JP2007296047A - 内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シース交換を経済的に行うことができる内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置を提供すること。
【解決手段】湾曲可能な湾曲部2を有する挿入部5の先端側に冷却用流体を流通させて冷却する内視鏡用冷却装置11であって、挿入部5の先端側に装着され、先端が封止されて冷却用流体が流通する折り返し流路12が配されたシース13と、折り返し流路12に冷却用流体を供給して回収する流体流通部とを備え、シース13が、湾曲部2の湾曲に伴って湾曲する柔軟な軟性部25を着脱可能に備えていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡用冷却装置及びこれを備える内視鏡装置に関する。
内視鏡装置が有する挿入部の先端側には、固体撮像素子(CCD)等の観察部材が配されているため、これらの耐熱温度の関係から最大使用許容温度が80℃程度に制限されている。そのため、工業用内視鏡として複雑な構造のエンジン等の内部を観察しようとしても、運転終了時の温度が200℃以上の高温状態となっているので、このままでは挿入部をエンジン内に挿入して観察することができず、使用範囲が狭くなってしまう。そこで、このような高温環境下でも観察を行うことができるような内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−46482号公報
ここで、上記特許文献1に記載の内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置の場合、外側軟性体として高温下でも使用可能な材質としては、例えば、シリコン、フッ素、発泡フッ素等、限られたものしかない。そのため、これらの樹脂を長時間使用した場合には、熱による劣化が生じてしまい、交換する必要が生じてしまう。しかしながら、高温下に配される部分は外側軟性体の先端側の一部のみであり、一部のみの劣化にかかわらず外側軟性体の全体をその都度交換するのは経済的ではない。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、シース交換を経済的に行うことができる内視鏡用冷却装置及び内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る内視鏡用冷却装置は、湾曲可能な湾曲部を有する挿入部の先端側に冷却用流体を流通させて冷却する内視鏡用冷却装置であって、前記挿入部の先端側に装着され、先端が封止されて前記冷却用流体が流通する折り返し流路が配されたシースと、前記折り返し流路に前記冷却用流体を供給して回収する流体流通部とを備え、前記シースが、前記湾曲部の湾曲に伴って湾曲する柔軟な軟性部を着脱可能に備えていることを特徴とする。
この発明は、軟性部が配されているので、軟性部と湾曲部とが重なるようにシースと挿入部とを位置決めすることによって、湾曲部を容易に湾曲させることができる。そして軟性部が、湾曲操作や、高温環境等によって劣化した際には、シース全体を交換せずに、劣化した軟性部を取り外して交換することができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記内視鏡用冷却装置であって、前記軟性部が、前記シースの先端側に配されていることを特徴とする。
この発明は、シースの劣化部分が先端側に多いため、より好適にシース交換の経済性を向上することができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記内視鏡用冷却装置であって、前記シースが、先端が開口されて前記挿入部との間に前記冷却用流体が流通して前記折り返し流路の一部を構成する挿入部流路を形成する内シースと、先端が封止され、前記内シースの外周面との間に前記冷却用流体が流通して前記折り返し流路の一部を構成するシース流路を形成する外シースとを備え、前記内シース又は前記外シースの一方の先端が、他方の先端よりも先端方向に突出して前記軟性部が形成されていることを特徴とする。
この発明は、シースの基端側が内シースと外シースとの二重構造となっており、先端側が何れか一方のみとなっているので、先端側を基端側よりも容易に柔軟にすることができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記内視鏡用冷却装置であって、前記シースが、先端が開口されて前記挿入部との間に前記冷却用流体が流通して前記折り返し流路の一部を構成する挿入部流路を形成する内シースと、先端が封止され、前記内シースの外周面との間に前記冷却用流体が流通して前記折り返し流路の一部を構成するシース流路を形成する外シースとを備え、前記内シース又は前記外シースの一方の先端側の剛性が、他方の先端側よりも低く形成されて前記軟性部が設けられていることを特徴とする。
この発明は、内シースと外シースとが同じ長さであっても、シース全体の先端側と基端側との間で柔軟性を相違させることができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記内視鏡用冷却装置であって、前記軟性部を湾曲させた際に前記折り返し流路のつぶれを規制する流路維持部を備えていることを特徴とする。
この発明は、湾曲部とともにシースの軟性部を湾曲させても、折り返し流路がつぶれて冷却用流体が流れなくなるのを流路維持部によって好適に抑えることができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記内視鏡用冷却装置であって、前記折り返し流路の径方向の膨張を規制する規制部を備えていることを特徴とする。
この発明は、冷却用流体が折り返し流路内を循環しても、径方向外方への膨張を抑えることができ、挿入部分の外径を維持させることができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記内視鏡用冷却装置であって、前記冷却用流体を前記折り返し流路内に供給する流体供給口、及び前記折り返し流路から排出させる流体排出口の少なくとも何れか一方が設けられた口金が、前記シースの基端に着脱可能に配されていることを特徴とする。
この発明は、シースの軟性部以外の部分が劣化しても口金を外して交換することができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記内視鏡用冷却装置であって、前記冷却用流体を前記折り返し流路内に供給する流体供給口、及び前記折り返し流路から排出させる流体排出口の少なくとも何れか一方が設けられた口金が、前記シースの基端に着脱可能に配されていることを特徴とする。
この発明は、シースの軟性部以外の部分が劣化しても口金を外して交換することができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記内視鏡用冷却装置であって、前記冷却用流体を前記折り返し流路内に供給する流体供給口、及び前記折り返し流路から排出させる流体排出口の少なくとも何れか一方が設けられた口金が、前記シースの基端に着脱可能に配されていることを特徴とする。
この発明は、シースの軟性部以外の部分が劣化しても口金を外して交換することができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記内視鏡用冷却装置であって、前記シースの基端に、前記折り返し流路と連通されて前記冷却用流体が流通可能なシース延長部が着脱可能に接続されることを特徴とする。
この発明は、観察対象物に挿入すべき挿入部の長さが短くてもよい場合には、必要な長さのシースのみを挿入部の先端側に挿通させ、必要に応じて挿入部のさらに基端側をシース延長部に挿通させることができる。そのため、シースをより小さく分割して劣化した部分をより効率的に交換することができる。
本発明に係る内視鏡装置は、本発明に係る内視鏡用冷却装置と、前記シースが装着される挿入部とを備えていることを特徴とする。
この発明は、本発明に係る内視鏡用冷却装置を備えているので、軟性部と湾曲部とが重なるようにシースと挿入部とを位置決めすることによって、湾曲部を容易に湾曲させることができる。そして軟性部が、湾曲操作や、高温環境等によって劣化した際には、シース全体を交換せずに、劣化した軟性部を取り外して交換することができる。
本発明によれば、シース交換を経済的に行うことができる。
本発明に係る第1の実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
本実施形態に係る内視鏡装置1は、所謂直視型のものであって、湾曲可能な湾曲部2及びその先端に接続された内視鏡先端部3を有する細長の挿入部5と、湾曲部2を湾曲操作させるジョイスティック6が配された操作部7と、図示しないCCDにより撮像された図示しない観察対象物を画像表示させる表示部8が配された装置本体10と、空気や水等の冷却用流体を流通させて挿入部5の先端側を冷却する内視鏡用冷却装置11とを備えている。
内視鏡用冷却装置11は、挿入部5の先端側に装着され、先端が封止されて冷却用流体が流通する折り返し流路12が配されたシース13と、折り返し流路12に冷却用流体を供給して回収する流体流通部15とを備えている。
シース13は、先端が開口されて挿入部5との間に冷却用流体が流通して折り返し流路12の一部を構成する挿入部流路16を形成する内シース17と、先端が封止され、内シース17の外周面との間に冷却用流体が流通して折り返し流路12の一部を構成するシース流路18を形成する外シース20とを備えている。
内シース17は、先端が開口して形成されており、挿入部5が挿通された際には、先端が湾曲部2の基端近傍位置となるように位置決めされる。内シース17の基端には、後述する流体供給口27が設けられた第一口金21が配されている。第一口金21の内側には図示しない封止部が設けられており、挿入部流路16が内シース17の基端にて開口しないように封止している。
外シース20は、先端がカバーガラス22によって封止されている。そして、挿入部5及び内シース17が挿通された際には、カバーガラス22が内視鏡先端部3の先端よりも所定距離離間して位置決めされる。外シース20の基端には、後述する流体排出口28が設けられた第二口金23が配されている。第二口金23の内側には図示しないシース封止部が設けられており、シース流路18が外シース20の基端にて開口しないように封止されている。
即ち、外シース20の先端は、内シース17の先端よりも先端方向に突出して配されており、湾曲部2及び内視鏡先端部3を覆う部分には、外シース20と内シース17とが重ねられたシース13の基端側よりも柔軟な軟性部25が形成されている。そして、軟性部25が湾曲部2の位置に位置決めされる。挿入部流路16とシース流路18とは、軟性部25にて連通されている。
流体流通部15は、冷却用流体の供給源26と、供給源26からの冷却用流体を挿入部流路16に流入させるために、外シース20の基端から中心軸線C方向に突出して内シース17の基端側に径方向外方に突出して設けられた流体供給口27と、シース13内を循環した冷却用流体をシース流路18から排出するために外シース20の基端側に径方向外方に突出して設けられた流体排出口28と、供給源26と流体供給口27とを接続する供給配管30と、供給源26と流体排出口28とを接続する排出配管31とを備えている。
供給源26は、冷却用流体が貯留されるタンク32と、タンク32内の冷却用流体を供給配管30に供給するためのポンプ33とを備えている。
次に、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置11及びこれを備える内視鏡装置1の使用方法及び作用について説明する。
まず、内シースの先端が湾曲部2の基端近傍位置となるように内シース17と挿入部5とを嵌合する。この状態で、挿入部5と内シース17との間に挿入部流路16が形成され、挿入部5と内シース17とが固定される。
続いて、カバーガラス22と内視鏡先端部3の先端とが所定の距離で離間するように内シース17と外シース20とを嵌合する。この状態で、内シース17と外シース20との間にシース流路が形成され、内シース17と外シース20とが固定される。なお、先に内シース17と外シース20とを嵌合させて位置決めから、内シース17と挿入部5とを嵌合させてもよい。
次に、供給源26のポンプ33を駆動して冷却用流体をタンク32からシース13に送出する。即ち、冷却用流体は、供給配管30を介して流体供給口27から挿入部流路16に流入する。このとき、冷却用流体は、挿入部流路16をシース13の先端側に向って流れ、内シース17先端の開口部分から放出される。
冷却用流体は、湾曲部2及び内視鏡先端部3を流れ、カバーガラス22にて折り返されてシース流路18に流入し、シース13の基端側に向かって流れる。そして、冷却用流体は、流体排出口28から排出配管31に導入される。こうして、排出配管31からタンク32に戻った冷却用流体は、再び上述した経路を循環する。
この状態で挿入部5をシース13とともに図示しない観察対象物の内部に挿入し、外シース20のカバーガラス22を介して観察対象物を観察して表示部8に表示させる。このとき、観察方向を変える場合には、操作部7のジョイスティック6を操作して湾曲部2を所定の方向に湾曲させることにより、内視鏡先端部3の向きを変える。この際、湾曲部2の周囲が軟性部25なので、湾曲部2の湾曲に対してシース13も柔軟に湾曲する。
ここで、シース13の周囲が高温状態であっても、冷却用流体によって湾曲部2及び内視鏡先端部3が冷却されているので、内視鏡先端部3の内部に配された不図示のCCD等の温度上昇が抑えられる。
観察が終了した際には、挿入部5及びシース13をともに観察対象物から取り出し、内視鏡用冷却装置11の供給源26のポンプ33の駆動を停止する。観察を繰り返すことによって軟性部25が劣化した場合には、外シース20のみを交換する。
この内視鏡用冷却装置11及びこれを備える内視鏡装置1によれば、軟性部25が配されているので、軟性部25と湾曲部2とが重なるようにシース13と挿入部5とを位置決めすることによって、湾曲部2を容易に湾曲させることができる。そして、シース13の先端側が高温環境に晒された際には、劣化しやすい軟性部25を含む外シース20を取り外して交換することができ、シース交換を経済的に行うことができる。
この際、シース13の基端側は内シース17と外シース20との二重構造となっており、先端側が外シース20のみとなっているので、先端側を基端側よりも容易に柔軟にすることができ、軟性部25を形成することができる。
次に、第2の実施形態について図3を参照しながら説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置40の内シース41が、外シース42よりも先端に突出して設けられているとした点である。
外シース42は、先端が開口して形成されており、挿入部5が挿通された際には、先端が湾曲部2の基端近傍位置となるように内シース41に対して位置決めされる。
内シース41は、挿入部5の外周面との間に挿入部流路16を形成するとともに、外シース42との間にシース流路18を形成し、外シース42と同様に湾曲部2の基端近傍位置に位置決めされる内シース本体43と、内シース本体43と外シース42との間に着脱可能に嵌合されて、外シース42の先端開口を封止する筒状の軟性部45と、軟性部45の先端に外嵌された先端口金46とを備えている。
内シース本体43の先端であって、軟性部45の基端から所定の距離に離間した位置には、挿入部流路16とシース流路18とを連通させる連通孔47が複数設けられている。軟性部45は、外シース42及び内シース本体43よりも柔軟な材質からなり、湾曲部2を覆う長さに形成されている。先端口金46は、外シース42と略同一の外径を有して筒状に形成されており、先端にはカバーガラス22が配されている。
次に、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置40及びこれを備える内視鏡装置48の使用方法及び作用について説明する。
まず、軟性部45と先端口金46とを嵌合し、さらに軟性部45、内シース本体、及び外シース42を嵌合してシース49とした後、カバーガラス22と内視鏡先端部3とが所定の距離に離間するように、挿入部5と内シース41とを嵌合させる。なお、このシース49の組み立て順番はこれに限定されるものではない。
次に、第1の実施形態と同様に、冷却用流体をシース49内で循環させる。この状態で挿入部5をシース49とともに図示しない観察対象物の内部に挿入し、冷却用流体によって挿入部5の先端側が冷却された状態で観察対象物を観察する。
観察方向を変える場合には、軟性部45がシース49の他の部分よりも柔軟なので、湾曲部2の湾曲に対してシース49も柔軟に湾曲する。軟性部45が高温等によって劣化して交換する必要が生じた場合には、軟性部45のみを取り外して交換する。
この内視鏡用冷却装置40及びこれを備える内視鏡装置48によれば、軟性部45のみを交換すればよいので、より効率的かつ経済的なシース交換を行うことができる。
次に、第3の実施形態について図4を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置50が、軟性部25を湾曲させた際に折り返し流路12のつぶれを規制するコイル部材(流路維持部)51を備えているとした点である。
コイル部材51は、外径が外シース20の内径と略同一とされ、湾曲部2を覆うように外シース20の内側、かつ、内シース17よりも先端に配されている。なお、コイル部材51は、軟性部25がつぶれない程度の粗い巻き方をして柔軟性を出しているが、コイル部材の素線径を細くして密に巻いてもよい。
次に、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置50及びこれを備える内視鏡装置52の使用方法及び作用について説明する。
上記第1の実施形態と同様に図示しない挿入部を内シース17に挿通して図示しない折り返し流路に冷却用流体を循環させる。この際、図示しない湾曲部とともに軟性部25を湾曲させた際、湾曲方向内側では軟性部25と湾曲部とが接近して折り返し流路が狭められる。しかし、コイル部材51が間に配されているので、折り返し流路がつぶれずにコイル部材51の線径分の空間が確保され、コイル部材51の隙間を冷却用流体が流通される。
この内視鏡用冷却装置50及びこれを備える内視鏡装置52によれば、湾曲部2と軟性部25との間に形成された折り返し流路の湾曲内側が塞がれてしまうのを抑えて冷却用流体の流量を確保することができる。
次に、第4の実施形態について図5を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置60の内シース61の先端側の剛性が、内シース61の基端側や外シース20の剛性よりも低く形成されて軟性部62が設けられているとした点である。
内シース61は、図5(a)に示すように、挿入部5が挿通された際には、先端が内視鏡先端部3の先端と略同一の位置となるように位置決めされる。そして、湾曲部2を覆う位置には、周方向に複数のスリット63が設けられている。即ち、スリット63によって剛性が低下して軟性部62となっている。なお、スリット63を設ける代わりに、先端のみを発泡材として基端側よりも密度の低い材料として柔軟なものとしてもよい。例えば、図5(b)に示すように、発泡材からなるチューブ本体64Aの基端側の外面に熱収縮チューブ64Bが被嵌された内シース64としてもよい。
次に、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置60及びこれを備える内視鏡装置65の使用方法及び作用について説明する。
まず、第1の実施形態と同様にシース66と挿入部5とを嵌合させ、冷却用流体を供給して図示しない折り返し流路を循環させて、挿入部5をシース66とともに図示しない観察対象物の内部に挿入する。
湾曲部2の湾曲操作によって湾曲部2とともに軟性部62が湾曲する際には、湾曲した内側のスリット63は収縮するとともに、湾曲した外側のスリット63は拡開する。従って、湾曲部2の湾曲に軟性部62も追従して、シース66も柔軟に湾曲する。軟性部62が高温等によって劣化して交換する必要が生じた場合には、内シース61のみを取り外して交換する。
この内視鏡用冷却装置60及びこれを備える内視鏡装置65によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、第5の実施形態について図6を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第5の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置70の外シース71の第二口金72が、外シース71の基端に着脱可能に配されているとした点である。
第二口金72は、外シース71の基端外面に装着された短管状の口金本体75と、流体排出口28が設けられて口金本体75に対して着脱可能な金属製のコネクタ部(口金)76とを備えている。口金本体75は、ゴム等の弾性部材にて構成されている。コネクタ部76は、外シース71の外径と略同一の外径を有する短管状の小径部77と、小径部77よりも太径とされて流体排出口28が配された大径部78とを備えている。そして、口金本体75と小径部77とが嵌合されて、第二口金72を構成している。
この内視鏡用冷却装置70及びこれを備える内視鏡装置79によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。特に、図示しない軟性部や軟性部以外の部分が劣化して交換する必要が生じた場合にも、外シース71からコネクタ部76を取り外して残りの部分を交換することができる。また、内シースの構成も外シースと同様の構成とするとともに、長さが異なるシースを複数用意することによって、用途に応じて好適な長さのものを選択することができる。これにより、冷却効率を高めることができる。
次に、第6の実施形態について図7を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第6の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置80の外シース81の基端に、図示しない折り返し流路と連通されて冷却用流体が流通するシース延長部82が着脱可能に接続されるとした点である。
外シース81は、基端にシース延長部82が装着されることによって第1の実施形態に係る外シース20と略同一長さとなるように、第1の実施形態に係る外シース81よりも短い長さに形成されている。
第二口金83は、金属製の口金本体85と、口金本体85に対して着脱可能な金属製のコネクタ部86とを備えている。コネクタ部86の先端には、口金本体85の内面と嵌合可能なパッキン87が配されている。コネクタ部86の基端には、図示しない内シースとの固定部88が配されている。
シース延長部82の先端にはコネクタ部86に配されたものと同様のパッキン87が配されており、基端には、外シース81に配されたものと同様の口金本体85が配されている。即ち、コネクタ部86は、外シース81及びシース延長部82の何れの口金本体85に対しても着脱可能となっている。
次に、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置80及びこれを備える内視鏡装置89の使用方法、及び作用について説明する。
図示しない観察対象物に対して、図示しない挿入部の挿入長さが短い場合には、コネクタ部86を外シース81の基端に配された口金本体85と嵌合し、第1の実施形態と同様の方法にて使用する。
一方、挿入部の挿入長さが長い場合には、外シース81の基端に配された口金本体85と、シース延長部82の先端に配されたパッキン87とを嵌合させる。そして、コネクタ部86をシース延長部82の基端に配された口金本体85と嵌合し、第1の実施形態と同様の方法にて使用する。
この際、シース延長部82と内シースとの間に、図示しないシース流路と連通された図示しない流路が形成されるので、図示しない挿入部流路を流れる冷却用流体は、シース流路からこの流路に流通され、コネクタ部86の流体排出口28から排出される。
この内視鏡用冷却装置80及びこれを備える内視鏡装置89によれば、観察対象物に挿入すべき挿入部の長さが短くてもよい場合には、必要な長さの外シース81のみを挿入部の先端側に挿通させ、必要に応じて挿入部のさらに基端側をシース延長部82に挿通させることができる。そのため、シースをより小さく分割して劣化した部分をより効率的に交換することができる。また、シース延長部を複数備えることにより、これらを複数連接させ、用途に応じた多様なシース長さを実現することができる。
次に、第7の実施形態について図8を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第7の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置90の外シース91が、図示しない内シースの外周面との間に図示しないシース流路を形成して、内シースと同様に図示しない湾曲部の基端近傍位置に位置決めされる外シース本体92と、外シース本体92の先端に着脱可能に接続される筒状の軟性部93と、軟性部93の先端に着脱可能に接続される先端口金95とを備えているとした点である。
外シース本体92の先端には、軟性部93の後述する基端凸部110が係合可能な先端溝96が形成された第三口金97が配されている。外シース本体92の基端には、後述するコネクタ側先端凸部103が係合可能な基端溝98が形成された第二口金100の口金本体101が配されている。コネクタ部102の先端には、口金本体101に設けられた基端溝98と係合されるコネクタ側先端凸部103と、コネクタ側先端凸部103よりも先端側にて口金本体101の内面に押圧されるOリング105とが配されている。コネクタ部102の基端には、内シースとの固定部106が配されている。
軟性部93は、外シース本体92よりも柔軟な材料からなり、軟性部93の基端には基端側短管107が接着されており、先端には先端側短管108が接着されている。基端側短管107には、第三口金97の先端溝96と係合される基端凸部110と、基端凸部110よりも基端側にて第三口金97の内面に押圧されるOリング105とが設けられている。先端側短管108には、先端口金95に設けられた先端口金溝111と係合可能な先端凸部112と、先端凸部112よりも先端側にて先端口金95の内面に押圧されるOリング105とが配されている。
先端口金95は、短管状に形成され、先端にはカバーガラス22が配されている。先端口金溝111は、先端口金95の基端に設けられている。なお、先端溝96、基端溝98、先端口金溝111は、何れも口金端部から中心軸線C方向に延び、途中で中心軸線Cに対して直交する方向に屈曲されている。
次に、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置90及びこれを備える内視鏡装置113の使用方法及び作用について説明する。
まず、先端口金95の先端口金溝111と軟性部93の先端凸部112とを係合するとともに、軟性部93の基端凸部110と第三口金97の先端溝96とを係合し、さらに、口金本体101の基端溝98とコネクタ部102のコネクタ側先端凸部103とを係合して外シース91とする。
そして、第1の実施形態と同様に内シースと挿入部5とを嵌合する。なお、この組み立て順番は上述したものに限定されるものではない。
その後、冷却用流体を供給して図示しない折り返し流路を循環させる。
この内視鏡用冷却装置90及びこれを備える内視鏡装置113によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。特に、軟性部93が劣化して交換する必要が生じた場合には、外シース91から軟性部93のみを取り外して交換することができる。
次に、第8の実施形態について図9を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第8の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置120のシース121が、シース本体122と、シース本体122の先端に着脱可能に接続される軟性部123とを備え、シース本体122と軟性部123とに、挿入部5が挿通可能な挿通孔125と、挿通孔125の周囲に周方向に並んだ複数の小流路126とが、それぞれ設けられているとした点である。
シース本体122の基端には、第二口金127が有する第7の実施形態に係る口金本体101と同様のものが配され、先端には第三口金128が配されている。コネクタ部130には、口金本体101の基端溝98と係合可能なコネクタ側凸部131が形成され、流体供給口27及び流体排出口28が設けられている。
第三口金128には、後述する軟性部側溝135と係合可能な本体側凸部132が設けられている。
軟性部123の先端には、カバーガラス22を有する先端口金133が接着されている。軟性部123の基端には、本体側凸部132が係合可能な軟性部側溝135が形成された軟性部口金136が配されている。
シース本体122の小流路126は、シース本体122の先端に開口して設けられてシース流路137となっている。挿入部5を挿通孔125に挿通した際には、挿入部5と挿通孔125の壁面との間に挿入部流路138が形成される。こうして、軟性部123の先端面123aとカバーガラス22との間に形成される空間を介して挿入部流路138とシース流路137とが連通される。
次に、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置120及びこれを備える内視鏡装置139の使用方法及び作用について説明する。
まず、シース本体122の第三口金128の本体側凸部132と、軟性部123の軟性部口金136の軟性部側溝135とを係合して軟性部123とシース本体122とを接続し、かつ、シース本体122の口金本体101の基端溝98と、コネクタ部130のコネクタ側凸部131とを係合してシース本体122とコネクタ部130とを接続してシース121とする。そして、挿入部5の先端がカバーガラス22から所定の距離に離間した位置となるように、挿通孔125と挿入部5とを嵌合する。この際、挿入部5と挿通孔125の壁面との間に挿入部流路138が形成される。
そして、挿入部5をシース121とともに図示しない観察対象物の内部に挿入し、挿入部流路138に冷却用流体を供給する。冷却用流体は、挿入部流路138を流通して先端口金133内で折り返され、シース本体122の小流路126内を流通して循環される。
この内視鏡用冷却装置120及びこれを備える内視鏡装置139によれば、第7の実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、第9の実施形態について図10及び図11を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第9の実施形態と第8の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置140のシース本体141と軟性部142とを位置決めするための位置決め機構143が設けられているとした点である。
シース本体141の挿通孔145の周囲には、小流路126の代わりに、軟性部142と接続された際に冷却用流体をシース146の先端方向に流通させる供給流路147と、冷却用流体をシース146の基端方向に流通させる排出流路148とが形成されている。供給流路147及び排出流路148が折り返し流路150を構成している。
位置決め機構143は、軟性部142に設けられた第一短管151と、シース本体141に設けられた第二短管152とを備えている。第一短管151は、軟性部142の基端面142a側の挿通孔145と嵌合されて配されている。第二短管152は、シース本体141側の挿通孔145と嵌合されるとともに、シース本体141の先端面141aから先端に突出して配されており、第一短管151の内面と嵌合可能な外径となっている。
第二口金153には、供給流路147と連通された流体供給口27と、排出流路148と連通された流体排出口28とが設けられている。第二口金153は、さらに、供給流路147及び排出流路148の基端を封止する第一封止部155と、挿入部5を挿通した際に挿入部5と挿通孔145との隙間の基端を封止する第二封止部156とを備えている。
次に、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置140及びこれを備える内視鏡装置157の使用方法及び作用について説明する。
まず、シース本体141の第三口金128の本体側凸部132と、軟性部142の軟性部口金136の軟性部側溝135とを係合する。この際、シース本体141の先端面141aと軟性部142の基端面142aとが押し当てられ、かつ、第一短管151と第二短管152とが嵌合されて軟性部142とシース本体141とが接続されてシース146となる。そして、挿入部5の先端がカバーガラス22から所定の距離に離間した位置となるように、挿通孔145に挿入部5を嵌合する。なお、このシース146の組み立て順番は上述したものに限定されるものではない。
そして、挿入部5をシース146とともに図示しない観察対象物の内部に挿入し、流体供給口27を介して供給流路147に冷却用流体を供給する。冷却用流体は、先端口金133内で折り返され、排出流路148を流通して流体排出口28から排出される。
この内視鏡用冷却装置140及びこれを備える内視鏡装置157によれば、第8の実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、第10の実施形態について図12及び図13を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第10の実施形態と第9の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置160のシース161が、第9の実施形態に係る挿通孔145、供給流路147、及び排出流路148がそれぞれ設けられたシース本体162と、シース本体162を覆って折り返し流路150の径方向の膨張を規制する規制部163とを備えているとした点である。
シース本体162の肉厚は、第9の実施形態に係るシース本体141の肉厚よりも薄く形成されており、全体で軟性部となっている。シース本体162の基端には、供給流路147及び排出流路148内にそれぞれ嵌合される一対の係合突起165A,165Bが設けられた第二口金166が配されている。係合突起165Aには、供給流路147と連通される供給孔165aが設けられている。係合突起165Bには、排出流路148と連通される排出孔165bが設けられている。
規制部163は、内視鏡先端部3を覆う先端口金167と、先端口金167と接続される軟性のコイル部168と、コイル部168よりも高い剛性を有してコイル部168の基端が接続される網状管170とを備えている。先端口金167には、カバーガラス22が配されている。コイル部168の両端には、先端口金167及び網状管170とそれぞれ接続するためのコイル側口金171A,171Bが設けられている。
コイル部168は、図示しない挿入部の湾曲部と略同一の長さとなっている。網状管170の両端には管側口金172A,172Bが配されている。そして、先端口金167とコイル側口金171A、及び、コイル側口金171Bと管側口金172Aとは、ゴムチューブ173を介して互いに嵌合可能となっている。
次に、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置160及びこれを備える内視鏡装置175の使用方法及び作用について説明する。
まず、先端口金167、コイル部168、及び網状管170を接続して規制部163とする。そして、この規制部163とシース本体162とを嵌合してシース161とする。そして、挿入部5の先端が先端口金167内の所定の位置となるように、挿通孔145に挿入部5を嵌合する。なお、この順番はこれに限定されるものではない。
そして、挿入部5をシース161とともに図示しない観察対象物の内部に挿入し、冷却用流体を供給して第9の実施形態と同様に循環させる。このとき、冷却用流体の流量が増加して供給流路147や排出流路148の内径が拡大してシース本体162が拡径されようとしても、コイル部168や網状管170によってシース161の径方向外方への拡径が抑えられる。シース161が劣化した場合には、シース本体162から規制部163や第二口金166を取り外してシース本体162を交換する。
この内視鏡用冷却装置160及びこれを備える内視鏡装置175によれば、コイル部168で覆われた部位のシース161の剛性が、網状管170で覆われた部位のシース161の剛性よりも低いので、図示しない湾曲部による湾曲に対して好適に追随させることができる。また、冷却用流体の流量が増加しても、挿入部分のシース161の外径を維持させることができる。
次に、第11の実施形態について図14を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第11の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置180の内シース181が、断面略C字状に形成されて中心軸線C方向に延びる一対の軟性管(軟性部)182A,182Bを備え、一対の軟性管182A,182Bで囲まれた内側部分に、挿入部5が挿通される挿通孔183が形成されるとした点である。
一対の軟性管182A,182Bは、基端側の外周面に外筒部材185Aが嵌合され、かつ、先端の内周面に内筒部材185Bが嵌合されて、互いに固定されている。
一対の軟性管182A,182Bの先端には先端面182aが形成されて、カバーガラス22が配された短管部186が先端面182aに接着されている。軟性管182Aの基端には、流体供給口27及び供給孔187aが設けられて軟性管182Aに冷却用流体を流入させる流入口金187が着脱可能に装着されている。また、軟性管182Bの基端には、流体排出口28及び排出孔188aが設けられて軟性管182Bから冷却用流体を流出させる流出口金188が着脱可能に装着されている。
短管部186の表面には、後述する係合口金193の係合切り欠き193Aと係合される係合突起186Aが設けられている。
外シース190は、挿入部5が挿通された際に、先端が湾曲部2の基端近傍位置となるように形成された外シース本体191と、湾曲部2を覆う位置に配された網状管192と、網状管192の先端に接続されて短管部186と係合される係合口金193が配されている。係合口金193には、短管部186の係合突起186Aと係合される係合切り欠き193Aが設けられている。外シース190の先端には、網状管192と嵌合される接続口金194が配され、基端には、外筒部材185Aと嵌合される固定口金195が配されている。即ち、外シース190のほうが内シース181よりも短く形成されている。また、外シース本体191及び網状管192の剛性は、一対の軟性管182A,182Bよりも高く形成されている。
次に、本実施形態に係る内視鏡用冷却装置180及びこれを備える内視鏡装置196の使用方法及び作用について説明する。
まず、外筒部材185A及び内筒部材185Bが所定の位置にそれぞれ嵌合されて固定された一対の軟性管182A,182Bにより形成される挿通孔183に挿入部5を嵌合する。そして、短管部186を一対の軟性管182A,182Bからなる先端面182aに接着して内シース181とする。
この内シース181を外シース190に挿入し、短管部186の係合突起186Aを係合口金193の係合切り欠き193Aに係合し、外筒部材185Aと固定口金195とを嵌合してシース197とする。なお、このシース197の組み立て順番はこれに限定されるものではない。
そして、挿入部5をシース197とともに図示しない観察対象物の内部に挿入し、流体供給口27と連通された軟性管182A内に冷却用流体を供給する。冷却用流体は、短管部186内で折り返され、流体排出口28と連通された軟性管182B内を流通して循環される。シース197が劣化した場合には、一対の軟性管182A,182Bのみを交換する。
この内視鏡用冷却装置180及びこれを備える内視鏡装置196によれば、一対の軟性管182A,182Bの剛性が、網状管192や外シース本体191の剛性よりも低いので、湾曲部2による湾曲に対して好適に追随させることができる。また、一対の軟性管182A,182Bに冷却用流体が循環する際に、冷却用流体の流量が増加しても、シース197の径方向外方への膨張を抑えることができ、挿入部分の外径を維持させることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、内視鏡装置の挿入部はいわゆる直視型としているが、側視型のものであっても構わない。
また、第4の実施形態において、図15(a)に示すように、湾曲時に内視鏡先端部3と内シース200の先端とが当接する口金201が、内シース200の先端に設けられているとしても構わない。この場合、図15(b)に示すように、湾曲の際、内視鏡先端部3及び内シース200の先端とカバーガラス22との距離が、ΔdからΔd’に短くなるが、内視鏡先端部3及び内シース200の先端の相対位置を変えないようにすることができる。この際、湾曲動作時に軟性部62の湾曲径方向外側が伸び、かつ、湾曲径方向内側が縮む。
一方、湾曲時に挿入部5と内シース202とがスライドしやすいように、内シース202の内側にフッ素等のコーティング層202Aが設けられているとしてもよい。この場合、湾曲の際には、内視鏡先端部3の先端が、内シース202の先端からΔdだけ突出した状態となり、内視鏡先端部3とカバーガラス22との距離が、ΔdからΔd’に短くなる。
さらに、第7の実施形態において、外シース91だけでなく、内シースも外シース91と同様の構成としてもよい。この場合、内シースと外シースとの軟性部の長さを略同一にすることにより、湾曲性能を維持することができる。
また、第10の実施形態において、シース本体141の肉厚を薄くする代わりに、例えば、図17に示すように、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を備えるシース本体203の先端に、シリコーンゴムからなる軟性部205が設けられているとしてもよい。この際、第10の実施形態と同様に、コイル状の規制部163が配されていてもよく、規制部163の代わりに糸が巻回された規制部206が配されているとしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置を示す全体概要図である。 本発明の第1の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す一部断面を含む要部斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す(a)一部断面を含む要部斜視図、(b)(a)のA部拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す要部構成図である。 本発明の第4の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す(a)要部構成図、(b)(a)の変形例を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す要部構成図である。 本発明の第6の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す要部構成図である。 本発明の第7の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す要部構成図である。 本発明の第8の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す要部構成図である。 本発明の第9の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す(a)一部断面を含む要部斜視図、(b)(a)とは異なる方向からの要部斜視図である。 本発明の第9の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す要部断面図である。 本発明の第10の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す要部斜視図である。 本発明の第10の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す要部構成図である。 本発明の第11の実施形態に係る内視鏡用冷却装置を示す要部構成図である。 本発明の第4の実施形態に係る内視鏡用冷却装置の変形例を示す要部断面図である。 図15の湾曲状態を示す説明図である。 本発明の第10の実施形態に係る内視鏡用冷却装置の変形例を示す要部斜視図である。
符号の説明
1,48,52,65,79,89,113,139,157,175,196 内視鏡装置
2 湾曲部
5 挿入部
11,40,50,60,70,80,90,120,140,160,180 内視鏡用冷却装置
12,150 折り返し流路
13,49,121,161,197 シース
15 流体流通部
16,138 挿入部流路
17,41,61,64,181,200,202 内シース
18,137 シース流路
20,42,71,81,91,190 外シース
25,45,62,93,123,205 軟性部
27 流体供給口
28 流体排出口
51 コイル部材(流路維持部)
76,86,102 コネクタ部(口金)
82 シース延長部
163,206 規制部
182A,182B 軟性管(軟性部)

Claims (9)

  1. 湾曲可能な湾曲部を有する挿入部の先端側に冷却用流体を流通させて冷却する内視鏡用冷却装置であって、
    前記挿入部の先端側に装着され、先端が封止されて前記冷却用流体が流通する折り返し流路が配されたシースと、
    前記折り返し流路に前記冷却用流体を供給して回収する流体流通部とを備え、
    前記シースが、前記湾曲部の湾曲に伴って湾曲する柔軟な軟性部を着脱可能に備えていることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  2. 前記軟性部が、前記シースの先端側に配されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用冷却装置。
  3. 前記シースが、先端が開口されて前記挿入部との間に前記冷却用流体が流通して前記折り返し流路の一部を構成する挿入部流路を形成する内シースと、
    先端が封止され、前記内シースの外周面との間に前記冷却用流体が流通して前記折り返し流路の一部を構成するシース流路を形成する外シースとを備え、
    前記内シース又は前記外シースの一方の先端が、他方の先端よりも先端方向に突出して前記軟性部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡用冷却装置。
  4. 前記シースが、先端が開口されて前記挿入部との間に前記冷却用流体が流通して前記折り返し流路の一部を構成する挿入部流路を形成する内シースと、
    先端が封止され、前記内シースの外周面との間に前記冷却用流体が流通して前記折り返し流路の一部を構成するシース流路を形成する外シースとを備え、
    前記内シース又は前記外シースの一方の先端側の剛性が、他方の先端側よりも低く形成されて前記軟性部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡用冷却装置。
  5. 前記軟性部を湾曲させた際に前記折り返し流路のつぶれを規制する流路維持部を備えていることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の内視鏡用冷却装置。
  6. 前記折り返し流路の径方向の膨張を規制する規制部を備えていることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の内視鏡用冷却装置。
  7. 前記冷却用流体を前記折り返し流路内に供給する流体供給口、及び前記折り返し流路から排出させる流体排出口の少なくとも何れか一方が設けられた口金が、前記シースの基端に着脱可能に配されていることを特徴とする請求項1から6の何れか一つに記載の内視鏡用冷却装置。
  8. 前記シースの基端に、前記折り返し流路と連通されて前記冷却用流体が流通可能なシース延長部が着脱可能に接続されることを特徴とする請求項1から6の何れか一つに記載の内視鏡用冷却装置。
  9. 請求項1から8の何れか一つに記載の内視鏡用冷却装置と、
    前記シースが装着される挿入部とを備えていることを特徴とする内視鏡装置。
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