JP2007290760A - 二重容器の製造方法 - Google Patents
二重容器の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007290760A JP2007290760A JP2006122973A JP2006122973A JP2007290760A JP 2007290760 A JP2007290760 A JP 2007290760A JP 2006122973 A JP2006122973 A JP 2006122973A JP 2006122973 A JP2006122973 A JP 2006122973A JP 2007290760 A JP2007290760 A JP 2007290760A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container body
- outer cylinder
- container
- protrusion
- lower edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
- Packages (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】この発明は、外筒の下縁を無理に容器本体の突起を乗り越えさせることなく、外筒の下縁が容器本体の突起に係止した構造の二重容器を得ることを課題とするものである。
【解決手段】この発明は、カップ状とした合成樹脂製の容器本体1に、下端が前記容器本体1の下部外側面に当接する内径の外筒11を嵌装し、次いで前記容器本体1の下部を加熱しつつ外向きの突起5を形成し、この突起5により前記外筒11の下縁を保持するようにして二重容器を製造するものである。
前記外筒の素材は厚紙が一般的であるが、段ボール、あるいは合成樹脂とすることもできる。前記外向きの突起は、環状の凸条、複数の突起いずれでもよい。そして、糸尻部を設けた容器本体においては、糸尻部の下部又は全体を外向きに拡開したものも、突起に含まれる。
【選択図】 図5
【解決手段】この発明は、カップ状とした合成樹脂製の容器本体1に、下端が前記容器本体1の下部外側面に当接する内径の外筒11を嵌装し、次いで前記容器本体1の下部を加熱しつつ外向きの突起5を形成し、この突起5により前記外筒11の下縁を保持するようにして二重容器を製造するものである。
前記外筒の素材は厚紙が一般的であるが、段ボール、あるいは合成樹脂とすることもできる。前記外向きの突起は、環状の凸条、複数の突起いずれでもよい。そして、糸尻部を設けた容器本体においては、糸尻部の下部又は全体を外向きに拡開したものも、突起に含まれる。
【選択図】 図5
Description
この発明は、みそ汁やスープ、カップ麺、コーヒーなど、熱い飲食物の包装に適した二重容器の製造方法に関するものである。
熱い飲食物を包装するための容器は、手に持って厚さが緩和される必要がある。そのために、断熱性のある発泡樹脂製の容器や段ボール製の容器が使用され、合成樹脂シート成形の容器においては外筒を嵌め込んだ二重容器として熱伝導を低減させている。
ところで、二重容器とする場合、一般には容器本体に紙製の外筒を単に嵌め込んだのみの構成となっており、飲食時において容器を持ったときの安定性が悪く、内容物をこぼす原因ともなっている。他方、廃棄時を考慮すると、合成樹脂製の容器本体と紙製の外筒とは分離しやすいことが望まれる。
ところで、二重容器とする場合、一般には容器本体に紙製の外筒を単に嵌め込んだのみの構成となっており、飲食時において容器を持ったときの安定性が悪く、内容物をこぼす原因ともなっている。他方、廃棄時を考慮すると、合成樹脂製の容器本体と紙製の外筒とは分離しやすいことが望まれる。
このような条件を満たす構造として、容器本体の下端部に環状の突起を形成し、この突起に外筒の下縁を係止させることによって、外筒を容器本体に固定するようにしたものが提案されている。
特開2003−128038号公報
上記構成によれば、使用時における外筒の安定性は向上する。しかしながら、容器本体の突起に外筒の下縁を係止させた二重容器を得る手法は、容器本体の成型時に突起を形成し、筒状に形成された外筒を容器本体の下側から嵌装する手法が採られている。したがって、外筒の下縁を無理に容器本体の突起を乗り越えさせなければならず、生産性が悪く、しかも該部にシワが生じるなど外観が損なわれるおそれがある。
この発明は、外筒の下縁を無理に容器本体の突起を乗り越えさせることなく、外筒の下縁が容器本体の突起に係止した構造の二重容器を得ることを課題とするものである。
この発明は、カップ状とした合成樹脂製の容器本体に、下端が前記容器本体の下部外径と同等または僅かに大きい内径の外筒を嵌装し、次いで前記容器本体の下部を加熱しつつ外向きの突起を形成し、この突起により前記外筒の下縁を保持するようにして二重容器を製造するものである。
前記容器本体の形状に格別の限定はない。以下の実施形態において説明するように容器本体と外筒との間に空隙が形成されることが好ましいが、容器本体と外筒とが密接する構造でもよい。また、空隙を形成するための構造としては、容器本体の外面に縦方向又は横方向の凸条を設けるなど、公知の構造を適宜採用することができる。
前記外筒の素材は厚紙が一般的であるが、段ボール、あるいは合成樹脂とすることもできる。前記外筒の下端内径における「やや大きい」とは、容器本体を変形して形成される突起に係止し得る大きさを意味する。
前記外向きの突起は、環状の凸条、複数の突起いずれでもよい。そして、糸尻部を設けた容器本体においては、糸尻部の下部又は全体を外向きに拡開したものも、突起に含まれる。
突起を形成する手法は、入れ子を容器の内面にあてがい回転させつつ容器を成形する手法であれば、糸尻部分のない容器本体においても突起を形成することができる。糸尻部分を有する容器本体においては、糸尻の下部をロールで外向きにカールさせる手法や糸尻の下部を数箇所摘んで変形させる手法などを採用することもできる。
前記容器本体の形状に格別の限定はない。以下の実施形態において説明するように容器本体と外筒との間に空隙が形成されることが好ましいが、容器本体と外筒とが密接する構造でもよい。また、空隙を形成するための構造としては、容器本体の外面に縦方向又は横方向の凸条を設けるなど、公知の構造を適宜採用することができる。
前記外筒の素材は厚紙が一般的であるが、段ボール、あるいは合成樹脂とすることもできる。前記外筒の下端内径における「やや大きい」とは、容器本体を変形して形成される突起に係止し得る大きさを意味する。
前記外向きの突起は、環状の凸条、複数の突起いずれでもよい。そして、糸尻部を設けた容器本体においては、糸尻部の下部又は全体を外向きに拡開したものも、突起に含まれる。
突起を形成する手法は、入れ子を容器の内面にあてがい回転させつつ容器を成形する手法であれば、糸尻部分のない容器本体においても突起を形成することができる。糸尻部分を有する容器本体においては、糸尻の下部をロールで外向きにカールさせる手法や糸尻の下部を数箇所摘んで変形させる手法などを採用することもできる。
請求項2の発明は、容器本体を底部に糸尻部分を有し、口部に外向きの段差部を介して大径の外側面を有するものとし、外筒を、その上端部が前記容器本体の大径の外側面に当接する内径とし下端部が前記容器本体の下部外側面に当接する内径としたものである。
この構成においては容器本体と外筒との間に空隙が形成され断熱容器として適したものを得ることができる。また、容器本体に糸尻を設けてあるので、糸尻部分の外面に突起を形成することができ、突起の成形が容易である。
この構成においては容器本体と外筒との間に空隙が形成され断熱容器として適したものを得ることができる。また、容器本体に糸尻を設けてあるので、糸尻部分の外面に突起を形成することができ、突起の成形が容易である。
請求項3の発明は、外向きの突起はカール部としたものである。このカール部で外筒の下端部を巻き込むようにすると好ましい。
この発明によれば、容器本体に外筒を嵌装した後に容器本体の下部に突起を形成するので、外筒を無理なく容器本体に装着することができ、作業性がよく、また外筒の下部にシワが生ずるなど美感が損なわれるおそれがない。そして、従来の技術においては外筒を無理に嵌め込む必要上、外筒が変形することが必要であり素材に制約があったが、この発明では外筒の材質の制約はなく比較的厚手又は硬質の素材を使用することもでき、加えて、突起の大きさも自由に決定することができる。
図1は合成樹脂製の容器本体1の要部断面図であり、上に向けて僅かに拡開しており、口部には外向きの環状段部2を介して大径部3が形成してある。下部には糸尻部4が形成してあり、この糸尻部の外面はほぼ垂直としてある。
図2は厚紙製の外筒11の展開図であって、一側において、のりしろ部12に沿ってミシン目13が形成してあり、他側の上端部には摘み14が設けてある。前記のりしろ部12に接着剤を塗り、両端部を接着して外筒11が形成してある。
この外筒11はその上部内面が前記容器本体1の大径部3の外面に当接する大きさ・形状であり、下端部の内径は前記容器本体1の糸尻部4の外径と同等としてある。
図2は厚紙製の外筒11の展開図であって、一側において、のりしろ部12に沿ってミシン目13が形成してあり、他側の上端部には摘み14が設けてある。前記のりしろ部12に接着剤を塗り、両端部を接着して外筒11が形成してある。
この外筒11はその上部内面が前記容器本体1の大径部3の外面に当接する大きさ・形状であり、下端部の内径は前記容器本体1の糸尻部4の外径と同等としてある。
前記容器本体1に、その下方から前記外筒11を嵌装し、外筒11の上部を容器本体の大径部3にはめ込み、下端部を容器本体の糸尻部4に接触させる(図4)。
次いで、容器本体1の糸尻部4に外向きの突起5を形成して外筒11の下縁を突起5によって保持する(図5)。
次いで、容器本体1の糸尻部4に外向きの突起5を形成して外筒11の下縁を突起5によって保持する(図5)。
図6は突起を成形する装置の一例であり、糸尻部4の内側に成形駒21を配設する。この成形駒21は糸尻部4を加熱するためのヒーターと、突起を成形することのできる先端部を有し、この成形駒21を糸尻部4に押しつけつつ回転させることにより、糸尻部4に外向きの環状の突起5が形成されるようにしてある。
図7は上記実施形態の変形例であって、外筒11の大きさを、その下縁が糸尻部4の下部に至る長さとし、外筒11の下端部と糸尻部4とを外向きに変形させて、拡開した糸尻部4を環状の突起5としたものである。
この場合は、糸尻部4と外筒11の下端部とをローラで挟み外向きの曲げ加工を行う。
この場合は、糸尻部4と外筒11の下端部とをローラで挟み外向きの曲げ加工を行う。
図8は、糸尻部4の下部にカーリングローラによってカール部を形成し、このカール部を環状の突起5としたものである。ここで、前記外筒11の下端部は突起としてのカール部に保持されている。
図9は、糸尻部4ではなく容器本体1の底板の僅か上方に突起5を設けたものである。このような位置に突起を形成する場合は、容器本体1に糸尻部4はなくともよい。
上記何れの態様においても、外筒11は突起5によって保持され、抜けることはない。そして、上記外筒11はのりしろ部12に沿ってミシン目13が設けてあるので、廃棄するときにはミシン目に沿って破断することにより、容器本体1と外筒11とを容易に分離することができる。加えて、上記外筒11は摘み14が設けてあるので、摘みを持ってミシン目方向に力を加えることによってミシン目の破断作業を行うことができるので、分離作業は一層容易である。
この発明によれば、容器本体に外筒を装着した後に容器本体の下部に突起を形成することとしたので、外筒を無理に嵌める必要がなく、外筒の美観を損なうことなく、また外筒の素材の制約もなく、外筒を容器本体に固定することができるものであって、二重容器の製造方法として産業上の利用可能性を有するものである。
1 容器本体
2 段部
3 大径部
4 糸尻部
5 突起
11 外筒
12 のりしろ部
13 ミシン目
14 摘み
21 成形駒
2 段部
3 大径部
4 糸尻部
5 突起
11 外筒
12 のりしろ部
13 ミシン目
14 摘み
21 成形駒
Claims (3)
- カップ状とした合成樹脂製の容器本体に、下端が前記容器本体の下部外径と同等または僅かに大きい内径の外筒を嵌装し、次いで前記容器本体の下部を加熱しつつ外向きの突起を形成し、この突起により前記外筒の下縁を保持するようにした、二重容器の製造方法
- 容器本体は、底部に糸尻部分を有し、口部に外向きの段差部を介して大径の外側面を有するものとし、外筒は、その上端部が前記容器本体の大径の外側面に当接する内径とし下端部が前記容器本体の下部外側面に当接する内径とした、請求項1記載の二重容器の製造方法
- 外向きの突起はカール部とした、請求項1記載の二重容器の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006122973A JP2007290760A (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 二重容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006122973A JP2007290760A (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 二重容器の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007290760A true JP2007290760A (ja) | 2007-11-08 |
Family
ID=38761780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006122973A Pending JP2007290760A (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 二重容器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007290760A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013245021A (ja) * | 2012-05-28 | 2013-12-09 | Acecook Co Ltd | 食品用シート成形容器 |
-
2006
- 2006-04-27 JP JP2006122973A patent/JP2007290760A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013245021A (ja) * | 2012-05-28 | 2013-12-09 | Acecook Co Ltd | 食品用シート成形容器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004522654A (ja) | 飲料用厚紙製容器及びその方法 | |
US20130043263A1 (en) | Cup Sleeve | |
JPH05330552A (ja) | 熱可塑性カップ | |
JP5442304B2 (ja) | 紙蓋及び紙蓋の製造方法 | |
TWI714428B (zh) | 雙層容器 | |
WO2006095730A1 (ja) | 断熱容器 | |
JPH11321936A (ja) | 断熱容器 | |
JP2007290760A (ja) | 二重容器の製造方法 | |
JP6628403B2 (ja) | 容器用連結部材 | |
JP2008189345A (ja) | 蓋 | |
JP2006225009A (ja) | 食品用容器 | |
PT1474333E (pt) | Processo de fabrico de um copo de cartão para bebidas | |
TWI566992B (zh) | Manufacture of insulated glass structure | |
JP4779527B2 (ja) | 発泡ラベル付プラスチック成形容器、及びその製造方法 | |
JP2012091808A (ja) | どんぶり型紙製容器 | |
JP2004090928A (ja) | 断熱性紙製容器 | |
JP2009262993A (ja) | 紙製断熱カップ | |
JP3063644U (ja) | 複合容器 | |
JP2015020776A (ja) | 断熱容器 | |
JP3190687U (ja) | 断熱容器 | |
KR20160000996A (ko) | 골판지가 적용된 다겹 종이용기의 제조방법 및 골판지가 적용된 다겹 종이용기 | |
JP2008184212A (ja) | 蓋 | |
JP2000177724A (ja) | 断熱性紙カップ | |
JP2007062789A (ja) | 容器 | |
JP5878437B2 (ja) | 紙製容器 |