JPH06247435A - 飲料容器 - Google Patents
飲料容器Info
- Publication number
- JPH06247435A JPH06247435A JP5057981A JP5798193A JPH06247435A JP H06247435 A JPH06247435 A JP H06247435A JP 5057981 A JP5057981 A JP 5057981A JP 5798193 A JP5798193 A JP 5798193A JP H06247435 A JPH06247435 A JP H06247435A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper cup
- opening area
- lid
- top plate
- mouth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 口を付けて飲むことができしかも口当たりの
よく、さらには新規な形状をした飲料容器を提供する。 【構成】 紙層を主体とした包装材からなる扇形状のブ
ランク板により胴壁の下部に平らな矩形状の底部閉鎖部
を形成してなる紙カップ2と、該紙カップ2の上部に嵌
入する円形状の筒部31を天板部32の周囲に備え紙カ
ップ2の上部に嵌合接着された合成樹脂製の蓋体3とで
飲料容器1を構成する。天板部31には開口領域を区画
する薄肉部と該薄肉部に隣接して開口領域から延設され
たプルリング38を設ける。プルリング38を引っ張る
ことにより容易に開封でき、開口領域を大きくとること
により開封後はストロー等を用いることなく直に口を付
けて口当たり良く飲むことができる。
よく、さらには新規な形状をした飲料容器を提供する。 【構成】 紙層を主体とした包装材からなる扇形状のブ
ランク板により胴壁の下部に平らな矩形状の底部閉鎖部
を形成してなる紙カップ2と、該紙カップ2の上部に嵌
入する円形状の筒部31を天板部32の周囲に備え紙カ
ップ2の上部に嵌合接着された合成樹脂製の蓋体3とで
飲料容器1を構成する。天板部31には開口領域を区画
する薄肉部と該薄肉部に隣接して開口領域から延設され
たプルリング38を設ける。プルリング38を引っ張る
ことにより容易に開封でき、開口領域を大きくとること
により開封後はストロー等を用いることなく直に口を付
けて口当たり良く飲むことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の飲料を充填密閉
して販売するのに用いられる飲料容器に関するものであ
る。
して販売するのに用いられる飲料容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の飲料容器としてはビンや
缶が一般的ではあるが、最近では胴部として紙筒を使用
し、その上部及び下部に紙製の天板及び底板を巻締め接
着して取り付けたものも広く使用されている。そして、
この天板には飲み口となる開口が設けられ、さらにこの
開口を覆うプルタブが貼着されており、飲用時にはこの
プルタブを剥して開口を露出させ、ここにストローを差
し込むなどして中身を飲むようになっている。
缶が一般的ではあるが、最近では胴部として紙筒を使用
し、その上部及び下部に紙製の天板及び底板を巻締め接
着して取り付けたものも広く使用されている。そして、
この天板には飲み口となる開口が設けられ、さらにこの
開口を覆うプルタブが貼着されており、飲用時にはこの
プルタブを剥して開口を露出させ、ここにストローを差
し込むなどして中身を飲むようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の飲料容
器は、飲み口となる開口を予め打ち抜いてプルタブを貼
着してなる板紙を天板の形状に打ち抜き、これを紙筒の
上部に巻き締めることにより取り付けられているので、
大きな開口は作りにくいという事情がある。したがって
直に口を当てて飲むのが難しく、また飲むにしても口当
たりが良くないことから、通常は飲み口にストローを差
し込んで飲むほかはないものであった。また、プルタブ
は平面状に付いているのでそれ自体起こしづらく、さら
には天板は巻き締められて深さがあるのでプルタブを剥
しにくいことから、開封操作が面倒であるという問題点
もあった。
器は、飲み口となる開口を予め打ち抜いてプルタブを貼
着してなる板紙を天板の形状に打ち抜き、これを紙筒の
上部に巻き締めることにより取り付けられているので、
大きな開口は作りにくいという事情がある。したがって
直に口を当てて飲むのが難しく、また飲むにしても口当
たりが良くないことから、通常は飲み口にストローを差
し込んで飲むほかはないものであった。また、プルタブ
は平面状に付いているのでそれ自体起こしづらく、さら
には天板は巻き締められて深さがあるのでプルタブを剥
しにくいことから、開封操作が面倒であるという問題点
もあった。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、開封操作が容易であるとともに、口
を付けて飲むことができしかも口当たりのよく、さらに
は新規な形状をした飲料容器を提供することを目的とし
ている。
されたものであり、開封操作が容易であるとともに、口
を付けて飲むことができしかも口当たりのよく、さらに
は新規な形状をした飲料容器を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の飲料容器は、紙層を主体とした包装材から
なる扇形状のブランク板により胴壁の下部に平らな矩形
状の底部閉鎖部を形成してなる紙カップと、該紙カップ
の上部に嵌入する円形状の筒部を天板部の周囲に備え紙
カップの上部に嵌合接着された合成樹脂製の蓋体とから
なり、前記天板部には開口領域を区画する薄肉部と該薄
肉部に隣接して開口領域から延設されたプルリングが設
けられていることを特徴としている。
に、本発明の飲料容器は、紙層を主体とした包装材から
なる扇形状のブランク板により胴壁の下部に平らな矩形
状の底部閉鎖部を形成してなる紙カップと、該紙カップ
の上部に嵌入する円形状の筒部を天板部の周囲に備え紙
カップの上部に嵌合接着された合成樹脂製の蓋体とから
なり、前記天板部には開口領域を区画する薄肉部と該薄
肉部に隣接して開口領域から延設されたプルリングが設
けられていることを特徴としている。
【0006】
【作用】上述の本発明の飲料容器では、天板部のプルリ
ングを引っ張ることにより薄肉部が破断されて開口領域
が開けられる。したがって、天板部の開口領域を大きく
区画しておくことによりが大きな飲み口が形成される。
ングを引っ張ることにより薄肉部が破断されて開口領域
が開けられる。したがって、天板部の開口領域を大きく
区画しておくことによりが大きな飲み口が形成される。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係る飲料容器の一実施例を示
す斜視図、図2は同じく裏側から見た斜視図、図3はそ
の上部付近を示す断面図である。
す斜視図、図2は同じく裏側から見た斜視図、図3はそ
の上部付近を示す断面図である。
【0008】これらの図に示されるように、飲料容器1
は、胴壁の下部に平らな矩形状の底部閉鎖部を有する紙
カップ2と、この紙カップ2の上部に嵌合接着された合
成樹脂製の蓋体3とで構成されている。
は、胴壁の下部に平らな矩形状の底部閉鎖部を有する紙
カップ2と、この紙カップ2の上部に嵌合接着された合
成樹脂製の蓋体3とで構成されている。
【0009】図4に上記の紙カップ1を形成するブラン
ク板Bの展開図を示している。このブランク板Bは、そ
の下方に設けられた内側周状罫線aと外側周状罫線bに
より扇形状の胴部分11と、胴部分11に連設した周方
向の蓋部分12と、蓋部分12に連設した周方向のリブ
部分13に区画されており、これらの周状罫線a,bは
ブランク板Bを巻回しその両端を貼り合わせた時に水平
になるとともに、貼合部でそれぞれ合致するように刻設
されている。また、蓋部分12及びリブ部分13にはブ
ランク板Bの下端縁より扇の中心に向かう縦罫線c,
d,e,fが刻設されており、これらにより蓋部分12
にはその両側に矩形状の半蓋パネル14,15とその中
央に矩形状の全蓋パネル16とが区画されている。さら
に、これらの半蓋パネル14,15と全蓋パネル16の
間にはそれぞれ同じ形状の折畳み部17,18が区画さ
れており、これらの折畳み部17,18は胴部分11に
その底辺が連設した二等辺三角形状の外折り大パネル1
9,20と、この外折り大パネル19,20の斜辺に連
設するとともに半蓋パネル14,15又は全蓋パネル1
6の側辺に連設した三角形状の一対の外折り小パネル2
1,22とで構成されている。また、リブ部分13には
外折り大パネル19,20の頂点からブランク板Bの下
端縁に向けてそれぞれ縦罫線g,hが刻設されている。
ク板Bの展開図を示している。このブランク板Bは、そ
の下方に設けられた内側周状罫線aと外側周状罫線bに
より扇形状の胴部分11と、胴部分11に連設した周方
向の蓋部分12と、蓋部分12に連設した周方向のリブ
部分13に区画されており、これらの周状罫線a,bは
ブランク板Bを巻回しその両端を貼り合わせた時に水平
になるとともに、貼合部でそれぞれ合致するように刻設
されている。また、蓋部分12及びリブ部分13にはブ
ランク板Bの下端縁より扇の中心に向かう縦罫線c,
d,e,fが刻設されており、これらにより蓋部分12
にはその両側に矩形状の半蓋パネル14,15とその中
央に矩形状の全蓋パネル16とが区画されている。さら
に、これらの半蓋パネル14,15と全蓋パネル16の
間にはそれぞれ同じ形状の折畳み部17,18が区画さ
れており、これらの折畳み部17,18は胴部分11に
その底辺が連設した二等辺三角形状の外折り大パネル1
9,20と、この外折り大パネル19,20の斜辺に連
設するとともに半蓋パネル14,15又は全蓋パネル1
6の側辺に連設した三角形状の一対の外折り小パネル2
1,22とで構成されている。また、リブ部分13には
外折り大パネル19,20の頂点からブランク板Bの下
端縁に向けてそれぞれ縦罫線g,hが刻設されている。
【0010】上記のブランク板Bとして、本実施例で
は、巻回した状態で見て外側から順に、厚さ30μmの
ポリエチレンからなる熱融着樹脂層、坪量230g/m
2 の紙層、厚さ15μmのポリエチレンからなる接着
層、厚さ9μmのアルミ箔からなるバリヤー層、厚さ1
2μmのポリエステルからなる強化層、厚さ60μmの
ポリエチレンからなる熱融着樹脂層で構成された包装材
が使用されている。なお、本発明で使用する包装材とし
ては、紙層を主体とするものであれば公知の任意の積層
物が使用でき、例えば、上記の積層物で言えば、バリヤ
ー層としてアルミ箔の他にポリ塩化ビニリデンフィル
ム、ポリ塩化ビニリデンコートポリエステルフィルム、
エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム等を
使用でき、また熱融着樹脂層や接着層としてポリエチレ
ンの他にアイオノマー、ポリプロピレン等の合成樹脂を
使用することができる。
は、巻回した状態で見て外側から順に、厚さ30μmの
ポリエチレンからなる熱融着樹脂層、坪量230g/m
2 の紙層、厚さ15μmのポリエチレンからなる接着
層、厚さ9μmのアルミ箔からなるバリヤー層、厚さ1
2μmのポリエステルからなる強化層、厚さ60μmの
ポリエチレンからなる熱融着樹脂層で構成された包装材
が使用されている。なお、本発明で使用する包装材とし
ては、紙層を主体とするものであれば公知の任意の積層
物が使用でき、例えば、上記の積層物で言えば、バリヤ
ー層としてアルミ箔の他にポリ塩化ビニリデンフィル
ム、ポリ塩化ビニリデンコートポリエステルフィルム、
エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム等を
使用でき、また熱融着樹脂層や接着層としてポリエチレ
ンの他にアイオノマー、ポリプロピレン等の合成樹脂を
使用することができる。
【0011】一方、上記の蓋体3は、ポリエチレンを射
出成形して作製されたものであり、図3に示すように、
紙カップ2の上部に隙間なく嵌入する円形状の筒部31
を天板部32の周囲に有しており、筒部31の外周に前
記紙カップ2の厚み分の段差33を有して形成された外
向きの突出部分34を備え、さらにこの突出部分34の
上方にキャップの嵌合する突条35を備えている。そし
て、蓋体3には天板部32の殆どを占める開口領域36
を区画するようにして円形状の薄肉部37が設けられて
おり、さらにこの薄肉部37に隣接して開口領域36か
ら延設されたプルリング38が設けられている。また、
本実施例では、筒部31の上端縁を薄くするとともにこ
こから天板部32に向けて内側に傾斜した形状にしてい
る。なお、必ずしも上記の如く突状35を設けてキャッ
プを嵌めるようにする必要はないが、キャップを嵌める
ようにした方が衛生的である。
出成形して作製されたものであり、図3に示すように、
紙カップ2の上部に隙間なく嵌入する円形状の筒部31
を天板部32の周囲に有しており、筒部31の外周に前
記紙カップ2の厚み分の段差33を有して形成された外
向きの突出部分34を備え、さらにこの突出部分34の
上方にキャップの嵌合する突条35を備えている。そし
て、蓋体3には天板部32の殆どを占める開口領域36
を区画するようにして円形状の薄肉部37が設けられて
おり、さらにこの薄肉部37に隣接して開口領域36か
ら延設されたプルリング38が設けられている。また、
本実施例では、筒部31の上端縁を薄くするとともにこ
こから天板部32に向けて内側に傾斜した形状にしてい
る。なお、必ずしも上記の如く突状35を設けてキャッ
プを嵌めるようにする必要はないが、キャップを嵌める
ようにした方が衛生的である。
【0012】蓋体3の素材としては、上記のポリエチレ
ンの他に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボ
ネート、ABS樹脂等各種のものを使用することができ
る。そして、飲料容器1の密封性をより完全なものとす
るため、蓋体3の内面にアルミ箔をインサート成形によ
り設けることも可能である。
ンの他に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボ
ネート、ABS樹脂等各種のものを使用することができ
る。そして、飲料容器1の密封性をより完全なものとす
るため、蓋体3の内面にアルミ箔をインサート成形によ
り設けることも可能である。
【0013】また、蓋体3の天板部32に設ける開口領
域36やプルリング38は円形状に限るものではなく、
任意の形状をとることができ、例えば、缶ジュース等の
プルリングに見られるようにダルマ状としてもよい。ま
た、指でプルリング38を引き上げやすくするために、
天板部32における指の当たる部分を凹状に成形しても
よい。また、口の当たる筒部31の上部は上記の形状に
限らず先端に丸みを持たせるなど口当たりの良い任意の
形状にしてもよい。
域36やプルリング38は円形状に限るものではなく、
任意の形状をとることができ、例えば、缶ジュース等の
プルリングに見られるようにダルマ状としてもよい。ま
た、指でプルリング38を引き上げやすくするために、
天板部32における指の当たる部分を凹状に成形しても
よい。また、口の当たる筒部31の上部は上記の形状に
限らず先端に丸みを持たせるなど口当たりの良い任意の
形状にしてもよい。
【0014】飲料容器1を作製する手順は次のようであ
る。
る。
【0015】まずブランク板Bを巻回し、内側周状罫線
a及び外側周状罫線bをそれぞれ両端で一致させるとと
もに、半蓋パネル14,15同士を一部重ねて全蓋パネ
ル16と同じ大きさになるようにしてブランク板Bの両
側辺を重ね合わせてヒートシールすることにより接着す
る。このようにして一方の端縁が広がった筒状の胴壁を
形成した後、この広がった端縁の方から他方の端縁に向
けて蓋体3を挿入し、図3に示す如く蓋体3の筒部31
を段差33の所で胴壁における他方の端縁に係止させた
状態としてから、高周波シール等により蓋体3を胴壁の
先端に接着固定することにより図5に示すようなカップ
形状とする。そして、このカップ形状の状態で充填工場
に供給する。
a及び外側周状罫線bをそれぞれ両端で一致させるとと
もに、半蓋パネル14,15同士を一部重ねて全蓋パネ
ル16と同じ大きさになるようにしてブランク板Bの両
側辺を重ね合わせてヒートシールすることにより接着す
る。このようにして一方の端縁が広がった筒状の胴壁を
形成した後、この広がった端縁の方から他方の端縁に向
けて蓋体3を挿入し、図3に示す如く蓋体3の筒部31
を段差33の所で胴壁における他方の端縁に係止させた
状態としてから、高周波シール等により蓋体3を胴壁の
先端に接着固定することにより図5に示すようなカップ
形状とする。そして、このカップ形状の状態で充填工場
に供給する。
【0016】なお、ブランク板Bを形成する包装材は上
記のような層構成によりバリヤー性を持たせていても、
水分やガスが紙層をつたって貼合部のところから出入り
する可能性がある。そこで、貼合部においては、内側の
側辺部分において包装材の一部を除去することによって
該部分を薄肉とし、この薄肉部を反転させた状態に処理
した上で外側の側辺部分と接着することにより、貼合部
の内側で紙層が露出することのないようにすることが好
ましい。この端面処理構成はスカイブヘミング処理と呼
ばれる公知のもので、これにより容器の密封性は完全な
ものとなり、またブランク板Bの側辺を単に折り返した
場合のように貼合部の厚さが包装材の3倍もの厚さにな
ることが避けられるし、さらには紙層が露出しないこと
から古紙を使用することも可能となる。
記のような層構成によりバリヤー性を持たせていても、
水分やガスが紙層をつたって貼合部のところから出入り
する可能性がある。そこで、貼合部においては、内側の
側辺部分において包装材の一部を除去することによって
該部分を薄肉とし、この薄肉部を反転させた状態に処理
した上で外側の側辺部分と接着することにより、貼合部
の内側で紙層が露出することのないようにすることが好
ましい。この端面処理構成はスカイブヘミング処理と呼
ばれる公知のもので、これにより容器の密封性は完全な
ものとなり、またブランク板Bの側辺を単に折り返した
場合のように貼合部の厚さが包装材の3倍もの厚さにな
ることが避けられるし、さらには紙層が露出しないこと
から古紙を使用することも可能となる。
【0017】充填工場では、図5に示すカップ形状の容
器に上部開口から内容液を充填した後、上部開口を平ら
な矩形状に閉鎖する。すなわち、両方の外折り大パネル
19,20を内側周状罫線aで外側に折り曲げると同時
に全蓋パネル16及び半蓋パネル14,15を各外折り
小パネル21,22とともに内側周状罫線aで内側に折
り曲げることにより、外折り大パネル19,20に外折
り小パネル21,22を重ねてカップ形状の上部を平ら
な状態とし、次いで、リブ部分13をその内面同士でヒ
ートシールにより貼り合わせて重合部としてからこの重
合部を外側周状罫線bで倒し、外折り大パネル19,2
0及び外折り小パネル21,22の重なった三角部分を
内側周状罫線bで内側に折り曲げて接着剤、ヒートシー
ル等で貼り付けることにより組立を完了する。このよう
に飲料容器1は上下が逆になった状態で内容液が充填さ
れ、底部閉鎖部が形成されるものである。
器に上部開口から内容液を充填した後、上部開口を平ら
な矩形状に閉鎖する。すなわち、両方の外折り大パネル
19,20を内側周状罫線aで外側に折り曲げると同時
に全蓋パネル16及び半蓋パネル14,15を各外折り
小パネル21,22とともに内側周状罫線aで内側に折
り曲げることにより、外折り大パネル19,20に外折
り小パネル21,22を重ねてカップ形状の上部を平ら
な状態とし、次いで、リブ部分13をその内面同士でヒ
ートシールにより貼り合わせて重合部としてからこの重
合部を外側周状罫線bで倒し、外折り大パネル19,2
0及び外折り小パネル21,22の重なった三角部分を
内側周状罫線bで内側に折り曲げて接着剤、ヒートシー
ル等で貼り付けることにより組立を完了する。このよう
に飲料容器1は上下が逆になった状態で内容液が充填さ
れ、底部閉鎖部が形成されるものである。
【0018】なお、上記の三角部分を外側に折り曲げて
胴壁の表面に接着するようにしても構わないが、内側に
折り曲げる方が三角部分が隠れるので見た目には好まし
いものである。
胴壁の表面に接着するようにしても構わないが、内側に
折り曲げる方が三角部分が隠れるので見た目には好まし
いものである。
【0019】上記の構成からなる飲料容器1は、蓋体3
における天板部32のプルリング38を引っ張ることに
より薄肉部37が破断されて開口領域36が開けられる
が、開口領域36は天板部32の殆どを占めているの
で、開口領域36が開けられると大きな飲み口が形成さ
れる。したがって、開封後はストローなどを用いなくて
も直に口を付けて飲むことができる。また、蓋体3が合
成樹脂からなっているので口を付けて飲む場合に口当た
りが良い。この場合、上記実施例の如く蓋体3における
筒部31の上端縁を薄くし内側に傾斜した形状にしてお
くなど、飲みやすい適宜な形状に成形しておくことによ
り一層口当たりが良くなる。
における天板部32のプルリング38を引っ張ることに
より薄肉部37が破断されて開口領域36が開けられる
が、開口領域36は天板部32の殆どを占めているの
で、開口領域36が開けられると大きな飲み口が形成さ
れる。したがって、開封後はストローなどを用いなくて
も直に口を付けて飲むことができる。また、蓋体3が合
成樹脂からなっているので口を付けて飲む場合に口当た
りが良い。この場合、上記実施例の如く蓋体3における
筒部31の上端縁を薄くし内側に傾斜した形状にしてお
くなど、飲みやすい適宜な形状に成形しておくことによ
り一層口当たりが良くなる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の飲料容器
は、紙層を主体とした包装材からなる扇形状のブランク
板により胴壁の下部に平らな矩形状の底部閉鎖部を形成
してなる紙カップと、該紙カップの上部に嵌入する円形
状の筒部を天板部の周囲に備え紙カップの上部に嵌合接
着された合成樹脂製の蓋体とからなり、前記天板部には
開口領域を区画する薄肉部と該薄肉部に隣接して開口領
域から延設されたプルリングが設けられた構成になって
いるので、このプルリングを引っ張ることにより容易に
開封することができ、また開口領域を大きくとることに
よって開封後はストロー等を用いることなく直に口を付
けて中の飲料を口当たり良く飲むことができる。さら
に、蓋体は合成樹脂の成形品であり適宜の形状にできる
ので、筒部上部を飲みやすい任意の形状に成形すること
により一層口当たりをよくすることができる。
は、紙層を主体とした包装材からなる扇形状のブランク
板により胴壁の下部に平らな矩形状の底部閉鎖部を形成
してなる紙カップと、該紙カップの上部に嵌入する円形
状の筒部を天板部の周囲に備え紙カップの上部に嵌合接
着された合成樹脂製の蓋体とからなり、前記天板部には
開口領域を区画する薄肉部と該薄肉部に隣接して開口領
域から延設されたプルリングが設けられた構成になって
いるので、このプルリングを引っ張ることにより容易に
開封することができ、また開口領域を大きくとることに
よって開封後はストロー等を用いることなく直に口を付
けて中の飲料を口当たり良く飲むことができる。さら
に、蓋体は合成樹脂の成形品であり適宜の形状にできる
ので、筒部上部を飲みやすい任意の形状に成形すること
により一層口当たりをよくすることができる。
【0021】また、底部閉鎖部に別パーツを使用せず、
胴壁の延長部分を組み立てて底部閉鎖部を形成している
ので、従来の紙カップのような底板を使用するものに比
べて低いコスで製造できる。
胴壁の延長部分を組み立てて底部閉鎖部を形成している
ので、従来の紙カップのような底板を使用するものに比
べて低いコスで製造できる。
【0022】また、底部閉鎖部が矩形状であることか
ら、円筒形のものに比べてスペースを取らずに並べるこ
とができ、しかも手で持つのも容易であり、意匠的にも
新規な形状のものであって店頭等におけるディスプレイ
効果も発揮できる。
ら、円筒形のものに比べてスペースを取らずに並べるこ
とができ、しかも手で持つのも容易であり、意匠的にも
新規な形状のものであって店頭等におけるディスプレイ
効果も発揮できる。
【図1】本発明に係る飲料容器の一実施例を示す斜視図
である。
である。
【図2】図1の飲料容器を裏側から見た斜視図である。
【図3】図1及び図2に示す飲料容器の上部付近を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】飲料容器を構成する紙カップのブランク板を示
す展開図である。
す展開図である。
【図5】飲料容器を組み立てる途中の状態を示す斜視図
である。
である。
1 飲料容器 2 紙カップ 3 蓋体 31 筒部 32 天板部 36 開口領域 37 薄肉部 38 プルリング B ブランク板
Claims (1)
- 【請求項1】 紙層を主体とした包装材からなる扇形状
のブランク板により胴壁の下部に平らな矩形状の底部閉
鎖部を形成してなる紙カップと、該紙カップの上部に嵌
入する円形状の筒部を天板部の周囲に備え紙カップの上
部に嵌合接着された合成樹脂製の蓋体とからなり、前記
天板部には開口領域を区画する薄肉部と該薄肉部に隣接
して開口領域から延設されたプルリングが設けられてい
ることを特徴とする飲料容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5057981A JPH06247435A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 飲料容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5057981A JPH06247435A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 飲料容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06247435A true JPH06247435A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=13071193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5057981A Pending JPH06247435A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 飲料容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06247435A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000153090A (ja) * | 1998-11-24 | 2000-06-06 | Nippon Kentetsu Co Ltd | 洗濯機のバランサー構造 |
US7516599B2 (en) | 2005-11-07 | 2009-04-14 | Kraft Foods Global Brands Llc | Methods and apparatus for manufacture of a reclosable plastic carton |
CN105292676A (zh) * | 2015-11-19 | 2016-02-03 | 何静波 | 纳米塑料易拉罐 |
EP3498622A1 (en) * | 2017-12-18 | 2019-06-19 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Package and blank for manufacturing the package |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP5057981A patent/JPH06247435A/ja active Pending
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