JP2007290452A - タイヤの設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ形状とタイヤ構造を各々設計変数として最適化を行うときに、計算コストとタイヤ性能の効果的な向上を両立する。
【解決手段】目的関数1と設計変数1に関するメインルーチンにおいて、感度解析と一次元探索を実施して設計変数1の解を求め(S20〜22)、この解で設計変数1を更新して(S24)、目的関数2と設計変数2に関するサブルーチンに入り、感度解析と一次元探索を実施して設計変数2の解を求め(S26〜28)、この解で設計変数2を更新するとともに(S30)、目的関数2の収束性を判定する(S32)。目的関数2が収束するか、収束しなくてもサブルーチンの反復回数が所定回に達したときは、メインルーチンに戻って目的関数1の収束性を判定し(S34)、目的関数1が収束するまで上記メインルーチンとサブルーチンの最適化計算を繰り返す。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの設計方法、及びそのためのプログラム、並びに、該設計方法を用いたタイヤの製造方法に関するものである。
従来、空気入りタイヤの設計する際には、既存のタイヤに対して形状や材料を変更したタイヤを試作、試験して、転がり抵抗や制動性能などについて目標性能が得られるまで試作、試験を繰り返すという手法が採られていた。しかしながら、このような方法では、非効率でコスト高になるという問題があり、そのため、FEM(有限要素法)解析による最適化手法を用いてタイヤを設計する方法が提案されている。
例えば、下記特許文献1には、ニュートラル・ネットワーク等を用いてタイヤ性能と設計変数との非線形な対応を関係付ける変換系を定めておき、これを用いて、数理計画法や遺伝的アルゴリズム等の最適化手法により、目的関数の最適値を与える設計変数を求めて、タイヤを設計する方法が開示されている。また、これらの数理計画法や遺伝的アルゴリズム、ニュートラル・ネットワーク等をタイヤ設計に用いた手法として、下記特許文献2には最適化の過程で実際のタイヤの挙動に則した性能を予測するための最適化手法が提案され、また、下記特許文献3にはリブ断面形状を最適化する方法が提案されている。更に、下記特許文献4には、制動性能に優れたタイヤを設計するため、実験計画法を用いた最適化手法が提案されている。
また、本発明者も、最適化手法を用いたタイヤ設計方法として、例えば、下記特許文献5には、複数の適用リムのいずれに装着した場合にも性能向上が図れるように、適用リム全体での目的関数を求めてこれを最適化する方法を提案しており、また、下記特許文献6には、2つのタイヤ性能を両立するために、実験計画法を用いて、複数の設計変数から各目的関数に対する寄与率の高い設計変数を選択してタイヤを設計する最適化手法を提案している。
このような従来の最適化手法を用いたタイヤ設計においては、タイヤ断面形状などのタイヤ形状と、ゴムのヤングモジュラス分布、コード密度、コード角度などのタイヤ構造というような毛色の異なるタイヤ構成については、別々に設計対象とされるのが一般的であった。
国際公開第99/07543号パンフレット 特開2001−50848号公報 特開2001−287516号公報 特開2005−8011号公報 特開2005−112015号公報 特開2005−225290号公報
これに対し、タイヤ形状とタイヤ構造をともに設計変数として扱い、かつ異なる2つの目的関数について最適化を行う場合、以下の比較例1と比較例2のような2つの方法が考えられる。
比較例1は、2つの目的関数の最適化計算を直列的に行うものである。すなわち、比較例1では、図5に示すように、まず、初期のタイヤFEMモデルを作成し(ステップ100)、タイヤ形状に関する第1設計変数(設計変数1)と、第1目的関数(目的関数1)と、第1制約条件(制約条件1)を設定して(ステップ102)、目的関数1の最適化計算を実施する。すなわち、目的関数1の初期値を演算してから(ステップ104)、感度解析を行い(ステップ106)、次いで一次元探索を実施して制約条件1を考慮しながら目的関数1を最適化する設計変数1の値を求め(ステップ108)、目的関数1の収束性を判定し(ステップ110)、収束していなければ、設計変数1の初期値を更新して(ステップ112)、ステップ106に戻り、収束していれば、上記で求めた設計変数1の値を最適解1としてタイヤモデルを更新する(ステップ114)。
次いで、最適解1で更新したタイヤFEMモデルを用いて、タイヤ構造に関する第2設計変数(設計変数2)と、第2目的関数(目的関数2)と、第2制約条件(制約条件2)を設定して(ステップ116)、目的関数2の最適化計算を実施する。すなわち、目的関数2の初期値を演算してから(ステップ118)、感度解析を行い(ステップ120)、次いで一次元探索を実施して制約条件2を考慮しながら目的関数2を最適化する設計変数2の値を求め(ステップ122)、目的関数2の収束性を判定し(ステップ124)、収束していなければ、設計変数2の初期値を更新して(ステップ126)、ステップ120に戻り、収束していれば、上記で求めた設計変数2の値を最適解2とする(ステップ128)。
このように比較例1は、まずタイヤ形状を最適化計算により決定し、次にこの決定したタイヤ形状のタイヤモデルを用いてタイヤ内部構造を最適化計算により決定するものである。そのため、最適化計算を2回行うことになり、計算コストが増大する。また、目的関数1を最適化した最適解1を初期値として、目的関数2の最適化を行うため、目的関数1と目的関数2が共に極値に至ったとは言い難い。
一方、比較例2は、2つの目的関数を合成して1つの目的関数に置き換えて最適化計算を行うものである。すなわち、比較例2では、図6に示すように、まず、初期のタイヤFEMモデルを作成し(ステップ200)、次いで、タイヤ形状に関する設計変数とタイヤ構造に関する設計変数を全て1つの最適化計算フローで同時に設計変数として定義する。詳細には、タイヤ形状に関する第1設計変数(設計変数1)と、第1目的関数(目的関数1)と、第1制約条件(制約条件1)を設定するとともに、タイヤ構造に関する第2設計変数(設計変数2)と、第2設計変数(設計変数2)と、第2制約条件(制約条件2)を設定する(ステップ202)。そして、目的関数1の初期値と目的関数2の初期値をそれぞれ演算した後(ステップ204)、これら2つの目的関数の重み係数を定義し(ステップ206)、該重み係数に従って目的関数1と目的関数2を足し合わせて、下記の1つの目的関数Aに置き換える(ステップ208)。
目的関数A=w1×(obj1c/obj1)+w2×(obj2c/obj2)
(式中、obj1は目的関数1の初期値、obj1cは最適化計算フローにおける目的関数1の値、obj2は目的関数2の初期値、obj2cは最適化計算フローにおける目的関数2の値である。また、w1は目的関数1の重み係数、w2は目的関数2の重み係数であり、0≦w1,w2≦1かつw1+w2=1である)。
そして、この目的関数Aと設計変数1及び設計変数2を用いて、感度解析を行い(ステップ210)、次いで一次元探索を実施して制約条件1及び制約条件2を考慮しながら目的関数Aを最適化する設計変数1と設計変数2の値を求め(ステップ212)、目的関数Aの収束性を判定し(ステップ214)、収束していなければ、設計変数1と設計変数2の初期値を更新して(ステップ216)、ステップ210に戻り、収束していれば、上記で求めた設計変数1及び設計変数2の値を最適解とする(ステップ218)。
このように比較例2では、目的関数1と目的関数2を合成した目的関数Aについて最適化計算を行うものであるため、目的関数1と目的関数2の関係が非線形の関係にある場合には、極値に到達しないという問題点がある。また、比較例1に比べて、1つの最適化フローで計算できるが、1フロー当たりの設計変数の数が増えるので、計算コストが増大する場合が多くなる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、2つのタイヤ性能の改良と計算コストを両立することができるタイヤの設計方法を提供することを目的とする。
本発明に係るタイヤの設計方法は、
(a)タイヤを複数の要素に分割したタイヤモデルを作成するステップと、
(b)第1のタイヤ性能評価用物理量を表す第1目的関数と、タイヤ構成に変更を与える設計変数であって前記第1目的関数に関連する第1設計変数と、を定めるステップと、
(c)第2のタイヤ性能評価用物理量を表す第2目的関数と、タイヤ構成に変更を与える設計変数であって前記第2目的関数に関連する第2設計変数と、を定めるステップと、
(d)前記第1設計変数の単位変化量に対する前記第1目的関数の変化量の割合である第1目的関数の感度に基づいて、前記第1目的関数を最適化する第1設計変数の値を求めるステップと、
(e)前記の求めた第1設計変数の値で第1設計変数を更新するステップと、
(f)前記第1設計変数を更新したタイヤモデルを用いて、前記第2設計変数の単位変化量に対する前記第2目的関数の変化量の割合である第2目的関数の感度に基づいて、前記第2目的関数を最適化する第2設計変数の値を求めるステップと、
(g)前記の求めた第2設計変数の値で第2設計変数を更新するステップと、
(h)前記第2目的関数の収束性を判定し、前記第2目的関数が収束しておらずかつ前記ステップ(f)の反復回数が所定未満のときは前記ステップ(f)に戻り、前記第2目的関数が収束したか又は収束していなくても前記ステップ(f)の反復回数が所定回に達したときは次のステップ(i)に進めるステップと、
(i)前記第1目的関数の収束性を判定し、前記第1目的関数が収束してないと判定したときは前記ステップ(d)に戻り、前記第1目的関数が収束したと判定したときは前記ステップ(d)で求めた第1設計変数の値と前記ステップ(f)で求めた第2設計変数の値を最適解として決定するステップと、を含むものである。
本発明はまた、コンピュータによってタイヤを設計するためのプログラムを提供するものであり、該プログラムは上記各ステップをコンピュータに実行させるためのものである。本発明は更に、上記設計方法を用いてタイヤを設計し、製造することを特徴とするタイヤの製造方法を提供するものである。
上記本発明において、前記第1設計変数と前記第2設計変数は、いずれか一方をタイヤ形状に変更を与える設計変数とし、他方をタイヤ構造に変更を与える設計変数とすることが好ましく、本発明はこのように毛色の異なるものを各々設計変数として最適化を行う場合に特に有利な効果が奏される。また、設計変数はこれら2種類に限定されることはなく、例えば、第3のタイヤ性能に関する第3目的関数とこれに関連する第3設計変数を定義して、これを最適化する第3の最適化計算フローを更に組み込んでもよい。
すなわち、本発明においては、
(j)第3のタイヤ性能評価用物理量を表す第3目的関数と、タイヤ構成に変更を与える設計変数であって前記第3目的関数に関連する第3設計変数と、を定めるステップと、
(k)前記ステップ(g)で前記第2設計変数を更新したタイヤモデルを用いて、前記第3設計変数の単位変化量に対する前記第3目的関数の変化量の割合である第3目的関数の感度に基づいて、前記第3目的関数を最適化する第3設計変数の値を求めるステップと、
(l)前記の求めた第3設計変数の値で第3設計変数を更新するステップと、
(m)前記第3目的関数の収束性を判定し、前記第3目的関数が収束しておらずかつ前記ステップ(k)の反復回数が所定未満のときは前記ステップ(k)に戻り、前記第3目的関数が収束したか又は収束していなくても前記ステップ(k)の反復回数が所定回に達したときは前記ステップ(h)に進めるステップと、
を更に含むものであってもよい。
本発明では、1つの最適化計算フロー(メインルーチン)の内部に、別の最適化計算フロー(サブルーチン)を挿入している。そして、メインルーチンにおいて得られた第1設計変数の解を初期値として更新してサブルーチンの最適化計算を実施し、次いで、該サブルーチンで得られた第2設計変数の解を初期値として更新して次のメインルーチンの最適化計算を実施するようにし、最終的にメインルーチンの第1目的関数が収束するまで、メインルーチンとサブルーチンの最適化計算を繰り返すようにしている。このように第1目的関数と第2目的関数を弱連成的に最適化することとして、両目的関数を交互に最適値に近づけるようにしたので、両目的関数を効果的に改良することができる。また、最適化計算を単純に2回行う上記比較例1に比べて、最適解に到達するまでに要する時間を低減することができ、また、上記比較例2のように1フロー当たりの設計変数の数が増加するものではないので、計算コストの増大を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態に係るタイヤの設計方法の流れを示すフローチャートであり、コンピュータを用いて実施することができる。
より詳細には、下記のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを作成しておき、このプログラムをハードディスクなどに格納(インストール)したパソコンなどのコンピュータを用いることにより、本実施形態の設計方法を実施することができる。すなわち、ハードディスクに保存されたプログラムは、実行する際に適宜RAMに読み込まれ、キーボードなどの入力手段から入力された種々のデータを用いて、CPUにより演算を行い、モニターなどの表示手段により結果が表示される。なお、このようなプログラムは、CD−ROM、DVD、MD、MOなどのコンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記憶させることができるので、そのような記録媒体のためのドライブ装置をコンピュータに設けておき、該ドライブ装置を介してプログラムを実行するようにしてもよい。
本実施形態の設計方法は、要すれば、タイヤ形状に関する設計変数を扱う第1の最適化計算フロー(メインルーチン)の内部に、タイヤ構造に関する設計変数を扱う第2の最適化計算フロー(サブルーチン)を組み込んで、数理計画法に基づく最適化計算により両者の最適解を求めるものであり、詳細には次の通りである。
まず、ステップS10において、対象とする空気入りタイヤの初期有限要素モデル(以下、FEMモデルという。)を作成する。詳細には、自然平衡状態のタイヤ形状を基準形状とし、この基準形状をFEM等のようにタイヤ性能評価用物理量を数値的、解析的に求めることができる手法によりモデル化して、タイヤを内部構造を含めてメッシュ分割によって複数の要素に分割したタイヤ初期モデルを作成する。例として、図2に示すような断面形状を持つFEMモデルを作成する。ここで、モデル化とは、タイヤ形状やタイヤ構造を、数値的、解析的手法に基づいて作成されたコンピュータプログラムへのインプットデータ形式に数値化することをいう。
次のステップS12では、第1のタイヤ性能評価用物理量を表す第1目的関数(目的関数1)と、該第1目的関数に関連する第1設計変数(設計変数1)と、前記目的関数1、設計変数1及び他のタイヤ性能評価用物理量の少なくとも1つを制約する第1制約条件(制約条件1)を設定する。ここでは、設計変数1として、タイヤ形状に変更を与える1又は複数の設計変数を選択する。例えば、タイヤ断面幅、トレッド幅、クラウン半径、サイド部半径などのタイヤ断面の外形形状、トレッドパターンなどの平面形状などが挙げられる。また、目的関数1は、一般にタイヤ形状によってその値が変化する物理量、即ち設計変数1を変数とする関数であり、例えば接地面積、トレッドセンター部とショルダー部の接地長比などが挙げられる。また、制約条件1としては、設計変数1の許容範囲や、目的関数1について最低限の目標性能や、目的関数以外のタイヤ性能評価用物理量に関して所定以上の性能を確保するための制約範囲などが挙げられる。
次のステップS14では、設計変数1の初期値における目的関数1の初期値を演算する。詳細には、タイヤFEMモデル(初期モデル)を仮想リムに装着し、空気圧や荷重などの所定の計算条件を付与して、目的関数1の値を演算する。
次に、ステップS16において、第2のタイヤ性能評価用物理量を表す第2目的関数(目的関数2)と、該第2目的関数に関連する第2設計変数(設計変数2)と、前記目的関数2、設計変数2及び他のタイヤ性能評価用物理量の少なくとも1つを制約する第2制約条件(制約条件2)を設定する。ここでは、設計変数2として、タイヤ構造に変更を与える1又は複数の設計変数を選択する。例えば、トレッドゴムやサイドウォールゴムなどのゴム部材のヤングモジュラス、カーカスプライやベルトなどの補強部材の材料物性、それらコードのエンド数や角度などの各種内部構造が挙げられる。また、目的関数2は、一般にこれらタイヤ構造によってその値が変化する物理量、即ち設計変数2を変数とする関数であり、例えば転がり抵抗、平均接地圧、タイヤ剛性、コード間ひずみなどが挙げられる。また、制約条件2としては、設計変数2の許容範囲や、目的関数2について最低限の目標性能や、目的関数以外のタイヤ性能評価用物理量に関して所定以上の性能を確保するための制約範囲などが挙げられる。
なお、本実施形態では、目的関数1の最適化計算では、設計変数2は変数とせず、設計変数1のみを変数として取り扱い、目的関数2の最適化計算では、設計変数1は変数とせず、設計変数2のみを変数として取り扱うため、設計変数1としては目的関数2への寄与の小さいものが選択され、設計変数2としては目的関数1への寄与の小さいものが選択される。但し、本実施形態は目的関数1と目的関数2を弱連成的に最適化するものであるため、仮に設計変数1が目的関数2に対して寄与があったり、設計変数2が目的関数1に対して寄与があっても、結果的にそれらの寄与がある程度反映された最適化がなされる。
次のステップS18では、設計変数2の初期値における目的関数2の初期値を演算する。詳細には、タイヤFEMモデル(初期モデル)を仮想リムに装着し、空気圧や荷重などの所定の計算条件を付与して、目的関数2の値を演算する。
次に、目的関数1と設計変数1に関する最適化計算フローであるメインルーチンに入って、まず、ステップS20において、感度解析を行う。感度解析は、設計変数1の単位変化量に対する目的関数1の変化量の割合である目的関数1の感度を求めることによってなされるものであり、即ち、1又は複数の設計変数1を各々予め定められた所定量だけ少しずつ変化させ、最も勾配が急な方向を見つける。
より詳細には、一般に感度は下記式(1)で定義され、個々の設計変数xiをΔxiだけ変化させて、変化後の目的関数の値を演算し、式(1)に従って設計変数の単位変化量に対する目的関数の変化量の割合である目的関数の感度を各設計変数について演算して、感度の勾配が最も急な方向を見つける。
感度=(f(xi+Δxi)−f(xi))/Δxi …(1)
但し、xi:i番目の設計変数、
Δxi:i番目の設計変数の変化量、
f(xi):設計変数xiでの目的関数、
f(xi+Δxi):設計変数xi+Δxiでの目的関数。
次いで、ステップS22において、一次元探索を行う。すなわち、上記感度に基づいて、制約条件1を考慮しながら、一次元探索により、上記した勾配が急な方向に設計変数1をどれだけ変化させたらよいかを求めて、目的関数1を最適化し得る設計変数1の解を求める。一次元探索は、ステップ幅(スカラー量)を決定することであり、一般に使用されている多項式近似法や黄金分割法により決定することができる。
そして、次のステップS24において、上記ステップS22で求めた解で設計変数1の初期値を更新して、目的関数2と設計変数2に関する最適化計算フローであるサブルーチンに入る。
サブルーチンでは、まず、ステップS26において、上記メインルーチンの一次元探索により得られた設計変数1で更新済みのFEMモデルを用いて、目的関数2に対する設計変数2の感度解析を行う。感度解析の手法は上記ステップS20と同様であり、これにより得られた目的関数2の感度、即ち設計変数2の単位変化量に対する目的関数2の変化量の割合である目的関数2の感度に基づいて、次のステップS28において、一次元探索を行う。すなわち、制約条件2を考慮しながら、一次元探索により、設計変数2をどれだけ変化させたらよいかを求めて、目的関数2を最適化し得る設計変数2の解を求める。
そして、次のステップS30において、上記ステップS28で求めた解で設計変数2の初期値を更新し、ステップS32において、目的関数2の収束性を判定する。収束性の判定に際しては、上記設計変数2の解から目的関数2の値を演算し、これを目的関数2の初期値と対比して、両者の差と所定のしきい値とを比較したり、あるいはまた、両者の差が正から負又は負から正のように符号が変化するかにより、目的関数2の値が収束したか否かを判定する。
両者の差がしきい値よりも大きく、あるいはまた符号が変化していないことにより、目的関数2が収束していないと判断したときであって、しかも、サブルーチン、即ちステップS26〜S32の反復回数(ite2)が所定未満のときには(ite2<N2)、目的関数2の初期値を更新してステップS26に戻る。一方、目的関数2が収束したか、又は収束していなくてもサブルーチンの反復回数(ite2)が所定回に達したときには(ite2≧N2)、メインルーチンに戻って、次のステップS34に進む。
ここで、上記サブルーチンの反復回数の上限(N2)は1〜3回であることが好ましい。このようにサブルーチンの一次元探索ループを目的関数2が収束するまで延々と行うのではなく、数回で打ち切り、メインルーチンに返すように制御するのは、目的関数1と目的関数2の双方の改良代を損なわないためである。また、サブルーチンを数回の反復で打ち切ることにより、計算時間の抑制にもつながる。
次のステップS34では、目的関数1の収束性を判定する。収束性の判定に際しては、設計変数2を更新したFEMモデル(設計変数1は上記ステップ24で更新したもの)を用いて目的関数1を演算し、これを目的関数1の初期値と対比して、上記ステップS32と同様の手法により、目的関数1の値が収束したか否かを判定する。
そして、目的関数1が収束してないと判定したときは、目的関数1の初期値を更新して、ステップS20に戻り、ステップS20〜S34を繰り返し実行する。
一方、ステップS34において、目的関数1が収束したと判定したときは、次のステップS36において、このときの設計変数1及び設計変数2の値、即ち直近のステップS22で求めた設計変数1の値と直近のステップS28で求めた設計変数2の値を最適解として決定する。そして、このようにして決定した設計変数1と設計変数2の最適解に基づいて、タイヤ形状とタイヤ構造が定まり、空気入りタイヤが設計される。
このようにして設計した空気入りタイヤを、常法に従い、加硫成形することで、空気入りタイヤを製造することができ、これにより、目的関数1に係るタイヤ性能と目的関数2に係るタイヤ性能がともに改善された空気入りタイヤが得られる。
以上説明した本実施形態であると、目的関数1と設計変数1に関する最適化計算フローの内部に、目的関数2と設計変数2に関する最適化計算フローを挿入し、前者のメインルーチンにおける1回の一次元探索ループで得られた解で設計変数1を更新して、後者のサブルーチンの最適化計算を実施し、該サブルーチンにおいて1回若しくは数回の一次元探索ループを経て得られた解を、次のメインルーチンの最適化計算における初期値として定義するようにしている。そのため、最適化計算の1フロー当たりの設計変数の数を増やすことなく、目的関数1と目的関数2とを同時に最適値に近づけることができる。また、目的関数1と目的関数2を弱連成的に最適化することにより、単に直列に2つの最適化フローを行う比較例1と比べても計算時間を短縮化することができ、また2つの目的関数の効果的な改良が可能となる。よって、計算コストと、2つのタイヤ性能向上を両立させることができる。
なお、上記実施形態では、ステップS22で一次元探索を1回行った後、設計変数1を更新してサブルーチンに入るようにしているが、一次元探索後に目的関数1の収束性を確認しながら、ステップS20〜S24を複数回(例えば1〜3回)反復してから、サブルーチンのステップS26に入るようにしてもよい。
図3は、第2の実施形態に係るタイヤの設計方法の流れを示すフローチャートである。この実施形態では、上記の目的関数1及び目的関数2に加えて、第3目的関数を定義して、これを最適化する第3の最適化計算フローを組み込んだ点を特徴としている。すなわち、この例では、目的関数1と設計変数1に関する最適化計算フローであるメインルーチンの内部に、目的関数2と設計変数2に関する最適化計算フローである第1サブルーチンを組み込むとともに、該第1サブルーチンの内部に、第3目的関数に関する最適化計算フローである第2サブルーチンを組み込んでいる。
詳細には、図3に示すように、ステップS18の後、ステップS40において、第3のタイヤ性能評価用物理量を表す第3目的関数(目的関数3)と、該第3目的関数に関連する第3設計変数(設計変数3)と、前記目的関数3、設計変数3及び他のタイヤ性能評価用物理量の少なくとも1つを制約する第3制約条件(制約条件3)を設定する。
ここで、このように目的関数3に関する第2サブルーチンを組み込む場合、例えば、タイヤ構造に変更を与える設計変数を2種類に分け、設計変数2をゴム材料物性に関する変数とし、設計変数3をタイヤコード角度やエンド数とすることができる。そして、この場合、目的関数2としては、ゴム材料物性によりその値が変化する物理量、例えば平均接地圧や転がり抵抗などが挙げられ、目的関数3としては、タイヤコード角度やエンド数によりその値が変化する物理量、例えばタイヤ剛性やコード間ひずみなどが挙げられる。なお、制約条件3としては、設計変数3の許容範囲や、目的関数3について最低限の目標性能や、目的関数以外のタイヤ性能評価用物理量に関して所定以上の性能を確保するための制約範囲などが挙げられる。この設計変数3は、目的関数1及び目的関数2の最適化計算では変数とされず、目的関数3の最適化計算でのみ変数として扱われるものである。
次のステップS42で、設計変数3の初期値における目的関数3の初期値を演算する。詳細には、タイヤFEMモデル(初期モデル)を仮想リムに装着し、空気圧や荷重などの所定の計算条件を付与して、目的関数3の値を演算する。
その後、ステップS20に進み、上記実施形態と同様に、ステップS24を経て第1サブルーチンに入り、ステップS30まで進んだ後、この例では、ステップS32に進むのではなく、第2サブルーチンに入る。すなわち、ステップS28で求めた解で設計変数2の初期値を更新してから、目的関数3と設計変数3に関する最適化計算フローである第2サブルーチンに入り、この第2サブルーチンでは、まず、ステップS44において、設計変数1と設計変数2を更新済みのFEMモデルを用いて、目的関数3に対する設計変数3の感度解析を行う。感度解析の手法は上記ステップS20と同様であり、これにより得られた目的関数3の感度、即ち設計変数3の単位変化量に対する目的関数3の変化量の割合である目的関数3の感度に基づいて、次のステップS46において、一次元探索を行う。すなわち、制約条件3を考慮しながら、一次元探索により、設計変数3をどれだけ変化させたらよいかを求めて、目的関数3を最適化し得る設計変数3の解を求める。
そして、次のステップS48において、上記ステップS46で求めた解で設計変数3の初期値を更新し、ステップS50において、目的関数3の収束性を判定する。収束性の判定に際しては、上記設計変数3の解から目的関数3の値を演算し、これを目的関数3の初期値と対比して、両者の差と所定のしきい値とを比較したり、あるいはまた、両者の差が正から負又は負から正のように符号が変化するかにより、目的関数3の値が収束したか否かを判定する。
両者の差がしきい値よりも大きく、あるいはまた符号が変化していないことにより、目的関数3が収束していないと判断したときであって、しかも、第2サブルーチン、即ちステップS44〜S50の反復回数(ite3)が所定未満のときには(ite3<N3)、目的関数3の初期値を更新してステップS44に戻る。
一方、目的関数3が収束したか、又は収束していなくても第2サブルーチンの反復回数(ite3)が所定回に達したときには(ite3≧N3)、第1サブルーチンに戻って、ステップS32に進む。ここで、第2サブルーチンの反復回数の上限(N3)は1〜3回であることが好ましい。
次いで、ステップS32において、第1の実施形態と同様に目的関数2の収束性を判定して、目的関数2が収束しておらず、かつ第1サブルーチンの反復回数(ite2)が所定未満のときには(ite2<N2)、目的関数2の初期値を更新してステップS26に戻り、第1サブルーチン及び第2サブルーチンを繰り返す。一方、目的関数2が収束したか、又は収束していなくても第1サブルーチンの反復回数(ite2)が所定回に達したときには(ite2≧N2)、メインルーチンに戻って、ステップS34に進む。
そして、ステップS34では、目的関数1の収束性を判定し、目的関数1が収束してないと判定したときは、目的関数1の初期値を更新して、ステップS20に戻り、上記ステップS20〜S30、S44〜50、S32〜S34を繰り返し実行する。一方、ステップS34において、目的関数1が収束したと判定したときは、次のステップS36において、このときの設計変数1、設計変数2及び設計変数3の値、即ち直近のステップS22で求めた設計変数1の値と直近のステップS28で求めた設計変数2の値と直近のステップS46で求めた設計変数3の値を最適解として決定する。そして、このようにして決定した設計変数1と設計変数2と設計変数3の最適解に基づいて空気入りタイヤが設計される。その他の方法及び構成については、上記第1の実施形態と同様であり、説明は省略する。
このように目的関数及び設計変数の種類は2種類に限定されず、上記のようにサブルーチンを2つ組み込んで3種類の目的関数及び設計変数を最適化することもできる。また、第3、第4のサブルーチンを組み込んで、4種以上の目的関数及び設計変数を最適化することも可能である。
上記した第1の実施形態に係る最適化手法を用いたタイヤ設計方法の1実施例について説明する。
この実施例では、タイヤサイズを205/65R15とし、使用条件を、空気圧:200kPa、使用リム:15×6.5JJ、荷重:5880Nとして、目的関数1は、上記使用条件での接地面積(接地形状の全面積からパターン溝部分を除いた面積)を最大化することとし、目的関数2は、上記使用条件での転がり抵抗を最小化することとして、図1に示す上記実施形態の方法に従って、最適化計算を実施した。
その際、目的関数1に関する設計変数1は、タイヤ形状に係るものであり、タイヤ金型におけるトレッド半径Y座標の最大値とした。ここで、上記Y座標の最大値とは、図4に示すように、上記使用条件で測定した接地幅Wに対応したY座標の最大値を意味し、すなわち、タイヤ半径方向をY座標と定義したとき、トレッド外形線OLのトレッド中心CLでのY座標に対する接地端位置でのY座標の差yである。
また、目的関数2に関する設計変数2は、タイヤ構造に係るものであり、タイヤトレッドゴム部のヤングモジュラスとした。ここでゴムのヤングモジュラスは、JIS K6251の加硫ゴムの引張試験法により求められるものである。
更に、制約条件1は、設計変数1の制約範囲を6.00mm〜7.00mmとし、制約条件2は、設計変数2の制約範囲を初期タイヤのトレッドゴム部のヤングモジュラスに対してその±20%とした。
また、ステップS32におけるサブルーチンの反復回数の上限(N2)は3回とした。
比較のために、図5に示す比較例1と、図6に示す比較例2についても、最適化計算を実施した。そして、実施例及び比較例1,2について、最適化計算に要した計算時間を下記表1に示すとともに、最適化前のコントロールタイヤに対する目的関数1と目的関数2の改良効果を下記表1に示した。
計算時間については、比較例1で要した計算時間を100とした指数で表示した。数値が小さいほど計算時間が短く、計算コストに優れることを意味する。また、目的関数の改良効果については、それぞれ最適化前のコントロールでの各目的関数の初期値を100とした指数で表示した。目的関数1については数値が大きいほど改良効果が大きいことを示し、目的関数2については数値が小さいほど改良効果が大きいことを示す。
Figure 2007290452
表1に示すように、本発明に係る実施例の場合、比較例1や比較例2に対して計算時間が短く、しかも、目的関数1と目的関数2の改良効果がともに大きいものであった。
本発明は、空気入りラジアルタイヤ等の各種タイヤの設計に効果的に利用することができる。
第1の実施形態に係る最適化計算の流れを示すフローチャートである。 タイヤFEMモデルの一例を示す半断面図である。 第2の実施形態に係る最適化計算の流れを示すフローチャートである。 タイヤ金型におけるトレッド半径Y座標を示す模式図である。 比較例1に係る最適化計算の流れを示すフローチャートである。 比較例2に係る最適化計算の流れを示すフローチャートである。

Claims (5)

  1. (a)タイヤを複数の要素に分割したタイヤモデルを作成するステップと、
    (b)第1のタイヤ性能評価用物理量を表す第1目的関数と、タイヤ構成に変更を与える設計変数であって前記第1目的関数に関連する第1設計変数と、を定めるステップと、
    (c)第2のタイヤ性能評価用物理量を表す第2目的関数と、タイヤ構成に変更を与える設計変数であって前記第2目的関数に関連する第2設計変数と、を定めるステップと、
    (d)前記第1設計変数の単位変化量に対する前記第1目的関数の変化量の割合である第1目的関数の感度に基づいて、前記第1目的関数を最適化する第1設計変数の値を求めるステップと、
    (e)前記の求めた第1設計変数の値で第1設計変数を更新するステップと、
    (f)前記第1設計変数を更新したタイヤモデルを用いて、前記第2設計変数の単位変化量に対する前記第2目的関数の変化量の割合である第2目的関数の感度に基づいて、前記第2目的関数を最適化する第2設計変数の値を求めるステップと、
    (g)前記の求めた第2設計変数の値で第2設計変数を更新するステップと、
    (h)前記第2目的関数の収束性を判定し、前記第2目的関数が収束しておらずかつ前記ステップ(f)の反復回数が所定未満のときは前記ステップ(f)に戻り、前記第2目的関数が収束したか又は収束していなくても前記ステップ(f)の反復回数が所定回に達したときは次のステップ(i)に進めるステップと、
    (i)前記第1目的関数の収束性を判定し、前記第1目的関数が収束してないと判定したときは前記ステップ(d)に戻り、前記第1目的関数が収束したと判定したときは前記ステップ(d)で求めた第1設計変数の値と前記ステップ(f)で求めた第2設計変数の値を最適解として決定するステップと、
    を含むタイヤの設計方法。
  2. 前記第1設計変数と前記第2設計変数のいずれか一方がタイヤ形状に変更を与える設計変数であり、他方がタイヤ構造に変更を与える設計変数である、請求項1記載のタイヤの設計方法。
  3. (j)第3のタイヤ性能評価用物理量を表す第3目的関数と、タイヤ構成に変更を与える設計変数であって前記第3目的関数に関連する第3設計変数と、を定めるステップと、
    (k)前記ステップ(g)で前記第2設計変数を更新したタイヤモデルを用いて、前記第3設計変数の単位変化量に対する前記第3目的関数の変化量の割合である第3目的関数の感度に基づいて、前記第3目的関数を最適化する第3設計変数の値を求めるステップと、
    (l)前記の求めた第3設計変数の値で第3設計変数を更新するステップと、
    (m)前記第3目的関数の収束性を判定し、前記第3目的関数が収束しておらずかつ前記ステップ(k)の反復回数が所定未満のときは前記ステップ(k)に戻り、前記第3目的関数が収束したか又は収束していなくても前記ステップ(k)の反復回数が所定回に達したときは前記ステップ(h)に進めるステップと、
    を更に含む請求項1記載のタイヤの設計方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の方法を用いてタイヤを設計し、製造することを特徴とするタイヤの製造方法。
  5. コンピュータによってタイヤを設計するためのプログラムであって、
    (a)タイヤを複数の要素に分割したタイヤモデルを作成するステップと、
    (b)第1のタイヤ性能評価用物理量を表す第1目的関数と、タイヤ構成に変更を与える設計変数であって前記第1目的関数に関連する第1設計変数と、を定めるステップと、
    (c)第2のタイヤ性能評価用物理量を表す第2目的関数と、タイヤ構成に変更を与える設計変数であって前記第2目的関数に関連する第2設計変数と、を定めるステップと、
    (d)前記第1設計変数の単位変化量に対する前記第1目的関数の変化量の割合である第1目的関数の感度に基づいて、前記第1目的関数を最適化する第1設計変数の値を求めるステップと、
    (e)前記の求めた第1設計変数の値で第1設計変数を更新するステップと、
    (f)前記第1設計変数を更新したタイヤモデルを用いて、前記第2設計変数の単位変化量に対する前記第2目的関数の変化量の割合である第2目的関数の感度に基づいて、前記第2目的関数を最適化する第2設計変数の値を求めるステップと、
    (g)前記の求めた第2設計変数の値で第2設計変数を更新するステップと、
    (h)前記第2目的関数の収束性を判定し、前記第2目的関数が収束しておらずかつ前記ステップ(f)の反復回数が所定未満のときは前記ステップ(f)に戻り、前記第2目的関数が収束したか又は収束していなくても前記ステップ(f)の反復回数が所定回に達したときは次のステップ(i)に進めるステップと、
    (i)前記第1目的関数の収束性を判定し、前記第1目的関数が収束してないと判定したときは前記ステップ(d)に戻り、前記第1目的関数が収束したと判定したときは前記ステップ(d)で求めた第1設計変数の値と前記ステップ(f)で求めた第2設計変数の値を最適解として決定するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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