869A (ja) * 2001-01-16 2002-07-31 Inoac Corp シート状繊維集合体およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005349782A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5593981B2 (ja) 画像形成装置
JP4086590B2 (ja) 記録装置及び予備吐出制御方法
US7510263B2 (en) Image forming apparatus
JP2005138317A (ja) 吐出回復装置及びインクジェット記録装置
JP2012111159A (ja) 画像形成装置
US8770739B2 (en) Image forming apparatus
JP2012035440A (ja) 画像形成装置
JP4154190B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5659739B2 (ja) 画像形成装置
JP4363510B2 (ja) インクジェットプリントシステム
JP2005349603A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US20080231659A1 (en) Ink jet recording apparatus
JP4533012B2 (ja) 画像形成装置
GB2421219A (en) A multiple-function inkjet printing system having a printhead and scan head driven by a single motor
JP2009248501A (ja) インクジェット記録装置
JP2006159717A (ja) 画像形成装置
JP4553666B2 (ja) 画像形成装置
JP5516257B2 (ja) 画像形成装置
US7926906B2 (en) Ink jet printing apparatus and ink absorber recovery method
JP4340223B2 (ja) 静電吸着装置、これを用いた画像形成装置
JP4111517B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2005111686A (ja) インクジェット記録装置
JP2005349781A (ja) 画像形成装置
JP2014159102A (ja) 画像形成装置
JPH11254707A (ja) インクジェット記録装置及びクリーニングユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees