JP3063644U - 複合容器 - Google Patents

複合容器

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JP3063644U
JP3063644U JP1999003029U JP302999U JP3063644U JP 3063644 U JP3063644 U JP 3063644U JP 1999003029 U JP1999003029 U JP 1999003029U JP 302999 U JP302999 U JP 302999U JP 3063644 U JP3063644 U JP 3063644U
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幸司 佐野
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株式会社生駒化学工業
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(57)【要約】 【課題】レンジアップが可能で耐熱性を有する、分離廃
棄が容易な複合容器を提供することにある。 【解決手段】合成樹脂製の内装容器1と、紙製の外装材
10と、この外装材と内装容器1との間に形成される断熱
空間層9とを具備し、前記外装材10は糊代部11と胴部12
と被接着部13とが隣接されたブランクシートであって、
該ブランクシートの糊代部11の外表面と被接着部13の内
表面とを接着させた筒体10aであり、前記糊代部11と被
接着部13とが重合接着される筒体接合部16の上端部に接
着剤15を付けない分離用の非接着つまみ部17が設けら
れ、該つまみ部を持って筒体接合部16を剥離させること
により、内装容器1と外装材10とに分離できるようにし
たことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は合成樹脂製の内装容器と紙製の外装材とからなる複合容器に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スープ等の飲食物を収容するレンジアップが可能な合成樹脂製の容器は 知られているが、この合成樹脂製の容器は電子レンジで加熱すると高温になって 手で持てなくなる。そこで、耐熱性を有する合成樹脂製の内装容器と、この内装 容器の外側に巻装して接着固定される紙製の外装材とからなる複合容器が提案さ れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来の複合容器は、合成樹脂製の内装容器と紙製の外装材とに分離するこ とに考慮が払われていないために、使用後に廃棄する場合の分別廃棄が困難であ り、リサイクル処理に供することができない問題があった。
【0004】 本考案は前記従来の問題を解消するために案出されたもので、その第1の目的 はレンジアップが可能で断熱性を有する、分離廃棄が容易な複合容器を提供する ことにある。
【0005】 本考案の第2の目的は、レンジアップ後に容器外周部は勿論のこと容器底部に 手を触れても使用上の安全性が確保できる、分離廃棄が容易な複合容器を提供す ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するために、本考案の請求項1による複合容器は、耐熱 性を有する合成樹脂製の内装容器1と、この内装容器の外側に分離できるように 巻装して接着固定される紙製の外装材10と、この外装材と前記内装容器1との 間に形成される断熱空間層9とを具備し、前記外装材10は糊代部11と胴部1 2と被接着部13とが隣接されたブランクシートであって、該ブランクシートの 前記糊代部11の外表面と被接着部13の内表面とを接着させた筒体10aであ り、前記糊代部11と被接着部13とが重合接着される筒体接合部16の上端部 又は下端部若しくは上下両端部に接着剤15を付けない分離用の非接着つまみ部 17が設けられ、この非接着つまみ部17を持って筒体接合部16を剥離させる ことにより、合成樹脂製の内装容器1と紙製の外装材10とに分離できるように したことを特徴とする。
【0007】 前記第2の目的を達成するために、本考案の請求項2による複合容器は、耐熱 性を有する合成樹脂製の内装容器1と、この内装容器の外側に分離できるように 嵌装して接着固定される紙製の外装材10と、この外装材と前記内装容器1との 間に形成される断熱空間層9とを具備し、前記外装材10は糊代部11と胴部1 2と被接着部13とが隣接されたブランクシートを形成素材とし該ブランクシー トの前記糊代部11の外表面と被接着部13の内表面とを接着させた筒体10b と、該筒体の下端開口部を閉塞する底板10cとからなる有底状の紙カップであ って、前記糊代部11と被接着部13とが重合接着される筒体接合部16の上端 部に接着剤15を付けない分離用の非接着つまみ部17が設けられ、この非接着 つまみ部を持って筒体接合部16を剥離させることにより、合成樹脂製の内装容 器1と紙製の外装材10とに分離できるようにしたことを特徴とする。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に従い具体的に説明する。
【0009】 図1乃至図3は本考案の第1の実施例を示すもので、この第1実施例の複合容器 は、耐熱性を有するレンジアップが可能な合成樹脂製の内装容器1と、この内装 容器1の外側に分離できるように巻装して接着固定される紙製の外装材10と、 この外装材と前記内装容器1との間に形成される断熱空間層9とを具備する。
【0010】 前記内装容器1は、PP(ポリプロピレン)系樹脂に適量の無機フィラーを添 加して耐熱性をアップしたプラスチック容器であって、EVOH(エチルビニー ルアルコール)等の酸素バリアー樹脂を積層して充填内容物の保存性を高めるこ とができる。
【0011】 前記内装容器1は、上方から下方に向かってテーパー状に縮径する中間胴部2 と、この中間胴部の上に拡径段差部3を介して一体的に連設するテーパー状の開 口周壁部4と、この開口周壁部4の開口端に一体的に連設された外向きフランジ 5と、前記中間胴部2の下側に縮径段差部6を介して一体的に連設する直状周壁 及び底壁を有した有底カップ状の糸尻部7とからなり、この糸尻部7の下端外周 部7aの直径d1を中間胴部2のテーパー延長径と合致する直径寸法に設定して いる。そして、この糸尻部下端外周部7aと開口周壁部4と2ヶ所に外装材10 が図1の如く接合することにより、内装容器1と外装材10との間に断熱空間層 9が図1の如く形成されるようになっている。
【0012】 前記外装材10は糊代部11と胴部12と被接着部13とがこの順で隣接され た下辺に内折り辺部14を有する図3に示すような扇形状のブランクシートであ って、該ブランクシートの前記糊代部11の外表面と被接着部13の内表面とを 接着剤15で接着させた図2に示すようなテーパー状の筒体10aであり、容器 開口周壁部4の数箇所例えば3箇所に塗布した接着剤19により内装容器1に対 し接着固定される。
【0013】 前記筒体10aの糊代部11と被接着部13とが重合接着される筒体接合部1 6の上端部(下端部又は上下両端部でも良い)には、接着剤15を付けない分離 用の非接着つまみ部17が設けられ、この非接着つまみ部17を摘み持って筒体 接合部16及び内装容器1に対する外装材接着部(接着剤19による接着部分) を剥離させることにより、合成樹脂製の内装容器1と紙製の外装材10とに分離 できるようになっている。なお、前記筒体10aの非接着つまみ部17の近傍位 置には、矢印表示からなる剥離目印18が表示されている。
【0014】 図4は、本考案の第2の実施例2を示すもので、この第2実施例による複合容 器は、耐熱性を有する合成樹脂製の内装容器1と、この内装容器の外側に分離で きるように嵌装して接着固定される紙製の外装材10と、この外装材と前記内装 容器1との間に形成される断熱空間層9とを具備する。
【0015】 前記内装容器1の材質及び構成は、前述した第1実施例の内装容器1と同様な ものであるから、同一部分に同符号を付して詳細な構成説明は省略する。
【0016】 前記外装材10は糊代部11と胴部12と被接着部13とがこの順で隣接され た下辺に内折り辺部14aを有する図3に示すような扇形状のブランクシートを 形成素材とし該ブランクシートの前記糊代部11の外表面と被接着部13の内表 面とを接着剤15で接着させた筒体10bと、該筒体の下端内折り辺部14aに 外周折曲縁部10dを図3の如く嵌合させて筒体下端開口部を閉塞する紙製の底 板10cとからなる有底状の紙カップであって、容器底壁部7bの数箇所に塗布 した接着剤(図示せず)により内装容器1に対し接着固定される。
【0017】 前記筒体10bの前記糊代部11と被接着部13とが重合接着される筒体接合 部16の上端部には、接着剤15を付けない分離用の非接着つまみ部17が設け られ、この非接着つまみ部17を摘み持って筒体接合部16を剥離させることに より、合成樹脂製の内装容器1と紙製の外装材10とに分離できるようになって いる。なお、前記筒体10aの非接着つまみ部17の近傍位置には、矢印表示か らなる剥離目印18が表示されている。
【0018】
【考案の効果】
本考案の請求項1及び請求項3に係わる複合容器は、耐熱樹脂製の内装容器に 断熱空間層を設けて紙製の外装材を巻装接着したものであるから、レンジアップ が可能で耐熱性を有し、電子レンジで加熱しても容器外周部を手で持って飲食等 に供することができる。また使用後において外装材を簡単に剥離分解して、合成 樹脂製の内装容器と紙製の外装材とに分離でき、分別廃棄が容易であり、リサイ クル処理に供することが可能となる。
【0019】 また本考案の請求項2及び請求項3に係わる複合容器によれば、レンジアップ 後に容器外周部は勿論のこと容器底部に手を触れても火傷等することがなく使用 上の安全性が確保できる。しかも、使用後において外装材を請求項1の場合と同 様に簡単に剥離分解して、合成樹脂製の内装容器と紙製の外装材とに分離するこ とができ、分別廃棄が容易であり、リサイクル処理に供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例による複合容器を示す要
部切欠正面図。
【図2】前記複合容器に用いる筒体の外観斜視図。
【図3】前記筒体の展開図。
【図4】本考案の第2の実施例による複合容器を一部取
出し拡大図と共に示した要部切欠正面図。
【符号の説明】
1…内装容器、 9…断熱空間層、 10…断熱空間層、 10a,10b…筒体、 10c…底板 11…糊代部、 12…胴部、 13…被接着部、 15…接着剤、 16…筒体接合部、 17…非接着つまみ部、 18…剥離目印、 19…接着剤。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性を有する合成樹脂製の内装容器
    と、この内装容器の外側に分離できるように巻装して接
    着固定される紙製の外装材と、この外装材と前記内装容
    器との間に形成される断熱空間層とを具備し、前記外装
    材は糊代部と胴部と被接着部とが隣接されたブランクシ
    ートであって、該ブランクシートの前記糊代部の外表面
    と被接着部の内表面とを接着させた筒体であり、前記糊
    代部と被接着部とが重合接着される筒体接合部の上端部
    又は下端部若しくは上下両端部に接着剤を付けない分離
    用の非接着つまみ部が設けられ、この非接着つまみ部を
    持って筒体接合部を剥離させることにより、合成樹脂製
    の内装容器と紙製の外装材とに分離できることを特徴と
    する複合容器。
  2. 【請求項2】 耐熱性を有する合成樹脂製の内装容器
    と、この内装容器の外側に分離できるように嵌装して接
    着固定される紙製の外装材と、この外装材と前記内装容
    器との間に形成される断熱空間層とを具備し、前記外装
    材は糊代部と胴部と被接着部とが隣接されたブランクシ
    ートを形成素材とし該ブランクシートの前記糊代部の外
    表面と被接着部の内表面とを接着させた筒体と、該筒体
    の下端開口部を閉塞する底板とからなる有底状の紙カッ
    プであって、前記糊代部と被接着部とが重合接着される
    筒体接合部の上端部に接着剤を付けない分離用の非接着
    つまみ部が設けられ、この非接着つまみ部を持って筒体
    接合部を剥離させることにより、合成樹脂製の内装容器
    と紙製の外装材とに分離できることを特徴とする複合容
    器。
  3. 【請求項3】 前記筒体の非接着つまみ部の近傍位置に
    矢印表示等の剥離目印が表示されていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の複合容器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010146878A1 (ja) * 2009-06-19 2010-12-23 日清食品ホールディングス株式会社 二重容器
JP2012502776A (ja) * 2008-09-26 2012-02-02 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 視覚的指標を有する婦人衛生物品
US8146796B2 (en) 2001-01-30 2012-04-03 Seda S.P.A. Cardboard container for drinks and process therefor
US8146797B2 (en) 2005-11-11 2012-04-03 Seda S.P.A. Insulated cup
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