JP2007291020A - 木材害虫用毒餌剤及び木材害虫用食餌 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】木材害虫防除成分、水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用毒餌剤は、木材害虫に対して優れた防除効力を有する。また、水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用食餌は木材害虫が優れた喫食性を示す。
【選択図】なし
Description
即ち、本発明は以下の1.〜17.の通りである。
1. 木材害虫防除成分、水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用毒餌剤。
2. 水とセルロース誘導体との含有割合が、水:セルロース誘導体=4:1〜3:4である1.記載の木材害虫用毒餌剤。
3. 木材害虫防除成分の含有量が0.01〜10重量%であり、水及びセルロース誘導体の合計での含有量が70〜99.9重量%である1.又は2.記載の木材害虫用毒餌剤。
4. セルロース誘導体が、セルロースエーテル又はそのアルカリ金属塩である1.〜3.いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
5. セルロース誘導体が、カルボキシメチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース ナトリウム塩である1.〜3.いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
6. 木材害虫防除成分が、ベンゾイルフェニルウレア化合物である1.〜5.いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
7. 木材害虫用が、シロアリ用である1.〜6.いずれか一項記載の毒餌剤。
8. 1.〜6.いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤の有効量を木材害虫の生息場所又は木材害虫の侵入場所に設置することを特徴とする木材害虫の防除方法。
9. 木材害虫がシロアリである8.記載の防除方法。
10. 水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用食餌。
11. 水とセルロース誘導体との含有割合が、水:セルロース誘導体=4:1〜3:4である10.記載の木材害虫用食餌。
12. 水及びセルロース誘導体の合計での含有量が70〜100重量%である10.記載の木材害虫用食餌。
13. セルロース誘導体が、セルロースエーテル又はそのアルカリ金属塩である10.〜12.いずれか一項記載の木材害虫用食餌。
14. セルロース誘導体が、カルボキシメチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース ナトリウム塩である10.〜12.いずれか一項記載の木材害虫用食餌。
15. 木材害虫用が、シロアリ用である10.〜14.いずれか一項記載の食餌。
16. 10.〜14.いずれか一項記載の木材害虫用食餌を木材害虫の生息場所又は木材害虫の侵入場所に設置することを特徴とする木材害虫の存在確認方法。
17. 木材害虫がシロアリである16.記載の存在確認方法。
かかる木材害虫防除成分としては、例えば、フェニトロチオン、フェンチオン、ダイアジノン、クロルピリホス、DDVP、シアノホス、ジメトエート、フェントエート、マラチオン、アジンホスメチル等の有機リン化合物;
BPMC、ベンフラカルブ、プロポキスル、カルバリル等のカーバメート化合物;
エトフェンプロックス、フェンバレレート、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、シペルメトリン、ペルメトリン、シハロトリン、デルタメトリン、シクロプロトリン、フルバリネート、ビフェンスリン、トラロメトリン、シラフルオフェン、d−フェノトリン、シフェノトリン、d−レスメトリン、アクリナスリン、シフルトリン、テフルトリン、トランスフルスリン、テトラメトリン、アレスリン、プラレトリン、エンペントリン、イミプロトリン、d−フラメトリン、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル (EZ)−(1RS,3RS;1RS,3SR)−2,2−ジメチル−3−プロプ−1−エニルシクロプロパンカルボキシレート等のピレスロイド化合物;
N−シアノ−N’−メチル−N’−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)アセトアミジン等のN−シアノアミジン化合物;
クロチアニジン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、ジノテフラン等のネオニコチノイド化合物;
エンドスルファン、γ−BHC等の塩素化炭化水素化合物;
ビストリフルロン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロン、ルフェヌロン、ノビフルムロン、ノバルロン、クロルフルアズロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン等のベンゾイルフェニルウレア化合物、ブプロフェジン等のチアジアジン化合物、ピリプロキシフェン、フェノキシカルブ、メトプレン、ヒドロプレン等の幼若ホルモン様化合物、エトキサゾール等のオキサゾリン化合物、シロマジン等のトリアジン化合物、ハロフェノジド、メトキシフェノジド等のビスアシルヒドラジン化合物などの昆虫成長調節剤;
ジアフェンチウロン等のチオ尿素化合物;
フィプロニル、エチプロール等のフェニルピラゾール化合物;
ヒドラメチルノン、スルフルラミド、クロルフェナピル、メトキサジアゾン、ピリダリル、ブロモプロピレート、テトラジホン、キノメチオネート、ピリダベン、フェンピロキシメート、テブフェンピラド、ポリナクチンコンプレックス(テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン)、ピリミジフェン、ミルべメクチン、アバメクチン、イバーメクチン、アザジラクチン〔AZAD〕等が挙げられる。
かかる本発明の木材害虫用食餌の施用量は、対象とする木材害虫の種類、発生状況、場所等により適宜設定し得るものであるが、通常は1箇所あたり10〜200g程度が施用され、一般家屋等の床下もしくはその周辺の土壌においては、3m2あたり1〜10個の配置して用いられる。
木材害虫防除成分としてN−2,6−ジフルオロベンゾイル−N’−2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルウレア
0.2重量部、及びメチルセルロース40重量部を混合し、次いで蒸留水59.8重量部を加えて室温で撹拌することにより、ゲル状の毒餌剤(以下、本発明毒餌剤1と記す。)を得た。
メチルセルロースの代わりにカルボキシメチルセルロース ナトリウム塩を用いて製造例1と同様の操作を行うことにより、ゲル状の毒餌剤(以下、本発明毒餌剤2と記す。)
木材害虫防除成分としてN−2,6−ジフルオロベンゾイル−N’−2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルウレア 0.2重量部、及びジェランガム(商品名:ケルコゲル、大日本製薬株式会社製) 40重量部を混合し、次いで蒸留水59.8重量部を加えて撹拌することにより、ゲル状の毒餌剤(以下、比較毒餌剤1と記す。)を得た。
直径9cmのプラスチックシャーレに、4%アガロースを厚さ5mm程度となるように流し込み、室温で静置することにより固化させた。固化したアガロースに直径35mmの円形の穴(以下、wellと記す。)を1箇所あけた。本発明毒餌剤1を外径35mm(内径33mm程度)のプラスチック製容器に満杯に詰め込んだ後、該容器を開口部が上部となるようにしてwellに入れた。その後、前記シャーレ内にイエシロアリの職蟻20頭を放してから蓋をして、パラフィルムで密封した。2週間暗所で保管後に開封し、シャーレ中のイエシロアリの状態(生死、ならびに生存虫における苦悶等の症状の有無)を観察して防除率を求めた。同試験を4回反復してその平均を求めた。本発明毒餌剤1の代わりに本発明毒餌剤2及び比較毒餌剤1をそれぞれ用いて同様の操作を行い、それぞれの防除率を求めた。
なお、対象として無処理のろ紙(直径33mm)をwellに入れて、同様の操作を行った。その結果を〔表1〕に示す。あわせて各毒餌剤のゲル性状について、○(ゲル化)及び×(ゲル化せず)にて示す。
蒸留水とカルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMC−Na)とを所定の含有割合となるようにそれぞれ加えて撹拌し、各々の混合物を得た。
直径9cmのプラスチックシャーレに、4%アガロースを厚さ5mm程度となるように流し込み、室温で静置することにより固化させた。固化したアガロースに直径35mmの円形の穴(以下、wellと記す。)を1箇所あけた。前記混合物を外径35mm(内径33mm程度)のプラスチック製容器に満杯に詰め込んだ後、該容器を開口部が上部となるようにしてwellに入れた。その後、前記シャーレ内にイエシロアリの職蟻20頭を放してから蓋をして、パラフィルムで密封した。1週間暗所で保管後に開封し、シャーレ中の混合物の減少量及び状況から喫食性を求めた。
その結果を〔表2〕に示す。
Claims (17)
- 木材害虫防除成分、水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用毒餌剤。
- 水とセルロース誘導体との含有割合が、重量比で水:セルロース誘導体=4:1〜3:4である請求項1記載の木材害虫用毒餌剤。
- 木材害虫防除成分の含有量が0.01〜10重量%であり、水及びセルロース誘導体の合計での含有量が70〜99.9重量%である請求項1又は2記載の木材害虫用毒餌剤。
- セルロース誘導体が、セルロースエーテル又はそのアルカリ金属塩である請求項1〜3いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
- セルロース誘導体が、カルボキシメチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース ナトリウム塩である請求項1〜3いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
- 木材害虫防除成分が、ベンゾイルフェニルウレア化合物である請求項1〜5いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤。
- 木材害虫用が、シロアリ用である請求項1〜6いずれか一項記載の毒餌剤。
- 請求項1〜6いずれか一項記載の木材害虫用毒餌剤の有効量を木材害虫の生息場所又は木材害虫の侵入場所に設置することを特徴とする木材害虫の防除方法。
- 木材害虫がシロアリである請求項8記載の防除方法。
- 水及びセルロース誘導体を含有するゲル状の木材害虫用食餌。
- 水とセルロース誘導体との含有割合が、重量比で水:セルロース誘導体=4:1〜3:4である請求項10記載の木材害虫用食餌。
- 水及びセルロース誘導体の合計での含有量が70〜100重量%である請求項10記載の木材害虫用食餌。
- セルロース誘導体が、セルロースエーテル又はそのアルカリ金属塩である請求項10〜12いずれか一項記載の木材害虫用食餌。
- セルロース誘導体が、カルボキシメチルセルロース又はカルボキシメチルセルロース ナトリウム塩である請求項10〜12いずれか一項記載の木材害虫用食餌。
- 木材害虫用が、シロアリ用である請求項10〜14いずれか一項記載の食餌。
- 請求項10〜14いずれか一項記載の木材害虫用食餌を木材害虫の生息場所又は木材害虫の侵入場所に設置することを特徴とする木材害虫の存在確認方法。
- 木材害虫がシロアリである請求項16記載の存在確認方法。
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