JP2001181116A - 防虫組成物及びこれを使用した防虫塗料 - Google Patents

防虫組成物及びこれを使用した防虫塗料

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JP2001181116A JP2000247280A JP2000247280A JP2001181116A JP 2001181116 A JP2001181116 A JP 2001181116A JP 2000247280 A JP2000247280 A JP 2000247280A JP 2000247280 A JP2000247280 A JP 2000247280A JP 2001181116 A JP2001181116 A JP 2001181116A
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ヨン チョー チャン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間の間、優秀な防虫効力を示すことがで
きる、防虫組成物及びこれを使用した防虫塗料を提供す
る。 【解決手段】 本発明の防虫組成物は、防虫物質、ケト
−エノール互変異性(keto−enol tautomerism)によって
紫外線を吸収するための光吸収剤、ラジカルを捕獲する
ための光安定化剤及び溶剤を含む。組成物内に含まれた
光吸収剤及び光安定化剤は、長波長及び短波長の紫外線
によって、塗膜の成分のうち、特に防虫物質が変形され
ることを防止してくれる。このような防虫組成物を使用
して製造された塗料は、コーティングして得られるコー
ティング材が長時間の間防虫効力を示すようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防虫組成物及びこ
れを使用した防虫塗料に関するものであり、より詳細に
は、長時間の間持続的な防虫効果を提供することができ
る防虫組成物及びこれを使用した防虫塗料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】蚊、蠅等のような害虫は、人間及び家畜
の活動に不便を与えるが、大きな損害を負わせない。こ
れに反して、人間の生活環境に棲息しながら不潔感と不
快感を与える不快害虫も色々がある。また、一部害虫
は、生命を奪って行く程に怖い疾病を伝播させることが
でき、成長中であるか、又は貯蔵中の穀物等を消費した
り破壊して、大きな損害を及ぼすこともする。
【0003】被害を与える害虫を具体的に挙げると次の
通りである。最近、韓国では、建築のために、外国から
莫大な量の木材を資材として輸入しているが、このよう
な木材のうち、ラワン材の場合、粉木食虫のような害虫
による被害が非常に大きいことで知られている。そし
て、白蟻は木材建築物に被害をもたらせる代表的な害虫
に分類されているが、この白蟻は貴重な文化財も破損さ
せているのが実情である。
【0004】また、一部の昆虫は、夜間に活動する特性
を有しており、自動車の明かりによって誘引される場合
も多くて、夜間の自動車の運転時に運転に支障を招くこ
ともあり、蟻と木食虫等は、野外に設置された通信機器
にも障害を与える。このように、多様な形態で不便さと
被害を与えている害虫の防疫のために、多くの努力と費
用が消耗されている。
【0005】防疫のため、今までは、食堂、畜舎、食品
店等のように食物を取扱う所を含む大部分の場合には、
蚊、蠅等のような害虫に露される部分に対し、殺虫剤、
害虫忌避剤等を使用している。このような防疫用薬剤
は、使用目的、使用者の便利さ、殺虫効力の増大等のた
めに、殺虫剤原体をそのまま使用するよりは、色々な形
態で加工した状態で使用する。普通、油剤タイプ、溶剤
タイプ、粉剤タイプ、燻煙剤タイプ、蒸散剤タイプ等で
販売されている。
【0006】殺虫剤、忌避剤、誘引剤、不妊剤、補助剤
等のように多様な作用を有する害虫退治用物質等は、
蚊、蠅等をはじめとする広範囲な生物に対し強い生理的
活性のある物質として、人間の福祉に障害されている各
種害虫を駆除して住み良い環境を作ることにその目的が
ある。このうちで、最も広く使われる殺虫剤を代表的な
防虫物質の例として説明するようにする。
【0007】蚊、蠅等、衛生害虫の駆除目的で使用する
殺虫剤を防疫用殺虫剤というが、このような殺虫剤は、
人と家畜に対しても毒性を示すために、なによりも安全
性が最優先である。したがって、殺虫剤を安全に使用す
るためには、殺虫剤に対する性質を明確に把握していな
ければならない。
【0008】殺虫剤は、殺虫方式によって三つで分類さ
れる。体に触れれば致死する接触毒による殺虫剤、口で
食べれば致死する食毒剤による殺虫剤、気門を通じて吸
入すれば致死する燻蒸剤等がそれである。接触毒による
殺虫剤は無機殺虫剤と有機殺虫剤に分類される。無機殺
虫剤には、硫黄剤、水銀剤等があり、有機殺虫剤は、天
然有機殺虫剤と合成有機殺虫剤に分類される。天然有機
殺虫剤として、除虫菊の花から抽出したピレトリンは、
害虫に対しては速効性でありながら、人体に対しては低
毒性であり、たくさん使われる成分である。しかしなが
ら、これは、供給量が不足して、価格が高いために、現
在は合成有機殺虫剤がたくさん使われている。
【0009】合成有機殺虫剤は有機塩素系、有機リン
系、カーバメイト系、ピレスロイド系等で分類される。
有機塩素系殺虫剤には、DDT(ジクロロジフェニルトリク
ロロエタン)があるが、残留性が長くて効果が優秀であ
るが、人体に有害なために、使用が禁止されている。有
機リン系殺虫剤の例には、クロルピリホスがあるが、こ
れは、特に蚊幼虫の駆除に特に効果的だ。カーバメイト
系殺虫剤は、ほ乳動物に対する毒性が強いという短所が
あって、デルタメトリンとペルメトリンを含むピレスロ
イド系殺虫剤は、除虫菊と似た化学構造を有する合成化
合物として、ほ乳動物に対して低毒性であり、現在最も
適合した殺虫剤として認識されている。
【0010】一方、建築物保護のための塗装材料として
水性ペイントやエナメルを含む油性塗料等が使われてい
る。これは、建築物の美観を良くするだけでなく、断熱
性及び暖熱性を向上させる効果も提供してくれている。
ところが、このような塗料は、防虫効果がないために、
建築物は常に昆虫に露されている。すなわち、通常の方
法で製造された塗料として、建築物内、外部を塗装した
建築物は、人又は動物等が居住することによって、人間
の快適な生活環境と人類福祉に直接的又は間接的に害を
与える蚊、蠅等のような害虫に常に露出されている。
【0011】これに加えて、塗装膜成分は、蚊、蠅等の
衛生害虫及びゴキブリ、蟻、クモ等の不快害虫の繁殖を
促進するようになり、伝染病等の疾病を誘発する原因と
して作用するようになることもある。防虫物質の効果を
十分で持続的に得るための努力と、建築物どこにでも適
用される塗料の特性を利用して、塗料に防虫物質を含め
て防虫特性を得ようとする努力が持続されてきた。
【0012】日本国特開平11−35405号公報明細
書は、水溶性塗料、エマルジョン塗料及び油性塗料に、
可塑剤及びテルペノイド類を併用した害虫防除剤を添加
することにより、特に優秀な防虫効果を得ることができ
る害虫防除性塗料を開示している。この塗料は、蠅、ゴ
キブリ、油虫、虱、蚤等の防虫に特に効果的なものとし
て記載されている。
【0013】米国特許第5,843,215号明細書
は、環境と人体に対する害がない天然植物性の二次化合
物を防虫成分として含む塗料ワニスを開示している。植
物性の二次化合物の例として、クミンアルデヒド、ピネ
ン、リモネン、ユーカリプトール、ペリルアルデヒド、
リナロオール、ウコン油(Turmeric oil)、ケイ皮油、こ
れらの混合物等が開示されており、このような成分は、
害虫を追い出す役割をするものとして記載されている。
前記特許に開示された塗料ワニスは、特に食品の包装材
に有用に適用できることが記載されている。
【0014】また、日本国特開平6−65018号公報
明細書は、天然植物から抽出された成分を含む徐防性マ
イクロカプセルが混入された防虫性塗料を開示してお
り、これを使用すれば、建材と包装材にかびが発生する
のが難しいと記載している。
【0015】日本国特開平5−320014号公報明細
書は、長期間の間安定な防虫効果を示して安全性が高い
防虫塗装物を開示しており、これは、一定の速度でB
を溶出するほう酸系ガラス微細粉末を塗膜中に分散
させて得ている。ほう酸化合物の溶出速度は、粉末の粒
径とガラスの造成により制御が可能なものとして記載さ
れている。
【0016】これら以外にも、日本国特開平6−329
99号公報明細書は、平均分子量が500〜50,00
0の樹脂を主成分とする塗料成分に、ピレスロイド系防
虫忌避成分を添加してなる防虫塗料を開示している。日
本国特開昭63−108086号公報明細書は、アクリ
ロニトリル及び/又はメタクリロニトリル系の共重合樹
脂と有機リン系殺虫剤を含む殺虫性樹脂塗膜を開示して
いる。
【0017】大韓民国特許公報95−6942号明細書
では、ピレスロイド系及び有機リン系の防虫物質をクサ
ビ石(titanite)化合物から形成された吸着剤に吸着させ
て得られる防虫物質を、塗料に混合して得られる防虫塗
料組成物が開示されている。この特許では、防虫に有効
な成分を吸着剤に吸着させることによって、有効成分の
放出量を調節して防虫効力を長時間の間持続させてい
る。
【0018】前記したように、塗料組成物に防虫成分を
含めることにより、蚊、蠅、ゴキブリ、蟻等、広範囲な
害虫を接触毒によって、神経マヒ又は致死させたり、忌
避現象で駆除する方法が多様に開示されている。
【0019】しかし、多様に開示された防虫成分を含む
防虫塗料は、自然に露出させた時に揮発や分解等によっ
て防虫有効成分が容易に損失されるために、残留性が長
くないし、比較的短時間内に効力を喪失するという問題
がある。特に有機リン系及びピレスロイド系殺虫剤は、
主にエステル化合物であるために、安全性が悪くて加水
分解され易くて、外部に露出させた時、紫外線や熱、風
等の自然環境によって、防虫物質である原体が早い時間
内にその機能をなくしてしまい、薬効性が落ちるという
問題がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、紫
外線、熱等のような自然環境に対して、安全性が高く、
薬効が長時間の間持続的に維持され、防虫効果が優秀
な、防虫組成物を提供することをその目的とする。
【0021】本発明の他の目的は、前記した防虫組成物
を含んで塗装作業が容易で、塗料として塗装した時に卓
越した防虫効果を長時間の間得ることができて、耐水
性、耐アルカリ性及び耐候性が優秀な防虫塗料を提供す
ることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的を
達成するために、本発明では、防虫物質、ケト−エノー
ル互変異性(keto−enol tautomerism)によって紫外線を
吸収するための光吸収剤、ラジカルを捕獲するための光
安定化剤及び溶剤を含む防虫組成物を提供する。
【0023】本発明の他の目的は、防虫物質、ケト−エ
ノール互変異性によって紫外線を吸収するための光吸収
剤、ラジカルを捕獲するための光安定化剤及び溶剤を含
む防虫組成物、樹脂、顔料及び添加剤を含む防虫塗料に
より達成される。
【0024】前記防虫塗料は、水性塗料であることがあ
り、油性塗料であることもあるが、水性塗料の場合に
は、樹脂がアクリルエマルジョン樹脂であるものが望ま
しくて、油性塗料の場合には、樹脂が、中油性アルキド
樹脂、長油性アルキド樹脂又は1液型ウレタンワニスで
あるものが望ましい。
【0025】以上のような本発明の目的と別の特徴及び
長所等は、次に参照する本発明のいくつかの好適な実施
例に対する以下の説明から明確になるであろう。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。本発明では、防虫組成物原体を水性塗料用と油性塗
料用に区別して別途に製造することによって、塗料に容
易に適用できる形態で、防虫組成物を製造している。ま
た、これは、外部からの衝撃エネルギーを容易に遮断さ
せて、防虫効力を長時間の間持続させることができる成
分を含んでいるゆえに、これを塗料の一成分で投入する
ことによって防虫効果が長時間持続できる防虫塗料を得
ている。
【0027】本発明の防虫組成物に使われることができ
る防虫物質としては、特別に限定されることはないが、
特にその効力を広く認められた有機リン系の防虫物質及
び/又はピレスロイド系防虫物質を望ましく使うことが
できる。下記に例示された成分の他にも、多様な防虫物
質が適用できることはもちろんである。
【0028】有機リン系の防虫物質としては、クロルピ
リホスを例に挙げることができ、ピレスロイド系防虫物
質としては、デルタメトリン、アレスリン、フェノトリ
ン、ペルメトリン、テトラメスリン、シペルメトリン、
シハロトリン等を例に挙げることができる。これらは単
独で、あるいは混合して使うことができるが、前記有機
リン系の防虫物質及び前記ピレスロイド系防虫物質が重
量比で1:0.5〜1:1.5の割合で混合されて、防
虫組成物の総重量を基準にする時、重量比で1〜5%使
われることがより一層望ましい。
【0029】このような防虫組成物を防虫塗料に適用す
る時は、防虫物質の添加量が、防虫塗料の総重量を基準
とする時、重量比で0.2〜0.4%になるようにする
ことが望ましい。仮りに、防虫物質の添加量が0.2重
量%より少なければ、防虫効力が微小で、仮りに、防虫
物質の添加量が0.4重量%より多くても、増量による
防虫効力の増加が微小であるために、防虫物質の添加量
は、前記した範囲になるようにすることが望ましい。
【0030】本発明で望ましく適用する防虫成分の合成
ピレスロイド系殺虫剤のうち、デルタメトリン(deltame
thrin)は、化学名が3−(2,2−ジブロモエテニル)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸シアノ(3
−フェノキシフェニル)メチルエステルであり、除虫菊
で抽出されるピレスロイドと類似の化学構造式を有する
殺虫剤である。これは、除虫菊の短所を補完して、はる
かに優秀な性能を示すものとして評価されている。ま
た、これは、家庭用と防疫用に特に適しており、ほ乳動
物、すなわち、温血動物に対しては低毒性で、害虫には
猛毒を発揮する。これに加えて、薬剤の残留性が非常に
優秀で、現在まで知られた殺虫剤の中で最も理想的な殺
虫剤であることが認められている。
【0031】合成ピレスロイド系防虫物質の他の例で
は、アレスリン(allethrin)は、化学名が2,2−ジエ
チル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパ
ンカルボン酸2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロ
ペニル−2−シクロペンテン−1−イル)エステルで、
フェノトリン(phenothrin)は、化学名が2,2−ジメチ
ル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパン
カルボン酸m−フェノキシベンジルエステルで、ペルメ
トリン(permethrin)は、化学名が3−(2,2−ジクロ
ロエテニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ
ン酸(3−フェノキシペニル)メチルエステルで、テトラ
メスリン(tetramethrin)は、化学名が2,2−ジメチル
−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカ
ルボン酸(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−
1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−イル)
メチルエステルであり、シペルメトリン(cypermethrin)
は、化学名が3−(2−ジクロロエテニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボン酸シアノ−(3−フェノ
キシフェニル)メチルエステルで、シハロトリン(cyhalo
thrin)は、化学名が3−(2−サイクロ−3,3,3−
トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンである。
【0032】また、有機リン系殺虫剤のクロルピリホス
は、化学名がO,O−ジエチル−O−(3,5,6−ト
リクロロ−2−ピリジル)ホスホロチオエートであり、
有機塩素系に比べて安全性は多少落ちて薬効の残留性が
長くないという短所はあるが、蚊、蠅等の昆虫類が接触
すれば、昆虫の体内に投入され、神経組織を刺激して、
麻痺させるように作用する成分である。
【0033】防虫効力の持続のために添加される持続剤
として、光吸収剤と光安定化剤とが用いられ、これらに
は、下記のような化合物が使用され得、その作用原理
は、次の通りである。
【0034】まず、光吸収剤は、有害な紫外線を吸収し
て熱エネルギーに変化させることにより、塗膜内での光
化学反応を抑制して、塗膜自体の光老化による物性低下
によって防虫物質の持続性が落ちることを防止する役割
をする。
【0035】光吸収剤の例では、ベンゾトリアゾール系
化合物、トリアジン系化合物、フェノン系化合物及びシ
ュウ酸系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種
の化合物を望ましく使うことができるが、ヒドロキシフ
ェニル基又はアニリン基を更に含めばより一層良い。望
ましい化合物の例を基本的な構造式〔化1〕〜〔化4〕
で表せば、次の通りである。〔化1〕はヒドロキシフェ
ニルベンゾトリアゾールで、〔化2〕はヒドロキシフェ
ニルS−トリアジンであり、〔化3〕はヒドロキシベン
ゾフェノンであり、〔化4〕はシュウ酸アニリドであ
る。
【0036】
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】 (前記構造式〔化1〕〜〔化3〕で、ベンゼン環の少な
くとも1つの水素原子はアルキル基で置換できる。)
【0037】光吸収剤の具体的な例としては、2−(2
−ヒドロキシ−3,5−ジ−ターシャリー−アミル)−
2H−ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−
3,5−ジ(1,1−ジメチルベンジル)フェニル]−2
H−ベンゾトリアゾール、メチル−3−[3−(2H−ベ
ンゾトリアゾール−2−イル)−5−ターシャリー−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート等を挙
げることができる。これらは、CIBA化学社で各々Tinuvi
n 328、Tinuvin 900、Tinuvin 1130等の商品名で販売さ
れている。
【0038】このような光吸収剤が特に紫外線を吸収す
る原理は、ケト−エノール互変異性に基づくものと考え
られる。一般的な塗膜成分は、安定な基底状態で外部エ
ネルギーを受ければ、励起状態で電子遷移が起きて、こ
れが塗膜の成分を劣化させる。ところが、本発明のよう
に光吸収剤を添加すれば、光吸収剤が有する分子構造の
特殊性によって、エノールからケト状態に転換されなが
ら吸収された光エネルギーを徐々に熱エネルギーとして
放出するようになる。このような熱放出を通じて、光吸
収剤は励起状態を基底状態に落とすようになり、このよ
うな過程を反復することにより、光による塗膜の劣化現
象が防止される。これは、特に光により分解が容易な防
虫成分を安定な状態で維持させ、防虫効力を長時間の間
持続させる役割をする。これに加えて、光吸収剤は、防
虫成分だけでなく、塗膜内の他の成分も安定化させるよ
うにできる。
【0039】図1には、光吸収剤の1つのヒドロキシベ
ンゾトリアゾール化合物の例として、置換基を省略した
2−(2−ヒドロキシ)−2H−ベンゾトリアゾールが構
造式(5)のエノール形態に存在している途中で、紫外線
エネルギー(hν)を吸収して、構造式(6)のケト形態に
変わった後、また、熱エネルギー(Eth)を放出して構造
式(5)のエノール形態に変わる過程を示した。
【0040】図2には、このような反応に伴うエネルギ
ー準位変化を示した。左側には、フェノール化合物の構
造式(5)のエノール化合物が有する基底状態のエネルギ
ー準位(Ee)と励起状態のエネルギー準位(Ee)を示し
ており、右側には、キノン化合物の構造式(6)のケト化
合物が有する基底状態のエネルギー準位(Ek)と励起状
態のエネルギー準位(Ek)を示した。エノール化合物が
基底状態にある途中で紫外線(hν)を吸収して励起状態
になれば、一旦エネルギー(E)を放出しながらエノー
ル化合物とケト化合物の中間状態の転移状態になり、Et
rのエネルギー準位を有するようになる。
【0041】この時は、アルコールの酸素原子と結合し
ていた水素原子が隣接された窒素原子と半くらい結合し
た状態であると考えることができる。これはまた、E
のエネルギーを放出しながら、ケト化合物の励起状態に
到達した後、Eを放出しながら、ケト化合物の基底状
態になる。これはまた、水素転移を伴いながらEを放
出して、更に安定なエノール化合物になる。結局、吸収
された紫外線エネルギーは、段階的にE、E、E
びEの熱エネルギーで徐々に放出されて、塗膜の成
分、特に防虫物質に特別な影響を与えずに消えるように
なるものである。
【0042】また、他の持続剤として添加される光安定
化剤は、HALS(束縛アミン光安定化剤hindered amine li
ght stabilizer)系化合物が望ましく使われるが、ピペ
リジル基を含む化合物がより一層望ましく使われる。こ
のような化合物は、比較的安定なラジカルを形成できる
化合物である。光安定化剤の具体的な例としては、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)
セバケート及びデカンジオン酸、ビス(2,2,4,6
−テトラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジ
ニル)エステル、1,1−ジメチルエチルヒドロペルオ
キシド及びオクタンの反応生成物を挙げることができ
る。これらは、各々CIBA化学社でTinuvin292、Tinuv
in123等の商品名で販売されている。
【0043】光安定化剤が塗膜の老化を防止する原理で
考えられるメカニズムが、図3a及び図3bに現れてい
る。波長が短くて振動数が大きい自然光は、空気中の酸
素により塗膜の構成成分を分解して、遊離ラジカルを形
成する場合がある。このように生成されたラジカルは直
ちに連鎖反応を起こし、組成物を分解及び変形させて、
塗膜を劣化させるようになる。ところが、塗膜の成分中
に、本発明で使用するHALS化合物を添加すれば、ラジカ
ルは、これにより直ちにカップリングされて消滅され得
る。図3bで例示したHALS化合物は、ピペリジル基を有
する化合物(構造式10)であり、ラジカルが形成されて
も隣接された多数のアルキル基により安定化されるため
に、比較的安定なラジカル化合物を形成できる化合物で
ある。
【0044】例えば、図3aに示したように、塗膜内でR
Rの構造式(7)を有する化合物成分が紫外線と空気
中の酸素により分解されて(8)及び(9)の構造式を有す
る遊離ラジカルで分解される場合、これらがどのように
HALS化合物とカップリングされるかを、図3bを参考に
して注意深くみるようにする。構造式(10)のHALS化合
物から形成された構造式(11)のような遊離ラジカルに
より、構造式(8)の化合物はカップリングされて構造式
(12)のような化合物になる。これは、以後残っている
不安定な遊離ラジカル(9)と反応して、例えば、構造式
(13)及び(14)のような化合物を形成して、構造式
(12)の化合物は、また、構造式(11)のラジカルにな
る。結局HALS化合物は、このような反応を反復すること
によって、ラジカル捕獲剤としての役割をして、塗膜内
に形成されたラジカルを除去するようになる。各構造式
で、R、及びRは炭素を含む任意の化合物基を意味す
る。
【0045】前記したように、塗料用組成物に光吸収剤
と光安定化剤を同時に適用すれば、長波長だけでなく短
波長を含むあらゆる領域の紫外線エネルギーを相殺させ
ることができるために、防虫物質及びその他各種添加剤
を含む塗料組成物の特性を最大限延長させることができ
る。特に、光吸収剤のみでは、塗膜内の成分中、特に防
虫物質の自動酸化を防止できないために、光安定化剤を
同時に適用することによって、防虫効力を長時間の間持
続させることができるようになる。
【0046】前記光吸収剤及び前記光安定化剤の混合比
は、重量比で1:0.5〜1:1.5のものが望まし
く、これらの添加量は、防虫組成物の総重量を基準とす
る時、重量比で5〜30%のものが良い。
【0047】防虫組成物を防虫塗料に使用する時、前記
光吸収剤及び前記光安定化剤の添加量は、防虫塗料の総
重量を基準とする時、重量比で1〜2%になるようにす
ることが望ましい。これは、仮りに、これの添加量が1
重量%より少なければ、持続的な防虫効果が微小で、仮
りに、これの添加量が2重量%より多くても、増量に対
する効果の上昇が微弱であるためである。
【0048】本発明では、前記した防虫物質、光吸収剤
及び光安定化剤を含む防虫組成物をあらかじめ製造する
ものの、塗料の特性によって、水性塗料に適用できる水
性組成物と油性塗料に適用できる油性組成物とに区別し
て製造することによって、これらの使用がより容易であ
るようにした。
【0049】水性防虫組成物は、例えば、次の表1のよ
うな成分及び添加量の範囲を有するように製造できる。
水性防虫組成物は、均一に乳化させなければならない
が、これは高速分散作業により、水分散させることによ
って遂行される。
【0050】
【表1】
【0051】一方、油性防虫組成物は、例えば、次の表
2のような成分及び添加量の範囲を有するように製造で
きる。
【表2】
【0052】本発明による防虫組成物の製造方法を、具
体的な実施例を通じて、詳細に説明する。 <実施例1>下記の表3に現れた各成分を与えられた購入
先で購入して与えられた含有量通り準備した。まず、デ
ルタメトリン、クロルピリホス、KOCOSOL100及びト
ライトンX−100を混合して、完全に溶解される時ま
で撹拌した。KOCOSOL100は、石油蒸留過程で抽出さ
れる混合溶剤として、主に脂肪族炭化水素及び芳香族炭
化水素になった混合溶剤で知られた化合物である。ま
た、トライトンX−100は、次の式(15)のような構
造式を有し、非イオン性として商用性が優秀で、洗剤分
野で界面活性剤として使われることもあるが、水性塗料
では、顔料の湿潤剤及び分散剤として使われる。式中
で、R’はアルキル基であり、R”はアリル基であり、x
は9又は10の数を意味する。 R’R”(OCHCH)xOH −−−−−(15)
【0053】別の反応容器に、光吸収剤としてTinuvin
1130、光安定化剤としてTinuvin292、ブチレン
ダイグリコール及び浄水を混合して、約500ないし1
000rpmの速度で撹拌して、水分散液を製造した。得
られる溶液、水分散液及び残り成分である松オイル、ジ
メチルエタノールアミン、リン酸三カリウムを混合し
て、約500ないし1000rpmの速度で撹拌して、沈
殿物や凝固物がない均一に乳化された形態の水性防虫組
成物を製造した。
【0054】参考に、ジメチルエタノールアミンは、水
溶性アクリルエマルジョン樹脂に安定性を与えて、顔料
の分散性にも作用する水性塗料用の添加剤である。ま
た、リン酸三カリウムは、緩衝剤として、反応系でのpH
安定化のために添加される。光吸収剤、光安定化剤及び
殺虫物質原体らは、pH変化に敏感なために、このような
緩衝剤を添加して、持続性を維持できるようにするもの
である。
【0055】
【表3】
【0056】<実施例2>下記の表4に現れた各成分を与
えられた購入先で購入して与えられた含有量通りに準備
した。まず、デルタメトリン、クロルピリホス及びKOCO
SOL100を混合して、完全に溶解される時まで撹拌し
た。ここに、Tinuvin1130及びTinuvin292を添加
して混合した。得られる混合液に、トルエン及びジメチ
ルエタノールアミンを添加して、沈殿物や凝固物がなく
て透明な油性防虫組成物を製造した。
【0057】
【表4】
【0058】以下、前記防虫組成物を含む防虫塗料の製
造方法を詳細に説明するようにする。本発明による防虫
塗料は、前記防虫組成物、樹脂、顔料及び添加剤を含ん
で製造される。防虫組成物だけ除いて、通例的に使われ
る成分が使用され得るが、特に水性塗料用樹脂として
は、アクリルエマルジョン樹脂を望ましく使うことがで
き、油性塗料用樹脂としては、中油性アルキド樹脂、長
油性アルキド樹脂、1液型ウレタンワニスを望ましく使
うことができる。
【0059】顔料としては、TiO、ZnO等のような白色
顔料、シンカシャレッド、黄鉛、シアニングリーン等の
無機及び有機顔料をすべて含む有色顔料、増量顔料、タ
ルク、シリカ、硅藻土等のような体質顔料等、多様な顔
料を使うことができる。
【0060】添加剤としては、界面活性剤、増粘剤、分
散剤、消泡剤、皮膜防止剤、乾燥剤、防腐剤、防菌剤等
を使うことができる。界面活性剤としては、成分がオク
チルフエノールエトキシレートポリオキシエチレングリ
コールであるDONGNAM合成のMONOPOL OP 1019等を
使うことができる。増粘剤は、水性としては、HEC(ヒド
ロキシエチルセルロース)、HMHEC(疎水性化ヒドロキシ
エチルセルロース)、HASE(疎水性化アルカリ可溶性エマ
ルジョン)、HUER(疎水性化エチレンオキシドウレタンブ
ロックコポリマー)等が使われることができて、油性と
しては、ベントナイト系列の増粘剤とポリアミドワック
ス系列の増粘剤を使うことができる。
【0061】水性分散剤としてはROHM & HAAS社のトライ
トンX−100、CF−10等を使うことができ、油性分散
剤としてはByk−Chemie社の顔料親和性高分子ブロック
共重合体のByk−160シリ−ズと顔料親和性カルボン
酸エステル溶液のByk−100シリ−ズを使うことがで
きる。水性消泡剤としては変形されたポリシロキサン系
列のByk−031、033、019、022、023等
を望ましく使うことができ、油性消泡剤としては変形さ
れたポリシロキサン系列のByk−065、066、07
0等を望ましく使うことができる。
【0062】塗膜の形成は、主に塗料表面層の溶剤の蒸
発と酸化皮膜の生成の2種類の現象により進行する。塗
料表面層の溶剤の蒸発によって、塗料の貯蔵中に生成さ
れる皮膜を防止するためには、アミン類、ジペンテン類
等のような高比粘の溶剤を使用することで解決して、酸
化皮膜の形成を防止するためには、ケトキシム系列及び
オキシム系列の酸化防止剤を使用し、メチルエチルケト
キシム系列の化合物とシクロヘキサノンオキシム系列の
化合物を使うことができる。
【0063】乾燥剤としては、有機金属複合物が使われ
るが、鉛−ナフタネート、コバルト−ナフタネート、マ
ンガン−ナフタネート等がある。その他、多様な目的の
ために使われる各種添加剤は、通例的な塗料の製造に適
用される成分を例外なく適用することができる。
【0064】以下、本発明の防虫塗料を製造するための
方法を、望ましい実施例を通じて、詳細に説明するよう
にする。 <実施例3>ケトルに、イオン交換水38重量部と界面活
性剤であるMONOPOLOP1019(DONGNAM合成社製)0.1
8重量部を混合して、撹拌しながら82℃で昇温した。
別の反応容器に、イオン交換水13重量部及び開始剤で
ある硫酸カリウム0.3重量部を溶かした溶液を製造し
て、ここにアクリロニトリル3重量部、スチレンモノマ
ー24重量部、2−エチルヘキシルアクリレート18重
量部及びメタクリル酸0.7重量部を添加して、混合液
を製造した。得られる混合液を前記ケトルに3時間にわ
たり積荷した後、30分間撹拌した。反応が完結された
後、室温(25℃)で冷却させて、MONOPOL OP 1019
0.01重量部を添加して撹拌することによって、乳化
させた。以後、アンモニアで中和させ、pHが8〜9にな
るように調節して、アクリルエマルジョン樹脂を製造し
た。
【0065】タンクミックスに、イオン交換水26重量
部及び増粘剤であるHEC(ヒドロキシエチルセルロース)
0.3重量部を入れて、完全に溶解される時まで撹拌し
た。ここに、エチレングリコール0.7重量部、分散剤
であるトライトンX−100(ROHM & HAAS社製)0.5
重量部、消泡剤であるByk−032(Byk−Chemie社製)
0.1重量部、白色顔料のTiO(Dupont社製)及び体質
顔料のシリカを合せて45重量部を投入して、約100
0〜2000rpmの速度で高速撹拌して分散させること
によって、粒度がNS4以上になるようにした。
【0066】ここに、防腐剤0.15重量部、消泡剤
0.1重量部、アクリルエマルジョン樹脂15重量部、
防菌剤0.5重量部及び実施例1による水性防虫組成物
10重量部を添加して、約500〜1000rpmの速度
で低速撹拌して、水性防虫塗料を製造した。
【0067】得られる塗料をスプレー、ブラシ、ローラ
等のような塗装機器を使用して、建築物の内、外部のコ
ンクリート、セメントモルタル、P.C.、プラスター等
に塗布して、蚊、蠅のような害虫を駆除できた。
【0068】<実施例4>ケトルに、大豆油脂肪酸23重
量部、無水フタル酸15重量部及びグリセリン12重量
部を入れて、約230〜240℃の温度で縮合反応させ
て、石油系溶剤50重量部で希釈して、油長48の中油
性アルキド樹脂を製造した。
【0069】得られる中油性アルキド樹脂55重量部
に、白色顔料のTiO、有色顔料及びその他顔料13重
量部、消泡剤であるByk−065を0.2重量部、皮膜
防止剤としてメチルエチルケトキシム0.3重量部、有
機金属複合物乾燥剤3重量部及びミネラルスピリット系
列溶剤5重量部を添加して、約1000〜1500rpm
の速度で撹拌した。撹拌する中に、実施例2による油性
防虫組成物10重量部を添加して、1時間の間撹拌を遂
行して、油性防虫塗料のエナメル塗料を製造した。
【0070】得られる塗料をスプレー、ブラシ、ローラ
等のような塗装機器を使用して建築物の内、外部の木
材、鉄材等に塗布して、蚊、蠅のような害虫を駆除でき
た。
【0071】<実施例5>ケトルに、大豆油脂肪酸35重
量部、無水フタル酸15重量部及びペンタエリスリトー
ル10重量部を入れて、約230〜240℃の温度で縮
合させて、石油系溶剤40重量部で希釈して、油長が6
2の長油性アルキド樹脂を製造した。
【0072】得られる長油性アルキド樹脂45重量部
に、白色顔料のTiO、有色顔料及びその他顔料13重
量部、消泡剤であるByk−065 0.2重量部、皮膜防
止剤としてメチルエチルケトキシム0.3重量部、有機
金属複合物乾燥剤3重量部及びミネラルスピリット系列
の溶剤5重量部を添加して、約1000〜1500rpm
の速度で撹拌した。撹拌する中に、実施例2による油性
防虫組成物10重量部を添加して、1時間の間撹拌を遂
行して、油性防虫塗料の組合せペイント塗料を製造し
た。
【0073】得られる塗料をスプレー、ブラシ、ローラ
等のような塗装機器を使用して、建築物の内、外部の木
材、鉄材等に塗布して、蚊、蠅のような害虫を駆除でき
た。
【0074】<実施例6>ケトルに、乾性油のアマイン油
35重量部、グリセリン2.2重量部及びペンタエリス
リトール3.1重量部を入れて、約210〜220℃の
温度で昇温して、モノグリセライド等を生成させた。こ
こに、ミネラルスピリット溶剤33重量部を添加して希
釈して、トリレンジイソシアネート13重量部を約3時
間にわたり積荷した。遊離のイソシアネート基をなくす
ために、メタノール0.6重量部を投入して、約20分
間放置した後、乾燥剤2.5重量部を添加して、1液型
ウレタン樹脂を製造した。
【0075】得られる1液型ウレタン樹脂75重量部
に、ジルコニウム0.5重量部、皮膜防止剤としてメチ
ルエチルケトキシム0.3重量部、有機金属複合物乾燥
剤0.6重量部及びミネラルスピリット系列溶剤15重
量部を添加して、約1000〜1500rpmの速度で撹
拌した。撹拌する中に、実施例2による油性防虫組成物
10重量部を添加して、1時間の間撹拌を遂行して、油
性防虫塗料の1液型ウレタンワニスを製造した。
【0076】得られる塗料をスプレー、ブラシ、ローラ
等のような塗装機器を使用して、建築物の内、外部の木
材、家具、木材門、木材門枠、床板等に塗布して、蚊、
蠅のような害虫を駆除できた。
【0077】以上のような色々な実施例を通じて、本発
明の防虫組成物は、水性塗料及び油性塗料すべてに適用
可能で、特に油性塗料の場合は、エナメル、組合せペイ
ント、ワニス等、色々な形態の塗料に皆適用できて、こ
れを塗装して得られる塗装材は、優秀な防虫効力を有す
るということがわかる。
【0078】以下、適切な防虫物質が何か確認するため
の比較例1〜5及び光吸収剤と光安定化剤が防虫成分の
持続性に及ぼす影響を確認するための比較例6〜8を説
明するようにする。
【0079】<比較例1>実施例1と同じ方法で、水性防
虫組成物を製造するものの、防虫物質のデルタメトリ
ン、光吸収剤であるTinuvin1130及び光安定化剤Tin
uvin292を除いて、クロルピリホス2重量%を含む水
性防虫組成物を製造した。得られる水性防虫組成物を使
用して、実施例3のような方法で水性防虫塗料を製造し
た。
【0080】<比較例2>実施例1のような方法で、水性
防虫組成物を製造するものの、防虫物質のデルタメトリ
ン、光吸収剤であるTinuvin1130及び光安定化剤Tin
uvin292を除いて、防虫物質のクロルピリホス4重量
%を含む水性防虫組成物を製造した。得られる水性防虫
組成物を使用して、実施例3のような方法で水性防虫塗
料を製造した。
【0081】<比較例3>実施例1のような方法で、水性
防虫組成物を製造するものの、防虫物質のクロルピリホ
ス、光吸収剤であるTinuvin1130及び光安定化剤Tin
uvin292を除いて、防虫物質のデルタメトリン2重量
%を含む水性防虫組成物を製造した。得られる水性防虫
組成物を使用して、実施例3のような方法で水性防虫塗
料を製造した。
【0082】<比較例4>実施例1のような方法で、水性
防虫組成物を製造するものの、防虫物質のクロルピリホ
ス、光吸収剤であるTinuvin1130及び光安定化剤Tin
uvin292を除いて、防虫物質のデルタメトリン4重量
%を含む水性防虫組成物を製造した。得られる水性防虫
組成物を使用して、実施例3のような方法で水性防虫塗
料を製造した。
【0083】<比較例5>実施例1のような方法で、水性
防虫組成物を製造するものの、光吸収剤であるTinuvin
1130及び光安定化剤Tinuvin292を除いて、防虫
物質のクロルピリホス2重量%及びデルタメトリン2重
量%を含む水性防虫組成物を製造した。得られる水性防
虫組成物を使用して、実施例3のような方法で水性防虫
塗料を製造した。
【0084】比較例1〜5による水性防虫塗料の防虫効
果をテストして、結果を表5に示した。各比較例による
塗料の防虫効果のテストは、次の通りに遂行した。実験
用ボックス (30×30×20cm)の上面を除外した
内部の五面に、ブラシを使用して防虫塗料を2回塗装し
て、上面は防虫網で覆った。容易に求めることができて
繁殖力が強い試虫であるドイツゴキブリ成虫50匹をボ
ックス内部に投入して、ゴキブリが壁面を通じて上がっ
てこれないように、ボックスの上部内面にバタ−を塗っ
て置いた。湿度を50〜70%程度になるように維持さ
せて、幼虫、成虫、飼育型固形飼料と2〜4%の砂糖水
を提供した。ゴキブリの投入後から時間の経過によっ
て、ゴキブリが致死する数を数えた。
【0085】薬効に対するテストは何を基準とするかに
よって色々な方式で遂行できる。殺虫力は主にLD
50(半数致死量)とLC50(median lethal concentrati
on;半数致死濃度)で示す。これは薬量及び濃度による
死亡率として示して、普通はS字曲線で得られる。死亡
率を薬量及び濃度の対数で変換してグラフ上に点を打っ
てこれらを連結する直線をひく。得られる直線を薬量及
び濃度に対する死亡率の回帰直線であると呼んで、殺虫
力を示す基準とする。
【0086】速効性は、KT50(半数ノックダウン時間)
が使われて、殺虫剤を処理した後、50%が異常反応を
見せる時間を意味する。残留性は、殺虫剤の殺虫効力が
持続される時間を意味する。放出効果は、FOT50(半数
フラッシュアウト時間)で示して、隠れ処に隠れていた
ゴキブリの50%が走って出てくる時間を意味する。
【0087】本テストでは、防虫塗料が塗装された所
で、ドイツゴキブリが接触毒により致死される数を時間
によって測定した。表に現れた数値は、致死するドイツ
ゴキブリの匹数を累積値で示したものである。
【0088】
【表5】
【0089】得られる表5の結果を図4にグラフで示し
た。図4で、aは比較例1、bは比較例2、cは比較例
3、dは比較例4、そしてeは比較例5の結果を示して、
LT50及びLT90は各々試虫の50%が致死される時間
及び試虫の90%が致死される時間を意味する。
【0090】結果を見れば、殺虫成分としてデルタメト
リンを使用した比較例4とデルタメトリンとクロルピリ
ホスの混合物を使用した比較例5の場合に、殺虫効果が
ほとんど類似に優秀であることを分かる。ところが、比
較例4で使われた殺虫物質のデルタメトリンは原体が高
価で、比較例5でもこれと似た水準で優秀な効果を得る
ことができるために、デルタメトリンとクロルピリホス
の混合物を殺虫成分に使用することが望ましいというこ
とができる。
【0091】したがって、デルタメトリンとクロルピリ
ホスの混合物を殺虫成分で使用して、持続剤である光吸
収剤と光安定化剤の添加有無による防虫効果の持続性を
テストするために、下記のような実験を遂行した。
【0092】<比較例6>実施例1のような方法で、水性
防虫組成物を製造するものの、光安定化剤Tinuvin29
2を除いて、防虫物質のクロルピリホス2重量%及びデ
ルタメトリン2重量%を含む水性防虫組成物を製造し
た。得られる水性防虫組成物を使用して、実施例3のよ
うな方法で水性防虫塗料を製造した。
【0093】<比較例7>実施例1のような方法で、水性
防虫組成物を製造するものの、光吸収剤であるTinuvin
1130を除いて、防虫物質のクロルピリホス2重量%
及びデルタメトリン2重量%を含む水性防虫組成物を製
造した。得られる水性防虫組成物を使用して、実施例3
のような方法で水性防虫塗料を製造した。
【0094】光吸収剤であるTinuvin1130及び光安
定化剤であるTinuvin292を皆排除した比較例5、光
安定化剤であるTinuvin292を排除した比較例6、光
吸収剤であるTinuvin1130を排除した比較例7及び
光吸収剤であるTinuvin1130及び光安定化剤であるT
inuvin292を皆採用した実施例3による防虫塗料の防
虫効果を、次のように耐候性を与えた後にテストした。
【0095】各塗料をスレ−トパネルに塗装した試片を
屋外に置いて、日光、風雨、つゆ、霜、艱難、乾湿等の
自然環境に露出させた。1998年10月1日〜199
9年9月30日まで1年間耐候性を与えた。耐候性試験
が終わった試片を利用して、比較例1〜5のような方式
でボックスを製作して、ドイツゴキブリ成虫を利用し
て、防虫効力をテストした。結果を表6に示し、表に現
れた数値は、致死するドイツゴキブリの匹数を累積値に
示すものである。
【0096】
【表6】
【0097】得られる表6の結果を図5にグラフで示し
た。図5で、aは比較例5、bは比較例6、cは比較例
7、そしてdは実施例3の結果を示して、LT50及びLT
90は、各々試虫の50%が致死する時間及び試虫の9
0%が致死する時間を意味する。
【0098】得られる結果から、本発明によって光吸収
剤と光安定化剤を同時に含んで製造される塗料の実施例
3の塗料を使用して製作した試片が、最も優秀な防虫効
果を提供してくれるということを確認することができ
る。
【0099】本発明者の実験によれば、本発明による防
虫塗料は、一般建築物に適用した時に、約2年程度の防
虫効力を示すことが確認された。通常、建築物の塗膜作
業は、約2〜3年に一度程度は遂行するために、この程
度の持続時間ならば満足できる水準であると考えられ
る。しかし、別の塗装作業が不必要な場合には、塗膜の
上部に本発明による防虫組成物だけを塗装して、防虫効
力を持続させることができる。
【0100】油性防虫組成物は透明なために、そのまま
塗膜の上部に塗装すれば防虫効果は付与しながら元来の
塗膜状態を維持できる。水性防虫組成物も肉眼で観察時
に濁っている乳化物状態であるが、塗膜に適用すれば透
明になるので、塗膜の色相をそのまま維持しながら、防
虫効果のみを付与することが可能である。
【0101】
【発明の効果】以上のように、本発明による防虫組成物
を採用する防虫塗料は、塗料としての役割を遂行すると
同時に、優秀な防虫効果が長時間の間持続されるため
に、これを使用して塗膜を形成した建築物では、防虫の
ための別の装置や処理が必要なくなる。
【0102】また、本発明の防虫組成物は、水性用と油
性用で区別して製造されるために、必要に合うように適
切な組成物を選択して適用できて、塗膜に適用した後、
時間がたくさん経過して防虫効力が喪失された塗膜に
は、本発明の防虫組成物のみを適用することによって、
防虫効力を再び付与することもできるようになる。
【0103】本発明を実施例によって詳細に説明した
が、本発明は実施例によって限定されず、本発明が属す
る技術分野において通常の知識を有するものであれば、
本発明の思想と精神を離れることなく、本発明を修正又
は変更できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の防虫組成物に含まれる光吸収剤の作
用原理を説明するための図面である。
【図2】本発明の防虫組成物に含まれる光吸収剤の光吸
収によるエネルギー準位変化を示す図面である。
【図3】 aは、本発明の防虫組成物に含まれる光安定
化剤の作用原理を説明する図面であり、bは、同じく、
本発明の防虫組成物に含まれる光安定化剤の作用原理を
説明する図面である。
【図4】 殺虫剤の種類及び添加量による試虫(test ins
ect)の致死時間を示すグラフである。
【図5】 光吸収剤及び光安定化剤の添加有無による試
虫の致死時間を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 53/08 A01N 53/00 502C C09D 5/14 504E 201/00 508B 508A 508C Fターム(参考) 4H011 AC02 AC03 AC06 BA04 BA05 BB15 BB17 BC05 BC06 BC09 BC19 DA01 DA23 DF03 DH02 DH08 4J038 CG141 DD121 DG001 JA33 JB28 JB35 JC20 MA08 MA10

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防虫物質、ケト−エノール互変異性によ
    って紫外線を吸収するための光吸収剤、ラジカルを捕獲
    するための光安定化剤及び溶剤を含む防虫組成物。
  2. 【請求項2】 前記防虫物質が、有機リン系の防虫物質
    及びピレスロイド系防虫物質からなる群より選ばれる少
    なくとも1種の防虫物質であることを特徴とする請求項
    1記載の防虫組成物。
  3. 【請求項3】 前記有機リン系の防虫物質がクロルピリ
    ホスであることを特徴とする請求項2記載の防虫組成
    物。
  4. 【請求項4】 前記ピレスロイド系防虫物質が、デルタ
    メトリン、アレスリン、フェノトリン、ペルメトリン、
    テトラメスリン、シペルメトリン及びシハロトリンから
    なる群より選ばれる少なくとも1種の防虫物質であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の防虫組成物。
  5. 【請求項5】 前記防虫物質が、前記有機リン系の防虫
    物質及び前記ピレスロイド系防虫物質を、重量比で1:
    0.5〜1:1.5の割合で混合して得られていること
    を特徴とする請求項2記載の防虫組成物。
  6. 【請求項6】 前記防虫物質が、前記防虫組成物の総重
    量を基準にする時、重量比で1〜5%含有されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の防虫組成物。
  7. 【請求項7】 前記光吸収剤が、ベンゾトリアゾール系
    化合物、トリアジン系化合物、フェノン系化合物及びシ
    ュウ酸系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種
    の化合物であることを特徴とする請求項1記載の防虫組
    成物。
  8. 【請求項8】 前記光吸収剤が、ヒドロキシフェニル基
    又はアニリン基を更に含んでいることを特徴とする請求
    項7記載の防虫組成物
  9. 【請求項9】 前記光吸収剤が、2−(2−ヒドロキシ
    −3,5−ジ−ターシャリー−アミル)−2H−ベンゾ
    トリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ジ(1,
    1−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリア
    ゾール及びメチル−3−[3−(2H−ベンゾトリアゾー
    ル−2−イル)−5−ターシャリー−ブチル−4−ヒド
    ロキシフェニル]プロピオネートからなる群より選ばれ
    る少なくとも1種の化合物であることを特徴とする請求
    項7記載の防虫組成物。
  10. 【請求項10】 前記光安定化剤がHALS(束縛アミン光
    安定可剤)系化合物であることを特徴とする請求項1記
    載の防虫組成物。
  11. 【請求項11】 前記光安定化剤が、ピペリジル基を含
    むことを特徴とする請求項10記載の防虫組成物。
  12. 【請求項12】 前記光安定化剤が、i)ビス(1,2,
    2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケ−
    ト及びii)デカンジオン酸、ビス(2,2,4,6−テト
    ラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)
    エステル、1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキシド
    及びオクタンの反応生成物からなる群より選ばれる少な
    くとも1種の化合物であることを特徴とする請求項10
    記載の防虫組成物。
  13. 【請求項13】 前記光吸収剤及び前記光安定化剤の添
    加量が、前記防虫組成物の総重量を基準とする時、重量
    比で5〜30%であることを特徴とする請求項1記載の
    防虫組成物。
  14. 【請求項14】 前記光吸収剤及び前記光安定化剤の混
    合比が、重量比で1:0.5〜1:1.5であることを
    特徴とする請求項1記載の防虫組成物。
  15. 【請求項15】 界面活性剤、分散剤、安定化剤、脱臭
    剤、緩衝剤及び水からなる群から選ばれる少なくとも1
    種の成分が更に含有されていることを特徴とする請求項
    1記載の防虫組成物。
  16. 【請求項16】 防虫物質、ケト−エノール互変異性に
    よって紫外線を吸収するための光吸収剤、ラジカルを捕
    獲するための光安定化剤及び溶剤を含有している防虫組
    成物、樹脂、顔料及び添加剤を含む防虫塗料。
  17. 【請求項17】 前記樹脂が、アクリルエマルジョン樹
    脂、中油性アルキド樹脂、長油性アルキド樹脂及び1液
    型ウレタンワニスからなる群より選ばれる少なくとも1
    種の樹脂であることを特徴とする請求項16記載の防虫
    塗料。
  18. 【請求項18】 前記防虫物質の添加量が、前記防虫塗
    料の総重量を基準とする時、重量比で0.2〜0.4%
    であることを特徴とする請求項16記載の防虫塗料。
  19. 【請求項19】 前記防虫物質が、有機リン系の防虫物
    質及びピレスロイド系防虫物質からなる群より選ばれる
    少なくとも1種の防虫物質であることを特徴とする請求
    項16記載の防虫塗料。
  20. 【請求項20】 前記光吸収剤及び前記光安定化剤の添
    加量が、前記防虫塗料の総重量を基準とする時、重量比
    で1〜2%であることを特徴とする請求項16記載の防
    虫塗料。
  21. 【請求項21】 前記光吸収剤が、ベンゾトリアゾール
    系化合物、トリアジン系化合物、フェノン系化合物及び
    シュウ酸系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1
    種の化合物であることを特徴とする請求項16記載の防
    虫塗料。
  22. 【請求項22】 前記光吸収剤が、ヒドロキシフェニル
    基又はアニリン基を更に含むことを特徴とする請求項2
    1記載の防虫塗料。
  23. 【請求項23】 前記光吸収剤が、2−(2−ヒドロキ
    シ−3,5−ジ−ターシャリー−アミル)−2H−ベン
    ゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ジ
    (1,1−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾ
    トリアゾール及びメチル−3−[3−(2H−ベンゾトリ
    アゾール−2−イル)−5−ターシャリー−ブチル−4
    −ヒドロキシフェニル]プロピオネートからなる群より
    選ばれる少なくとも1種の化合物であることを特徴とす
    る請求項21記載の防虫塗料。
  24. 【請求項24】 前記光安定化剤がHALS(束縛アミン光
    安定化剤)系化合物であることを特徴とする請求項16
    記載の防虫塗料。
  25. 【請求項25】 前記光安定化剤が、ピペリジル基を含
    む化合物であることを特徴とする請求項16記載の防虫
    塗料。
  26. 【請求項26】 前記光安定化剤が、i)ビス(1,2,
    2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケー
    ト及びii)デカンジオン酸、ビス(2,2,4,6−テト
    ラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)
    エステル、1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキシド
    及びオクタンの反応生成物からなる群より選ばれる少な
    くとも1種の化合物であることを特徴とする請求項16
    記載の防虫塗料。
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