JP2012010641A - 害虫の防除方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピレスロイド化合物等の殺虫剤に対して抵抗性を獲得した害虫に有効な防除方法を提供する。
【解決手段】昆虫成長制御剤を家屋内の構造物に担持させる害虫の防除方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、家屋内における害虫の防除方法に関するものである。
蚊は、吸血することによって病原体を媒介し、人に感染症を引き起こす。そのような感染症、例えばマラリア等を、予防するために、家屋内に殺虫剤を散布する方法が従来から行われている。蚊は、吸血の前後に家屋の構造物に留まって休息する習性を、有しているので、殺虫剤を担持した構造物は、病原体を保有した蚊を殺し、病原体の伝播サイクルを遮断できる。
また、家屋内に侵入する不快害虫を駆除する方法としても、家屋内の構造物に殺虫剤を付着させておく方法が、提案されている。そして、殺虫剤としては、例えばピレスロイド化合物が用いられている。
特開2003−81721号公報 特開2001−302408号公報 特開平5−236856号公報
WHOPES (2006) Guidelines for testing mosquito adulticides for indoor residual spraying and treatment of mosquito nets. WHO/CDS/NTD/WHOPES/GCDPP/2006.3 Geneva, WHO.
しかしながら、近年、ピレスロイド化合物等の殺虫剤に対して抵抗性を獲得した害虫が、出現してきている。そこで、そのような害虫に対しても有効な防除方法の開発が、望まれている。
本発明は、殺虫剤に対して抵抗性を獲得した、家屋内の害虫に対して、簡便に、優れた防除効果を発揮でき、すなわち、害虫の個体数を減少させることができ、且つ、害虫の病原体媒介能を低下させることができる、防除方法を、提供することを目的としている。
本発明は、昆虫成長制御剤を、家屋内の構造物に担持させることを特徴とする害虫の防除方法である。
すなわち、本発明は、次のものである。
[1]昆虫成長制御剤を、家屋内の構造物に担持させることを特徴とする害虫の防除方法。
[2]上記構造物が、室内壁面、及び/又は、天井である、[1]記載の害虫の防除方法。
[3]担持させる方法が、散布又は塗布である、[1]又は[2]に記載の害虫の防除方法。
[4]昆虫成長制御剤の製剤形が、水和剤である、[1]〜[3]のいずれか一つに記載の害虫の防除方法。
[5]上記構造物の表面1m当たりの昆虫成長制御剤の担持量が、0.1〜3000mgである、[1]〜[4]のいずれか一つに記載の害虫の防除方法。
[6]昆虫成長制御剤が、ピリプロキシフェン又はメトプレンである、[1]〜[5]のいずれか一つに記載の害虫の防除方法。
本発明の方法によれば、害虫が、昆虫成長制御剤が担持された上記構造物の表面を歩いたり休息したりする際に、昆虫成長制御剤の作用を受けるので、確実に防除効果を発揮できる。したがって、本発明の方法によれば、有害昆虫類及び有害ダニ類等の個体数を減少させることができ、且つ、害虫の病原体媒介能を低下させることができる。
本発明の害虫の防除方法は、昆虫成長制御剤を、家屋内の構造物に担持させることを特徴としている。
(1)害虫
本発明の防除対象となる害虫としては、例えば、有害昆虫類及び有害ダニ類等を、挙げることができる。そのような害虫としては、具体的には、例えば、次のものが挙げられる。
・Anopheles属の蚊である、An. gambiae, An. arabiensis, An. funestus, An. melas, An. minimus, An. dirus, An, stephensi, An. sinensis, An. anthropophagus等。
・Culex属の蚊である、Cx. pipiens pipiens, Cx. quinquefasciatus, Cx. pipiens pallens, Cx. pipiens f. molestus, Cx. restuans, Cx. tarsalis, Cx. modestus, Cx. tritaeniorhynchus等。
・Aedes属の蚊である、Aedes aegypti, Ae. albopictus, Ae. japonicus, Ae. vexans等。
・アブ類、ハエ類、ブユ類、サシチョウバエ類、ヌカカ類、ツェツェバエ類、ユスリカ類、ノミ類、シラミ類、トコジラミ類、サシガメ類、ゴキブリ類、アリ類、シロアリ類、ダニ類、マダニ類等。
(2)昆虫成長制御剤
(2-1)種類
昆虫成長制御剤としては、具体的には、幼若ホルモン活性化合物やキチン合成阻害剤を挙げることができる。
幼若ホルモン活性化合物としては、例えば、ピリプロキシフェン、メトプレン、ハイドロプレン、フェノキシカルブ等が挙げられる。
キチン合成阻害剤としては、例えば、エトキサゾール、クロルフルアズロン、フルアズロン、トリアズロン、ノバルロン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロン、シロマジン、フルフェノクスロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、フルシクロクスロン、キノプレン、ルフェニュロン、ノビフルムロン、ビストリフルロン等が挙げられる。
なお、昆虫成長制御剤としては、特に、ピリプロキシフェン又はメトプレンが好ましい。
(2-2)製剤形
製剤形としては、エアゾール剤、燻煙剤、水溶剤、乳剤、液剤、マイクロカプセル剤、フロアブル剤、水和剤、顆粒水和剤、油剤、粉剤、及び粒剤が、挙げられるが、乳剤、水和剤、マイクロカプセル剤、フロアブル剤、及び顆粒水和剤が、好ましく、水和剤が、より好ましい。
・乳剤、液剤、マイクロカプセル剤、フロアブル剤、水和剤、及び顆粒水和剤の場合には、昆虫成長制御剤の含有量は、通常、約1〜80重量%、好ましくは約1〜20重量%である。
・エアゾール剤及び燻煙剤の場合には、昆虫成長制御剤の含有量は、通常、約0.001〜20重量%である。
・水溶剤の場合には、昆虫成長制御剤の最終濃度が、約0.1〜10000ppm、好ましくは約10〜500ppmの範囲となるように、通常は水で希釈して、使用する。
・油剤及び粉剤の場合には、昆虫成長制御剤の含有量は、通常、約0.1〜50重量%、好ましくは約0.1〜20重量%である。
・粒剤の場合には、昆虫成長制御剤の含有量は、通常、約0.1〜50重量%、好ましくは約1〜20重量%である。
なお、製剤は、ピレスロイド化合物、ネオニコチノイド化合物、フェニルピラゾール系化合物、カーバメート系化合物や有機リン系化合物などの殺虫剤、共力剤、誘引剤、酸化防止剤、防黴剤、抗菌剤、顔料、芳香剤、消臭剤、展着剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、界面活性剤、充填剤、難然剤、可塑剤、又は防錆剤等の、配合剤を、含有してもよい。
(2-2-1) ピレスロイド化合物
ピレスロイド化合物としては、例えば、アクリナトリン、アレスリン(allethrin)、d−アレスリン、dd−アレスリン、ベータ−シフルトリン(beta−cyfluthrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin)、エンペントリン(empenthrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、テラレスリン、テフルトリン、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(etofenprox)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルフェンプロックス(flufenoprox)、フルメトリン(flumethrin)、フルバリネート(fluvalinate)、プロフルトリン(profluthrin)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、イミプロトリン(imiprothrin)、ペルメトリン(permethrin)、ベンフルスリン、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリン(pyrethrins)、レスメトリン(resmethrin)、d−レスメトリン、シグマ−サイパーメトリン(sigma−cypermethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、d−テトラメトリン、フェノトリン(phenothrin)、d−フェノトリン、シフェノトリン(cyphenothrin)、アルファシペルメトリン(alpha−cypermethrin)、ゼータシペルメトリン(zeta−cypermethrin)、ラムダシハロトリン(lambda−cyhalothrin)、ガンマシハロトリン(gamma−cyhalothrin)、フラメトリン(furamethrin)、タウフルバリネート(tau−fluvalinate)、メトフルトリン(metofluthrin)、天然ピレトリン等が挙げられる。
なお、ピレスロイド化合物としては、ペルメトリン、デルタメトリン、又はアルファシペルメトリンが、好ましい。
これらのピレスロイド化合物は、一種のみで、又は、二種以上を組み合わせて、使用できる。また、上記化合物の中には、光学異性体、立体異性体、又は幾何異性体等が存在するものもあるが、本発明のピレスロイド化合物には、活性な異性体及びその混合物が、含まれる。
(2-2-2)共力剤
共力剤としては、例えば、次のものが挙げられる。
・α−[2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ]−4,5−メチレンジオキシ−2−プロピルトルエン [ピペロニルブトキサイド(PBO)]
・N−(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ(2,2,2)オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド [サイネピリン500]
・ステアリン酸ブチル
・ビス−(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテル [S−421]
・N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド [MGK264]
(3)家屋の構造物
本発明の方法が適用される家屋内の構造物としては、家屋の内側を構成する、例えば、天井、室内壁面、柱、欄間、窓、扉等が、挙げられるが、室内壁面及び天井が好ましく、室内壁面の上半部がより好ましい。なお、室内壁面の材料としては、具体的には、土壁、レンガ、セメント、竹、木材等が、挙げられ、天井の材料としては、具体的には、わらぶき、トタン、セメント、竹、木材等が、挙げられる。
本発明の方法においては、昆虫成長制御剤は、上記構造物の1つのみを選択して担持させてもよく、2つ以上の上記構造物を選択して担持させてもよい。2つ以上の上記構造物を選択する場合には、室内壁面及び天井を選択するのが好ましく、室内壁面の上半部及び天井を選択するのがより好ましい。
また、2つ以上の上記構造物を選択する場合には、それぞれの構造物における担持量を適宜設定することができる。例えば、昆虫成長制御剤を、室内壁面及び天井に担持させる場合には、全担持量の40〜70%を室内壁面に担持させ、残りの30〜60%を天井に担持させることが、好ましい。
(4)担持
(4-1)方法
昆虫成長制御剤を上記構造物に担持させる方法としては、例えば、次の方法を採用できる。
(4-1-1)昆虫成長制御剤及び噴射剤等を含有した、エアゾール剤を、上記構造物に向けて散布する方法。
(4-1-2)昆虫成長制御剤を含有した、水溶剤、乳剤、液剤、マイクロカプセル剤、フロアブル剤、水和剤、顆粒水和剤、油剤、粉剤、又は粒剤等を、必要に応じて水で希釈して、刷毛等によって、上記構造物に塗り付ける方法。
(4-1-3)昆虫成長制御剤を含有した、水溶剤、乳剤、液剤、マイクロカプセル剤、フロアブル剤、水和剤、顆粒水和剤、又は油剤等を、必要に応じて水で希釈して、上記構造物に向けて散布する方法。
(4-1-4)家屋の室内を密閉し、昆虫成長制御剤を、密閉された室内空間に放出し、例えば2〜3時間放置し、これにより、上記構造物に自然に付着させる方法。なお、昆虫成長制御剤の放出は、エアゾール剤として室内に噴霧したり、燻煙剤として室内に放置したりすることによって、行うことができ、又は、昆虫成長制御剤を、加熱式器具によって室内で蒸散させたり、送風式器具によって室内に送り込んだりすることによって、行うことができる。この方法は、通常では、室内に人がいない状態で行う。
(4-2)担持量
上記構造物の表面1m当たりの昆虫成長制御剤の担持量は、適用時期、適用場所、担持方法等に応じて、広範囲に変わるが、通常は、0.1〜3000mg、好ましくは1〜500mgである。
(5)効果
本発明の方法によれば、害虫が、昆虫成長制御剤が担持された、家屋の構造物の表面に、接触すると、昆虫成長制御剤の作用を受けるので、確実に防除効果を発揮できる。
なお、具体的には、次のような害虫防除効果が発揮される。
(a)害虫による吸血を、防止できる。
(b)害虫を不妊化できる。
(c)害虫の卵の孵化を阻害できる。
(d)害虫の2回目以降の吸血を阻害できる。
(e)害虫の寿命を短縮できる。
(f)上述の効果により、害虫の個体数密度を低減できる。
(g)上述した吸血阻害効果により、人畜への病原体の伝播を防止できる。
(h)害虫が感染症を媒介する場合には、上述の効果が複合的に発揮されることにより、害虫の感染症媒介能を劇的に低下させることができる。したがって、本発明の害虫防除材を、所定の地域全体で使用すると、当該地域における感染症を撲滅できる。
(i)上述の効果は、kdr因子、及び/又は、代謝系のピレスロイド抵抗性、を持った害虫に対しても、優れている。
(j)上述の効果は、有機塩素系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、及びカーバメート系殺虫剤等の、各種殺虫剤に対して、抵抗性を持った害虫に対しても、優れている。
(k)人間の感染症だけでなく、家畜の感染症も防除できる。
以下に、本発明の方法で使用する実施例を説明する。但し、本発明においては、これらの実施例に限定されない。
[実施例1]
ピリプロキシフェン:5重量部と、製品名「ハイゾールSAS-296」(日本石油製、1−フェニル−1−キシリルエタンと1−フェニル−1−エチルフェニルエタンとの混合物):10重量部とを、攪拌混合して、混合物Aを得る。一方、トクシールGU-N:15重量部と、SPクレー:20重量部と、ソルポール5060:4重量部と、デモールSN-B:2重量部と、製品名「ラジオライト200」(昭和化学製、珪藻土):44重量部とを、攪拌混合して、混合物Bを得る。そして、混合物Aと混合物Bとを混合粉砕して、ピリプロキシフェン5%水和剤を得る。
[実施例2]
ピリプロキシフェン:10重量部と、製品名「ソプロフォール796/P」(ローディア日華製、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル):2.6重量部と、Geronol FF-4-E:3.4重量部と、エキセパールM-OL:30重量部と、製品名「ソルベッソ150」(エクソン化学製、芳香族炭化水素):54重量部とを、攪拌混合して、ピリプロキシフェン10%乳剤を得る。
[実施例3]
ピリプロキシフェン:9重量部と、製品名「ハイゾールSAS-296」(日本石油製、1−フェニル−1−キシリルエタンと1−フェニル−1−エチルフェニルエタンとの混合物):10重量部と、製品名「ビニサイザー40」(花王製、アジピン酸ジイソブチル):5重量部とを、混合し、これに、製品名「スミジュールN-3300」(住化バイエルウレタン製、イソシアヌレート型多価イソシアネート):0.24重量部とを、加えて、油相を調製する。
一方、アラビアガム:1.75重量部と、エチレングリコール:4重量部と、イオン交換水:34.4重量部とを、混合して、水相を調製する。
そして、上記油相と上記水相とを混合し、この混合物を、25℃でホモジナイザー(特殊機化工業製、T.K.オートホモミクサー)を用いて、約6100rpmで、5分間、分散させる。次いで、得られた分散液を、75℃で、穏やかに48時間攪拌して、マクロカプセルスラリーを得る。
次に、ザンサンガム:0.15重量部と、アルミニウムマグネシウムシリケート:0.3重量部と、プロピレングリコール:5重量部と、イオン交換水:30.16重量部とを、混合して、増粘剤溶液を得る。そして、その増粘剤溶液と、上記マイクロカプセルスラリーとを、混合して、ピリプロキシフェン9%マイクロカプセル製剤を得る。
次に、上記実施例1の水和剤を用いて本発明の方法を試験する。
[試験例1]
害虫に対する不妊化効果及び/又は孵化阻害効果を調べる。
すなわち、上記実施例1の水和剤を水で所定濃度に希釈し、その希釈液を、殺虫剤散布機を用いて、構造物である、土壁、レンガ、セメント、及び木材に対して、散布する。なお、ピリプロキシフェンの担持量が、1mあたり、500mgとなるように散布する場合を試験例1-1とし、50mgとなるように散布する場合を試験例1-2とする。
一方、水だけを散布する場合を比較例1とする。
その後、構造物を室温で保管し、1ヶ月ごとに、非特許文献1に記載のWHOコーン法によって、効力試験を実施する。すなわち、散布後の上記構造物に、三角錐状のプラスチックコーンを被せ、ハマダラカの雌成虫を、その中に放して、上記構造物に30分間接触させる。その後、上記雌成虫を21×21×28cmの飼育用ケージの中に放し、上記雌成虫に、吸血源動物を与えて吸血させる。そして、完全に吸血した40匹の上記雌成虫を、取り出して、個体ごとに飼育し、産卵した個体の割合と、1個体あたりの平均産卵数と、卵の孵化率と、を調査する。
その結果、本発明の害虫防除方法が優れた害虫防除効力を示すことを、確認できる。
[試験例2]
害虫の寿命及び/又は吸血率を調べる。
すなわち、上記実施例1の水和剤を水で所定濃度に希釈し、その希釈液を、殺虫剤散布機を用いて、構造物である、土壁、レンガ、セメント、及び木材に対して、散布する。なお、ピリプロキシフェンの担持量が、1mあたり、500mgとなるように散布する場合を試験例2-1とし、50mgとなるように散布する場合を試験例2-2とする。
一方、水だけを散布する場合を比較例2とする。
その後、構造物を室温で保管し、1ヶ月ごとに、非特許文献1に記載のWHOコーン法によって、効力試験を実施する。すなわち、散布後の上記構造物に、三角錐状のプラスチックコーンを被せ、ハマダラカの雌成虫を、その中に放して、上記構造物に30分間接触させる。その後、上記雌成虫を21×21×28cmの飼育用ケージの中に放し、上記雌成虫に、吸血源動物を与えて吸血させる。そして、完全に吸血した40匹の上記雌成虫を、取り出して、別の飼育ケージに入れ、その後の、ハマダラカの、生存率、吸血率、及び産卵数を調査する。
産卵数は、次のように調査する。すなわち、プラスチックシャーレ(直径9cm、深さ2cm)に、湿らせたろ紙を置き、これを産卵カップとする。この産卵カップを、吸血の2日後に飼育ケージ内に入れて産卵させ、その翌日に、産卵カップを取り出す。吸血を7日置きに行い且つ吸血の2日後に産卵カップを入れるという、サイクルを、繰り返す。
その結果、本発明の害虫防除方法が優れた害虫防除効力を示すことを、確認できる。
本発明の方法は、家屋の害虫に対して、簡便に、優れた防除効力を発揮できるので、産業上の利用価値が大である。

Claims (6)

  1. 昆虫成長制御剤を、家屋内の構造物に担持させることを特徴とする害虫の防除方法。
  2. 上記構造物が、室内壁面、及び/又は、天井である、
    請求項1記載の害虫の防除方法。
  3. 担持させる方法が、散布又は塗布である、
    請求項1又は2に記載の害虫の防除方法。
  4. 昆虫成長制御剤の製剤形が、水和剤である、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の害虫の防除方法。
  5. 上記構造物の表面1m当たりの昆虫成長制御剤の担持量が、0.1〜3000mgである、
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の害虫の防除方法。
  6. 昆虫成長制御剤が、ピリプロキシフェン又はメトプレンである、
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の害虫の防除方法。
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