本明細書における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図1の状態に遊技機の筐体1を置いて矢印Sで示す前方から見た場合に特定される方向である。
図1乃至図4を参照し、発明を実施するための形態1に係る遊技機の筐体1について、上下左右の部材となる天板部と底板部と左板部と右板部が外側の外天板部4と外底板部5と外左板部6と外右板部7と、内側の内天板部8と内底板部9と内左板部10と内右板部11とからなる構成を例示して説明する。
図1に示した筐体1は、内装筐体部2と、内装筐体部2を外側から重なるように覆う外装筐体部3とを備え、外装筐体部3における外天板部4と外底板部5と外左板部6と外右板部7とが外側から螺子部材25,32,37,41(図2参照)で内装筐体部2に取り付けられており、当該螺子部材25,32,37,41のいずれかを外すことで内装筐体部2から取り外すことで、外天板部4と外底板部5と外左板部6と外右板部7とのうちで交換の必要なものだけを交換すし、内装筐体部2及び外装筐体部3のうちで交換の必要のないものをそのまま再使用できる構成である。又、内装筐体部2における内天板部8と内底板部9と内左板部10と内右板部11とが内側から螺子部材47,53,57,62(図3参照)いずれかを外すことで内天板部8と内底板部9と内左板部10と内右板部11とのそれぞれを取り外すことで、内天板部8と内底板部9と内左板部10と内右板部11とのうちで交換の必要なものだけを交換し、内装筐体部2のうちで交換の必要のないものをそのまま再使用できる構成である。
図1において、外天板部4、外底板部5、外左板部6、外右板部7、内天板部8、内底板部9、内左板部10、内右板部11、背板部12のそれぞれは、合成樹脂材、金属材、木質材の1種類又は複数種類から四角形な板状に構成される。外天板部4は、外底板部5と同じ横幅を有し、外底板部5より小さな奥行を有し、内天板部8よりも大きい横幅を有する。外左板部6と外右板部7は、内装筐体部2と同じ高さを有し、上部よりも下部の方が大きな奥行を有するか又は上部と下部とが同じ奥行を有する。
よって、外天板部4が左端部と右端部とを内天板部8よりも左右方向に突出して内天板部8の上面に重ねられて螺子部材25(図2参照)で固定され、外底板部5が左端部と右端部とを内底板部9よりも左右方向に突出して内底板部9の下面に重ねられて螺子部材32(図2参照)で固定され、外左板部6が外天板部4の内天板部8よりも左方に突出した一端部と外底板部5の内底板部9よりも左方に突出した一端部との間に挿入されて内左板部10の左面に重ねられて螺子部材37(図2参照)で固定され、外右板部7が外天板部4の内天板部8よりも右方に突出した一端部と外底板部5の内底板部9よりも右方に突出した一端部との間に挿入されて内右板部11の右面に重ねられて螺子部材41(図2参照)で固定されることにより、外装筐体部3の前面部と内装筐体部2の前面部とが1つの平面状となり、外装筐体部3が内装筐体部2を外側から重なるように覆う構成を例示した。
そして、筐体1を遊技機設置構造体に釘等の止具で固定する場合には、釘のような図示のされていない止具が内装筐体部2の内側空間部の側から釘穴24(図2参照)を経由して図示のされていない遊技機設置構造体の上側固定部に結合され、釘のような図示のされていない止具が内側空間部の側から釘穴31を経由して図示のされていない遊技機設置構造体の下側固定部に結合される。
又、内装筐体部2と外装筐体部3とからなる筐体1において、筐体1の外側から、外装筐体部3における外天板部4と外底板部5と外左板部6と外右板部7とを内装筐体部2に取り付けている螺子部材25,32,37,41(図2参照)が外されたとしても、内装筐体部2における内天板部8と内底板部9と内左板部10と内右板部11とが互いに内側から螺子部材47,53,57,62(図3参照)で結合されているので、内装筐体部2の外側から螺子部材47,53,57,62(図3参照)を弛緩するように操作できない。よって、筐体1がスロットマシンとして遊技店の遊技機設置構造体に設置された場合においては、筐体1の前側の開口部が扉等の構造物で覆われて施錠されているので、筐体1の組み立てられた姿勢が確保され、不正な行為が防止される。
背板部12は、内装筐体部2と外装筐体部3とに共通に用いられる単一物になっているか、又は、外背板部と内背板部とに分離可能になっているかのいずれの構成でも適用可能であり、例えば、背板部12の後側から螺子部材65(図3参照)で内天板部8、内底板部9、内左板部10、内右板部11のいずれかに固定される構成を例示した。
図2に示したように、外天板部4、外底板部5、外左板部6、外右板部7が内装筐体部2から外されても、内天板部8、内底板部9、内左板部10、内右板部11、背板部12のそれぞれが、互いに、上左結合具15、上右結合具16、下左結合具17、下右結合具18で固定されて内装筐体部2を構成する。
図2において、外天板部4は、止め部21と取付孔部22と逃げ部23とを備える。止め部21は、外天板部4より内天板部8の側に突出し、内天板部8の釘等の止具を打つための開口部44に嵌め込まれる構造に設けられる。外天板部4と止め部21とには、釘穴24が複数個前後方向に列状に設けられる。止め部21の個数は2個に限定されるものではなく、内天板部の開口部44と同じ個数設けられる。取付孔部22は、外天板部4の左端部と右端部とに、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、外天板部4の内天板部8への固定用の螺子部材25の雄螺子部を上下方向に直線的に挿入可能な貫通孔と螺子部材25の頭部を収容して受け止める凹部との連繋した構成である。逃げ部23は、外天板部4の左端部と右端部とで取付孔部22よりも止め部21の側に、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、内天板部8の上左結合具15と上右結合具16とへの固定用の螺子部材47(図3参照)の雄螺子部と上左結合具15の内取付孔部74(図3参照)と上右結合具16との内取付孔部84(図3参照)とを避ける、外天板部4の上下方向に貫通する孔部又は外天板部4の下面より内部に窪む凹部として構成される。
外底板部5は、止め部28と取付孔部29と逃げ部30とを備える。止め部28は、外底板部5より内底板部9の側に突出し、内底板部9の釘等の止具を打つための開口部50に嵌め込まれる構造に設けられる。外底板部5と止め部28とには、釘穴31が複数個前後方向に列状に設けられる。止め部28の個数は、2個に限定されるものではなく、内外板部9の開口部50と同じ個数も設けられる。取付孔部29は、外底板部5の左端部と右端部とに、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、外底板部5の内底板部9への固定用の螺子部材32の雄螺子部を上下方向に直線的に挿入可能な貫通孔と螺子部材32の頭部を収容して受け止める凹部との連繋した構成である。逃げ部30は、外底板部5の左端部と右端部とで取付孔部29よりも止め部28の側に、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、内底板部9の下左結合具17と下右結合具18とへの固定用の螺子部材53(図3参照)と下左結合具17の内取付孔部94(図3参照)と下右結合具18の内取付孔部104(図3参照)とを避ける、外底板部5の上下方向に貫通する孔部又は外底板部5の下面より内部に窪む凹部として構成される。
外左板部6は、取付孔部35と逃げ部36とを備える。取付孔部35は、外左板部6の上端部と下端部とに、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、外左板部6の上左結合具15と下左結合具17への固定用の螺子部材37の雄螺子部を上下方向に直線的に挿入可能な貫通孔と螺子部材37の頭部を収容して受け止める凹部との直線状に連繋した構成である。逃げ部36は、外左板部6の上端部と下端部とで取付孔部35よりも外左板部6の中央部の側に、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、内左板部10の上左結合具15と下左結合具17への固定用の螺子部材57(図3参照)と上左結合具15の内取付孔部76(図3参照)と下左結合具17の内取付孔部96(図3参照)とを避ける、外左板部6の左右方向に貫通する孔部又は外左板部6の右面より内部に窪む凹部として構成される。
外右板部7は、取付孔部39と逃げ部40とを備える。取付孔部39は、外右板部7の上端部と下端部とに、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、外右板部7の上右結合具16と下右結合具18への固定用の螺子部材41の雄螺子部を上下方向に直線的に挿入可能な貫通孔と螺子部材41の頭部を収容して受け止める凹部との直線状に連繋した構成である。逃げ部40は、外右板部7の上端部と下端部とで取付孔部39よりも外右板部7の中央部の側に、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、内右板部11の上右結合具16と下右結合具18とへの固定用の螺子部材62(図3参照)と上右結合具16の内取付孔部86(図3参照)と下右結合具18の内取付孔部106(図3参照)とを避ける、外右板部7の左右に貫通する孔部又は外右板部7の左方より内部に窪む凹部として構成される。
図2において、外天板部4、外底板部5、外左板部6、外右板部7が内装筐体部2に組み付けられる場合について説明する。外天板部4が内天板部8の上面に重ねられ、止め部21が内天板部8の開口部44に挿入され、螺子部材25の雄螺子部が外天板部4の上方より取付孔部22を経由して内装筐体部2の上左結合具15と上右結合具16とに別々に締め付けられ、螺子部材25の頭部が外天板部4より上に出ないように取付孔部22の図示のされていない凹部に収容されて受け止められ、外天板部4が内装筐体部2に取り付けられる。
外底板部5が内底板部9の下面に重ねられ、止め部28が内底板部9の開口部50に挿入され、螺子部材32の雄螺子部が外底板部5の下方より取付孔部29を経由して内装筐体部2の下左結合具17と下右結合具18とに別々に締め付けられ、螺子部材32の頭部が外底板部5より下に出ないように取付孔部29の図示のされていない凹部に収容されて受け止められ、外底板部5が内装筐体部2に取り付けられる。
外左板部6が外天板部4の内天板部8より左方に出た一端部と外底板部5の内底板部9より左方に出た一端部との間に挿入されて内左板部10の左面に重ねられ、螺子部材37の雄螺子部が外左板部6の左方より取付孔部35を経由して内装筐体部2の上左結合具15と下左結合具17とに別々に締め付けられ、螺子部材37の頭部が外左板部6より左に出ないように取付孔部35の図示のされていない凹部に収容されて受け止められ、外左板部6が内装筐体部2に取り付けられる。
外右板部7が外天板部4の内天板部8より右方に出た一端部と外底板部5の内底板部9より右方に出た一端部との間に挿入されて内右板部11の右面に重ねられ、螺子部材41の雄螺子部が外右板部7の右方より取付孔部39を経由して内装筐体部2の上右結合具16と下右結合具18とに別々に締め付けられ、螺子部材41の頭部が外右板部7より右に出ないように取付孔部39の図示のされていない凹部に収容されて受け止められ、外右板部7が内装筐体部2に取り付けられる。
外天板部4、外底板部5、外左板部6、外右板部7の内装筐体部2への取付順序は、上記に限定されるものでなく、どの部材が先でも後でもよい。上記のように外天板部4、外底板部5、外左板部6、外右板部7が内装筐体部2に組み付けられることより、筐体1が図1に示した態様に構成される。
図3に示した内装筐体部2を構成する部材としての、内天板部8と内底板部9と内左板部10と内右板部11と背板部12と上左結合具15と上右結合具16と下左結合具17と下右結合具18とについて説明する。
内天板部8は、開口部44と第1逃げ部45と第2逃げ部46とを備える。開口部44は、上下方向に貫通し、前後方向に長い孔として、内天板部8の中央部に1個設けてよいが、左右に分かれて2個設けられた構成を例示した。第1逃げ部45は、内天板部8の左端部と右端部とに、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、外天板部4(図2参照)の上左結合具15と上右結合具16とへの固定用の螺子部材25(図2参照)の雄螺子部及び上左結合具15の外取付孔部73と上右結合具16の外取付孔部83とを避ける、内天板部8の上下方向に貫通する孔部又は内天板部8の上面より内部に窪む凹部として構成される。第2逃げ部46は、内天板部8の左端部と右端部とで第1逃げ部45よりも開口部44の側に、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、内天板部8の上左結合具15と上右結合具16とへの固定用の螺子部材47の雄螺子部と上左結合具15の内取付孔部74と上右結合具16の内取付孔部84とを避ける、内天板部8の上下方向に貫通する孔部又は内天板部8の下面より内部に窪む凹部として構成される。
内底板部9は、開口部50と第1逃げ部51と第2逃げ部52とを備える。開口部50は、上下方向に貫通し、前後方向に長い孔として、内底板部9の中央部に1個設けてよいが、左右に分かれて2個設けられた構成を例示した。第1逃げ部51は、内底板部9の左端部と右端部とに、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、外底板部5の下左結合具17と下右結合具18とへの固定用の螺子部材32(図2参照)の雄螺子部と下左結合具17の外取付孔部93と下右結合具18の外取付孔部103とを避ける、内底板部9の上下方向に貫通する孔部又は内底板部9の下面より内部に窪む凹部として構成される。第2逃げ部52は、内底板部9の左端部と右端部とで第1逃げ部51よりも開口部50の側に、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、内底板部9の上左結合具15と上右結合具16とへの固定用の螺子部材53の雄螺子部と下左結合具17の内取付孔部94と下右結合具18の内取付孔部104とを避ける、内底板部9の上下方向に貫通する孔部又は内底板部9の下面より内部に窪む凹部として構成される。
内左板部10は、第1逃げ部55と第2逃げ部56とを備える。第1逃げ部55は、内左板部10の上端部と下端部とに、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、外左板部6(図2参照)の上左結合具15と下左結合具17とへの固定用の螺子部材37(図2参照)の雄螺子部と上左結合具15の外取付孔部75と下左結合具17の外取付孔部95とを避ける、内左板部10の左右方向に貫通する孔部又は内左板部10の左面より内部に窪む凹部として構成される。第2逃げ部56は、内左板部10の上端部と下端部とで第1逃げ部55よりも内左板部10の中央部の側に、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、内左板部10の左結合具15と下左結合具17とへの固定用の螺子部材57の雄螺子部と上左結合具15の内取付孔部76と下左結合具17の内取付孔部96とを避ける、内左板部10の左右方向に貫通する孔部又は内左板部10の左面より内部に窪む凹部として構成される。
内右板部11は、第1逃げ部60と第2逃げ部61とを備える。第1逃げ部60は、内右板部11の上端部と下端部とに、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、外左板部6の上右結合具16と下右結合具18とへの固定用の螺子部材41(図2参照)の雄螺子部と上右結合具16の外取付孔部85と下右結合具18の外取付孔部105とを避ける、内右板部11の左右方向に貫通する孔部又は内右板部11の右面より内部に窪む凹部として構成される。第2逃げ部61は、内右板部11の上端部と下端部とで第1逃げ部60よりも内右板部11の中央部の側に、複数個ずつ、前後方向に列状に設けられ、内右板部11の上右結合具16と下右結合具18とへの固定用の螺子部材62と上右結合具16の内取付孔部86と下右結合具18の内取付孔部106とを避ける、内右板部11の左右方向に貫通する孔部又は内右板部11の右面より内部に窪む凹部として構成される。
背板部12は、上下左右の隅部に、取付孔部64が背板部12の上左結合具15と上右結合具16と下左結合具17と下右結合具18とへの固定用の螺子部材65の雄螺子部と上左結合具15の背取付孔部77と上右結合具16の背取付孔部87と下左結合具17の背取付孔部97と下右結合具18の背取付孔部107とを避ける、背板部12の前後方向に貫通する孔部として構成される。尚、取付孔部64は、螺子部材65の雄螺子部を上下方向に直線的に挿入可能な貫通孔と螺子部材25の頭部を収容して受け止める凹部と背取付孔部77,87,97,107を出っ張らないように収容する凹部との連繋した構成である。
結合具としては、例えば、上左結合具15と下左結合具17とが互いに連結され、上右結合具16と下右結合具18と互いに連結された構成、又は、上左結合具15と上右結合具16とが互いに連結され、下左結合具17、下右結合具18と互いに連結された構成、上左結合具15と上右結合具16と下左結合具17と下右結合具18とのうちの3つが互いに連結された構成、上左結合具15と上右結合具16と下左結合具17と下右結合具18とが互いに連結された構成であっても適用可能であるが、分かれた、上左結合具15と上右結合具16と下左結合具17と下右結合具18とが互いに分かれ構成を例示した。上左結合具15と上右結合具16とは左右で対照形の構成を例示し、下左結合具17と下右結合具18とは左右で対照形の構成を例示した。
上左結合具15は、天取付部70と左取付部71と背取付部72とを一体に備えた、金属又は合成樹脂から構成される。天取付部70は、内天板部8の上面に平行な板状であって、左側の外取付孔部73と右側の内取付孔部74とを、複数個ずつ、前後方向に列状に備える。外取付孔部73は、外天板部4の上左結合具15と上右結合具16とへの固定用の螺子部材25(図2参照)の雄螺子部を結合する上下方向に貫通する螺子孔部として、バーリングタップ加工により外天取付部70より上方又は下方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。内取付孔部74は、内天板部8の上左結合具15と上右結合具16とへの固定用の螺子部材47の雄螺子部を結合する上下方向に貫通する螺子孔部として、バーリングタップ加工により天取付部70より上方又は下方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。
左取付部71は、天取付部70の左端部より下方に突出した板状であって、上側の外取付孔部75と下側の内取付孔部76とを、複数個ずつ、前後方向に列状に備える。外取付孔部75は、外左板部6の上左結合具15と上右結合具16とへの固定用の螺子部材37(図2参照)の雄螺子部を結合する左右方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により左取付部71より左方又は右方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。内取付孔部76は、内左板部10の上左結合具15と上右結合具16とへの固定用の螺子部材57の雄螺子部を結合する左右方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により左取付部71より左方又は右方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。
上左結合具15の背取付部72は、天取付部70の後端部より下方に突出した板状であって、背取付孔部77を備える。背取付孔部77は、背取付部72の右側に、1個設けられ、背板部12の上左結合具15への固定用の螺子部材65の雄螺子部を結合する前後方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により背取付部72より前方又は後方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。背取付孔部77の個数は、複数個でもよい。
上右結合具16は、天取付部80と右取付部81と背取付部82とを一体に備えた、金属又は合成樹脂から構成される。
上右結合具16の天取付部80は、内天板部8の上面に平行な板状であって、右側の外取付孔部83と左側の内取付孔部84とを、複数個ずつ、前後方向に列状に備える。外取付孔部83は、外天板部4の上右結合具16への固定用の螺子部材25(図2参照)の雄螺子部を結合する上下方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により天取付部80より上方又は下方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。内取付孔部84は、内天板部8の上右結合具16への固定用の螺子部材47の雄螺子部を結合する上下方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により天取付部80より上方又は下方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。
上右結合具16の右取付部81は、天取付部80の右端部より下方に突出した板状であって、上側の外取付孔部85と下側の内取付孔部86とを、複数個ずつ、前後方向に列状に備える。外取付孔部85は、外左板部6の上右結合具16への固定用の螺子部材41(図2参照)の雄螺子部を結合する左右方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により右取付部81より左方又は右方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。内取付孔部86は、内左板部10の上右結合具16への固定用の螺子部材62の雄螺子部を結合する左右方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により右取付部81より左方又は右方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。
上右結合具16の背取付部82は、天取付部80の後端部より下方に突出した板状であって、背取付孔部87を備える。背取付孔部87は、背取付部82の左側に、1個設けられ、背板部12の上右結合具16への固定用の螺子部材65の雄螺子部を結合する前後方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により背取付部82より前方又は後方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。背取付孔部87の個数は複数個でもよい。
下左結合具17は、底取付部90と左取付部91と背取付部92とを一体に備えた、金属又は合成樹脂から構成される。
下左結合具17の底取付部90は、内底板部9の下面に平行な板状であって、左側の外取付孔部93と右側の内取付孔部94とを、複数個ずつ、前後方向に列状に備える。外取付孔部93は、外底板部5の下左結合具17への固定用の螺子部材32(図2参照)の雄螺子部を結合する上下方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により底取付部90より上方又は下方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。内取付孔部94は、内底板部9の下左結合具17への固定用の螺子部材53の雄螺子部を結合する上下方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により底取付部90より上方又は下方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。
下左結合具17の左取付部91は、底取付部90の左端部より上方に突出した板状であって、下側の外取付孔部95と上側の内取付孔部96とを、複数個ずつ、前後方向に列状に備える。外取付孔部95は、外左板部6の下左結合具17への固定用の螺子部材37(図2参照)の雄螺子部を結合する左右方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により左取付部91より左方又は右方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。内取付孔部96は、内左板部10の下左結合具17への固定用の螺子部材57の雄螺子部を結合する左右方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により左取付部91より左方又は右方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。
下左結合具17の背取付部92は、天取付部の後端部より上方に突出した板状であって、背取付孔部97を備える。背取付孔部97は、背取付部92の右側に、1個設けられ、背板部12の下左結合具17への固定用の螺子部材65の雄螺子部を結合する前後方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により背取付部92より前方又は後方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。背取付孔部97の個数は複数個でもよい。
下右結合具18は、底取付部100と右取付部101と背取付部102とを一体に備えた、金属又は合成樹脂から構成される。
下右結合具18の底取付部100は、内底板部9の下面に平行な板状であって、右側の外取付孔部103と左側の内取付孔部104とを、複数個ずつ、前後方向に列状に備える。外取付孔部103は、外底板部5の下右結合具18への固定用の螺子部材32(図2参照)の雄螺子部を結合する上下方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により底取付部100より上方又は下方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。内取付孔部104は、内底板部9の下右結合具18への固定用の螺子部材53の雄螺子部を結合する上下方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により底取付部100より上方又は下方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。
下右結合具18の右取付部101は、底取付部100の右端部より上方に突出した板状であって、下側の外取付孔部105と上側の内取付孔部106とを、複数個ずつ、前後方向に列状に備える。外取付孔部105は、外右板部7の下右結合具18への固定用の螺子部材41(図2参照)の雄螺子部を結合する上下方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により右取付部101より左方又は右方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。内取付孔部106は、内右板部11の下右結合具18への固定用の螺子部材62の雄螺子部を結合する左右方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により右取付部101より左方又は右方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。
下右結合具18の背取付部102は、底取付部100の後端部より上方に突出した板状であって、背取付孔部107を備える。背取付孔部107は、背取付部102の左側に、1個設けられ、背板部12の下右結合具18への固定用の螺子部材65の雄螺子部を結合する前後方向に貫通する螺子孔部として、バーリング加工により背取付部102より前方又は後方に円筒状に押し出された部分に雌螺子の形成された構成を例示する。背取付孔部107の個数は複数個でもよい。
図3において、内装筐体部2の組立方について説明する。上左結合具15が内天板部8に取り付けられる場合、上左結合具15の天取付部70が内天板部8の左端部の上に重ねられ、螺子部材47の雄螺子部が内天板部8の下方から内天板部8の第2逃げ部46を経由して内取付孔部74に螺子嵌合し、螺子部材47の頭部が内天板部8の第2逃げ部46の周りに接触することにより、上左結合具15が内天板部8の左端部に固定される。尚、内天板部8の左端部の上面には、天取付部70を収容する図示のされていない凹部が設けられており、天取付部70が内天板部8の左端部の上に重ねられる時に上記凹部に収容されて内天板部8の上面より出っ張らないようになっている。
上右結合具16が内天板部8に取り付けられる場合、上右結合具16の天取付部80が内天板部8の右端部の上側に重ねられ、螺子部材47の雄螺子部が内天板部8の下方から内天板部8の右端部の第2逃げ部46を経由して内取付孔部84に螺子嵌合し、螺子部材47の頭部が内天板部8の第2逃げ部46の周りに接触することにより、上右結合具16が内天板部8の左端部の上側に固定される。尚、内天板部8の右端部の上面には、天取付部80を収容する図示のされていない凹部が設けられており、天取付部80が内天板部8の右端部の上側に重ねられる時に上記凹部に収容されて内天板部8の上面より出っ張らないようになっている。
下左結合具17が内底板部9に取り付けられる場合、下左結合具17の底取付部90が内底板部9の左端部の下側に重ねられ、螺子部材53の雄螺子部が内底板部9の上方から内底板部9の左端部の第2逃げ部52を経由して底取付孔部94に螺子嵌合し、螺子部材53の頭部が内底板部9の第2逃げ部46の周りに接触することにより、下左結合具17が内底板部9の左端部の下側に固定される。尚、内底板部9の左端部の下面には、底取付部90を収容する図示のされていない凹部が設けられており、底取付部90が内底板部9の左端部の下側に重ねられる時に上記凹部に収容されて内底板部9の下面より出っ張らないようになっている。
下右結合具18が内底板部9に取り付けられる場合、下右結合具18の底取付部100が内底板部9の右端部の下側に重ねられ、螺子部材53の雄螺子部が内底板部9の上方から内底板部9の左端部の第2逃げ部52を経由して底取付孔部104に螺子嵌合し、螺子部材53の頭部が内底板部9の第2逃げ部46の周りに接触することにより、下右結合具18が内底板部9の左端部の下側に固定される。尚、内底板部9の右端部の下面には、底取付部100を収容する図示のされていない凹部が設けられており、底取付部100が内底板部9の右端部の下側に重ねられる時に上記凹部に収容されて内底板部9の下面より出っ張らないようになっている。
上左結合具15が内左板部10に取り付けられる場合、上左結合具15の左取付部71が内左板部10の上端部の左側に重ねられ、螺子部材57の雄螺子部が内左板部10の右方から内左板部10の第2逃げ部56を経由して内取付孔部96に螺子嵌合し、螺子部材57の頭部が内左板部10の第2逃げ部56の周りに接触することにより、上左結合具15が内左板部10の上端部の左側に固定される。尚、内左板部10の上端部の左面には、右取付部71を収容する図示のされていない凹部が設けられており、右取付部71が内左板部10の上端部の左側に重ねられる時に上記凹部に収容されて内左板部10の左面より出っ張らないようになっている。
上右結合具16が内右板部11に取り付けられる場合、上右結合具16の右取付部81内右板部11の上端部の右側に重ねられ、螺子部材62の雄螺子部が内右板部11の左方から内右板部11の上端部の第2逃げ部61を経由して内取付孔部86に螺子嵌合し、螺子部材62の頭部が内右板部11の第2逃げ部61の周りに接触することにより、上右結合具16が内右板部11の端部の右側に固定される。尚、内右板部11の上端部の右面には、右取付部81を収容する図示のされていない凹部が設けられており、右取付部81が内右板部11の上端部の右側に重ねられる時に上記凹部に収容されて内右板部11の右面より出っ張らないようになっている。
下左結合具17が内左板部10に取り付けられる場合、下左結合具17の底取付部90が内左板部10の下端部の左側に重ねられ、螺子部材57の雄螺子部が内左板部10の右方から内左板部10の下端部の第2逃げ部56を経由して内取付孔部96に螺子嵌合し、螺子部材57の頭部が内左板部10の第2逃げ部56の周りに接触することにより、下左結合具17が内左板部10の下端部の左側に固定される。尚、内左板部10の下端部の左面には、底取付部90を収容する図示のされていない凹部が設けられており、底取付部90が内左板部10の下端部の左側に重ねられる時に上記凹部に収容されて内左板部10の左面より出っ張らないようになっている。
下右結合具18が内右板部11に取り付けられる場合、下右結合具18の右取付部101が内右板部11の下端部の右側に重ねられ、螺子部材62の雄螺子部が内右板部11の左方から内右板部11の下端部の第2逃げ部61を経由して内取付孔部106に螺子嵌合し、螺子部材62の頭部が内右板部11の第2逃げ部61の周りに接触することにより、下右結合具18が内右板部11の下端部の右側に固定される。尚、内右板部11の下端部の右面には、右取付部101を収容する図示のされていない凹部が設けられており、右取付部101が内右板部11の下端部の右側に重ねられる時に上記凹部に収容されて内右板部11の右面より出っ張らないようになっている。
上左結合具15が背板部12に取り付けられる場合、上左結合具15の背取付部72が背板部12の上左端部の前面に重ねられ、螺子部材65の雄螺子部が背板部12の後方から背板部12の上左端部の取付孔部64を経由して背取付孔部77に螺子嵌合し、螺子部材65の頭部が背板部12の取付孔部64の周りに接触することにより、下左結合具17が背板部12の上左端部の前面に固定される。
上右結合具16が背板部12に取り付けられる場合、上右結合具16の背取付部82が背板部12の上右端部の前面に重ねられ、螺子部材65の雄螺子部が背板部12の後方から背板部12の上右端部の取付孔部64を経由して背取付孔部87に螺子嵌合し、螺子部材65の頭部が背板部12の取付孔部64の周りに接触することにより、下左結合具17が背板部12の上右端部の前面に固定される。
下左結合具17が背板部12に取り付けられる場合、下左結合具17の背取付部92が背板部12の下左端部の前面に重ねられ、螺子部材65の雄螺子部が背板部12の後方から背板部12の下左端部の取付孔部64を経由して背取付孔部97に螺子嵌合し、螺子部材65の頭部が背板部12の取付孔部64の周りに接触することにより、下左結合具17が背板部12の下左端部の前面に固定される。
下右結合具18が背板部12に取り付けられる場合、下右結合具18の背取付部102が背板部12の下右端部の前面に重ねられ、螺子部材65の雄螺子部が背板部12の後方から背板部12の下右端部の取付孔部64を経由して背取付孔部107に螺子嵌合し、螺子部材65の頭部が背板部12の取付孔部64の周りに接触することにより、下右結合具18が背板部12の下右端部の前面に固定される。
前述した上左結合具15、上右結合具16、下左結合具17、下右結合具18のそれぞれと、内天板部8、内底板部9、内左板部10、内右板部11、背板部12のそれぞれとの取付順序は、上記に限定されるものでなく、どの部材が先でも後でもよい。上記のように、上左結合具15、上右結合具16、下左結合具17、下右結合具18のそれぞれと内天板部8、内底板部9、内左板部10、内右板部11、背板部12のそれぞれとの組み付けにより、内装筐体部2が図2に示した態様に構成される。
図4において、筐体1の右上隅の結合について説明すると、上右結合具16の天取付部80が外天板部4と内天板部8との間に配置され、上右結合具16の右取付部81が外右板部7と内右板部11との間に配置され、螺子部材25が筐体1の外側から上右結合具16の外取付孔部83に取り付けられ、螺子部材47が筐体1の内側から上右結合具16の内取付孔部84に取り付けられ、螺子部材41が筐体1の外側から上右結合具16の外取付孔部85に取り付けられ、螺子部材62が筐体1の内側から上右結合具16の内取付孔部86に取り付けられた構成担っているので、例えば、筐体1の外側で螺子部材25を取り外して、外天板部4を交換することができ、筐体1の外側で螺子部材41を取り外して、外右板部7を交換することができる。上記のように外天板部4を取り外しても、螺子部材47を筐体1の外側から弛緩操作することは困難であり、上記のように外右板部7取り外しても、螺子部材62を筐体1の外側から弛緩操作することは困難であるので、上右結合具16による内天板部8と内右板部11との結合が確保できる。又、筐体1の角部は傷みやすいが、遊技機設置構造体に釘で固定される外天板部4で内天板部8と内右板部11と外右板部7とを被覆した構成であるので、釘穴の付いた交換の必要のある外天板部4が上記筐体1の角部の損傷を負担し、外天板部4だけを交換すれば、外右板部7と内天板部8と内右板部11とを交換しないで長期に使用することができる。
尚、図1乃至図4では、天板部を外天板部4と内天板部8とで構成し、底板部を外底板部5と内底板部9とで構成し、左板部を外左板部6と内左板部10とで構成し、右板部を外右板部7と内右板部11とで構成したが、例えば、天板部と底板部とを外天板部4と内天板部8と外底板部5と内底板部9とで構成し、左板部と右板部とを外左板部6と内左板部10とに分けないで1つの板部材として構成するように、天板部、底板部、左板部、右板部、背板部12のいずれかを外と内とに分けて構成して適用可能である。
又、結合具を上下方向の中間部に用いて外左板部6と外右板部7との一方又は両方と背板部12を結合しても適用可能である。この上下方向の中間部に用いられる結合部として、例えば、図3に示した上左結合具15から左取付部71の除去された構成の結合部を2個準備し、1個の結合部の天取付部70を図2に示した外左板部6と内左板部10との間に配置し、螺子部材で外左板部6と内左板部10とを天取付部70に結合し、螺子部材で図2に示した背板部を背取付部72に結合し、もう1個の結合部の天取付部70を図2に示した外右板部7と内右板部11との間に配置し、螺子部材で外右板部7と内右板部11とを天取付部70に結合し、螺子部材で図2に示した背板部を背取付部72に結合することにより適用可能である。
又、図3に示した背取付部72,82,92,102を背板部12の後面に配置し、図
2に示した螺子部材65を背板部12の前方から背板部12を経由して背取付部72,82,92,102の背取付孔部77,87,97,107に装着することで背板部12を取付部72,82,92,102に結合するか、図3に示した背取付孔部77,87,97,107を前後方向への貫通孔とし、背取付部72,82,92,102を背板部12の前面に配置し、背板部12の後面の側にナットを用い、図2に示した螺子部材65を背板部12の前方から上記貫通孔及び背板部12を経由してナットに装着することで背板部12を背取付部72,82,92,102結合しても適用可能である。
又、図3に示した例えば上左結合具15の外取付孔部73,75と内取付孔部74,76と背取付部82とのいずれか1つ又は2個以上を貫通孔し、ナットを用いても適用可能である。この構造を上右結合具16、下左結合具17、下右結合具18でも上左結合具15と同様に貫通孔としてナットを用いても適応可能である。
図4に示した上右結合具16に外取付孔部83を設けることなく内取付孔部84を貫通孔とし、螺子部材47を内側から内天板部8と上記貫通孔及び外天板部4を経由して外天板部4の外側に出ないように内部に埋め込まれたナットに装着することで外天板部4と内天板部8とを上右結合具16を介して結合しても適用可能である。この構造を上左結合具15、下左結合具17、下右結合具18でも上右結合具16と同様に貫通孔としてナットを用いても適応可能である。
又、図4に示した上左結合具16に外取付孔部85を設けることなく内取付孔部83を貫通孔とし、螺子部材62を内側から内右板部111と上記貫通孔及び外右板部7を経由して外右板部7の外側に出ないように内部に埋め込まれたナットに装着することで外右板部7と内右板部11とを上右結合具16を介して結合しても適用可能である。この構造を上左結合具15、下左結合具17、下右結合具18でも上右結合具16と同様に貫通孔としてナットを用いても適応可能である。
図5及び図6を参照し、発明を実施するための形態2に係る遊技機の筐体1について、上部構造を例示して説明する。図5に示した筐体1の上部構造は、左右に分かれて構成された左外天板部4Aと右外天板部4Bとを、内天板部8に組み合わせる構成である。内天板部8の釘等の止具を打つための開口部44Aを含む平面視で方形な左領域8Aの厚みと内天板部8の釘等の止具を打つための開口部44Bを含む平面視で方形な右領域8Bの厚みとが、内天板部8の開口部44A,44Bの間の残存部8Cの厚みよりも薄い構成である。
左外天板部4Aは、内天板部8の左領域8Aと同形な平面視で方形な板状であり、左領域8Aに重ねられると、左外天板部4Aが左領域8Aを全面的に覆い、左外天板部4Aの上面が内天板部8の残存部8Cの上面と平面状に連繋さる構成である。左外天板部4Aには止め部21Aが下方に突出して設けられる。左外天板部4Aと止め部21Aには、釘穴24Aが設けられる。そして、左外天板部4Aが内天板部8の左領域8Aを覆うように取り付けられる時に、止め部21Aが開口部44Aに挿入される。
右外天板部4Bは、内天板部8の右領域8Bと平面視で同形な方形な板状であり、内天板部8の右領域8Bに重ねられると、右外天板部4Bが右領域8Bを全面的に覆い、右外天板部4Bの上面が内天板部8の残存部8Cの上面と平面状に連繋さる構成である。右外天板部4Bには止め部21Bが下方に突出して設けられる。右外天板部4Bと止め部21Bには、釘穴24Bが設けられる。そして、右外天板部4Bが内天板部8の右領域8Bを覆うように取り付けられる時に、止め部21Bが開口部44Bに挿入される。
左外天板部4Aが内天板部8の左領域8Aを覆い、止め部21Aが開口部44Aに挿入され、木ねじ又はタッピングねじ等の螺子部材25Aが左外天板部4Aに設けられた取付孔部45Aと左領域8Aに設けられた取付穴部73Aとを経由して左領域8A又は左板部6Aに装着され、右外天板部4Bが内天板部8の右領域8Bを覆い、止め部21Bが開口部44Bに挿入され、木ねじ又はタッピングねじ等の螺子部材25Bが左外天板部4Bに設けられた取付孔部45Bと左領域8Bに設けられた取付穴部73Bとを経由して左領域8B又は左板部6Bに装着されたことにより、図6に示したように、左外天板部4Aが左領域8Aに取り付けられ、右外天板部4Bが右領域8Bに取り付けられる。
図6に示したように、左外天板部4Aが内天板部8の左領域8Aを覆うように取り付けられて、止め部21Aが開口部44Aに挿入され、右外天板部4Bが内天板部8の右領域8Bを覆うように取り付けられて、止め部21Bが開口部44Bに挿入された状態では、筐体1の角部は傷みやすいが、遊技機設置構造体に釘で固定される左外天板部4Aと右外天板部4Bとで内天板部8と右板部6Aと右板部7Aとを被覆した構成であるので、釘穴の付いた交換の必要のある外天板部4が上記筐体1の角部の損傷を負担し、外天板部4だけを交換すれば、外右板部7と内天板部8と内右板部11とを交換しないで長期に使用することができる。
図5及び図6に示した上部構造は、左外天板部4A、右外天板部4B、内天板部8、開口部44A,44Bのそれぞれを、左外底板部、右外底板部、内底板部9、開口部50と読み替えることで、下部構造にも適用可能である。
図1乃至図6において、止め部21,21A,21B,28の一方又は両方が設けられていなくてもよく、又、釘穴24、24A,24B,31が設けられていなくてもよい。
図7を参照し、発明を実施するための形態2に係る遊技機の筐体1について、1つの角部連結される1つの部材が外側と内側に分かれており、もう1つの部材が外側と内側に分かれていないものとして、天板部が外天板部4と内天板部8とに分かれ、右板部6Bが単一であり、外天板部4と内天板部8と側板部6Bとを互いに結合する部材となる上右結合具16Aが外取付孔部83と内取付孔部84と内取付孔部86に相等する図示のされていない貫通孔と第2逃げ部61に相等する取付孔部61Aとを備えかつ外取付孔部85を備えていない、右上部構造を例示して説明する。取付孔部61Aは、螺子部材62の雄螺子部を左右方向に直線的に挿入可能な貫通孔とナット66を収容して受け止める凹部61Bとの連繋した構成である。即ち、外天板部4と内天板部8とが外側から操作可能な螺子部材25と内側から操作可能な螺子部材84とで上右結合具16Aに結合され、側板部6Bが内側から操作可能な螺子部材62とナット66とで上右結合具16Aに結合されている。
図7において、右板部6B、上右結合具16Aのそれぞれを、左板部、上左結合具15と読み替えることにより、左上部構造にも適用可能である。又、図7における右板部6B、上右結合具16Aのそれぞれを、単一な底板部、下右結合具18と読み替え、図2に示す外左板部6と内左板部10と下左結合具17とを用いかつ下左結合具17の底取付部90と下右結合具18の底取付部100とが互いに内側に延びて連結されたことにより、図7に示した右上部構造を下構造にも適用可能である。