JPWO2019163787A1 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

幾つかの実施形態に係る内視鏡装置は、被検査機器の内部を検査するための内視鏡装置であって、先端に観察ユニットが搭載されたボアスコープ、及び該ボアスコープが収納されるシース管を含む検査部と、内部に前記検査部が挿入される挿入管と、前記挿入管を前記被検査機器の内部に挿入又は退出可能な送り機構部と、前記被検査機器の内部に挿入された前記挿入管を軸中心に回転させることが可能な旋回機構部と、を備える。

Description

本開示は、内視鏡装置に関する。
作業員が直接目視できない機器類の内部の点検や検査を視覚的に検査可能にするために、ボアスコープと呼ばれる工業用内視鏡装置が用いられる。ボアスコープは、細長いシース管に内蔵され、先端にCCDなどの撮影素子を含む観察ユニットが搭載される。そして、シース管を機器類の内部に挿入し、観察ユニットで視認することで点検や検査を行う。
特許文献1には、シース管が複数本の可撓性を有する管に分割形成され、可撓管にボアスコープを挿通した状態で可撓管同士を直列に接続して使用する内視鏡装置が開示されている。特許文献2には、ガスタービンや蒸気タービン等の高温機器に用いる場合に、ボアスコープを内蔵するシース管を備え、ボアスコープと管内面との間に冷却空気を供給して耐熱性を付与するようにした内視鏡装置が開示されている。
特開昭4−20323号公報 特開2017−138584号公報
ボアスコープがオペレータが視認できない被検査機器の内部に挿入されたとき、観察ユニットの位置や向きを把握できないと、被検査機器のどの部位を検査しているのか特定できないという問題がある。特許文献1及び2にはこの解決策は開示されておらず、特に、特許文献1に記載された内視鏡装置のように、シース管が可撓性の管であると、重力で下方へ垂れてしまい、観察ユニットを所望に位置や向きに制御できない。
本開示に係る一実施形態は、被検査機器の内部で観察ユニットが視認する検査対象部位を特定可能にすることを目的とする。
(1)一実施形態に係る内視鏡装置は、
被検査機器の内部を検査するための内視鏡装置であって、
先端に観察ユニットが搭載されたボアスコープ、及び該ボアスコープが収納されるシース管を含む検査部と、
内部に前記検査部が挿入される挿入管と、
前記挿入管を前記被検査機器の内部に挿入又は退出可能な送り機構部と、
前記被検査機器の内部に挿入された前記挿入管を軸中心に回転させることが可能な旋回機構部と、
を備える。
上記(1)の構成によれば、上記挿入管の先端から露出させた観察ユニットによって被検査機器の内部を観察する場合に、上記送り機構部による挿入管の送り量及び上記旋回機構部により挿入管の軸中心の回転量(回転角度)を把握することで、観察ユニットが視認する検査対象部位を特定できる。
(2)一実施形態では、前記(1)の構成において、
前記送り機構部と、前記旋回機構部とは、前記挿入管の軸方向において異なる位置に設けられ、
前記旋回機構部によって発生される回転力により、前記挿入管と一体となって前記送り機構部が回転するように構成される。
上記(2)の構成によれば、送り機構部及び旋回機構部は、挿入管の軸方向において異なる位置に設けられるため、両機構部の各々において挿入管に駆動力を伝達する駆動力伝達部を他機構部の配置に制約を受けずに挿入管に隣接配置できる。そのため、両機構部の駆動力伝達部の構成を簡素化できる。
(3)一実施形態では、前記(2)の構成において、
前記旋回機構部は、
静止された構造物に支持された静止部と、
前記静止部に回転可能に支持された回転部であって、前記旋回機構部によって発生される前記回転力が伝達されるように構成された回転部と、を含み、
前記送り機構部は、前記回転力が伝達されるように前記回転部と連結され、前記送り機構部に伝達された前記回転力が前記挿入管に伝達されるように構成される。
上記(3)の構成によれば、上記回転部に伝達された回転力は送り機構部を介して挿入管に伝達されるので、送り機構部と挿入管とは一緒に挿入管の軸回りに回転する。従って、旋回機構部による挿入管の回転と送り機構部による挿入管の送りとが同時に可能になる。
(4)一実施形態では、前記(3)の構成において、
前記送り機構部は、前記挿入管の外周面に軸方向に沿って設けられたラックと噛合うピニオンを含み、
前記回転力は、前記ラックと前記ピニオンとが噛合う噛合い部を介して前記送り機構部に伝達されるように構成される。
上記(4)の構成によれば、挿入管の外周面に設けられたラックとピニオンとが噛合う噛合い部を介して、挿入管を軸方向へ送る送り力と挿入管を周方向へ回転させる回転力とを伝達できるため、送り力及び回転力の伝達機構を簡素化できる。
(5)一実施形態では、前記(2)〜(4)の何れかの構成において、
前記挿入管の外周面に形成された軸方向溝部に車輪の一部が挿入されるローラ部をさらに備え、
前記ローラ部は、前記送り機構部と一体となって回転するように構成され、
前記送り機構部に伝達された前記回転力が、前記ローラ部を介して前記挿入管に伝達されるように構成される。
上記(5)の構成によれば、上記ローラ部は、挿入管を軸方向へ送るときのガイド機能と、送り機構部から挿入管へ回転力を伝達する機能とを兼用できる。
(6)一実施形態では、前記(1)〜(5)の何れかの構成において、
前記検査部は前記挿入管の先端側で前記挿入管に結合されると共に、
前記挿入管の基端側に設けられた、前記検査部を前記挿入管に供回りさせる供回り部をさらに備える。
挿入管内で線状の検査部が捩れると、観察ユニットが意図しない方向へ湾曲し、目当てとする検査部位に視野を向けることができなくなるおそれがある。上記(6)の構成によれば、検査部を挿入管に供回りさせることができるので、挿入管内での検査部の捩れ発生を抑制できる。
(7)一実施形態では、前記(6)の構成において、
前記供回り部は、
前記挿入管の基端部から半径方向外側に向かって延在するプレート部と、
前記プレート部と前記検査部とを固定する継手部と、
を含む。
上記(7)の構成によれば、検査部は、挿入管の先端側で挿入管に結合され、かつ挿入管の基端側にある上記継手部で挿入管と供回りする上記プレート部で固定されるため、挿入管に供回りさせることができる。また、供回り部を低コスト化できる。
(8)一実施形態では、前記(1)〜(7)の何れかの構成において、
前記シース管は、前記ボアスコープの外径よりも大きな内径を有し、
前記ボアスコープと前記シース管との間に冷却空気が導入されるように構成される。
上記(8)の構成によれば、ボアスコープとシース管との間に導入される冷却空気によって、ボアスコープの先端に設けられた観察ユニットを冷却できる。これによって、被検査機器内の高温雰囲気によって観察ユニットが損傷するのを防止できる。
(9)一実施形態では、前記(1)〜(8)の何れかの構成において、
前記挿入管は、
前記検査部が先端から突出した状態で前記検査部を支持する第1挿入管と、
前記第1挿入管の後端側に接続される第2挿入管と、
を含む。
上記(9)の構成によれば、挿入管が軸方向に沿って複数に分割された挿入管で構成されるため、挿入管が1本の長い管で構成される場合より、検査現場での取り扱いが容易である。即ち、検査部の送り量に合わせて必要に応じ組み立てる挿入管の数を調整することで、被検査機器への取付けが容易になると共に、狭いスペースでも検査が可能になる。
(10)一実施形態では、前記(9)の構成において、
前記第1挿入管は外周面に軸方向溝部を有し、前記第2挿入管は、前記軸方向溝部と連なる周方向位置に軸方向に設けられたラックを備える。
上記(10)の構成によれば、送り機構部と旋回機構部を含む機器本体の被検査機器への据付けと、第1挿入管と第2挿入管との接続とを別個にかつ同時並行して行い、接続した第1挿入管及び第2挿入管を機器本体に形成された入口から被検査機器の内部に挿入できるので、検査現場における内視鏡装置の組立てが短時間でできると共に、同一検査時間での検査範囲を拡大できる。また、第1挿入管及び第2挿入管の組立てと、送り機構部及び旋回機構部の組立とを、事前組立てしておくこともでき、現場組立て時間が短縮できる。
(11)一実施形態では、前記(9)又は(10)の構成において、
前記第1挿入管及び前記第2挿入管の少なくとも何れか一方は、周方向に分割された2つの分割管を含む。
上記(11)の構成によれば、分割管を周方向に分割された2つの分割管で構成するため、シース管が挿入されて検査に供されている挿入管の後端への接続が容易になる。
(12)一実施形態では、前記(1)〜(11)の何れかの構成において、
前記ボアスコープは、前記挿入管の先端より露出した領域に湾曲操作時に湾曲される可動区間を有すると共に、前記シース管は、前記可動区間の湾曲に追従して湾曲可能な可動領域を有し、
前記シース管の前記可動領域よりも先端側の内周面に、前記シース管の軸方向に移動不能に設けられ、前記可動区間よりも先端側の部位を把持する第1支持部を備える。
上記(12)の構成によれば、シース管とボアスコープとが、上記第1支持部によって軸方向の相対位置を固定されるため、シース管の先端部を湾曲させても、ボアスコープの先端とシース管の先端との軸方向のずれを防止できる。これによって、ボアスコープの先端に設けられた観察ユニットがシース管から過度に突出して被検査機器内の熱で過熱されるおそれがなく、かつ逆にシース管が観察ユニットの視野に入って検査領域が狭められるのを防止できる。
(13)一実施形態では、前記(12)の構成において、
前記シース管の前記可動領域よりも後端側の内周面に設けられ、前記ボアスコープの前記可動区間よりも後端側の部位を把持する第2支持部をさらに備える。
上記(13)の構成によれば、上記第2支持部によって、ボアスコープの湾曲可能な可動区間よりも後端側の部位をシース管の可動領域よりも後端側で把持するので、ボアスコープに対して後端側から作用する外力等の影響がボアスコープの先端側に及ぶのを抑制できる。また、第1支持部と第2支持部の2か所でボアスコープを支持するので、シース管に対してボアスコープの先端部を安定して固定できると共に、シース管の可動領域の湾曲がボアスコープの可動区間の湾曲に追従し易くなるので、ボアスコープの先端部の向きを変更し易くなる。
(14)一実施形態では、前記(13)の構成において、
前記シース管は、前記第2支持部より後端側の領域の少なくとも一部で屈曲可能に構成される。
上記(14)の構成によれば、シース管が第2支持部より後端側の領域の少なくとも一部で屈曲可能に構成されるため、被検査機器内部の狭隘部にシース管を挿入して検査するときなどにおいて、シース管の取り扱いが容易になる。
(15)一実施形態では、前記(12)〜(14)の何れかの構成において、
前記挿入管は曲りに対する剛性を有し、かつ、前記可動領域が先端から突出した状態で前記シース管を前記可動領域よりも後端側で支持するように構成される。
ここで「曲りに対する剛性」とは、自重によって曲りが発生せずに、製造時の形状を保持できるような剛性を言い、以下「曲り剛性」とも言う。
上記(15)の構成によれば、剛性をもつ挿入管がシース管を可動領域より後端側で支持するため、挿入管によるシース管の支持と、シース管の可動領域がもつ湾曲性とによって、観察ユニットを所望位置へ位置決めできる。
(16)一実施形態では、前記(12)〜(15)の何れかの構成において、
前記第1支持部は、
前記ボアスコープを囲むように形成された環状部と、
前記環状部から前記シース管の内面に接するように前記シース管の径方向に沿って延在する少なくとも2つの脚部と、
を含む。
上記(16)の構成によれば、第1支持部が上記環状部及び上記脚部を有するために、ボアスコープの先端部をシース管の中心に安定支持でき、これによって、観察ユニットの周囲に冷却空気が通る空間を確保できる。また、第1支持部をコンパクト化できる。
(17)一実施形態では、前記(16)の構成において、
前記第1支持部は、前記第1支持部の周方向の少なくとも2ヵ所で分割された少なくとも2つの分割片を含み、
前記2つの分割片の各々は、前記環状部が前記ボアスコープを囲むように配置されたとき、互いに当接可能であってかつ第1結合具によって結合可能なフランジ部を有する。
上記(17)の構成によれば、第1支持部が少なくとも2つの分割片を含み、かつ上記フランジ部で結合可能であるため、ボアスコープへの着脱が容易になる。
(18)一実施形態では、前記(16)又は(17)の構成において、
前記2つの脚部は、前記シース管に第2結合具によって結合可能に構成される。
上記(18)の構成によれば、上記2つの脚部は第2結合具によってシース管に結合され、シース管の軸方向に移動不能に設けられるため、ボアスコープの可動区間を湾曲させてもボアスコープの先端部とシース管の先端部との軸方向ずれを防止できる。従って、検査部の先端部が湾曲したときでも観察ユニットを確実に冷却できると共に、シース管が観察ユニットの視野を狭める虞はなくなる。
幾つかの実施形態によれば、送り機構部による挿入管の送り量と旋回機構部による挿入管の回転量とを把握することで、被検査機器の内部で観察ユニットが視認する検査対象部位を特定できる。
一実施形態に係る内視鏡装置の全体構成を一部を省いて示す縦断面図である。 図1中のA部拡大図である。 上記内視鏡装置の機器本体の縦断面図である。 上記内視鏡装置の機器本体の平面図である。 図1中のB−B線に沿う断面図である。 図1中のC−C線に沿う断面図である。 図1中のD−D線に沿う断面図である。 上記内視鏡装置の基端側上方から視た斜視図である。 上記内視鏡装置の基端側下方から視た斜視図である。 一実施形態に係る内視鏡装置の挿入管の先端部を示す縦断面図である。 一実施形態に係る挿入部を被検査機器に挿入するときの説明図である。 一実施形態に係る挿入部を被検査機器に挿入するときの説明図である。 一実施形態に係る挿入部の正面図である。 一実施形態に係る挿入管の接手部を示す縦断面図である。 図12中のE―E線に沿う横断面図である。 一実施形態に係る挿入部の先端部を示す斜視図である。 一実施形態に係る検査部の先端部を示す横断面図である。 内視鏡装置をガスタービン燃焼器の検査に適用した概略図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1〜図9は、一実施形態に係る内視鏡装置10を示す。図1は、内視鏡装置10の全体構成を示す縦断面図であり、図2は、図1中のA部拡大図である。図1に示すように、内視鏡装置10は、検査部12と、検査部12が内部に挿入されるシース管16とで、被検査機器の内部に挿入される挿入部を構成する。図2に示すように、検査部12は、ボアスコープ14とボアスコープ14が収納されたシース管16とで構成され、ボアスコープ14の先端にはシース管16の先端から露出した位置に観察ユニット18が搭載されている。観察ユニット18は、例えばCCDなどの撮影素子を含み、ボアスコープ14は観察ユニット18で得られた検出信号を後端側へ送る信号ラインが内蔵されている。
検査時に、挿入管20は被検査機器の入口壁200aに形成された開口から被検査機器の内部に挿入され、観察ユニット18で被検査機器の内部を視認することで点検や検査を行う。入口壁200aに、送り機構部24及び旋回機構部26を含む機器本体22が取り付けられる。送り機構部24は、挿入管20を被検査機器の内部に送り又は被検査機器から退出させることが可能であり、旋回機構部26は、挿入管20を軸中心に回転させることが可能に構成されている。
上記構成によれば、送り機構部24による挿入管20の送り量及び旋回機構部26により挿入管20の軸中心の回転量(回転角度)を把握することで、観察ユニット18が被検査機器のどの部位を視認しているかを把握できる。
一実施形態では、送り機構部24には挿入管20の送り量を計測するエンコーダ25が設けられ、旋回機構部26には挿入管20の軸中心の回転量を計測するエンコーダ27が設けられている。これらのエンコーダによって観察ユニット18の位置及び向きを把握できる。一実施形態では、挿入管20は曲り剛性を有することで、観察ユニット18の位置を正確に推定できる。
一実施形態では、図1に示すように、検査部12の先端部は挿入管20の先端から露出し、湾曲可能な材料で構成される。そして、観察ユニット18を含む検査部12の先端部は、ボアスコープ14に内蔵された操作線(不図示)を操作することで、任意の方向へ湾曲可能に構成される。
図17に示すように、被検査機器200は、例えば、ガスタービンにおいて、車室壁204によって形成された車室202の内部に設けられた燃焼器である。内視鏡装置10の機器本体22が該燃焼器の入口壁200aに固定され、挿入管20が入口壁200aに形成された狭い孔から内部に挿入される。挿入管20は送り機構部24によって矢印b方向に直線状に移動可能であり、かつ旋回機構部26によって軸中心に回転可能であるため、観察ユニット18の視野を所望の検査対象部位に向けることができる。
一実施形態では、図3及び図4に示すように、送り機構部24及び旋回機構部26は、挿入管20の軸方向において異なる位置に設けられ、旋回機構部26によって発生する回転力により、挿入管20と一体となって送り機構部24が回転するように構成される。送り機構部24及び旋回機構部26は、挿入管20の軸方向で異なる位置に設けられるため、両機構部とも夫々挿入管20に駆動力を伝達する駆動力伝達部を挿入管20に隣接して配置できる。そのため、両機構部の駆動力伝達部の構成を簡素化できる。
一実施形態では、旋回機構部26は、静止された構造物28に支持された静止部30と、静止部30に回転可能に支持された回転部32とを有する。回転部32は、旋回機構部26によって発生する回転力が伝達されるように構成され、送り機構部24に伝達された回転力が挿入管20に伝達されるように構成される。これによって、送り機構部24と挿入管20とは一体となって挿入管20の軸回りに回転するため、回転する送り機構部24によって、旋回機構部26による挿入管20の回転と送り機構部24による挿入管20の送りとが同時に可能になる。
一実施形態では、静止構造物28は、静止部30と共にボルト34によって入口壁200aに結合されるフランジで構成される。例えば、被検査機器がガスタービンであって、運転停止後時間が経っていないために高温状態にあるとき、この高熱により機器本体22が損傷するおそれがあるときは、該フランジと静止部30との間に断熱材36を介装する。また、静止構造物28は、機器本体22が入口壁200aに固定されるとき、被検査機器の内部に挿入されるガイドチューブ38を有する。ガイドチューブ38は、挿入管20の外径より大きい内径を有する。挿入管20は機器本体22の中心部に形成された空間からガイドチューブ38に挿入され、検査位置に位置決めされる。
一実施形態では、挿入管20の外周面に軸方向に沿って設けられたラック40が形成され、送り機構部24は、ラック40と噛合うピニオン42を備える。旋回機構部26で発生する回転力は、ラック40とピニオン42とが噛合う噛合い部を介して送り機構部24に伝達され、さらに送り機構部24から挿入管20に伝達されるように構成される。これによって、上記噛合い部を介して、挿入管20を軸方向へ送る送り力と挿入管20を周方向へ回転させる回転力とを伝達できるため、送り力及び回転力の伝達機構を簡素化できる。
一実施形態では、ラック40及びピニオン42は、挿入管20の軸方向(送り方向)に対して斜めの方向に延在する歯形を有する。これによって、ピニオン42が挿入管20の周方向に回転するとき、ラック40とピニオン42との噛合い部は、挿入管20を軸中心に回転させる回転力を挿入管20に付与できる。
一実施形態では、送り機構部24は、ピニオン42を回転させて挿入管20を被検査機器の内部に送り又は退出させるためのハンドル44を備え、旋回機構部26は挿入管20を軸中心に回転させるためのハンドル50を備える。ハンドル44の回転で発生する駆動力は動力伝達部45を介してピニオン42に伝達する。ハンドル50で発生する回転力は、回転力は動力伝達部46を介して回転部32及び送り機構部24に伝達する。
一実施形態では、静止部30はガイドチューブ38に挿入された挿入管20を囲繞する円筒部31を有し、回転部32は、円筒部31と挿入管20との間に配置される円筒部33を有する。円筒部31と円筒部33との間にころ48が改装されることで、静止した円筒部31と回転する円筒部33との間の摩擦を軽減している。
一実施形態では、図5及び図6に示すように、挿入管20の外周面に軸方向溝部52が形成され、図7〜図9に示すように、車輪56の一部が軸方向溝部52に挿入されたローラ部54を備える。送り機構部24によって挿入管20が軸方向に送られるとき、挿入管20は車輪56にガイドされる。ローラ部54は、旋回機構部26から伝達される回転力によって送り機構部24と一体となって回転するように構成され、かつ旋回機構部26から送り機構部24に伝達された回転力は、ローラ部54を介して挿入管20に伝達されるように構成されている。これによって、挿入管20はローラ部54を介して送り機構部24と一体となって回転する。こうして、ローラ部54は、軸方向に沿って送られる挿入管20をガイドする機能と、送り機構部24の回転力を挿入管20に伝達する機能とを有する。
図8において、矢印は挿入管20を被検査機器の内部に送る送り方向を示し、図9においては紙面奥側が上記送り方向である。
一実施形態では、図9に示すように、ローラ部54は車輪56を支持する支持台58を備え、支持台58は送り機構部24のケーシングに接続されている。
一実施形態では、図7及び図9に示すように、軸方向溝部52にガイドレール60が設けられ、車輪56はガイドレール60に接し、ガイドレール60を介して挿入管20をガイドする。
一実施形態では、図2及び図5に示すように、検査部12は、挿入管20の先端側で挿入管20に結合される。また、図1及び図3に示すように、挿入管20の基端側に、検査部12を挿入管20に供回りさせる供回り部62を備える。これによって、検査部12を挿入管20に供回りさせることができる。検査部12が挿入管20と供回りしないと、検査部12が捩れて検査部12の先端が意図しない方向へ湾曲し、観察ユニット18が目当てとする検査部位に指向しないおそれがある。本実施形態によれば、検査部12を挿入管20に供回りさせることで、検査部12に捩れが発生するのを抑制できる。
一実施形態では、図2及び図5に示すように、挿入管20の先端に、検査部12を挿入管20に結合するためのキャップ70を備える。キャップ70に外周側から中心に向けて延在する複数のネジ孔が形成され、キャップ70の軸方向中心に形成された孔に検査部12が挿入される。キャップ70を構成する外周部70aと内側部70bとは該ネジ孔に挿入される複数の皿ボルト72で互いに結合される。シース管16の内部に挿入されたボアスコープ14は、キャップ70の外周側からボアスコープ14に向けて延在する複数のピン74で、後述する冷却通路(空間s1)が確保されつつキャップ70に固定される。
一実施形態では、図3に示すように、供回り部62は、挿入管20の基端部から半径方向外側に向かって延在するプレート部64と、プレート部64と検査部12とを固定する継手部66と、を有する。この実施形態によれば、継手部66でプレート部64と検査部12とが固定されるため、検査部12を挿入管20に供回りさせることができる。また、供回り部62の構成を簡素化かつ低コスト化できる。
一実施形態では、継手部66にエアチューブ68が接続される。エアチューブ68から冷却空気aがボアスコープ14とシース管16との間に形成された空間s1(図10参照)に供給される。冷却空気aは検査部12の先端部に達し、観察ユニット18を冷却できる。これによって、被検査機器内が高温雰囲気であるとき、観察ユニット18の損傷を防止できる。
一実施形態では、図3に示すように、旋回機構部26を覆うように保護カバー29が設けられる。そして、図示されたエアチューブ68の上流側でエアチューブ68から分岐した分岐チューブが保護カバー29に接続され、該分岐チューブから保護カバー29の内部に冷却空気が供給される。これによって、検査中被検査機器から伝わる熱による加熱から旋回機構部26を保護できる。
一実施形態では、図5〜図7に示すように、挿入管20は軸方向に全長に亘り軸方向溝部52が形成されているため、挿入管20の全長に亘りローラ部54によってガイドされる。
一実施形態では、シース管16は、ボアスコープ14の外径よりも大きな内径を有し、ボアスコープ14の外周面とシース管16の内面との間に冷却空気aが流れる空間s1が形成される。機器本体22側から空間s1に導入される冷却空気aによって、ボアスコープ14の先端に設けられた観察ユニット18を冷却でき、被検査機器内の高温雰囲気によって観察ユニット18が損傷するのを防止できる。
一実施形態では、図10に示すように、先端部82の先端には空間s1に供給された冷却空気aが放出される空気放出孔82aが形成される。
一実施形態では、図1に示すように、挿入管20は軸方向に沿って分割された複数本の挿入管で構成される。図1には、4本の挿入管20(20a、20b、20c、20d)で構成された例が示されている。このように、挿入管20が軸方向に沿って分割された複数本の挿入管20(20a〜20d)で構成されるため、挿入管20が1本の長い管で構成される場合より、検査現場での取り扱いが容易になる。即ち、検査部12の送り量に合わせて組み立てる分割管の数を調整することで、スペースを取らず機器本体22への取付けが容易になる。
一実施形態では、第1挿入管20(20a)は、図5及び図6に示すように、外周面に軸方向溝部52を有し、第2挿入管20(20b)は、図7に示すように、軸方向溝部52と連なる周方向位置に軸方向に設けられたラック40を備える。第1挿入管20(20a)にはラック40は設けられていない。この実施形態における挿入管20の被検査機器の入口壁200aへの組立て手順を説明する。
まず、旋回機構部26及び送り機構部24を含む機器本体22を入口壁200aに取り付ける。一方、ラック40が形成されていない第1挿入管20(20a)の後端にラック40が形成されている第2挿入管20(20b)を直列に接続する。接続された第1挿入管20(20a)及び第2挿入管20(20b)を、第1挿入管20(20a)を先にして機器本体22の入口側から機器本体22の中央に形成された空間に挿入する。第1挿入管20(20a)は、ラック40が送り機構部24に設けられたピニオン42と噛合う位置に軸方向溝部52が形成されているので、ピニオン42と干渉しない。第1挿入管20(20a)がガイドチューブ38の先端から突出するまで挿入された後、送り機構部24で第2挿入管20(20b)を被検査機器の内部へ送る。
この組立て手順によれば、送り機構部24と旋回機構部26を含む機器本体22の被検査機器の入口壁200aへの据付けと、第1挿入管20(20a)と第2挿入管20(20b)との接続とを別個にかつ同時並行して行うことができるので、組立て時間を短縮できると共に、同一検査時間での検査範囲を拡大できる。また、第1挿入管20(20a)及び第2挿入管20(20b)の組立てと、送り機構部24及び旋回機構部26の組立とを事前組立てしておくこともでき、現場組立て時間が短縮できる。さらに、機器本体22を入口壁200aに据え付けた後で、次の挿入管20を前側の挿入管20に順々に接続していけばよいので、狭いスペースでも被検査機器への挿入管20の挿入が容易になる。
図1に示す実施形態では、挿入管20は4本の挿入管20(20a〜20d)で構成され、第1挿入管20(20a)を除き、第2〜第4挿入管20(20b〜20d)にラック40が形成されている。従って、送り機構部24で第2挿入管20(20b)を送りながら、必要に応じて第3挿入管20(20c)及び第4挿入管20(20d)を第2挿入管20(20b)の後端に直列に接続し、さらに、第3挿入管20(20c)及び第4挿入管20(20d)を順々に送り機構部24で送っていけばよい。
なお、図5〜図7に示すように、ガイドレール60は第2〜第4挿入管20(20b〜20d)に設けられ、第1挿入管20(20a)には設けられていない。第1挿入管20(20a)は、ローラ部54と噛合う位置に軸方向溝部52が設けられているため、ローラ部54と干渉しない。本実施形態ではローラ部54と噛合う位置に2本の軸方向溝部52が設けているが、ローラ部54の個数に合わせて、適宜軸方向溝部52の本数を増減することができる。
一実施形態では、図10に示すように、ボアスコープ14は、挿入管20の先端より露出した領域が湾曲操作時に湾曲可能なように可動区間14aを有する。例えば、可動区間14aは信号ラインを被覆する被覆層を湾曲可能な材料で構成する。シース管16は、可動区間14aが湾曲したとき可動区間14aの湾曲に追従して湾曲可能な可動領域16aを有する。そして、可動領域16aより先端側のシース管16の内周面に、可動区間14aより先端側のボアスコープ14の部位を把持する第1支持部80を備える。第1支持部80は、シース管16の軸方向に移動不能に設けられる。
また、一実施形態では、第1支持部80は、ボアスコープ14の可動区間14aよりも先端側の部位を把持可能に構成される。
ここで上記「移動不能」とは、後述するように、第1支持部80がボルトなどの結合具又は溶接等の方法でシース管16に固定されることを意味する。また、上記「把持」とは、ボアスコープ14が第1支持部80によって保持された状態を意味する。従って、ボアスコープ14はシース管16に対して軸方向に大きくズレることなく第1支持部80によって支持される。従って、挿入管20の先端から露出した検査部12の先端部82が湾曲したとき、ボアスコープ14の先端部の冷却不足又は検査不良を抑制できる。
上記構成によれば、第1支持部80によってボアスコープ14の可動区間14aよりも先端側の部位が把持されるため、検査部12の先端部82を湾曲させても、ボアスコープ14と第1支持部80との間に作用する摩擦力によってボアスコープ14の先端とシース管16の先端との軸方向ずれを防止できる。これによって、ボアスコープ14の先端部を安定して冷却できると共に、シース管16が観察ユニット18の視野に入って視界が狭められるのを防止できる。
一実施形態では、ボアスコープ14の可動区間14aとシース管16の可動領域16aとは、シース管16の軸方向でほぼ重複する領域に配置される。これによって、ボアスコープ14の任意な方向への湾曲が容易になる。なお、シース管16がボアスコープ14の湾曲に追従して湾曲できる範囲内であれば、可動区間14aと可動領域16aとは、軸方向で重複しない領域があってもよい。
一実施形態では、図10に示すように、シース管16の可動領域16aよりも後端側のシース管16の内周面に設けられた第2支持部84を備える。第2支持部84は、ボアスコープ14の可動区間14aよりも後端側の部位を支持する。
この実施形態によれば、第2支持部84よって、後端側からボアスコープ14に作用する外力等の影響が、第2支持部84より先端側のボアスコープ14に及ぶことを抑制できる。また、第1支持部80と第2支持部84の2か所でボアスコープ14を支持するので、観察ユニット18を含むボアスコープ14の先端部を、シース管16に対して安定的に固定できる。これによって、ボアスコープ14の先端部のぐらつきを抑制できるため、観察ユニット18の操向性を向上できる。また、第2支持部84によってボアスコープ14とシース管16との間に空間s1を形成できるので、ボアスコープ14がシース管16の内面に接触するのを抑制でき、これによって、周囲の熱がシース管16を介してボアスコープ14に伝わるのを抑制できる。さらに、可動領域16aが可動区間14aの湾曲に追従し易くなるので、ボアスコープ14の先端部の向きを制御し易くなる。
一実施形態では、ボアスコープ14とシース管16との軸方向の熱伸び差を考慮し、第2支持部84をボアスコープ14及びシース管16に固着せず、これらに対して軸方向への相対移動が可能なように取り付ける。これによって、ボアスコープ14とシース管16との熱伸び差を許容できる。あるいは、第2支持部84をボアスコープ14又はシース管16の一方のみに固着することで、これらの軸方向の熱伸び差を許容できる。
一実施形態では、シース管16は、第2支持部84より後端側の領域の少なくとも一部で屈曲可能に構成される。例えば、シース管16に可撓性又は弾力性をもたせることで、屈曲性をもたせることができる。これによって、シース管16の取り扱いが容易になり、検査対象機器の狭隘部でもシース管16を挿入しやすくなる。
図11Aは、シース管16が屈曲性を有するときの実施形態であり、シース管16が屈曲性を有するため、取り扱いが容易になると共に、被検査機器200の入口から被検査機器200の内部へ挿入するのが容易になる。
一実施形態では、図10に示すように、シース管16の可動領域16aより後端側に挿入管20の先端部が配置される。挿入管20は、内部にシース管16が挿入され、即ち、シース管16の外周側に配置される。挿入管20は曲り剛性を有し、シース管16の可動領域16aが挿入管20の先端から突出した状態でシース管16を可動領域16aよりも後端側で支持する。
この実施形態によれば、挿入管20によりシース管16を可動領域16aより後端側で支持するために、先端部82の湾曲を妨げることなくシース管16を支持できる。また、挿入管20は曲り剛性を有するので、観察ユニット18を検査対象の所望の箇所に位置決めできる。
一実施形態では、シース管16及び挿入管20は、例えばステンレス鋼などの金属材料で構成される。また、一実施形態では、可動区間14a及び可動領域16aは、ステンレス鋼などの金属材料からなる線材をメッシュ状に織り、このメッシュに耐熱性を有するゴム製のライナを被覆した積層体で構成される。
一実施形態では、図10に示すように、挿入管20は、シース管16の可動領域16aより後端側でシース管16の外周側に設けられる。この実施形態によれば、挿入管20がシース管16の外周側に設けられるため、シース管16を外周側から大きな支持強度で支持できる。また、挿入管20によってシース管16を外周側から支持することで、逆にシース管16に屈曲性をもたせることができ、これによって、シース管16の取り扱いが容易になる。
一実施形態では、図10に示すように、シース管16の外周面と挿入管20の内周面との間に空間s2が形成され、空間s2に弾性体86が圧入される。この弾性体86の摩擦力によってシース管16と挿入管20との軸方向の相対移動を抑制できると共に、シース管16と挿入管20との軸方向の熱伸び差による軸方向の若干の移動を許容可能に構成される。
一実施形態では、挿入管20の先端側端部に空間s2を閉じるリング状円盤88が挿入管本体と一体に形成される。そして、リング状円盤88に当接するように四角形断面を有する弾性体86が空間s2に圧入される。これによって、シース管16及び挿入管20に対する弾性体86の摩擦力を増大できる。挿入管20の後端側においても、弾性体86を備える同様の構成を採用してもよい。
一実施形態では、図12に示すように、挿入管20は、少なくとも可動領域16aが先端から突出した状態でシース管16を可動領域16aよりも後端側の外周で支持する第1挿入管20(20a)と、第1挿入管20(20a)の後端側に接続される第2挿入管20(20b)と、を有する。検査対象箇所の周囲に障害物が多かったり、検査対象箇所の周囲が狭かったりする場合等に、挿入管が1本の長い管で構成される場合、取り回しが困難になる。
この実施形態によれば、挿入管20を少なくとも第1挿入管20(20a)と第2挿入管20(20b)とに分割できるため、挿入管20を第1挿入管20(20a)と第2挿入管20(20b)とに分割した状態で現場に持ち込み、現場でこれらを接続して1本の長い挿入管とすることで、挿入管20の取り扱いが容易になる。
図12に示す実施形態では、挿入管20は、分割された3個の第1挿入管20(20a)、第2挿入管20(20b)及び第3挿入管20(20c)を有する。挿入管20を軸方向に沿って3個に分割することで、狭い空間での挿入管20の取り扱いが容易になる。
一実施形態では、図13に示すように、分割された挿入管同士の結合構造は、一方の挿入管の端部90と他方の挿入管の端部に形成された縮径部92を突き合わせて嵌合し、両者をボルトなどの結合具94で結合する。
一実施形態では、図14に示すように、第1挿入管20(20a)及び第2挿入管20(20b)の少なくとも一方は、周方向に分割された2つの分割管21(21a、21b)を含む。
この実施形態によれば、図11Bに示すように、第1挿入管20(20a)及び第2挿入管20(20b)を夫々2つに分割した状態で現場に持ち込むことができるので、取り扱いが容易であり、かつ挿入管同士の接続が容易になる。即ち、被検査機器の内部への挿入の初期段階では、検査部12と先端側の第1挿入管20(20a)とを組み合わせて挿入し、挿入管20の長さが足りなくなったら、第2挿入管20(20b)を構成する2つの分割管21(21a、21b)を組み立てて第2挿入管20(20b)を形成し、形成した第2挿入管20(20b)を第1挿入管20(20a)の後端に接続するようにする。
一実施形態では、分割管21(21a、21b)の各々は、シース管16を囲むように配置される。
なお、図11Bにおいて、第1挿入管20(20a)は、一体管であってもよいし、周方向に沿って2つに分割された分割管21(21a、21b)で構成されていてもよい。
一実施形態では、図15及び図16に示すように、第1支持部80は、シース管16を囲むように形成された環状部96と、少なくとも2つの脚部98(98a、98b)と、を有し、2つの脚部98(98a、98b)は夫々環状部96からシース管16の内面に接するようにシース管16の径方向に沿って延在する。
この実施形態によれば、第1支持部80が環状部96及び脚部98(98a、98b)を有するために、ボアスコープ14をシース管16内の中心部に安定支持でき、これによって、コンパクトな構成でボアスコープ14の周囲に冷却空気aが通る空間s1を確保できる。
一実施形態では、第1支持部80は、第1支持部80の周方向の少なくとも2ヵ所で分割された少なくとも2つの分割片100(100a、100b)を含む。2つの分割片100(100a、100b)は、夫々環状部96がボアスコープ14を囲むように配置されたとき、互いに当接可能であって、かつ結合具102(第1結合具)によって結合可能なフランジ部104を有する。2つの分割片100(100a、100b)をボアスコープ14の周囲に配置し、フランジ部104を結合具102で結合することで、第1支持部80を簡易に組み立てることができる。
この実施形態によれば、第1支持部80が少なくとも2つの分割片100(100a、100b)を有し、かつフランジ部104で互いに結合可能であるため、ボアスコープ14への着脱が容易になる。
一実施形態では、2つの脚部98(98a、98b)は、シース管16にボルトなどの結合具106(第2結合具)によって結合可能に構成される。これによって、2つの脚部98(98a、98b)は結合具106によってシース管16の軸方向に移動不能に設けられるため、ボアスコープ14の可動区間14aを湾曲させてもボアスコープ14の先端とシース管16の先端との軸方向ずれを防止できる。従って、ボアスコープ14を安定して冷却できると共に、シース管16が観察ユニット18の視野を妨げることを防止できる。
一実施形態では、図15及び図16に示すように、シース管16にボルト孔106aが形成され、ボルト孔106aに結合具106としてボルトを螺合させることで、第1支持部80を組み立てる。
一実施形態では、図10に示す第2支持部84も第1支持部80と同様の構成とすることができる。但し、第2支持部84は、ボアスコープ14とシース管16との軸方向の熱伸び差を考慮し、これらの熱伸び差を許容可能にするために、シース管16の軸方向への若干の移動が可能なように設けられてもよい。例えば、図16に示す構成において、結合具106によるシース管16への結合をしない構成とする。
幾つかの実施形態によれば、被検査機器の内部で検査対象となる部位を特定可能な内視鏡装置を実現できる。
10 内視鏡装置
12 検査部
12a 可動区間
14 ボアスコープ
16 シース管
16a 可動領域
18 観察ユニット
20(20a、20b、20c、20d) 挿入管
20(20a) 第1挿入管
20(20b) 第2挿入管
20(20c) 第3挿入管
20(20d) 第4挿入管
21(21a、21b) 分割管
22 機器本体
24 送り機構部
25、27 エンコーダ
26 旋回機構部
28 静止構造物
29 保護カバー
30 静止部
31、33 円筒部
32 回転部
34、94、102、106 結合具
106a ボルト孔
36 断熱材
38 ガイドチューブ
40 ラック
42 ピニオン
44、50 ハンドル
45、46 動力伝達部
48 ころ
52 軸方向溝部
54 ローラ部
56 車輪
58 支持台
60 ガイドレール
62 供回り部
64 プレート部
66 継手部
68 エアチューブ
70 キャップ
72 皿ボルト
74 ピン
80 第1支持部
82 先端部
84 第2支持部
86 弾性体
88 リング状円盤
90 端部
92 縮径部
96 環状部
98(98a、98b) 脚部
100(100a、100b) 分割片
104 フランジ部
200 被検査機器
200a 入口壁
202 車室壁
204 車室
a 冷却空気
s1、s2 空間

Claims (18)

  1. 被検査機器の内部を検査するための内視鏡装置であって、
    先端に観察ユニットが搭載されたボアスコープ、及び該ボアスコープが収納されるシース管を含む検査部と、
    内部に前記検査部が挿入される挿入管と、
    前記挿入管を前記被検査機器の内部に挿入又は退出可能な送り機構部と、
    前記被検査機器の内部に挿入された前記挿入管を軸中心に回転させることが可能な旋回機構部と、
    を備えることを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記送り機構部と、前記旋回機構部とは、前記挿入管の軸方向において異なる位置に設けられ、
    前記旋回機構部によって発生される回転力により、前記挿入管と一体となって前記送り機構部が回転するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記旋回機構部は、
    静止された構造物に支持された静止部と、
    前記静止部に回転可能に支持された回転部であって、前記旋回機構部によって発生される前記回転力が伝達されるように構成された回転部と、を含み、
    前記送り機構部は、前記回転力が伝達されるように前記回転部と連結され、前記送り機構部に伝達された前記回転力が、前記挿入管に伝達されるように構成されることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記送り機構部は、前記挿入管の外周面に軸方向に沿って設けられたラックと噛合うピニオンを含み、
    前記回転力は、前記ラックと前記ピニオンとが噛合う噛合い部を介して前記送り機構部に伝達されるように構成されることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
  5. 前記挿入管の外周面に形成された軸方向溝部に車輪の一部が挿入されるローラ部をさらに備え、
    前記ローラ部は、前記送り機構部と一体となって回転するように構成され、
    前記送り機構部に伝達された前記回転力が、前記ローラ部を介して前記挿入管に伝達されるように構成されることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の内視鏡装置。
  6. 前記検査部は前記挿入管の先端側で前記挿入管に結合されるとともに、
    前記挿入管の基端側に設けられた、前記検査部を前記挿入管に供回りさせる供回り部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の内視鏡装置。
  7. 前記供回り部は、
    前記挿入管の基端部から半径方向外側に向かって延在するプレート部と、
    前記プレート部と前記検査部とを固定する継手部と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の内視鏡装置。
  8. 前記シース管は、前記ボアスコープの外径よりも大きな内径を有し、
    前記ボアスコープと前記シース管との間に冷却空気が導入されるように構成されることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の内視鏡装置。
  9. 前記挿入管は、
    前記検査部が先端から突出した状態で前記検査部を支持する第1挿入管と、
    前記第1挿入管の後端側に接続される第2挿入管と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の内視鏡装置。
  10. 前記第1挿入管は外周面に軸方向溝部を有し、前記第2挿入管は、前記軸方向溝部と連なる周方向位置に軸方向に設けられたラックを備えることを特徴とする請求項9に記載の内視鏡装置。
  11. 前記第1挿入管及び前記第2挿入管の少なくとも何れか一方は、周方向に分割された2つの分割管を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の内視鏡装置。
  12. 前記ボアスコープは、前記挿入管の先端より露出した領域に湾曲操作時に湾曲される可動区間を有すると共に、前記シース管は、前記可動区間の湾曲に追従して湾曲可能な可動領域を有し、
    前記シース管の前記可動領域よりも先端側の内周面に、前記シース管の軸方向に移動不能に設けられ、前記可動区間よりも先端側の部位を把持する第1支持部を備えることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の内視鏡装置。
  13. 前記シース管の前記可動領域よりも後端側の内周面に設けられ、前記ボアスコープの前記可動区間よりも後端側の部位を把持する第2支持部をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の内視鏡装置。
  14. 前記シース管は、前記第2支持部より後端側の領域の少なくとも一部で屈曲可能に構成されることを特徴とする請求項13に記載の内視鏡装置。
  15. 前記挿入管は曲りに対する剛性を有し、かつ、前記可動領域が先端から突出した状態で前記シース管を前記可動領域よりも後端側で支持するように構成されることを特徴とする請求項12乃至14の何れか一項に記載の内視鏡装置。
  16. 前記第1支持部は、
    前記ボアスコープを囲むように形成された環状部と、
    前記環状部から前記シース管の内面に接するように前記シース管の径方向に沿って延在する少なくとも2つの脚部と、
    を含むことを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項に記載の内視鏡装置。
  17. 前記第1支持部は、前記第1支持部の周方向の少なくとも2ヵ所で分割された少なくとも2つの分割片を含み、
    前記2つの分割片の各々は、前記環状部が前記ボアスコープを囲むように配置されたとき、互いに当接可能であってかつ第1結合具によって結合可能なフランジ部を有することを特徴とする請求項16に記載の内視鏡装置。
  18. 前記2つの脚部は、前記シース管に第2結合具によって結合可能に構成されることを特徴とする請求項16又は17に記載の内視鏡装置。
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