JP2007288897A - 電気接続箱 - Google Patents
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【解決手段】上部ハウジング26(コネクタハウジング)が枠状部材21に対して正しい姿勢で組み付けられたときには、全てのロック手段42において弾性ロック片32とロック部41bが係止するロック状態となるが、上部ハウジング26が斜めに組み付けられた場合には、いずれかのロック手段42において弾性ロック片32とロック部41bが係止しないアンロック状態となるので、上部ハウジング26が正しい姿勢で組み付けられているか否かは、全てのロック手段42がロック状態となっているか否かに基づいて知ることができる。
【選択図】図4
Description
尚、電気接続箱としては、特許文献1に開示されているもの等がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、枠状部材に対してコネクタハウジングが不正な姿勢で組み付けられるのを回避することを目的とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記枠状部材には、前記コネクタハウジングの組付け方向先方に向かって次第に幅広となるテーパ状のガイド部からなるガイド手段が、前記枠状部材の一辺の長さ方向に間隔を空けて複数設けられ、前記コネクタハウジングには、前記コネクタハウジングの組付け方向先方に向かって次第に間隔が拡がる一対のテーパ状の被ガイド面からなる被ガイド手段が、前記枠状部材の一辺の長さ方向に間隔を空けて複数設けられているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記弾性ロック片が、前記一対の被ガイド面を構成する保護部の間に配置され、前記ガイド部が、前記弾性ロック片と前記一対の被ガイド面との間の空間に嵌合可能な二股状をなしているところに特徴を有する。
コネクタハウジングが枠状部材に対して正しい姿勢で組み付けられたときには、全てのロック手段において弾性ロック片とロック部が係止するロック状態となるが、コネクタハウジングが斜めに組み付けられた場合には、いずれかのロック手段において弾性ロック片とロック部が係止しないアンロック状態となるので、コネクタハウジングが正しい姿勢で組み付けられているか否かは、全てのロック手段がロック状態となっているか否かに基づいて知ることができる。尚、ロック手段は、組付けの過程で弾性撓みする弾性ロック片を有しているので、ロック手段がロック状態になったか否かは、弾性ロック片が弾性復帰したときにロック部との係止動作に起因する音が発生するか否かによって判断することができる。
ガイド面と被ガイド部との嵌合により、コネクタハウジングは正規の組付け状態に案内される。また、ガイド手段と被ガイド手段は、前記枠状部材の一辺の長さ方向に間隔を空けて複数設けられているので、コネクタハウジングの傾きを確実に防止できる。さらに、ガイド手段と被ガイド手段はテーパ状をなしているので、組付け初期の位置合わせが容易である。
<請求項3の発明>
ガイド部と被ガイド面との嵌合により、コネクタハウジングは正規の組付け状態に案内される。また、ガイド手段と被ガイド手段は、前記枠状部材の一辺の長さ方向に間隔を空けて複数設けられているので、コネクタハウジングの傾きを確実に防止できる。さらに、ガイド手段と被ガイド手段はテーパ状をなしているので、組付け初期の位置合わせが容易である。
弾性ロック片は、保護部で挟まれることにより、異物の干渉などから保護される。また、被ガイド部は、弾性ロック片と保護部との間の空間を利用して嵌合されるようになっているので、被ガイド部を嵌合させる専用の空間を設けるものに比べると、構造の簡素化を図ることができる。
<請求項5の発明>
弾性ロック片は、保護部で挟まれることにより、異物の干渉などから保護される。また、ガイド部は、弾性ロック片と保護部との間の空間を利用して嵌合されるようになっているので、ガイド部を嵌合させる専用の空間を設けるものに比べると、構造の簡素化を図ることができる。
弾性ロック片は、保護部で挟まれることにより、異物の干渉などから保護される。また、弾性ロック片の基端部と保護部とが補強部によって連なっているので、弾性ロック片の強度が向上する。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。本実施形態の電気接続箱は、自動車に搭載され、バッテリ(図示せず)とランプ、オーディオ等の電装品(図示せず)との間に介設され、バッテリから供給される電力を各電装品に分配・供給するとともに、これら電力供給の切り替え等の制御を行うものである。
回路構成体10は、略方形の平板状をなす回路基板11と、回路基板11の裏面(図2及び図3における右面)に沿って配索した複数のバスバー12と、回路基板11の表面側に実装されるリレーなどのスイッチング部材13と、後述するヒューズブロック25に取り付けられる複数の端子金具14とを備えて構成されている。
枠状部材21は、回路基板11の周縁に沿って回路構成体10を全周に亘って連続して包囲するように配される略方形枠状をなす合成樹脂製のフレーム24と、フレーム24に対しその上側縁部及び左右両側縁に沿うように組み付けられる門型をなす合成樹脂製のヒューズブロック25と、ヒューズブロック25に組み付けられる合成樹脂製の上部ハウジング26(本発明の構成要件であるコネクタハウジング)と、フレーム24の下縁部に組み付けられる合成樹脂製の下部ハウジング27とを備えて構成される。
上部ハウジング26をヒューズブロック25の本体部28(枠状部材21の一辺)に組み付ける際には、予め、ヒューズブロック25に対して複数の端子金具14を取り付けておく。この状態から、上部ハウジング26を下方から本体部28に接近させて壁状嵌合部38を嵌合空間30内に嵌入させるとともに、端子金具14の下部接続部14bを筒状嵌合部37内に進入させるようにすると、弾性ロック片32の下端部が小切欠部40B内に進入するより前に、被ガイド部41の上端部が一対のガイド面34の間に進入する。このとき、被ガイド部41の上端の幅寸法は、一対のガイド面34の下端の間隔寸法に比べて十分小さいので、被ガイド部41を比較的容易に進入させることができる。また、各被ガイド部41の左右両リブ41aは、夫々、弾性ロック片32とガイド面34との間の空間に進入し、この一対のリブ41aが弾性ロック片32を左右から挟むように位置する。被ガイド部41が一対のガイド面34の間に進入すると、上部ハウジング26は、ヒューズブロック25に対して左右方向への大きな相対移動を阻止され、概ね位置決めされた状態となる。
また、被ガイド部41が、弾性ロック片32と一対のガイド面34との間に形成されている2つの空間に嵌合可能な二股状をなしている。つまり、被ガイド部41は弾性ロック片32と保護部31との間の空間を利用して嵌合されるので、被ガイド部を嵌合させる専用の空間を設けるものに比べると、構造の簡素化が実現されている。
また、弾性ロック片32の基端部と保護部31とが補強部33によって連なっているので、弾性ロック片32の強度が高められている。
次に、本発明を具体化した実施形態2を図8を参照して説明する。
本実施形態2は、ガイド手段と被ガイド手段の形成母体を上記実施形態1とは逆にしたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
上部ハウジング26の正面には、左右方向に間隔を空けた3つの保護部50と、3つの保護部50の間に位置する一対の弾性ロック片51が設けられている。弾性ロック片51の左右両側縁部は、上部ハウジング26の長さ方向に対して直角をなし、弾性ロック片51の背面における上端部(延出端)には、実施形態1と同様のロック突起(図8には示さず)が形成されている。また、弾性ロック片51の上端縁は、保護部50の上端縁よりも少し下方に位置している。つまり、弾性ロック片51は保護部50の上端よりも下方へ退避するように位置している。
保護部50における弾性ロック片51の側縁部と対向する面(縁部)は被ガイド面52(本発明の構成要件である被ガイド手段)となっている。被ガイド面52は、1つの弾性ロック片51を挟むように位置するものが対をなしており、一対の被ガイド面52は、ヒューズブロック25(枠状部材21)に対する上部ハウジング26の組付け方向(上方向)に向かって次第に間隔が広がるようなテーパ状をなしている。つまり、弾性ロック片51の側縁部と被ガイド面52とは平行ではない。
また、ガイド部54内に配置されている小切欠部53B内には、正面側に向かって突出するロック部54bが形成されている。このロック部54bは弾性ロック片51とともにロック手段55を構成する。尚、小切欠部53Bの左右両内側面の間隔は、弾性ロック片51の幅寸法よりも僅かに大きい一定の寸法とされている。
上部ハウジング26をヒューズブロック25の本体部28(枠状部材21の一辺)に組み付ける過程では、弾性ロック片51の上端部が小切欠部53B内に進入するより前に、ガイド部54の下端部が一対の被ガイド面52の間に進入する。このとき、ガイド部54の下端の幅寸法は、一対の被ガイド面52の上端の間隔寸法に比べて十分小さいので、ガイド部54を比較的容易に進入させることができる。また、被ガイド部54の左右両リブ54aは、夫々、弾性ロック片51と被ガイド面52との間の空間に進入し、この一対のリブ54aが弾性ロック片51を左右から挟むように位置する。ガイド部54が一対の被ガイド面52の間に進入すると、上部ハウジング26は、ヒューズブロック25に対して左右方向への大きな相対移動を阻止され、概ね位置決めされた状態となる。
そして、上部ハウジング26が本体部28に対して正規の組付位置に達すると、ロック部54bがロック突起を通過して弾性ロック片51が弾性復帰し、ロック突起がロック部54bに対して上から係止する。このロック突起とロック部54bの係止作用により、上部ハウジング26が本体部28に対して下方への離脱を規制された状態にロックされる。このとき、弾性ロック片51は左右に離間するように一対配置されているので、上部ハウジング26が本体部28に対して斜めになることはない。また、弾性ロック片51の側縁とリブ54aの側面との間には、被ガイド面52の上端の開口幅とガイド部54の下端部の幅との間の寸法差に対応する隙間が空いている。つまり、弾性ロック片51の幅寸法は小切欠部53Bの幅寸法よりも小さい寸法となっている。
また、ガイド部54が、弾性ロック片51と一対の被ガイド面52との間に形成されている2つの空間に嵌合可能な二股状をなしている。つまり、ガイド部54は弾性ロック片51と保護部50との間の空間を利用して嵌合されるので、被ガイド部を嵌合させる専用の空間を設けるものに比べると、構造の簡素化が実現されている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では1つのコネクタハウジングに対して2つのロック手段を設けたが、1つのコネクタハウジングに対して3つ以上のロック手段を設けてもよい。
(2)上記実施形態ではコネクタハウジングの組み付け対象をヒューズブロックとしたが、コネクタハウジングをフレームに組み付けてもよい。
(3)上記実施形態では弾性ロック片を枠状部材のみに形成するとともにロック部をコネクタハウジングのみに形成したが、弾性ロック片をコネクタハウジングのみに形成するとともにロック部を枠状部材のみに形成してもよく、あるいは枠状部材に弾性ロック片とロック部の両方を形成するとともに、コネクタハウジングにも弾性ロック片とロック部の両方を形成してもよい。
(4)上記実施形態ではガイド手段と被ガイド手段が弾性ロック片を挟むように配置されているが、ガイド手段と被ガイド手段は、弾性ロック片を挟まないような配置としてもよい。
(5)上記実施形態では保護部に一対のガイド面が形成され、一対のガイド面の間に弾性ロック片を配置したが、弾性ロック片は一対の被ガイド面の間に配置されていてもよい。
14…端子金具
20…ケース
21…枠状部材
26…上部ハウジング(コネクタハウジング)
28…ヒューズブロックの本体部(枠状部材の一辺)
31…保護部
32…弾性ロック片
33…補強部
34…ガイド面(ガイド手段)
41…被ガイド部(被ガイド手段)
41b…ロック部
42…ロック手段
Claims (6)
- ケース内に回路構成体を収容したものであって、
前記ケースが、前記回路構成体に対しその周縁に沿うように組み付けられる枠状部材と、前記枠状部材に対しその一辺に沿って組み付けられるコネクタハウジングとを備えており、
前記回路構成体が、前記枠状部材の一辺に沿って並列配置される複数の端子金具を備えており、
前記コネクタハウジングが前記枠状部材の一辺に組み付けられた状態では、前記コネクタハウジング内に前記複数の端子金具が並列して収容され、
前記枠状部材と前記コネクタハウジングには、前記コネクタハウジングの組付け過程で弾性撓みする弾性ロック片と、弾性復帰した前記弾性ロック片との係止により前記コネクタハウジングの前記枠状部材からの離脱を規制するロック部とを備えたロック手段が設けられているものにおいて、
前記ロック手段が、前記枠状部材の一辺の長さ方向に間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする電気接続箱。 - 前記枠状部材には、前記コネクタハウジングの組付け方向先方に向かって次第に間隔が狭まる一対のテーパ状のガイド面からなるガイド手段が、前記枠状部材の一辺の長さ方向に間隔を空けて複数設けられ、
前記コネクタハウジングには、前記コネクタハウジングの組付け方向先方に向かって次第に幅狭となるテーパ状の被ガイド部からなる被ガイド手段が、前記枠状部材の一辺の長さ方向に間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。 - 前記枠状部材には、前記コネクタハウジングの組付け方向先方に向かって次第に幅広となるテーパ状のガイド部からなるガイド手段が、前記枠状部材の一辺の長さ方向に間隔を空けて複数設けられ、
前記コネクタハウジングには、前記コネクタハウジングの組付け方向先方に向かって次第に間隔が拡がる一対のテーパ状の被ガイド面からなる被ガイド手段が、前記枠状部材の一辺の長さ方向に間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。 - 前記弾性ロック片が、前記一対のガイド面を構成する保護部の間に配置され、
前記被ガイド部が、前記弾性ロック片と前記一対のガイド面との間の空間に嵌合可能な二股状をなしていることを特徴とする請求項2記載の電気接続箱。 - 前記弾性ロック片が、前記一対の被ガイド面を構成する保護部の間に配置され、
前記ガイド部が、前記弾性ロック片と前記一対の被ガイド面との間の空間に嵌合可能な二股状をなしていることを特徴とする請求項3記載の電気接続箱。 - 前記弾性ロック片は、片持ち状に延出する形態とされているとともに、その側縁部に沿って設けた一対の保護部の間に配置されており、
前記弾性ロック片の基端部と前記保護部とが補強部によって連なっていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電気接続箱。
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JP2004015958A (ja) * | 2002-06-10 | 2004-01-15 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ジャンクションボックスと付設電気接続箱との連結構造 |
JP2005185034A (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | Yazaki Corp | 電気接続箱 |
JP2005304186A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 電気接続箱 |
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