JP2007291020A - 木材害虫用毒餌剤及び木材害虫用食餌 - Google Patents

木材害虫用毒餌剤及び木材害虫用食餌 Download PDF

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Abstract

【課題】木材害虫に対して優れた防除効力を有する毒餌剤、及び、木材害虫が優れた喫食性を示す食餌を提供すること。
【解決手段】木材害虫防除成分、水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用毒餌剤は、木材害虫に対して優れた防除効力を有する。また、水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用食餌は木材害虫が優れた喫食性を示す。
【選択図】なし

Description

本発明は、木材害虫用毒餌剤及び木材害虫の防除方法、並びに木材害虫用食餌に関する。
住宅、文化財建造物等といった家屋などの建造物の木質資材を加害する木材害虫、特にシロアリによる経済的被害は、アメリカでは百億ドル以上、日本でも数十億ドルにのぼるといわれている。そしてこれまで木材害虫の防除を目的として種々の化合物及び防除方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。例えば、シロアリのコロニー全体を駆除する方法の一つとして、古くから遅効的なシロアリ防除成分を用いた毒餌剤が検討されている。実用化されたものとしては、シロアリ防除成分としてキチン合成阻害剤であるベンゾイルフェニル尿素化合物を用いたシロアリ用毒餌剤が挙げられる。該シロアリ用毒餌剤は、紙や木材等にシロアリ防除成分を含有させ、地中に埋設したステーションに挿入するか、シロアリの被害箇所に直接、或いは所定の容器に入れて設置するといった方法で施用される。かかる施用方法では設置場所を選択する必要もあり、またシロアリには適度な水分を保持するものを好んで喫食する性質を有することから、頻繁に水を散布して毒餌剤の水分を維持する必要がある等、必ずしも十分満足できるものではなかった。
社団法人日本木材保存協会編,「木材保存学」,文教出版。
本発明は木材害虫に対して優れた防除効力を有する毒餌剤、及び、木材害虫が優れた喫食性を示す食餌を提供することを課題とする。
本発明者は、木材害虫に対して優れた防除効力を有する毒餌剤を見出すべく鋭意検討した結果、セルロース誘導体、木材害虫防除成分及び水を含有するゲル状の毒餌剤が木材害虫に対して優れた防除効力を有することを見出し、また、セルロース誘導体及び水を含有するゲル状の食餌に木材害虫が優れた喫食性を示すことも見出し本発明に至った。
即ち、本発明は以下の1.〜17.の通りである。
1. 木材害虫防除成分、水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用毒餌剤。
2. 水とセルロース誘導体との含有割合が、水:セルロース誘導体=4:1〜3:4である1.記載の木材害虫用毒餌剤。
3. 木材害虫防除成分の含有量が0.01〜10重量%であり、水及びセルロース誘導体の合計での含有量が70〜99.9重量%である1.又は2.記載の木材害虫用毒餌剤。
4. セルロース誘導体が、セルロースエーテル又はそのアルカリ金属塩である1.〜3.いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
5. セルロース誘導体が、カルボキシメチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース ナトリウム塩である1.〜3.いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
6. 木材害虫防除成分が、ベンゾイルフェニルウレア化合物である1.〜5.いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
7. 木材害虫用が、シロアリ用である1.〜6.いずれか一項記載の毒餌剤。
8. 1.〜6.いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤の有効量を木材害虫の生息場所又は木材害虫の侵入場所に設置することを特徴とする木材害虫の防除方法。
9. 木材害虫がシロアリである8.記載の防除方法。
10. 水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用食餌。
11. 水とセルロース誘導体との含有割合が、水:セルロース誘導体=4:1〜3:4である10.記載の木材害虫用食餌。
12. 水及びセルロース誘導体の合計での含有量が70〜100重量%である10.記載の木材害虫用食餌。
13. セルロース誘導体が、セルロースエーテル又はそのアルカリ金属塩である10.〜12.いずれか一項記載の木材害虫用食餌。
14. セルロース誘導体が、カルボキシメチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース ナトリウム塩である10.〜12.いずれか一項記載の木材害虫用食餌。
15. 木材害虫用が、シロアリ用である10.〜14.いずれか一項記載の食餌。
16. 10.〜14.いずれか一項記載の木材害虫用食餌を木材害虫の生息場所又は木材害虫の侵入場所に設置することを特徴とする木材害虫の存在確認方法。
17. 木材害虫がシロアリである16.記載の存在確認方法。
本発明により、木材害虫、特にシロアリを防除することができる。
本発明の木材害虫用毒餌剤は、木材害虫防除成分、水及びセルロース誘導体を含有し、且つゲル化させてなることを特徴とする。
かかる木材害虫防除成分としては、例えば、フェニトロチオン、フェンチオン、ダイアジノン、クロルピリホス、DDVP、シアノホス、ジメトエート、フェントエート、マラチオン、アジンホスメチル等の有機リン化合物;
BPMC、ベンフラカルブ、プロポキスル、カルバリル等のカーバメート化合物;
エトフェンプロックス、フェンバレレート、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、シペルメトリン、ペルメトリン、シハロトリン、デルタメトリン、シクロプロトリン、フルバリネート、ビフェンスリン、トラロメトリン、シラフルオフェン、d−フェノトリン、シフェノトリン、d−レスメトリン、アクリナスリン、シフルトリン、テフルトリン、トランスフルスリン、テトラメトリン、アレスリン、プラレトリン、エンペントリン、イミプロトリン、d−フラメトリン、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル (EZ)−(1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−プロプ−1−エニルシクロプロパンカルボキシレート等のピレスロイド化合物;
N−シアノ−N’−メチル−N’−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アセトアミジン等のN−シアノアミジン化合物;
クロチアニジン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、ジノテフラン等のネオニコチノイド化合物;
エンドスルファン、γ−BHC等の塩素化炭化水素化合物;
ビストリフルロン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロン、ルフェヌロン、ノビフルムロン、ノバルロン、クロルフルアズロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン等のベンゾイルフェニルウレア化合物、ブプロフェジン等のチアジアジン化合物、ピリプロキシフェン、フェノキシカルブ、メトプレン、ヒドロプレン等の幼若ホルモン様化合物、エトキサゾール等のオキサゾリン化合物、シロマジン等のトリアジン化合物、ハロフェノジド、メトキシフェノジド等のビスアシルヒドラジン化合物などの昆虫成長調節剤;
ジアフェンチウロン等のチオ尿素化合物;
フィプロニル、エチプロール等のフェニルピラゾール化合物;
ヒドラメチルノン、スルフルラミド、クロルフェナピル、メトキサジアゾン、ピリダリル、ブロモプロピレート、テトラジホン、キノメチオネート、ピリダベン、フェンピロキシメート、テブフェンピラド、ポリナクチンコンプレックス(テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン)、ピリミジフェン、ミルべメクチン、アバメクチン、イバーメクチン、アザジラクチン〔AZAD〕等が挙げられる。
本発明の木材害虫用毒餌剤において、木材害虫防除成分としては好適には、遅効性の木材害虫防除成分、例えば、ビストリフルロン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロン、ルフェヌロン、ノビフルムロン、ノバルロン、クロルフルアズロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン等のベンゾイルフェニルウレア化合物、フィプロニル及びヒドラメチルノンが挙げられ、特に好適にはベンゾイルフェニルウレア化合物が挙げられる。
木材害虫防除成分としては、前記の木材害虫に対して防除効力を有する物質、又はそれらをフロアブル剤、マイクロカプセル剤、油剤、乳剤等に製剤化した製剤の1種又は2種以上を用いることができる。かかる木材害虫防除成分の本発明の木材害虫用毒餌剤中における含有量は、特に限定されるものではないが、通常0.01〜10重量%程度である。
本発明に用いられるセルロース誘導体とは、セルロースから化学反応により誘導される水と混合してゲル化し得るものであれば特に限定されるものではないが、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース ナトリウム塩等のセルロースエーテル又はそのアルカリ金属塩が挙げられる。
本発明の木材害虫用毒餌剤は、木材害虫防除成分を必要に応じて適当な溶剤に希釈した後に水と混合し、次いでセルロース誘導体を混合、必要に応じて加熱・冷却してゲル化させる方法で製造することができ、また、木材害虫防除成分及びセルロース誘導体がいずれも固体状(粉状、粒状等)である場合には、これらを予め混合した混合物と水とを混合、必要に応じて加熱・冷却してゲル化させる方法により製造することができる。
本発明の木材害虫用毒餌剤における水とセルロース誘導体との含有割合は、重量比(水:セルロース誘導体)で、通常4:1〜3:4の範囲、好適には4:1〜1:1の範囲であり、水とセルロース誘導体との合計の含有量は特に限定されるものではないが、通常70〜99.9重量%の範囲、好適には80〜99.9重量%の範囲である。かかる場合の水及びセルロース誘導体の各々の含有量は、通常は上記の水とセルロース誘導体との含有割合、及び、水とセルロース誘導体との合計の含有量の規定を満たすものであれば特に限定されるものではないが、好適には水が40〜70重量%の範囲、セルロース誘導体が25〜55重量%の範囲である。
本発明の木材害虫毒餌剤には、木材害虫防除成分、水及びセルロース誘導体とともに、共力剤を含有させることができる。かかる共力剤としては、例えばビス(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテル(S−421)、N−(2−エチルへキシル)ビシクロ[2.2.1]へプト−5−エン−2,3−ジカルボジイミド(MGK−264)、α−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ〕−4,5−メチレンジオキシ−2−プロピルトルエン(ピペロニルブトキシド)等が挙げられる。
本発明の木材害虫用食餌は、セルロース誘導体と水とを混合、必要に応じて加熱・冷却してゲル化させる方法で製造することができる。
本発明の木材害虫用食餌における水とセルロース誘導体との含有割合は、重量比(水:セルロース誘導体)で、通常4:1〜3:4の範囲、好適には4:1〜1:1の範囲であり、水とセルロース誘導体との合計の含有量は特に限定されるものではないが、通常70〜100重量%の範囲、好適には80〜100重量%の範囲である。かかる場合の水及びセルロース誘導体の各々の含有量は、通常は上記の水とセルロース誘導体との含有割合、及び、水とセルロース誘導体との合計の含有量の規定を満たすものであれば特に限定されるものではないが、好適には水が45〜70重量%の範囲、セルロース誘導体が25〜55重量%の範囲である。
本発明の木材害虫毒餌剤及び本発明の木材害虫用食餌にはさらに、防腐剤、紫外線安定化剤、酸化防止剤、染料及び着色料等を含有させることもできる。かかる防腐剤としては、例えば安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、オルトフェニルフェノール、オルトフェニルフェノールナトリウム塩、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、チオベンダゾール、3−ヨード−2−プロパルギルブチルカルバミン(IBPC)等が挙げられ、酸化防止剤としては、例えばジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシフェノール(BHA)、エリソルビン酸、アスコルビン酸、トコフェノール、塩化第一スズ等が挙げられ、染料及び着色料としては、例えば酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルー等の無機顔料、アリザリン染料、アゾ染料、金属フタロシアニン染料等の有機染料及びその塩(鉄塩、マンガン塩、ボロン塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩、亜鉛塩等)等が挙げられる。
本発明の木材害虫用毒餌剤及び本発明の木材害虫用食餌には、セルロース誘導体とともに他のセルロース含有資材を含有させることができる。かかるセルロース含有資材としては材木片及び大鋸屑等のいわゆる木質資材及び各種のセルロース製品が挙げられる。木質資材の樹種としては、例えばアカマツ(Pinus densiflora)、クロマツ(Pinus thunbergii)、ツガ(Tsuga sieboldii)等の針葉樹及びカバ(Betula alleghaniensis)、ペカン(Carya illinoensis)等の広葉樹が挙げられる。セルロース製品としては、例えば、セルロース粉末、結晶状セルロース、繊維状セルロース等のほか、セルロース紙、澱粉含有紙、無機繊維紙等のセルロース含有紙が挙げられる。
本発明の木材害虫用毒餌剤により防除できる木材害虫及び本発明の木材害虫用食餌を喫食する木材害虫のうち、シロアリが最も重要な木材害虫であるが、シロアリは、等翅目(Isoptera)に属する昆虫類であり、具体的には次のものが挙げられる。
Mastotermitidae ムカシシロアリ科、Termopsidae オオシロアリ科[Zootermopsis属、Archotermopsis属、Hodotermopsis属、Porotermes属、Stolotermes属]、Kalotermitidae レイビシロアリ科[Kalotermes属、Neotermes属、Cryptotermes属、Incistermes属、Glyptotermes属]、Hodotermitidae シュウカクシロアリ科[Hodotermes属、Microhodotermes属、Anacanthotermes属]、Rhinotermitidae ミゾガシラシロアリ科[Reticulitermes属、Heterotermes属、Coptotermes属、Schedolinotermes属]、Serritermitidae ノコギリシロアリ科、Termitidae シロアリ科{Amitermes属、Drepanotermes属、Hopitalitermes属、Trinervitermes属、Macrotermes属、Odontotermes属、Microtermes属、Nasutitermes属、Pericapritermes属、Anoplotermes属};
そのうち、防除対象となるシロアリの具体例としては、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)、アメリカカンザイシロアリ(Incisitermes minor)、ダイコクシロアリ(Cryptotermes domesticus)、タイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)、コウシュンシロアリ(Neotermes koshunensis)、サツマシロアリ(Glyptotermes satsumensis)、ナカジマシロアリ(Glyptotermes nakajimai)、カタンシロアリ(Glyptotermes fuscus)、コダマシロアリ(Glyptotermes kodamai)、クシモトシロアリ(Glyptotermes kushimensis)、オオシロアリ(Hodotermopsis japonica)、コウシュウイエシロアリ(Coptotermes guangzhoensis)、アマミシロアリ(Reticulitermes miyatakei)、キアシシロアリ(Reticulitermes flaviceps amamianus)、カンモンシロアリ(Reticulitermes sp.)、タカサゴシロアリ(Nasutitermes takasagoensis)、ニトベシロアリ(Pericapritermes nitobei)、ムシャシロアリ(Sinocapritermes mushae)、Reticuliterumes flavipes、Reticulitermes hesperus、Reticulitermes virginicus、Reticulitermes tibialis、Heterotermes aureus、Zootermopsis nevadensis等を挙げることができる。
シロアリ以外の木材害虫としては、ヒラタキクイムシ科、ナガシンクイムシ科、シバンムシ科、カミキリムシ科等の鞘翅目昆虫が挙げられる。
本発明の木材害虫の防除方法は、通常本発明の木材害虫用毒餌剤をそのまま木材害虫による被害部位に施用する、または従来の毒餌剤の施用方法、すなわち本発明の木材害虫用毒餌剤を容器等に入れて、木材害虫の生息する場所又は木材害虫の侵入が予想される場所に配置することにより行われる。具体的には、例えば木材害虫がシロアリである場合にはシロアリの被害部、蟻道に配置する、あるいは一般家屋等の床下もしくはその周辺の土壌に配置する方法が挙げられる。かかる本発明の木材害虫用毒餌剤の施用量は、対象とする木材害虫の種類、発生状況、場所等により適宜設定し得るものであるが、通常は1箇所あたり10〜200g程度が施用され、一般家屋等の床下もしくはその周辺の土壌においては、3m2あたり1〜10個の配置して用いられる。
本発明の木材害虫の存在確認方法は、通常本発明の木材害虫用食餌をそのまま、又は容器等に入れて、木材害虫の生息又は侵入が予想される場所に配置することにより行われる。具体的には、一般家屋における床下若しくはその周辺の土壌等の木材害虫の生息又は侵入が予想される場所に本発明の木材害虫用食餌を配置し、所定の期間放置後に配置した本発明の木材害虫用食餌に木材害虫による食害の形跡、又は木材害虫がシロアリである場合にはその周辺での蟻道の存在により、配置場所が木材害虫の生息場所又は侵入場所であることが、またこれらが存在しなければ、配置場所が木材害虫の生息場所又は侵入場所ではないことが、目視等により確認することができる。その後、木材害虫による食害が確認され、木材害虫の生息又は侵入が確認された場所に本発明の木材害虫用毒餌剤や他の木材害虫用毒餌剤を配置することにより、効率的に木材害虫を防除することができる。
かかる本発明の木材害虫用食餌の施用量は、対象とする木材害虫の種類、発生状況、場所等により適宜設定し得るものであるが、通常は1箇所あたり10〜200g程度が施用され、一般家屋等の床下もしくはその周辺の土壌においては、3m2あたり1〜10個の配置して用いられる。
次に、本発明を製造例、試験例等により具体的に説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。
製造例1
木材害虫防除成分としてN−2,6−ジフルオロベンゾイル−N’−2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルウレア
Figure 2007291020
0.2重量部、及びメチルセルロース40重量部を混合し、次いで蒸留水59.8重量部を加えて室温で撹拌することにより、ゲル状の毒餌剤(以下、本発明毒餌剤1と記す。)を得た。
製造例2
メチルセルロースの代わりにカルボキシメチルセルロース ナトリウム塩を用いて製造例1と同様の操作を行うことにより、ゲル状の毒餌剤(以下、本発明毒餌剤2と記す。)
参考例1
木材害虫防除成分としてN−2,6−ジフルオロベンゾイル−N’−2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルウレア 0.2重量部、及びジェランガム(商品名:ケルコゲル、大日本製薬株式会社製) 40重量部を混合し、次いで蒸留水59.8重量部を加えて撹拌することにより、ゲル状の毒餌剤(以下、比較毒餌剤1と記す。)を得た。
試験例1
直径9cmのプラスチックシャーレに、4%アガロースを厚さ5mm程度となるように流し込み、室温で静置することにより固化させた。固化したアガロースに直径35mmの円形の穴(以下、wellと記す。)を1箇所あけた。本発明毒餌剤1を外径35mm(内径33mm程度)のプラスチック製容器に満杯に詰め込んだ後、該容器を開口部が上部となるようにしてwellに入れた。その後、前記シャーレ内にイエシロアリの職蟻20頭を放してから蓋をして、パラフィルムで密封した。2週間暗所で保管後に開封し、シャーレ中のイエシロアリの状態(生死、ならびに生存虫における苦悶等の症状の有無)を観察して防除率を求めた。同試験を4回反復してその平均を求めた。本発明毒餌剤1の代わりに本発明毒餌剤2及び比較毒餌剤1をそれぞれ用いて同様の操作を行い、それぞれの防除率を求めた。
なお、対象として無処理のろ紙(直径33mm)をwellに入れて、同様の操作を行った。その結果を〔表1〕に示す。あわせて各毒餌剤のゲル性状について、○(ゲル化)及び×(ゲル化せず)にて示す。
Figure 2007291020
試験例2
蒸留水とカルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMC−Na)とを所定の含有割合となるようにそれぞれ加えて撹拌し、各々の混合物を得た。
直径9cmのプラスチックシャーレに、4%アガロースを厚さ5mm程度となるように流し込み、室温で静置することにより固化させた。固化したアガロースに直径35mmの円形の穴(以下、wellと記す。)を1箇所あけた。前記混合物を外径35mm(内径33mm程度)のプラスチック製容器に満杯に詰め込んだ後、該容器を開口部が上部となるようにしてwellに入れた。その後、前記シャーレ内にイエシロアリの職蟻20頭を放してから蓋をして、パラフィルムで密封した。1週間暗所で保管後に開封し、シャーレ中の混合物の減少量及び状況から喫食性を求めた。
その結果を〔表2〕に示す。
Figure 2007291020


〔ゲル性状〕
○:完全に溶解し、ゲル化した。流動性小。
△:完全に溶解するがゲル化せず、流動性がやや大きい。
×:完全には溶解せずに固化した。
または、完全に溶解するがゲル化せず、流動性が非常に大きい。

〔喫食性〕
○:良好
×:不良
−:性状が悪く、喫食性の観察不可


Claims (17)

  1. 木材害虫防除成分、水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用毒餌剤。
  2. 水とセルロース誘導体との含有割合が、重量比で水:セルロース誘導体=4:1〜3:4である請求項1記載の木材害虫用毒餌剤。
  3. 木材害虫防除成分の含有量が0.01〜10重量%であり、水及びセルロース誘導体の合計での含有量が70〜99.9重量%である請求項1又は2記載の木材害虫用毒餌剤。
  4. セルロース誘導体が、セルロースエーテル又はそのアルカリ金属塩である請求項1〜3いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
  5. セルロース誘導体が、カルボキシメチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース ナトリウム塩である請求項1〜3いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
  6. 木材害虫防除成分が、ベンゾイルフェニルウレア化合物である請求項1〜5いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
  7. 木材害虫用が、シロアリ用である請求項1〜6いずれか一項記載の毒餌剤。
  8. 請求項1〜6いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤の有効量を木材害虫の生息場所又は木材害虫の侵入場所に設置することを特徴とする木材害虫の防除方法。
  9. 木材害虫がシロアリである請求項8記載の防除方法。
  10. 水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用食餌。
  11. 水とセルロース誘導体との含有割合が、重量比で水:セルロース誘導体=4:1〜3:4である請求項10記載の木材害虫用食餌。
  12. 水及びセルロース誘導体の合計での含有量が70〜100重量%である請求項10記載の木材害虫用食餌。
  13. セルロース誘導体が、セルロースエーテル又はそのアルカリ金属塩である請求項10〜12いずれか一項記載の木材害虫用食餌。
  14. セルロース誘導体が、カルボキシメチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース ナトリウム塩である請求項10〜12いずれか一項記載の木材害虫用食餌。
  15. 木材害虫用が、シロアリ用である請求項10〜14いずれか一項記載の食餌。
  16. 請求項10〜14いずれか一項記載の木材害虫用食餌を木材害虫の生息場所又は木材害虫の侵入場所に設置することを特徴とする木材害虫の存在確認方法。
  17. 木材害虫がシロアリである請求項16記載の存在確認方法。

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