JP2007292269A - 流体管の移動防止手段 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体管が管軸の両方向において移動することを防止できる流体管の移動防止手段を提供すること。
【解決手段】流体管11の外面と係止する係止部20と、流体管11の外面に向けて開口し係止部20を内部に収容する凹部16と、から構成され、係止部20が、流体管11の外面と係止する第1爪20aと、第1爪20aと管軸C方向に離間して流体管11の外面と係止する第2爪20bとを有しており、流体管11が付属部品15に対して管軸C方向に相対移動しようとするときに、第1爪20a若しくは第2爪20bが流体管11の外面に食込むように、係止部20が凹部16に収容されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、付属部品に設けられ、管軸の両方向における流体管の移動を防止する流体管の移動防止手段に関する。
通常の流体管は、管路の一部に直線部若しくは管軸に沿って所定に曲がる屈曲部を有し、この直線部若しくは屈曲部において流体管を構成する挿口と受口とが適宜接続されているが、管内の水圧や水流による動圧のために、屈曲部近傍における流体管が管軸方向に移動することで、流体管が隣接する他の配管部材と当接したり、或いは挿口と受口とが離間若しくは内部で当接してしまう場合があった。また、地震等による予測し得ない外力が作用すると、直線部においても同様に流体管が移動してしまい、配管部材の損傷や管内流体の漏出などの虞が生じていた。
このような流体管の移動を防止する従来の流体管の移動防止手段は、例えば、流体管を構成する受口と挿口とを接続する付属部品としての継手体に設けられており、受口と挿口とが離間する管軸の一方向における流体管の移動を防止している(例えば、特許文献1参照)。
登録実用新案第2533132号公報(第2頁、第1図)
特許文献1にあっては、流体管の移動防止手段が、流体管を構成する受口と挿口とが互いに離間する管軸の一方向における流体管の移動は防止できるが、上記した離間する方向と逆に受口と挿口とが更に挿入される管軸の他方向においては、流体管の移動は防止できるものではなかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、流体管が管軸の両方向において移動することを防止できる流体管の移動防止手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の流体管の移動防止手段は、付属部品に設けられ、管軸の両方向における流体管の移動を防止する流体管の移動防止手段であって、
前記流体管の外面と係止する係止部と、前記流体管の外面に向けて開口し前記係止部を内部に収容する凹部と、から構成され、前記係止部が、前記流体管の外面と係止する第1爪と、該第1爪と管軸方向に離間して前記流体管の外面と係止する第2爪とを有しており、前記流体管が前記付属部品に対して管軸方向に相対移動しようとするときに、前記係止部が前記凹部内にて傾動し、前記第1爪若しくは前記第2爪が前記流体管の外面に食込むように、前記係止部が前記凹部に収容されていることを特徴としている。
この特徴によれば、流体管に係止部の第1爪若しくは第2爪が係止し、流体管が付属部品に対して管軸方向に相対移動しようとするときに、係止部が凹部内にて傾動することで、凹部の内壁を利用して反力を取り、第1爪若しくは第2爪が流体管の外面に食込み易くなるため、流体管が付属部品に対し管軸の両方向において相対移動することを確実に防止できる。
本発明の請求項2に記載の流体管の移動防止手段は、請求項1に記載の流体管の移動防止手段であって、前記第1爪と前記第2爪とが、管軸と略直交する直交面を中心として略対称形状であることを特徴としている。
この特徴によれば、第1爪と第2爪とが、直交面を中心として略対称形状であることにより、管軸に沿って両方向とも同程度の移動防止機能を発揮させることが出来るばかりか、係止部の製作・取付作業がし易い。
本発明の請求項3に記載の流体管の移動防止手段は、請求項1または2に記載の流体管の移動防止手段であって、前記凹部の内側面に、開口に向かって拡開するテーパ面が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、開口に向かってに拡開する凹部のテーパ面を利用して、係止部が傾動し易くなる。
本発明の請求項4に記載の流体管の移動防止手段は、請求項1ないし3のいずれかに記載の流体管の移動防止手段であって、前記凹部の内側面に、管軸方向に膨出する膨出部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、係止部が、流体管とともに管軸方向に移動しようとして膨出部と当接し、第1爪若しくは第2爪が、膨出部を支点として容易に傾動するため、流体管の外面に食込んで流体管を係止出来る。
本発明の請求項5に記載の流体管の移動防止手段は、請求項1ないし4のいずれかに記載の流体管の移動防止手段であって、前記係止部が、前記第1爪を有する第1係止部と、該第1係止部と別体であって前記第2爪を有する第2係止部と、からなることを特徴としている。
この特徴によれば、別体に形成された第1係止部と第2係止部とを略同対称形状に形成し、管軸の一方向及び他方向に向けて取付けることで係止部を構成出来るため、係止部の製作が容易と成る。
本発明の請求項6に記載の流体管の移動防止手段は、請求項1ないし5のいずれかに記載の流体管の移動防止手段であって、前記第1爪若しくは前記第2爪が、管軸方向に所定長さ離間した複数条に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、第1爪若しくは第2爪が、管軸方向に所定長さ離間した複数条に形成されていることにより、係止部が管軸方向に沿って流体管の移動を確実に防止することが出来る。
本発明の請求項7に記載の流体管の移動防止手段は、請求項1ないし6のいずれかに記載の流体管の移動防止手段であって、前記凹部の内底面に、管軸方向に向けて傾斜するテーパ面が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、流体管が、第1爪若しくは第2爪とともに管軸方向に移動しようとしてテーパ面に形成された凹部の内底面と当接することにより、第1爪若しくは第2爪が、流体管の外面に向かって押圧され、流体管の外面に食込んで流体管を更に係止出来る。
本発明の請求項8に記載の流体管の移動防止手段は、請求項1ないし7のいずれかに記載の流体管の移動防止手段であって、前記係止部が収容された前記凹部の管軸方向に、所定長を有する空隙が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、係止部が、所定長を有する空隙を利用して傾動し易くなり、第1爪若しくは第2爪が流体管の外面に容易に食込んで、更に流体管の移動防止効果が高まる。
本発明の請求項9に記載の流体管の移動防止手段は、請求項8に記載の流体管の移動防止手段であって、前記凹部に形成された前記空隙に、弾性体が介在していることを特徴としている。
この特徴によれば、凹部に形成された空隙に介在している弾性体の弾性力を利用して、流体管が管軸に沿って所定長を有する空隙分移動することを、第1爪若しくは第2爪を介して元の位置に復元できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例1を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例1における流体管の設置状況を示す平面図であり、図2(a)は、流体管の移動防止手段を示す一部断面図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。図3(a)は、図2の点線囲い部の拡大図であり、(b)、(c)、(d)は、係止部の傾動状況を経時的に示した拡大図である。
図1に示されるように、本発明における流体管は、地中に埋設された配管であって、一方の水道管2(曲管)の端部に形成されている受口5と、他方の水道管11(直管)の端部に形成されている挿口12とが水密的に接続された接続箇所が構成されている。また、流体管に隣接してガス管4が設置されている。
図2(a)に示されるように、上記した接続箇所は具体的には、受口5の内周面に周方向に亘ってシール材8が水密的に取付けられており、このシール材8が挿口12の外周面を密封している。また、受口5の外端近傍において、外周面の一部が、周方向に沿って外方に膨出する膨出部5aに形成されている。
本実施例の流体管は、上水道管を構成しており、上水が管内を図示白抜矢印方向に流下するようになっている。また、水道管2は曲管であり、管軸Cに沿って所定に曲がる屈曲部3を有している。このような屈曲部3若しくは直線部において、流体管の内部流体の水圧や水流による動圧或いは地震等による予測し得ない外力が作用して、例えば受口5と挿口12との接続が外れて内部流体が漏出したり、流体管が移動して例えば隣接されたガス管4等に当接する虞が生じていた。
本実施例の付属部品15は、受口5端部近傍における水道管11の外周面に沿って設置されたものであって、分割構造を有しボルトナット9により接続されたものであり、流体管に対して管軸C方向の動きが防止されている。次に、本発明の流体管の移動防止手段は、付属部品15に設けられ、水道管11の外面と係止する係止部20と、内周面に沿って水道管11の外面に向けて開口し係止部20を内部に収容する凹部16とから構成されている。
図2(b)に示されるように、凹部16は、付属部品15の内周面に沿って周方向に仕切壁15cにより区画され、6箇所形成されており、夫々の凹部16に係止部20が嵌合されている。係止部20は、水道管11の外径と略同径の円弧状に形成された第1爪20a及び第2爪20bが水道管11の外面と係止しており、仕切壁15cとゴム体18を介して接続され凹部16内に嵌合されている。尚、凹部及び係止部の数量については、本実施例に限られず、流体管の周方向に沿って設けられていればよい。
また、付属部品15は、受口5側の端部が、受口5の膨出部5aより小径の内径を有する鉤部15aに形成されており、膨出部5aと周方向に沿って当接することで、管軸Cの一方向(図示左方向)への移動が防止されるようになっている。更に、凹部16と鉤部15aとの間に、受口5の先端面5bと略同径の環状面15bが形成されており、受口5の先端面5bと周方向に沿って当接することで、管軸Cの他方向(図示右方向)への移動が防止されるようになっている。付属部品15は、後述のように、水道管11とともに受口5に対して管軸C方向に所定長さ相対移動できるとともに、管軸Cの両方向における流体管の移動を防止するようになっている。
図3(a)に示されるように、係止部20は、管軸Cの一方向(図示左方向)に向けて延出し水道管11の外面と係止する第1爪20aと、管軸Cの他方向(図示右方向)に向けて延出し水道管11の外面と係止する第2爪20bとを有している。第1爪20a若しくは第2爪20bが傾動し水道管11の外面に食込むように、係止部20が凹部16に収容されている。尚、第1爪20a若しくは第2爪20bは、必ずしも管軸Cの一方向若しくは他方向に向けて延出しているに限られず、管軸Cに向かって直交方向に延出しているものであってもよい。
また、第1爪20aと第2爪20bとが、管軸Cと略直交する直交面Dを中心として略対称形状に形成されている。このようにすることで、係止部20の製作・取付作業がし易い。
次に、係止部20は、凹部16の内底面16cにより水道管11の外面に向かって押圧されており、この押圧力により、係止部20の第1爪20aと第2爪20bとが水道管11の外面に食込み、後述のように水道管11の管軸C方向の移動を防止する。また、係止部20が収容された凹部16の管軸C方向における左右両側に、所定長を有する空隙K及び空隙K’が形成されている。
係止部20の動作について説明すると、図3(a)に示されるような位置において、水道管11内の水圧や水流による動圧のために、図3(b)に示されるように、水道管11が管軸Cの一方向(図示白抜矢印方向)に移動するとともに、水道管11の外面に係止していた係止部20が、管軸Cの一方向(図示白抜矢印方向)に空隙K分移動する。この移動により、上述した空隙Kが埋り、係止部20の図示右側に空隙K’’が形成される。
次に、図3(c)に示されるように、管軸Cの一方向に空隙K分移動した係止部20が、凹部16のテーパ面16aと当接し、さらに付属部品15を管軸Cの一方向に押圧する。この押圧により、図2(a)に示されるように、付属部品15が、管軸Cの一方向(図示左方向)に所定長さ移動し、付属部品15の鉤部15aが受口5の膨出部5aと当接することで、管軸C方向の移動が防止される。
更に、図3(c)及び(d)に示されるように、水道管11が管軸C方向に移動するとともに、係止部20の第2爪20bが水道管11の外面に向かって傾動する(図示黒塗矢印参照)。このように、水道管11に係止部20の第2爪20bが係止し、水道管11が付属部品15に対して管軸C方向に相対移動しようとするときに、係止部20が収容された凹部16を反力として利用して第2爪20bが水道管11の外面に食込むことで、水道管11が付属部品15に対し管軸Cの両方向において相対移動することを防止できる。
特に、図3(d)に示されるように、水道管11が付属部品15に対して管軸C方向に相対移動しようとするときに、係止部20が凹部16内にて傾動することで、凹部16の内壁16a、16cを利用して反力を取り、第2爪20bが水道管11の外面に食込み易くなるため、水道管11の移動を確実に防止できる。
係止部20が、所定長を有する空隙Kを利用して傾動し易くなり、第1爪20a及び第2爪20bが水道管11の外面に容易に食込んで、更に水道管11の移動防止効果が高まる。
また、凹部16の内側面に、開口に向かって拡開するテーパ面16a、16bが形成されており、このようにすることで、開口に向かって拡開するテーパ面16a、16bを利用して係止部20が傾動し易くなる。
尚、凹部16の内側面に、上述したテーパ面16a、16bが形成されているに限られず、例えば、凹部16の内側面に、管軸C方向に膨出する膨出部が設けられていてもよい。このようにすることで、係止部20が、水道管11とともに管軸C方向に移動しようとして膨出部と当接し、第1爪20a若しくは第2爪20bが、膨出部を支点として容易に傾動するため、水道管11の外面に食込んで水道管11を係止出来る。更に、内側面に、上述したテーパ面16a、16bが形成されており、且つ膨出部が設けられていてもよい。このようにすることで、第1爪20a若しくは第2爪20bが、より傾動し易くなる。
特に図示しないが、水道管11が上述した管軸Cの一方向(図示左方向)と逆に、管軸Cの他方向(図示右方向)に移動する場合にも、係止部20は上述と同様に動作し、付属部品15は、環状面15bが受口5の先端面5bと当接することで、管軸C方向への動きが防止される。また、第1爪20aが傾動することで、水道管11の外面に食込んで水道管11を係止する。
第1爪20aと第2爪20bとが、直交面Dを中心として略対称形状であることにより、管軸Cに沿って両方向とも同程度の移動防止機能を発揮させることが出来る。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明すると、先ず図4は、本発明の実施例2における流体管の移動防止手段を示す一部断面図及び一部拡大図である。尚、上述した実施例1と同様の構成については、説明を省略する。
図4に示されるように、本実施における係止部は、第1爪30aを有する第1係止部30と、第1係止部30と別体であって第2爪30bを有する第2係止部30’と、からなり、第1係止部30と第2係止部30’とは夫々別個に、管軸Cと略直交する直交面Eを中心として対称形状に形成された付属部品25の凹部26、26’内に収容されている。
このようにすることで、夫々の第1爪30a、第2爪30bが、夫々所定の方向に対してのみ水道管11を係止すればよく、別体に形成された第1係止部30と第2係止部30’とを略同対称形状に形成し、管軸Cの一方向及び他方向に向けて取付けることで係止部30、30’を構成出来るため、係止部30、30’の製作が容易と成る。
第1爪30a及び第2爪30bが、管軸C方向に所定長さ離間した複数条(本実施例では2条)に形成されている。このようにすることで、第1係止部30、第2係止部30’が管軸C方向に沿って水道管11の移動を確実に防止することが出来る。尚、第1爪及び第2爪は、管軸C方向に所定長さ離間した複数条に形成されていれば、本実施例に限られず、3条以上形成されていてもよい。
凹部26の内底面に、管軸Cの一方向(図示右方向)に向けて傾斜するテーパ面26cが形成されている。また、第1係止部30の奥端面に、管軸Cの一方向に向けてテーパ面26cと異なる傾斜角を有するテーパ面30cが形成されている。
このようにすることで、水道管11が、第1爪30aが係止された係止部30とともに管軸Cの一方向(図示右方向)に移動しようとして、係止部30がテーパ面26cに形成された凹部26の内底面と当接することにより、第1係止部30のテーパ面30cが凹部26のテーパ面26cと当接することで、第1爪30aが、水道管11の外面に向かって押圧され、係止部30が凹部26内にて傾動し、水道管11の外面に食込んで水道管11を更に係止出来る。
同様に、凹部26’の内底面に、管軸Cの他方向(図示左方向)に向けて傾斜するテーパ面26c’が形成されている。また、第2係止部30’の奥端面に、管軸Cの他方向に向けてテーパ面26c’と異なる傾斜角を有するテーパ面30c’が形成されている。
このようにすることで、水道管11が、第2爪30bが係止された係止部30’とともに管軸Cの他方向(図示左方向)に移動しようとして、係止部30’がテーパ面26c’に形成された凹部26’の内底面と当接し、第2爪30bが、水道管11の外面に向かって押圧され、凹部26’内にて傾動し、水道管11の外面に食込んで水道管11を更に係止出来る。
また、係止部30が収容された凹部26に形成された空隙に、弾性体としてのゴム材32、33、34が適宜介在している。このようにすることで、凹部26に形成された空隙に介在しているゴム材32、33、34の弾性力を利用して、水道管11が管軸Cに沿って所定長を有する空隙分移動することを、第1爪30aを介して元の位置に復元できる。
同様に、係止部30’が収容された凹部26’に形成された空隙に、ゴム材32’、33’、34’が適宜介在していることでゴム材32’、33’、34’の弾性力を利用して、水道管11が管軸Cに沿って所定長を有する空隙分移動することを、第2爪30bを介して元の位置に復元できる。尚、弾性体としてのゴム材の数量・形状・介在箇所は上記実施例に限られない。また本発明の弾性体は、弾性力を有していればゴム材に限られず、例えばバネ材であってもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、付属部品が、流体管を構成する受口と挿口との接続箇所において設けられているが、必ずしも付属部品は、上述した受口と挿口との接続箇所に設けられるに限られず、例えば付属部品は、管軸方向における流体管の略中央部にて固定に設けられた、流体管の配管重量を受ける受け架台であってもよい。
また、上記実施例では、付属部品15は分割構造を有しボルトナット9により接続され、流体管に対して管軸C方向の動きが防止されているが、付属部品は、係止部と該係止部を内部に収容する凹部とから構成され、管軸方向の動きが防止されていればよい。例えば、付属部品の外面と凹部の内底面とが連通したボルト孔が形成され、該ボルト孔に管軸に向かって螺挿したボルトの先端により、凹部に収容した係止部を流体管の外面に向かって押圧し、第1爪若しくは第2爪が流体管の外面に食込むようにしてもよい。
また、上記実施例では、流体管の内部流体は上水道であるが、下水道であってもよく、管内の水圧や水流による動圧のために、流体管に管軸方向に力を作用するものであれば、本実施例における屈曲部以外にも本発明の流体管の移動防止手段を適用できる。
また、上記実施例では、付属部品15は、地中に埋設された配管であって屈曲部3の近傍における水道管の接続部に設置されたものであるが、付属部品15の設置箇所は、流体管の移動の防止が必要とされる箇所であればよく、例えば共同溝内における露出配管の直線部であってもよい。
本発明の実施例1における流体管の設置状況を示す平面図である。 (a)は、流体管の移動防止手段を示す一部断面図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。 (a)は、図1の点線囲い部の拡大図であり、(b)、(c)、(d)は、係止部の傾動状況を経時的に示した拡大図である。 本発明の実施例2における流体管の移動防止手段を示す一部断面図及び一部拡大図である。
符号の説明
2 水道管
3 屈曲部
4 ガス管
5 受口
5a 膨出部
5b 先端面
8 シール材
9 ボルトナット
11 水道管
12 挿口
15 付属部品
15a 鉤部
15b 環状面
15c 仕切壁
16 凹部
16a テーパ面
16b テーパ面
16c 内底面
18 ゴム体
20 係止部
20a 第1爪
20b 第2爪
25 付属部品
26、26’ 凹部
26c、26c’ テーパ面
30 第1係止部
30’ 第2係止部
30a 第1爪
30b 第2爪
30c、30c’ テーパ面
32、33、34 ゴム材(弾性体)
32’、33’、34’ゴム材(弾性体)
C 管軸
D、E 直交面
K、K’、K’’ 空隙

Claims (9)

  1. 付属部品に設けられ、管軸の両方向における流体管の移動を防止する流体管の移動防止手段であって、
    前記流体管の外面と係止する係止部と、前記流体管の外面に向けて開口し前記係止部を内部に収容する凹部と、から構成され、前記係止部が、前記流体管の外面と係止する第1爪と、該第1爪と管軸方向に離間して前記流体管の外面と係止する第2爪とを有しており、前記流体管が前記付属部品に対して管軸方向に相対移動しようとするときに、前記係止部が前記凹部内にて傾動し、前記第1爪若しくは前記第2爪が前記流体管の外面に食込むように、前記係止部が前記凹部に収容されていることを特徴とする流体管の移動防止手段。
  2. 前記第1爪と前記第2爪とが、管軸と略直交する直交面を中心として略対称形状であることを特徴とする請求項1に記載の流体管の移動防止手段。
  3. 前記凹部の内側面に、開口に向かって拡開するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の流体管の移動防止手段。
  4. 前記凹部の内側面に、管軸方向に膨出する膨出部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の流体管の移動防止手段。
  5. 前記係止部が、前記第1爪を有する第1係止部と、該第1係止部と別体であって前記第2爪を有する第2係止部と、からなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の流体管の移動防止手段。
  6. 前記第1爪若しくは前記第2爪が、管軸方向に所定長さ離間した複数条に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の流体管の移動防止手段。
  7. 前記凹部の内底面に、管軸方向に向けて傾斜するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の流体管の移動防止手段。
  8. 前記係止部が収容された前記凹部の管軸方向に、所定長を有する空隙が形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の流体管の移動防止手段。
  9. 前記凹部に形成された前記空隙に、弾性体が介在していることを特徴とする請求項8に記載の流体管の移動防止手段。
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