JP2006170266A - ビス脱落防止用スペーサ及びビス脱落防止構造 - Google Patents

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寛 石橋
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Abstract

【課題】 主部材と副部材とを締結した後、事後的に頭付きビスが緩んだり副部材のねじ孔から抜け出たりしても、頭付きビスが主部材に脱落しないように保持されたままになるビス脱落防止用スペーサ及びビス脱落防止構造を提供する。
【解決手段】 頭付きビス60の頭部61を、スペーサ20のスペーサ主部21と頭部押え部23との対向空間S内に脱落しない状態で収容する。主部材110のビス挿通孔121に挿通した頭付きビス60を副部材150のねじ孔161にねじ込むと、スペーサ20の係合爪27が主部材110の被係止面125に係合可能となって、そのスペーサ20が主部材110に保持される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、主部材と副部材との締結に用いたビスが脱落することを防ぐために用いられビス脱落防止用スペーサに関する。また、本発明は、主部材と副部材との締結に用いたビスが脱落することを防ぐことのできるビス脱落防止構造に関する。
従来、自動車分野において、ナットに被せたキャップを利用してナットがボルトから離脱することを防止する技術(特許文献1参照)や、スタッドボルトとナットとを用いてパネルにサイドプロテクトモールなどの外装部品を取り付けるための技術(特許文献2参照)が提案されていた。また、電気機器収納用箱体に枠体を取り付けることに用いられている取付ネジが脱落することを防止するための技術も提案されていた(特許文献3参照)。さらに、遊戯機分野において、一対の固着具によって2枚の板体を固定する技術(特許文献4参照)や、車両のフロア面にフットレストを設置するためのクリップをスタッドボルトによって固定する技術も提案されている(特許文献5参照)。
上掲の各特許文献のうち、特許文献3に記載されている枠体取付ネジ脱落防止構造を図12及び図13を参照して説明する。この枠体取付ネジ脱落防止構造では、ネジ脱落防止具1の2箇所の掛止爪2,2を枠体3の取付孔4に係合させてそのネジ脱落防止具1が枠体3に取り付けらる。そして、箱体本体5側に具備させた螺着孔6に、その箱形本体5に重ねた枠体3のネジ挿通孔7とネジ脱落防止具1の挿通孔8とを合わせ、それらのネジ挿通孔7と挿通孔8に通した枠体取付ネジ9を上記螺着孔6にねじ込んである。また、ネジ脱落防止具1には、3つの立片10が備わり、枠体取付ネジ9をねじ込むときには、それらの立片10が枠体取付ネジ9の頭部を挟んで仮固定状態に保つようになっている。
この枠体取付ネジ脱落防止構造では、立片10の先端に内向きの爪形部位10aが形成されているため、枠体取付ネジ9が緩んだときには、その枠体取付ネジ9の頭部が爪形部位10aに当たって緩み止め作用を発揮すると考えられ、また、3本の立片10によって枠体取付ネジ9の頭部が挟まれる構造になっているために、螺着孔6にねじ込む前の枠体取付ネジ9をネジ脱落防止具1から脱落しないようにそのネジ脱落防止具1に保持させておくことができるという作用が発揮されると考えられる。したがって、ネジ脱落防止具1を枠体3に取り付けておくと、そのネジ脱落防止具1を介して枠体取付ネジ9が枠体3から脱落してしまうという事態を防ぐことができるとも考えられる。
実用新案登録第3063416号公報 実用新案登録第2606891公報 実開平7−41045号公報 特開2004−150476号公報 特開平11−247822号公報
しかしながら、図12及び図13を参照して説明した特許文献3に記載されている技術では、ネジ脱落防止具1に備わっている3つの立片10が枠体取付ネジ9の頭部を挟み付けて保持しているに過ぎないため、螺着孔6にねじ込んだ枠体取付ネジ9が緩んでその頭部が押し上げられることによって、その頭部が立片10を押し開きながら爪形部位10aを乗り越えて脱落してしまうという事態を防ぐことのできない状況が起こり得る。また、ネジ脱落防止具1に保持されている枠体取付ネジ9が傾いたときにも、その頭部が3つの立片10の隙間から出て枠体取付ネジ9がネジ脱落防止具1から脱落してしまうという事態も起こり得る。この一方で、取付ビスを用いる締結構造において、締結後の取付ビスを接着剤で固定すると、取付ビスの脱落を防ぐことが可能であるけれども、そのようにすることは、量産を図る上で手間がかかって好ましくなく、また分解するときに接着剤を除去しなければならないという煩わしさがある。
本発明は以上の状況に鑑みてなされたものであり、主部材と副部材とを締結することに用いる頭付きビスの主部材からの脱落を確実に防止することきのできるビス脱落防止用スペーサ及びビス脱落防止構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、主部材と副部材とを締結している頭付きビスが緩んで主部材から脱落するという事態を確実に防止することのできるビス脱落防止用スペーサ及びビス脱落防止構造を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、主部材と副部材とを締結している頭付きビスが緩んで副部材のねじ孔から外れても、その頭付きビスが主部材から脱落するという事態を確実に防止することのできるジス脱落防止用スペーサ及びビス脱落防止構造を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、主部材と副部材とを締結している頭付きビスの緩止め作用を発揮させることのできるビス脱落防止用スペーサ及びビス脱落防止構造を提供することを目的とする。
本発明に係るビス脱落防止用スペーサは、主部材のビス挿通孔に挿通されてその主部材の相手方部材としての副部材のねじ孔にねじ込まれる頭付きビスの頭部と上記主部材との間に挟み込まれるスペーサ主部と、上記頭部に対向して配備される頭部押え部と、この頭部押え部に上記スペーサ主部を連結しかつ内外方向での弾性変形によって上記スペーサ主部を内外方向に変位させる連結片とを備えている。そして、上記スペーサ主部に上記頭付きビスの頭部をそのスペーサ主部と上記頭部押え部との間の対向空間内に挿入して配備するための頭部押込み口が備わり、上記頭部押え部に、上記対向空間内に配備された上記頭部に係合して上記頭付きビスを回転操作するためのドライバのビット挿入口が備わり、かつ、そのビット挿入口が上記頭部の通過を許さない形状又は大きさに形成されていると共に、上記連結片に上記主部材に係合して当該スペーサがその主部材から脱落することを阻止する係合部が備わっている。
この発明に係るビス脱落防止用スペーサによれば、スペーサの連結片に具備されている係合部が主部材に係合することによって、主部材からのスペーサの脱落が阻止される。そして、そのスペーサのスペーサ主部と頭部押え部との対向空間内に頭付きビスの頭部が配備されていることによりスペーサから頭付きビスが脱落することがない。したがって、主部材と副部材とを締結するための頭付きビスが、スペーサを介して主部材に保持されることになり、その頭付きビスが主部材から脱落してしまって紛失するといった事態が起こらなくなる。また、スペーサの頭部押え部には、頭付きビスを回転操作するためのドライバのビット挿入口が備わっているので、そのビット挿入口にドライバのビットを差し込んで頭付きビスを回転操作することが可能である。
本発明に係るビス脱落防止用スペーサでは、上記係合部が上記連結片に外向きに突設された係合爪でなり、その係合爪に、頭部が上記対向空間内に配備されて主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスを回転操作してその頭部で当該スペーサを押し下げつつその頭付きビスを上記副部材のねじ孔にねじ込むねじ込み工程で、上記連結片を内向きに弾性変形させながら上記係合爪にその係合爪の相手方部位として上記主部材に段付状に形成された被係合面を乗り越えさせるための呼込みガイド面が付設されていることが望ましい。これによれば、スペーサに保持されている頭付きビスを副部材のねじ孔にねじ込むねじ込み工程を行うだけで、スペーサを主部材に保持させることが可能になる。
本発明に係るビス脱落防止用スペーサでは、上記スペーサ主部が、上記対向空間内に配備された上記頭部を有する上記頭付きビスの軸線周りの等角度おきの複数箇所に位置する複数の爪片によって形成されていると共に、上記頭部押込み口が、それらの爪片に具備されて頭付きビスの頭部を押し込むときにその頭部に押されて上記連結片を外向きに弾性変形させる傾斜ガイド面による取囲み空間によって形成されていることが望ましい。これによれば、頭付きビスの頭部を傾斜ガイド面に押し付け、その頭部を押し込んで連結片を外向きに弾性変形させながらスペーサ主部を形成している複数の爪片を外方向に変位させることによって頭部を上記対向空間内に配備することが可能になる。そして、その対向空間内に頭部を配備した後では、その頭部が複数の上記爪片と上記頭部押え部とによって抜け出さないように保持される。したがって、頭付きビスの頭部を、傾斜ガイド面による取囲み空間によって形成された頭部押込み口に押し込むという簡単な操作を行うだけで、その頭付きビスをスペーサに保持させることが可能であり、保持させた後では、頭付きビスがスペーサから脱落しなくなる。
本発明に係るビス脱落防止用スペーサは、次の構成を採用することによっていっそう具体化される。すなわち、主部材のビス挿通孔に挿通されてその主部材の相手方部材としての副部材のねじ孔にねじ込まれる頭付きビスの頭部と上記主部材との間に挟み込まれるスペーサ主部と、上記頭部に対向して配備される頭部押え部と、この頭部押え部に上記スペーサ主部を連結しかつ内外方向での弾性変形によって上記スペーサ主部を内外方向に変位させる連結片とを備え、上記スペーサ主部に上記頭付きビスの頭部をそのスペーサ主部と上記頭部押え部との間の対向空間内に挿入して配備するための頭部押込み口が備わり、上記頭部押え部に、上記対向空間内に配備された上記頭部に係合して上記頭付きビスを回転操作するためのドライバのビット挿入口が備わり、かつ、そのビット挿入口が上記頭部の通過を許さない形状又は大きさに形成されていると共に、上記連結片に上記主部材に係合して当該スペーサがその主部材から脱落することを阻止する係合部が備わり、上記係合部が上記連結片に外向きに突設された係合爪でなり、その係合爪に、頭部が上記対向空間内に配備されて主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスを回転操作してその頭部で当該スペーサを押し下げつつその頭付きビスを上記副部材のねじ孔にねじ込むねじ込み工程で、上記連結片を内向きに弾性変形させながら上記係合爪にその係合爪の相手方部位として上記主部材に段付状に形成された被係合面を乗り越えさせるための呼込みガイド面が付設され、上記スペーサ主部が、上記対向空間内に配備された上記頭部を有する上記頭付きビスの軸線周りの等角度おきの複数箇所に位置する複数の爪片によって形成され、上記連結片が、上記爪片を先端に備えた脚片状に形成されていると共に、上記頭部押込み口が、それらの爪片に具備されて頭付きビスの頭部を押し込むときにその頭部に押されて上記連結片を外向きに弾性変形させる傾斜ガイド面による取囲み空間によって形成されている、という構成を採用することによっていっそう具体化される。この発明の作用については、後述する実施形態を参照して詳細に説明する。
本発明に係るビス脱落防止構造は、頭付きビスの頭部が、相対向して配備されたスペーサ主部及び頭部押え部と、それら両者を連結しかつ内外方向の弾性変形によって上記スペーサ主部を内外方向に変位させる連結片とを備えるスペーサの上記スペーサ主部と頭部押え部との対向空間内に収容され、かつ、そのスペーサから突出されて上記主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスがその主部材の相手方部材としての副部材のねじ孔にねじ込まれることによって上記スペーサ主部が上記頭部と上記主部材との間に挟み込まれ、、上記頭部押え部に、上記対向空間内に配備された上記頭部に係合して上記頭付きビスを回転操作するためのドライバのビット挿入口が備わり、かつ、そのビット挿入口が上記頭部の通過を許さない形状又は大きさに形成され、上記連結片に上記主部材に係合して当該スペーサがその主部材から脱落することを阻止する係合部が備わっている。
この構成であれば、副部材のねじ孔にねじ込まれた頭付きビスが緩んでも、その頭付きビスが、主部材に脱落しないように取り付けられているスペーサに保持されているので、頭付きビスが主部材から脱落して紛失するという事態が起こらない。また、スペーサの頭部押え部には、頭付きビスを回転操作するためのドライバのビット挿入口が備わっているので、そのビット挿入口にドライバのビットを差し込んで頭付きビス回転操作することが可能である。
本発明に係るビス脱落防止構造では、上記係合部が上記連結片に外向きに突設された係合爪でなり、かつ、その係合爪の相手方部位としての被係合面が上記主部材に段付状に形成されていて、それらの係合爪と被係合面とのうちの少なくとも一方に、主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスを回転操作して上記スペーサを押し下げつつその頭付きビスを上記副部材のねじ孔にねじ込むねじ込み工程で、上記連結片を内向きに弾性変形させながら上記係合爪に上記被係合面を乗り越えさせるための呼込みガイド面が付設されていることが望ましい。これによれば、スペーサに保持されている頭付きビスを副部材のねじ孔にねじ込むねじ込み工程を行うだけで、スペーサを主部材に保持させることが可能になる。
本発明に係るビス脱落防止構造では、上記スペーサ主部が、上記頭付きビスの軸線周りの等角度おきの複数箇所に位置する複数の爪片によって形成され、上記連結片が、上記爪片を先端に備えた脚片状に形成されていることが望ましい。これによれば、頭付きビスの頭部を複数の爪片の間に押し込むという簡単な操作を行うだけで、その頭部をスペーサのスペーサ主部と頭部押え部との対向空間内に配備することが可能になる。そして、その対向空間内に頭部を配備した後では、その頭部がスペーサ主部を形成している複数の上記爪片と上記頭部押え部との間に抜け出さないように保持されて頭付きビスがスペーサから脱落しなくなる。
本発明に係るビス脱落防止構造では、上記副部材のねじ孔に対する上記頭付きビスのねじ込み代が、上記対向空間内での上記スペーサ主部と頭部押え部との対向方向での上記頭部の動き代と同方向での主部材に対するスペーサの動き代とを合わせた長さよりも長くなっている、という構成を採用することが可能であり、そうすることによって、頭付きビスを副部材のねじ孔から抜き出すことが不可能になる。したがって、この構成は、主部材と副部材とを分解不可能に締結する用途に適する。
本発明に係るビス脱落防止構造では、上記副部材のねじ孔に対する上記頭付きビスのねじ込み代が、上記対向空間内での上記スペーサ主部と頭部押え部との対向方向での上記頭部の動き代と同方向での主部材に対するスペーサの動き代とを合わせた長さよりも短くなっている、という構成を採用することが可能であり、そうすることによって、頭付きビスを副部材のねじ孔から抜き出して主部材と副部材とを分解することが可能になる。したがって、この構成は主部材とを副部材とを分解可能に締結する用途に適する。
本発明に係るビス脱落防止構造では、上記対向空間内での上記頭部の動き代が存在せず、かつ、上記スペーサが、そのスペーサの上記係合爪に係合している主部材側の上記被係合面と上記爪片に重なり合っている主部材の重なり面とによって挟持されている、という構成を採用することが可能であり、そうすることによって、スペーサが頭付きビスを緩み止めする作用を発揮する。
本発明に係るビス脱落防止構造は、次の構成を採用することによっていっそう具体化される。すなわち、頭付きビスの頭部が、相対向して配備されたスペーサ主部及び頭部押え部と、それら両者を連結しかつ内外方向の弾性変形によって上記スペーサ主部を内外方向に変位させる連結片とを備えるスペーサの上記スペーサ主部と頭部押え部との対向空間内に収容され、かつ、そのスペーサから突出されて上記主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスがその主部材の相手方部材としての副部材のねじ孔にねじ込まれることによって上記スペーサ主部が上記頭部と上記主部材との間に挟み込まれ、上記頭部押え部に、上記対向空間内に配備された上記頭部に係合して上記頭付きビスを回転操作するためのドライバのビット挿入口が備わり、かつ、そのビット挿入口が上記頭部の通過を許さない形状又は大きさに形成され、上記連結片に上記主部材に係合して当該スペーサがその主部材から脱落することを阻止する係合部が備わり、上記係合部が上記連結片に外向きに突設された係合爪でなり、かつ、その係合爪の相手方部位としての被係合面が上記主部材に段付状に形成されていて、それらの係合爪と被係合面とのうちの少なくとも一方に、主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスを回転操作して上記スペーサを押し下げつつその頭付きビスを上記副部材のねじ孔にねじ込むねじ込み工程で、上記連結片を内向きに弾性変形させながら上記係合爪に上記被係合面を乗り越えさせるための呼込みガイド面が付設され、上記スペーサ主部が、上記頭付きビスの軸線周りの等角度おきの複数箇所に位置する複数の爪片によって形成され、上記連結片が、上記爪片を先端に備えた脚片状に形成され、上記副部材のねじ孔に対する上記頭付きビスのねじ込み代が、上記対向空間内での上記スペーサ主部と頭部押え部との対向方向での動き代よりも小さくなっていると共に、上記スペーサが上記主部材に形成された凹所に収容されている、という構成を採用することによっていっそう具体化される。この発明の作用については、後述する実施形態を参照して詳細に説明する。
以上のように、本発明に係るビス脱落防止用スペーサ又はビス脱落防止構造によれば、主部材と副部材とを頭付きビスのねじ込み工程を行うだけで締結することが可能でありながら、主部材と副部材とを一旦締結してしまうと、事後的に頭付きビスが緩んだり副部材のねじ孔から抜け出たりしても、その頭付きビスが主部材に脱落しないように保持されたままになってその紛失が未然に防止されるという優れた効果が得られる。また、主部材と副部材とを分解不可能に締結する機能や、両者を分解可能に締結することのできる機能を適宜付与することが可能であるため、その機能を、互いに締結されている主部座と副部材とが、ユーザによって分解されてもよい場合とユーザによって分解されないことが望まれる場合との両方に使い分けることができるという利点もある。さらに、主部材と副部材とを締結している頭付きビスが緩むことを防ぐことも可能である。
図1(A)は本発明に係るビス脱落防止用スペーサ20と頭付きビス60とを示した一部破断分解側面図、同(B)は上記両者を組み付けた状態での一部破断側面図、図2は図1(A)のII矢視図、図3〜図6はねじ込み工程を示した縦断側面図、図7は作用を説明するための縦断側面図、図11は本発明に係るビス脱落防止用スペーサ及びビス脱落防止構造の適用事例としてのリモートコントローラ100を示した概略斜視図である。
図11に示したリモートコントローラ100では、主部材110としてのトップカバーと副部材150としてのボトムケースとを、本発明に係るビス脱落防止用スペーサ及びビス脱落防止構造を採用して締結してなり、それらの主部材110と副部材150とによって囲まれた内部空間にリモートコントローラとしての機能を発揮させるための電気電子部品が内蔵されている。なお、101は送信窓である。
図1及び図2に示したように、スペーサ20は合成樹脂一体成形体でなり、円環状に並べて配列された複数(図例では3つ)の内向きの爪片22によって形成されたスペーサ主部21と、そのスペーサ主部21に対向している円板状の頭部押え部23と、先端に上記爪片22を備えてその爪片22と上記頭部押え部23とを連結している複数箇所(図例では3箇所)の脚片状の連結片24とを備えていて、連結片24は樹脂に特有の弾性を有して内外方向に弾性変形可能である。また、このスペーサ20には、それぞれの爪片22に具備された傾斜ガイド面25による取囲み空間によって形成された頭部押込み口26が備わり、それぞれの上記連結片24には外向きに突設された係合爪27が備わっている。この係合爪27は、後述する主部材110に係合して当該スペーサ20がその主部材110から脱落することを阻止する係合部の一例である。さらに、上記頭部押え部23の中央に回転操作工具としてのドライバのビットを抜き差し可能な大きさのビット挿入口28が円形に形成されている。
一方、頭付きビス60は、その頭部61が上記スペーサ20によって保持される。すなわち、頭付きビス60は、スペーサ20の複数の爪片22によって形成されているスペーサ主部21と頭部押え部23との対向空間Sに図1(B)のようにその頭部61が収容されることによって頭部押込み口26から突出される。スペーサ20のスペーサ主部21と頭部押え部23との対向空間Sに頭付きビス60の頭部61を収容させるときには、図1(A)の矢印Aのように、頭付きビス60の頭部61を頭部押込み口26に押し込む操作を行うことにより、その頭部61をそれぞれの爪片22に具備されている傾斜ガイド面25に押し付けて個々の連結片24を外向きに弾性変形させながら、頭部61に爪片22を乗り越えさせる。
この実施形態のスペーサ20では、複数の連結片24を円板状の頭部押え部23の周囲等角度おきに設けてある。そのため、上記のようにして頭付きビス60の頭部61をスペーサ主部21と頭部押え部23との対向空間Sに収容させた状態では、複数の連結片24やそれらの先端の爪片22が、頭付きビス60の軸線周りの等角度おきの複数箇所に位置するようになる。また、頭部押え部23に備わっているビット挿入口28が頭付きビス60の頭部61の通過を許さない大きさに形成されている。具体的には、ビット挿入口28の直径が、頭付きビス60の頭部61の直径よりも小さくなっている。したがって、頭付きビス60の頭部61を上記対向空間Sに収容させると、スペーサ主部21を形成している複数の爪片22と頭部押え部23とによって、それらの対向方向(図1(B)の矢印B方向)での頭付きねじ60の頭部61の動き代が、複数の爪片22と頭部押え部23とによって規制されるために、頭付きビス60がスペーサ20の上方又は下方に抜け出て脱落するという事態は起こり得ない。また、複数の連結片24の相互間隔を頭部61が通過できない広さにすることも可能であり、そのようにしておくと、頭付きビス60がスペーサ20の側方に抜け出て脱落するという事態も起こり得ない。なお、図例では、円形のビット挿入口28の大きさを頭付きビス60の正面視円形の頭部61よりも小さくして頭部61がビス挿入口28から抜け出さないようにしているけれども、この点は、頭部61の形状とビット挿入口28の形状とを異なる形状にすることによって、頭付きビス60の頭部61がビット挿入口28から抜け出さないようにすることも可能である。
次に、図3〜図6を参照し、上記スペーサ20に保持された頭付きビス60を用いて主部材110と副部材150とを締結する場合を説明する。ここでいう主部材110及び副部材150は図11を参照して説明したリモートコントローラ100のトップカバー及びボトムケースに相当している。また、図例のリモートコントローラ100では、締結箇所を図11に符号イ,ロ,ハ,ニで示した4箇所に定めてあるけれども、締結箇所やその数は図例に限定されることはない。
図3〜図6のように、主部材110のビス止め箇所には平面視円形の凹入部120が備わり、その凹入部120の底壁にビス挿通孔121が形成されていると共に、その凹入部120の内周面には、内向き環状に張り出した段付状の被係合面125が備わっている。そして、この被係合面125に上拡がりに傾斜した呼込みガイド面126が付設されているのに対し、上記したスペーサ20のそれぞれの爪片22にも上拡がりに傾斜した呼込みガイド面29が付設されている。ここで、凹入部120の内径や深さは、スペーサ20の全体を遊び空間を保って収容することのできる大きさに形成されているのに対し、呼込みガイド面126は、スペーサ20の係合爪27を係止し得る直径を有している。
これに対し、副部材150には、ねじ孔161を備えたボス160が備わっていて、このボス160の頂部に主部材110の凹入部120が重ね合わされてボス160のねじ孔161に凹入部120のビス挿通孔121が位置合わせされる。
締結作業の始めの段階では、図3のように、頭付きビス60を保持させたスペーサ20を主部材110の凹入部120に嵌め込むことにより、スペーサ20の係合爪27を呼込みガイド面126に係止させることと、スペーサ20から突き出ている頭付きねじ60を主部材110側のビス挿通孔121に挿通させることとを行って、頭付きねじ60を副部材150側のねじ孔161に臨ませる。この後、同図のようにスペーサ20のビット挿入口28からドライバのビット200を差し込んで頭付きビス60の頭部61に係合させ、その頭付きビス60を回転操作して副部材150のねじ孔161にねじ込むねじ込み工程を行う。
このねじ込み工程では、図4のように頭付きビス60が副部材150側のねじ孔161にねじ込まれていくのに伴って、頭付きビス60の頭部61が爪片22を押してスペーサ20を押し下げるので、連結片24を内向きに弾性変形させながらスペーサ20の係合爪27が呼込みガイド面126を摺動し、係合爪27が主部材110側の被係合面125を乗り越える。そして、図5のように係合爪27が主部材110側の被係合面125を乗り越えると、連結片24がその弾性によって元の形状に復帰するので、さらに頭付きビス60をねじ込むと、図6のように、頭付きビス60の頭部61と主部材110との間に爪片22が挟み込まれて主部材110と副部材150とが頭付きビス60によって締結される。
図6に示したビス脱落防止構造では、スペーサ20の係合爪27が主部材110側の被係合面125の下側でその被係合面125に間隔H1を隔てて対向し、頭付きビス60の頭部61がスペーサ20の頭部押え部23に間隔H2を隔てて対向している。また、図6には副部材150側のねじ孔161に対する頭付きビス60のねじ込み代を符号H3で示してある。そして、頭付きビス60のねじ込み代H3が、上記間隔H1,H2を合わせた長さよりも長くなっている。間隔H1,H2はそれぞれ、上記対向方向B(図1(B)参照)でのスペーサ20の動き代、スペーサ20に対する頭付きビス60の動き代に相当している。
したがって、図7のように、頭付きビス60が緩んでその頭部61が頭部押え部23に当たってスペーサ20を押し上げるという事態が起こった場合には、上記対向方向B(図1(B)参照)での当該スペーサ20の動き代が、高々上記間隔H1,H2を合わせた長さに制限される。すなわち、係合爪27が被係合面125に係止することによってスペーサ20の動き代の上限が規制され、頭付きビス60の頭部61がスペーサ20の頭部押え部23に当たることによって上記対向空間S(図1(B)参照)内でのスペーサ20に対する頭付きビス60の動き代の上限が規制される。このことにより頭付きビス60が緩んでも、その頭付きビス60が副部材150のねじ孔161から抜け出るという事態は起こらなくなる。よって、この実施形態のビス脱落防止構造は、主部材110と副部材150とを分解されないように締結するという目的に適うものである。
図8はビス脱落防止構造の変形例を示している。この事例では、上記対向空間S(図1(B)参照)内での頭付きビス60の頭部61の動き代が存在せず、かつ、スペーサ20が、そのスペーサ20の係合爪27に係合している主部材110側の被係合面125と爪片22に重なり合っている主部材110側の重なり面112とによって挟持されている。したがって、このものでは、図6で説明した間隔H1及びH2がいずれも存在せず、H1=H2=0になっている。その他の構造は、図1〜図6で説明したところと同様である。
この事例によると、頭付きビス60がスペーサ20によって緩み止めされる。よって、この実施形態のビス脱落防止構造も、主部材110と副部材150とを分解されないように締結するという目的に適うものである。
図9及び図10はビス脱落防止構造の他の変形例を示している。この事例では、図9に示したように、スペーサ20の係合爪27が主部材110側の被係合面125の下側でその被係合面125に間隔H1を隔てて対向し、頭付きビス60の頭部61がスペーサ20の頭部押え部23に間隔H2を隔てて対向している。そして、頭付きビス60のねじ込み代H3が、上記間隔H1,H2を合わせた長さよりも短くなっている。間隔H1,H2はそれぞれ、上記対向方向Bでのスペーサ20の動き代、スペーサ20に対する頭付きビス60の動き代に相当している。H3はねじ込み代である。その他の構造は、図1〜図6で説明したところと同様である。
この事例によると、図10で判るように、頭付きビス60が緩んでその頭部61が頭部押え部23に当たってスペーサ20を押し上げるという事態が起こった場合において、頭付きビス60がねじ孔161から抜け出るまでは、係合爪27が被係合面125に係止されることがない。よって、この実施形態のビス脱落防止構造は、主部材110と副部材150とを分解可能に締結するという目的に適うものである。
図9又は図10で説明したビス脱落防止構造において、頭付きビス60を緩めて主部材110と副部材150とを分解した場合でも、頭付きビス60は、スペーサ20を介して主部材110に保持されたままになる。そのため、頭付きビス60が主部材110から脱落して紛失してしまうという事態が未然に防止される。
ところで、図4〜図7で説明した事例や図8で説明した事例では、頭付きビス60を副部材150のねじ孔161にねじ込むねじ込み工程を行うことによって、スペーサ20を主部材に保持させる場合を説明したけれども、この点は、頭付きビス60を保持させたスペーサ20を、事前に主部材110の凹入部120に押し込んで主部材110に保持させておくことも可能であり、そのようにしておくと、頭付きビス60が、スペーサ20を介して主部材110に保持されたままになって、頭付きビス60が主部材110から脱落して紛失してしまうという事態が未然に防止される。
以上説明した実施形態又は変形例では、主部材110側の被係合面125とスペーサ20側の係合爪27との両方に呼込みガイド面126,29を付設することによって、頭付きビス60を副部材150のねじ孔161にねじ込むねじ込み工程で、いずれかの呼込みガイド面126,29が作用して連結片24を内向きに弾性変形させるようにしてあるけれども、この点は、被係合面125と係合爪27との一方だけに呼込みガイド面を付設するだけであってもよい。
図3〜図6、図8、図9などのように、上記実施形態及び各変形例では、スペーサ20の全体が主部材110の凹入部120に収容されるようになっているので、図11で説明したリモートコントローラ100のトップカバーとボトムケースとの締結に適用した場合に外観の見栄えが良好になるという利点がある。
(A)は本発明に係るビス脱落防止用スペーサと頭付きビスとを示した一部破断分解側面図、(B)は両者を組み付けた状態での一部破断側面図である。 図1(A)のII矢視図である。 ねじ込み工程の初期段階を示した縦断側面図である。 ねじ込み工程の中間段階を示した縦断側面図である。 ねじ込み工程の中間段階を示した縦断側面図である。 ねじ込み工程の最終段階(ビス脱落防止構造)を示した縦断側面図である。 ビス脱落防止作用を説明するための縦断側面図である。 ビス脱落防止構造の変形例を示した縦断側面図である。 ビス脱落防止構造の他の変形例を示した縦断側面図である。 図9のビス脱落防止構造の作用を説明するための縦断側面図である。 本発明に係るビス脱落防止用スペーサ及びビス脱落防止構造の適用事例としてのリモートコントローラを示した概略斜視図である。 (A)は特許文献3に記載されている枠体取付ネジ脱落防止構造の分解斜視図、(B)は同要部の側面図である。
符号の説明
20 スペーサ
21 スペーサ主部
22 爪片
23 頭部押え部
24 連結片
25 傾斜ガイド面
26 頭部押込み口
27 係合爪(係合部)
28 ビット挿入口
29,126 呼込みガイド面
60 頭付きビス
61 頭付きビスの頭部
110 主部材
121 ビス挿通孔
125 被係合面
150 副部材
161 ねじ孔
200 ドライバのビット
S スペーサ主部と頭部押え部との間の対向空間

Claims (11)

  1. 主部材のビス挿通孔に挿通されてその主部材の相手方部材としての副部材のねじ孔にねじ込まれる頭付きビスの頭部と上記主部材との間に挟み込まれるスペーサ主部と、上記頭部に対向して配備される頭部押え部と、この頭部押え部に上記スペーサ主部を連結しかつ内外方向での弾性変形によって上記スペーサ主部を内外方向に変位させる連結片とを備え、
    上記スペーサ主部に上記頭付きビスの頭部をそのスペーサ主部と上記頭部押え部との間の対向空間内に挿入して配備するための頭部押込み口が備わり、上記頭部押え部に、上記対向空間内に配備された上記頭部に係合して上記頭付きビスを回転操作するためのドライバのビット挿入口が備わり、かつ、そのビット挿入口が上記頭部の通過を許さない形状又は大きさに形成されていると共に、上記連結片に上記主部材に係合して当該スペーサがその主部材から脱落することを阻止する係合部が備わり、
    上記係合部が上記連結片に外向きに突設された係合爪でなり、その係合爪に、頭部が上記対向空間内に配備されて主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスを回転操作してその頭部で当該スペーサを押し下げつつその頭付きビスを上記副部材のねじ孔にねじ込むねじ込み工程で、上記連結片を内向きに弾性変形させながら上記係合爪にその係合爪の相手方部位として上記主部材に段付状に形成された被係合面を乗り越えさせるための呼込みガイド面が付設され、
    上記スペーサ主部が、上記対向空間内に配備された上記頭部を有する上記頭付きビスの軸線周りの等角度おきの複数箇所に位置する複数の爪片によって形成され、上記連結片が、上記爪片を先端に備えた脚片状に形成されていると共に、上記頭部押込み口が、それらの爪片に具備されて頭付きビスの頭部を押し込むときにその頭部に押されて上記連結片を外向きに弾性変形させる傾斜ガイド面による取囲み空間によって形成されていることを特徴とするビス脱落防止用スペーサ。
  2. 主部材のビス挿通孔に挿通されてその主部材の相手方部材としての副部材のねじ孔にねじ込まれる頭付きビスの頭部と上記主部材との間に挟み込まれるスペーサ主部と、上記頭部に対向して配備される頭部押え部と、この頭部押え部に上記スペーサ主部を連結しかつ内外方向での弾性変形によって上記スペーサ主部を内外方向に変位させる連結片とを備え、
    上記スペーサ主部に上記頭付きビスの頭部をそのスペーサ主部と上記頭部押え部との間の対向空間内に挿入して配備するための頭部押込み口が備わり、上記頭部押え部に、上記対向空間内に配備された上記頭部に係合して上記頭付きビスを回転操作するためのドライバのビット挿入口が備わり、かつ、そのビット挿入口が上記頭部の通過を許さない形状又は大きさに形成されていると共に、上記連結片に上記主部材に係合して当該スペーサがその主部材から脱落することを阻止する係合部が備わっていることを特徴とするビス脱落防止用スペーサ。
  3. 上記係合部が上記連結片に外向きに突設された係合爪でなり、その係合爪に、頭部が上記対向空間内に配備されて主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスを回転操作してその頭部で当該スペーサを押し下げつつその頭付きビスを上記副部材のねじ孔にねじ込むねじ込み工程で、上記連結片を内向きに弾性変形させながら上記係合爪にその係合爪の相手方部位として上記主部材に段付状に形成された被係合面を乗り越えさせるための呼込みガイド面が付設されている請求項2に記載したビス脱落防止用スペーサ。
  4. 上記スペーサ主部が、上記対向空間内に配備された上記頭部を有する上記頭付きビスの軸線周りの等角度おきの複数箇所に位置する複数の爪片によって形成されていると共に、上記頭部押込み口が、それらの爪片に具備されて頭付きビスの頭部を押し込むときにその頭部に押されて上記連結片を外向きに弾性変形させる傾斜ガイド面による取囲み空間によって形成されている請求項2又は請求項3に記載したビス脱落防止用スペーサ。
  5. 頭付きビスの頭部が、相対向して配備されたスペーサ主部及び頭部押え部と、それら両者を連結しかつ内外方向の弾性変形によって上記スペーサ主部を内外方向に変位させる連結片とを備えるスペーサの上記スペーサ主部と頭部押え部との対向空間内に収容され、かつ、そのスペーサから突出されて上記主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスがその主部材の相手方部材としての副部材のねじ孔にねじ込まれることによって上記スペーサ主部が上記頭部と上記主部材との間に挟み込まれており、
    上記頭部押え部に、上記対向空間内に配備された上記頭部に係合して上記頭付きビスを回転操作するためのドライバのビット挿入口が備わり、かつ、そのビット挿入口が上記頭部の通過を許さない形状又は大きさに形成され、上記連結片に上記主部材に係合して当該スペーサがその主部材から脱落することを阻止する係合部が備わり、
    上記係合部が上記連結片に外向きに突設された係合爪でなり、かつ、その係合爪の相手方部位としての被係合面が上記主部材に段付状に形成されていて、それらの係合爪と被係合面とのうちの少なくとも一方に、主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスを回転操作して上記スペーサを押し下げつつその頭付きビスを上記副部材のねじ孔にねじ込むねじ込み工程で、上記連結片を内向きに弾性変形させながら上記係合爪に上記被係合面を乗り越えさせるための呼込みガイド面が付設され、
    上記スペーサ主部が、上記頭付きビスの軸線周りの等角度おきの複数箇所に位置する複数の爪片によって形成され、上記連結片が、上記爪片を先端に備えた脚片状に形成され、
    上記副部材のねじ孔に対する上記頭付きビスのねじ込み代が、上記対向空間内での上記スペーサ主部と頭部押え部との対向方向での動き代よりも小さくなっていると共に、
    上記スペーサが上記主部材に形成された凹所に収容されていることを特徴とするビス脱落防止構造。
  6. 頭付きビスの頭部が、相対向して配備されたスペーサ主部及び頭部押え部と、それら両者を連結しかつ内外方向の弾性変形によって上記スペーサ主部を内外方向に変位させる連結片とを備えるスペーサの上記スペーサ主部と頭部押え部との対向空間内に収容され、かつ、そのスペーサから突出されて上記主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスがその主部材の相手方部材としての副部材のねじ孔にねじ込まれることによって上記スペーサ主部が上記頭部と上記主部材との間に挟み込まれ、
    上記頭部押え部に、上記対向空間内に配備された上記頭部に係合して上記頭付きビスを回転操作するためのドライバのビット挿入口が備わり、かつ、そのビット挿入口が上記頭部の通過を許さない形状又は大きさに形成され、上記連結片に上記主部材に係合して当該スペーサがその主部材から脱落することを阻止する係合部が備わっていることを特徴とするビス脱落防止構造。
  7. 上記係合部が上記連結片に外向きに突設された係合爪でなり、かつ、その係合爪の相手方部位としての被係合面が上記主部材に段付状に形成されていて、それらの係合爪と被係合面とのうちの少なくとも一方に、主部材のビス挿通孔に挿通された上記頭付きビスを回転操作して上記スペーサを押し下げつつその頭付きビスを上記副部材のねじ孔にねじ込むねじ込み工程で、上記連結片を内向きに弾性変形させながら上記係合爪に上記被係合面を乗り越えさせるための呼込みガイド面が付設されている請求項6に記載したビス脱落防止構造。
  8. 上記スペーサ主部が、上記頭付きビスの軸線周りの等角度おきの複数箇所に位置する複数の爪片によって形成され、上記連結片が、上記爪片を先端に備えた脚片状に形成されている請求項6又は請求項7に記載したビス脱落防止構造。
  9. 上記副部材のねじ孔に対する上記頭付きビスのねじ込み代が、上記対向空間内での上記スペーサ主部と頭部押え部との対向方向での上記頭部の動き代と同方向での主部材に対するスペーサの動き代とを合わせた長さよりも長くなっている請求項7に記載したビス脱落防止構造。
  10. 上記副部材のねじ孔に対する上記頭付きビスのねじ込み代が、上記対向空間内での上記スペーサ主部と頭部押え部との対向方向での上記頭部の動き代と同方向での主部材に対するスペーサの動き代とを合わせた長さよりも短くなっている請求項7に記載したビス脱落防止構造。
  11. 上記対向空間内での上記頭部の動き代が存在せず、かつ、上記スペーサが、そのスペーサの上記係合爪に係合している主部材側の上記被係合面と上記爪片に重なり合っている主部材の重なり面とによって挟持されている請求項7に記載したビス脱落防止構造。
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